JPH08604A - 医用x線透視装置 - Google Patents
医用x線透視装置Info
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- JPH08604A JPH08604A JP6136855A JP13685594A JPH08604A JP H08604 A JPH08604 A JP H08604A JP 6136855 A JP6136855 A JP 6136855A JP 13685594 A JP13685594 A JP 13685594A JP H08604 A JPH08604 A JP H08604A
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- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 術者がIVR治療を正確に行なうことができ
るように、X線透視像を3次元的に観察することのでき
る医用X線透視装置を実現する。 【構成】 X線照射手段と、被検者の透過X線像を検出
し、これを電気信号に変換して画像処理する手段と、こ
の電気信号を画像として表示する手段とよりなる医用X
線透視装置において、X線照射手段として2焦点X線管
4aを用い、被検者2に対して2方向からX線を交互に
切り替えて照射し、かつ、画像表示手段において、上記
X線の切り替えに同期して、術者の左右の眼に、それぞ
れ対応するX線透視画像を2つの液晶ディスプレイ10
2、104により、交互に切り替えて表示する。
るように、X線透視像を3次元的に観察することのでき
る医用X線透視装置を実現する。 【構成】 X線照射手段と、被検者の透過X線像を検出
し、これを電気信号に変換して画像処理する手段と、こ
の電気信号を画像として表示する手段とよりなる医用X
線透視装置において、X線照射手段として2焦点X線管
4aを用い、被検者2に対して2方向からX線を交互に
切り替えて照射し、かつ、画像表示手段において、上記
X線の切り替えに同期して、術者の左右の眼に、それぞ
れ対応するX線透視画像を2つの液晶ディスプレイ10
2、104により、交互に切り替えて表示する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検者のX線診断に用
いられる医用X線透視装置に係り、特に、術者がX線透
視像を立体的に観察することのできる医用X線透視装置
に関するものである。
いられる医用X線透視装置に係り、特に、術者がX線透
視像を立体的に観察することのできる医用X線透視装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線透視撮影台や循環器装置に代表され
る医用X線透視装置は、診断の分野においては欠かせな
いものとなっているが、最近は、診断のみならず、治療
にも使われるようになってきている。この治療は、X線
透視下において、例えば、先端にさまざまな器具を取り
付けたカテーテルを被検者に挿入して行なうものであ
る。これにより、従来の外科的な手術による治療に対し
て、被検者に与える苦痛を少なくすることができ、か
つ、安価に治療ができるという大きなメリットを持ち、
このため、最近、急速に普及しだしている。このような
治療方法は、IVR(Interventional Radiology)と呼
ばれている。
る医用X線透視装置は、診断の分野においては欠かせな
いものとなっているが、最近は、診断のみならず、治療
にも使われるようになってきている。この治療は、X線
透視下において、例えば、先端にさまざまな器具を取り
付けたカテーテルを被検者に挿入して行なうものであ
る。これにより、従来の外科的な手術による治療に対し
て、被検者に与える苦痛を少なくすることができ、か
つ、安価に治療ができるという大きなメリットを持ち、
このため、最近、急速に普及しだしている。このような
治療方法は、IVR(Interventional Radiology)と呼
ばれている。
【0003】このIVRは、微妙、かつ、繊細なカテー
テル操作を必要とするため、的確なカテーテル操作を支
援できる機能や性能を、上記の透視撮影台や循環器装置
に盛り込むことが重要である。中でも、透視画像の高画
質化、参照画像とリアルタイムの透視画像の切り替え方
法等、画像に対する要求が強い。
テル操作を必要とするため、的確なカテーテル操作を支
援できる機能や性能を、上記の透視撮影台や循環器装置
に盛り込むことが重要である。中でも、透視画像の高画
質化、参照画像とリアルタイムの透視画像の切り替え方
法等、画像に対する要求が強い。
【0004】図8に、一般に広く利用されている医用X
線透視装置の一種である循環器装置を示す。この図にお
ける循環器装置は、X線管とイメージインテンシファイ
ヤ(以下I.I.と称す)を2組備え、2方向からの透
視が同時に行なえるバイプレーンタイプの装置を示して
いる(なお、X線管とI.I.とが1組であるものをシ
ングルプレーンタイプと称す)。X線管4aから照射さ
れたX線は、天板1に横臥した被検者2を透過してI.
