JP2562940B2 - 独立基礎の構造 - Google Patents

独立基礎の構造

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JP2562940B2 JP63132170A JP13217088A JP2562940B2 JP 2562940 B2 JP2562940 B2 JP 2562940B2 JP 63132170 A JP63132170 A JP 63132170A JP 13217088 A JP13217088 A JP 13217088A JP 2562940 B2 JP2562940 B2 JP 2562940B2
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真稔 上田
靖 杉山
正光 江野口
光起 山本
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、埋立地など、地盤沈下の大きい所に建設す
る高架橋等のための独立基礎の構造に関する。
「従来の技術と開発が解決しようとする課題」 地盤沈下の大きい埋立地で、例えば、モノレール、リ
ニヤモータカーのレールを敷設するための高架橋等を建
設する場合、通常、杭基礎が採用される。
しかし、この杭基礎では、支持地盤が深いと杭のコス
トが嵩み、また、埋立地盤全体の沈下量が大きいとき、
杭に支持された基礎スラブの沈下量が小さいことから基
礎スラブと周辺地盤との間にレベル差が生じ、杭にはネ
ガティブフリクションが生じて、その対策も必要とな
る。
斯様な問題点は、独立基礎を採用して周辺地盤の沈下
に追随させると共に、不等沈下に対する調整を可能にす
れば解決できる。
しかしながら、これだけでは地震時の水平力に対応で
きない。
本発明は、これらのことを考慮し、地震時の水平力に
も十分に対応できる優れた独立基礎を提供しようとする
ものである。
「課題を解決するための手段」 本発明は、表層地盤に構築した基礎スラブ上に、柱の
脚部に設けたフーチングを、数箇所にてレベル調整用シ
ムを介在させて載置し、また、フーチングの周辺にて基
礎スラブから周壁を起立させて、フーチングの外周と周
壁との間の所要各所にくさびを介入させて成る。
「作用」 如上の構成であるから、柱にレベル変化や垂直度の変
化が生じた場合、くさびによる拘束を解き、基礎スラブ
とフーチングとの間にはリフトアップ用ジャッキを挿入
して、フーチングを上昇させ、所要箇所にシムを補充
し、フーチングを下降させてジャッキを除去し、再びく
さびを介入させる。
地震時に柱乃至フーチングに加わる水平力は、くさび
を介して周壁に、そして、基礎スラブへと伝達される。
「実施例」 図面は、本発明の実施例を示している。
第1図、第2図に示すように、埋立地盤aの表層を即
硬性グラウト等の混練により地盤改良して、平面形状が
長方形の改良地盤1を形成し、該改良地盤上に、平面形
状が改良地盤と同形の鉄筋コンクリート又はプレストコ
ンクリートの基礎スラブ2を構築し、該基礎スラブに
は、周壁3を一体に周設し、また、該周壁の内側で、ス
ラブ中心に中心をおく円周上の等間隔の4箇所(四隅近
傍)に、鉛直方向に高張力ロングボルト4…を倒立姿勢
にて挿通させると共に、これらの高張力ロングボルトの
頭部を基礎スラブの下面に係止させておく。
また、鉄筋コンクリート、プレストコンクリートの柱
5の脚部に、平面形状が正方形で四隅を面取り状態にし
たフーチング6を設け、該フーチングに、四隅にて上記
高張力ロングボルト4…に対応させて貫通孔を穿設して
おき、該フーチングを上記基礎スラブ2上に、各高張力
ロングボルト4…の箇所にて適数のレベル調整用シム7
…を介在させて載置すると共に、貫通孔に高張力ロング
ボルト4…を挿通させ、これらのボルトにナット41…を
螺合させて締め付け、基礎スラブ2とフーチング6とを
締結する。
レベル調整用シム7…は、第6図に示すように、鋼板
を正方形に形成すると共に、中心に至る幅狭い切欠71を
設けた多数の板体から成り、切欠71を以て側方からPC鋼
棒4…へ嵌め得るようにしている。
フーチング6の四隅には、それぞれくさび装置8を設
けている。このくさび装置8は、フーチング6の面取り
状態にした四隅の垂直面乃至上面に、くさび81を当接さ
せる鋼板製の垂直の当て板82と、くさび81を支える鋼板
製の水平の支持片83とを、一連にして付設しており、そ
の当て板82には、頭部をくさび81の両側のガイドに兼用
する複数のアンカーボルト84…を、また、支持片83に
は、スタッド85を設けて、それぞれフーチング6に埋設
している。そして、支持片83は、先端を突出させ、該部
に透孔89を穿設している。
また、上記周壁3に、当て板82と対峙させて、鋼板を
付設して成るわずかに後方へ傾く傾斜面86を設け、該傾
斜面と当て板82との間に、上記ガイドに沿わせて鋼製の
くさび81を上方から挿入している。このくさび81には、
上端からスクリューロッド87を起立させ、該スクリュー
ロッドを支持片の透孔89に挿通させると共に、上方から
