JPH0858965A - 姿勢転換装置、及びこれを備えている搬送装置 - Google Patents

姿勢転換装置、及びこれを備えている搬送装置

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JPH0858965A
JPH0858965A JP6202094A JP20209494A JPH0858965A JP H0858965 A JPH0858965 A JP H0858965A JP 6202094 A JP6202094 A JP 6202094A JP 20209494 A JP20209494 A JP 20209494A JP H0858965 A JPH0858965 A JP H0858965A
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JP
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rail
guided
posture changing
transport
carriage
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JP6202094A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Kobayashi
義明 小林
Noriyuki Dairoku
範行 大録
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送物の搬送過程で、搬送時間を長くするこ
となく、搬送物の向きを変える。 【構成】 搬送物が載置される搬送台車30の下面に
は、永久磁石20a〜dが設けられている。経路形成ベ
ース40上には、軟磁性体で形成されたレール10a〜
hが設けられている。搬送台車30は、経路形成ベース
40に設けたガス噴出口50からのガスによって浮上し
ながら、搬送台車30の永久磁石20a〜dがレール1
0a〜hに案内されつつ、目的の搬送経路Rに沿って移
動する。レール10a〜hは、目的の搬送経路Rに対し
て平行な部分10e〜hと、搬送台車30の向きが次第
に変わるよう目的の搬送経路Rに対する角度が次第に変
わって行く部分10a〜dとがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送中の搬送物の姿勢
を変える姿勢転換装置、例えば、製造中の半導体を半導
体製造装置から検査装置等へ搬送する過程で、半導体の
姿勢を変える姿勢転換装置、及びこれを備えている搬送
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の製造工程の中には、製造装置、
保管装置、検査装置等、各装置相互間において製造中の
半導体を搬送する工程がある。この搬送工程では、搬送
先の装置が作業しやすいように、搬送中に半導体の姿勢
を変える必要性が生じる場合がある。
【0003】従来、搬送中の搬送物の姿勢を変える、こ
の種の装置としては、例えば、特開昭60-118529号公報
に記載されているものがある。この装置は、搬送物が載
置される搬送台車と、搬送元側において搬送経路に沿っ
てリニアモータが形成されている搬送元側部と、リニア
モータが上部に形成されているターンテーブルと、この
ターンテーブルより搬送先側において搬送経路に沿って
リニアモータが形成されている搬送先側部とを備えてい
る。
【0004】ここで、この装置の搬送台車の動作につい
て簡単に説明する。搬送元側部のリニアモータ上の搬送
台車は、このリニアモータの駆動により、ターンテーブ
ル上部のリニアモータ上まで移動する。搬送台車がター
ンテーブル上部のリニアモータ上に至ると、搬送台車は
この上で一端停止する。搬送台車が停止すると、ターン
テーブルが回転して、ターンテーブル上の搬送台車の向
きが変わる。その後、搬送台車は、再び移動し始め、タ
ーンテーブルのリニアモータ上から搬送先側部のリニア
モータ上に乗り移り、搬送先まで移動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、姿
勢転換直前に、一端、搬送物を停止させ、停止させた状
態で搬送物の姿勢を変えているため、搬送時間が長くな
るという問題点がある。さらに、ターンテーブル上で搬
