JPH0862549A - 累進多焦点レンズ、およびその成形型 - Google Patents
累進多焦点レンズ、およびその成形型Info
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- JPH0862549A JPH0862549A JP6197019A JP19701994A JPH0862549A JP H0862549 A JPH0862549 A JP H0862549A JP 6197019 A JP6197019 A JP 6197019A JP 19701994 A JP19701994 A JP 19701994A JP H0862549 A JPH0862549 A JP H0862549A
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- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
- G02C7/06—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses bifocal; multifocal ; progressive
- G02C7/061—Spectacle lenses with progressively varying focal power
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Abstract
る累進多焦点レンズ及びその成形型を提供する。 【構成】 累進面の垂直断面の形状カーブを60、水平
断面のそれを61で表し、ツバ面の垂直断面の形状カー
ブを62、水平断面のそれを63で表す。ツバ面の形状
62,63を球面の一部で構成すれば、ツバ面の幅Wを
小さくすることができ、有効径の大きな累進多焦点レン
ズを得ることができる。ツバ面の形状としては、球面の
他に、累進面の形状カーブ60,61と反対向きに凸に
なる円錐面、トーリック面、又はシリンダー面、あるい
はドーナツ状のトロイダル面などを使用できる。
Description
部から近用部にかけて連続的に屈折力が変化する累進多
焦点レンズに関し、特に、周辺に形成されるツバ面部の
幅を小さくして有効面積を大きく取れるようにした累進
多焦点レンズ及びその成形型に関する。
工程においては、図16に示すように、成形型51,5
2とガスケット53との間の空間に液体状のモノマー5
4を注入し、加熱によって重合反応を起こし、ポリマー
として固体化されたレンズ50を得ている。
51と52との間から漏れないように閉じこめ、さら
に、モノマーからポリマーへの重合による体積変化を吸
収するように、ある程度弾性変形が可能な素材で作られ
ている。樹脂製の単焦点レンズや遠近の境目のある多焦
点レンズ、又はそれらの半完成品などを成形する型は、
普通は球面でできており、ガスケット53の厚みTはレ
ンズの全周に渡って一定でよい。また、乱視用レンズの
完成品成形型では、トーリックな面形状にならった厚み
変化を持ったガスケットが必要であるが、ガスケットの
種類が最小限で済むように、トーリック面の系列化がな
されている。
ち累進面側の形は複雑な非球面になっており、図16の
ような成形型とガスケットの形状では、ガスケットの厚
みを場所に応じて変えておかねばならない。レンズの光
学中心と外径中心とを偏心させて設計された累進多焦点
においては、レンズ外周に沿ったガスケットの厚みの変
化はさらに複雑になる。
2の外径を56で示し、座標系を図17,18のように
とり、任意の角度θにおけるレンズの両面の座標Z1,
Z2(図18)をZ軸上にとれば、図19に示すような
グラフが得られる。任意の角度θにおけるZ1,Z2間
の距離が、角度θにおけるガスケットの厚さTとなる。
応じたベースカーブと、近用部の度数(遠用部と近用部
