JPH0862120A - エナメル線の滑り性評価装置及び評価方法 - Google Patents

エナメル線の滑り性評価装置及び評価方法

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JPH0862120A
JPH0862120A JP19976694A JP19976694A JPH0862120A JP H0862120 A JPH0862120 A JP H0862120A JP 19976694 A JP19976694 A JP 19976694A JP 19976694 A JP19976694 A JP 19976694A JP H0862120 A JPH0862120 A JP H0862120A
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JP
Japan
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wire
enamel wire
enameled wire
slipperiness
test
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Application number
JP19976694A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Kikuchi
英行 菊池
Eiji Suzuki
英治 鈴木
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、長尺エナメル線の滑り性を高
精度で測定できるエナメル線の滑り性評価装置及び評価
方法を提供することにある。 【構成】本発明の装置は、送出機から送り出された試験
エナメル線に動摩擦抵抗を負荷できる摩擦体と、その負
荷された動摩擦抵抗の変化からエナメル線の滑り性を評
価できる評価機構とを設けて成ることを特徴とする。ま
た、本願の方法は、走行するエナメル線に摩擦体を接触
するように通過させて動摩擦抵抗を生じさせ、その動摩
擦抵抗の変化からエナメル線の滑り性の良否を評価する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエナメル線の滑り性評価
装置及び評価方法に関するものである。更に詳述すれば
本発明は走行するエナメル線の動摩擦抵抗からそのエナ
メル線の滑り性を評価できるエナメル線の滑り性評価装
置及び評価方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エナメル線は電気機器のマグネットワイ
ヤとして広く使用されている。
【0003】このエナメル線は手巻き又は機械巻線する
ことにより電気機器コイルとなる。近年では手巻きによ
る巻線は希であって、一般には高速巻線機により高速巻
線される。
【0004】高速巻線機により高速巻線する際、エナメ
ル線は高速巻線機の多くのワイヤガイドを通過する。こ
のワイヤガイドの通過性をスムーズにすると共にワイヤ
ガイドによる接触傷発生を防止するためエナメル線は優
れた滑り性が要求されている。 エナメル線の滑り性は
静摩擦係数か、動摩擦係数を測定することにより評価さ
れている。
【0005】エナメル線の静摩擦係数試験法には、傾斜
静摩擦係数試験法とハウエル静摩擦係数試験法とが広く
使用されている。
【0006】図4はこの従来の傾斜静摩擦係数試験装置
を示した正面図、図5はその移動側エナメル線セット治
具へエナメル線をセットした状態を示した平面説明図、
図6は固定側エナメル線セット治具へエナメル線をセッ
トした状態を示した平面説明図である。
【0007】図4〜6において1はロードセル、2は定
速移動台、3は移動側エナメル線セット治具、4は荷
重、5は固定側エナメル線セット治具、6はエナメル線
である。 即ち、傾斜静摩擦係数試験装置は、図6のよ
うに固定側エナメル線セット治具へエナメル線をセット
すると共に図5のように移動側エナメル線セット治具へ
エナメル線をセットし、それからこれらを#桁状となる
ように交差させ、その上に荷重4を載せる。それからロ
ードセル1を載せた定速移動台2を適当な速度で引っ張
り、その時の張力変化によりエナメル線の滑り性を評価
する。
【0008】また、ハウエル静摩擦係数試験法は、図示
しないが一方のエナメル線を横方向に張っておき、他方
のエナメル線をその横方向に張ってある一方のエナメル
線に接触するように縦方向に吊るしておき、その相互滑
り性から静摩擦係数を求めるものである。
【0009】他方、エナメル線の動摩擦係数測定装置と
しては、図示しないがHeidon社の動摩擦係数測定
装置等が市販されている。
【0010】しかしながら傾斜静摩擦係数試験法やハウ
エル静摩擦係数試験法の静摩擦係数試験法では、静摩擦
係数しか測定できないため高速巻線機のようなエナメル
線を高速で走行するときの滑り性を正しく評価すること
が出来なかった。
【0011】また、Heidon社の動摩擦係数測定装
