JPH0860768A

JPH0860768A - 間仕切りの支持装置

Info

Publication number: JPH0860768A
Application number: JP19542394A
Authority: JP
Inventors: Takashi Yamada; 隆司山田
Original assignee: Mitsubishi Plastics Inc
Current assignee: Mitsubishi Plastics Inc
Priority date: 1994-08-19
Filing date: 1994-08-19
Publication date: 1996-03-05

Abstract

(57)【要約】【目的】パネル下端部と床面との間隔を簡単かつ確実
に調整できるとともに、各部材の取り付けや取り外しを
容易に行うことができ、製造や設置に要するコストを低
減することができる間仕切りの支持装置を提供する。【構成】調整ボルト３を有するジャッキ部材２の上部
に受け部材４を係着し、該受部材４でパネル受け５ある
いは幅木を支持するとともに、支柱６の下端部も支持す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、間仕切りの支持装置に
関し、詳しくは、間仕切りのパネルを支承するパネル受
けや幅木の端部と共に支柱の下端部を上下位置調整可能
に支持する間仕切りの支持装置に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
間仕切りを構成する支柱（ジョイナー）と、パネルの下
端部と床面間の幅木間隔を調整するジャッキ部材との取
り付けは、支柱の下端をジャッキ部材に外嵌してジャッ
キ部材の外面に付設した支柱受けの突起による楔効果に
より固定したり、支柱やジャッキ部材にパネル受けや幅
木受けを直接溶接あるいはビス止め等の手段により固定
したりしているので、組み立て施工作業に手間取り、ま
た、間仕切りの移設や修理等に伴い上記固定箇所を取り
外す作業も手間取るなどの問題があった。

【０００３】そこで本発明は、間仕切りパネルの下端部
と床面との間隔を簡単かつ確実に調整できるとともに、
各部材の取り付けや取り外しを容易に行うことができ、
製造や設置に要するコストを低減することができる間仕
切りの支持装置を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明の間仕切りの支持装置は、間仕切りパネル
を上下位置調整可能に支持する間仕切りの支持装置にお
いて、幅木又は床レールの内側に設けられるジャッキ部
材と、該ジャッキ部材の下部に螺合し、ジャッキ部材を
幅木又は床レールに対して昇降可能に支承する調整ボル
トと、ジャッキ部材の上部に係着し、パネル受けの端部
あるいは幅木の端部を支持する受け部材とを備えるとと
もに、前記ジャッキ部材の上部に支柱の下部を嵌着し、
該支柱の下端部を前記受け部材の上面で支持したことを
特徴としている。

【０００５】

【作用】上記構成の支持装置は、受け部材を装着した
ジャッキ部材を幅木又は床レールの内側に挿入し、受部
材にパネル受けの端部あるいは幅木の端部を固着すると
ともに、ジャッキ部材の上方から支柱の下部を嵌着する
ことにより各部材の取り付けを行うことができる。この
とき、調整ボルトを回動させてジャッキ部材を昇降させ
ることにより、受け部材の上下位置、すなわちパネル受
けや幅木、支柱の取り付け位置を所定高さに調整するこ
とができる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明を、図面に示す実施例に基づい
てさらに詳細に説明する。図１乃至図３は、本発明の第
１実施例を示すもので、図１は分解斜視図、図２は断面
側面図、図３は断面正面図である。また、図４乃至図６
は、本発明の第２実施例を示すもので、図４は分解斜視
図、図５は断面側面図、図６は断面正面図である。

【０００７】まず、図１乃至図３に示す支持装置は、床
上に設置された幅木１の内側に設けられるジャッキ部材
２と、該ジャッキ部材２の下部に螺合した調整ボルト３
と、ジャッキ部材２の上部に係着する受部材４，４とに
より構成されており、パネル受け５，５及び支柱６を、
それぞれ受部材４の上面で支持するように形成したもの
である。