送物を一端停止させることから、搬送物を加減速させる
機構をターンテーブルに設ける必要があり、装置が複雑
化し、製造コストがかさむという問題点もある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点につい
て着目してなされたもので、装置が比較的簡単で製造コ
ストの低減を図ることができると共に、搬送時間を短く
することができる搬送物の姿勢転換装置、及びこれを備
えている搬送装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の姿勢転換装置は、搬送物が載置される搬送台車と、前
記搬送台車が目的の搬送経路に沿って移動するよう、該
搬送経路に沿って形成されているレールと、前記レール
上の前記搬送台車を該レールから浮上させる浮上手段
と、を備え、前記搬送台車には、前記レールに対向する
よう複数の被案内端が設けられ、前記被案内端と前記レ
ールとは、該被案内端が該レールと非接触であっても該
被案内端が該レール上に案内されるよう、いずれも磁性
体で形成されていると共に、少なくとも一方が磁化され
た磁性体であり、前記レールは、レールが搬送元側にお
いて前記搬送経路に平行に形成されている進入部と、該
進入部のレールの搬送先側端部につながり、複数の前記
被案内端を相互に結ぶ仮想線分の方向が前記搬送経路に
対して次第に変化するようレールの該搬送経路に対する
角度が次第に変わって行く姿勢転換部と、該姿勢転換部
のレールの搬送先側端部につながり、レールが前記搬送
経路に平行に形成されている退出部とを有していること
を特徴とするものである。
【0008】なお、レールが搬送経路に平行であるとい
うことは、ここでは、レールと搬送経路との距離が常に
一定であることを意味するものとする。従って、搬送経
路が曲がっている場合でも、搬送経路との距離が一定で
ある場合には、搬送経路に対してレールは平行であるこ
とになる。
【0009】ここで、前記浮上手段は、前記搬送台車の
下方から該搬送台車に向かって気体を噴出する気体噴出
手段であってもよい。
【0010】また、磁性体で形成する前記被案内端と前
記レールとのうち、被案内端を永久磁石又は電磁石で形
成してもよい。この場合、レールを軟磁性体で形成する
ことが製造コストの面等から好ましいが、被案内端の磁
気極性に対して逆の極性を示す永久磁石又は電磁石の一
部でレールを形成してもよい。なお、レールを永久磁石
又は電磁石の一部で形成する場合には、被案内端は永久
磁石又は電磁石でなくてもよいことは言うまでもない。
【0011】また、前記姿勢転換装置において、前記進
入部には、前記搬送経路と平行で、前記搬送台車の複数
の前記被案内端のうちの少なくとも2個の被案内端を案
内する1本のレール(以下、進入部レールとする。)が
設けられ、前記姿勢転換部には、1本の前記進入部レー
ルで案内されていた複数の被案内端の数量と同じ数だ
け、該進入部レールの搬送先端部から分岐したレール
(以下、姿勢転換部レールとする。)が設けられている
場合、前記姿勢転換装置には、1本の前記進入部レール
に案内されていた複数の前記被案内端のうち特定の被案
内端が前記姿勢転換部に至ると、該特定の被案内端を、
複数の前記姿勢転換部レールのうちの目的のレールに強
制的に導くレール分岐部案内手段が設けられていること
が好ましい。
【0012】また、前記目的を達成するための前記搬送
装置は、前記姿勢転換装置と、前記搬送経路に平行に形
成され、且つ前記被案内端を案内すべく磁性体で形成さ
れ、前記進入部の前記レールの搬送元側端部に接続され
ている搬送元側レールと、前記搬送経路に平行に形成さ
れ、且つ前記被案内端を案内すべく磁性体で形成され、
前記退出部の前記レールの搬送先側端部に接続されてい
る搬送先側レールと、前記搬送元側レール及び前記搬送
先側レールから前記搬送台車を浮上させる浮上手段と、
前記搬送元側レール及び前記搬送先側レールから浮上し
ている前記搬送台車に対して、前記搬送経路が伸びてい
る方向に推進力を加える搬送台車推進手段と、を備えて
いるものである。
【0013】ここで、前記搬送台車推進手段は、レール
から浮上している搬送台車に対して非接触で推進力を与
えるものであれば、如何なるものでもよく、例えば、搬
送経路が伸びている方向に進行磁界を発生するリニアモ
ータであっても、搬送経路が伸びている方向に気体を噴
射するものであってもよい。
【0014】
