JPH0862803A - 色素固定要素 - Google Patents

色素固定要素

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JPH0862803A
JPH0862803A JP21960194A JP21960194A JPH0862803A JP H0862803 A JPH0862803 A JP H0862803A JP 21960194 A JP21960194 A JP 21960194A JP 21960194 A JP21960194 A JP 21960194A JP H0862803 A JPH0862803 A JP H0862803A
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JP
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JP21960194A
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Inventor
Keiichi Taguchi
慶一 田口
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】色素を拡散転写し、拡散してくる色素を固定化
する場合、光堅牢性に優れた色画像を与える色素固定要
素を提供する。 【構成】支持体上に、少なくとも、イミダゾール基を有
するモノマー単位を60モル%以上含むポリマー媒染
剤、鹸化度が90%以上であるポリビニルアルコール成
分を90モル%以上含む変性ポリビニルアルコール及び
ブタジエン成分を有するラテックスを含有する色素固定
要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成材料である色素
固定要素に関し、特に拡散転写により画像を形成する画
像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀を用いる写真法は、他の写
真法、例えば電子写真法やジアゾ写真法に比べて感度や
階調調節などの写真特性に優れているので、従来から最
も広範に用いられている。
【0003】この写真法の中には、ハロゲン化銀乳剤層
を有する感光要素と色素固定層を有する色素固定要素と
を積層させ、この積層物の中にアルカリ処理組成物を層
状に展開させたり、積層物をアルカリ処理液中に浸漬さ
せる湿式処理型カラー拡散転写法がある。
【0004】また、近年になって熱現像により感光性ハ
ロゲン化銀および/または有機銀塩が銀に還元される
際、この反応に対応または逆対応して拡散性色素を生成
または放出させて、この拡散性色素を媒染剤により色素
固定要素に転写する方法も開発されており、例えば米国
特許第4,463,079号、同4,474,867
号、同4,478,927号、同4,507,380
号、同4,500,626号、同4,483,914
号、特開昭58−149046号、同58−14904
7号、同59−152440号、同59−154445
号、同59−165054号、同59−180548
号、同59−168439号、同59−174832
号、同59−174833号、同59−174834
号、同59−174835号、同62−65038号、
同61−23245号、欧州特許公開210,660A
2号、同220,746A2号などに記載されている。
【0005】これらの方法は優れた色画像を形成する
が、色像色素の光堅牢性が悪いという問題を有してい
た。さらに、色素固定要素の白地を良化させるたるに、
蛍光増白剤を有することが一般的であるが、該蛍光増白
剤が、色像色素の光堅牢性を悪化させる場合もあった。
【0006】これらの問題のうち、光堅牢性を良化させ
る手段として、酸素透過性の低いバインダーまたは層を
用いる方法、紫外線吸収剤または酸化防止剤を併用する
方法等が考案されている。しかし、これらの方法を用い
ても、光堅牢性を僅かしか良化させることしかできなか
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、色素
を拡散転写し、拡散してくる色素を固定化する場合、光
堅牢性に優れた色素固定要素を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
に示す〔1〕から〔2〕の色素固定要素によって達成さ
れた。 〔1〕 支持体上に、少なくとも、下記一般式(I)で
表される単位を60モル%以上含むポリマー媒染剤、鹸
化度が90%以上であるポリビニルアルコール成分を9
0モル%以上含む変性ポリビニルアルコール及びブタジ
エン成分を有するラテックスを含有することを特徴とす
る色素固定要素により達成された。
【0009】
【化2】
【0010】式中、R1 、R2 、R3 、及びR4 は、そ
れぞれ独立にそれぞれ水素原子、アルキル基、シクロア
ルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ
基、アリールオキシカルボニル基、トリアルキルシリル
基、アラルキル基、アラルコキシ基、アルケニル基、ア
ルケノキシ基、アシルアミノ基、ハロゲン原子、アルキ
ルチオ基、ジアシルアミノ基、アリールチオ基、アルコ
キシカルボニル基、アシルオキシ基、アシル基、スルホ
ンアミド基、スルホニル基、カルバモイル基またはスル
ファモイル基を表し、直鎖でも分岐していてもよい。L
は2価の連結基を表す。pは0または1を表す。
【0011】〔2〕 〔1〕において、支持体上に、蛍
光増白剤を有する層を有し、該蛍光増白剤層と変性ポリ
ビニルアルコール及びラテックスを有する層が、別であ
ることを特徴とする色素固定要素。
【0012】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
用いることのできるポリマー媒染剤は、一般式(I)で
表される単位を60モル%以上含む。一般式(I)にお
いて、R1 、R2 、R3 、及びR4 はそれぞれ独立に水
素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ
基、アリール基、アリールオキシ基、アリールオキシカ
ルボニル基、トリアルキルシリル基、アラルキル基、ア
ラルコキシ基、アルケニル基、アルケノキシ基、アシル
アミノ基、ハロゲン原子、アルキルチオ基、ジアシルア
ミノ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニル基、ア
シルオキシ基、アシル基、スルホンアミド基、スルホニ
ル基、カルバモイル基またはスルファモイル基を表し、
直鎖でも分岐していてもよい。Lは2価の連結基を表
す。pは0または1を表す。特に好ましくは、水素原子
あるいは炭素数1〜6個の低級アルキル基、例えばメチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−
アミル基、n−ヘキシル基などを表し、水素原子あるい
はメチル基、エチル基が特に好ましい。Lは1〜約20
個の炭素原子を有する2価の連結基、例えばアルキレン
基、フェニレン基、アリレーン基などを表す。これらの
2価の連結基の好ましい具体例を以下に示す。
【0013】
【化3】
【0014】本発明の一般式(I)で表されるモノマー
単位の好ましい具体例を以下に示す。但し、これらに限
定されるわけではない。
【0015】
【化4】
【0016】本発明に用いることのできるポリマー媒染
剤は、一般式(I)以外のモノマー単位を含んでも良
く、好ましいモノマー単位としては例えばアクリル酸エ
ステル類(例えば、n−ブチルアクリレート)、メタク
リル酸エステル類(例えば、n−ブチルメタクリレー
ト)、アクリルアミド類(例えば、ジアセトンアクリル
アミド)、メタクリルアミド類(例えば、n−ブチルメ
タクリルアミド)、スチレン類(例えば、スチレンスル
フィン酸)等が挙げられる。また、特開昭60−122
940号、同60−235134号、特願昭59−16
9042号、特開昭62−244036号等に記載され
ているコモノマーを含有してもよい。
【0017】本発明に用いることのできるポリマー媒染
剤の分子量は、5×103 〜1×107 が好ましい。分
子量が小さすぎるとポリマーが移動しやすくなり、また
分子量が大きすぎると塗布に支障を生じることがある。
【0018】以下に本発明に使用されるポリマー媒染剤
の好ましい具体例を示すが、本発明はこれらに限定され
るものではない。また、2種以上併用しても構わない。
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】
【化7】
【0022】
【化8】
【0023】これらの本発明の合成法は、特開昭62−
244043等に記載されており、容易に合成可能であ
る。
【0024】また、ポリマー媒染剤の塗布量は、媒染さ
れるべき色素の量、ポリマー媒染剤の種類や組成、更に
適用される画像形成法などに応じて、当業者が容易に定
めることができるが、約0.2〜約15g/m2が適当で
あり、なかでも0.5〜8g/m2で使用するのが好まし
い。
【0025】本発明に用いる変性ポリビニルアルコール
は、鹸化度が90%以上であるポリビニルアルコール成
分を90モル%以上含むものであり、下記一般式(II)
で表されるものが好ましい。
【0026】
【化9】
【0027】式(II)中、PVAは、鹸化度が90%以
上であるポリビニルアルコール成分を示し、a、m、n
は、モル百分率を表し、a+m+n=100且つ、a≧
90である。pは、0又は1を表わす。Y及びZは疎水
性基を表わす。
【0028】一般式(II)におけるXとしては、以下の
モノマー単位を用いることができるがこれらに限定され
るものではない。エチレン、プロピレン、イソブテン等