置は比較的短尺エナメル線の動摩擦係数を測定するもの
であり且つ比較的低速で走行するエナメル線の動摩擦係
数を測定するものであるため、100m/min以上の高速
で走行する長尺エナメル線の滑り性を長手方向に沿って
正確に把握することが困難であった。
【0012】このような訳でこのような従来の測定装置
で測定した静摩擦係数や動摩擦係数が同じレベルでも実
際の巻線性との相関性が乏しいことが多かった。
【0013】更に、テレビのブラウン管の偏向コイルの
機械巻線作業のように異形金形内にエナメル線を巻き込
み、それからプレス成形するような作業ではエナメル線
の極く僅かな滑り性の差が巻線性に大きく影響するが、
従来の測定装置で測定した静摩擦係数や動摩擦係数では
これらの良否を正確に判定することが出来なかった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に立
って為されたものであって、その目的とするところは前
記した従来技術の欠点を解消し、長尺エナメル線の滑り
性を高精度で測定できるエナメル線の滑り性評価装置及
び評価方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、.送出機から送り出された試験エナメル線に動
摩擦抵抗を負荷できる摩擦体と、その負荷された動摩擦
抵抗の変化からエナメル線の滑り性を評価できる評価機
構とを設けて成ることを特徴とするエナメル線の滑り性
評価装置。.走行するエナメル線に摩擦体を接触する
ように通過させて動摩擦抵抗を生じさせ、その動摩擦抵
抗の変化からエナメル線の滑り性の良否を評価すること
を特徴とするエナメル線の滑り性評価方法の2点にあ
る。
【0016】本発明において摩擦体としては球状体、楕
円体、四角体、三角体の中から選ばれた1種又はリング
状、楕円中空状、四角中空状、三角中空状等である。
【0017】
【作用】本発明のエナメル線の滑り性評価装置は送出機
から送り出された試験エナメル線に動摩擦抵抗を負荷で
きる摩擦体と、その動摩擦抵抗からエナメル線の滑り性
を評価できる評価機構とを設けて成ることから、実際の
高速巻線機で巻線した時の巻線性に合致したエナメル線
の滑り性の評価を高精度で行うことができる。
【0018】また、本発明のエナメル線の滑り性評価方
法は走行するエナメル線に摩擦体を接触するように通過
させて動摩擦抵抗を生じさせ、その動摩擦抵抗の変化か
ら前記エナメル線の滑り性の良否を評価することから、
実際の高速巻線機で巻線した時の巻線性に合致したエナ
メル線の滑り性の評価を高精度で行うことができる。
【0019】
【実施例】次に、本発明のエナメル線の滑り性評価装置
及びその評価方法の一実施例を図面により説明する。
【0020】図1は本発明のエナメル線の滑り性評価装
置及びその評価方法の一実施例を示した正面説明図であ
る。
【0021】図1において7は送出機、8はガイドプー
リー、9はロードセル、10は摩擦体、11は巻取機モ
ーター、12は巻取ボビン、13は送出ボビンである。
【0022】即ち、本発明のエナメル線の滑り性評価装
置及びその評価方法の一実施例では、送出機7に装着さ
れた送出ボビン13から試験エナメル線6を一定張力下
で送り出し、ガイドプーリー8、8、8、8、8、8、
8、8、8及び摩擦体10を介して巻取機の回転軸に装
着された巻取ボビン12に巻き取るようになっている。
試験エナメル線6は摩擦体10により摩擦抵抗が負荷
させられ、そしてその前後に架設されているガイドプー
リー8、8とロードセルとにより張力が測定され、それ
から図示しない演算装置に入力されて試験エナメル線の
滑り性及びその良否が評価されるようになっている。
【0023】ここにおいて送出機7側のロードセル9は
送出機7にフィートバックされるようになっており、そ
れにより試験エナメル線6は予め設定された一定張力で
送り出せるようになっている。
【0024】また、ガイドプーリー8の外径、送出機7
の送出しトルク、巻取機モーター11の巻取トルク、ロ
ードセル、摩擦体10の摩擦抵抗等は試験エナメル線6
のサイス等により適宜変更するようになっている。
【0025】次に、この図1の本発明のエナメル線の滑
り性評価装置の一実施例により導体径.φ0.32mmの
JIS C 3003で定める1種厚さの自己融着性ポ
リウレタンエナメル線の滑り性を評価した。また、同じ
自己融着性ポリウレタンエナメル線について図4の従来
の傾斜静摩擦係数試験装置により滑り性を評価した。表
1はその試験結果を示したものである。
【0026】
【表1】
【0027】表1から分るように従来の傾斜静摩擦係数
試験装置による滑り性は、滑り性評価長さが短尺のため
長尺評価ができなく、また測定速度が遅く、そして摩擦
体の選択性が狭く、更に滑り性の高精度判定が不可能で
あり、実際の高速機械巻線性との相関性が小さい。
【0028】これに対して本発明のエナメル線の滑り性
評価装置及びその評価方法は、滑り性の長尺評価が可能
で、また測定速度が早く、そして摩擦体の選択性が広
く、更に滑り性の高精度判定が可能であり、それにより
実際の高速機械巻線性との相関性が大きい。