の度数の差を加入度数という)との組み合わせによっ
て、一製品系列だけでも累進面の種類が100種類を上
回ってしまい、すべての累進面ごとに厚みTに変化を持
たせてガスケットを用意することは製造コストや管理を
考えると実際的ではない。
面の型51の周辺部を平面に研削研磨して、累進面とし
て有効な領域(累進面領域)57の周辺に、累進面とし
ては有効でない領域(非累進面領域)58をいわゆるツ
バ面(平坦面)として設けることにより、ガスケット5
3の場所による(θの変化による)厚みの変化を無くし
ていた。
に、ガスケットの厚みTがレンズの外周のどこでも一定
となり、しかも、違うベースカーブと加入度数の組み合
わせによる種々の累進面に、共通したガスケットを使用
できるようになった。図22は、ツバ面58を有するガ
スケットを用いて成形した累進多焦点レンズの累進面側
成形型の正面図である。同図に示すように、累進面領域
57の周辺(上下)に、非累進領域58が形成されてい
る。累進面領域57の有効径は、特に垂直方向で狭くな
ってしまうが、眼鏡フレームの玉型は一般的に水平方向
より垂直方向の幅が狭いため、実質的に問題となるよう
なケースは稀であった。
化の要望に答えるべく、従来のものよりも浅いベースカ
ーブを用いた累進多焦点レンズが開発されるに至った。
特にマイナス強度用のものにおいては、従来のような平
面の「ツバ面58」をつけると、垂直方向の有効径が無
視できないほど狭くなってしまうという問題が発生す
る。
力3.00ディオプター、遠用部屈折力S−7.00〜
−10.00ディオプター程度の強度近視性老視の矯正
に用いられる累進多焦点レンズの正面図である。レンズ
の外径が70φ(mm)に対し、累進面として有効な領域
は、水平方向ではほぼレンズ径いっぱいを占めている
が、垂直方向には、上下にそれぞれ8.2mm幅の非累進
面領域が平面の「ツバ面58」として付き、有効径を狭
めている。なお、累進面の遠用参照点59における平均
面屈折力は0.12ディオプター、素材の屈折力は1.
6である。
7を構成する面の垂直断面60と、水平断面61とを重
ねて描いた図で、理解し易くするために、横方向だけを
拡大した図である。ツバ面の垂直断面線62と水平断面
線63とを一点鎖線で示す。点64,64´は、垂直断
面における累進面とツバ面との交点を示し、点65,6
5´は、水平断面における累進面とツバ面との交点を示
す。ψは上記各交点においてツバ面と累進面とに立てた
法線相互が成す角度で、括弧内の数字は図17に示す角
度θを表す。Waはツバ面の上部の幅、Wbはツバ面の
下部の幅であり、WaとWbとが等しくなるように、累
進面は適当な角度で傾けられる。
力3.00ディオプター、遠用部屈折力S−3.00〜
−6.00ディオプター程度の近視性老視の矯正に用い
られる累進多焦点レンズの正面図である。レンズの外径
が75φ(mm)に対し、累進面として有効な領域は、水平
方向ではほぼレンズ径いっぱいを占めているが、垂直方
向には、上下にそれぞれ4.1mm幅の非累進面領域が平
面の「ツバ面58」として付き、有効径を狭めている。
なお、累進面の遠用参照点59における平均面屈折力は
2.04ディオプター、素材の屈折力は1.6である。
く、累進多焦点レンズの累進面領域57を構成する面の
垂直断面60と、水平断面61とを重ねて描いた図であ
る。図24,26から理解できることは、ツバ面の幅W
a,Wbは、同じ加入度数ならば、累進面のベースカー
ブが浅いほど広くなるということである。
い従来例1の場合には、累進面領域57と非累進面領域
ツバ面58の境界において、累進面とツバ面のなす角ψ
が図25に示すように平均的に小さくなり、平均のψが
小さいほどψの変動による累進面とツバ面の交点位置の
変動が大きくなる。その結果、垂直断面の交点64,6
4´の位置と水平断面の交点65,65´の位置の差で
あるツバ面幅Wa,Wbが広くなるのである。
てグラフ化すると、従来例1は図27に、従来例2は図