のα−オレフィン、アクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸、マレイン酸、イタコン酸、無水マレイン酸等の不
飽和酸類又はもしくはそのエステル、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリル
アミド、アルキルビニルエーテル、N,N−ジメチルア
クリアミド、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、プロピオン酸ビニル、2−アクリルアミド
プロパン、スルホン酸又はその塩、スチレンスルホン酸
又はその塩、スチレンスルフィン酸又はその塩等が挙げ
られる。
【0029】一般式(II)におけるY及びZの疎水性基
としては、脂肪族基(例えばアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基等)、芳香族基(例えばフェニル基、
ナフチル基等)、脂肪族及び複素環基(酸素原子、窒素
原子及び/又は硫黄原子を環内に含む3〜6員環)があ
り、これらは置換されているものも含む。置換基として
は、脂肪族基、芳香族基、脂環基、複素環基、ハロゲン
原子、水酸基、シアノ基、ニトロ基、N−置換スルファ
モイル基、カルバモイル基、アシルアミノ基、アルキル
スルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキル基、アシル
基等が挙げられる。
【0030】一般式(II)で表される重合体の重合度
は、10〜3000、好ましくは、50〜2000が適
当である。
【0031】表1、表2に本発明に使用される変性ポリ
ビニルアルコールの好ましい具体例を示すが、本発明は
これらに限定されるものではない。また、2種以上併用
しても構わない。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】これらの本発明の合成法は、特開昭62−
288643等に記載されており、容易に合成可能であ
る。
【0035】また、変性ポリビニルアルコールの塗布量
は、媒染されるべき色素の量、ポリマー媒染剤の種類や
組成、更に適用される画像形成法などに応じて、当業者
が容易に定めることができるが、約0.2〜約15g/
m2が適当であり、なかでも0.5〜8g/m2で使用する
のが好ましい。
【0036】本発明に用いることのできるラテックス
は、ブタジエン成分を含む重合体ラテックスであり、単
独重合体でも共重合体でもよい。共重合体の成分として
は、例えば、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、ビニルエステル、マレイン酸ジエステル、フマル酸
ジエステル、イタコン酸ジエステル、アクリルアミド
類、メタクリルアミド類、ビニルエーテル類、スチレン
類等が挙げられるが、特にスチレン類が好ましい。
【0037】以下に本発明に使用されるラテックスの好
ましい具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。また、2種以上併用しても構わない。
【0038】
【化10】
【0039】
【化11】
【0040】 L−11 LX407C 日本ゼオン製 L−12 LX407F 〃 L−13 LX407G 〃 L−14 LX407H 〃 L−15 LX407K 〃 L−16 LX407S 〃 L−17 LX110 〃 L−18 LX112 〃 L−19 LX119 〃 L−20 LX139 〃 L−21 LX206 〃 L−22 LX209 〃 L−23 LX303 〃 L−24 LX410 〃 L−25 LX415A 〃 L−26 LX416 〃 L−27 LX426 〃 L−28 LX430 〃 L−29 LX432A 〃 L−30 LX433 〃 L−31 LX435 〃 L−32 LX438 〃 L−33 LX438C 〃 L−34 LX472 〃 L−35 LX473B 〃 L−36 LX476 〃
【0041】 L−37 LX511 日本ゼオン製 L−38 LX513 〃 L−39 LX517A 〃 L−40 LX531 〃 L−41 LX540 〃 L−42 LX550 〃 L−43 LX551 〃 L−44 LX111G 〃
【0042】また、ラテックスの塗布量は、媒染される
べき色素の量、ポリマー媒染剤の種類や組成、更に適用
される画像形成法などに応じて、当業者が容易に定める
ことができるが、約0.1〜約15g/m2が適当であ
り、なかでも0.1〜8g/m2で使用するのが好まし
い。
【0043】本発明では、ポリマー媒染剤、変性ポリビ
ニルアルコール、ラテックスを同時に含有する層を、少
なくとも一層有することが好ましい。
【0044】本発明に用いることのできる蛍光増白剤
は、K.Veenkataraman 編「The Chemistry of Synthetic
Dyes 」第V巻第8章、特開昭61−143752号等
に記載されている化合物を挙げることができる。より具
体的には、スチルベン系化合物、クマリン系化合物、ビ
フェニル系化合物、ベンゾオキサゾリル系化合物、ナフ
タルイミド系化合物、ピラゾリン系化合物、カルボスチ
リル系化合物等が挙げられる。
【0045】以下に好ましい具体例を示すが、本発明は
これらに限定されるものではない。また、2種以上併用
しても構わない。
【0046】
【化12】
【0047】
【化13】
【0048】
【化14】
【0049】
【化15】
【0050】
【化16】
【0051】
【化17】
【0052】
【化18】
【0053】
【化19】
【0054】上記の蛍光増白剤のうち、水溶性の化合物
を色素固定要素の層中に導入する場合には、直接水溶液
として添加すればよい。水不溶性の化合物である場合に
は、オイルプロテクト法を用いて層中に導入すればよ
い。具体的には、例えば米国特許第2322027号に
記載の方法等が用いられる。
【0055】また、蛍光増白剤の塗布量は、媒染される
べき色素の量、ポリマー媒染剤の種類や組成、更に適用
される画像形成法などに応じて、当業者が容易に定める
ことができるが、約0.01〜約10g/m2が適当であ
り、なかでも0.1〜3g/m2で使用するのが好まし
い。
【0056】本発明は、種々の画像形成材料に用いるこ
とができるが、一例として以下に熱現像感光材料の色素
固定要素に用いた例で詳細に述べる。
【0057】本発明の色素固定要素は、拡散性の色素を
形成あるいは放出させこの拡散性の色素を受像材料に転
写して画像を得る方式の受像材料として用いる。以下、
上記方式のうち、感光性ハロゲン化銀を用いた写真材料
においてハロゲン化銀の現像の結果、拡散性の色素を形
成あるいは放出させこの拡散性の色素を受像材料に転写
して画像を得る方式の受像材料として用いる場合につい
て、詳細に説明する。
【0058】この画像形成方式は大別して、常温付近で
処理液を使って現像するいわゆる湿式カラー拡散転写方
式と、熱現像によって現像を行う熱現像拡散転写方式と
があり、本発明の色素固定要素はそのどちらにも好適な
受像材料として使用できる。本発明の色素固定要素は特
に熱現像拡散転写方式に好ましく用いられるので、以下
にそれについて詳細に説明するが、この説明は、有機銀
塩、現像方式等の熱現像に独特の部分を除いて、湿式の
カラー拡散転写方式と共通に適用できる。
【0059】本発明に用いる熱現像感光材料は、基本的
には支持体上に感光性ハロゲン化銀、バインダーを有す
るものであり、さらに必要に応じて有機金属塩酸化剤、
色素供与性化合物(後述するように還元剤が兼ねる場合
がある)などを含有させることができる。これらの成分
は同一の層に添加することが多いが、反応可能な状態で
あれば別層に分割して添加することもできる。例えば着
色している色素供与性化合物はハロゲン化銀乳剤の下層
に存在させると感度の低下を防げる。還元剤は熱現像感
光材料に内蔵するのが好ましいが、例えば後述する色素
固定要素から拡散させるなどの方法で、外部から供給す
るようにしてもよい。
【0060】イエロー、マゼンタ、シアンの3原色を用
いて色度図内の広範囲の色を得るためには、少なくとも
3層のそれぞれ異なるスペクトル領域に感光性を持つハ
ロゲン化銀乳剤層を組み合わせて用いる。例えば青感
層、緑感層、赤感層の3層の組み合わせ、緑感層、赤感
層、赤外感光層の組み合わせなどがある。各感光層は通
常型のカラー感光材料で知られている種々の配列順序を
採ることができる。また、これらの各感光層は必要に応
じて2層以上に分割してもよい。熱現像感光材料には、
保護層、下塗り層、中間層、黄色フィルター層、アンチ
ハレーション層、バック層等の種々の補助層を設けるこ
とができる。
【0061】本発明に使用し得るハロゲン化銀は、塩化
銀、臭化銀、沃臭化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、塩沃臭化
銀のいずれでもよい。本発明で使用するハロゲン化銀乳
剤は、表面潜像型乳剤であっても、内部潜像型乳剤であ
ってもよい。内部潜像型乳剤は造核剤や光カブラセとを
組合わせて直接反転乳剤として使用される。また、粒子
内部と粒子表層が異なる相を持ったいわゆるコアシェル
乳剤であってもよい。ハロゲン化銀乳剤は単分散でも多
分散でもよく、単分散乳剤を混合して用いてもよい。粒
子サイズは0.1〜2μm、特に0.2〜1.5μmが
好ましい。ハロゲン化銀粒子の晶癖は立方体、8面体、
14面体、高アスペクト比の平板状その他のいずれでも
よい。具体的には、米国特許第4,500,626号第
50欄、同4,628,021号、リサーチ・ディスク
ロージャー誌(以下RDと略記する)17029(19
78年)、特開昭62−253159号等に記載されて
いるハロゲン化銀乳剤のいずれもが使用できる。
