JPH086098Y2 - 傾斜スライド式洗掘防止装置 - Google Patents

傾斜スライド式洗掘防止装置

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JPH086098Y2
JPH086098Y2 JP1991069862U JP6986291U JPH086098Y2 JP H086098 Y2 JPH086098 Y2 JP H086098Y2 JP 1991069862 U JP1991069862 U JP 1991069862U JP 6986291 U JP6986291 U JP 6986291U JP H086098 Y2 JPH086098 Y2 JP H086098Y2
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JP
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亀悦 渡辺
俊朗 石井
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Nihon Kikai Kogyo Co Ltd
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Nihon Kikai Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ダム構造物の下流側に
おける河床地盤の洗掘を防止する傾斜スライド式洗掘防
止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、(1)ダム構造物の下流側におけ
る河床地盤の洗掘を防止する場合は、洗掘防止場所の河
床地盤に、通水性鋼製箱体に石を充填して構成した洗掘
防止箱を載置する洗掘防止手段が採用されている。ま
た、(2)特開昭59−13607号公報により公表さ
れているように、石が充填されている鋼製箱体の内外に
配置された連結用ブラケット間にボルトまたは連結部材
を取付けて、鋼製箱体相互を連結したものも知られてい
る。
【0003】前記(1)の従来の洗掘防止手段の場合
は、洗掘防止箱の下流側下部の河床地盤が洗掘される
と、洗掘防止箱の下部の地盤の洗掘が広がって行く。ま
た洗掘防止箱の下部の地盤の洗掘が広がっていくと、洗
掘防止箱における地盤により支承されない部分が広がっ
ていくので、多量の石による大きな荷重が通水性鋼製箱
体に曲げ力として作用する。また前記(2)の場合は、
石が充填されている鋼製箱体の内側にも連結用ブラケッ
トを配置する必要があるので、隣り合う鋼製箱体が上下
動する場合に、鋼製箱体内の連結用ブラケットと、その
鋼製箱体内に充填されている石とが干渉し、鋼製箱体相
互が上下動できなくなる恐れがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記従来(1)の洗掘
防止手段の場合は、洗掘防止箱の下部における地盤の洗
掘の広がりを防止することができず、かつ洗掘防止箱の
下部の地盤の洗掘が広がると、多量の石による大きな荷
重が通水性鋼製箱体に曲げ力として作用して、通水性鋼
製箱体が破損することがある。また期間が経過すると、
河床地盤の洗掘がダム構造物の下部まで達するので、ダ
ム構造物が傾倒する恐れがある。また前記(2)の場合
は、鋼製箱体内の連結用ブラケットと、その鋼製箱体内
に充填されている石とが干渉するので、鋼製箱体が上下
動できなくなり、そのため洗掘防止手段に採用した場合
には、確実に動作させることができないという問題があ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の問題を有利に解決
するために、第1考案の傾斜スライド式洗掘防止装置に
おいては、ダム構造物1の下流側の下部に、上方から下
方に向かって下流側に偏位するように傾斜する傾斜縦ガ
イド部材2を固定し、その傾斜縦ガイド部材2の溝12
内に、上方から下方に向かって下流側に偏位するように
傾斜する傾斜可動洗掘防止盤3に固定したガイド部材8
を配置し、そのガイド部材8を、前記傾斜縦ガイド部材
2に傾斜下降自在に嵌設する。また第2考案の傾斜スラ
イド式洗掘防止装置においては、ダム構造物1の下流側
の下部に、上方から下方に向かって下流側に偏位するよ
うに傾斜する傾斜縦ガイド部材2を固定し、通水性鋼製
箱体4とその中に充填された石類5とからなる可動洗掘
防止箱6を、ダム構造物1の下流側に近接する位置にお
いて河床地盤7に載置し、可動洗掘防止箱6における上
流側の上部に固定したガイド部材8を、前記傾斜縦ガイ
ド部材2の溝12内に傾斜下降自在に嵌設する。
【0006】
【実施例】図1ないし図4は第1考案の実施例を示すも
のであって、河床地盤7に設置されたコンクリート製ダ
ム構造物1における下流側の下部に、上方から下方に向
かって下流側に偏位するように傾斜する多数のH形断面
の鋼製傾斜縦ガイド部材2が、ダム構造物長手方向に間
隔をおいて配置され、その傾斜縦ガイド部材2における
一方のフランジ9に複数のボルト10が挿通され、その
ボルト10は、ダム構造物1に穿設された透孔に挿入係
止されている雌ねじ部材11に螺合され、前記ボルト1
0により傾斜縦ガイド部材2がダム構造物1における下
流側の斜面に締付固定されている。
【0007】上方から下方に向かって下流側に偏位する
ように傾斜する傾斜可動洗掘防止盤3は、鋼材またはそ
の他の材料により中空扁平箱状に製作され、複数の傾斜
可動洗掘防止盤3は、ダム構造物1の下流側においてダ
