JPH0862891A - カプセル型トナーの製法 - Google Patents

カプセル型トナーの製法

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JPH0862891A
JPH0862891A JP6192531A JP19253194A JPH0862891A JP H0862891 A JPH0862891 A JP H0862891A JP 6192531 A JP6192531 A JP 6192531A JP 19253194 A JP19253194 A JP 19253194A JP H0862891 A JPH0862891 A JP H0862891A
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JP
Japan
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resin
phase inversion
aqueous medium
inversion emulsification
water
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Application number
JP6192531A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Takayanagi
均 高柳
Hiroko Sakurai
宏子 桜井
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カプセル型トナー粒子の帯電性を向上させる方
法を提供する。 【構成】自己水分散性樹脂(A)と、有機溶剤(C)
と、着色剤(D)とを必須成分として含有する混合組成
物を、水性媒体中に転相乳化するか、中和により自己水
分散性となりうる樹脂(B)と、有機溶剤(C)と、着
色剤(D)とを必須成分として含有する混合組成物を、
中和剤を含んだ水性媒体中に転相乳化することにより、
水性媒体中にカプセル化された粒子を生成せしめ、該粒
子を前記水性媒体中から分離、乾燥せしめるカプセルト
ナーの製法において、転相乳化を0〜25℃の温度で行
う。 【効果】トナー粒子の帯電性を大幅に向上させることが
出来た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カプセル型トナーの新
規にして有用なる製法に関する。さらに詳細には、本発
明は、結着剤樹脂と、有機溶剤と、着色剤とを必須成分
として含有する混合組成物を、特定の温度条件下におい
て水性媒体中に転相乳化することにより、水性媒体中
に、着色剤が結着剤樹脂にカプセル化された粒子を生成
せしめ、該粒子を前記水性媒体中から分離、乾燥せしめ
ることから成る、静電潜像の現像のために使用されるト
ナーの製法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は、カプセル型トナーの製法
として、特開平5−66600号公報、特開平5−26
5247号公報 、特開平5−333583号公報に示
している。
【0003】これらは、酸性基もしくは塩基性基を有す
る、中和により水分散性となりうる樹脂中の前記官能基
の一部を、各々塩基もしくは酸でもって中和した、自己
水分散性樹脂と、着色剤類とを、湿式でもって分散化せ
しめ、水性媒体中に転相乳化せしめることによって、目
的とする着色剤が結着剤樹脂にカプセル化されたトナー
粒子を製造するという方法であって、この製法の特徴と
するところは、当該自己水分散性樹脂の自己乳化作用に
よって、カプセル型トナー粒子を生成するという点にあ
る。
【0004】該公報では、転相乳化を行う温度に関する
記載はなく、実施例から、常温(25℃)で転相乳化を
行っていると考えられるが、温度コントロールを行って
いないため、一部中和されて得られた自己水分散性樹脂
溶液と水性媒体との混合により生ずる水和熱の影響を考
慮していない。そのため、該実施例は実質的には30℃
前後で転相を行っていたと考えるのが常識的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、該カプ
セル化製法では、時として着色剤が粒子表面に局在化
し、その結果、帯電量が小さくなってしまうことがあっ
た。
【0006】これらの現象は、言うまでもなく、カプセ
ル化が十分になされていないことに起因していると考え
られる。つまり、本発明が解決しようとする課題は、自
己水分散性樹脂の自己乳化作用によって、カプセル型ト
ナーを生成するという方法において、十分なカプセル化
能力を引き出し、帯電特性を改良するトナーの製法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
結着剤樹脂の自己乳化作用によりカプセル型トナーを得
る製法において、鋭意研究を行った結果、転相乳化時の
温度制御が重要な因子であることを発見し、本発明をな
