JP2003005443A - 静電潜像現像用トナー組成物の製造方法、トナー組成物、およびこれを用いた現像剤組成物 - Google Patents

静電潜像現像用トナー組成物の製造方法、トナー組成物、およびこれを用いた現像剤組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒径が小さい球形の微粒子樹脂を形成し、電
子写真画像システムに使用するための優れた特性を有す
る高解像度の静電潜像現像用トナー組成物の製造方法、
および静電潜像現像用トナー組成物を提供する。 【解決手段】 (a)樹脂、加工助剤、着色剤、任意に
加えられる電荷調節剤よりなる樹脂組成物を製造するス
テップと、(b)有機溶剤と界面活性剤とからなり、前
記樹脂に対して不溶性である有機媒質の中に、前記樹脂
組成物を分散させるステップと、(c)前記有機媒質中
で加温及びせん断作用により、前記樹脂組成物を粉砕
し、微粒子樹脂分散液とするステップと、(d)前記微
粒子樹脂分散液を加温し、前記加工助剤を蒸発除去させ
るステップと、(e)前記微粒子樹脂分散液よりトナー
微粒子を分離するステップとからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録、静電印刷等の静電潜像現像用トナー組成物、及びト
ナーの製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、高
解像度カラー電子写真、静電書き込み、静電印刷に使用
するための着色剤及びその他の成分を含んでいるトナー
粒子として適した粒径の樹脂粒子を製造する方法に関す
る。本発明は、本明細書において参考文献として引用し
た2000年5月16日付で出願された米国特許出願第
09/571,772号と関連している。
【0002】
【従来の技術】静電気的方法により光電導性物質の表面
上で画像を現像し、形成する方法は、広く知られてい
る。基本的な電子写真現像法(米国特許第2,297,
691号)は、光電導体あるいは感光体と知られている
光電導性絶縁層に均一な静電荷を誘導し、その感光体を
露光した後、画像を光から遮断し、感光体の露光した部
分の電荷を消去した後、微細に分割されたエレクトロス
コーピック(Electroscopic)トナー物質
を前記画像に転写することにより生成された静電潜像を
現像することからなっている。
【0003】かかるトナーは、通常、感光体の電荷を保
有している部分に吸着され、静電潜像に相応するトナー
画像を形成するようになる。このように現像された画像
は、紙のような基材に転写される。その後、転写された
画像は、加熱、加圧、加熱と加圧の組み合せ、あるいは
溶媒処理や保護用コーティング処理のような別の定着方
法によって基材に固着される。
【0004】また、このような静電画像を現像する技術
も広く知られている。現像剤は、荷電されたカラートナ
ー粒子が分散されたキャリアである。静電潜像をもった
感光体は、現像剤と接触すると、現像剤中の荷電された
トナー粒子が、前記の接触を通じて感光体の荷電された
領域に転写され、潜像を現像するようになる。その後、
荷電されたカラー粒子が画像形態に潜像に固着されつ
つ、画像が現像される。前記現像された画像は、通常、
紙、透明フィルムのような適切な基材に転写され、加
熱、加圧あるいはその他の適当な方法により基材に定着
される。
【0005】着色した粒子を含むトナー及び現像剤組成
物は、広く知られており、米国特許第5,352,52
1号、第4,778,742号、第5,470,687
号、第5,500,321号、第5,102,761
号、第4,645,727号、第5,437,953
号、第5,296,325号、及び第5,200,29
0号を参照することができる。従来の組成物は、通常、
樹脂、着色剤、ワックスあるいはポリオレフィン、電荷
調節剤、流動性向上剤、及びその他の添加剤で構成され
たトナー粒子を含んでいる。典型的なトナーの組成は、
樹脂90〜95重量%、着色剤2〜10重量%、ワック
ス0〜6重量%、電荷調節剤0〜3重量%、流動性向上
剤0.25〜1重量%、及びその他の添加剤0〜1重量
%を含む組成からなっている。使用される樹脂は、スチ
レン−アクリルコーポリマー、スチレンブタジエンコー
ポリマー及びポリエステルである。着色剤は、一般に、
シアン顔料あるいは顔料、マゼンタ染料あるいは顔料、
イエロー染料あるいは顔料及びこれらの混合物である。
【0006】従来のカラートナーは、例えば前述の米国
特許第5,102,761号ではポリアクリレート樹脂
は、顔料、電荷調節剤、ワックスを溶融ミキサーで混合
して製造される。このとき樹脂を機械的に粉砕してか
ら、小粒にミリングする。従来のトナー粒子は、形状は
不規則で、粒径分布は広い。画像と色相の最適解像度を
具現するためには、粒径は小さいほど性能に優れ、例え
ば粒子の平均直径が7μm以上の場合、約600dot
s/inch以上の解像度を得るのは難かしい。出力さ
れたイメージが1200dots/inchの解像度を
得るためには、粒径が5μm以下でなければならない。
これまでの方法では、粒径は7〜10μmで、粒径分布
を狭くするのは難しい状況にある。
【0007】従前から、粒子の大きが7μm以下の小さ
い粒子を得るための継続的な試みがあった。例えば、前
述の米国特許第5,352,521号、第5,470,
687号、及び第5,500,321号では、分散重合
によりトナー粒子を製造する方法が開示されている。こ
の方法は、単量体(主に、スチレンとアクリレート)及
び顔料、CCAとワックスのような添加剤が共に混合さ
れ、分散液を作り、この分散液を水性あるいは非水性溶
媒に分散させた後、単量体を反応させてトナー粒子を形
成する。この方法が他の方法らより優れている点は、単
一工程のみで粒径の小さい球形トナー粒子を製造するこ
とができるということである。しかし、トナー粒子中に
分散溶媒が含まれ、さらに完全に重合を終結させること
が困難であるため単量体がトナー粒子の中に残ってい
る。また、重合物質の極性が重合過程中に急激に変化
し、添加剤が粒子塊から漏れ出して、表面に集中する傾
向がある。さらに、トナー粒子の電荷特性とその安定性
を低下させる分散安定剤と界面活性剤等がトナー粒子表
面に残り、これをトナー粒子からの除くのが難しい。
【0008】出願中の米国特許出願第09/571,7
72号の明細書では、樹脂を溶解させない溶媒に着色剤
と電荷調節剤を添加し、トナー粒子を製造する方法を提
案している。この方法は、比較的低い分子量のトナー樹
脂を製造する場合に限定されており、粒子をより効果的
に製造するためには、高温と強いせん断力を要求され
る。さらに、この方法により製造されたトナー粒子は、
滑らかな表面構造を有しており、その結果、単一成分電
子写真現像システムにおいて要求される短時間に帯電で
きる特性が欠如する傾向がある。
【0009】トナー組成物は、狭い粒径分布を有するの
が好ましい。一般に、粒径の分布が狭いほど均一な電荷
分布が可能となり、その結果、印刷された像の線解像度
が増し、像の背景の点等を減少させる効果を奏すること
が知られている。既存のミリング方法は、狭い粒子分布
を得るには不適切であるため、好ましい粒径範囲から離
れる粗粒子及び細粒子をトナー組成物から除去するため