【0062】ハロゲン化銀乳剤は未後熟のまま使用して
もよいが通常は化学増感して使用する。通常型感光材料
用乳剤で公知の硫黄増感法、還元増感法、貴金属増感法
およびセレン増感法などを単独または組合わせて用いる
ことができる。これらの化学増感を含窒素複素環化合物
の存在下で行うこともできる(特開昭62−25315
9号)。本発明において使用される感光性ハロゲン化銀
の塗設量は、銀換算1mgないし10g/m2の範囲であ
る。
【0063】本発明においては、感光性ハロゲン化銀と
共に、有機金属塩を酸化剤として併用することもでき
る。このような有機金属塩の中、有機銀塩は、特に好ま
しく用いられる。上記の有機銀塩酸化剤を形成するのに
使用し得る有機化合物としては、米国特許第4,50
0,626号第52〜53欄等に記載のベンゾトリアゾ
ール類、脂肪酸その他の化合物がある。また特開昭60
−113235号記載のフェニルプロピオール酸銀など
のアルキニル基を有するカルボン酸の銀塩や、特開昭6
1−249044号記載のアセチレン銀も有用である。
有機銀塩は2種以上を併用してもよい。以上の有機銀塩
は、感光性ハロゲン化銀1モルあたり、0.01ないし
10モル、好ましくは0.01ないし1モルを併用する
ことができる。感光性ハロゲン化銀と有機銀塩の塗布量
合計は銀換算で50mgないし10g/m2が適当である。
【0064】本発明においては種々のカブリ防止剤また
は写真安定剤を使用することができる。その例として
は、RD17643(1978年)24〜25頁に記載
のアゾール類やアザインデン類、特開昭59−1684
42号記載の窒素を含むカルボン酸類およびリン酸類、
あるいは特開昭59−111636号記載のメルカプト
化合物およびその金属塩、特開昭62−87957号に
記載されているアセチレン化合物類などが用いられる。
【0065】本発明に用いられるハロゲン化銀は、メチ
ン色素類その他によって分光増感されてもよい。用いら
れる色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、複合
シアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシ
アニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘ
ミオキソノール色素が包含される。具体的には、米国特
許第4,617,257号、特開昭59−180550
号、同60−140335号、RD17029(197
8年)12〜13頁等に記載の増感色素が挙げられる。
これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それらの組
合わせを用いてもよく、増感色素の組合わせは特に、強
色増感の目的でしばしば用いられる。増感色素ととも
に、それ自身分光増感作用をもたない色素あるいは可視
光を実質的に吸収しない化合物であって、強色増感を示
す化合物を乳剤中に含んでもよい(例えば米国特許第
3,615,641号、特開昭63−23145号等に
記載のもの)。これらの増感色素を乳剤中に添加する時
期は化学熟成時もしくはその前後でもよいし、米国特許
第4,183,756号、同4,225,666号に従
ってハロゲン化銀粒子の核形成前後でもよい。添加量は
一般にハロゲン化銀1モル当り10-8ないし10-2モル
程度である。
【0066】感光材料や色素固定要素の構成層のバイン
ダーには親水性のものが好ましく用いられる。その例と
しては特開昭62−253159号の(26)頁〜(2
8)頁に記載されたものが挙げられる。具体的には、透
明か半透明の親水性バインダーが好ましく、例えばゼラ
チン、ゼラチン誘導体等のタンパク質またはセルロース
誘導体、デンプン、アラビアゴム、デキストラン、プル
ラン等の多糖類のような天然化合物と、ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド重合
体、その他の合成高分子化合物が挙げられる。また、特
開昭62−245260号等に記載の高吸水性ポリマ
ー、すなわち−COOMまたは−SO3M(Mは水素原
子またはアルカリ金属)を有するビニルモノマーの単独
重合体またはこのビニルモノマー同士もしくは他のビニ
ルモノマーとの共重合体(例えばメタクリル酸ナトリウ
ム、メタクリル酸アンモニウム、住友化学(株)製のス
ミカゲルL−5H)も使用される。これらのバインダー
は2種以上組み合わせて用いることもできる。
【0067】微量の水を供給して熱現像を行うシステム
を採用する場合、上記の高吸水性ポリマーを用いること
により、水の吸収を迅速に行うことが可能となる。ま
た、高吸水性ポリマーを色素固定層やその保護層に使用
すると、転写後に色素が色素固定要素から他のものに再
転写するのを防止することができる。本発明において、
バインダーの塗布量は1m2当たり20g以下が好まし
く、に10g以下、更には7g以下にするのが適当であ
る。
【0068】感光材料または色素固定要素の構成層(バ
ック層を含む)には、寸度安定化、カール防止、接着防
止、膜のヒビ割れ防止、圧力増減感防止等の膜物性改良
の目的で種々のポリマーラテックスを含有させることが
できる。具体的には、特開昭62−245258号、同
62−136648号、同62−110066号等に記
載のポリマーラテックスのいずれも使用できる。特に、
ガラス転移点の低い(40℃以下)ポリマーラテックス
を媒染層に用いると媒染層のヒビ割れを防止することが
でき、またガラス転移点が高いポリマーラテックスをバ
ック層に用いるとカール防止効果が得られる。
【0069】本発明に用いる還元剤としては、熱現像感
光材料の分野で知られているものを用いることができ
る。また、それ自身は還元性を持たないが現像過程で求
核試薬や熱の作用により還元性を発現する還元剤プレカ
ーサーも用いることができる。本発明に用いられる還元
剤の例としては、米国特許第4,500,626号の第
49〜50欄、同4,483,914号の第30〜31
欄、同4,330,617号、同4,590,152
号、特開昭60−140335号の第(17)〜(1
8)頁、同57−40245号、同56−138736
号、同59−178458号、同59−53831号、
同59−182449号、同59−182450号、同
60−119555号、同60−128436号から同
60−128439号まで、同60−198540号、
同60−181742号、同61−259253号、同
62−244044号、同62−131253号から同
62−131256号まで、欧州特許第220,746
A2号の第78〜96頁等に記載の還元剤や還元剤プレ
カーサーがある。米国特許第3,039,869号に開
示されているもののような種々の還元剤の組合せも用い
ることができる。
【0070】耐拡散性の還元剤を使用する場合には、耐
拡散性還元剤と現像可能なハロゲン化銀との間の電子移
動を促進するために、必要に応じて電子伝達剤および/
または電子伝達剤プレカーサーを組合せて用いることが
できる。電子伝達剤またはそのプレカーサーは、前記し
た還元剤またはそのプレカーサーの中から選ぶことがで
きる。電子伝達剤またはそのプレカーサーはその移動性
が耐拡散性の還元剤(電子供与体)より大きいことが望
ましい。特に有用な電子伝達剤は1−フェニル−3−ピ
ラゾリドン類又はアミノフェノール類である。電子伝達
剤と組合せて用いる耐拡散性の還元剤(電子供与体)と
しては、前記した還元剤の中で感光材料の層中で実質的
に移動しないものであればよく、好ましくはハイドロキ
ノン類、スルホンアミドフェノール類、スルホンアミド
ナフトール類、特開昭53−110827号に電子供与
体として記載されている化合物および後述する耐拡散性
で還元性を有する色素供与性化合物等が挙げられる。本
発明に於いては還元剤の添加量は銀1モルに対して0.
01〜20モル、特に好ましくは0.1〜10モルであ
る。
【0071】本発明においては、画像形成物質として銀
を用いることができる。また高温状態下で銀イオンが銀
に還元される際、この反応に対応して、あるいは逆対応
して可動性色素を生成するか、あるいは放出する化合
物、すなわち色素供与性化合物を含有することができ
る。本発明で使用しうる色素供与性化合物の例としては
まず、酸化カップリング反応によって色素を形成する化
合物(カプラー)を挙げることができる。このカプラー
は4当量カプラーでも、2当量カプラーでもよい。ま
た、耐拡散性基を脱離基に持ち、酸化カップリング反応
により拡散性色素を形成する2当量カプラーも好まし
い。この耐拡散性基はポリマー鎖をなしていてもよい。
カラー現像薬およびカプラーの具体例はT.H.James
著“ The Theory of the Photographic Process ”第4
版291〜334頁および354〜361頁、特開昭5
8−123533号、同58−149046号、同58
−149047号、同59−111148号、同59−
124399号、同59−174835号、同59−2
31539号、同59−231540号、同60−29
50号、同60−2951号、同60−14242号、
同60−23474号、同60−66249号等に詳し
く記載されている。
【0072】また、別の色素供与性化合物の例として、
画像状に拡散性色素を放出乃至拡散する機能を持つ化合
物を挙げることができる。この型の化合物は次の一般式
〔LI〕で表わすことができる。 (Dye−Y)n−Z 〔LI〕 Dyeは色素基、一時的に短波化された色素基または色
素前駆体基を表わし、Yは単なる結合又は連結基を表わ
し、Zは画像状に潜像を有する感光性銀塩に対応又は逆
対応して(Dye−Y)n−Zで表わされる化合物の拡
散性に差を生じさせるか、または、Dyeを放出し、放
出されたDyeと(Dye−Y)n−Zとの間に拡散性