すに到った。
【0008】すなわち本発明は、自己水分散性樹脂
(A)と、有機溶剤(C)と、着色剤(D)とを必須成
分として含有する混合組成物(1)を、水性媒体中に加
えて転相乳化するか、前記混合物(1)に水性媒体を加
えて転相乳化するか、中和により自己水分散性となりう
る樹脂(B)と、有機溶剤(C)と、着色剤(D)とを
必須成分として含有する混合組成物(2)を、中和剤を
含有する水性媒体中に加えて転相乳化するか、前記混合
物(2)に中和剤を含有する水性媒体中に加えて転相乳
化することにより、水性媒体中にカプセル化された粒子
を生成せしめ、該粒子を前記水性媒体中から分離、乾燥
せしめるカプセル型トナーの製法において、転相乳化を
0〜25℃の温度で行うことを特徴とするカプセル型ト
ナーの製法を提供しようとするものである。
【0009】本発明において、水性媒体中にカプセル化
された粒子を生成せしめる方法は、次の4つの方法があ
る。 自己水分散性樹脂(A)と、有機溶剤(C)と、着色
剤(D)とを必須成分として含有する混合組成物(1)
を、水性媒体中に加えて、0〜25℃の温度で転相乳化
する方法。 前記とは逆に、自己水分散性樹脂(A)と、有機溶
剤(C)と、着色剤(D)とを必須成分として含有する
混合物(1)に、水性媒体を加えて、0〜25℃の温度
で転相乳化する方法。 中和により自己水分散性となりうる樹脂(B)と、有
機溶剤(C)と、着色剤(D)とを必須成分として含有
する混合組成物(2)を、中和剤を含有する水性媒体中
に加えて、0〜25℃の温度で転相乳化する方法。 前記とは逆に、中和により自己水分散性となりうる
樹脂(B)と、有機溶剤(C)と、着色剤(D)とを必
須成分として含有する混合物(2)に中和剤を含有する
水性媒体中に加えて、0〜25℃の温度で転相乳化する
方法。
【0010】本発明の方法は、上記〜の方法で、カ
プセル化された粒子の水性分散液を得て、該粒子を前記
水性媒体中から分離、乾燥せしめるカプセル型トナーの
製法を包含する。
【0011】尚、方法ととは、樹脂有機溶剤溶液を
水性媒体中に加えて転相乳化する点で一致し、方法と
とは、樹脂有機溶剤溶液に水性媒体中を加えて転相乳
化する点で一致している。
【0012】本発明において、水性媒体とは、水を必須
成分として含む媒体を言い、水のみ又は水を主成分とす
るものが好ましい。
【0013】本発明においては、まず、自己水分散性樹
脂(A)又は中和により自己水分散性となりうる樹脂
(B)と、有機溶剤(C)と、着色剤(D)とを必須成
分として含有する混合組成物を調製する。この時、必要
に応じて、帯電制御剤及びワックス及びその他の添加剤
を所定量添加できる。
【0014】ここで使用する自己水分散性樹脂(A)と
は、分子内に有する親水基の作用により、水性媒体の作
用下で、乳化剤等の分散補助剤を用いることなく、安定
なる水分散体を形成できる樹脂を言う。一方、中和によ
り自己水分散性となりうる樹脂(B)とは、前記樹脂
(A)の前駆体であり、中和により親水基となりうる官
能基を分子中に有する、中和した場合に水性分散液を形
成する能力を有する樹脂を言う。
【0015】樹脂(B)における中和により親水基とな
りうる官能基しては、たとえば、アニオン型樹脂の場合
には、例えばカルボキシル基、燐酸基、スルホン基また
は硫酸基などの、いわゆる酸性基が挙げられるし、ま
た、カチオン型のものの場合には、例えばジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基三級アミノ基などの、いわゆる
塩基性基が挙げられる。
【0016】樹脂(B)は、こうした中和により親水性
基となりうる官能基を有しており、当該樹脂中に導入さ
れているこれら種々の官能基の一部もしくは全部が、酸
または塩基からなる中和剤により中和されて、塩構造を
とり、水性媒体中で、安定に、分散するための役割をし
ている。
【0017】従って、樹脂(B)が中和された自己水分
散性樹脂(A)を用いる場合には、上記及びの様
に、それの有機溶剤溶液は、特に新たに中和剤を用いな
くとも、転相乳化に使用でき、着色剤(D)が分散した
自己水分散性樹脂粒子の分散液を得ることが出来るが、
中和により自己水分散性となりうる樹脂(B)を用いる
場合には、上記及びの様に、それの有機溶剤溶液の
みでは、水性媒体中に分散しないので、中和剤を含有す
る水性媒体を用いて転相乳化する必要がある。
【0018】つまり、当該樹脂(B)の有機溶剤溶液
に、中和剤たる酸または塩基を加えて中和して樹脂
(A)とした後、それを水性媒体中に加えるか、または
それとは逆に、樹脂(A)の有機溶剤溶液に水媒体を加
えることによって、乳化剤などの、分散助剤を使用する
ことなく、W/OからO/Wへの樹脂形態の変換(転相
乳化)が行われて、不連続化され、当該樹脂(A)が水
性媒体中に、粒子状に、分散安定化される。
【0019】当該樹脂(B)が、樹脂中に有する酸基ま
たは塩基性基等の中和により親水基となりうる官能基と
しては、例えばカルボキシル基、燐酸基、スルホン基ま