の追加的な分級工程を要求されている。
【0010】粒径分布の尺度として80%スパン(Sp
an)を用いて表現することができる。スパンは、体積
基準の粒子分布度において中間の80%を占める粒子の
大きさの差と分布の中央値に該当する粒子の大きさとの
比で定義される。より詳しいスパンの定義は、本発明に
おいて使用した物性測定方法を記述した項で示されてい
る。従って、スパン値が小さいことは、粒径分布が狭い
ことを意味することになる。前述の分級工程後に得た従
来のトナー組成物のスパン値は、約1.2である。従っ
て、特別に分級工程を経ずに1.2より小さいスパン値
を有するトナー粒子を製造する方法は、大変好ましいと
いえる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粒径が小さ
い球形のトナー粒子を形成し、優れた特性を有する静電
潜像現像用高解像度カラートナーの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0012】本発明の別の目的は、前述の米国特許出願
第09/571,772号の明細書に記載された発明に
おいて提示した方法より著しく低い温度で製造すること
ができるカラートナーの製造方法を提供することであ
る。
【0013】本発明のさらに別の目的は、高い分子量を
有する樹脂を用いることができ、より効率的にトナーを
製造することができる方法を提供することである。
【0014】本発明のさらなる目的は、粒径が1〜10
μmであり、狭い粒径分布を有する微粒子樹脂よりなる
トナー粒子の製造方法を提供することである。
【0015】本発明のまた更なる目的は、球形でありな
がら、粗い表面構造を有するトナー粒子の製造方法を提
供することである。
【0016】本発明のまた更なる目的は、速い帯電特性
を有し、これにより、単一成分電子写真の現像装置に適
するトナーを製造する方法を提供することである。
【0017】本発明の別の目的及び長所等は、下記の発
明の説明及び実施の形態により明らかになる。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、溶媒粉砕法により微粉砕された静電潜
像現像用微粒子トナー組成物を製造する方法であって、
(a)樹脂、加工助剤、着色剤、任意に加えられる電荷
調節剤よりなる樹脂組成物を製造するステップと、
(b)有機溶剤と界面活性剤とからなり、前記樹脂に対
して不溶性である有機媒質の中に、前記樹脂組成物を分
散させるステップと、(c)前記有機媒質中で加温及び
せん断作用により、前記樹脂組成物を粉砕し、微粒子樹
脂分散液とするステップと、(d)前記微粒子樹脂分散
液を加温し、前記加工助剤を蒸発除去させるステップ
と、(e)前記微粒子樹脂分散液よりトナー微粒子を分
離するステップとからなることを特徴とする静電潜像現
像用トナー組成物を製造する方法を提供する。
【0019】また、本発明は、樹脂、加工助剤、着色
剤、任意に加えられる電荷調節剤よりなる樹脂組成物
を、有機溶剤と界面活性剤とからなり前記樹脂に対して
不溶性の有機媒質の中で加温及びせん断作用により粉砕
し、微粒子樹脂分散液とした後、前記加工助剤を蒸発除
去させ、樹脂分散液より分離して製造されたトナー組成
物であって、前記トナー微粒子は、形状が球形であり、
体積平均直径が1〜10μmであり、スパン値が1.0
以下であり、前記樹脂成分の重量平均分子量が3,00
0〜100,000であることを特徴とするトナー組成
物を提供する。
【0020】また、本発明は、さらにトナー粒子の流動
性を向上させるために、ワックスあるいはフュームドシ
リカを混合するステップを含むことができる。
【0021】本発明の使用される各成分を、以下に具体
的に説明する。
【0022】1)樹脂 本発明で使用される樹脂は、ガラス転移温度が40〜9
0℃、非晶性で、重量平均分子量は、加工助剤を用いる
ことによりその範囲を拡げることができるが、一般的に
は3,000〜100,000である。
【0023】樹脂の例としては、ポリアミド、ポリオレ
フィン、スチレンアクリレート、スチレンメタアクリレ
ート、スチレンブタジエン、架橋構造を有するポリスチ
レン、エチレン−シクロオレフィンコーポリマー、エポ
キシ樹脂、ポリウレタン、単一あるいは二成分以上から
なるビニル樹脂、ジフェノールのジオールとジカルボキ
シル酸のエステル化反応によるポリエステル樹脂(米国
特許第3,590,000号参照)等があり、前記樹脂
のうち、ポリエステル樹脂、スチレンコーポリマー、特
にスチレンとアクリレートとのコーポリマー、スチレン
とブタジエンとのコーポリマーが好ましく選ばれる。
【0024】前記樹脂の重量平均分子量は、ゲル浸透ク
ロマトグラフィ(GPC)で測定して3,000〜10
0,000、より好ましくは5,000〜20,000
である。線形高分子の分子量分布(Mw/Mn)は、
1.5〜6、好ましくは2〜4である。示差走査熱量分
析装置(DSC)による線形高分子のガラス転移温度
は、50〜90℃、好ましくは50〜70℃である。
【0025】また、前記樹脂は着色剤との親和性を向上
させるために、樹脂の一部分に着色剤と相互作用するこ
とのできる官能基を含むことができる。前記官能基に
は、ヒドロキシル基、アルコキシ基、スルホン酸基ある
いはスルホン酸誘導体、ホスホン酸基あるいはホスホン
誘導体基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、
4級アンモニウム基などがある。
【0026】2)加工助剤 本発明における加工助剤は、前記樹脂成分に吸収され易
い沸点が200℃以下の有機溶剤から選ばれる。加工助
剤を使用することにより、樹脂組成物の溶融温度を低く
することができるので、加工助剤を使わなかった時より
全ての製造工程を低い温度にすることができるようにな
る。加工助剤は、微粒子樹脂を分散させる工程で使用さ
れる有機溶剤成分に溶解されないことが好ましく、例と
して、アセトン、ジメチルホルムアミド、シクロへキサ
ン、ジメチルスルホキシド、クロルベンゼン等が挙げら
れる。
【0027】3)着色剤 本発明で使用する着色剤は、商業的に広く使用される顔
料である。代表的な顔料は、ブラック顔料として、カー
ボンブラック、アニリンブラック、非磁性フェライト、
マグネタイト等がある。また、シアン顔料としては、銅
フタロシアニン化合物、アントラキノン化合物、及び塩
基性顔料キレート化合物等がある。C.I.ピグメント
ブルー1、7、15、151、152、153、15
4、60、62、66顔料が特に好ましい。マゼンタ顔
料としては、アゾ化合物の縮合体、ジケトピロピロール
化合物、アントラキノン化合物、キナクリドン化合物、
塩基性顔料キレート化合物、ナフトル化合物、ベンジイ
ミダゾル化合物、チオインディゴ化合物、ぺリレン化合
物等があり、C.I.ピグメントレッド2、3、5、
6、7、23、483、484、811、122、14
6、166、169、177、184、185、20
2、206、220、221、254顔料が特に好まし
い。イエロー顔料は、アゾ化合物の縮合体、イソインド
リノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯化合
物、メチン化合物、アリルアミド化合物等があり、C.
