JPH0861353A - 二部材の結合構造 - Google Patents
二部材の結合構造Info
- Publication number
- JPH0861353A JPH0861353A JP19637594A JP19637594A JPH0861353A JP H0861353 A JPH0861353 A JP H0861353A JP 19637594 A JP19637594 A JP 19637594A JP 19637594 A JP19637594 A JP 19637594A JP H0861353 A JPH0861353 A JP H0861353A
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- Japan
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- shaped member
- side wall
- shaped
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 過大な剪断荷重や回転トルクの負荷による軸
状部材の破損を防止し、かつ、各部材の加工寸法精度上
の制約を緩和し得る二部材の結合構造を提供すること。 【構成】 軸状部材の首下寸法を第2の部材の側壁間寸
法より若干長くし、締着用座金と第2の部材の側壁面と
の間に、弾性材料からなる寸法誤差の吸収部材を介在さ
せた。
状部材の破損を防止し、かつ、各部材の加工寸法精度上
の制約を緩和し得る二部材の結合構造を提供すること。 【構成】 軸状部材の首下寸法を第2の部材の側壁間寸
法より若干長くし、締着用座金と第2の部材の側壁面と
の間に、弾性材料からなる寸法誤差の吸収部材を介在さ
せた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二部材の結合構造に関す
るものであり、更に詳細には、二部材の結合部材に作用
する面圧縮荷重の緩和手段を提供するものである。
るものであり、更に詳細には、二部材の結合部材に作用
する面圧縮荷重の緩和手段を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】二部材結合構造の従来例を図2を参照し
て説明する。従来型の二部材結合構造(10)は、胴部
に貫通穴(7)を穿設してなる第1の部材(1)と、こ
の貫通穴(7)内に嵌まり込み前記第1の部材(1)を
軸支する軸状部材(3)と、この軸状部材(3)の長手
方向両端の位置に合わせて、2枚1組の側壁(2A)
(2B)を対向配置し、この側壁(2A)(2B)に同
心配置状態で前記軸状部材(3)の挿通用の貫通穴(6
A)(6B)を穿設してなる第2の部材(2)から結合
構造の本体部分が形成されている。
て説明する。従来型の二部材結合構造(10)は、胴部
に貫通穴(7)を穿設してなる第1の部材(1)と、こ
の貫通穴(7)内に嵌まり込み前記第1の部材(1)を
軸支する軸状部材(3)と、この軸状部材(3)の長手
方向両端の位置に合わせて、2枚1組の側壁(2A)
(2B)を対向配置し、この側壁(2A)(2B)に同
心配置状態で前記軸状部材(3)の挿通用の貫通穴(6
A)(6B)を穿設してなる第2の部材(2)から結合
構造の本体部分が形成されている。
【0003】そして、前記側壁(2A)を貫通する軸状
部材(3)の1端には頭部フランジ(3A)が設けられ
ており、また、側壁(2B)を貫通する軸状部材(3)
の他端(3B)は組付容易化の為、通常、テーパー状に
成形されている。このテーパー状成形部分(9)の外端
面に締着ボルト(5)の挿通孔を穿設した締着用座金
(4)を当接し、軸状部材(3)の中心部に設けられた
ボルト孔内に締着ボルト(5)を締込むことによって、
第2の部材(2)と軸状部材(3)は一体構造に結合さ
れる。
部材(3)の1端には頭部フランジ(3A)が設けられ
ており、また、側壁(2B)を貫通する軸状部材(3)
の他端(3B)は組付容易化の為、通常、テーパー状に
成形されている。このテーパー状成形部分(9)の外端
面に締着ボルト(5)の挿通孔を穿設した締着用座金
(4)を当接し、軸状部材(3)の中心部に設けられた
ボルト孔内に締着ボルト(5)を締込むことによって、
第2の部材(2)と軸状部材(3)は一体構造に結合さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記貫通孔(6B)内
に嵌まり込み、外端面に締着用座金(4)が当接する軸
状部材(3)の先端部分がテーパー状に成形されている
ため、テーパー状成形部分(9)が介在する分だけ前記
貫通孔(6B)の内周面と軸状部材(3)の外周面との
接触区間長L0が短かくなる。この接触区間長L0の減少
は、第2の部材(2)と軸状部材(3)の間の荷重支持
面積の減少に帰結するため、第1の部材(1)の重量が
大きい場合や第1の部材に大きな回転トルクが負荷され
た場合に、狭い受圧面積を持つ軸状部材(3)の先端部
分(3B)に大きな面圧縮荷重が作用し変形や破損等の
問題が発生する。また、テーパー状成形部分(9)が軸
状部材(3)の首下寸法Lに含まれるため、テーパー状
に成形された軸状部材(3)の先端が側壁(2B)の外