たは硫酸基などがあり、また塩基性基としては、例えば
ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等の第3級アミノ
基などである。これら親水基となりうる官能基の量は樹
脂(B)固形分100gに対して10〜500mg当
量、好ましくは20〜400mg当量、更に好ましくは
30〜300mg当量である。
【0020】更に、自己水分散機能を発現するために必
要な、中和された酸基または中和された塩基性基等の官
能基の量(中和量、中和率)は、組成や分子量、構造な
どにより樹脂そのものの親水性がことなるので各々の樹
脂により中和率は異なるが、樹脂(A)固形分100g
あたり10〜400mg当量、好ましくは樹脂固形分1
00gあたり20〜250mg当量、更に好ましくは樹
脂固形分100gあたり30〜200mg当量なる範囲
内である。
【0021】樹脂(A)における親水性基又は樹脂
(B)における中和により親水性となりうる官能基が上
記した範囲であると、得られるカプセル型トナー粒子が
球形以外の、異形の粒子の生成が極めて少なく、より粒
子径の小さい微粒子または水溶性樹脂等の副生成物も生
じにくく、好ましい。
【0022】また、前記した自己水分散性樹脂(A)又
は中和により水分散性となりうる樹脂(B)としては、
トナー構成用樹脂として知られている、例えばアクリル
系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。中でも、スチ
レン系樹脂及びアクリル系樹脂が、耐吸湿性に優れるの
で好ましい。
【0023】次に、本発明における結着剤樹脂たる樹脂
(A)又は樹脂(B)として、好適に用いられるスチレ
ン系樹脂及びアクリル系樹脂について具体的に説明す
る。
【0024】樹脂(B)は、酸基あるいは塩基性基を有
する重合性単量体と、スチレン系単量体又は酸基もしく
は塩基性基含有重合性単量体以外の重合性アクリル系単
量体を、重合開始剤を用いて合成される共重合体が挙げ
られる。そして樹脂(A)は、酸基あるいは塩基性基を
有する重合性単量体を予め中和剤で中和した重合性単量
体とその他の重合性アクリル系単量体との共重合体や、
樹脂(B)の酸基あるいは塩基性基を中和剤により中和
したものが挙げられる。
【0025】酸基含有重合性単量体類としては、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン
酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸モノブチル、マ
レイン酸モノブチル、アシッドホスホオキシエチルメタ
クリレート、アシッドホスホオキシプロピルメタクリレ
ート、3−クロロ−2−アシッドホスホオキシプロピル
メタクリレート、2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸、2−スルホエチルメタクリレートなど
が挙げられる。
【0026】塩基性基含有重合性単量体類としては、例
えば、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルア
ミノエチルアクリレート、ジブチルアミノエチルアクリ
レート、N−エチル−N−フェニルアミノエチルアクリ
レート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジブチルアミノエチル
メタクリレート、N−エチル−N−フェニルアミノエチ
ルメタクリレートなどが挙げられる。
【0027】上記以外の重合性アクリル系単量体類とし
ては、例えば、スチレン、ビニルトルエン、2−メチル
スチレン、t−ブチルスチレンもしくはクロルスチレン
の如き、各種のスチレン系単量体(芳香族ビニルモノマ
ー)類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸
イソブチル、アクリル酸n−アミル、アクリル酸イソア
ミル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸デシル
もしくはアクリル酸ドデシルの如き、各種のアクリル酸
エステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸n−アミル、メタクリル酸n−ヘキシ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n
−オクチル、メタクリル酸デシルもしくはメタクリル酸
ドデシルの如き、各種のメタクリル酸エステル類;アク
リル酸ヒドロキシエチルもしくはメタクリル酸ヒドロキ
シプロピルの如き、各種のヒドロキシル基(水酸基)含
有モノマー類;またはN−メチロール(メタ)アクリル
アミドもしくはN−ブトキシメチル(メタ)アクリルア
ミドの如き、各種のN−置換(メタ)アクリル系単量体
類などが挙げられる。
【0028】また、使用される重合開始剤としては、勿
論、通常のものが使用できるが、それらのうちでも特に