I.ピグメントイエロー12、13、14、15、1
7、62、74、83、93、94、95、109、1
10、11、128、147、168、180顔料が特
に好ましい。
【0028】着色剤は、色相、彩度、明度、耐候性、透
明性、トナー樹脂中での分散性等を考慮して選択され
る。着色剤は、単独で使われてもよく、二種以上の混合
物あるいは固溶体状態で使われてもよい。トナー樹脂の
中での分散性を高めるために、着色剤粒子を高分子フィ
ルムにコーティングすることもできる。
【0029】4)電荷調節剤 本発明で使用する電荷調節剤は、陽電荷あるいは陰電荷
の電荷調節剤である。電荷調節剤は、アルキルピリジウ
ムハライド、アルキルピリジウム化合物〔米国特許第
4,298,672号〕、有機スルフェイト、スルフォ
ネート化合物〔米国特許第4,338,390号〕、バ
イスルフォネート、アンモニウムバイスルフェイト、ジ
ステアリルジメチルアンモニウムバイスルフェイト〔米
国特許第5,114,821号〕、セチルピリジウム、
テトラフロロボレート、ジステアリルジメチルアンモニ
ウムメチルスルフェイト、BONTRON E−84あ
るいはE−88のようなアルミニウム塩、ジステアリル
ジメチルアンモニウムバイスルフェイト、アンモニウム
スルフェイト等が知られており、本発明はこれらから任
意に選択して使用することができる。
【0030】5)その他添加剤−ワックスあるいはフュ
ームドシリカ 本発明のトナー組成物には、ワックスあるいはフューム
ドシリカのような添加剤を添加することができる。
【0031】ワックスは、トナーの融着を助け、転写し
たときのゴーストイメージをなくす役割を果たす。ゴー
ストイメージとは、トナーが基材上に転写される時、望
まないところで融着される現象を指す。トナーが紙上に
転写される過程は、本願でも示されているように、先
ず、トナーがドラム上に転写され、転写されたトナー
は、再び静電気的人力により、紙上に転写される。この
ステップにおいて、トナーは、単に紙上に物理的に置か
れている状態である。従って、物理的な力が加えられる
とトナーが移動することがある。高温の定着ロールを通
ると、トナーが紙上に定着する。この時、トナーが紙上
で融解される過程で一部のトナーが定着ロールへの望ま
ない逆転写が起こり得る。定着ロールに逆転写されたト
ナーが、回転中に他の位置に転写され現れるのがゴース
トイメージである。ワックスが添加されたトナーを使用
すると、ワックスの剥離性がよくなり逆転写現象を抑え
ることができる。
【0032】ワックスとしては、ポリプロピレンとポリ
エチレンのような低分子量のワックスを添加することが
でき、EPOLENE N−15(商品名)、あるいは
Eastman Chemical Products
社から市販される製品を購入し使用することができる。
市販されているポリエチレンの重量平均分子量は、1,
000〜1,500であるが、本発明では、重量平均分
子量が4,000〜7,000のものでも使用すること
ができる。
【0033】粉末粒子は一般に、その径が小さくなるほ
ど、物理的な固まりが多くなるが、これは、粉末間に形
成されるファンデルワールス力によるものである。この
ような現象を制御する最も良い方法は、粉末間に一定な
距離を維持させる方法である。シリカのように非常に細
かな粒子を、トナー粒子の周辺にコーティングすると、
シリカ粒子がファンデルワールス力により物理的にトナ
ー粒子に取り付き、トナー間の距離を一定に維持する役
割を果たすようになる。さらに、シリカ粒子の形状が、
一般には球形であるため、ベアリングのように転がり易
い特性がある。このためシリカがコーティングされたト
ナーは、流動性がよくなる。これは、後述の流動性向上
剤の代表的な例となる。
【0034】6)有機媒質 本発明の粒子を効果的に分散させるには、樹脂を溶解さ
せない有機媒質を使用する。有機媒質は、有機溶剤と界
面活性剤を含んでいる。このうち有機溶剤は、樹脂成分
を実質溶解させないものであればよいが、具体的にはそ
の溶解度指数が、樹脂粒子の溶解度指数と1以上、さら
に好ましくは2以上の差があるものが適している。有機
溶剤としては、パラフィン溶媒類、ポリ(エチレングリ
コール)を含む溶媒が特に好ましく選ばれる。例えば、
パラフィン、パラフィンエステル、パラフィンアミド、
パラフィンエテル等の溶解度指数が低い非極性溶媒をポ
リエステル粒子と共に使用するのが好ましい。一方、
水、メタノール、プロパノール、及びアセトンのような
極性の比較的高い溶媒を染色工程の溶媒として選択する
と、粒子間の合体現象が発生する。スチレンコーポリマ
ーのような非極性樹脂が分散された時は、分子量1,0
00未満のポリエチレングリコールのような極性有機媒
質を使用するのが好ましい。パラフィン、パラフィンエ
ステル、パラフィンアミド、パラフィンエテル等の非極
性溶媒をスチレンコーポリマーの分散工程に使用する
と、著しい合体現象が発生する。
【0035】7)界面活性剤 界面活性剤は、小さい粒子を分散させるとき二つの重要
な機能をする。一つは、樹脂粒子の合体を防止すること
である。本発明の分散工程は、一般に樹脂のガラス転移
温度の付近、あるいはそれより高い温度で行なわれる。
従って、界面活性剤が存在しないと溶融状態の粒子が互
いに合体しようとする傾向が強く、高解像度トナーに不
適切な染色粒子が形成されるようになる。二つ目は、界
面活性剤の樹脂粒子に対する相対量によって製造される
粒子の大きさが定まることである。界面活性剤は、化学
構造上、不溶性溶媒と溶融粒子との境界面に介在する。
従って、小さい粒子を製造するには多量の界面活性剤が
用いられ、大きい粒子を製造するには少量の界面活性剤
が用いられる。界面活性剤は、陰イオン系、陽イオン
系、あるいは非イオン系のいずれであってもよい。
【0036】非イオン性界面活性剤は、エチレンオキシ
ドあるいはプロピレンオキシドを用いて生成することが
できる。ポリビニルピロリドン、アルキル化されたマレ
イン酸コーポリマー、エチレンオキシド官能基を含む高
分子、及びプロピレンオキシド官能基を含む高分子のコ
ーポリマーを含む高分子界面活性剤が好ましい。
【0037】8)流動性向上剤 トナー微粒子は、流動性向上剤でコーティングすること
ができる。流動性向上剤は、カラートナーに使用される
粒子の流動性を向上させるのに役立つ。流動性向上剤と
しては、微細に分級された、疎水性シリカ、酸化チタ
ン、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等が
ある。これらの流動性向上剤は、乾燥混合、溶媒混合等
の方法にて粒子にコーティングされる。一般に、ヘキサ
メチルシラゼンのような疎水性物質のフュームドシリカ
(イリノイ州トスコラにあるCabot社から「Cab
−O−Sil」の商品名で市販される)を、10〜60
分間、タンブル(Tumble)ミキサーの中でCCA
でコーティングされた粒子と混合される。
【0038】(用語の定義) 1)体積平均粒径 本発明で使用されている“体積平均粒径(L)”という
用語は、「パワーテクノロジーハンドブック」(Pow
er Technology Handbook)
