JPH0861846A - 半導体ウエハの乾燥方法及びその装置 - Google Patents

半導体ウエハの乾燥方法及びその装置

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JPH0861846A
JPH0861846A JP19676894A JP19676894A JPH0861846A JP H0861846 A JPH0861846 A JP H0861846A JP 19676894 A JP19676894 A JP 19676894A JP 19676894 A JP19676894 A JP 19676894A JP H0861846 A JPH0861846 A JP H0861846A
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JP
Japan
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drying
wafer
ipa
drying chamber
semiconductor wafer
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Pending
Application number
JP19676894A
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English (en)
Inventor
Tomoharu Furukawa
智晴 古川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 完全に、しかも短時間でウエハを乾燥させ、
ウオータマークによるトラブルを無くし、製品の歩留り
向上を計る。 【構成】 この半導体ウエハの乾燥方法は、窒素ガスN
2 でパージした乾燥チャンバ4内に水洗後のウエハSを
収容し、この状態のウエハSの表面に液体イソプロピル
アルコール(IPA)をかけ、ウエハSの表面上の水分
とIPAとを混合させて共沸混合物とし、その後、前記
乾燥チャンバ4内に高温窒素ガスN2 を供給して、前記
共沸混合物を揮発させる方法を採っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、純水による洗浄後の
半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」と略記する)の表
面に残留している水分をイソプロピルアルコール(以
下、「IPA」と記す)により乾燥する乾燥方法及びそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】純水により洗浄した後のウエハの表面に
は水分が残留しており、この水分を乾燥させる方法とし
て、ウエハを高速回転させてその水分を振り飛ばそうと
するスピン乾燥方法、IPA蒸気を利用したIPAベー
パ乾燥方法などが主として用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】集積度が増大するにし
たがって、ICパターンなどが微細化し、ウエハの表面
に形成された凹凸も細かく多くなる。そのため、その微
細な凹凸に水分が残留し易く、また、その残留した水分
はスピン乾燥方法を用いても完全に飛ばしきれないた
め、その飛ばしきれない水分がウオータマークとして残
ってしまう。ICパターンなどが微細化するにしたがっ
て、このウオータマークはこれまで以上に歩留りに影響
する。
【0004】また、IPAベーパ乾燥方法は、例えば、
86°C程度の高温のIPAベーパが常温のウエハによ
って冷却されて液体に変わり、ウエハ表面に残留してい
る水分と溶け合い、揮発させることで乾燥する方法であ
るが、ウエハ温度がIPAベーパ温度と同一温度になる
までに十分にIPAベーパを供給しなければならず、大
量のIPAを必要とする難点がある。この発明は、これ
らの諸問題点を解決することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】それ故、この発明のウエ
ハの乾燥方法では、N2 でパージしたチャンバ内に水洗