代表的なもののみを例示するにとどめれば、過酸化ベン
ゾイル、ジ−t−ブチルペルオキシド、クメンヒドロペ
ルオキシド、t−ブチルペルオキシドもしくは2−エチ
ルヘキサノエートの如き、各種の過酸化物;またはアゾ
ビスイソブチロニトリルもしくはアゾビスイソバレロニ
トリルの如き、各種のアゾ化合物などである。
【0029】また上記した反応に用いることの出来る有
機溶剤としては、例えばトルエン、キシレンもしくはベ
ンゼンの如き、各種の芳香族炭化水素;メタノール、エ
タノール、プロパノールもしくはブタノールの如き、各
種のアルコール類;セロソルブもしくはカルビトールの
如き、各種のエーテルアルコール類;アセトン、メチル
エチルケトンもしくはメチルイソブチルケトンの如き、
各種のケトン類;酢酸エチルもしくは酢酸ブチルの如
き、各種のエステル類;またはブチルセロソルブアセテ
ートの如き、各種のエーテルエステル類などが挙げられ
る。勿論、これらは有機溶剤(C)としても使用出来
る。
【0030】樹脂(A)又は樹脂(B)の重合条件は通
常50〜150℃の温度範囲で窒素雰囲気下で行われる
のが一般的である。また、樹脂(A)又は樹脂(B)は
カプセル粒子となることから、カプセル壁として十分な
レベルの分子量、通常重量平均分子量として、5000
〜200000、好ましくは、10000〜15000
0を有するものである。
【0031】上記混合組成物1又は2を調製する際に使
用する有機溶剤(C)は、該樹脂(A)又は樹脂(B)
の合成に用いた反応溶媒をそのまま使用しても良い。中
でも、容易に脱溶剤されるアセトン、メチルエチルケト
ンまたは酢酸エチルなどの、いわゆる低沸点溶剤の使用
が好ましい。
【0032】本発明のトナーには公知慣用の着色剤
(D)を用いることができるが、具体的には、例えばカ
ーボンブラック、磁性粉、ニグロシン染料、アニリンブ
ルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマ
リンブルー、デュポンオイルレッド、キナクリドンレッ
ド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタ
ロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレート、
ランプブラック、ローズベンガラ、C.I.ピグメント
レッド122、C.I.ピグメントイエロー97、C.
I.ピグメントブルー15、アゾ系金属コンプレックス
グリーン、アジン化合物、ステアリン酸変性アジン化合
物、オレイン酸変性アジン化合物のニグロシンや四級ア
ンモニウム塩化合物、ハロゲン化フタロシアニングリー
ン、フラバンストンイエロー、ペリレンレッド、四三酸
化鉄、三二酸化鉄、鉄粉、酸化亜鉛、セレン等を挙げる
ことができ、1種又は2種以上の組み合わせで使用する
ことができる。これら着色剤(D)は、用いる樹脂
(A)又は樹脂(B)に応じて適宜選択して用いるのが
好ましい。
【0033】着色剤(D)の使用量は、特に制限されな
いが、それは、通常トナー粒子を構成する、樹脂(A)
又は樹脂(B)と着色剤(D)との合計重量100重量
部当たり、2〜250重量部である。非磁性トナーを調
製する場合には、非磁性着色剤を、好ましくは樹脂
(A)又は樹脂(B)と着色剤(D)との合計重量10
0重量部当たり、4〜40重量部とするのが好ましい。
【0034】樹脂(A)又は樹脂(B)と、有機溶剤
(C)と、着色剤(D)を必須成分として含有する混合
組成物1又は2は、公知慣用の方法、たとえば、サンド
ミル、モーターミル、ボールミル等により、均一に分散
される。
【0035】次に、本発明の製法及びでは、例えば
着色剤(D)が分散した樹脂(B)の有機溶剤(C)溶
液に所定量の酸または塩基を加え、着色剤(D)が分散
した樹脂(A)の有機溶剤(D)溶液からなる混合組成
物1を調製した後、転相乳化に用いる。この場合には、
その組成物1と水性媒体を用いて転相乳化を行う。
【0036】一方、本発明の製法及びでは、例えば
着色剤(D)が分散した樹脂(B)の有機溶剤(C)溶
液に所定量の酸または塩基を加えず、そのまま着色剤
(D)が分散した樹脂(B)の有機溶剤(C)溶液から
なる混合組成物2を調製した後、転相乳化に用いる。こ
の場合には、組成物2と、中和剤を含有する水性媒体と
を用いて転相乳化を行う。
【0037】この時、いずれの場合においても転相乳化
を行う系内の温度は、0〜25℃、好ましくは、0〜2
0℃の範囲内に保持する。即ち系内の温度は、方法及
びの場合は、混合組成物1と、水性媒体とが混合さ
れ、転相乳化が生じ粒子が生成するまで同温度範囲内に
保持することが好ましいし、方法及びの場合であっ
ても、混合組成物2と、中和剤を含有する水性媒体とが
混合され、転相乳化が生じ粒子が生成するまで同温度範
囲内に保持することが好ましい。
【0038】また、混合組成物1と水性媒体との温度
差、又は、混合組成物2と中和剤を含有する水性媒体と
の温度差は、いずれか一方の温度が高い、もしくは低く