側壁面と面一になるように第2の部材(2)の側壁(2
A)(2B)の対向間隔と軸状部材(3)の軸線方向長
さを一致させる必要があり、これらの部材の加工に際し
高い寸法精度が要求される。このため、加工コストの高
騰や工数の増加等の問題が発生する。
に嵌まり込み、外端面に締着用座金(4)が当接する軸
状部材(3)の先端部分がテーパー状に成形されている
ため、テーパー状成形部分(9)が介在する分だけ前記
貫通孔(6B)の内周面と軸状部材(3)の外周面との
接触区間長L0が短かくなる。この接触区間長L0の減少
は、第2の部材(2)と軸状部材(3)の間の荷重支持
面積の減少に帰結するため、第1の部材(1)の重量が
大きい場合や第1の部材に大きな回転トルクが負荷され
た場合に、狭い受圧面積を持つ軸状部材(3)の先端部
分(3B)に大きな面圧縮荷重が作用し変形や破損等の
問題が発生する。また、テーパー状成形部分(9)が軸
状部材(3)の首下寸法Lに含まれるため、テーパー状
に成形された軸状部材(3)の先端が側壁(2B)の外
側壁面と面一になるように第2の部材(2)の側壁(2
A)(2B)の対向間隔と軸状部材(3)の軸線方向長
さを一致させる必要があり、これらの部材の加工に際し
高い寸法精度が要求される。このため、加工コストの高
騰や工数の増加等の問題が発生する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決手段とし
て本発明は、第1の部材と、これに跨がる第2の部材と
に頭部フランジ付きの軸状部材を挿通し、この軸状部材
の挿通端を締着用座金を介して締着ボルトで、第2の部
材の側壁に締着してなる二部材の結合構造において、
て本発明は、第1の部材と、これに跨がる第2の部材と
に頭部フランジ付きの軸状部材を挿通し、この軸状部材
の挿通端を締着用座金を介して締着ボルトで、第2の部
材の側壁に締着してなる二部材の結合構造において、
【0006】前記軸状部材の首下寸法を前記第2の部材
の側壁間寸法より若干長くし、締着用座金と、前記第2
の部材の側壁面との間に、弾性材料からなる寸法誤差の
吸収部材を介在させたことを特徴とする二部材の結合構
造を提供するものである。
の側壁間寸法より若干長くし、締着用座金と、前記第2
の部材の側壁面との間に、弾性材料からなる寸法誤差の
吸収部材を介在させたことを特徴とする二部材の結合構
造を提供するものである。
【0007】
【作用】テーパー部を有する軸状部材の一端を第2の部
材の側壁部分の外側迄突出させ、軸状部材の先端に当接
される締着用座金と第2の部材の側壁面との間に弾性材
料からなる寸法誤差の吸収部材を配置したことによっ
て、第2の部材と軸状部材との支持面積を増加させ、部
材間寸法の誤差も吸収させることができる。
材の側壁部分の外側迄突出させ、軸状部材の先端に当接
される締着用座金と第2の部材の側壁面との間に弾性材
料からなる寸法誤差の吸収部材を配置したことによっ
て、第2の部材と軸状部材との支持面積を増加させ、部
材間寸法の誤差も吸収させることができる。
【0008】
【実施例】以下、図1を参照しながら本発明の一具体例
を説明する。尚、以下の記述において従来技術を示す図
2と同一の構成部材は原則として同一の参照番号で表示
し、重複する事項に関しては説明を省略する。
を説明する。尚、以下の記述において従来技術を示す図
2と同一の構成部材は原則として同一の参照番号で表示
し、重複する事項に関しては説明を省略する。
【0009】本発明に係る二部材の結合構造(20)
は、軸状部材(3)の一端(3B)に形成されたテーパ
ー部(9)を第2の部材(2)の一方の側壁(2B)の
外側迄突出させる即ち、軸状部材(3)の首下寸法を第
2の部材(2)の側壁(2A)(2B)間の寸法より若
干長くすると共に、テーパー部(9)の軸端に当接する
ように配置され、かつ、中心部に前記軸状部材(3)に
対する締着ボルト(5)の挿通孔を穿設してなる締着用
座金(4)と、前記第2の部材(2)のテーパー部
(9)突出側表面との間に、前記軸状部材(3)の軸線
方向に沿う寸法誤差の吸収媒体として、弾性変形可能な
材料から成形された寸法誤差吸収部材(8)を間挿配置
している。この実施例においては寸法誤差吸収部材
(8)として、弾性変形能を有する合成ゴム製のO・リ
ングが使用されている。
は、軸状部材(3)の一端(3B)に形成されたテーパ
ー部(9)を第2の部材(2)の一方の側壁(2B)の
外側迄突出させる即ち、軸状部材(3)の首下寸法を第
2の部材(2)の側壁(2A)(2B)間の寸法より若
干長くすると共に、テーパー部(9)の軸端に当接する
ように配置され、かつ、中心部に前記軸状部材(3)に
対する締着ボルト(5)の挿通孔を穿設してなる締着用
座金(4)と、前記第2の部材(2)のテーパー部
(9)突出側表面との間に、前記軸状部材(3)の軸線
方向に沿う寸法誤差の吸収媒体として、弾性変形可能な
材料から成形された寸法誤差吸収部材(8)を間挿配置
している。この実施例においては寸法誤差吸収部材
(8)として、弾性変形能を有する合成ゴム製のO・リ
ングが使用されている。
【0010】しかしながら寸法誤差吸収部材(8)はこ
れに限定されるものではなく、前記O・リングの代りに
ばね等も使用することができる。
れに限定されるものではなく、前記O・リングの代りに
