JPH0859532A - エーテル化多価アルコールの製造方法 - Google Patents

エーテル化多価アルコールの製造方法

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JPH0859532A
JPH0859532A JP14725595A JP14725595A JPH0859532A JP H0859532 A JPH0859532 A JP H0859532A JP 14725595 A JP14725595 A JP 14725595A JP 14725595 A JP14725595 A JP 14725595A JP H0859532 A JPH0859532 A JP H0859532A
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polyhydric alcohol
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 多価アルコール脂肪酸エステル(1)とエポ
キシ化合物(2)を反応させてエーテル化多価アルコー
ル脂肪酸エステル(3)となし、次いでこれを加水分解
してエーテル化多価アルコール(4)を製造する方法。 【化1】 (G:−OHを3個以上有する多価アルコールの全ての−
OHのHを除いた残基,B:H又はC1〜C11のアシル
基,R:R′又は-CH2OR′(R′はC1〜C36のアル
キル基又はアルケニル基),A:-CH2CH(OH)R又は-CHRC
H2OH, z:Gが有していた−OH数,x+y=z,x≧
1,y≧1,z個のB:少なくとも1個ずつがH及びア
シル基,y個のB:少なくとも1個がアシル基) 【効果】 効率良く所望のエーテル化度のエーテル化多
価アルコールを製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧料等の基剤、乳化
剤、潤滑剤、油剤等として有用なグリセリルエーテル化
多価アルコール又はヒドロキシアルキルエーテル化多価
アルコールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】グリセ
リルエーテル化多価アルコール及びヒドロキシアルキル
エーテル化多価アルコールは、香粧品や化粧品の基剤、
乳化剤、潤滑剤、油剤等として有用な化合物である(特
開平5−984号公報)。
【0003】上記エーテル化多価アルコールは、従来、
グリシジルエーテル等のエポキシ化合物と多価アルコー
ルを、触媒存在下、反応させることにより製造されてい
る。このため、エーテル化多価アルコールは、エポキシ
化合物が1モル反応した1モル付加体、2モル反応した
2モル付加体等、エーテル化度の異なった各種エーテル
化多価アルコールの混合物として得られる。しかし、か
かるエーテル化度(付加モル数)の差により化合物の特
性が異なるため、用途に応じてそれぞれ均質なエーテル
化度を有するエーテル化多価アルコールを用いるのが望
ましい。例えば、化粧料成分としては1モル付加体が好
ましく、かかる1モル付加体含量の高いものを得るに
は、エポキシ化合物に対する多価アルコールの過剰率を
上げる必要があり、このため生産性が低くならざるを得
ないという問題があった。
【0004】従って、効率的で生産性を向上させ得るエ
ーテル化多価アルコールの製造方法の開発が望まれてい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、原料として多価アル
コール脂肪酸エステルを用い、これにエポキシ化合物を
反応させると、所望のエーテル化度のものの含量の高い
エーテル化多価アルコール脂肪酸エステルを効率良く製
造することができ、これを加水分解することにより、効
率良く目的とするエーテル化多価アルコールを製造でき
ることを見出し、本発明を完成した。
【0006】本発明の製造方法は、次の反応式で表され
る。
【0007】
【化6】
【0008】〔式中、Gはヒドロキシル基を3個以上有
する多価アルコールにおけるすべてのヒドロキシル基の
水素原子を除いた残基を示し、Bは水素原子又は炭素数
1〜11のアシル基を示し、RはR′又は-CH2OR′
(R′は炭素数1〜36の直鎖又は分岐鎖のアルキル基
又はアルケニル基)を示し、Aは次の一般式
【0009】
【化7】
【0010】(Rは前記と同じ意味を示す。)で表され
る基を示し、zはGにおける多価アルコールのヒドロキ
シル基の数を示し、x及びyはその和がzとなるそれぞ
れ1以上の数を示す。z個のBには少なくとも1個ずつ
の水素原子及びアシル基が含まれ、x個のAは同一でも
異なってもよく、y個のBは同一でも異なってもよく少
なくとも1つがアシル基である。〕