において差を生じさせるような性質を有する基を表わ
し、nは1または2を表わし、nが2の時、2つのDy
e−Yは同一でも異なっていてもよい。一般式〔LI〕
で表わされる色素供与性化合物の具体例としては下記の
〜の化合物を挙げることができる。尚、下記の〜
はハロゲン化銀の現像に逆対応して拡散性の色素像
(ポジ色素像)を形成するものであり、とはハロゲ
ン化銀の現像に対応して拡散性の色素像(ネガ色素像)
を形成するものである。
【0073】米国特許第3,134,764号、同
3,362,819号、同3,597,200号、同
3,544,545号、同3,482,972号等に記
載されている、ハイドロキノン系現像薬と色素成分を連
結した色素現像薬。この色素現像薬はアルカリ性の環境
下で拡散性であるが、ハロゲン化銀と反応すると非拡散
性になるものである。 米国特許第4,503,137号等に記されている通
り、アルカリ性の環境下で拡散性色素を放出するがハロ
ゲン化銀と反応するとその能力を失う非拡散性の化合物
も使用できる。その例としては、米国特許第3,98
0,479号等に記載された分子内求核置換反応により
拡散性色素を放出する化合物、米国特許第4,199,
354号等に記載されたイソオキサゾロン環の分子内巻
き換え反応により拡散性色素を放出する化合物が挙げら
れる。
【0074】米国特許第4,559,290号、欧州
特許第220,746A2号、米国特許第4,783,
396号、公開技報87−6199等に記されている通
り、現像によって酸化されずに残った還元剤と反応して
拡散性色素を放出する非拡散性の化合物も使用できる。
その例としては、米国特許第4,139,389号、同
4,139,379号、特開昭59−185333号、
同57−84453号等に記載されている還元された後
に分子内の求核置換反応により拡散性の色素を放出する
化合物、米国特許第4,232,107号、特開昭59
−101649号、同61−88257号、RD240
25(1984年)等に記載された還元された後に分子
内の電子移動反応により拡散性の色素を放出する化合
物、西独特許第3,008,588A号、特開昭56−
142530号、米国特許第4, 343,893号、同
4,619,884号等に記載されている還元後に一重
結合が開裂して拡散性の色素を放出する化合物、米国特
許第4,450,223号等に記載されている電子受容
後に拡散性色素を放出するニトロ化合物、米国特許第
4, 609,610号等に記載されている電子受容後に
拡散性色素を放出する化合物等が挙げられる。
【0075】また、より好ましいものとして、欧州特許
第220,746A2号、公開技報87−6199、米
国特許第4, 783,396号、特開昭63−2016
53号、同63−201654号等に記載された一分子
内にN−X結合(Xは酸素、硫黄または窒素原子を表
す)と電子吸引性基を有する化合物、特開平1−268
42号に記載された一分子内にSO2 −X(Xは上記と
同義)と電子吸引性基を有する化合物、特開昭63−2
71344号に記載された一分子内にPO−X結合(X
は上記と同義)と電子吸引性基を有する化合物、特開昭
63−271341号に記載された一分子内にC−X′
結合(X′はXと同義か又は−SO2−を表す) と電子
吸引性基を有する化合物が挙げられる。また、特開平1
−161237号、同1−161342号に記載されて
いる電子受容性基と共役するπ結合により還元後に一重
結合が開裂し拡散性色素を放出する化合物も利用でき
る。この中でも特に一分子内にN−X結合と電子吸引性
基を有する化合物が好ましい。その具体例は欧州特許第
220,746A2号または米国特許第4, 783,3
96号に記載された化合物(1)〜(3)、(7)〜(10)、(1
2)、(13)、(15)、(23)〜(26)、(31)、(32)、(35)、(3
6)、(40)、(41)、(44)、(53)〜(59)、(64)、(70)、公開
技報87−6199に記載された化合物(11)〜(23)など
である。
【0076】拡散性色素を脱離基に持つカプラーであ
って還元剤の酸化体との反応により拡散性色素を放出す
る化合物(DDRカプラー)。具体的には、英国特許第
1,330,524号、特公昭48−39165号、米
国特許第3,443,940号、同4,474,867
号、同4,483,914号等に記載されたものがあ
る。 ハロゲン化銀または有機銀塩に対して還元性であり、
相手を還元すると拡散性の色素を放出する化合物(DR
R化合物)。この化合物は他の還元剤を用いなくてもよ
いので、還元剤の酸化分解物による画像の汚染という問
題がなく好ましい。その代表例は、米国特許第3,92
8,312号、同4,053,312号、同4,05
5,428号、同4,336,322号、特開昭59−
65839号、同59−69839号、同53−381
9号、同51−104343号、RD17465号、米
国特許第3,725,062号、同3,728,113
号、同3,443,939号、特開昭58−11653
7号、同57−179840号、米国特許第4,50
0,626号等に記載されている。DRR化合物の具体
例としては前述の米国特許第4,500,626号の第
22欄〜第44欄に記載の化合物を挙げることができる
が、なかでも前記米国特許に記載の化合物 (1)〜(3) 、
(10)〜(13)、(16)〜(19)、(28)〜(30)、(33)〜(35)、(3
8)〜(40)、(42)〜(64)が好ましい。また米国特許第4,
639,408号第37〜39欄に記載の化合物も有用
である。その他、上記に述べたカプラーや一般式〔L
I〕以外の色素供与性化合物として、有機銀塩と色素を
結合した色素銀化合物(リサーチ・ディスクロージャー
誌1978年5月号、54〜58頁等)、熱現像銀色素
漂白法に用いられるアゾ色素(米国特許第4,235,
957号、リサーチ・ディスクロージャー誌、1976
年4月号、30〜32頁等)、ロイコ色素(米国特許第
3,985,565号、同4,022,617号等)な
ども使用できる。
【0077】色素供与性化合物、耐拡散性還元剤などの
疎水性添加剤は米国特許第2,322,027号記載の
方法などの公知の方法により感光要素の層中に導入する
ことができる。この場合には、特開昭59−83154
号、同59−178451号、同59−178452
号、同59−178453号、同59−178454
号、同59−178455号、同59−178457号
などに記載のような高沸点有機溶媒を、必要に応じて沸
点50℃〜160℃の低沸点有機溶媒と併用して、用い
ることができる。高沸点有機溶媒の量は用いられる色素
供与性化合物1gに対して10g以下、好ましくは5g
以下である。また、バインダー1gに対して1cc以下、
更には0.5cc以下、特に0.3cc以下が適当である。
特公昭51−39853号、特開昭51−59943号
に記載されている重合物による分散法も使用できる。水
に実質的に不溶な化合物の場合には、前記方法以外にバ
インダー中に微粒子にして分散含有させることができ
る。疎水性化合物を親水性コロイドに分散する際には、
種々の界面活性剤を用いることができる。例えば特開昭
59−157636号の第(37)〜(38)頁に界面
活性剤として挙げたものを使うことができる。本発明に
おいては感光要素に現像の活性化と同時に画像の安定化
を図る化合物を用いることができる。好ましく用いられ
る具体的化合物については米国特許第4,500,62
6号の第51〜52欄に記載されている。
【0078】色素の拡散転写により画像を形成するシス
テムにおいては感光材料と共に色素固定要素が用いられ
る。色素固定要素は感光材料とは別々の支持体上に別個
に塗設される形態であっても、感光材料と同一の支持体
上に塗設される形態であってもよい。感光材料と色素固
定要素相互の関係、支持体との関係、白色反射層との関
係は米国特許第4,500,626号の第57欄に記載
の関係が本願にも適用できる。本発明に好ましく用いら
れる色素固定要素は媒染剤とバインダーを含む層を少な
くとも1層有する。媒染剤は写真分野で公知のものを用
いることができ、その具体例としては米国特許第4,5
00,626号第58〜59欄や特開昭61−8825
6号第(32)〜(41)頁に記載の媒染剤、特開昭6
2−244043号、同62−244036号等に記載
のものを挙げることができる。また、米国特許第4,4
63,079号に記載されているような色素受容性の高
分子化合物を用いてもよい。色素固定要素には必要に応
じて保護層、剥離層、カール防止層などの補助層を設け
ることができる。特に保護層を設けるのは有用である。
【0079】感光材料および色素固定要素の構成層に
は、可塑剤、スベリ剤、あるいは感光材料と色素固定要
素の剥離性改良剤として高沸点有機溶媒を用いることが
できる。具体例には特開昭62−253159号の(2
5)頁、同62−245253号などに記載されたもの
がある。更に、上記の目的のために、各種のシリコーン
オイル(ジメチルシリコーンオイルからジメチルシロキ
サンに各種の有機基を導入した変性シリコーンオイルま
での総てのシリコーンオイル)を使用できる。その例と
しては、信越シリコーン(株)発行の「変性シリコーン
オイル」技術資料P6−18Bに記載の各種変性シリコ
ーンオイル、特にカルボキシ変性シリコーン(商品名X
−22−3710)などが有効である。また特開昭62
−215953号、同63−46449号に記載のシリ
コーンオイルも有効である。
【0080】感光材料や色素固定要素には退色防止剤を
用いてもよい。退色防止剤としては、例えば酸化防止
剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体がある。
酸化防止剤としては、例えばクロマン系化合物、クマラ