ても、混合状態での温度が0〜25℃、好ましくは、0
〜20℃の範囲内にあれば、帯電を安定させるという本
発明の目的には問題ないが、両成分の混合系の温度勾配
が粒径及び粒度分布に悪影響を与える場合もあるため、
5℃以内に調整しておくことが好ましい。
【0039】また、本発明の製法では、混合組成物1と
水性媒体とが混合されるにつれ、又は混合組成物2と中
和剤を含有する水性媒体とが混合されるにつれ、それら
の水和熱により系内の温度が上昇するため、系中の温度
は0〜25℃、好ましくは、0〜20℃の範囲内となる
よう、混合速度、あるいは転相乳化を行う容器の外温を
調節する事が好ましい。
【0040】本発明の製法では、樹脂(A)は、疎水性
と、親水性のバランスにより粒子を生成する。転相条件
が25℃以下であると、樹脂(A)と着色剤(D)との
吸着が良好なる。また、一定粒径の粒子を得るために
は、樹脂(B)中の中和により親水性となりうる官能基
の量が同じであっても、樹脂(B)の中和に用いられる
中和剤量を調整し、適宜中和率を変更することが好まし
い。尚、それに用いる中和剤量は同一中和率においては
温度依存性を有するため、転相温度が低いほど中和に要
する中和剤量をより少なく出来る。
【0041】勿論、中和剤は、樹脂(B)が酸性基を有
したものである場合は、塩基であり、樹脂(B)が塩基
性基を有したものである場合は、酸である。中和剤とし
ては、例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸等の有機酸、塩
酸、硫酸、スルホン酸、リン酸等の無機酸、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、アンモニア等の無機塩基、ト
リエチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールア
ミン等等の有機塩基が挙げられる。
【0042】この中和剤量の減少により、樹脂(A)に
おける塩構造、又は樹脂(B)の、特に親水部となりう
る官能基の分子鎖の運動が穏やかになるので、樹脂
(A)又は(B)の着色剤に対するカプセル化能も良好
となる。その結果、水性媒体中に流出する着色剤(D)
量が減少するとともに、粒子中に非局在化する着色剤
(D)が増加する。そのため、得られた粒子のトナーと
しての帯電特性をより向上させることが出来、さらに帯
電量絶対値を高くすることも出来る。
【0043】本発明者らの知見では、この傾向は、樹脂
(A)又は樹脂(B)の分子量が高いほど、また、樹脂
(A)の親水性が低いほど改善効果は高い。
【0044】また特に樹脂(A)又は(B)の重量平均
分子量が、20000〜30000では、上記した現象
がよくみられた。
【0045】本発明の効果は、例えば用いた着色剤
(D)がカーボンブラックの様に導電性を有するものの
場合には、得られたトナー粒子の電気抵抗を測定するこ
とで、着色剤(D)がトナー粒子表面に局在化している
かどうか推測することができる。また、TEM(透過型
電子顕微鏡)により粒子断面を観察することでも確認で
きる。
【0046】従来、導電性を有する着色剤を使用してい
る場合には、帯電量が不足することがある。例えばカー
ボンブラックと分子量が比較的低い樹脂(A)とを含む
混合物1或いはカーボンブラックと分子量が比較的低い
樹脂(B)とを含む混合物2は、常温で転相乳化を行っ
た場合、時としてトナーの帯電量不足が生じていた。
【0047】また、樹脂(A)又は樹脂(B)の帯電特
性と反対の帯電特性を有する着色剤とを併用する場合、
例えば、中和された酸性基を有する樹脂(A)又は中和
により親水性基となりうる酸性基を有する樹脂(B)に
たいして、フタロシアニンブルー、キナクリドンレッ
ド、アゾ系金属コンプレックスグリーン、アジン化合
物、ステアリン酸変性アジン化合物、オレイン酸変性ア
ジン化合物のニグロシンや四級アンモニウム塩化合物を
使用した場合や、例えば、中和された塩基性基を有する
自己水分散性樹脂(A)又は中和により親水性基となり
うる塩基性基を有する樹脂(B)にたいして、ハロゲン
化フタロシアニングリーン、フラバンストンイエロー、
ペリレンレッドなどを使用した場合にも、上記したのと
同様に、帯電量が不足することがある。
【0048】本発明の効果は、上記した様な、特にカー
ボンブラックの如き導電性を有する着色剤を使用してい
る場合、あるいは、銅フタロシアニンの如き逆の帯電特
性を有する着色剤を使用している場合には、特に大きい
ことがわかった。
【0049】本発明の製法では、転相乳化時の温度条件
を、上記範囲内に制御することでカプセル型トナー粒子
の帯電性を向上させることが出来、結果的に安定に高帯
電量を保持したトナーが得られる。本発明の方法によれ
ば、該トナー粒子を所望の帯電量に制御することができ
る。
【0050】本発明の製法では、上記した操作により得
られたカプセル型トナー粒子が分散した媒体から、有機
溶剤及び水を除去する。通常、この場合には、有機溶剤