【0011】すなわち本発明は、多価アルコール脂肪酸
エステル(1)とエポキシ化合物(2)を反応させてエ
ーテル化多価アルコール脂肪酸エステル(3)となし、
次いでこれを加水分解することを特徴とするエーテル化
多価アルコール(4)の製造方法に係るものである。
【0012】本発明で用いられる多価アルコール脂肪酸
エステル(1)は、従来公知の方法で合成される。例え
ばヒドロキシル基を3個以上有する多価アルコールと、
脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸クロライド、脂肪酸無
水物等とを、無溶媒下又はトルエン、キシレン等の溶媒
中、無触媒下又はp−トルエンスルホン酸、硫酸、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、リン
酸ナトリウム等の触媒、好ましくは酢酸ナトリウムの存
在下、100〜200℃で反応させることにより、多価
アルコール脂肪酸エステル(1)が得られる。また、多
価アルコール脂肪酸エステルと多価アルコールをエステ
ル交換させることによっても多価アルコール脂肪酸エス
テル(1)が得られる。
【0013】本反応に用いられるヒドロキシル基を3個
以上有する多価アルコールとしては、例えばペンタエリ
スリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトー
ル、グリコシド類、グリセリン、下記の一般式
【0014】
【化8】
【0015】(式中、aは2〜20の数を示す。)で表
されるポリグリセリン、エリスリトール、イノシトー
ル、キシリトール、ジペンタエリスリトール、トリペン
タエリスリトール、ヘプチトール、オクチトール、1,
2,3,4−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘ
キサンテトロール、ソルビタン、マンニタン、ラフィノ
ース、ゲンチアノース、キシロース、ガラクトース、マ
ンノース、マルトース、ソルビオース、マルトトリオー
ス、マルトテトラオース、マルトペンタオース、α−シ
クロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シク
ロデキストリン、ショ糖、フルクトフラノース、フルク
トピラノース、グルコピラノース、これらのアルキレン
オキシド付加体等が挙げられる。
【0016】これらのうち、グリコシド類としては、例
えば(a)グルコース、ガラクトース、フルクトース、
マンノース、キシロース等の単糖類、マルトース、イソ
マルトース、乳糖、ショ糖等の二糖類、あるいはセルロ
ース、デンプン、アミロース等の多糖類と、(b)メタ
ノール、エタノール、プロパノール、オクタノール、デ
シルアルコール、ドデシルアルコール、オレイルアルコ
ール、2−エチルヘキサノール等のアルコール類又はエ
チレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、エリスリトール、ソルビトール等の多価アルコール
類とを、酸触媒の存在下に反応せしめる公知の手段によ
り得られたものを挙げることができる。具体的には、メ
チルグルコシド、エチルグルコシド、プロピルグルコシ
ド、オクチルグルコシド、デシルグルコシド、ドデシル
グルコシド、オレイルグルコシド、2−エチルヘキシル
グルコシド、メチルマルトシド、エチルマルトシド等の
アルキルグリコシド類;2−ヒドロキシプロピルグルコ
シド、2,3−ジヒドロキシプロピルグルコシド、2−
ヒドロキシエチルグルコシド等のヒドロキシアルキルグ
リコシド類;メトキシエチルグルコシド、エトキシエチ
ルグルコシド等のアルキルエーテルグリコシド類;マル
チトール、ラクチトール等の還元末端が還元されたオリ
ゴ糖類などを挙げることができる。
【0017】また、ポリグリセリンは、ジグリセリン、
トリグリセリン、テトラグリセリン、ペンタグリセリン
等に代表されるような、グリセリンを公知の方法により
縮合して得られるポリグリセリンである。本発明に使用
されるポリグリセリンは、グリセリンの平均縮合度aが
2〜20のポリグリセリンであるが、縮合度の高いポリ
グリセリンを使用した場合、親水性が高くなりすぎて十
分な性能が得られない場合があるため、好ましくはaが
2〜10、さらに好ましくはaが2〜4であるポリグリ
セリンを使用することが望ましい。
【0018】また、これらの多価アルコールのアルキレ
ンオキシド付加体を、ヒドロキシル基を3個以上有する
多価アルコールとして使用する場合、アルキレンオキシ
ドの炭素数は2〜4が好ましく、その水酸基当りの平均
付加モル数は1〜10モルが好ましい。
【0019】これらの多価アルコールのうち、好ましい