ン系化合物、フェノール系化合物(例えばヒンダードフ
ェノール類)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミ
ン誘導体、スピロインダン系化合物がある。また、特開
昭61−159644号記載の化合物も有効である。紫
外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物(米
国特許第3,533,794号など)、4−チアゾリド
ン系化合物(米国特許第3,352,681号など)、
ベンゾフェノン系化合物(特開昭46−2784号な
ど)、その他特開昭54−48535号、同62−13
6641号、同61−88256号等に記載の化合物が
ある。また、特開昭62−260152号記載の紫外線
吸収性ポリマーも有効である。金属錯体としては、米国
特許第4,241,155号、同4,245,018号
第3〜36欄、同第4,254,195号第3〜8欄、
特開昭62−174741号、同61−88256号
(27)〜(29)頁、同63−199248号、特開
平1−75568号、同1−74272号等に記載され
ている化合物がある。
【0081】有用な退色防止剤の例は特開昭62−21
5272号(125)〜(137)頁に記載されてい
る。色素固定要素に転写された色素の退色を防止するた
めの退色防止剤は予め色素固定要素に含有させておいて
もよいし、感光材料などの外部から色素固定要素に供給
するようにしてもよい。上記の酸化防止剤、紫外線吸収
剤、金属錯体はこれら同士を組み合わせて使用してもよ
い。
【0082】感光材料や色素固定要素の構成層に用いる
硬膜剤としては、米国特許第4,678,739号第4
1欄、特開昭59−116655号、同62−2452
61号、同61−18942号等に記載の硬膜剤が挙げ
られる。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホルム
アルデヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系硬
膜剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N,N′−エチレン−
ビス(ビニルスルホニルアセタミド) エタンなど) 、N
−メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素など)、ある
いは高分子硬膜剤(特開昭62−234157号などに
記載の化合物)が挙げられる。
【0083】感光材料や色素固定要素の構成層には、塗
布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防止、現像促
進等の目的で種々の界面活性剤を使用することができ
る。界面活性剤の具体例は特開昭62−173463
号、同62−183457号等に記載されている。感光
材料や色素固定要素の構成層には、スベリ性改良、帯電
防止、剥離性改良等の目的で有機フルオロ化合物を含ま
せてもよい。有機フルオロ化合物の代表例としては、特
公昭57−9053号第8〜17欄、特開昭61−20
944号、同62−135826号等に記載されている
フッ素系界面活性剤、またはフッ素油などのオイル状フ
ッ素系化合物もしくは四フッ化エチレン樹脂などの固体
状フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ素化合物が挙げら
れる。
【0084】感光材料や色素固定要素にはマット剤を用
いることができる。マット剤としては二酸化ケイ素、ポ
リオレフィンまたはポリメタクリレートなどの特開昭6
1−88256号(29)頁記載の化合物の他に、ベン
ゾグアナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビー
ズ、AS樹脂ビーズなどの特開昭63−274944
号、同63−274952号記載の化合物がある。その
他、感光材料および色素固定要素の構成層には、熱溶
剤、消泡剤、防菌防バイ剤、コロイダルシリカ等を含ま
せてもよい。これらの添加剤の具体例は特開昭61−8
8256号第(26)〜(32)頁に記載されている。
【0085】本発明において感光材料及び/又は色素固
定要素には画像形成促進剤を用いることができる。画像
形成促進剤には銀塩酸化剤と還元剤との酸化還元反応の
促進、色素供与性物質からの色素の生成または色素の分
解あるいは拡散性色素の放出等の反応の促進および、感
光材料層から色素固定層への色素の移動の促進等の機能
があり、物理化学的な機能からは塩基または塩基プレカ
ーサー、求核性化合物、高沸点有機溶媒(オイル)、熱
溶剤、界面活性剤、銀または銀イオンと相互作用を持つ
化合物等に分類される。ただし、これらの物質群は一般
に複合機能を有しており、上記の促進効果のいくつかを
合せ持つのが常である。これらの詳細については米国特
許4,678,739号第38〜40欄に記載されてい
る。塩基プレカーサーとしては、熱により脱炭酸する有
機酸と塩基の塩、分子内求核置換反応、ロッセン転位ま
たはベックマン転位によりアミン類を放出する化合物な
どがある。その具体例は米国特許第4,511,493
号、特開昭62−65038号等に記載されている。
【0086】少量の水の存在下に熱現像と色素の転写を
同時に行うシステムにおいては、塩基及び/又は塩基プ
レカーサーは色素固定要素に含有させるのが感光材料の
保存性を高める意味で好ましい。上記の他に、欧州特許
公開210,660号、米国特許第4,740,445
号に記載されている難溶性金属化合物およびこの難溶性
金属化合物を構成する金属イオンと錯形成反応しうる化
合物(錯形成化合物という)の組合せや、特開昭61−
232451号に記載されている電解により塩基を発生
する化合物なども塩基プレカーサーとして使用できる。
特に前者の方法は効果的である。この難溶性金属化合物
と錯形成化合物は、感光材料と色素固定要素に別々に添
加するのが有利である。
【0087】本発明において感光材料及び/又は色素固
定要素には、現像時の処理温度および処理時間の変動に
対し、常に一定の画像を得る目的で種々の現像停止剤を
用いることができる。ここでいう現像停止剤とは、適性
現像後、速やかに塩基を中和または塩基と反応して膜中
の塩基濃度を下げ現像を停止する化合物または銀および
銀塩と相互作用して現像を抑制する化合物である。具体
的には、加熱により酸を放出する酸プレカーサー、加熱
により共存する塩基と置換反応を起す親電子化合物、ま
たは含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物及びその
前駆体等が挙げられる。更に詳しくは特開昭62−25
3159号(31)〜(32)頁に記載されている。
【0088】本発明において感光材料や色素固定要素の
支持体としては、処理温度に耐えることのできるものが
用いられる。一般的には、紙、合成高分子(フィルム)
が挙げられる。具体的には、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリイミド、セルロース類(例え
ばトリアセチルセルロース)またはこれらのフィルム中
へ酸化チタンなどの顔料を含有させたもの、更にポリプ
ロピレンなどから作られるフィルム法合成紙、ポリエチ
レン等の合成樹脂パルプと天然パルプとから作られる混
抄紙、ヤンキー紙、バライタ紙、コーティッドペーパー
(特にキャストコート紙)、金属、布類、ガラス類等が
用いられる。これらは、単独で用いることもできるし、
ポリエチレン等の合成高分子で片面または両面をラミネ
ートされた支持体として用いることもできる。この他
に、特開昭62−253159号(29)〜(31)頁
に記載の支持体を用いることができる。これらの支持体
の表面に親水性バインダーとアルミナゾルや酸化スズの
ような半導性金属酸化物、カーボンブラックその他の帯
電防止剤を塗布してもよい。
【0089】感光材料に画像を露光し記録する方法とし
ては、例えばカメラなどを用いて風景や人物などを直接
撮影する方法、プリンターや引伸機などを用いてリバー
サルフィルムやネガフィルムを通して露光する方法、複
写機の露光装置などを用いて、原画をスリットなどを通
して走査露光する方法、画像情報を電気信号を経由して
発光ダイオード、各種レーザーなどを発光させ露光する
方法、画像情報をCRT、液晶ディスプレイ、エレクト
ロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイ
などの画像表示装置に出力し、直接または光学系を介し
て露光する方法などがある。
【0090】感光材料へ画像を記録する光源としては、
上記のように、自然光、タングステンランプ、発光ダイ
オード、レーザー光源、CRT光源などの米国特許第
4,500,626号第56欄記載の光源を用いること
ができる。また、非線形光学材料とレーザー光等のコヒ
ーレントな光源を組み合わせた波長変換素子を用いて画
像露光することもできる。ここで非線形光学材料とは、
レーザー光のような強い光電界をあたえたときに現れる
分極と電界との間の非線形性を発現可能な材料であり、
ニオブ酸リチウム、リン酸二水素カリウム(KDP)、
沃素酸リチウム、BaB2 4 などに代表される無機化
合物や、尿素誘導体、ニトロアニリン誘導体、例えば3
−メチル−4−ニトロピリジン−N−オキシド(PO
M)のようなニトロピリジン−N−オキシド誘導体、特
開昭61−53462号、同62−210432号に記
載の化合物が好ましく用いられる。波長変換素子の形態
としては、単結晶光導波路型、ファイバー型等が知られ
ておりそのいずれもが有用である。また、前記の画像情
報は、ビデオカメラ、電子スチルカメラ等から得られる
画像信号、日本テレビジョン信号規格(NTSC)に代