ナット88を螺合させて、該ナット及びスクリューロッド
を以て支持片83に反力をとってくさび81を吊り上げ得る
ようにしている。
基礎スラブ2の周壁3の内側には、鉄筋コンクリート
製の頂壁9で閉じて、内部の左右に、作業員が入り得る
作業空間21,21を形成し、頂壁9の中央には、窓孔91を
設けて柱5を挿通させ、また、左右に作業空間21,21に
通じる出入口92,92を形成し、該出入口に開閉自在な蓋
板93,93を設けている。
如上の構成であり、柱5にレベル変化や垂直度の変化
が生じた場合、作業員が出入口92,92から作業空間21,21
に入り込み、次の手順で調整作業を行う。
I.全ての高張力ロングボルト4…のナット41を緩めて締
結を解除し、また、全てのくさび装置8…において、ス
クリューロッド87のナット88を支持片83に接するまで下
降させる。
II.基礎スラブ2とフーチング6との間に適宜にリフト
アップ用ジャッキを挿入し作動させて、フーチング6を
十分に上昇させる。
これに伴い、くさび装置8…においてくさび81…も引
き上げられ、落ち込むことはない。
III.所定箇所にあらかじめ算出した所要数のレベル調整
用シム7…を補充し、リフトアップ用ジャッキを逆作動
させて、フーチング6を降し、リフトアップ用ジャッキ
を撤去する。
IV.高張力ロングボルト4…のナット41…を再び締め付
け、基礎スラブ2とフーチング6とを締結する。また、
各くさび装置8…において、ナット88…を十分上昇させ
て、くさび81…を再び当て板82と傾斜面86との間に挿入
させる。
「発明の効果」 本発明によれば、地盤沈下による柱のレベル変化及び
傾きを、その都度修正でき、この修正に当たっては、フ
ーチングと基礎スラブから起立する周壁との間にくさび
を用いているので、フーチングをリフトアップ用ジャッ
キにて上昇させても、これが基礎スラブから起立する周
壁に拘束されることがなく、また、その後に生じた間隔
を、くさびを降すことによりなくすことができて、きわ
めて容易に、迅速に、確実に、かつ、安全に修正でき、
そして、地震時に、柱乃至フーチングに加わる水平力
を、くさび及び周壁を介して基礎スラブへと支障なく伝
達できる。
また、構造が簡単で、かつ、杭を用いない独立基礎で
あるから、支持地盤が深くとも一切関係なく、基礎工事
費を大幅にコストダウンでき、また、周辺地盤との沈下
の差が小さく、差を解消するための対策が不要となり、
沈下によるネガティブフリクションの対策も不要とな
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の実施例で、第1図は、截断正面図、第
2図は、截断平面図、第3図は、要部の拡大截断側面
図、第4図は、同拡大正面図、第5図は、第3図V−V
線の断面図、第6図は、要部部材の拡大平面図である。 a……埋立地盤、1……改良地盤 2……基礎スラブ、3……周壁 4……高張力ロングボルト 5……柱、6……フーチング 7……レベル調整用シム、8……くさび装置 9……頂壁 21……作業空間 41……ナット 71……切欠 81……くさび、82……当て板 83……支持片、84……アンカーボルト 85……スタッド、86……傾斜面 87……スクリューロッド、88……ナット 89……透孔 91……窓孔、92……出入口 93……蓋板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 靖 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 江野口 正光 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 山本 光起 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (56)参考文献 特開 昭64−48909(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表層地盤に構築した基礎スラブ上に、柱の
    脚部に設けたフーチングを、数箇所にてレベル調整用シ
    ムを介在させて載置し、また、フーチングの周辺にて基
    礎スラブから周壁を起立させて、フーチングの外周と周
    壁との間の所要各所にくさびを介入させたことを特徴と
    する独立基礎の構造。
JP63132170A 1988-05-30 1988-05-30 独立基礎の構造 Expired - Fee Related JP2562940B2 (ja)

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JPH01304222A JPH01304222A (ja) 1989-12-07
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WO2015159903A1 (ja) * 2014-04-18 2015-10-22 俊雄 築城 免震構造

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