を留去した後に、水が留去される。必要ならば、水を留
去する前に、中和剤を用いてトナー粒子を構成する樹脂
(A)中の親水性基を元の中和により親水性となりうる
官能基に戻すことも出来る。この様にして得られたトナ
ー粒子は、必要に応じてイオン交換水や蒸留水で水洗す
ることが出来る。
【0051】さらに上記した操作で得られた湿潤したカ
プセル型粒子のトナーは、濾別した後に乾燥させてやる
ことにより、粉体のトナー粒子が得られる。この際の乾
燥は、例えば風乾、熱風乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥等の
方法が採用できる。但し、この乾燥はトナー粒子を構成
する樹脂(A)又は樹脂(B)の軟化点より低い温度で
行う。
【0052】本発明の上記温度範囲内の一定温度で転相
乳化を行うことで、安定な高帯電トナーが得られる。ま
た、低温で転相乳化することで、より高帯電のトナーを
得ることができる。
【0053】本発明の製法では特定温度範囲で転相乳化
を行うことで、帯電量を制御できるというメリットを有
する。また、カーボンブラックを用いた場合、従来の製
法ではカーボンブラックの含有量を変えることで帯電量
の制御が出来るが、その手法に本発明の方法を組み合わ
せて採用することも出来る。
【0054】勿論、本発明で得られたトナー粒子は、必
要に応じて、シリカ微粉末、アルミナ微粉末、及び、チ
タン微粉末などの外添剤をその粒子表面に付与すること
もできる。
【0055】本発明の製法で得られたトナー粒子は、そ
のままで非磁性1成分型現像剤、磁性1成分型現像剤と
して使用出来、またキャリアと併用して2成分型現像剤
として使用することも出来る。
【0056】
【実施例】以下実施例を持って本発明を説明する。尚、
「%」は重量%を、「部」は重量部を示す。
【0057】参考例1[中和により自己水分散性となり
うる樹脂(B)の合成] 窒素置換した反応容器に、メチルエチルケトンの670
部を仕込んで、80度にまで昇温した。同音度に達した
ところで、メタクリル酸の150部、スチレンの590
部、メタクリル酸2−エチルヘキシルの110部、メタ
クリル酸の150部及びt−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサノエートの10部から成る混合物を、2時間
かけて滴下した。
【0058】滴下終了後も、2時間にわたる攪拌を続
け、さらにt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノ
エートの2部を添加した。その後、3時間ごとに同量の
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを3
回添加した。同温度で2時間保持し、合計15時間反応
を行った。その後、メチルエチルケトンの700部を加
えて、目的とする中和により自己水分散性となりうる樹
脂を得た。この樹脂は、固形分含有量42.6%、数平
均分子量20500、Mw/Mn2.19、酸価100
であった。以下、これを(A)と略記する。
【0059】参考例2[中和により自己水分散性となり
うる樹脂の合成] 窒素置換した反応容器に、メチルエチルケトンの670
部を仕込んで、80度にまで昇温した。同温度に達した
ところで、メタクリル酸の150部、スチレンの590
部、メタクリル酸2ーエチルヘキシルの110部、メタ
クリル酸の150部及びt−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサノエートの40部から成る混合物を、2時間
かけて滴下した。
【0060】滴下終了後も、2時間にわたる攪拌を続
け、さらにt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノ
エートの2部を添加した。その後、3時間ごとに同量の
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを3
回添加した。同温度で2時間保持し、合計15時間反応
を行った。その後、メチルエチルケトンの700部を加
えて、目的とする中和により自己水分散性となりうる樹
脂を得た。この樹脂は、固形分含有量42.6%、数平
均分子量10900、Mw/Mn2.03、酸価100
であった。以下、これを(B)と略記する。
【0061】参考例3[ミルベースの調整] 中和により自己水分散性となりうる樹脂(A)の200
0部に対して、「エルフテックス 8」(アメリカ国キ
ャボット社製のカーボンブラック)の95部を、「アイ
ガーモターミル M−250」(アメリカ国アイガー社
製品)により、1時間にわたって混合、分散せしめた。
得られたミルベースをメチルエチルケトンで希釈し、固
形分含有量を40%とした。以下、これを(M−1)と
略記する。
【0062】参考例4[ミルベースの調整] 中和により自己水分散性となりうる樹脂(B)の200
0部に対して、「エルフテックス 8」(アメリカ国キ