表されるテレビ信号、原画をスキャナーなど多数の画素
に分割して得た画像信号、CG、CADで代表されるコ
ンピューターを用いて作成された画像信号を利用でき
る。
【0091】感光材料及び/又は色素固定要素は、加熱
現像もしくは色素の拡散転写のための加熱手段としての
導電性の発熱体層を有する形態であってもよい。この場
合の透明または不透明の発熱要素には、特開昭61−1
45544号等に記載のものを利用できる。なおこれら
の導電層は帯電防止層としても機能する。熱現像工程で
の加熱温度は、約50℃〜約250℃で現像可能である
が、特に約80℃〜約180℃が有用である。色素の拡
散転写工程は熱現像と同時に行ってもよいし、熱現像工
程終了後に行ってもよい。後者の場合、転写工程での加
熱温度は、熱現像工程における温度から室温の範囲で転
写可能であるが、特に50℃以上で熱現像工程における
温度よりも約10℃低い温度までがより好ましい。
【0092】色素の移動は熱のみによっても生じるが、
色素移動を促進するために溶媒を用いてもよい。また、
特開昭59−218443号、同61−238056号
等に詳述されるように、少量の溶媒(特に水)の存在下
で加熱して現像と転写を同時または連続して行う方法も
有用である。この方式においては、加熱温度は50℃以
上で溶媒の沸点以下が好ましい、例えば溶媒が水の場合
は50℃以上100℃以下が望ましい。現像の促進およ
び/または拡散性色素の色素固定層への移動のために用
いる溶媒の例としては、水または無機のアルカリ金属塩
や有機の塩基を含む塩基性の水溶液(これらの塩基とし
ては画像形成促進剤の項で記載したものが用いられる)
を挙げることができる。また、低沸点溶媒、または低沸
点溶媒と水もしくは塩基性の水溶液との混合溶液なども
使用することができる。また界面活性剤、カブリ防止
剤、難溶性金属塩と錯形成化合物を溶媒中に含ませても
よい。
【0093】これらの溶媒は、色素固定要素、感光材料
またはその両者に付与する方法で用いることができる。
その使用量は全塗布膜の最大膨潤体積に相当する溶媒の
重量以下(特に全塗布膜の最大膨潤体積に相当する溶媒
の重量から全塗布膜の重量を差引いた量以下)という少
量でよい。光層または色素固定層に溶媒を付与する方法
としては、例えば、特開昭61−147244号(2
6)頁に記載の方法がある。また、溶媒をマイクロカプ
セルに閉じ込めるなどの形で予め感光材料もしくは色素
固定要素またはその両者に内蔵させて用いることもでき
る。
【0094】また色素移動を促進するために、常温では
固体であり高温では溶解する親水性熱溶剤を感光材料ま
たは色素固定要素に内蔵させる方式も採用できる。親水
性熱溶剤は感光材料、色素固定要素のいずれに内蔵させ
てもよく、両方に内蔵させてもよい。また内蔵させる層
も乳剤層、中間層、保護層、色素固定層いずれでもよい
が、色素固定層および/またはその隣接層に内蔵させる
のが好ましい。親水性熱溶剤の例としては、尿素類、ピ
リジン類、アミド類、スルホンアミド類、イミド類、ア
ルコール類、オキシム類その他の複素環類がある。ま
た、色素移動を促進するために、高沸点有機溶剤を感光
材料及び/又は色素固定要素に含有させておいてもよ
い。
【0095】現像および/または転写工程における加熱
方法としては、加熱されたブロックやプレートに接触さ
せたり、熱板、ホットプレッサー、熱ローラー、ハロゲ
ンランプヒーター、赤外および遠赤外ランプヒーターな
どに接触させたり、高温の雰囲気中を通過させるなどが
ある。感光要素と色素固定要素とを重ね合わせ、密着さ
せる時の圧力条件や圧力を加える方法は特開昭61−1
47244号27頁に記載の方法が適用できる。
【0096】本発明の写真要素の処理には種々の熱現像
装置のいずれもが使用できる。例えば、特開昭59−7
5247号、同59−177547号、同59−181
353号、同60−18951号、実開昭62−259
44号等に記載されている装置などが好ましく使用され
る。
【0097】
【実施例】以下実施例をもって本発明の説明を行なう
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0098】実施例1 感光要素101の作成 感光性ハロゲン化銀乳剤の作り方
【0099】感光性ハロゲン化銀乳剤(1)〔赤感乳剤
層用〕 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水27リットル中に
ゼラチン800g、臭化カリウム12g、塩化ナトリウ
ム80gおよび化合物(a)1.2gを加えて55℃に
保温したもの)に、表3の(I)液と(II)液を同時に
19分間等流量で添加した。5分後さらに表3の(III)
液と(IV)液を同時に24分間等流量で添加した。常法に
より水洗、脱塩した後石灰処理オセインゼラチン880
gと化合物(b)2.8gを加えて、pHを6.2、p
Agを7.7に調整しリボ核酸分解物20.5g、トリ
メチルチオ尿素51mgを加え60℃で約70分最適に化
学増感した後、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,
3a,7−テトラザインデン9.0g、色素(a)3.
2g、KBrを20.5gを順次加えた後、冷却した。
このようにして平均粒子サイズ0.30μmの単分散立
方体塩臭化銀乳剤29.5kgを得た。
【0100】
【表3】
【0101】
【化20】
【0102】感光性ハロゲン化銀乳剤(2)〔緑感乳剤
層用〕 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水600ml中にゼラ
チン20g、臭化カリウム0.3g、塩化ナトリウム2
gおよび化合物(a)30mgを加えて46℃に保温した
もの)に、表4の(I)液と(II)液を同時に10分間
等流量で添加した。5分後さらに表4の(III)液と(IV)
液を同時に30分間等流量で添加した。また(III) 、(I
V)液の添加終了1分後に色素のメタノール溶液60ml
(色素(b1)360mgと色素(b2)73.4mgとを
含む)を一括して添加した。常法により水洗、脱塩(沈
降剤(a)を用いてpH4.0で行った)した後石灰処
理オセインゼラチン22gを加えて、NaClとNaO
Hを適量加えてpHを6.0、pAgを7.6に調整し
チオ硫酸ナトリウム1.8mgと4−ヒドロキシ−6−メ
チル−1,3,3a,7−テトラザインデン180mgを
加えて6℃で最適に化学増感し、次いでカブリ防止剤
(1)90mgを添加した後、冷却した。また、防腐剤と
して化合物(b)70mgと化合物(c)3mlを加えた。
このようにして平均粒子サイズ0.30μmの単分散立
方体塩臭化銀乳剤635gを得た。
【0103】
【表4】
【0104】
【化21】
【0105】感光性ハロゲン化銀乳剤(3)〔青感乳剤
層用〕 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水29.2リットル
中にゼラチン1582g、KBr127g、化合物
(a)660mgを加えて70℃に保ったもの)に表5に
示す組成のI液とII液を、II液を添加し、10秒後にI
液を、各々30分間かけて添加した。また、II液添加終
了後5分後にIV液を添加し、その10秒後にIII 液を、
III 液は27分50秒、IV液は28分間かけて添加し
た。
【0106】その後、常法により水洗、脱塩(沈降剤
(b)32.4gを用いてpH3.9で行った)した
後、石灰処理オセインゼラチン1230gと化合物
(b)2.8gを加えてpHを6.1、pAgを8.5
にあわせた。その後、チオ硫酸ナトリウムを27.7mg
加え、65℃で約70分最適に化学増感した後、色素
(c)17.5g、カブリ防止剤(1)2.8g、化合
物(c)を117ml順次加えた後、冷却した。得られた
乳剤のハロゲン化銀粒子は八面体であり、粒子サイズ
は、0.55μm、収量は29.1kgであった。
【0107】
【表5】
【0108】
【化22】
【0109】次に、化合物(d)のゼラチン分散物の作
り方について述べる。化合物(d)を0.4g、高沸点
有機溶剤(1)を1.1g、化合物(f)を0.1g、
化合物(g)を0.2g、界面活性剤(1)を0.2g
秤量し、酢酸エチルを9.5cc加え、約60℃で加熱溶
解し、均一な溶液とした。この溶液と石灰処理ゼラチン
の16%溶液60gを攪拌混合した後、ホモジナイザー
で10分間10000rpmで分散した。分散後、希釈
用の水を29cc加えた。この分散液を化合物(d)の分
散物という。
【0110】
【化23】
【0111】水酸化亜鉛の分散物の調製法について述べ
る。平均粒子サイズが0.2μmの水酸化亜鉛12.5
g、分散剤としてカルボキシメチルセルロース1g、ポ
リアクリル酸ソーダ0.1gを4%ゼラチン水溶液10
0mlに加え、ミルで平均粒径0.75mmのガラスビーズ
を用いて30分間粉砕した。ガラスビーズを分離し、水
酸化亜鉛の分散物を得た。
【0112】次に色素供与性化合物のゼラチン分散物の
作り方について述べる。シアンの色素供与性化合物(A
1)を7.3g、シアンの色素供与性化合物(A2)を
11.0g、界面活性剤(1)を0.8g、化合物
(h)を1g、化合物(i)を1.3g、化合物(j)
を4.4g、化合物(k)を2.2g、高沸点有機溶剤
(1)を7g、高沸点有機溶剤(2)を3g秤量し、酢
酸エチル26ml加え、約60℃で加熱溶解し、均一な溶
液とした。この溶液と石灰処理ゼラチンの16%溶液6
5gと水87ccを攪拌混合した後、ホモジナイザーで1
0分間10000rpmで分散した。分散後、希釈用の
水を220cc加えた。この分散液をシアンの色素供与性
化合物の分散物と言う。
【0113】
【化24】
【0114】
【化25】
【0115】マゼンタの色素供与性化合物(B)を4.