後のウエハを収容し、この状態のウエハの表面にIPA
をかけ、そのウエハの表面上の水滴とIPAとを混合さ
せて共沸混合物とし、その後、前記チャンバ内に高温の
2 を供給して、前記共沸混合物を揮発させながら排気
する方法を採って、前記課題を解決した。
【0006】また、この乾燥方法を実現する乾燥装置
は、半導体ウエハをセットできる乾燥チャンバと、この
乾燥チャンバの一つの入口に接続された窒素ガス供給系
と、この乾燥チャンバの他の一つの入口に接続された高
温窒素ガス供給系と、前記乾燥チャンバの上方に在る入
口に接続されたノズルを含む液体イソプロピルアルコー
ル供給系とから構成することにより実現している。
【0007】
【作用】従って、この発明のウエハの乾燥方法によれ
ば、高温のN2 で共沸混合物が揮発され易くなり、そし
て続いて供給される高温のN2 でパージされるので、完
全に、しかも短時間でウエハを乾燥させることができ
る。
【0008】
【実施例】次に、図を用いて、この発明のウエハの乾燥
方法を説明する。図1はこの発明のIPAを用いたウエ
ハの乾燥方法を説明するための第1の実施例である乾燥
装置のシステム図であり、図2は図1に示したウエハの
乾燥装置の変形例である第2の実施例のウエハの乾燥装
置のシステム図であり、そして図3はスピン乾燥方法に
適用した場合のこの発明のウエハの乾燥方法を説明する
ための第3の実施例である乾燥装置のシステム図であ
る。
【0009】先ず、図1を用いて、この発明のウエハの
乾燥方法を説明する。図1に示した乾燥装置1は、窒素
ガスN2 の供給源であるボンベ2と、液体IPAの供給
源であるタンク3と、ウエハの乾燥チャンバ4と、この
乾燥チャンバ4に前記ボンベ2から窒素ガスN2 を供給
するためのパイプ12A、切換えコック8、パイプ12
BとからなるN2 供給系と、同乾燥チャンバ4に前記ボ
ンベ2から高温窒素ガスN2 を供給するためのパイプ1
2A、切換えコック8、ヒータ5、パイプ12Cとから
なる高温N2 供給系と、前記乾燥チャンバ4内の気体を
パージするための乾燥チャンバ4の底部から導出された
パイプ12Dとバルブ10とからなる排気系と、前記タ
ンク3から前記乾燥チャンバ4に液体IPAを供給する
ためのパイプ13A、供給ポンプ6、フィルタ7とから
なるIPA供給系と、前記乾燥チャンバ4から使用済み
IPAを前記タンク3に還流させるためのそのタンク3
の底部から導出されたパイプ13B、切換えコック9、
パイプ13CとからなるIPA還流系と、不良IPAを
前記乾燥チャンバ4から外部に排出するための前記パイ
プ13B、前記切換えコック9、パイプ13Dとからな
るIPA排液系と、そして前記乾燥チャンバ4内のIP
Aを排出するためのそのタンク3の底部から導出された
パイプ14、バルブ11とからなるIPA排出系とから
構成されている。
【0010】次に、このような構成の乾燥装置1を用い
てウエハSを乾燥するこの発明の乾燥方法を説明する。
先ず、純水で洗浄された複数枚のウエハSをキャリアC
に収容し、その状態のウエハSを乾燥チャンバ4内にセ
ットし、このウエハセット状態の乾燥チャンバ4内に前
記ボンベ2から前記N2 供給系を通じてN2 を供給し、
乾燥チャンバ4内のエアーを前記排気系を通じてパージ
し、完全にパージし終わると、N2 の供給を止め、バル
ブ10を閉める。
【0011】次に、前記切換えコック9を前記IPA還
流系に切り換え、IPA排出系のバルブ11を閉め、前
記IPA供給系の供給ポンプ6を作動させて、タンク3
から液体IPAをパイプ13A、フィルタ7を通じ、乾
燥チャンバ4に供給し、パイプ13Aの先端部に設けた
ノズル13Nから乾燥チャンバ4内の全ウエハSの表面
に液体IPAを一様に噴射し、液体IPAでウエハSの
表面に残留していた水分との共沸混合物に変える。余分
な液体IPAは前記IPA還流系からタンク3に回収す
る。
【0012】全ウエハSの表面に液体IPAを一様に噴
射し終えたら、このIPA供給系を止め、次に、前記高
温N2 供給系を作動させ、タンク3かN2 を前記ヒータ
5に供給して、例えば、100°C程度に加熱し、高温
窒素ガスN2 を乾燥チャンバ4に供給し、高温にし、ウ
エハSの表面上の前記共沸混合物を揮発、乾燥させる。