ものとしてペンタエリスリトール、ソルビトール、マン
ニトール、グリコシド類、グリセリン、ポリグリセリン
及びこれらのアルキレンオキシド付加体、さらに好まし
いものとしてペンタエリスリトール、グリセリン及びa
=2〜4のポリグリセリン、特に好ましいものとしてペ
ンタエリスリトールが挙げられる。ヒドロキシル基を3
個以上有する多価アルコールは、単独で、又は2種以上
を組み合わせて使用することができる。
【0020】さらに、本発明で用いられる多価アルコー
ル中には、目的物に対応する多価アルコール以外の不純
物が含まれる場合があるが、実用上問題がなければ不純
物を含んだまま使用してもよく、製品の性能、品質等の
向上が必要な場合には、従来公知の精製法で精製して使
用することができる。
【0021】例えば、ペンタエリスリトール中には、ペ
ンタエリスリトールが縮合したジペンタエリスリトール
やトリペンタエリスリトールが含まれている場合があ
り、また、ソルビトールやマンニトール中には、少量の
グルコース等の還元糖が含まれている場合があり、この
まま使用するとこれら不純物の脂肪酸エステルが少量副
生するが、必要に応じて晶析操作などにより精製してか
ら使用することができる。
【0022】これらの多価アルコールと反応させる脂肪
酸、脂肪酸エステル、脂肪酸クロライド、脂肪酸無水物
等としては、脂肪酸部分が炭素数1〜11のものであれ
ばいずれも用いることができるが、加水分解後の後処理
のしやすさから、炭素数2〜4のもの、特に酢酸が好ま
しい。また、エステル交換による場合に多価アルコール
と反応させる多価アルコール脂肪酸エステルとしては、
上記のように多価アルコールと脂肪酸等を反応させて得
られたものを用いることができる。
【0023】以上のようにして得られる多価アルコール
脂肪酸エステル(1)は、多価アルコール、多価アルコ
ールに脂肪酸が1モル付加したモノエステル体、2モル
付加したジエステル体等の各種エステル体の混合物とし
て得られるが、かかる混合物をそのまま反応に用いても
通常支障はない。しかし、特に高純度品が必要な場合
は、クロマトグラフィー等による精製を行い、単離すれ
ばよい。
【0024】ここで、ペンタエリスリトールモノアセテ
ートを製造する場合の反応を例示すれば以下の通りであ
る。すなわち、下記反応式Aに従って、ペンタエリスリ
トールに対し1〜3モル倍の酢酸を無溶媒下、又はトル
エン、キシレン等の溶媒中、必要により酢酸ナトリウム
等の触媒存在下、還流温度で反応させるか、又は下記反
応式Bに従って、ペンタエリスリトールに対し0.5〜
2モル倍のペンタエリスリトールテトラアセテートを無
溶媒下、又はトルエン、キシレン等の溶媒中、必要によ
り酢酸ナトリウム等の触媒存在下、還流温度で反応させ
ることによりペンタエリスリトールモノアセテートを主
体とする混合物が得られる。
【0025】
【化9】
【0026】本発明で用いられるエポキシ化合物(2)
は、次の一般式(2a)又は(2b)
【0027】
【化10】
【0028】(式中、R′は前記と同じ意味を示す。)
で表されるものであるが、一般式(2b)で表されるグ
リシジルエーテルが好ましい。またR′のアルキル基と
しては炭素数6〜36のものが好ましく、またそのうち
分岐鎖のものがより好ましい。当該アルキル基の特に好
ましいものとして、次の一般式(イ)又は(ロ)
【0029】
【化11】
【0030】(式中、p及びqは、その和が13〜33
となるそれぞれ0〜33の整数を示し、r及びsは、そ
の和が11〜31となるそれぞれ0〜31の整数を示
す。)で表される基が挙げられ、更に一般式(イ)で表
される基が好ましい。またR′のアルケニル基としては
炭素数6〜36のものが好ましく、なかでもヘキサデセ
ニル基、オクタデセニル基(特にオレイル基)等が好ま
しい。
【0031】好ましいR′の具体例としては、ヘキシル
基、オクチル基、ヘキサデシル基、メチルペンタデシル
基、メチルヘキサデシル基、メチルヘプタデシル基(イ
ソステアリル基)、メチルオクタデシル基、メチルベヘ
ニル基、エチルヘキサデシル基、エチルオクタデシル
基、エチルベヘニル基、ブチルドデシル基、ブチルヘキ
サデシル基、ブチルオクタデシル基、ヘキシルデシル
基、ヘプチルウンデシル基、オクチルドデシル基、デシ
ルドデシル基、デシルテトラデシル基、ドデシルヘキサ
デシル基、テトラデシルオクタデシル基、ヘキサデセニ
ル基、オクタデセニル基(特にオレイル基)等が挙げら
れる。
【0032】本発明で用いられる多価アルコール脂肪酸
エステル(1)とエポキシ化合物(2)との反応モル比
は、目的とするエーテル化多価アルコール(4)のエー
テル化度によって適宜選択することができる。例えば、
1モル付加体含量の高いものを得る場合、1.0:1.