50g、化合物(m)を0.05g、化合物(h)を
0.05g、界面活性剤(1)を0.094g、高沸点
有機溶剤(2)を2.25g秤量し、酢酸エチル10ml
を加え、約60℃で加熱溶解し、均一な溶液とした。こ
の溶液と石灰処理ゼラチンの16%溶液15.2gと水
23.5ccを攪拌混合した後、ホモジナイザーで10分
間、10000rpmで分散した。その後希釈用水を4
2cc加えた。この分散液をマゼンタの色素供与性化合物
の分散物と言う。
【0116】
【化26】
【0117】イエローの色素供与性化合物(C)を15
g、化合物(d)を3g、化合物(h)を1.5g、界
面活性剤(1)を1.4g、高沸点有機溶剤(2)を
7.5g秤量し、酢酸エチル40mlを加え、約60℃で
加熱溶解し、均一な溶液とした。この溶液と石灰処理ゼ
ラチンの16%溶液53gと水85.7ccを攪拌混合し
た後、ホモジナイザーで10分間、10000rpmで
分散した。その後希釈用水を83.7cc加えた。この分
散液をイエローの色素供与性化合物の分散物と言う。
【0118】
【化27】
【0119】これらにより、表6、表7、表9のような
熱現像感光材料101を構成した。
【0120】
【表6】
【0121】
【表7】
【0122】
【表8】
【0123】
【表9】
【0124】
【化28】
【0125】
【化29】
【0126】感光要素102の作成 水酸化亜鉛の分散物の調製法について述べる。平均粒子
サイズが0.2μmの水酸化亜鉛12.5g、分散剤と
してカルボキシメチルセルロース1g、ポリアクリル酸
ソーダ0.1gを4%ゼラチン水溶液100mlに加え、
ミルで平均粒径0.75mmのガラスビーズを用いて30
分間粉砕した。ガラスビーズを分離し、水酸化亜鉛の分
散物を得た。
【0127】次に電子伝達剤の分散物の調製法について
述べる。電子伝達剤(1)10g、分散剤としてポリエ
チレングリコールノニルフェニルエーテル0.5g、ア
ニオン性界面活性剤(1)0.5gを5%ゼラチン水溶
液に加え、ミルで平均粒径0.75mmのガラスビーズを
用いて60分間粉砕した。ガラスビーズを分離し、平均
粒径0.35μmの電子伝達剤の分散物を得た。
【0128】
【化30】
【0129】
【化31】
【0130】次に色素トラップ剤分散物の調製法につい
て述べる。ポリマーラテックス(1)(固形分13%)
108ml、ノニオン界面活性剤(1)20g、水123
2mlの混合液を攪拌しながら、アニオン界面活性剤
(1)の5%水溶液600mlを10分間かけて添加し
た。この様にして作った分散物を限外ろ過モジュールを
用いて、500mlまで濃縮、脱塩した。次に1500ml
の水を加えてもう一度同様な操作を繰り返し色素トラッ
プ剤分散物500gを得た。
【0131】
【化32】
【0132】次に疎水性添加剤のゼラチン分散物の調製
法について述べる。シアン、マゼンタ、イエローの各色
素供与性化合物、電子供与体のゼラチン分散物を、それ
ぞれ表8の処方どうり調整した。即ち各油相成分を、約
60℃に加熱溶解させ均一な溶液とし、この溶液と約6
0℃に加温した水相成分を加え、攪拌混合した後ホモジ
ナイザーで13分間、12000rpm で分散した。これ
に加水し、攪拌して均一な分散物を得た。
【0133】
【表10】
【0134】
【化33】
【0135】
【化34】
【0136】
【化35】
【0137】
【化36】
【0138】
【化37】
【0139】次に、感光性ハロゲン化銀乳剤の作り方に
ついて述べる。
【0140】感光性ハロゲン化銀乳剤(1) 〔赤感乳剤層
用〕 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水480ml中にゼラ
チン20g、臭化カリウム0.5g、塩化ナトリウム3
gおよびハロゲン化銀溶剤(1)30mgを加えて45℃
に保温したもの)に、表11の(I)液と(II)液を同時
に20分間等流量で添加した。5分後さらに表11の(I
II) 液と(IV)液を同時に25分間等流量で添加した。ま
た(III) 、(IV)液の添加開始10分後から色素のゼラチ
ン分散物の水溶液(水105ml中にゼラチン1g、色素
(1)70mg、色素(2)139mg、色素(3)5mgを
含み45℃に保温したもの)を20分間かけて添加し
た。
【0141】常法により水洗、脱塩した後石灰処理オセ
インゼラチン22gを加えて、pHを6.2、pAgを
7.7に調整しチオ硫酸ナトリウム4.1mgと4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイン
デン250mg、塩化金酸1.8mgを加えて60℃で最適
に化学増感した後、冷却した。このようにして平均粒子
サイズ0.30μmの単分散立方体塩臭化銀乳剤635
gを得た。
【0142】
【化38】
【0143】
【表11】
【0144】
【化39】
【0145】感光性ハロゲン化銀乳剤(2) 〔赤感乳剤層
用〕 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水783ml中にゼラ
チン20g、臭化カリウム0.5g、塩化ナトリウム6
gおよびハロゲン化銀溶剤(1)30mgを加えて65℃
に保温したもの)に、表12の(I)液と(II)液を同時
に30分間等流量で添加した。5分後さらに表12の(I
II) 液と(IV)液を同時に15分間等流量で添加した。ま
た(III) 、(IV)液の添加開始2分後から色素のゼラチン
分散物の水溶液(水95ml中にゼラチン0.9g、色素
(1)76mg、色素(2)150mg、色素(3)5mgを
含み50℃に保温したもの)を18分間かけて添加し
た。
【0146】常法により水洗、脱塩した後石灰処理オセ
インゼラチン22gを加えて、pHを6.2、pAgを
7.8に調整しチオ硫酸ナトリウム2.8mgと4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイン
デン175mg、塩化金酸1.2mgを加えて60℃で最適
に化学増感し、次いでカブリ防止剤(2)163mgを加
えた後、冷却した。このようにして平均粒子サイズ0.
50μmの単分散立方体塩臭化銀乳剤635gを得た。
【0147】
【表12】
【0148】
【化40】
【0149】感光性ハロゲン化銀乳剤(3) 〔緑感乳剤層
用〕 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水690ml中にゼラ
チン20g、臭化カリウム0.5g、塩化ナトリウム4
gおよびハロゲン化銀溶剤(1)15mgを加えて48℃
に保温したもの)に、表13の(I)液と(II)液を同時
に8分間等流量で添加した。10分後さらに表13の(I
II) 液と(IV)液を同時に32分間等流量で添加した。ま
た(III) 、(IV)液の添加終了1分後に色素のゼラチン分
散物の水溶液(水100ml中にゼラチン2.5g、色素
(4)250mgを含み45℃に保温したもの)を一括し
て添加した。
【0150】常法により水洗、脱塩した後石灰処理オセ
インゼラチン20gを加えて、pHを6.0、pAgを
7.6に調整しチオ硫酸ナトリウム9.4mgと4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイン
デン263mgを加えて68℃で最適に化学増感し、カブ
リ防止剤(2)163mgを加えた後、冷却した。このよ
うにして平均粒子サイズ0.27μmの単分散立方体塩
臭化銀乳剤635gを得た。
【0151】
【表13】
【0152】
【化41】
【0153】感光性ハロゲン化銀乳剤(4) 〔緑感乳剤層
用〕 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水700ml中にゼラ
チン20g、臭化カリウム0.3g、塩化ナトリウム6
gおよびハロゲン化銀溶剤(1)15mgを加えて55℃
に保温したもの)に、表14の(I)液と(II)液を同時
に20分間等流量で添加した。10分後さらに表14の
(III) 液と(IV)液を同時に20分間等流量で添加した。
また(III) 、(IV)液の添加終了1分後に色素のゼラチン
分散物の水溶液(水95ml中にゼラチン1.8g、色素
(4)180mgを含み45℃に保温したもの)を一括し
て添加した。
【0154】常法により水洗、脱塩した後石灰処理オセ
インゼラチン20gを加えて、pHを6.0、pAgを
7.6に調整しチオ硫酸ナトリウム1.0mgと4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイン
デン46mg、塩化金酸0.6mgを加えて68℃で最適に
化学増感し、次いでカブリ防止剤(2)163mgを添加
した後、冷却した。このようにして平均粒子サイズ0.