28に示すようになる。ψの平均値をAVG(ψ) 、標準偏
差をSTD(ψ) で表し、
バ面のなす角の変動程度を表す係数(変動係数)と考え
ると、従来例1は0.28、従来例2は0.13となっ
ている。
もので、浅いベースカーブでも、ツバ面幅を狭くできる
累進多焦点レンズ及びその成形型を提供することを目的
としている。
ある程度大きくなるように設定し、STD(ψ) /AVG(ψ)
を小さくすることにより、ツバ面幅を狭くすることを目
的としている。累進面は光学性能的要求及び外観的要求
により、形状が決まってしまうので、ツバ面を従来のよ
うな平面状に形成せず、曲面としたことに特徴がある。
曲面としては、累進面と反対向きに凸になる、円錐面、
トーリック面、球面又はシリンダー面や、ドーナツ状の
トロイダル面などを用いることができる。
進面側に、累進面として有効な累進面領域と、累進面と
しては有効でない非累進面領域とを有し、該非累進面領
域が累進面領域の周辺部にツバ面として形成される累進
多焦点レンズにおいて、ツバ面を曲面から構成したこと
を特徴としている。より具体的には、累進面領域の遠用
参照点の平均面屈折力をDf(ディオプター)、累進面
領域と非累進面領域の境界における累進面と非累進面の
なす角度をψ(°)とするとき、次の条件式(1)及び
(2)を満足することが好ましい。 (1) Df≦3 (2) STD(ψ)/AVG(ψ)≦0.15
することがより好ましい。 (3) Df≦2 (4) STD(ψ)/AVG(ψ)≦0.1
は、該球面の凸の方向を累進面の凸の方向と逆向きにす
る。別言すると、球面の面屈折力をDs(ディオプタ
ー)、累進面領域の遠用参照点の平均面屈折力をDf
(ディオプター)とするとき、DsとDfを異符号とす
る。より具体的には、次の条件式(5)、(6)を満足
することが好ましい。 (5)Df≦3 (6)Ds≦Df−2 さらに次の条件式(7)及び(8)を満足することがよ
り好ましい。 (7)Df≦2 (8)Ds≦Df−3
はシリンダー面の一部として形成することができる。こ
のトーリック面またはシリンダー面は、その垂直方向の
面屈折力をDv(ディオプター)、水平方向の面屈折力
をDh(ディオプター)とするとき、次の条件式(9)
を満足することが好ましい。 (9)Dh≦Dv
一部として形成する場合には、該トーリック面またはシ
リンダー面の凸の方向を上記累進面の凸の方向と逆向き
にする。そして、このトーリック面またはシリンダー面
は、さらに次の条件式(10)、(11)を満足するこ
とが好ましい。 (10)Df≦3 (11)(Dh+Dv)/2≦Df−2
部として形成することもできる。ツバ面を円錐面の一部
として形成する場合には、該円錐面の頂点の方向を累進
面の凸の方向と逆向きにする。具体的には、累進面領域
の遠用参照点の平均面屈折力をDf(ディオプター)、
円錐面の頂角をΩ(°)とするとき、次の条件式(1
2)、(13)を満足することが好ましい。 (12)Df≦3 (13)Ω≦170
(12)のDf≦3は、本発明は緩いベースカーブの累
進多焦点レンズに適用することを意味し、ベースカーブ
がこの条件式よりきついものは、ツバ幅が元々狭いの
で、問題外である。条件式(2)、(6)、(11)、
(13)は、ある程度ツバ幅を狭くする効果の期待でき
る条件であり、これを外れると効果が少なくなる。条件
式(3)、(7)と条件式(4)、(8)は、より緩い
ベースカーブの累進面にはψをより大きくしないと十分
な効果が得られないことを意味する。しかしψを大きく
し過ぎると、加工性が急に悪くなり、またプリズム誤差
が発生しやすくなるので、これらの条件式に示すよう
に、ψは不必要には大きくしない。
は、累進面として有効な累進面領域の形成部と、該領域
の周辺に累進面としては有効でない非累進面領域をツバ
面として形成するツバ面形成部とを有し、該ツバ面形成