0〜5.0:1.0の比率で多価アルコール脂肪酸エス
テル(1)を過剰とするのが好ましく、1モル付加体の
生成量及び多価アルコール脂肪酸エステル(1)の回収
を考慮すれば、1.2:1.0〜3.0:1.0の比率
とするのが好ましい。また、2モル付加体含量の高いも
のを得る場合は0.4:1.0〜1.0:1.0の比率
でエポキシ化合物(2)を過剰とするのが好ましく、2
モル付加体の生成量を考慮すれば、0.5:1.0〜
0.7:1.0の比率とするのが特に好ましい。
【0033】この反応は、無溶媒で行うことができる
が、原料の混合を助ける目的で有機溶媒を使用すること
もできる。かかる有機溶媒としては、ヘキサン、トルエ
ン、キシレン、クロロホルム、2−メチル−2−プロパ
ノール、シクロヘキサン、酢酸エチル、ジメチルスルホ
キシド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン等が挙げられ、多価アルコー
ル脂肪酸エステル(1)に対して0.1〜10.0倍量
用いるのが好ましい。
【0034】また、触媒としては、一般にエポキシ基の
反応触媒として知られている酸触媒又は塩基触媒を用い
ることができるが、塩基触媒を用いると、副反応である
生成したエーテル化多価アルコール脂肪酸エステル
(3)のエーテル結合の分解反応や水酸基の脱水反応を
抑制できるため、塩基触媒を用いるのが好ましい。塩基
触媒としては、特に限定されないが、反応性及び経済性
の点から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリ
ウムメチラート、ナトリウムエチラート、水素化ナトリ
ウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等が好ましく、
特に酢酸ナトリウムが好ましい。これら塩基触媒は、多
価アルコール脂肪酸エステル(1)に対して0.01〜
20.0重量%、特に0.1〜10.0重量%の範囲で
用いるのが好ましい。
【0035】この反応は、50〜250℃、好ましくは
80〜200℃で行われる。反応温度が50℃未満では
反応速度が遅く、250℃を超えると生成物が着色して
しまうので好ましくない。
【0036】なお、本反応において、反応系中に水分が
存在するとエポキシ化合物(2)のエポキシ基が水と反
応してグリセリルエーテル等が副生するので、多価アル
コール脂肪酸エステル(1)を加熱溶解させるか、又は
有機溶媒に多価アルコール脂肪酸エステル(1)を溶解
又は分散させた後、加熱して乾燥窒素ガスを吹き込んだ
り、減圧下で加熱脱水したりして水分を除去してから、
エポキシ化合物(2)を加えて反応させるのが好まし
い。
【0037】また、本反応においては、エポキシ化合物
(2)に対する反応点が2カ所あるため、得られるエー
テル化多価アルコール脂肪酸エステル(3)は、前記の
2種類の構造のA基を有する混合物となる。すなわち、
ペンタエリスリトールモノアセテートを原料として1モ
ル付加体を得る場合の反応を例示すれば以下の通りであ
る。
【0038】
【化12】
【0039】かくして得られたエーテル化多価アルコー
ル脂肪酸エステル(3)を加水分解することにより、エ
ーテル化多価アルコール(4)が得られる。
【0040】加水分解は、通常無溶媒で行われるが、反
応の進行を助けるため溶媒を用いてもよい。溶媒として
は特に限定されないが、メタノール、エタノール、1−
プロパノール、2−プロパノール、n−ブタノール、2
−ブタノール、2−メチル−2−プロパノール、イソブ
タノール、ヘプタノール、ヘキサノール、シクロヘキサ
ノール、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルエチルケト
ン、ジイソプロピルケトン等が好ましいものとして挙げ
られ、その使用量はエポキシ化合物(3)に対して0.