45μmの単分散立方体塩臭化銀乳剤635gを得た。
【0155】
【表14】
【0156】感光性ハロゲン化銀乳剤(5) 〔青感乳剤層
用〕 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水690ml中にゼラ
チン20g、臭化カリウム0.5g、塩化ナトリウム5
gおよびハロゲン化銀溶剤(1)15mgを加えて51℃
に保温したもの)に、表15の(I)液と(II)液を同時
に8分間等流量で添加した。10分後さらに表15の(I
II) 液と(IV)液を同時に32分間等流量で添加した。ま
た(III) 、(IV)液の添加終了1分後に色素の水溶液(水
95mlとメタノール5ml中に、色素(5)220mgと色
素(6)110mgを含み45℃に保温したもの)を一括
して添加した。
【0157】常法により水洗、脱塩した後石灰処理オセ
インゼラチン22gを加えて、pHを6.0、pAgを
7.8に調整しチオ硫酸ナトリウム4.8mgと4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイン
デン250mgを加えて68℃で最適に化学増感し、次い
でカブリ防止剤(2)163mgおよび沃化カリウム94
mgを加えた後、冷却した。このようにして平均粒子サイ
ズ0.30μmの単分散立方体塩臭化銀乳剤635gを
得た。
【0158】
【表15】
【0159】
【化42】
【0160】感光性ハロゲン化銀乳剤(6) 〔青感乳剤層
用〕 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水695ml中にゼラ
チン20g、臭化カリウム0.3g、塩化ナトリウム9
gおよびハロゲン化銀溶剤(1)15mgを加えて63℃
に保温したもの)に、表16の(I)液と(II)液を同時
に10分間等流量で添加した。10分後さらに表16の
(III) 液と(IV)液を同時に30分間等流量で添加した。
また(III) 、(IV)液の添加終了1分後に色素の水溶液
(水66mlとメタノール4ml中に、色素(5)155mg
と色素(6)78mgを含み60℃に保温したもの)を一
括して添加した。
【0161】常法により水洗、脱塩した後石灰処理オセ
インゼラチン22gを加えて、pHを6.0、pAgを
7.8に調整しチオ硫酸ナトリウム1.6mgと4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイン
デン95mg、塩化金酸0.31mgを加えて68℃で最適
に化学増感し、次いでカブリ防止剤(2)163mgおよ
び沃化カリウム94mgを加えた後、冷却した。このよう
にして平均粒子サイズ0.55μmの単分散立方体塩臭
化銀乳剤635gを得た。
【0162】
【表16】
【0163】以上のものを用いて表17〜19に示す感
光材料102を作った。
【0164】
【表17】
【0165】
【表18】
【0166】
【表19】
【0167】
【化43】
【0168】次に表20の構成の色素固定材料を作成し
色素固定要素(1)とした。
【0169】
【表20】
【0170】
【表21】
【0171】
【化44】
【0172】
【化45】
【0173】
【化46】
【0174】
【化47】
【0175】また、表20の第3層中の変性PVA
(1)とその添加量、ラテックス(1)とその添加量を
表22に示すように変更する以外は、色素固定要素
(1)と同様にして、色素固定要素(2)〜(9)を作
成した。
【0176】
【表22】
【0177】 変性PVA(2) MP−103(クラレ(株)製) 変性PVA(3) HL−12E(クラレ(株)製) 変性PVA(4) P−7
【0178】 ラテックス(2) LX−111(日本ゼオン(株)製) ラテックス(5) L−1 ラテックス(4) LX−438C(日本ゼオン(株)製) ラテックス(3) LX−435(日本ゼオン(株)製)
【0179】以下に、上記感光材料と色素固定要素を用
いて、画像形成させる方法について述べる。
【0180】感光要素101および色素固定材料を用
い、特開平2−84634号に記載の画像記録装置を用
いて処理した。すなわち、フルカラーの原画をスリット
を通して走査露光し、露光済の感光材料を40℃に保温
した水に5秒間浸したのち、ローラーで絞り直ちに受像
材料と膜面が接するように重ね合わせた。次いで吸水し
た膜面の温度が80℃となるように温度調節したヒート
ドラムを用い、15秒間加熱し色素固定要素から感光材
料を引き剥がすと、色素固定材料上に原トローラーを用
い、25秒間加熱した。次に感光要素と色素固定要素を
剥離する画に対応した鮮明なカラー画像が得られた。
【0181】感光要素102を、タングステン電球を用
い、B・G・Rの三色分解フィルター(R:600〜7
00nm、G:500〜590nm、B:400〜49
0nmのバンドパスフィルターを用い構成した。)を通
して2500ルックスで1/10″で露光した。露光済
の感光材料の乳剤塗布面に湿し水をワイヤーバーで供給
し、その後色素固定要素と膜面が接するように重ね合わ
せた。熱現像温度83℃で30秒間加熱したあと、感光
要素と色素固定要素を剥離すると色素固定材料上に原画
対応した鮮明なカラー画像が得られた。
【0182】次にこれらの色像を有する色素固定要素を
アトラスC.I 65ウエザーメーターを用い、色像上
にキセノン光(10万ルクス)を1週間照射した。キセ
ノン光照射前後での色像濃度を反射濃度計(X−Rit
e 310TR)を用いて測定し、色像の光に対する堅
牢性を色素残存率を求めて評価した。
【0183】なお、色素残存率は、下記の式に従って求
めた。
【0184】 (光照射後の濃度/光照射前の濃度)×100(%)
【0185】これらの結果を表27〜30に示した。
【0186】実施例2 表20の第2層及び第3層を統合して、第I層とし、表
23、24に示すように変更する以外は、色素固定要素
(1)と同様にして色素固定要素(10)を作成した。
また、表23の第I層中の変性PVA(1)とその添加
量、ラテックス(1)とその添加量を表24に示すよう
に変更する以外は、色素固定要素(10)と同様にし
て、色素固定要素(11)〜(18)を作成した。
【0187】
【表23】
【0188】
【表24】
【0189】 変性PVA(2) MP−103(クラレ(株)製) 変性PVA(3) HL−12E(クラレ(株)製) 変性PVA(4) P−7
【0190】 ラテックス(2) LX−111(日本ゼオン(株)製) ラテックス(3) LX−479(日本ゼオン(株)製) ラテックス(4) LX−438C(日本ゼオン(株)製) ラテックス(5) L−1
【0191】以上の色素固定要素を、実施例1と同様の
方法で色素残存率を求めて評価し、結果を表27〜30
に示した。
【0192】比較例1 表20の第3層を、表25に示すように変更する以外
は、色素固定要素(1)と同様にして、色素固定要素
(18)〜(25)を作成した。
【0193】
【表25】
【0194】 変性PVA(5) MP−203(クラレ(株)製) PVA(1) PVA−103(クラレ(株)製) PVA(2) PVA−110(クラレ(株)製) PVA(3) PVA−203(クラレ(株)製)
【0195】 ラテックス(6) LX−814(日本ゼオン(株)製) ラテックス(7) LX−303(日本ゼオン(株)製) ラテックス(8) LX−823(日本ゼオン(株)製) ラテックス(9) LX−825(日本ゼオン(株)製) ラテックス(10) LX−874(日本ゼオン(株)製)
【0196】以上の色素固定要素を、実施例1と同様の
方法で色素残存率を求めて評価し、結果を表27〜30
に示した。
【0197】比較例2 表23の第I層を、表26に示すように変更する以外
は、色素固定要素(10)と同様にして、色素固定要素
(26)〜(32)を作成した。
【0198】
【表26】
【0199】以上の色素固定要素を、実施例1と同様の
方法で色素残存率を求めて評価し、結果を表27〜30
に示した。
【0200】
【表27】
【0201】
【表28】
【0202】
【表29】
【0203】
【表30】
【0204】表27〜30から分かるように本発明の化
合物を用いた色素固定材料は、色素残存率が高く、光堅
牢性に優れていることが分かる。
【0205】以上より本発明の効果は明らかである。
【0206】
【発明の効果】本発明により、前記一般式(I)で表さ
れる単位を60モル%以上含むポリマー媒染剤、鹸化度
が90%以上であるポリビニルアルコール成分を90モ
ル%以上含む変性ポリビニルアルコール及びブタジエン
成分を有するラテックスを含有する色素固定要素は、光
堅牢性に優れた色画像を与えるという効果を有する。更
に、蛍光増白剤層と変性ポリビニルアルコール及びラテ
ックスを有する層が、別であれば、更に光堅牢性が良化
するという効果を有する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも、下記一般式
    (I)で表される単位を60モル%以上含むポリマー媒
    染剤、鹸化度が90%以上であるポリビニルアルコール
    成分を90モル%以上含む変性ポリビニルアルコール及
    びブタジエン成分を有するラテックスを含有することを
    特徴とする色素固定要素。 【化1】 式中、R1 、R2 、R3 、及びR4 は、それぞれ独立に
    それぞれ水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、ア
    ルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリール
    オキシカルボニル基、トリアルキルシリル基、アラルキ
    ル基、アラルコキシ基、アルケニル基、アルケノキシ
    基、アシルアミノ基、ハロゲン原子、アルキルチオ基、
    ジアシルアミノ基、アリールチオ基、アルコキシカルボ
    ニル基、アシルオキシ基、アシル基、スルホンアミド
    基、スルホニル基、カルバモイル基またはスルファモイ
    ル基を表し、直鎖でも分岐していてもよい。Lは2価の
    連結基を表す。pは0または1を表す。
  2. 【請求項2】 請求項1において、支持体上に、蛍光増
    白剤を有する層を有し、該蛍光増白剤層と変性ポリビニ
    ルアルコール及びラテックスを有する層が、別であるこ
    とを特徴とする色素固定要素。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6342913B1 (en) 1998-12-08 2002-01-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image recording apparatus
US6446960B1 (en) 1999-03-04 2002-09-10 Fuji Photo Film Co., Ltd. Sheet feeding device

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US6342913B1 (en) 1998-12-08 2002-01-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image recording apparatus
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