ム構造物長手方向に並べて配置され、傾斜可動洗掘防止
盤3の上部に溶接により固着されているガイド部材8
は、傾斜縦ガイド部材2の溝12内の上部に配置され、
かつ傾斜縦ガイド部材2の下端部に鋼製ストッパ13が
溶接により固着され、さらに傾斜縦ガイド部材2におけ
る他方のフランジ14の下部に、傾斜可動洗掘防止盤3
の巾方向の側面をガイドする鋼製下部ガイド板15が溶
接により固着され、傾斜可動洗掘防止盤3の下端部は河
床地盤7に載置されている。
【0008】図1および図2は洗掘前の状態を示すもの
であって、傾斜可動洗掘防止盤3の下端部が傾斜縦ガイ
ド部材2の下端部とほぼ同一レベルに配置されている。
また図4は洗掘後の状態を示すものであって、河床地盤
7が洗掘されて傾斜可動洗掘防止盤3が傾斜縦ガイド部
材2に沿って傾斜下降し、ガイド部材8がストッパ13
に係合すると、傾斜可動洗掘防止盤3の傾斜下降が停止
する。傾斜可動洗掘防止盤3が図4に示すように傾斜下
降したのちは、その傾斜可動洗掘防止盤3によりダム構
造物1の下部の河床地盤7の洗掘が防止される。
【0009】図5ないし図8は第2考案の実施例を示す
ものであって、通水性鋼製箱体4内に石またはコンクリ
ート塊等の石類5が充填されて、可動洗掘防止箱6が構
成され、ダム構造物1における下流側の下部斜面に、ダ
ム構造物長手方向に間隔をおいて配置された多数の傾斜
縦ガイド部材2における一方のフランジ9が、複数のボ
ルト10により固定され、そのボルト10を螺合した雌
ねじ部材11はダム構造物1の透孔に挿入係止されてい
る。
【0010】多数の可動洗掘防止箱6はダム構造物長手
方向に並べて配置され、その可動洗掘防止箱6を構成す
る通水性鋼製箱体4における上流側の上部の巾方向の両
側にガイド部材8が溶接により固着され、そのガイド部
材8は、ダム構造物1に固定された傾斜縦ガイド部材2
の溝12内の上部に配置され、その傾斜縦ガイド部材2
における他方のフランジ14の下端部に、鋼製下部ガイ
ド板15が溶接により固着され、かつ傾斜縦ガイド部材
2の下端部に、ガイド部材8の下降を制限するストッパ
13が溶接により固着されている。
【0011】図5および図6は洗掘前の状態を示すもの
であって、可動洗掘防止箱6の底面が、傾斜縦ガイド部
材2の下端部とほぼ同一レベルにおいて河床地盤7に載
置されている。また図8は洗掘後の状態を示すものであ
って、河床地盤7が洗掘されて可動洗掘防止箱6が傾斜
縦ガイド部材2に沿って傾斜下降し、ガイド部材8がス
トッパ13に係合すると、可動洗掘防止箱6の傾斜下降
が停止する。可動洗掘防止箱6が図8に示すように傾斜
下降したのちは、その可動洗掘防止箱6によりダム構造
物1の下部の河床地盤7の洗掘が防止される。
【0012】第1考案を実施する場合、傾斜可動洗掘防
止盤3としてはプレキャストコンクリート版を使用して
もよい。また本考案は、河川の岸に沿って設置するコン
クリート構造物に付属させる傾斜スライド式洗掘防止装
置にも実施することができる。
【0013】本考案を実施する場合、傾斜縦ガイド部材
2の上流側への傾斜角は、10°〜30°好ましくは1
2°〜18°の範囲に設定される。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば、河床地盤7が洗掘され
て、その洗掘が傾斜可動洗掘防止盤3または可動洗掘防
止箱6の下部まで達すると、その傾斜可動洗掘防止盤3
または可動洗掘防止箱6が、傾斜縦ガイド部材2および
ガイド部材8によりガイドされて、下流側に向かって斜
め下向きに下降するので、洗掘により生じた凹部の上流
側傾斜端部に、傾斜可動洗掘防止盤3または可動洗掘防
止箱6における上流側の側面を自動的にかつ迅速に対向
させることができ、そのためダム構造物1の下流側の下
部に、傾斜可動洗掘防止盤3または可動洗掘防止箱6か
らなる洗掘防止用遮壁が自動的にかつ迅速にかつ確実に
形成されるので、ダム構造物1の下部の河床地盤7が洗
掘されていくのを防止することができる。また特にこの
考案の場合は、傾斜縦ガイド部材2の溝12内に傾斜可
動洗掘防止盤3または可動洗掘防止箱に固定されたガイ
ド部材8が嵌設されているので、ガイド部材8が石等に
干渉することなく傾斜縦ガイド部材2の溝12にそって
確実に傾斜下降できるため、傾斜可動洗掘防止盤3また
は可動洗掘防止箱6を確実に傾斜下降させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1考案の実施例に係る傾斜スライド式洗掘防
止装置の洗掘前の状態を示す一部縦断側面図である。
【図2】図1の一部を拡大して示す一部縦断側面図であ
る。
【図3】第1考案の実施例に係る傾斜スライド式洗掘防
止装置を示す一部切欠横断平面図である。
【図4】第1考案の実施例に係る傾斜スライド式洗掘防
止装置の洗掘後の状態を示す一部縦断側面図である。
【図5】第2考案の実施例に係る傾斜スライド式洗掘防
止装置の洗掘前の状態を示す一部縦断側面図である。
【図6】図5の一部を拡大して示す一部縦断側面図であ
る。
【図7】第2考案の実施例に係る傾斜スライド式洗掘防
止装置を示す一部切欠横断平面図である。
【図8】第2考案の実施例に係る傾斜スライド式洗掘防
止装置の洗掘後の状態を示す一部縦断側面図である。
【符号の説明】
1 ダム構造物 2 傾斜縦ガイド部材 3 傾斜可動洗掘防止盤 4 通水性鋼製箱体 5 石類 6 可動洗掘防止箱 7 河床地盤 8 ガイド部材 10 ボルト 11 雌ねじ部材 12 溝 13 ストッパ 15 下部ガイド板