1〜10倍重量、特に0.5〜3倍重量が好ましい。
【0041】また、加水分解は酸触媒又は塩基触媒を用
いて行われるが、塩基触媒を用いると脱離した脂肪酸に
よるエーテル化多価アルコール(4)の再エステル化が
抑制できるため、塩基触媒を用いるのが好ましい。用い
られる塩基としては特に限定されないが、反応性及び経
済性の点から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が
好ましいものとして挙げられる。塩基はエステル残基に
対して等量以上用いればよく、1.0〜2.0倍モル用
いるのが好ましい。またこれら塩基は水溶液として用い
てもよい。
【0042】反応温度は、0〜100℃、特に20〜8
0℃とするのが好ましい。
【0043】反応終了後、塩基触媒を使用して反応を行
った場合には、例えば酢酸、クエン酸、乳酸等の有機酸
又は硫酸、塩酸、リン酸等の無機酸を加えて過剰の塩基
を中和するか、又は水洗いにより過剰の塩基を除去した
後、反応に用いた有機溶媒を除去することによりエーテ
ル化多価アルコール(4)が得られる。有機溶媒は、反
応生成物の熱分解を避けるため、減圧下、130℃以下
の温度で除去するのが好ましい。
【0044】かくして得られたエーテル化多価アルコー
ル(4)は、モノエーテル体、ジエーテル体等の混合物
であるが、実用上問題なければさらに精製することなく
化粧料成分として用いることができる。また、性能の向
上等を目的として、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー、溶媒抽出等の公知の精製方法により精製して用いる
こともできる。
【0045】
【実施例】以下、実施例を挙げてさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
以下の参考例及び実施例におけるガスクロマトグラフィ
ーは、島津社製GC−14Aにより、充填剤としてSi
licon SE 1%(φ2.6mm×0.5m)を用
いて行った。
【0046】参考例1 ペンタエリスリトールモノア
セテートの合成 ペンタエリスリトール408g(3mole)、ペンタエリ
スリトールテトラアセテート309g(1mole)及び酢
酸ナトリウム0.4gを2リットルの4つ口フラスコに
入れ、窒素雰囲気下170℃で2時間攪拌しながら反応
させ、ペンタエリスリトールモノアセテート混合物71
7gを得た。この混合物の組成をガスクロマトグラフィ
ーにより分析した結果を表1に示す。
【0047】参考例2 ペンタエリスリトールモノア
セテートの合成 ペンタエリスリトール544g(4mole)及び酢酸36
0g(6mole)を2リットルの4つ口フラスコに入れ、
3時間還流させた。その後、減圧下、酢酸を留去させ、
ペンタエリスリトールモノアセテート混合物664gを
得た。この混合物の組成をガスクロマトグラフィーによ
り分析した結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1より、参考例1及び参考例2のいずれ
の方法によっても同一組成のものが得られることがわか
る。
【0050】参考例3 ペンタエリスリトールジアセ
テートの合成 ペンタエリスリトール136g(1mole)、ペンタエリ
スリトールテトラアセテート304g(1mole)及び酢
酸ナトリウム0.4gを1リットルの4つ口フラスコに
入れ、窒素雰囲気下170℃で2時間攪拌しながら反応
させ、ペンタエリスリトールジアセテート混合物440
gを得た。この混合物の組成をガスクロマトグラフィー
により分析した結果を表2に示す。
【0051】
【表2】
【0052】実施例1 参考例2で得られたペンタエリスリトールモノアセテー
ト混合物713gと酢酸ナトリウム0.41gを3リッ
トルの4つ口フラスコに入れ、170℃に加熱して溶解
させた。その後、乾燥窒素ガスを吹き込み、イソステア
リルグリシジルエーテル652gを30分かけ滴下した
後、170℃で6時間攪拌しながら反応させた。反応終
了後、n−ブタノール924gと16%水酸化ナトリウ
ム水溶液1100gを加え70℃で1時間加水分解を行
った。分層後、有機層を0.5%ボウ硝水1600gで
洗浄し、有機層からn−ブタノールを留去してイソステ
アリルグリセリルエーテル化ペンタエリスリトール84
0gを得た。このものの組成をガスクロマトグラフィー
により分析した結果を表3に示す。
【0053】実施例2 参考例3で得られたペンタエリスリトールジアセテート
混合物44gと酢酸ナトリウム0.21gを200mlの
4つ口フラスコに入れ、130℃に加熱して溶解させ
た。その後、乾燥窒素ガスを吹き込み、イソステアリル
グリシジルエーテル33gを30分かけ滴下した後、1
30℃で6時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、
n−ブタノール47gと16%水酸化ナトリウム水溶液
110gを加え70℃で1時間加水分解を行った。分層
後、有機層を0.5%ボウ硝水160gで洗浄し、有機
層からn−ブタノールを留去してイソステアリルグリセ
リルエーテル化ペンタエリスリトール42gを得た。こ
のものの組成をガスクロマトグラフィーにより分析した
結果を表3に示す。
【0054】実施例3 参考例3で得られたペンタエリスリトールジアセテート
混合物44gと酢酸ナトリウム0.21gを200mlの
4つ口フラスコに入れ、170℃に加熱して溶解させ
た。その後、乾燥窒素ガスを吹き込み、イソステアリル
グリシジルエーテル33gを30分かけ滴下した後、1
70℃で6時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、
n−ブタノール47gと16%水酸化ナトリウム水溶液
110gを加え70℃で1時間加水分解を行った。分層
後、有機層を0.5%ボウ硝水160gで洗浄し、有機
層からn−ブタノールを留去してイソステアリルグリセ
リルエーテル化ペンタエリスリトール42gを得た。こ
のものの組成をガスクロマトグラフィーにより分析した
結果を表3に示す。
【0055】比較例1 ペンタエリスリトール1090g、ジメチルスルホキシ
ド2720g及び48%水酸化ナトリウム水溶液16.