I.6aに入射し、電気信号に変換される。その後、後
述する画像処理装置を経て、被検者2の透視像としてデ
ィスプレイ20に表示される。これらX線管4aとI.
I.6aとはアーム8に支持され、このアーム8は、床
12に固定された支持器10に取り付けられている。同
様にX線管4bから照射されたX線は、被検者2を透過
してI.I.6bに入射し、電気信号に変換される。そ
の後、後述する画像処理装置を経て、被検者2の透視像
としてディスプレイ20に表示される。これらX線管4
bとI.I.6bとはアーム14に支持され、このアー
ム14は、天井24に固定されたレール18上を移動で
きるようになっている。
線透視装置の一種である循環器装置を示す。この図にお
ける循環器装置は、X線管とイメージインテンシファイ
ヤ(以下I.I.と称す)を2組備え、2方向からの透
視が同時に行なえるバイプレーンタイプの装置を示して
いる(なお、X線管とI.I.とが1組であるものをシ
ングルプレーンタイプと称す)。X線管4aから照射さ
れたX線は、天板1に横臥した被検者2を透過してI.
I.6aに入射し、電気信号に変換される。その後、後
述する画像処理装置を経て、被検者2の透視像としてデ
ィスプレイ20に表示される。これらX線管4aとI.
I.6aとはアーム8に支持され、このアーム8は、床
12に固定された支持器10に取り付けられている。同
様にX線管4bから照射されたX線は、被検者2を透過
してI.I.6bに入射し、電気信号に変換される。そ
の後、後述する画像処理装置を経て、被検者2の透視像
としてディスプレイ20に表示される。これらX線管4
bとI.I.6bとはアーム14に支持され、このアー
ム14は、天井24に固定されたレール18上を移動で
きるようになっている。
【0005】図9に、循環器装置の制御装置のブロック
図を示す。なお、この図9は、説明を簡略化するためシ
ングルプレーンタイプのブロック図を示している。しか
し、一般にバイプレーンタイプにおいては、図9に示す
ものと同等のものが2組となっているだけであるので、
ここでは、シングルプレーンタイプについて、X線透視
装置の制御装置の機能を説明する。まず、制御装置は、
画像処理装置50、機器制御装置76、X線制御装置8
2、の3つに大別できる。画像処理装置50は、A/D
変換器52、画像処理部54、表示階調処理部56、D
/A変換器58とからなっている。すなわち、被検者2
にX線管4aからX線が照射され、透過したX線がI.
I.6aに入射すると、この透過X線情報は、図示を省
略したテレビカメラでアナログ信号に変換される。この
アナログ信号はA/D変換器52でデジタル信号に変換
され、画像処理部54に送られる。送られてきたデジタ
ル画像信号は、コントラスト、ガンマ特性変換等の画像
処理が行われ、階調処理をする表示階調処理部56に送
られる。階調処理が済むと、デジタル画像信号はD/A
変換器58によりアナログ信号に変換され、ディスプレ
イ20に透視画像として表示される。次に、機器制御装
置76は、アーム8を支持するローラ60、ベルト6
2、66、プーリ64、68、減速器70、及びモータ
72とからなっており、モータ制御部74で駆動制御さ
れるモータ72により、X線管4aとI.I.6とが被
検者2の周りを回転できる機構になっている。なお、実
際の装置では、透視像の拡大率を変えるため、I.I.