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダム構造物1の下流側の下部に、上方か
    ら下方に向かって下流側に偏位するように傾斜する傾斜
    縦ガイド部材2を固定し、その傾斜縦ガイド部材2の溝
    12内に、上方から下方に向かって下流側に偏位するよ
    うに傾斜する傾斜可動洗掘防止盤3に固定したガイド部
    材8を配置し、そのガイド部材8を、前記傾斜縦ガイド
    部材2に傾斜下降自在に嵌設した傾斜スライド式洗掘防
    止装置。
  2. 【請求項2】 ダム構造物1の下流側の下部に、上方か
    ら下方に向かって下流側に偏位するように傾斜する傾斜
    縦ガイド部材2を固定し、通水性鋼製箱体4とその中に
    充填された石類5とからなる可動洗掘防止箱6を、ダム
    構造物1の下流側に近接する位置において河床地盤7に
    載置し、可動洗掘防止箱6における上流側の上部に固定
    したガイド部材8を、前記傾斜縦ガイド部材2の溝12
    内に傾斜下降自在に嵌設した傾斜スライド式洗掘防止装
    置。
JP1991069862U 1991-08-07 1991-08-07 傾斜スライド式洗掘防止装置 Expired - Fee Related JPH086098Y2 (ja)

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JPH0514217U JPH0514217U (ja) 1993-02-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5913607A (ja) * 1982-07-12 1984-01-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 金属窒化物薄膜の製造方法
JPS624570U (ja) * 1985-06-24 1987-01-12
JPH0615763B2 (ja) * 1986-06-25 1994-03-02 株式会社大林組 水中構造物の洗掘防止工法

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