3gを5リットルの4つ口フラスコに入れ、90℃に加
熱して溶解させた。その後、減圧下、水及びジメチルス
ルホキシドの混合物約120gを留出させ、反応系中の
水分を除去した。次に乾燥窒素を吹き込み、110℃に
昇温した後、イソステアリルグリシジルエーテル652
gを2時間かけ滴下した後、110℃で3時間攪拌しな
がら反応させた。反応終了後、反応液に硫酸9.7gを
加えて触媒を中和した。次に、減圧下、80℃でジメチ
ルスルホキシドを完全に留去し、残留物に99%エタノ
ールを加えて析出した未反応のペンタエリスリトールを
ろ別した。得られたろ液から減圧下でエタノールを留去
した後、残留物に酢酸エチル1000ml及び水1000
mlを加えて抽出操作を行った。分層後、有機層から酢酸
エチルを留去して、イソステアリルグリセリルエーテル
化ペンタエリスリトール842gを得た。このものの組
成をガスクロマトグラフィーにより分析した結果を表3
に示す。
【0056】比較例2 ペンタエリスリトール使用量を545gとし、反応を1
70℃で行う以外は比較例1と同様にして、イソステア
リルグリセリルエーテル化ペンタエリスリトール780
gを得た。このものの組成をガスクロマトグラフィーに
より分析した結果を表3に示す。
【0057】
【表3】
【0058】実施例4 ペンタエリスリトールの代わりにグリセリン4モルを用
いる以外は参考例2と同様にして得たグリセリンモノア
セテート混合物53.6gと水酸化ナトリウム0.4g
を200mlの4つ口フラスコに入れ、130℃に加熱し
て溶解させた。その後、乾燥窒素ガスを吹き込み、オク
チルグリシジルエーテル37.2gを2時間かけ滴下し
た後、130℃で4時間攪拌しながら反応させた。反応
終了後、ヘキサン100gと16%水酸化ナトリウム水
溶液110gを加え70℃で1時間加水分解を行った。
分層後、有機層を0.5%ボウ硝水160gで洗浄し、
有機層からヘキサンを留去してオクチルグリセリルエー
テル化グリセリン60.9gを得た。このものの組成を
ガスクロマトグラフィーにより分析した結果を表4に示
す。
【0059】比較例3 グリセリン920g、水酸化ナトリウム水溶液8.0g
を2リットルの4つ口フラスコに入れ、110℃に加熱
して溶解させた。その後、減圧下、水及びグリセリンの
混合物約20gを留出させ、反応系中の水分を除去し
た。次に乾燥窒素を吹き込み、110℃に昇温した後、
オクチルグリシジルエーテル37.2gを2時間かけ滴
下した後、110℃で5時間攪拌しながら反応させた。
反応終了後、反応液に硫酸9.9gを加えて触媒を中和
した。次に、減圧下、グリセリンを完全に留去し、残留
物に酢酸エチル300ml及び水1000mlを加えて抽出
操作を行った。分層後、有機層から酢酸エチルを留去し
て、オクチルグリセリルエーテル化グリセリン60.2
gを得た。このものの組成をガスクロマトグラフィーに
より分析した結果を表4に示す。
【0060】
【表4】
【0061】実施例5 ペンタエリスリトールの代わりにメチルグルコシド4モ
ルを用いる以外は参考例2と同様にして得たメチルグル
コシドモノアセテート混合物94.4g、ジメチルスル
ホキシド200g及び水酸化カリウム2.8gを500
mlフラスコに入れ、120℃に加熱して溶解させ、乾燥
窒素ガスを吹き込んで水及びジメチルスルホキシドを約
20g留出させて、反応系中の水分を除去した。これに
2−ヘプチルウンデシルグリシジルエーテル33gをフ
ラスコ内へ2時間かけて滴下した後、120℃にて6時
間攪拌しながら反応させた。反応終了後、イソブタノー
ル200gと16%水酸化ナトリウム水溶液110gを
加え30℃で1時間加水分解を行った。分層後、有機層
を0.5%ボウ硝水160gで洗浄し、有機層からイソ
ブタノールを留去して2−ヘプチルウンデシルグリセリ
ルエーテル化メチルグルコシド56gを得た。このもの
の組成をガスクロマトグラフィーにより分析した結果を
表5に示す。
【0062】比較例4 メチルグルコシド194g、ジメチルスルホキシド40
0g及び水酸化カリウム2.8gを1リットルフラスコ
に入れ、120℃に加熱して溶解させ、乾燥窒素ガスを
吹き込んで水及びジメチルスルホキシドを約50g留出
させて、反応系中の水分を除去した。これに2−ヘプチ
ルウンデシルグリシジルエーテル33gをフラスコ内へ
2時間かけて滴下した後、120℃にて6時間攪拌しな
がら反応させた。反応終了後、反応混合物に酢酸3gを
加えて触媒を中和した後、ジメチルスルホキシドを減圧
下80℃にて完全に蒸留除去し、残渣にエタノール10
00mlを加えて析出したメチルグルコシドをろ別した。
ろ液よりエタノールを留去して2−ヘプチルウンデシル
グリセリルエーテル化メチルグルコシド56gを得た。
このものの組成をガスクロマトグラフィーにより分析し