【0013】ウエハSの表面が乾燥すると、乾燥チャン
バ4内から乾燥したウエハSを取り出す。そして、次の
乾燥しようとする他の複数枚のウエハSをキャリアCに
収容し、その状態で乾燥チャンバ4内にセットし、再び
2 を供給して、乾燥チャンバ4内のエアーや前の乾燥
作業で残留しているN2 をパージし、前記と同様の手順
でウエハSを乾燥させ、この作業を必要回数繰り返す。
【0014】この発明の乾燥方法を採ることにより、高
温のN2 で共沸混合物が揮発され易くなり、従って乾燥
時間を短縮することができ、しかもIPAの使用量を抑
制することができる。
【0015】乾燥作業を繰り返し行うことで、水分が液
体IPAに多く混入するようになり、不良IPAになる
と、前記IPA排出系の切換えコック9を切り換えて、
パイプ13Bとパイプ13Dとを接続し、乾燥チャンバ
4から外部に排出するとよい。また、前記乾燥チャンバ
4は、その内部に液体IPAを溜める構造であってもよ
い。
【0016】前記第1の実施例では、ウエハSを予め別
の洗浄装置で純水洗浄した状態でキャリアCに収容し、
これを乾燥チャンバ4内にセットし、乾燥する方法を示
したが、このウエハの純水洗浄を前記乾燥チャンバ4内
で行えるように前記乾燥装置1を構成してもよい。図2
に示した第2の実施例の乾燥装置がこの構成である。
【0017】即ち、この乾燥装置1Aの構成が乾燥装置
1の構成と異なる部分は、純水供給源20と、この純水
供給源20に接続されたパイプ21と、前記乾燥チャン
バ4の上方からその内部に臨ませた、パイプ21の先端
部に設けたノズル21Nと、バルブ22などからなる給
水系である。なお、前記純水供給源20には給水ポンプ
などの水圧を高める装置が含くまれているものとする。
なお、乾燥装置1と同一の構成部分には同一の符号を付
してそれらの構成の説明を省略する。
【0018】この乾燥装置1AでウエハSを洗浄、乾燥
させるには、先ず、乾燥チャンバ4内に複数枚のウエハ
Sを収容したキャリアCをセットし、前記給水系のみを
作動させる。即ち、前記バルブ22を開放して前記純水
供給源20からパイプ21を通じて水圧の掛かった純水
をノズル21Nから前記セットした全てのウエハSに噴
射し、水洗する。この場合、前記切換えコック9はパイ
プ13Bと13Dが接続されるように切り換えておき、
また、バルブ10を閉めておくことはいうまでもない。
【0019】ウエハSの水洗終了後、バルブ22を閉
め、純水の供給を止め、そして切換えコック9をパイプ
13Bとパイプ13Cが接続されるように切り換え、一
方、切換えコック8を切り換え、パイプ12Aとパイプ
12Bとを接続し、前記N2 供給系を作動させて窒素ガ
スN2 を乾燥チャンバ4内に供給し、乾燥チャンバ4内
のエアーなどが供給された前記窒素ガスN2 でパージす
る。言うまでもなく乾燥チャンバ4内のエアーなどが排
気できるようにバルブ10を開けておく。以後の作業は
図1に示した第1実施例の乾燥装置1で説明した作業と
同一であるので説明を省略する。
【0020】この乾燥装置1Aを用いる利点は、洗浄後
のウエハSを全く外気に触れさせること無く乾燥まで行
うことができるという点にある。
【0021】次に、第3の実施例の乾燥装置1Bを用い
てウエハSを乾燥させる方法を説明する。この場合は、
スピン乾燥方法にこの発明の乾燥方法を適用させたもの
で、ウエハは枚葉処理される。先ず、この乾燥装置1B
の構成を説明する。この乾燥装置1Bは一側壁の中央部
付近に、一枚のウエハSを水平状態で挿入できるスリッ
ト状のウエハ出入口4aが形成された乾燥チャンバ4A
と、この乾燥チャンバ4A内に格納されたスピン乾燥装
置30と、水洗後のウエハSを一枚づつ前記ウエハ出入
口4aからスピン乾燥装置30に装着し、乾燥後、そこ
から取り出せるアーム41を備えたロボット40とを備
え、その他の構成部分、即ち、N2 供給系、高温N2
給系、排気系、IPA供給系、IPA還流系、IPA排
出系などは図1に示した乾燥装置1のものと同一である
のでそれらの構成の説明は省略する。なお、符号31は
スピン乾燥装置30を高速回転させるモータで、乾燥チ
ャンバ4Aの底の外側に固定されている。
【0022】次に、この乾燥装置1Bを用いてウエハS
を乾燥する乾燥方法を説明する。先ず、ロボット40を