〔K.Gotoh等著、2版、Marcell Dek
ker Publications、1997年〕の3
〜13頁に定義されている。
【0039】本発明の微粒子トナー組成物では、総樹脂
粒子の約80重量%以上が0.5×L〜1.5×Lの範
囲の粒径を有する粒子を使用するのが好ましい。これに
より、粒径分布が狭く、粒子内に均一な電荷をもち、か
つ均一に染色されたトナー粒子となり、高品質の複写画
像を実現し、現像の際の電荷調節が容易になる。
【0040】本発明における粒径分布は、市販されるC
oulter LS粒径測定器〔クルターエレクトロニ
クス社(Coulter Electronics C
o.)、フロリダー州セントピッツバーグ〕を使用して
測定できる。
【0041】2)スパン値 粒径分布を規定する指数としてスパン値(Span V
alue)を、下記のように定義して使用した。粒径分
布において、体積を基準にし、10%に該当する粒径を
10、90%に該当する粒径をd90、また平均値に
該当する50%分布の粒径をd50と定義した。この3
つの値を用いて求めたスパン値は、下記のように示すこ
とができる。 スパン値={d90−d10}/d50
【0042】スパン値は、その定義からも分かるよう
に、その値が小さいほど粒子分布が狭まく、その値が大
きいほど粒子分布が広いことを示している。
【0043】微粒子樹脂の表面積は、BET等温曲線か
ら求められる。BET等温実験は、自動収着容量分析計
(Automatic Volumetric Sor
ption Analyzer)〔「Model N
o.ASAP2000」、ジョージア州ノルクロス、マ
イクロメトリックスインスツルメント社(Microm
eritics Instrument Co.)〕を
使用して測定することができる。測定は、減圧下で粒子
表面に吸着される窒素の量を測定するが、表面積は、圧
力と吸着量の図表から求められる。これに関する具体的
な説明は、「表面の物理化学」〔A.W.Adamso
n及びA.P.Cast著、第6版、ニューヨーク J
ohn Wiley and Sons出版社、(19
97)〕の615〜631頁にあるBET等温曲線部分
に掲載されている。
【0044】3)表面粗さインデックス 本発明における表面粗さインデックス(Roughne
ss Index)は、体積平均粒径を有する完全な球
形粒子1gの表面積と、BET等温曲線より得られた表
面積との比で定義され、下記の式で表現される。 表面粗さインデックス=(1/6)r×d×Aexp 式中、rは、高分子の密度、dは、高分子微粒球の直径
を意味する。
【0045】このように定義された係数は、表面がどの
程度さらに粗くなったかを示す。印刷された像の光学密
度は、光密度測定器〔マクベス社(Macbeth C
o.)、ニューヨーク州ニューウィンズ〕を使用して測
定できる。
【0046】以下、本発明の微粒子トナーを製造する方
法をステップ別に具体的に説明する。
【0047】前述のように、本発明の微粒子トナーを製
造する方法は、(a)樹脂、加工助剤、着色剤、任意に
加えられる電荷調節剤よりなる樹脂組成物を製造するス
テップと、(b)有機溶剤と界面活性剤とからなり、前
記樹脂に対して不溶性である有機媒質の中に、前記樹脂
組成物を分散させるステップと、(c)前記有機媒質中
で加温及びせん断作用により、前記樹脂組成物を粉砕
し、微粒子樹脂分散液とするステップと、(d)前記微
粒子樹脂分散液を加温し、前記加工助剤を蒸発除去させ
るステップと、(e)前記微粒子樹脂分散液よりトナー
微粒子を分離するステップとからなっている。
【0048】本発明の(a)ステップは、樹脂、加工助
剤、着色剤、さらに任意に加えられる電荷調節剤を溶融
混練させる。この時、樹脂、着色剤、及び電荷調節剤を
効果的に混合するためには、攪拌器を装着した容器内で
溶融し混合する方法と、密封したニーダーで混合する溶
融ニーダー法、及び押出器内で溶融混合する方法があ
る。
【0049】前記加工助剤の量は、任意であるが、一般
に樹脂に対し5〜50重量%、好ましくは10〜30重
量%である。また、着色剤は、一般に樹脂に対し1〜2
0重量%、好ましくは1〜10重量%である。電荷調節
剤は、一般に樹脂に対し10重量%以下であり、好まし
くは1〜3重量%である。
【0050】本発明のステップ(a)における樹脂組成
物には、さらにワックスあるいはフュームドシリカのよ
うな添加剤を加えることができる。この時、使用可能な
ワックスは、一般に樹脂に対し15重量%以下、好まし
くは2〜10重量%である。
【0051】本発明のステップ(b)は、有機溶剤と界
面活性剤を含む有機媒質の中に、前記樹脂組成物を分散
させる。このとき、界面活性剤は、有機溶剤中に0.2
〜15重量%、好ましくは1〜10重量%である。ま
た、前記樹脂組成物は、総有機媒質の10〜70重量
%、好ましくは20〜50重量%である。
【0052】このステップは、次の二つの方法のいずれ
かで行うことができる。その一つの方法は、前記有機媒
質を、前記樹脂組成物の流動温度以上の温度で攪拌させ
ながら、前記樹脂組成物を加える方法であり、別の方法
は、前記樹脂組成物の溶融体を攪拌させながら、前記有
機媒質を加える方法である。これらの操作は、例えば内
容物を加熱することができるようにしたインペラータイ
プの攪拌器付き装置で行うことができる。
【0053】有機媒質は、通常加温して行うが、この温
度は、樹脂組成物が流動性をもつ程度に十分に高く、且
つ樹脂組成物に含まれた加工助剤が気化しない程度の温
度にしなければならない。一般には、樹脂のガラス転移
温度の付近、あるいはガラス転移温度より高い温度で行
なわれる。具体的には、加工助剤の種類や量に応じて異
なるが、30〜200℃が好ましい。樹脂組成物が小さ
い粒子に粉砕され分散されると乳白色になるので、分散
工程は、混合物が乳白色を呈するまで続けられる。
【0054】本発明のステップ(c)は、前記有機媒質
中で加温及びせん断作用により、前記樹脂組成物を粉砕
し、微粒子樹脂分散液とする。
【0055】せん断作用により、樹脂が微細な粒子に粉
砕されて分散し、界面活性剤が粉砕された粒子の表面を
包んで、粉砕された粒子間が再び大きく固まることを防
止する。粉砕過程は、粒子の大きさが界面活性剤の総樹
脂の相対量に応じて定められる平衡値に到達するまで続
けられる。加工助剤を添加すると、本発明で加えられる
せん断力は、加工助剤を使用しない場合と比べて著しく
小さくなる。半径が10cmのインペラー形式の攪拌装
置を100rpmの速度で攪拌すると、効果的な製造が
可能となり、所要時間は30分〜10時間ほどである。
【0056】本発明のステップ(d)は、前記粉砕され
て得た微粒子樹脂分散液を加温し、前記加工助剤を蒸発
させる。このときの温度は、加工助剤の沸点より高い、
あるいは同等な温度である。加工助剤が、有機媒質と混
ざり合わない場合には、より効率的に行われ得る。この
ステップは、容器から出る蒸気中に加工助剤が含まれて
ないことを確認して終了する。
【0057】本発明のステップ(e)は、前記微粒子分
散液より樹脂微量子を分離する。このステップは、樹脂