た結果を表5に示す。
【0063】
【表5】
【0064】実施例6 ペンタエリスリトールの代わりにテトラグリセリン4モ
ルを用いる以外は参考例2と同様にして得たテトラグリ
セリンモノアセテート混合物95g及び水酸化カリウム
1.0gを300mlフラスコに入れ、100℃に加熱し
て溶解させた。その後、乾燥窒素ガスを吹き込み、イソ
ステアリルグリシジルエーテル33gをフラスコ内へ2
時間かけて滴下した後、110℃にて4時間攪拌しなが
ら反応させた。反応終了後、n−ブタノール100gと
16%水酸化ナトリウム水溶液110gを加え70℃で
1時間加水分解を行った。分層後、有機層を0.5%ボ
ウ硝水160gで洗浄し、有機層からn−ブタノールを
留去してイソステアリルグリセリルエーテル化テトラグ
リセリン61gを得た。このものの組成をガスクロマト
グラフィーにより分析した結果を表6に示す。
【0065】比較例5 テトラグリセリン157g、N−メチルピロリドン10
0g及び水酸化カリウム1.0gを300mlフラスコに
入れ、100℃に加熱して溶解させ、乾燥窒素ガスを吹
き込んで水及びN−メチルピロリドンを約10g留出さ
せて、反応系中の水分を除去した。これにイソステアリ
ルグリシジルエーテル33gをフラスコ内へ5時間かけ
て滴下した後、110℃にて4時間攪拌しながら反応さ
せた。反応終了後、反応混合物に酢酸1.5gを加えて
触媒を中和した後、N−メチルピロリドンを減圧下、8
0℃にて完全に蒸留除去し、残渣にメチルエチルケトン
500mlと水1000mlを加えて抽出操作を行った。得
られたメチルエチルケトン可溶部よりメチルエチルケト
ンを減圧下で留出して、イソステアリルグリセリルエー
テル化テトラグリセリン61gを得た。このものの組成
をガスクロマトグラフィーにより分析した結果を表6に
示す。
【0066】
【表6】
【0067】実施例7 参考例2で得られたペンタエリスリトールモノアセテー
ト混合物713g及び酢酸ナトリウム0.41gを3リ
ットルの4つ口フラスコに入れ、170℃に加熱して溶
解させた。その後、乾燥窒素ガスを吹き込み、2−ヘキ
シルオキシラン256gを30分かけて加えた後、17
0℃で6時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、n
−ブタノール600gと16%水酸化ナトリウム水溶液
1100gを加え80℃で1時間加水分解を行った。分
層後、有機層を0.5%ボウ硝水1600gで洗浄し、
有機層からブタノールを留去して2−ヒドロキシオクチ
ルエーテル化ペンタエリスリトール475gを得た。こ
のものの組成をガスクロマトグラフィーにより分析した
結果を表7に示す。
【0068】比較例6 ペンタエリスリトール545g、ジメチルスルホキシド
2720g及び48%水酸化ナトリウム水溶液16.3
gを5リットルの4つ口フラスコに入れ、90℃に加熱
して溶解させた。その後、減圧下、水及びジメチルスル
ホキシドの混合物約120gを留出させ、反応系中の水
分を除去した。次に乾燥窒素を吹き込み、170℃に昇
温した後、2−ヘキシルオキシラン256gを2時間か
けて加えた後、170℃で3時間攪拌しながら反応させ
た。反応終了後、反応液に硫酸9.7gを加えて触媒を
中和した。次に、減圧下、80℃でジメチルスルホキシ
ドを完全に留去し、残留物に99%エタノールを加えて
析出した未反応のペンタエリスリトールをろ別した。得
られたろ液から減圧下でエタノールを留去した後、残留
物に酢酸エチル1000ml及び水1000mlを加えて抽
出操作を行った。分層後、有機層から酢酸エチルを留去
して、2−ヒドロキシオクチルエーテル化ペンタエリス
リトール410gを得た。このものの組成をガスクロマ
トグラフィーにより分析した結果を表7に示す。
【0069】
【表7】
【0070】実施例8 参考例1で得られたペンタエリスリトールモノアセテー
ト混合物704gと酢酸ナトリウム0.4gを3リット
ルの4つ口フラスコに入れ、170℃に加熱して溶解さ
せた。その後、乾燥窒素ガスを吹き込み、オレイルグリ
シジルエーテル647gを30分かけ滴下した後、17
0℃で6時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、n
−ブタノール920gと16%水酸化ナトリウム水溶液
1100gを加え70℃で1時間加水分解を行った。分
層後、有機層を0.5%ボウ硝水1600gで洗浄し、
有機層からn−ブタノールを留去してオレイルグリセリ
ルエーテル化ペンタエリスリトール810gを得た。こ
のものの組成をガスクロマトグラフィーにより分析した
結果を表8に示す。
【0071】比較例7 ペンタエリスリトール1090g、ジメチルスルホキシ
ド2720g及び48%水酸化ナトリウム水溶液16.