【０００８】上記ジャッキ部材２は、適当な厚さの金属
板を所定形状に打ち抜いて有底の角筒状に曲げ加工した
ものであって、幅木の内側寸法及び支柱の内側寸法に応
じた外形に形成されている。このジャッキ部材２の底板
部には、前記調整ボルト３を螺合するための雌ネジ部２
１が形成され、上部には受部材４を係着するための縦方
向のスリット２２と、支柱６の下端部に挿入される挿入
片２３とが形成されている。

【０００９】また、受部材４は、同様に所定形状に打ち
抜いた金属板を曲げ加工して形成したものであって、パ
ネル受け５及び支柱６を支持する支持片４１と、該支持
片４１の一側に設けた係着部４２とを有している。この
係着部４２は、前記ジャッキ部材２のスリット２２に対
応した形状に形成されており、スリット４３を挟んでジ
ャッキ部材２の外面に当接する垂下片４４とジャッキ部
材２の内面に当接する折曲片４５とが設けられている。

【００１０】上記受部材４は、両者のスリット２２，４
３を互いに係合させた状態でジャッキ部材２に装着さ
れ、両スリット２２，４３の底部が当接した状態で上下
方向及び横方向が位置決めされる。

【００１１】また、受部材４の支持片４１中央部には、
パネル受け５の端部をビス止めするためのタップ孔４６
が形成されており、パネル受け５は、その端部を受部材
４の支持片４１上に載置した状態で通孔５１を挿通する
ビス５２により固着される。

【００１２】前記パネル受け５は、下方が開口したいわ
ゆるハット形鋼の形状を有するもので、幅木１を上方か
ら覆うようにして取り付けられ、下端両側に突設したパ
ネル受け辺５３でパネル７を支持する。また、前記支柱
６は、一辺中央部が開口したいわゆるリップ溝型鋼の形
状を有するもので、パネル受け５に対応する部分には、
所定位置まで切欠部６１が形成されている。

【００１３】上記構成の支持装置により間仕切りを取り
付ける際には、まず、床面の所定位置に幅木１を敷設し
た後、受部材４を装着したジャッキ部材２を幅木１内に
所定間隔で挿入し、調整ボルト３により上下位置を調整
する。次いで、受部材４の支持片４１にパネル受け５を
載せた状態でビス止めした後、ジャッキ部材２の上方か
ら支柱６を嵌着する。このとき、支柱６は、切欠部６１
の上縁が受部材４の支持片４１上面に当接して支持され
た状態になる。最後にパネル受け５のパネル受け辺５３
上にパネル７の下縁を載せ、適宜な手段で固定すること
により間仕切りが完成する。

【００１４】このように、各部材を組み合わせるだけで
簡単に取り付けることが可能であり、受部材４でパネル
受け５と支柱６も支持するので、支柱６を固定するため
のビス等が不要であり、ビス止めも最小限で済み、溶接
箇所がないので取り外しも容易に行うことができる。ま
た、各部材も金属板の打ち抜き及び曲げ加工で形成して
いるので、溶接が不要で極めて容易に製造することがで
きる。

【００１５】さらに、ジャッキ部材２と受部材４とを、
それぞれに形成したスリット２２，４３を互いに係合さ
せるようにして係着させているので、受部材４を所定の
位置に強固に取り付けることができる。しかも、ジャッ
キ部材２の内面に当接する折曲片４５は、ジャッキ部材
２の内方に突出しないように、ジャッキ部材２の内面に
沿うように折り曲げられているので、間仕切りのコーナ
ー部等で直角方向に受部材４を設ける場合でもそれぞれ
の折曲片４５が干渉することがない。

【００１６】また、受部材４をジャッキ部材２の四周に
それぞれ設けることも可能であり、この場合でも、スリ
ット２２，４３を互いに係合させて受部材４を取り付け
るようにしたので、受部材４より上方にジャッキ部材２
の上部が突出するため、支柱６の下端部の嵌着には支障
がない。

【００１７】次に、図４乃至図６に示す第２実施例は、
床上に設置された床レール１Ａの両側に幅木１Ｂを設け
る構造の間仕切りに本発明を適用した実施例を示すもの
である。本実施例に用いられるジャッキ部材２Ａ及び受
部材４Ａは、前記第１実施例に示したものと略同様の構
造を有している。