【0029】図2は、本発明のエナメル線の滑り性評価
装置及びその評価方法の他の一実施例を示した正面説明
図である。
【0030】この他の一実施例では、摩擦体10への試
験エナメル線6の摩擦を半分にしたもので、摩擦体の摩
擦係数が大きいときに使用することができる。
【0031】図3は、本発明のエナメル線の滑り性評価
装置及びその評価方法の更に他の一実施例を示した正面
説明図である。
【0032】この更に他の一実施例では、摩擦体14と
して高速機械巻線機のワイヤノズル14を用いたもの
で、評価結果はより実際の高速機械巻線機による巻線性
に近いものとなる。
【0033】
【発明の効果】本発明のエナメル線の滑り性評価装置及
び評価方法によれば、滑り性の長尺評価が可能で且つ測
定速度が早くしかも滑り性の高精度判定が可能であり、
それにより実際の高速機械巻線性との相関性が大きいも
のであり、工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエナメル線の滑り性評価装置及びその
評価方法の一実施例を示した正面説明図である。
【図2】本発明のエナメル線の滑り性評価装置及びその
評価方法の他の一実施例を示した正面説明図である。
【図3】本発明の本発明のエナメル線の滑り性評価装置
及びその評価方法の更に他の一実施例を示した正面説明
図である。
【図4】従来の傾斜静摩擦係数試験装置を示した正面図
である。
【図5】図4の従来の傾斜静摩擦係数試験装置の移動側
エナメル線セット治具へエナメル線をセットした状態を
示した平面説明図である。
【図6】図4の従来の傾斜静摩擦係数試験装置の固定側
エナメル線セット治具へエナメル線をセットした状態を
示した平面説明図である。
【符号の説明】
1 ロードセル 2 定速移動台 3 移動側エナメル線セット治具 4 荷重 5 固定側エナメル線セット治具 6 エナメル線 7 送出機 8 ガイドプーリー 9 ロードセル 10、14 摩擦体 11 巻取機モーター 12 巻取ボビン 13 送出ボビン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送出機から送り出された試験エナメル線に
    動摩擦抵抗を負荷できる摩擦体と、該動摩擦抵抗の変化
    から前記エナメル線の滑り性を評価できる評価機構とを
    設けて成ることを特徴とするエナメル線の滑り性評価装
    置。
  2. 【請求項2】試験エナメル線を送り出せる送出機と、該
    送出機から送り出された前記試験エナメル線をガイドで
    きる複数のガイドプーリーと、該複数のガイドプーリー
    を介して送り出されてきた前記試験エナメル線を巻取ボ
    ビンを介して巻き取ることができる巻取機と、前記複数
    のガイドプーリーの中間にて前記試験エナメル線に摩擦
    抵抗を負荷できる摩擦体と、該摩擦体と前記送出機との
    中間に位置する前記ガイドプーリーに設置されたロード
    セルと、前記摩擦体と前記巻取機との中間に位置する前
    記ガイドプーリーに設置されたロードセルとから成るこ
    とを特徴とするエナメル線滑り性評価装置。
  3. 【請求項3】摩擦体が球状体、楕円体、四角体、三角体
    の中から選ばれた1種であることを特徴とする請求項2
    記載のエナメル線滑り性評価装置。
  4. 【請求項4】摩擦体がリング状、楕円中空状、四角中空
    状、三角中空状であることを特徴とする請求項2記載の
    エナメル線滑り性評価装置。
  5. 【請求項5】走行するエナメル線に摩擦体を接触するよ
    うに通過させて動摩擦抵抗を生じさせ、該動摩擦抵抗の
    変化から前記エナメル線の滑り性の良否を評価すること
    を特徴とするエナメル線の滑り性評価方法。
  6. 【請求項6】送出機に装着された送出ボビンから試験エ
    ナメル線を一定張力下で送り出し、該送り出された試験
    エナメル線を複数のガイドプーリー及び摩擦体を介して
    巻取機の回転軸に装着された巻取ボビンに巻き取りなが
    ら前記試験エナメル線にかかる張力を測定し、然る後該
    張力値からエナメル線の滑り性を評価することを特徴と
    するエナメル線の滑り性評価方法。
JP19976694A 1994-08-24 1994-08-24 エナメル線の滑り性評価装置及び評価方法 Pending JPH0862120A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100522740B1 (ko) * 2003-02-21 2005-10-20 엘에스전선 주식회사 금속선재의 도금 부착성 평가장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100522740B1 (ko) * 2003-02-21 2005-10-20 엘에스전선 주식회사 금속선재의 도금 부착성 평가장치

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