部が曲面からなっていることを特徴とする。この曲面に
ついては、上述のレンズに関する議論と条件がそのまま
当てはまる。
説明する。図1、図2は、本発明の第1実施例を示す図
で、図1は従来例1と同一仕様の累進多焦点レンズ50
を用いた例で、このレンズの累進面領域57を構成する
面の垂直断面60と、水平断面61とを重ねて描いた図
で、図24と同様に横方向だけを拡大している。図2は
累進多焦点レンズの正面図である。この実施例では、ツ
バ面58を−3ディオプターの球面の一部としている。
ツバ面の垂直断面線62と水平断面線63とは完全に重
なり、一点鎖線で表されている。
で、累進面57と、ツバ面58との成す角を表し、括弧
内の数字は、図17の角θを示す。図3は、図1、2に
示す累進多焦点レンズのψ−θ線図で、図27に対応す
る図である。これらの図を比較すると、本発明の実施例
では、ψが全体にほぼ10゜大きくなっている(すなわ
ちAVG(ψ) は大きくなった)。一方、STD(ψ) はほぼ同
じと考えられる。したがって、変動係数STD(ψ) /AVG
(ψ) は、従来例の0.28から0.09と大幅に小さ
くなった。このような球面の一部を成すツバ面を加工す
るには、図4に示すような通常の球面加工用の荒摺り皿
67で累進面側形成用型51の端面を加工し、続いて砂
掛け・研磨すればよい。
は、球面の曲率を累進面の曲率と逆方向に強くすればよ
いが、過度に曲率を強くすると、ツバ面の加工性が悪く
なり、またガスケットと成形型の嵌合ずれによるプリズ
ム誤差が大きくなる。そこで、ツバ面の加工性とプリズ
ム誤差への影響度を考慮し、ツバ面幅は実質的に問題と
ならない程度まで減少させるにとどめたものが、次の第
2実施例である。
焦点レンズの正面図を示す。累進多焦点レンズとして
は、第1実施例と同じ仕様のものを使用した。この実施
例では、ツバ面(非累進面領域)ツバ面58を−2ディ
オプターの球面の一部としている。このようにツバ面の
曲率を制限することにより、ツバ面幅を従来の8.2mm
から3.4mmのほぼ問題とならない程度にまで減少する
とともに、ツバ面の曲率が緩いので、加工し易くなり、
しかもプリズム誤差への影響も少なくなった。
る。この例では、従来例1ほどベースカーブは浅くな
い。したがって、ツバ面58も−2ディオプターの球面
の一部で形成しても、ツバ面幅を2.6mmとさらに狭く
することができる。
直断面の方が見かけのカーブがきつい。したがって、ツ
バ面もそれに合わせて水平断面と垂直断面に曲率差を設
けておくと、ツバ面幅を狭くできる。図7、図8は第4
実施例を示す図で、ツバ面の水平断面63と垂直断面6
2に曲率差を設けた実施例である。図7は累進多焦点レ
ンズ50の垂直断面60と水平断面61、及びツバ面の
垂直断面62と水平断面63を重ねて描いた図1と同様
の図、図8はレンズの正面図である。この実施例では、
水平断面63の面屈折力Dhを−2.5ディオプター、
垂直断面62の面屈折力Dvを−2ディオプターのトー
リック面の一部としたものである。この構成により、ツ
バ面幅は0.9mmにまで減少できる。このようなトーリ
ック面のツバ面を持った累進面形成用型を加工するのに
は、トーリックジェネレータでツバ面58の荒摺りを
し、続いて砂掛け・研磨すればよい。
図である。この実施例では、従来例1ほどベースカーブ
が浅くないので、ツバ面58をトーリック面にするまで
もなく、水平断面63の面屈折力Dhを−0.5ディオ
プター、垂直断面62の面屈折力Dvを0ディオプター
のシリンダー面の一部としたものである。ツバ面幅は
1.3mmにまで減少できた。
示す。この実施例では、ツバ面を頂角が160゜の円錐
面の一部としている。円錐の頂点68の方向は、累進面
57の凸の方向と逆向きである。ツバ面幅は2.6mmに
まで減少できる。円錐の頂角は適当な角度でよいのであ
るが、170゜程度が限度で、それ以上になると、従来
例(180゜)に近づき、効果がなくなる。