を被検者に近づけたり、遠ざけたりする機構と、その制
御装置等があるが、ここでは省略してある。X線制御装
置82は、X線管4aに高電圧を印加する高電圧発生部
78と、高電圧発生部78に対してX線管の管電圧、管
電流、電圧印加時間等のX線条件信号を発するX線制御
部80とからなっている。以上の、画像処理装置50、
機器制御装置76、X線制御装置82は、システムコン
トローラ84により総括的に制御される。
図を示す。なお、この図9は、説明を簡略化するためシ
ングルプレーンタイプのブロック図を示している。しか
し、一般にバイプレーンタイプにおいては、図9に示す
ものと同等のものが2組となっているだけであるので、
ここでは、シングルプレーンタイプについて、X線透視
装置の制御装置の機能を説明する。まず、制御装置は、
画像処理装置50、機器制御装置76、X線制御装置8
2、の3つに大別できる。画像処理装置50は、A/D
変換器52、画像処理部54、表示階調処理部56、D
/A変換器58とからなっている。すなわち、被検者2
にX線管4aからX線が照射され、透過したX線がI.
I.6aに入射すると、この透過X線情報は、図示を省
略したテレビカメラでアナログ信号に変換される。この
アナログ信号はA/D変換器52でデジタル信号に変換
され、画像処理部54に送られる。送られてきたデジタ
ル画像信号は、コントラスト、ガンマ特性変換等の画像
処理が行われ、階調処理をする表示階調処理部56に送
られる。階調処理が済むと、デジタル画像信号はD/A
変換器58によりアナログ信号に変換され、ディスプレ
イ20に透視画像として表示される。次に、機器制御装
置76は、アーム8を支持するローラ60、ベルト6
2、66、プーリ64、68、減速器70、及びモータ
72とからなっており、モータ制御部74で駆動制御さ
れるモータ72により、X線管4aとI.I.6とが被
検者2の周りを回転できる機構になっている。なお、実
際の装置では、透視像の拡大率を変えるため、I.I.
を被検者に近づけたり、遠ざけたりする機構と、その制
御装置等があるが、ここでは省略してある。X線制御装
置82は、X線管4aに高電圧を印加する高電圧発生部
78と、高電圧発生部78に対してX線管の管電圧、管
電流、電圧印加時間等のX線条件信号を発するX線制御
部80とからなっている。以上の、画像処理装置50、
機器制御装置76、X線制御装置82は、システムコン
トローラ84により総括的に制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような医
用X線透視装置では、IVRの治療中、術者はカテーテ
ルの位置をディスプレイ上のX線透視像を見ることによ
って知ることができるが、その奥行き方向、すなわち、
3次元的な位置情報を直接得ることはできない。この奥
行き方向の位置を知るためには、X線管とI.I.との
位置を変えて、異なる方向からの透視像を得る必要があ
る。しかし、このような手法で得た3次元的な位置情報
は、直感的に把握できるものではない。また、血管に造
影剤を注入し、血管を強調表示することがよくあるが、
X線管とI.I.との位置を移動させている内に、造影
剤が視野から消失してしまう。そこで、透視像を即座に
立体的に捕える方法として、次の3点が公知となってい
るが、それぞれ欠点を持っている。
用X線透視装置では、IVRの治療中、術者はカテーテ
ルの位置をディスプレイ上のX線透視像を見ることによ
って知ることができるが、その奥行き方向、すなわち、
3次元的な位置情報を直接得ることはできない。この奥
行き方向の位置を知るためには、X線管とI.I.との
位置を変えて、異なる方向からの透視像を得る必要があ
る。しかし、このような手法で得た3次元的な位置情報
は、直感的に把握できるものではない。また、血管に造
影剤を注入し、血管を強調表示することがよくあるが、
X線管とI.I.との位置を移動させている内に、造影
剤が視野から消失してしまう。そこで、透視像を即座に
立体的に捕える方法として、次の3点が公知となってい
るが、それぞれ欠点を持っている。
【0007】まず、第1に、図8に示したような、X線
管とI.I.とを2組有したバイプレーンタイプの装置
が上げられる。これは、異なる方向からの透視像を同時
に得ることができるため、即座に奥行き方向の位置を知
ることができる。しかし、2つの画像を見て判断しなけ
ればならないため、直感的に把握できるものではない。
また、シングルプレーンタイプの場合と比較して、X線
管とI.I.とが1組余計に備えられていることから、
非常に高価である。さらに、IVRは、術者が被検者の
傍らに接近して行うため、被検者の周りは、できるだけ
スペースをあけておく必要がある。この点においても、