ばね等も使用することができる。
【0011】
【発明の効果】軸状部材の首下寸法を第2の部材の側壁
間寸法より若干長くし、締着用座金と、前記第2の部材
の側壁面との間に、弾性材料からなる寸法誤差吸収部材
を介在させることによって、テーパー部の形成に起因す
る荷重支持面積の減少が回避される。
間寸法より若干長くし、締着用座金と、前記第2の部材
の側壁面との間に、弾性材料からなる寸法誤差吸収部材
を介在させることによって、テーパー部の形成に起因す
る荷重支持面積の減少が回避される。
【0012】この結果、軸状部材によって支持されてい
る第1の部材の重量が大きい場合や第1の部材に大きな
回転トルクが負荷された場合に、軸端にテーパー部が形
成されているにも拘らず軸状部材に作用する剪断荷重が
少なくなり、変形や破損等の発生が未然に回避される。
る第1の部材の重量が大きい場合や第1の部材に大きな
回転トルクが負荷された場合に、軸端にテーパー部が形
成されているにも拘らず軸状部材に作用する剪断荷重が
少なくなり、変形や破損等の発生が未然に回避される。
【0013】また、軸状部材の首下寸法と第2の部材の
側壁間寸法とを比較的ラフに設定することができるた
め、設計の自由度が大きくなる。更に、これらの部材の
加工に際し、寸法精度をそれ程高める必要がないため、
加工コストの低減と歩留り率の向上に顕著な効果が発揮
される。
側壁間寸法とを比較的ラフに設定することができるた
め、設計の自由度が大きくなる。更に、これらの部材の
加工に際し、寸法精度をそれ程高める必要がないため、
加工コストの低減と歩留り率の向上に顕著な効果が発揮
される。
【0014】さらに、金属材料同士の直接接触がない
為、塗装の剥がれや接触音を防止することができる。ま
た、ボルトの弛み止めの役目も果たすことができる。
為、塗装の剥がれや接触音を防止することができる。ま
た、ボルトの弛み止めの役目も果たすことができる。
【図1】本発明に係る二部材結合構造の一部破断正面
図。
図。
【図2】二部材結合構造の従来例を示す部分拡大正面
図。
図。
1 第1の部材 2 第2の部材 2A 第2の部材の一方の側壁 2B 第2の部材の他方の側壁 3 軸状部材 3B 軸状部材のテーパー部側端部 4 締着用座金 8 寸法誤差吸収部材 9 テーパー部
Claims (1)
- 【請求項1】 第1の部材と、これに跨がる第2の部材
とに頭部フランジ付きの軸状部材を挿通し、この軸状部
材の挿通端を締着用座金を介して締着ボルトで、第2の
部材の側壁に締着してなる二部材の結合構造において、 前記軸状部材の首下寸法を前記第2の部材の側壁間寸法
より若干長くし、締着用座金と、前記第2の部材の側壁
面との間に、弾性材料からなる寸法誤差の吸収部材を介
在させたことを特徴とする二部材の結合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19637594A JPH0861353A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 二部材の結合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19637594A JPH0861353A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 二部材の結合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0861353A true JPH0861353A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16356824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19637594A Withdrawn JPH0861353A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 二部材の結合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0861353A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999045273A1 (fr) * | 1998-03-04 | 1999-09-10 | Ebara Corporation | Dispositif de regulation de performances pour machine hydraulique |
-
1994
- 1994-08-22 JP JP19637594A patent/JPH0861353A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999045273A1 (fr) * | 1998-03-04 | 1999-09-10 | Ebara Corporation | Dispositif de regulation de performances pour machine hydraulique |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011106 |