ャボット社製のカーボンブラック)の95部を、「アイ
ガーモターミル M−250」(アメリカ国アイガー社
製品)により、1時間にわたって混合、分散せしめた。
得られたミルベースをメチルエチルケトンで希釈し、固
形分含有量を40%とした。以下、これを(M−2)と
略記する。
【0063】実施例1 1lの丸底フラスコに、参考例3で得られたミルベース
(M−1)の200部、トリエチルアミンの3.3部
(カルボン酸の22.8mol%に相当する量)及びア
セトンの68部を加え、スリーワンモーターで十分に攪
拌を行った〔この操作により、中和により自己水分散性
となりうる樹脂(A)は、自己水分散性樹脂(A)とな
った。〕。
【0064】同時に、ウォーターバスにて、フラスコ内
の温度が18℃になるよう調整した。フラスコ内の温度
が安定したら、スリーワンモーターの回転数を320r
pmに調整し、18℃に調整した蒸留水の500部を滴
下ロートにより10ml/minの速度で滴下し、転相
乳化を行った。フラスコ内の温度は、蒸留水の滴下開始
から、終了まで、20℃の範囲内にあった。
【0065】次に、減圧蒸留により、有機溶剤を除去
し、PH6となるまで0.1Nの塩酸水溶液を加えた。
ついで、濾過することにより得られたウエットケーキを
凍結乾燥することで、トナー粉末を得た。表1に得られ
た結果を示した。
【0066】実施例2〜3 転相乳化を、各々10℃(実施例2)、5℃(実施例
3)に調整して行った以外は、実施例1と全く同様な操
作を行った場合における結果を表1に示した。
【0067】実施例4 1lの丸底フラスコに、参考例4で得られたミルベース
(M−2)の200部、トリエチルアミンの4.2部
(カルボン酸の29.4mol%に相当する量)及びイ
ソプロピルアルコールの28部を加え、スリーワンモー
ターで十分に攪拌を行った〔この操作により、中和によ
り自己水分散性となりうる樹脂(B)は、自己水分散性
樹脂(B)となった。〕。
【0068】同時に、ウォーターバスにて、フラスコ内
の温度が18℃になるよう調整した。フラスコ内の温度
が安定したら、スリーワンモーターの回転数を320r
pmに調整し、18℃に調整した蒸留水の500部を滴
下ロートにより10ml/minの速度で滴下し、転相
乳化を行った。フラスコ内の温度は、蒸留水の滴下開始
から、終了まで、20℃の範囲内にあった。
【0069】次に、減圧蒸留により、有機溶剤を除去
し、PH6となるまで0.1Nの塩酸水溶液を加えた。
ついで、濾過することにより得られたウエットケーキを
凍結乾燥することで、トナー粉末を得た。表1に得られ
た結果を示した。
【0070】実施例5〜6 転相乳化を、各々10℃(実施例5)、5℃(実施例
6)に調整して行った以外は、実施例4と全く同様な操
作を行った結果を表1に示した。
【0071】比較例1 1lの丸底フラスコに、参考例3で得られたミルベース
(M−1)の200部、トリエチルアミンの4.0部
(カルボン酸の27.4mol%に相当する量)及びア
セトンの68部を加え、スリーワンモーターで十分に攪
拌を行った〔この操作により、中和により自己水分散性
となりうる樹脂(A)は、自己水分散性樹脂(A)とな
った。〕。
【0072】同時に、ウォーターバスにて、フラスコ内
の温度が30℃になるよう調整した。フラスコ内の温度
が安定したら、スリーワンモーターの回転数を320r
pmに調整し、30℃に調整した蒸留水の500部を滴
下ロートにより10ml/minの速度で滴下し、転相
乳化を行った。フラスコ内の温度は、蒸留水の滴下開始
から、終了まで、32℃の範囲内にあった。
【0073】次に、減圧蒸留により、有機溶剤を除去
し、PH6となるまで0.1Nの塩酸水溶液を加えた。
ついで、濾過することにより得られたウエットケーキを
凍結乾燥することで、トナー粉末を得た。表1に得られ
た結果を示した。
【0074】比較例2 転相乳化を、40℃に調整して行った以外は、比較例1
と全く同様な操作を行った結果を表1に示した。
【0075】比較例3 1lの丸底フラスコに、参考例4で得られたミルベース
(M−2)の200部、トリエチルアミンの5.3部
(カルボン酸の37mol%に相当する量)及びイソプ
ロピルアルコールの28部を加え、スリーワンモーター
で十分に攪拌を行った〔この操作により、中和により自
己水分散性となりうる樹脂(B)は、自己水分散性樹脂
(B)となった。〕。
【0076】同時に、ウォーターバスにて、フラスコ内
の温度が25℃になるよう調整した。フラスコ内の温度
が安定したら、スリーワンモーターの回転数を320r
pmに調整し、25℃に調整した蒸留水の500部を滴
下ロートにより10ml/minの速度で滴下し、転相
乳化を行った。フラスコ内の温度は、蒸留水の滴下開始
から、終了まで、28℃の範囲内にあった。
【0077】次に、減圧蒸留により、有機溶剤を除去
し、PH6となるまで0.1Nの塩酸水溶液を加えた。
ついで、濾過することにより得られたウエットケーキを
凍結乾燥することで、トナー粉末を得た。表1に得られ
た結果を示した。