バイプレーンタイプの装置は不利である。
管とI.I.とを2組有したバイプレーンタイプの装置
が上げられる。これは、異なる方向からの透視像を同時
に得ることができるため、即座に奥行き方向の位置を知
ることができる。しかし、2つの画像を見て判断しなけ
ればならないため、直感的に把握できるものではない。
また、シングルプレーンタイプの場合と比較して、X線
管とI.I.とが1組余計に備えられていることから、
非常に高価である。さらに、IVRは、術者が被検者の
傍らに接近して行うため、被検者の周りは、できるだけ
スペースをあけておく必要がある。この点においても、
バイプレーンタイプの装置は不利である。
【0008】第2に、焦点を2つ有するX線管からX線
を照射する手法がある。しかし、この方法は現在のとこ
ろ、フィルムに撮影された画像について利用されている
だけであり、透視像に応用された実際例はない。
を照射する手法がある。しかし、この方法は現在のとこ
ろ、フィルムに撮影された画像について利用されている
だけであり、透視像に応用された実際例はない。
【0009】第3に、上記第2の手法に関して、2焦点
X線管の各焦点から交互にX線を照射し、この画像を1
つのディスプレイに表示して、シャッタ付き眼鏡の左右
のシャッタを焦点に連動して開閉させ、立体視する技術
が特開平1−53692公報、特開平2−195943
公報に公開されている。この技術は、静止画像を観察す
る場合には、簡単に立体視できるので、非常に有効な技
術である。しかし、IVRに重要な画像は、動画像であ
る。動画像を認識するためには、短い時間(1/30秒
程度)で、かつ、焦点の切り替えに同期して左右のシャ
ッタを開閉する必要がある。このためには、眼鏡のシャ
ッタをモータにより高速に同期開閉する機構が必要にな
り、実現するには困難が伴う。
X線管の各焦点から交互にX線を照射し、この画像を1
つのディスプレイに表示して、シャッタ付き眼鏡の左右
のシャッタを焦点に連動して開閉させ、立体視する技術
が特開平1−53692公報、特開平2−195943
公報に公開されている。この技術は、静止画像を観察す
る場合には、簡単に立体視できるので、非常に有効な技
術である。しかし、IVRに重要な画像は、動画像であ
る。動画像を認識するためには、短い時間(1/30秒
程度)で、かつ、焦点の切り替えに同期して左右のシャ
ッタを開閉する必要がある。このためには、眼鏡のシャ
ッタをモータにより高速に同期開閉する機構が必要にな
り、実現するには困難が伴う。
【0010】以上の説明からわかるように、従来の装置
や技術においては、IVRに有効な動画像を立体視する
ことは、価格的、技術的に多くのデメリットを持ってい
る。
や技術においては、IVRに有効な動画像を立体視する
ことは、価格的、技術的に多くのデメリットを持ってい
る。
【0011】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、最小限の装置構成で、安価に、かつ、確実
に、被検者の透視像を立体的に観察できる医用X線透視
装置を提供することを目的とする。
れたもので、最小限の装置構成で、安価に、かつ、確実
に、被検者の透視像を立体的に観察できる医用X線透視
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明においては、異なる方向から被検者にX線を
照射することのできるX線照射手段と、被検者を透過し
たX線を検出するX線検出器と、この検出器による被検
者のX線透過像を画像電気信号に変換する手段と、この
電気信号に演算処理を施す画像処理装置と、この画像処
理された電気信号を画像化し表示する画像表示手段とに
よりなる医用X線透視装置において、上記X線照射手段
により異なる2方向から交互にX線を照射する切り替え
手段を設け、かつ、上記画像表示手段に、上記X線照射
の切り替えに同期して、術者の左右の眼にそれぞれ対応
した画像を表示する手段を設ける。
に、本発明においては、異なる方向から被検者にX線を
照射することのできるX線照射手段と、被検者を透過し
たX線を検出するX線検出器と、この検出器による被検
者のX線透過像を画像電気信号に変換する手段と、この
電気信号に演算処理を施す画像処理装置と、この画像処
理された電気信号を画像化し表示する画像表示手段とに
よりなる医用X線透視装置において、上記X線照射手段
により異なる2方向から交互にX線を照射する切り替え
手段を設け、かつ、上記画像表示手段に、上記X線照射
の切り替えに同期して、術者の左右の眼にそれぞれ対応
した画像を表示する手段を設ける。
【0013】
【作用】この医用X線透視装置においては、異なる2方
向から交互に被検者に対してX線を照射し、得られた2
方向からの透視画像を、X線照射の切り替えに同期して