微量子分散液を冷却してから濾過する。濾過して分離し
た粒子は、イソヘキサンのような低沸点溶媒で洗浄した
後、樹脂組成物のガラス転移温度より低い温度で乾燥
し、目的の粒子を得る。
【0058】前記分散、微粒子製造及び加工助剤の除去
ステップは、同じ容器内で不連続的に行ってもよく、あ
るいはそれぞれ別の容器で行ってもよい。
【0059】トナー微粒子が製造された後、粒子の流動
性を向上させるために、フュームドたシリカを添加して
もよく、あるいは他の適当な流動性向上剤でコーティン
グしてもよい。流動性向上剤としては、微細に分級され
た疎水性シリカ、酸化チタン、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸マグネシウム等がある。これらの流動性向上剤
は、乾燥混合、溶媒混合等の方法にて粒子にコーティン
グされる。ヘキサメチルシラゼンのような疎水性物質の
フュームドシリカ(イリノイ州トスコラに位置するCa
bot社から「Cab−O−Sil」という商品名で市
販される)は、10〜60分間、タンブル(tumbl
e)ミキサー内で電荷調節剤でコーティングされた粒子
と混合される。
【0060】また別の側面として、本発明は、樹脂、加
工助剤、着色剤、任意に加えられる電荷調節剤よりなる
樹脂組成物を、有機溶剤と界面活性剤とからなり前記樹
脂に対して不溶性の有機媒質の中で加温及びせん断作用
により粉砕し、微粒子樹脂分散液とした後、前記加工助
剤を蒸発除去させ、微粒子樹脂分散液より分離したトナ
ー組成物であって、前記トナー微粒子は、形状が球形で
あり、体積平均直径が1〜10μmであり、スパン値が
1.0以下であり、前記樹脂成分の重量平均分子量が
3,000〜100,000であることを特徴とするト
ナー組成物を提供する。
【0061】前記トナー微粒子は、スパン値は、1.0
以下であるが、さらに好ましくは0.8以下であり、さ
らに、滑らかな表面組織粒子表面積に対する相対比で定
義される表面粗さインデックスは、1.05以上である
ことが好ましい。
【0062】また、本発明は、前記微粒子トナー組成物
にさらにキャリア粒子を加えた現像剤組成物を提供す
る。前記キャリア粒子は、好ましくは表面活性剤で被覆
されたフェライト、スチール、鉄粉末及びその混合物か
らなる群のうちから選ばれる。
【0063】また別の側面として、本発明は、樹脂、加
工助剤、着色剤、任意に加えられる電荷調節剤よりなる
樹脂組成物を、有機溶剤と界面活性剤とからなり前記樹
脂に対して不溶性の有機媒質の中で加温及びせん断作用
により粉砕し、微粒子樹脂分散液とした後、前記加工助
剤を蒸発除去させ、微粒子樹脂分散液より分離したトナ
ー組成物であって、形状が球形であり、体積平均直径が
1〜10μmであり、スパン値が1.0以下であり、前
記樹脂成分の重量平均分子量が3,000〜100,0
00であるトナー組成物を適用して画像を印刷する方法
を提供する。
【0064】
【実施例】本発明を実施例により詳細に記述する。ただ
し、以下の実施例は本発明を説明するためのものであっ
て、限定するものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲内で変更等があっても本発明に含まれる。
【0065】[実施例1]カラーインデックス番号が7
4160の「C.I.ピグメントブルー[15:3]」
〔ノースキャロライナ州シャロッテに所在するBASF
Corporationから市販される「Helio
genブルーD7100」(商品名)〕)と陰電荷調節
剤〔オリエントケミカル社(Orient Chemi
cal Corporation)から市販される「B
ontron E−88」(商品名)〕を下記に述べる
方法によりプロポキシレート化されたビスフェノールA
ポリエステル樹脂〔ノースキャロライナ州リサーチトラ
イアングルパークにあるライコールドケミカル社(Re
ichold Chemicals、Inc.)から市
販される「Find Tone82ES」(商品名)〕
中に分散させた。
【0066】インペラー型攪拌器を装着した2000m
l丸底フラスコ中に、樹脂500g、DMF150gを
入れて混合し、150℃に加温した。混合物が溶融して
流動性が生じてから50rpmで混合しながら1時間程
度維持させ、完全に混合された状態で液が透明になって
から分散媒質の「ISOPAR−L」250gと「IS
OPAR−V」250gを投入し、「Ganex V−
220」50gを丸底フラスコに投入し混合した。投入
が完了してから、攪拌速度を400rpmに上げ、4時
間維持した。混合物が、乳白色分散液となった後、常温
になるまで放置した。前記処理した粒子を濾過し、フィ
ルターケークをn−へキサンに分散し、フィルターケー
ク中の有機溶剤を除き、真空下40℃で16時間乾燥し
た。
【0067】乾燥した粒子100重量部に対し、「Ca
b−O−Sil−TS−720」〔流動性向上剤:フュ
ームドシリカ、イリノイ州トスコラにあるキャボット社
(Cabot Corp.)から市販されている〕2重
量部を加えロールミールで15分間混合して、本発明の
シアントナーNo.1−1とした。
【0068】得られたシアントナーNo.1−1は、ポ
リエステル樹脂95.3重量%と、「C.I.ピグメン
トブルー[15:3]」4.7重量%を含み、この顔料
を透過電子顕微鏡で測定すると平均粒径は0.1μmで
あった。製造したトナーの体積平均粒径は4.7μmで
あり、スパン値は0.6であった。走査顕微鏡でトナー
粒子を観察すると、粒子の形状は球形であり、その表面
が粗い組織を有していることが分かった。BEF等温曲
線方法を用いて定義された粒子の表面粗さインデックス
は約2.0であった。
【0069】[実施例2]インペラー型攪拌器とコンデ
ンサーを装着した2000ml丸底フラスコに、樹脂5
00g、顔料25g、加工助剤としてジメチルホルムア
ミド150g、及び電荷調節剤としてアルミニウム3水
酸化物〔ウィスコンシン州、ミルウォーキーにあるアル
ドリッヒケミカル社(Aldrich Chemica
l Co.)から市販されている〕15gを入れ、15
0℃の還流条件下で50rpmの速度で攪拌しながら、
1時間均混合した。流動性がよくなり、液の透明性から
均一に分散していることが分った。
【0070】分散媒質の「Isopar−L」と「Is
opar−V」〔テキサス州ヒューストンにあるエキソ
ンケミカル社(Exxon Chemical C
o.)から市販されている〕の1:1混合液500g、
「Ganez V220」〔ニュージャージー州、ウェ
インにあるISP社(ISP Co.)から市販されて
いる〕25gをフラスコに投入した。以降の工程は、実
施例1と同一であり、これより本発明のシアントナー1
−2を得た。
【0071】このシアントナー1−2は、ポリエステル
樹脂92.6%と「C.I.ピグメントブルー[15:
3]」4.6%、及びアルミニウム3水酸化物2.7%
を含んでいる。トナーの平均粒径は6μmであり、スパ
ン値は0.8であった。実施例1と比較すると、粒子の
大きさが界面活性剤の含量に応じて制御されることが分