3gを5リットルの4つ口フラスコに入れ、90℃に加
熱して溶解させた。その後、減圧下、水及びジメチルス
ルホキシドの混合物約120gを留出させ、反応系中の
水分を除去した。次に乾燥窒素を吹き込み、110℃に
昇温した後、オレイルグリシジルエーテル648gを2
時間かけ滴下した後、110℃で3時間攪拌しながら反
応させた。反応終了後、反応液に硫酸9.5gを加えて
触媒を中和した。次に、減圧下、80℃でジメチルスル
ホキシドを完全に留去し、残留物に99%エタノールを
加えて析出した未反応のペンタエリスリトールをろ別し
た。得られたろ液から減圧下でエタノールを留去した
後、残留物に酢酸エチル1000ml及び水1000mlを
加えて抽出操作を行った。分層後、有機層から酢酸エチ
ルを留去して、オレイルグリセリルエーテル化ペンタエ
リスリトール833gを得た。このものの組成をガスク
ロマトグラフィーにより分析した結果を表8に示す。
【0072】
【表8】
【0073】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、従来の製造
方法に比べ、例えばエポキシ化合物に対する多価アルコ
ールの過剰率を低くしてもエポキシ化合物の1モル付加
体の含量を高めることができるなど、エーテル化多価ア
ルコールの効率的な製造が可能である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) G(B)z (1) (式中、Gはヒドロキシル基を3個以上有する多価アル
    コールにおけるすべてのヒドロキシル基の水素原子を除
    いた残基を示し、Bは水素原子又は炭素数1〜11のア
    シル基を示し、zはGにおける多価アルコールのヒドロ
    キシル基の数を示す。z個のBには、少なくとも1個ず
    つの水素原子及びアシル基が含まれる。)で表される多
    価アルコール脂肪酸エステルと、次の一般式(2) 【化1】 〔式中、RはR′又は-CH2OR′(R′は炭素数1〜36
    の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基)を示
    す。〕で表されるエポキシ化合物を反応させて次の一般
    式(3) G(A)x(B)y (3) 〔式中、G及びBは前記と同じ意味を示し、x個のAは
    同一でも異なってもよく次の一般式 【化2】 (Rは前記と同じ意味を示す。)で表される基を示し、
    y個のBは同一でも異なってもよく少なくとも1つがア
    シル基である。x及びyはその和がzとなるそれぞれ1
    以上の数を示す。〕で表されるエーテル化多価アルコー
    ル脂肪酸エステルとなし、次いでこれを加水分解するこ
    とを特徴とする次の一般式(4) G(A)xHy (4) (式中、G、A、x及びyは前記と同じ意味を示す。)
    で表されるエーテル化多価アルコールの製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(1)及び(3)中のBが水素原
    子又は炭素数2〜4のアシル基である請求項1記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(1)、(3)及び(4)中のG
    が、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトー
    ル、グリコシド類、グリセリン及び次の一般式 【化3】 (式中、aは2〜20の数を示す。)で表されるポリグ
    リセリン並びにこれらのアルキレンオキサイド付加物か
    ら選ばれる多価アルコールのすべてのヒドロキシル基か
    ら水素原子を除いた残基である請求項1又は2記載の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(1)、(3)及び(4)中のG
    が、ペンタエリスリトール、グリセリン及び次の一般式 【化4】 (式中、bは2〜4の数を示す。)で表されるポリグリ
    セリンから選ばれる多価アルコールのすべてのヒドロキ
    シル基から水素原子を除いた残基である請求項1又は2
    記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 一般式(2)において、R′が次の一般
    式(イ)又は(ロ) 【化5】 (式中、p及びqは、その和が13〜33となるそれぞ
    れ0〜33の整数を示し、r及びsは、その和が11〜
    31となるそれぞれ0〜31の整数を示す。)で表され
    るアルキル基である請求項1〜4のいずれかに記載の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 一般式(2)において、R′がオレイル
    基である請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
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