術者の左右の眼にそれぞれ対応した画像を切り替えて表
示する。したがって、これにより、術者は左右の眼で、
それぞれ異なる方向からの透視画像を見ることになり、
被検者のX線透視画像を立体的に見ることが可能にな
る。
向から交互に被検者に対してX線を照射し、得られた2
方向からの透視画像を、X線照射の切り替えに同期して
術者の左右の眼にそれぞれ対応した画像を切り替えて表
示する。したがって、これにより、術者は左右の眼で、
それぞれ異なる方向からの透視画像を見ることになり、
被検者のX線透視画像を立体的に見ることが可能にな
る。
【0014】
【実施例】図1は、本発明に係る医用X線透視装置の一
実施例の、制御装置のブロック図である。
実施例の、制御装置のブロック図である。
【0015】本実施例においては、X線管として、焦点
を2つ有する2焦点X線管を用いている。そして、被検
者2に、このX線管4aの一方の焦点からX線を照射
し、被検者2を透過したX線がI.I.6aに入射する
と、透過X線は、図示を省略してあるテレビカメラでア
ナログ信号に変換される。このアナログ信号はA/D変
換器52でデジタル信号に変換され、画像処理部54に
送られる。送られてきたデジタル画像信号は、コントラ
スト、ガンマ特性変換等の画像処理が行われ、フレーム
メモリA86に格納された後、階調処理をする表示階調
処理部56に送られる。階調処理が済むとデジタル画像
信号はR/L切り替え部94を経て、液晶表示制御部9
6へ送られ、術者の左眼に対応する左側液晶ディスプレ
イ102に、被検者2の透視像を表示する。また、次の
タイミングにおいては、X線管4aの他の焦点から放射
されたX線は、上記と同じ処理を行い、デジタル画像信
号がフレームメモリB88に格納された後、R/L切り
替え部94により、液晶表示制御部98へ送られ、術者
の右眼に対応する右側液晶ディスプレイ104に、被検
者2の透視像を表示する。以上の説明におけるR/L切
り替え部94の切り替えのタイミングは、以下に述べる
焦点の切り替えに同期するように、システムコントロー
ラ84で制御される。
を2つ有する2焦点X線管を用いている。そして、被検
者2に、このX線管4aの一方の焦点からX線を照射
し、被検者2を透過したX線がI.I.6aに入射する
と、透過X線は、図示を省略してあるテレビカメラでア
ナログ信号に変換される。このアナログ信号はA/D変
換器52でデジタル信号に変換され、画像処理部54に
送られる。送られてきたデジタル画像信号は、コントラ
スト、ガンマ特性変換等の画像処理が行われ、フレーム
メモリA86に格納された後、階調処理をする表示階調
処理部56に送られる。階調処理が済むとデジタル画像
信号はR/L切り替え部94を経て、液晶表示制御部9
6へ送られ、術者の左眼に対応する左側液晶ディスプレ
イ102に、被検者2の透視像を表示する。また、次の
タイミングにおいては、X線管4aの他の焦点から放射
されたX線は、上記と同じ処理を行い、デジタル画像信
号がフレームメモリB88に格納された後、R/L切り
替え部94により、液晶表示制御部98へ送られ、術者
の右眼に対応する右側液晶ディスプレイ104に、被検
者2の透視像を表示する。以上の説明におけるR/L切
り替え部94の切り替えのタイミングは、以下に述べる
焦点の切り替えに同期するように、システムコントロー
ラ84で制御される。
【0016】X線、及びX線管の焦点の切り替えは、X
線管4aの各焦点に高電圧を切り替えて印加する高電圧
切り替え部92、高電圧を発生する高電圧発生部78、
この高電圧発生部78に管電圧、管電流、電圧印加時間
等のX線条件信号を発するX線制御部80、高電圧切り
替え部92に切り替え信号を与える高電圧切り替え制御
部90、により制御されている。このX線制御部80と
高電圧切り替え制御部90とは、前記したシステムコン
トローラ84により制御される。
線管4aの各焦点に高電圧を切り替えて印加する高電圧
切り替え部92、高電圧を発生する高電圧発生部78、
この高電圧発生部78に管電圧、管電流、電圧印加時間
等のX線条件信号を発するX線制御部80、高電圧切り
替え部92に切り替え信号を与える高電圧切り替え制御
部90、により制御されている。このX線制御部80と
高電圧切り替え制御部90とは、前記したシステムコン
トローラ84により制御される。
【0017】さらに、X線管4aとI.I.6aとは、
ローラ60によって支持されたアーム8に支持され、ベ
ルト62、66、プーリ64、68、減速器70を介し
てモータ72に繋がれる。このモータ72は、モータ制
御部74により駆動される。これらも、前記したシステ
ムコントローラ84により総括的に制御される。
ローラ60によって支持されたアーム8に支持され、ベ