【００１８】すなわち、ジャッキ部材２Ａは、下部に調
整ボルト３を螺合するための雌ネジ部２１を有するとと
もに、上部には、受部材４Ａを係着するためのスリット
２２と支柱６Ａの下端部に挿入される挿入片２３とを有
している。

【００１９】また、受部材４Ａは、支柱６Ａの下端が当
接する支持片４１の両側に、幅木１Ｂの上部に設けられ
た係止辺１１を係止するための凸状の幅木受け片４７を
設けたもので、ジャッキ部材２Ａとの係着部４２は、前
記同様にスリット４３の両側にジャッキ部材２Ａの外面
に当接する垂下片４４とジャッキ部材２Ａの内面に当接
する折曲片４５とにより構成されている。

【００２０】一方、前記幅木１Ｂは、略コ字状の断面を
有しており、受部材４Ａの幅木受け片４７に上部の係止
辺１１を係止させて床レール１Ａの両側に取り付けら
れ、上面部１２でパネル７の下縁を支持するものであ
る。また、本実施例の支柱６Ａは、通常の角パイプから
なるもので、その下端が受部材４Ａの支持片４１に当接
して位置決めされる。

【００２１】さらに、本実施例に示すジャッキ部材２Ａ
の挿入片２３には、前記スリット２２と同様のスリット
２４が設けられており、直角方向にパネルを接続する際
に該スリット２４に受部材４Ａを係着することで容易に
対応することができる。しかも、このスリット２４によ
り挿入片２３の外側辺が僅かに弾性変形可能になるた
め、支柱６Ａを挿入片２３に嵌着する作業も容易に行う
ことができる。

【００２２】本実施例に示す支持装置によれば、前記実
施例と略同様に、床面に敷設された床レール１Ａの所定
位置に受部材４Ａを装着したジャッキ部材２Ａを挿入
し、調整ボルト３で上下位置を調整した後、受部材４Ａ
の幅木受け片４７に幅木１Ｂを係止させるとともに、支
柱６Ａをジャッキ部材２Ａに嵌着し、次いでパネル７を
幅木１Ｂ上に取り付けることにより間仕切りを形成で
き、前記同様に取り付け及び取り外しが容易であり、部
材の製造や設置に要するコストの低減も図れる。なお、
幅木１Ｂやパネル７は、支持装置部分で分断することな
く通しで設けることができる。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の間仕切り
の支持装置は、調整ボルトを有するジャッキ部材の上部
に受け部材を係着し、該受部材でパネル受けあるいは幅
木を支持するとともに、支柱の下端部も支持するように
したので、パネル下端部と床面との間隔を簡単かつ確実
に調整できるとともに、各部材の取り付けや取り外しを
容易に行うことができ、製造や設置に要するコストを低
減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の支持装置の第１実施例を示す分解斜
視図である。

【図２】同じく断面側面図である。

【図３】同じく断面正面図である。

【図４】本発明の支持装置の第２実施例を示す分解斜
視図である。

【図５】同じく断面側面図である。

【図６】同じく断面正面図である。

【符号の説明】

１，１Ｂ…幅木、１Ａ…床レール２，２Ａ…ジャッキ部材、２１…雌ネジ部、２２，２４
…スリット、２３…挿入片３…調整ボルト４，４Ａ…受部材、４１…支持片、４２…係着部、４３
…スリット、４４…垂下片、４５…折曲片、４６…タッ
プ孔、４７…幅木受け片５…パネル受け、５３…パネル受け辺６，６Ａ…支柱７…パネル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】間仕切りパネルを上下位置調整可能に支
持する間仕切りの支持装置において、幅木又は床レール
の内側に設けられるジャッキ部材と、該ジャッキ部材の
下部に螺合し、ジャッキ部材を幅木又は床レールに対し
て昇降可能に支承する調整ボルトと、ジャッキ部材の上
部に係着し、パネル受けの端部あるいは幅木の端部を支
持する受け部材とを備えるとともに、前記ジャッキ部材
の上部に支柱の下部を嵌着し、該支柱の下端部を前記受
け部材の上面で支持したことを特徴とする間仕切りの支
持装置。