かった。走査電子顕微鏡を使用して観察したところ、粒
子は丸い形状であって、粗い表面を有している。BET
実験を通じて求めた表面粗さインデックスは、約1.9
であった。
【0072】[実施例3]「C.I.ピグメントブルー
[15:3]」の代わりに、「C.I.ピグメントレッ
ド[81:3]」〔ニュージャージー州エリザベスにあ
るマグルーダーカラー社(Magruder Colo
r Co.)から市販されている「Rjodamine
YSPMA」(商品名)〕を使用した以外は実施例1
と同様の方法にてマゼンタトナーを製造した。
【0073】得られたマゼンタトナーは、ポリエステル
樹脂95.3重量%と「C.I.ピグメントレッド[8
1:3]」4.7重量%を含有している。トナーの体積
平均粒径は4.8μmであり、スパン値は0.7であっ
た。走査顕微鏡でトナー粒子を観察してみると、前記粒
子の形状は球形であって、その表面が粗い組織を有して
いることが分かった。BET実験を通じて求めた表面粗
さインデックスは約1.9であった。
【0074】[実施例4]C.I.ピグメントブルー
[15:3]の代わりに、「C.I.ピグメントイエロ
ー[185]」〔ノースキャロライナのシャロッテにあ
るBASF社(BASF Co.)から市販されている
「Enceprint 1155」(商品名)〕を使用
した以外は実施例1と同様の方法にてイエロートナーを
製造した。
【0075】得られたイエロートナーは、ポリエステル
樹脂95.3重量%と「C.I.ピグメントイエロー
[185]」4.7重量%のを含有している。トナーの
体積平均粒径は4.7μmであり、スパン値は0.8で
あった。BET実験により求めた表面粗さインデックス
は約1.9であった。
【0076】[実施例5]「カーボンブラックS16
0」〔ドイツ、デュッセルドルにあるデグサ社(Deg
ussa Co.)製品〕25g、陰電荷調節剤〔オリ
エントケミカル社(Orient Chemical
Co.)から市販されている「Bontron E−8
8」(商品名)〕10gを、下記に述べる方法によりプ
ロポキシレート化されたビスフェノールAポリエステル
樹脂〔ノースキャロライナ州リサーチトライアングルパ
ークにあるライコールドケミカル社(Reichold
Chemicals、Inc.)から市販される「F
ind Tone 82ES」(商品名)〕の中に分散
させた。
【0077】インペラー型攪拌器を装着した2000m
l容量の丸底フラスコに、樹脂500g、DMF150
gを入れて混合した後、150℃に加温した。混合物が
溶融して流動性が生じてから、50rpmで混合しなが
ら1時間程度維持させ、完全に混合された状態で液が透
明になってから、分散媒質の「ISOPAR−L」25
0gと「ISOPAR−V」250gを投入し、「Ga
nex V−220」50gを投入して混合した。投入
が完了してから、攪拌速度を400rpmに上げ、4時
間維持した。前記混合物が、乳白色分散液を形成した
後、この分散液が常温まで放置した。粒子を濾過して分
離し、フィルターケークをノルマルへキサンの中に分散
させ、フィルターケークに混じり込んだ溶媒を洗浄し分
離した。濾過した粒子を、40℃真空下で16時間乾燥
させた。
【0078】乾燥した粒子100重量部に対し、「Ca
b−O−Sil−TS−720」〔流動性向上剤:フュ
ームドシリカ、イリノイ州トスコラにあるキャボット社
(Cabot Co.)から市販されている〕2重量部
を加えロールミールで15分間混合してブラックトナー
を得た。
【0079】得られたブラックトナーは、ポリエステル
樹脂95.3重量%と、カーボンブラック4.7重量%
を含み、この顔料を透過電子顕微鏡で測定すると、平均
粒径は0.1μmであった。トナーの体積平均粒径は
4.7μm、スパン値は0.6であった。走査顕微鏡で
トナー粒子を観察してみると、前記粒子の形状はいずれ
も球形であり、その表面が粗い組織を有していた。BE
F等温曲線方法を用いて定義された粒子の表面粗さイン
デックスは約2.2であった。
【0080】[実施例6]カラーインデックス番号が7
4160の「C.I.ピグメントブルー[15:3]」
〔ノースキャロライナ州シャロッテにあるBASF社
(BASF Co.)から市販されている「Helio
gen Blue D7100」(商品名)〕と陰電荷
調節剤〔オリエントケミカル社(Orient Che
micalCo.)から市販されている「Bontro
n E−88」(商品名)〕を、下記に述べる方法によ
りプロポキシレート化されたビスフェノールAポリエス
テル樹脂〔ノースキャロライナ州リサーチトライアング
ルパークにあるライコールドケミカル社(Reicho
ld Chemicals、Inc.)から市販されて
いる「Find Tone 82ES」(商品名)〕の
中に分散させた。
【0081】インペラー型攪拌器を装着した2000m
l容量の丸底フラスコに、樹脂500g、アセトン15
0gを入れ、150℃に加温した。混合物が溶融して流
動性が生じてから50rpmで混合しながら1時間程度
維持させ、混合物が透明になってから、分散媒質の「I
SOPAR−L」250gと「ISOPAR−V」25
0gを投入し、「Ganex V−220」50gを加
えた。攪拌速度を400rpmに上げ、4時間維持さ
せ、乳白色分散液を形成した後、この分散液を約70℃
まで加温してアセトンを除去した。粒子を濾過して、フ
ィルターケークをn−へキサンの中に分散させ、フィル
ターケークを洗浄した。真空下40℃で16時間乾燥さ
せた後、乾燥粒子100重量部に対し、「Cab−O−
Sil−TS−720」〔イリノイ州トスコラに所在す
るCabot Corporationから市販され
る、流動性向上剤として作用するフュームドシリカ〕2
重量部と、ロールミールを用いて15分間混合し、シア
ントナーNo.2−1を得た。
【0082】得られたシアントナーNo.2−1は、ポ
リエステル樹脂93.2重量%と、「C.I.ピグメン
トブルー[15:3]」4.9重量%、陰電荷調節剤
1.9重量%を含み、電子顕微鏡で観察すると平均粒径
は0.1μmであった。またトナーの体積平均粒径は
4.7μmであり、スパン値は0.8であった。走査顕
微鏡でトナー粒子を観察してみると、粒子の形状はいず
れも球形であり、その表面が粗い組織を有していること
が分かった。BEF等温曲線方法を用いて定義された粒
子の表面粗さインデックスは約2.0であった。
【0083】[実施例7]加工助剤のDMFを加えず
に、実施例1と同様にして粒子を製造した。得られた粒
子の平均粒径は5.1μmであり、スパン値は2.0と
非常に広くなっていた。これにより本発明の有用性が立
証された。また、走査電子顕微鏡で観察した粒子の形状
は、滑らかな球形であることが分かり、表面粗さインデ
ックスは約1であった。
【0084】[実施例8]インペラー型攪拌器と蒸留管
を装着した500ml丸底フラスコに、スチレン−アク
リレートコーポリマー〔ウイスコンシン州ミルウォーキ
ーにあるアルドリッヒケミカル社(Aldrich C
hemical Co.)から市販されている〕50g