ルト62、66、プーリ64、68、減速器70を介し
てモータ72に繋がれる。このモータ72は、モータ制
御部74により駆動される。これらも、前記したシステ
ムコントローラ84により総括的に制御される。
【0018】次に、画像表示手段について説明する。図
2は、画像表示手段を装着した術者の平面図である。左
眼106に対応する左側液晶ディスプレイ102、右眼
108に対応する右側液晶ディスプレイ104は、ケー
ス114に一体に収められ、ベルト116で被検者の頭
部202にかけられる。ここで、110、112は補正
レンズであって、液晶ディスプレイ102、104が被
検者に近接して見にくいため、画像を光学的に見やすい
位置に移動させるものである。図3は、この補正レンズ
の機能を示す説明図である。すなわち、左眼106の前
方fの距離に位置する補正レンズ110は、液晶ディス
プレイの実際の表示像120の虚像122を、術者が見
やすい距離Dにシフトさせることができる。なお、この
図においては左眼について説明したが、右眼についても
同様である。図4は、術者200が、ケース114に組
み込んだ画像表示手段である液晶ディスプレイ102、
104、及び補正レンズ110、112を装着した概略
図である。なお、この画像表示手段は、術者が透視像を
見たい時にのみ使用できるように、任意に退避できるよ
うに形成することも可能である。図5は、退避機能を有
した画像表示手段を示す斜視図(a)と断面図(b)と
である。枠部材130に固定された液晶ディスプレイ1
02、104と、補正レンズ110、112及びこの補
正レンズを支持する部材134、136を、蝶番138
により、ケース114に回転可能に支持する。これによ
り、レバー132の操作により、手動で退避動すること
が可能になる。なお、この退避動は手動で行わず、アク
チュエータを設け、例えば、音声によって動作するよう
なスイッチを利用して、自動的に動作するようにしても
良い。
2は、画像表示手段を装着した術者の平面図である。左
眼106に対応する左側液晶ディスプレイ102、右眼
108に対応する右側液晶ディスプレイ104は、ケー
ス114に一体に収められ、ベルト116で被検者の頭
部202にかけられる。ここで、110、112は補正
レンズであって、液晶ディスプレイ102、104が被
検者に近接して見にくいため、画像を光学的に見やすい
位置に移動させるものである。図3は、この補正レンズ
の機能を示す説明図である。すなわち、左眼106の前
方fの距離に位置する補正レンズ110は、液晶ディス
プレイの実際の表示像120の虚像122を、術者が見
やすい距離Dにシフトさせることができる。なお、この
図においては左眼について説明したが、右眼についても
同様である。図4は、術者200が、ケース114に組
み込んだ画像表示手段である液晶ディスプレイ102、
104、及び補正レンズ110、112を装着した概略
図である。なお、この画像表示手段は、術者が透視像を
見たい時にのみ使用できるように、任意に退避できるよ
うに形成することも可能である。図5は、退避機能を有
した画像表示手段を示す斜視図(a)と断面図(b)と
である。枠部材130に固定された液晶ディスプレイ1
02、104と、補正レンズ110、112及びこの補
正レンズを支持する部材134、136を、蝶番138
により、ケース114に回転可能に支持する。これによ
り、レバー132の操作により、手動で退避動すること
が可能になる。なお、この退避動は手動で行わず、アク
チュエータを設け、例えば、音声によって動作するよう
なスイッチを利用して、自動的に動作するようにしても
良い。
【0019】一方、図6に示すように、画像表示手段と
術者との光路間にハーフミラーを設けても同様の効果が
得られる。すなわち、液晶ディスプレイ102、104
の表示画像は、補正レンズ110、112、ミラー15
0、152、ハーフミラー154、156を介して、術
者の左眼106、右眼108の視野に入るようになって
いる。ハーフミラー154、156を介することによ
り、画像表示手段に画像が表示されていないときは、術
者は、眼前の状況を直接見ることが可能となる。また、
表示画像の輝度を調節することにより、透視画像と実体
を重畳して観察することも可能となる。
術者との光路間にハーフミラーを設けても同様の効果が
得られる。すなわち、液晶ディスプレイ102、104
の表示画像は、補正レンズ110、112、ミラー15
0、152、ハーフミラー154、156を介して、術
者の左眼106、右眼108の視野に入るようになって
いる。ハーフミラー154、156を介することによ
り、画像表示手段に画像が表示されていないときは、術
者は、眼前の状況を直接見ることが可能となる。また、