作動させ、そのアーム41で一枚のウエハSを保持して
前記乾燥チャンバ4Aのウエハ出入口4aからスピン乾
燥装置30に装着し、装着し終えたらアーム41を元の
位置に戻してウエハ出入口4aを閉じる。その後、前記
第1の実施例で説明したように、ボンベ2から窒素ガス
2 をN2 供給系を通じて乾燥チャンバ4Aに供給し、
エアーなどをパージすると同時に、モータ31を作動さ
せてスピン乾燥装置30を高速で回転させる。
【0023】次に、IPA供給系の供給ポンプ6を作動
させ、ノズル13Nから液体IPAをウエハSの表面に
噴射し、ウエハSの表面に残留していた水分とIPAの
共沸混合物が生成した後、前記ヒータ5を作動させて前
記高温N2 供給系から高温窒素ガスN2 を乾燥チャンバ
4A内に供給し、前記共沸混合物の揮発を促進させてウ
エハSを乾燥することは前記第1の実施例で説明した通
りである。この乾燥後、ロボット40を作動させてアー
ム41でウエハ出入口4aから乾燥したウエハSを取り
出し、これで一枚のウエハSの乾燥作業が終了する。こ
の乾燥装置1Bによる乾燥方法の作用、効果はこれまで
に説明したことと同様である。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明のウエ
ハの乾燥方法によれば、高温のN2 で水とIPAとの共
沸混合物が揮発され易くなり、そして続いて供給されて
いる高温のN2 でパージされるので、完全に、しかも短
時間でウエハを乾燥させることができ、ウオータマーク
によるトラブルが殆ど無くなり、それだけ製品の歩留り
を向上することができた。しかもIPAの使用量を抑制
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のIPAを用いた半導体ウエハの乾
燥方法を説明するための第1の実施例である乾燥装置の
システム図である。
【図2】 図1に示した半導体ウエハの乾燥装置の変形
例である第2の実施例の半導体ウエハの乾燥装置のシス
テム図である。
【図3】 図3はスピン乾燥方法に適用した場合のこの
発明の半導体ウエハの乾燥方法を説明するための第3の
実施例である乾燥装置のシステム図である。
【符号の説明】
C キャリア S 半導体ウエハ 1 この発明の第1の実施例の乾燥装置 1A この発明の第2の実施例の乾燥装置 1B この発明の第3の実施例の乾燥装置 2 窒素ガスN2 供給源であるボンベ 3 液体IPA供給源であるタンク 4 乾燥チャンバ 4A 乾燥チャンバ 4a ウエハ出入口 5 ヒータ 6 供給ポンプ 7 フィルタ 8 切換えコック 9 切換えコック 13N ノズル 20 純水供給源 21N ノズル 30 スピン乾燥装置 31 モータ 40 ロボット 41 アーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒素ガスでパージしたチャンバ内に水洗
    後の半導体ウエハを収容し、この状態の前記半導体ウエ
    ハの表面にイソプロピルアルコールをかけ、半導体ウエ
    ハの表面上の水滴とイソプロピルアルコールとを混合さ
    せて共沸混合物とし、その後、前記チャンバ内に高温の
    窒素ガスを供給して、前記共沸混合物を揮発させること
    を特徴とする半導体ウエハの乾燥方法。
  2. 【請求項2】 半導体ウエハをセットできる乾燥チャン
    バと、この乾燥チャンバの一つの入口に接続された窒素
    ガス供給系と、この乾燥チャンバの他の一つの入口に接
    続された高温窒素ガス供給系と、前記乾燥チャンバの上
    方に在る入口に接続されたノズルを含む液体イソプロピ
    ルアルコール供給系とから構成された半導体ウエハの乾
    燥装置。
  3. 【請求項3】 前記乾燥チャンバの上方に在る他の一つ
    の入口にノズルを含む純水供給系が接続されていること
    を特徴とする請求項2に記載の半導体ウエハの乾燥装
    置。
JP19676894A 1994-08-22 1994-08-22 半導体ウエハの乾燥方法及びその装置 Pending JPH0861846A (ja)

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