工する1例を示す図である。図4に示した荒摺り皿67
の代わりに、円錐面皿を用いてもよいが、図13に示す
ような円筒状、円盤状、あるいはカップ状の砥石69で
成形型の端面を研削してもよい。
ば、ドーナツ型を含むトロイダル面の一部としてツバ面
を形成することができ、この場合でもツバ面幅を狭くで
きるという効果はおなじである。以上に説明した従来例
1,2及び、第1実施例から6に使用した累進多焦点レ
ンズのデータを表1に示す。なお、総てのレンズにおい
て、加入屈折力は3.00ディオプター、素材の屈折率
は1.6である。
進面領域ツバ面58との境界が明確な場合しか言及して
いないが、図15に示すように、境界66を研磨などに
より、なめらかにしても同様の効果を得られることは明
白である。このような場合には、累進面およびツバ面を
外挿して得られる交線を境界とし、累進面とツバ面の成
す角はこの外挿された累進面及びツバ面に対して適用す
るものとする。
ば、周辺部に非累進面領域としてツバ面を有する累進多
焦点レンズにおいて、累進面のベースカーブが浅い場合
でも、ツバ面幅の狭いレンズ及びその成形型を得ること
ができる。
ンズの累進面側における水平断面と垂直断面の形状カー
ブと、ツバ面の形状カーブとを重ねて描いた図である。
図である。
を示す図である。
ある。
正面図である。
正面図である。
ある。
図である。
ある。
面図である。
である。
面図である。
である。
明する図である。
との境界を滑らかにした実施例の図で、(b) は(a) の○
部を拡大した図である。
明する図である。
成形用ガスケットの厚さを示す図である。
レンズの成形方法を説明する図である。
用ガスケットの厚さを示す図である。
ある。
る。
る。
ける水平断面と垂直断面の形状カーブと、ツバ面の平面
とを重ねて描いた図である。
を示す図である。
を示す図である。
力3.00ディオプター、遠用部屈折力S−7.00〜
−10.00ディオプター程度の強度近視性老視の矯正
に用いられる累進多焦点レンズの正面図である。レンズ
の外径が70φ(mm)に対し、累進面として有効な領域
は、水平方向ではほぼレンズ径いっぱいを占めている
が、垂直方向には、上下にそれぞれ8.2mm幅の非累進
面領域が平面の「ツバ面58」として付き、有効径を狭
めている。なお、累進面の遠用参照点59における平均
面屈折力は0.12ディオプター、素材の屈折率は1.
6である。
力3.00ディオプター、遠用部屈折力S−3.00〜
−6.00ディオプター程度の近視性老視の矯正に用い
られる累進多焦点レンズの正面図である。レンズの外径
が75φ(mm)に対し、累進面として有効な領域は、水平
方向ではほぼレンズ径いっぱいを占めているが、垂直方
向には、上下にそれぞれ4.1mm幅の非累進面領域が平
面の「ツバ面58」として付き、有効径を狭めている。
なお、累進面の遠用参照点59における平均面屈折力は
2.04ディオプター、素材の屈折率は1.6である。
く、累進多焦点レンズの累進面領域57を構成する面の
垂直断面60と、水平断面61とを重ねて描いた図であ
る。図25,26から理解できることは、ツバ面の幅W
a,Wbは、同じ加入度数ならば、累進面のベースカー
ブが浅いほど広くなるということである。
てグラフ化すると、従来例1は図27に、従来例2は図
28に示すようになる。ψの平均値をAVG(ψ) 、標準偏
差をSTD(ψ) で表し、
バ面のなす角の変動程度を表す係数(変動係数)と考え
ると、従来例1は0.28、従来例2は0.13となっ
ている。
説明する。図1、図2は、本発明の第1実施例を示す図
で、図1は従来例1と同一仕様の累進多焦点レンズ50
を用いた例で、このレンズの累進面領域57を構成する
面の垂直断面60と、水平断面61とを重ねて描いた図
で、図25と同様に横方向だけを拡大している。図2は
累進多焦点レンズの正面図である。この実施例では、ツ
バ面58を−3ディオプターの球面の一部としている。