表示画像の輝度を調節することにより、透視画像と実体
を重畳して観察することも可能となる。
【0020】以上の構成からなる医用X線透視装置の表
示画像を、図7に示す。左側と右側の液晶ディスプレイ
には、時間と共に、(a)(b)、(c)(d)、
(e)(f)のように表示されるが、術者の左右の眼1
06、108には、交互に異なる方向からのX線による
被検者2の透視像が表示されるため、術者は、透視像を
3次元的に立体的に見ることができるようになる。
示画像を、図7に示す。左側と右側の液晶ディスプレイ
には、時間と共に、(a)(b)、(c)(d)、
(e)(f)のように表示されるが、術者の左右の眼1
06、108には、交互に異なる方向からのX線による
被検者2の透視像が表示されるため、術者は、透視像を
3次元的に立体的に見ることができるようになる。
【0021】なお、以上の説明において、X線照射手段
としては焦点が複数のX線管を用いて説明したが、これ
に限定するものではなく、焦点が1つのX線管を2つ用
いて実施しても良い。また、画像表示手段は液晶ディス
プレイとしたが、これに限定する必要はなく、CRT、
ELディスプレイ等を用いても良い。
としては焦点が複数のX線管を用いて説明したが、これ
に限定するものではなく、焦点が1つのX線管を2つ用
いて実施しても良い。また、画像表示手段は液晶ディス
プレイとしたが、これに限定する必要はなく、CRT、
ELディスプレイ等を用いても良い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る医用
X線透視装置においては、術者は、被検者に対する2方
向からのX線透視画像を左右の眼で別々に見ることがで
き、これにより、被検者の体内を立体的に透視して観察
することができ、IVRなどの治療を正確に行なうこと
ができるようになる。
X線透視装置においては、術者は、被検者に対する2方
向からのX線透視画像を左右の眼で別々に見ることがで
き、これにより、被検者の体内を立体的に透視して観察
することができ、IVRなどの治療を正確に行なうこと
ができるようになる。
【図1】本発明に係る医用X線透視装置の制御装置のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】本発明に係る画像表示手段を装着した術者の平
面図である。
面図である。
【図3】表示された画像の光学的距離を変える補正レン
ズの機能を説明する図である。
ズの機能を説明する図である。
【図4】術者が本発明に係る画像表示手段を装着した概
略図である。
略図である。
【図5】退避機能を有した画像表示手段を示す概略図で
ある。
ある。
【図6】術者と画像表示手段との光路間にハーフミラー
を介在させた場合の平面図である。
を介在させた場合の平面図である。
【図7】画像表示手段に表示される画像の説明図であ
る。
る。
【図8】従来の医用X線透視装置であるバイプレーンタ
イプの循環器装置の概略図である。
イプの循環器装置の概略図である。
【図9】従来の医用X線透視装置の制御装置のブロック
図である。
図である。
1…天板 2…被検者 4a、4b…X線管 6a、6b…I.I. 8、14…アーム 10…支持器 12…床 18…レール 20…ディスプレイ 24…天井 50…画像処理装置 52…A/D変換器 54…画像処理部 56…表示階調処理部 58…D/A変換器 60…ローラ 62、66…ベルト 64、68…プーリ 70…減速器 72…モータ 74…モータ制御部 76…機器制御装置 78…高電圧発生部 80…X線制御部 82…X線制御装置 84…システムコント
ローラ 86、88…フレームメモリ 90…高電圧切り替え
制御部 92…高電圧切り替え部 94…R/L切り替え
部 96、98…液晶表示制御部 102、104…液晶
ディスプレイ 106、108…術者の眼 110、112…補正
レンズ 114…ケース 116…ベルト 120…表示像 122…虚像 130…枠部材 132…操作レバー 134、136…支持部材 138…蝶番 150、152…ミラー 154、156…ハー
フミラー 200…術者 202…術者の頭部
ローラ 86、88…フレームメモリ 90…高電圧切り替え
制御部 92…高電圧切り替え部 94…R/L切り替え
部 96、98…液晶表示制御部 102、104…液晶
ディスプレイ 106、108…術者の眼 110、112…補正
レンズ 114…ケース 116…ベルト 120…表示像 122…虚像 130…枠部材 132…操作レバー 134、136…支持部材 138…蝶番 150、152…ミラー 154、156…ハー
フミラー 200…術者 202…術者の頭部
Claims (1)
- 【請求項1】異なる方向から被検者にX線を照射するこ