と、2.5gの「C.I.ピグメントブルー[15:
3]」を混合して投入し、60gのテトラヒドロフラン
を入れ、常温で混合した後、約50℃に加温して50r
mpの速度で1時間攪拌して十分な流動性を有するよう
にした。
【0085】混合物が十分な流動性を有するようになっ
てから、水100gと、界面活性剤としてドデシルスル
ホン酸ナトリウム〔ウイスコンシン州ミルウォーキーに
あるアルドリッヒケミカル社(Aldrich Che
mical Co.)から市販されている〕を投入し
た。投入が完了して均一に分散させてから、攪拌速度を
200rpmとし、温度を50℃に維持し、約10cc
/minの流速で窒素を流した。2時間後、フラスコの
温度を80℃に昇温して、混合物からテトラヒドロフラ
ンを完全に除去した。容器から出る窒素中にテトラヒド
ロフランの蒸気がないことを確認してから常温に冷却し
た。容器内のスラリーを濾過し、蒸留水を使用して3回
洗浄し、50℃で10時間乾燥した。
【0086】トナー100重量部と「Cab−O−Si
l−TG−308F」〔流動性向上剤:フュームドシリ
カイリノイ州トスコラにあるキャボット社(Cabot
Co.)から市販されている〕1重量部を、ロールミ
ールを使用して15分間混合しシアントナーを得た。
【0087】得られたスチレンアクリルを基本樹脂とし
て使用したトナーの体積平均粒径は6.8μmであり、
スパン値は、0.7であった。走査電子顕微鏡を使用し
て観察した粒子の表面は粗く、BEF等温曲線より求め
られた粒子の表面粗さインデックスは、2.2であっ
た。
【0088】[実施例9]ドデシルスルホン酸ナトリウ
ムの含量を4gとした以外は実施例8と同様にして、ス
チレンアクリルを基本樹脂とする別のシアントナーを製
造した。得られたシアントナーの体積平均粒径は4.8
μmであり、スパン値は、0.9であった。走査電子顕
微鏡を使用して観察した表面は粗く、BEF等温曲線よ
り測定された表面粗さインデックスは、2.0であっ
た。
【0089】[実施例10]ドデシルスルホン酸ナトリ
ウムの含量を4gとし、ピグメントを「C.I.ピグメ
ントレッド[81:3]」とした以外は実施例8と同様
にしてスチレンアクリルを基本樹脂とするマゼンタトナ
ーを製造した。得られたマゼンタトナーの体積平均粒径
は4.8μmであり、スパン値は、0.9であった。走
査電子顕微鏡を使用して観察した表面は粗く、BET等
温曲線より測定された表面粗さインデックスは、2.0
であった。
【0090】[実施例11]ドデシルスルホン酸ナトリ
ウムの含量を4gとし、ピグメントを「C.I.ピグメ
ントイエロー[185]」として、実施例8と同様にし
てスチレンアクリルを基本樹脂とするイエロートナーを
製造した。得られたイエロートナーの体積平均粒径は
5.1μmであり、スパン値は、0.8であった。走査
電子顕微鏡を使用して観察した表面は粗く、BET等温
曲線より測定された表面粗さインデックスは、2.1で
あった。
【0091】[実施例12]:異成分系トナープリンテ
ィングテスト 実施例1で製造したトナー組成物を使用して、カラー複
写機〔キャノン(株)から市販されている「Canon
CLC−900」(商品名)〕にてテストを行った。
全面シアンイメージの光密度は、1.55であり、出力
されたトナー層の厚さは、20μmであった。4万枚を
複写した後、出力物の光密度は、1.51であって、良
好であることが分かった。
【0092】
【発明の効果】本発明の微粒子トナーの製造方法は、着
色剤、加工助剤及び他の添加剤を含むを樹脂の溶融体
を、界面活性剤を含む分散媒質の中で強いせん断条件を
用いて粒子を製造することにより、粒径が小さい球形の
トナー粒子を形成し、電子写真画像システムに使用する
ための優れた特性を有する高解像度カラートナーを製造
することができる。
【0093】本発明は、工程中に加工助剤を使用するこ
とにより、より低い温度で微粒子トナーを製造すること
ができ、高分子量樹脂の使用が可能であるのみならず、
これにより製造された微粒子トナーは、粗い表面特性に
より好ましい帯電特性を有するという長所がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/01 G03G 9/08 325 361 344 (72)発明者 キム チョル ファン 大韓民国 大田市 西区 タンバン洞 ゲ ナリアパート 101−1004 (72)発明者 リム ソン ウク 大韓民国 大田市 ユソン区 ジョンミン 洞 ズゥングナレアパート 106−1202 (72)発明者 キム ゾン クァン 大韓民国 仁川市 南区 ズゥアン1洞 157−13 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA06 AA08 AA15 AA21 AB03 CA03 CA08 CA23 CA30 CB13 DA01 EA03 EA05 EA06 EA07 EA10 2H030 AD01

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)樹脂、加工助剤、着色剤、任意に
    加えられる電荷調節剤よりなる樹脂組成物を製造するス
    テップと; (b)有機溶剤と界面活性剤とからなり、前記樹脂に対
    して不溶性である有機媒質の中に、前記樹脂組成物を分
    散させるステップと; (c)前記有機媒質中で加温及びせん断作用により、前
    記樹脂組成物を粉砕し、微粒子樹脂分散液とするステッ
    プと; (d)前記微粒子樹脂分散液を加温し、前記加工助剤を
    蒸発除去させるステップと; (e)前記微粒子樹脂分散液よりトナー微粒子を分離す
    るステップとからなることを特徴とする静電潜像現像用
    トナー組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記樹脂組成物は、さらにワックスある
    いはフュームドシリカを含むことを特徴とする請求項1
    記載の静電潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記トナー微粒子は、形状が球形であ
    り、体積平均直径が1〜10μmであり、スパン値が
    1.0以下であることを特徴とする請求項1記載の静電
    潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記トナー微粒子は、体積平均直径が3
    〜8μmであることを特徴とする請求項3記載の静電潜
    像現像用トナー組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記スパン値が、0.8以下であること
    を特徴とする請求項3記載の静電潜像現像用トナー組成
    物の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記トナー微粒子は、滑らかな表面組織
    粒子の表面積に対する相対比で定義される表面粗さイン
    デックス(roughness index)が、1.