ツバ面の垂直断面線62と水平断面線63とは完全に重
なり、一点鎖線で表されている。ツバ面の幅は従来例の
8.2mmから2.7mmにまで減少できた。
ある。
Claims (15)
- 【請求項1】 累進多焦点レンズの累進面側に、累進面
として有効な累進面領域と、累進面としては有効でない
非累進面領域とを有し、 該非累進面領域が累進面領域の周辺部にツバ面として形
成される累進多焦点レンズにおいて、 上記ツバ面を曲面としたことを特徴とする累進多焦点レ
ンズ。 - 【請求項2】 請求項1において、上記累進面領域の遠
用参照点の平均面屈折力をDf(ディオプター)、上記
累進面領域と非累進面領域の境界における累進面と非累
進面のなす角度をψ(°)とするとき、下記条件式
(1)及び(2)を満足する累進多焦点レンズ。 (1) Df≦3 (2) STD(ψ)/AVG(ψ)≦0.15 但し、 STD(ψ):レンズ全周に渡ってのψの標準偏差、 AVG(ψ):レンズ全周に渡ってのψの平均値。 - 【請求項3】 請求項2において、さらに、下記条件式
(3)及び(4)を満足する累進多焦点レンズ。 (3) Df≦2 (4) STD(ψ)/AVG(ψ)≦0.1 - 【請求項4】 請求項1において、上記ツバ面を球面の
一部として形成し、該球面の凸の方向を上記累進面の凸
の方向と逆向きにした累進多焦点レンズ。 - 【請求項5】 請求項4において、上記球面の面屈折力
をDs(ディオプター)、上記累進面領域の遠用参照点
の平均面屈折力をDf(ディオプター)とするとき、D
sとDfは異符号である累進多焦点レンズ。 - 【請求項6】 請求項5において、下記条件式(5)、
(6)を満足する累進多焦点レンズ。 (5)Df≦3 (6)Ds≦Df−2 - 【請求項7】 請求項6において、下記条件式(7)、
(8)を満足する累進多焦点レンズ。 (7)Df≦2 (8)Ds≦Df−3 - 【請求項8】 請求項1において、上記非累進面領域を
トーリック面またはシリンダー面の一部として形成し、
このトーリック面またはシリンダー面の垂直方向の面屈
折力をDv(ディオプター)、水平方向の面屈折力をD
h(ディオプター)とするとき、下記条件式(9)を満
足する累進多焦点レンズ。 (9)Dh≦Dv - 【請求項9】 請求項1において、上記ツバ面をトーリ
ック面の一部として形成し、該トーリック面の凸の方向
を上記累進面の凸の方向と逆向きにした累進多焦点レン
ズ。 - 【請求項10】 請求項1において、上記ツバ面をシリ
ンダー面の一部として形成し、該シリンダー面の凸の方
向を上記累進面の凸の方向と逆向きにした累進多焦点レ
ンズ。 - 【請求項11】 請求項8ないし10のいずれか1項に
おいて、さらに、下記条件式(10)、(11)を満足
する累進多焦点レンズ。 (10)Df≦3 (11)(Dh+Dv)/2≦Df−2 - 【請求項12】 請求項1において、上記ツバ面をドー
ナツ状のトロイダル面の一部として形成した累進多焦点
レンズ。 - 【請求項13】 請求項1において、上記ツバ面を円錐
面の一部として形成し、該円錐面の頂点の方向を上記累
進面の凸の方向と逆向きにした累進多焦点レンズ。 - 【請求項14】 請求項13において、上記累進面領域
の遠用参照点の平均面屈折力をDf(ディオプター)、
上記円錐面の頂角をΩ(°)とするとき、下記条件式
(12)、(13)を満足する累進多焦点レンズ。 (12)Df≦3 (13)Ω≦170 - 【請求項15】 累進多焦点レンズの累進面の製造に使
用される成形型において、 累進面として有効な累進面領域の形成部と、該領域の周
辺に累進面としては有効でない非累進面領域をツバ面と
して形成するツバ面形成部とを有し、該ツバ面形成部が
曲面からなっていることを特徴とする累進多焦点レンズ
用成形型。
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