とのできるX線照射手段と、上記被検者を透過したX線
を検出するX線検出器と、該X線検出器による上記被検
者のX線透過像を画像電気信号に変換する手段と、該画
像電気信号に対して演算処理を施す画像処理装置と、該
演算処理された電気信号を画像化し表示する画像表示手
段とにより構成された医用X線透視装置において、上記
X線照射手段により異なる2方向からX線を交互に切り
替えて照射する切り替え手段を有し、かつ、上記画像表
示手段に上記X線照射手段の切り替えに同期して、術者
の左右の眼にそれぞれ対応した画像を表示する手段を有
することを特徴とする医用X線透視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6136855A JPH08604A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 医用x線透視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6136855A JPH08604A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 医用x線透視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08604A true JPH08604A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15185090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6136855A Pending JPH08604A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 医用x線透視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08604A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006239255A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Toshiba Corp | 3次元画像処理装置、x線診断装置および3次元画像処理プログラム |
JP2011529764A (ja) * | 2008-08-04 | 2011-12-15 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 介入撮像及びデータ処理 |
JP2012095888A (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-24 | Nix Co Ltd | X線画像を観察するための観察装置 |
JP2015511520A (ja) * | 2012-03-26 | 2015-04-20 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ | X線焦点スポット運動の直接制御 |
-
1994
- 1994-06-20 JP JP6136855A patent/JPH08604A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006239255A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Toshiba Corp | 3次元画像処理装置、x線診断装置および3次元画像処理プログラム |
JP4649236B2 (ja) * | 2005-03-04 | 2011-03-09 | 株式会社東芝 | 3次元画像処理装置、x線診断装置および3次元画像処理プログラム |
JP2011529764A (ja) * | 2008-08-04 | 2011-12-15 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 介入撮像及びデータ処理 |
JP2012095888A (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-24 | Nix Co Ltd | X線画像を観察するための観察装置 |
JP2015511520A (ja) * | 2012-03-26 | 2015-04-20 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ | X線焦点スポット運動の直接制御 |
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