    05以上であることを特徴とする請求項3記載の静電潜
    像現像用トナー組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記樹脂組成物を製造するステップは、
    前記樹脂、前記加工助剤、前記着色剤、任意に加えられ
    る前記電荷調節剤を溶融混練させる方式からなることを
    特徴とする請求項1記載の静電潜像現像用トナー組成物
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記樹脂は、ポリエステル樹脂、スチレ
    ン系コーポリマー樹脂から選ばれることを特徴とする請
    求項1記載の静電潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記樹脂は、化学構造的に着色剤と相互
    作用することのできる官能基を含むことを特徴とする請
    求項8記載の静電潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記樹脂は、非晶性であり、ガラス転
    移温度が40〜90℃であり、重量平均分子量が3,0
    00〜100,000であることを特徴とする請求項8
    記載の静電潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記加工助剤は、沸点200℃以下で
    あり、前記樹脂を1重量%以上の濃度で溶解できる有機
    溶剤であることを特徴とする請求項1記載の静電潜像現
    像用トナーの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記加工助剤は、アセトン、テトラヒ
    ドロフラン、アセトニトリル、メチルエチルケトン、3
    −ペンタノン、クロロベンゼン、N,N−ジメチルホル
    ムアミド、シクロヘキサノン、ジメチルスルホキシドか
    ら選ばれることを特徴とする請求項11記載の静電潜像
    現像用トナー組成物の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記加工助剤は、さらに前記樹脂組成
    物を分散させるステップで使用される有機溶剤と実質的
    に相溶性でない有機溶剤であることを特徴とする請求項
    11記載の静電潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記加工助剤は、前記樹脂に対し1〜
    200重量%で混合されることを特徴とする請求項1記
    載の静電潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記加工助剤は、前記樹脂に対し5〜
    100重量%で混合されることを特徴とする請求項14
    記載の静電潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記着色剤は、シアン顔料、イエロー
    顔料、マゼンタ顔料、及びブラック顔料から選ばれるこ
    とを特徴とする請求項1記載の静電潜像現像用トナー組
    成物の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記電荷調節剤は、前記樹脂組成物の
    中に分散されていることを特徴とする請求項1記載の静
    電潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記電荷調節剤は、陽電荷調節剤ある
    いは陰電荷調節剤であることを特徴とする請求項17記
    載の静電潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記樹脂組成物を前記有機媒質に分散
    させるステップは、前記有機媒質を前記樹脂組成物の流
    動温度以上の温度にして攪拌させながら前記樹脂組成物
    を加える方式にて行われることを特徴とする請求項1記
    載の静電潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記樹脂組成物を前記有機媒質に分散
    させるステップは、前記樹脂組成物を溶融させて、攪拌
    しながら前記有機媒質を加える方式にて行なわれること
    を特徴とする請求項1記載の静電潜像現像用トナー組成
    物の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記有機媒質中の有機溶剤は、樹脂の
    溶解度指数とは1以上の差がある溶解度指数を有するも
    のであることを特徴とする請求項1記載の静電潜像現像
    用トナー組成物の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記有機媒質中の有機溶剤は、樹脂の
    溶解度指数とは2以上の差がある溶解度指数を有するも
    のであることを特徴とする請求項21記載の静電潜像現
    像用トナー組成物の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記有機媒質は、パラフィン系溶媒を
    含むことを特徴とする請求項1記載の静電潜像現像用ト
    ナー組成物の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記有機媒質は、ポリエチレングリコ
    ールを含むことを特徴とする請求項1記載の静電潜像現
    像用トナー組成物の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記界面活性剤は、非イオン性界面活
    性剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン界面活性剤から
    選ばれることを特徴とする請求項1記載の静電潜像現像
    用トナー組成物の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記界面活性剤は、ビニルピロリドン
    系コーポリマー、アルキル化マレイン酸コーポリマー、
    エチレンオキシド残基を含むポリマー、プロピレンオキ
    シド残基を含むポリマー及びドデシルスルホン酸ナトリ
    ウム塩からなる群から選ばれる非イオン性界面活性剤あ
    るいはイオン性界面活性剤であることを特徴とする請求
    項25記載の静電潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記有機媒質は、有機溶剤と界面活性
    剤とを含み、かつ前記界面活性剤を前記有機溶剤中に
    0.2〜15重量%で存在することを特徴とする請求項
    1記載の静電潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記界面活性剤は、前記有機溶剤中に
    1〜10重量%で存在することを特徴とする請求項27
    記載の静電潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記樹脂組成物を粉砕し、微粒子樹脂
    を形成するステップにおいて、前記樹脂組成物は、前記
    樹脂組成物と前記有機媒質との合計に対して10〜70
    重量%であることを特徴とする請求項1記載の静電潜像
    現像用トナー組成物の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記樹脂組成物を粉砕し、微粒子樹脂
    分散液とするステップにおいて、前記樹脂組成物は、前
    記樹脂組成物と前記有機媒質との合計に対して20〜5
    0重量%であることを特徴とする請求項29記載の静電
    潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記樹脂組成物を粉砕し、微粒子樹脂
    分散液とするステップは、30〜200℃の温度で、前
    記有機媒質に前記樹脂組成物を加えて攪拌させる方式に
    て行われることを特徴とする請求項1記載の静電潜像現
    像用トナー組成物の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記微粒子樹脂分散液より前記加工助
    剤を除去するステップは、前記微粒子樹脂分散液を、前
    記微粒子樹脂分散液から留出する蒸気中に前記加工助剤
    成分を含まなくなるまで前記加工助剤の沸点に近い温度
    で攪拌を続ける方式にて行なわれることを特徴とする請
    求項1記載の静電潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  33. 【請求項33】 前記トナー微粒子を分離するステップ
    は、濾過により行われることを特徴とする請求項1記載
    の静電潜像現像用トナー組成物の製造方法。
  34. 【請求項34】 さらに、前記分離されたトナー微粒子
    に流動性向上剤を塗布するステップが含まれることを特
    徴とする請求項1記載の静電潜像現像用トナー組成物の
    製造方法。
  35. 【請求項35】 前記流動性向上剤は、フュームドシリ
    カを含むことを特徴とする請求項34記載の静電潜像現
    像用トナー組成物の製造方法。
  36. 【請求項36】 前記樹脂組成物を製造するステップ
    と、前記樹脂組成物を分散させるステップと、前記樹脂
    組成物を粉砕し、微粒子樹脂分散液とするステップと、
    前記加工助剤を蒸発除去させるステップは、互いに別の
    設備で行われる独立したステップの組合せとして行なわ
    れることを特徴とする請求項1記載の静電潜像現像用ト
    ナー組成物の製造方法。
  37. 【請求項37】 前記樹脂組成物を製造するステップ
    と、前記樹脂組成物を分散させるステップと、前記樹脂
    組成物を粉砕し、微粒子樹脂分散液とするステップと、
    前記加工助剤を蒸発除去させるステップは、一つの設備
    内で連続して行われるステップの組合せとして行なわれ
    ることを特徴とする請求項1記載の静電潜像現像用トナ
    ー組成物の製造方法。
  38. 【請求項38】 樹脂、加工助剤、着色剤、任意に加え
    られる電荷調節剤よりなる樹脂組成物を、有機溶剤と界
    面活性剤とからなり前記樹脂に対して不溶性の有機媒質
    の中で加温及びせん断作用により粉砕し、微粒子樹脂を
    形成した後、前記加工助剤を蒸発除去させ、樹脂分散液
    より分離して製造されたトナー組成物であって、形状が
    球形であり、体積平均直径が1〜10μmであり、スパ
    ン値が1.0以下であり、前記樹脂成分の重量平均分子
    量が3,000〜100,000であることを特徴とす
    る静電潜像現像用トナー組成物。
  39. 【請求項39】 前記トナー組成物のトナー微粒子は、
    滑らかな表面組織粒子の表面積に対する相対比で定義さ
    れる表面粗さインデックス(roughness in
    dex)は、1.05以上であることを特徴とする請求
    項38記載の静電潜像現像用トナー組成物。
  40. 【請求項40】 前記樹脂は、ポリエステル樹脂である
    ことを特徴とする請求項38記載の静電潜像現像用トナ
    ー組成物。
  41. 【請求項41】 前記樹脂は、スチレン系コーポリマー
    樹脂であることを特徴とする請求項38記載の静電潜像
    現像用トナー組成物。
  42. 【請求項42】 請求項38記載のトナー組成物と、表
    面活性剤で被覆されたフェライト、スチール及び鉄粉末
    から選ばれるキャリア粒子とからなることを特徴とする
    静電潜像現像用現像剤組成物。
  43. 【請求項43】 樹脂、加工助剤、着色剤、任意に加え
    られる電荷調節剤よりなる樹脂組成物を、有機溶剤と界
    面活性剤とからなり前記樹脂に対して不溶性の有機媒質
    の中で加温及びせん断作用により粉砕し、微粒子樹脂を
    形成した後、前記加工助剤を蒸発除去させ、樹脂分散液
    より分離して製造されたトナー組成物であって、前記ト
    ナー微粒子は、形状が球形であり、体積平均直径が1〜
    10μmであり、スパン値が1.0以下であり、前記樹
    脂成分の重量平均分子量が3,000〜100,000
    であるトナー組成物を適用して画像を印刷する方法。
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