【0078】
【表1】
【0079】注 表中、調節温度とは、転相乳化を行う
ためにフラスコ内に蒸留水を滴下中の、各例におけるフ
ラスコ内の実温度である。実施例1〜6は、フラスコ内
に蒸留水を滴下開始直後から滴下終了まで、ずっとフラ
スコ内実温度は25℃以下に保持されている。
【0080】1)コールターマルチサイザーにて測定し
た値である。 2)トナー80gとフェライトキャリヤー(X211
A、富士電気化学社製)の720gをロールミルで60
分間回転、混合し、現像剤を作成し、ブローオフ帯電量
を測定した値である。
【0081】実施例1と比較例1或いは実施例4と比較
例3との帯電量値をそれぞれ対比してみればわかる通
り、転相乳化時の温度を特定範囲とすることにより、前
者の場合は、帯電量を1.5倍に、後者の場合は1.7
倍に向上出来ていることがわかる。
【0082】
【発明の効果】本発明では、自己水分散性樹脂(A)
と、有機溶剤(C)と、着色剤(D)とを必須成分とし
て含有する混合組成物を、水性媒体中に転相乳化する
か、中和により自己水分散性となりうる樹脂(B)と、
有機溶剤(C)と、着色剤(D)とを必須成分として含
有する混合組成物を、中和剤を含んだ水性媒体中に転相
乳化することにより、水性媒体中にカプセル化された粒
子を生成せしめ、該粒子を前記水性媒体中から分離、乾
燥せしめるカプセルトナーの製法において、転相乳化を
0〜25℃の温度で行うので、トナー粒子の帯電性を大
幅に向上させることが出来るという格別顕著な効果を奏
する。
【0083】従来の温度で転相乳化を行ったのでは得ら
れなかった、実用性のある、安定な高帯電量を保持して
いるトナー粒子が容易に得られる様になった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/087

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己水分散性樹脂(A)と、有機溶剤
    (C)と、着色剤(D)とを必須成分として含有する混
    合組成物(1)を、水性媒体中に加えて転相乳化する
    か、前記混合物(1)に水性媒体を加えて転相乳化する
    か、中和により自己水分散性となりうる樹脂(B)と、
    有機溶剤(C)と、着色剤(D)とを必須成分として含
    有する混合組成物(2)を、中和剤を含有する水性媒体
    中に加えて転相乳化するか、前記混合物(2)に中和剤
    を含有する水性媒体を加えて転相乳化することにより、
    水性媒体中にカプセル化された粒子を生成せしめ、該粒
    子を前記水性媒体中から分離、乾燥せしめるカプセル型
    トナーの製法において、転相乳化を0〜25℃の温度で
    行うことを特徴とするカプセル型トナーの製法。
  2. 【請求項2】 転相乳化を、0〜20℃で行う請求項1
    記載の製法。
  3. 【請求項3】 転相乳化を、温度差が5℃以下の材料の
    混合により行う請求項1記載の製法。
  4. 【請求項4】 樹脂(A)が、中和された酸性基または
    中和された塩基性基を有するアクリル系樹脂、スチレン
    系樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂またはポリウ
    レタン樹脂であるか、樹脂(B)が、酸性基または塩基
    性基を有するアクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエ
    ステル樹脂、エポキシ樹脂またはポリウレタン樹脂であ
    る請求項1、2又は3記載の製法。
  5. 【請求項5】 樹脂(A)が、中和された酸性基または
    中和された塩基性基を樹脂固形分100g当たり10〜
    400mg当量有する樹脂であるか、樹脂(B)が、酸
    性基または塩基性基を樹脂固形分100g当たり10〜
    500mg当量有する樹脂である請求項4記載の製法。
JP6192531A 1994-08-16 1994-08-16 カプセル型トナーの製法 Pending JPH0862891A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012026368A1 (ja) * 2010-08-23 2012-03-01 日東電工株式会社 W/o型エマルション、発泡体、および機能性発泡体
WO2012029537A1 (ja) * 2010-08-31 2012-03-08 日東電工株式会社 発泡体、発泡体の製造方法、および機能性発泡体

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WO2012026368A1 (ja) * 2010-08-23 2012-03-01 日東電工株式会社 W/o型エマルション、発泡体、および機能性発泡体
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