【作用】搬送台車は、浮上手段により、レールから浮上
させられる。搬送台車の被案内端とレールとは、いずれ
も磁性体で形成されていると共に少なくとも一方が磁化
された磁性体であるため、搬送台車は、レールから浮上
しているものの、レールに沿って移動することができ
る。従って、搬送台車が目的の搬送経路に沿って移動し
てきて、本発明の姿勢転換装置のレール上にある速度で
至ると、その慣性で、搬送台車は姿勢転換装置のレール
に沿って移動する。
【0015】ここで、進入部のレールは目的の搬送経路
に平行に形成されているため、このレール上に位置する
搬送台車の複数の被案内端は、搬送経路に平行に移動す
る。従って、進入部を移動中の搬送台車は、搬送台車の
複数の被案内端が搬送経路に平行に移動するために、目
的の搬送経路に対する向きを変えることができない。ま
た、姿勢転換部のレールは、搬送経路に対する角度が次
第に変わって行くよう形成されているため、このレール
上を複数の被案内端が移動する過程で、搬送台車の搬送
経路に対する向きが次第に変わって行く。すなわち、搬
送台車は、姿勢転換部において、姿勢転換させられる。
搬送台車が姿勢転換部から退出部に至ると、進入部にお
ける搬送台車と同様に、搬送経路に対する向きを変える
ことができない状態で、搬送経路に沿って移動する。
【0016】このように、本発明では、目的の搬送経路
に対する角度が次第に変わって行くレールに沿って、搬
送台車が移動して行くと、自然に搬送経路に対する搬送
台車の向きが変わるので、姿勢転換装置に進入してきた
搬送台車を姿勢転換のために、わざわざ停止させる必要
がない。また、慣性で移動する搬送台車の運動エネルギ
は、搬送台車周囲の気体との流体学上の摩擦損失と形状
損失によって失われるが、搬送台車がレールから浮上し
ているため、そのエネルギ損失は搬送台車の持つ運動エ
ネルギに比較して充分小さい。さらに、姿勢転換の途中
では、搬送台車の運動エネルギの一部は、搬送台車の回
転エネルギに変換されるので、搬送台車の重心の移動速
度は僅かに低下するものの、姿勢転換が終了すると回転
エネルギは再び重心移動エネルギに変換される。このた
め、搬送台車の移動速度は、姿勢転換装置に進入してか
ら出るまでの間において、実質的にほとんど低下しな
い。
【0017】従って、本発明では、搬送時間を短縮する
ことができる。また、搬送台車の加減速装置が不要であ
るため、製造コストの低減も図ることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る各種実施例について図面
を用いて説明する。まず、本発明に係る第1の実施例に
ついて、図1〜図6を用いて説明する。
【0019】本実施例の搬送装置は、図3に示すよう
に、搬送物が載置される搬送台車30と、この搬送台車
30がその上面を移動して行く搬送経路形成ベース2
x,40,2zとを備えている。この搬送経路形成ベー
ス2x,40,2zは、目的の搬送経路Rに沿って形成
されているレール10a〜lと、このレール10a〜l
が上部に設けられるベース本体3x,41,3zとを有
している。このベース本体3x,41,3zには、搬送
台車30をレール10a〜lから浮かせるために、レー
ル10a〜lに沿って複数のガス噴出口50,50,…
が形成されている。ベース本体3x,41,3zは、非
磁性材料であるアルミニウムで形成され、レール10a
〜lは、磁化しやすい一方で減磁もしやすい軟磁性材料
である珪素鋼板で形成されている。搬送台車30は、図
1及び図2に示すように、正方形板状の台車本体31
と、この台車本体31に埋め込まれている4つの永久磁
石20a〜dとを有している。台車本体31は、非磁性
材料で且つ導電性材料であるアルミニウムで形成されて
いる。各永久磁石20a〜dは、円柱形でその軸方向に
磁化されている。各永久磁石20a〜dは、その軸方向
の両端部がそれぞれ台車本体31の上面及び下面から露
出するよう、矩形板状の台車本体31の4角にそれぞれ
埋め込まれている。なお、本実施例及び以下の実施例に
おいて、搬送台車30の重心Gの軌跡を搬送経路Rと
し、この搬送経路Rはx方向に直線的に伸びているもの
とする。但し、ここでは、説明の都合上、搬送経路Rは
直線的であるものとしているが、本発明において、搬送
経路Rは直線的である必要はなく、例えば、途中で折れ
曲がっているものでも、なだらかに曲がっているもので
もよい。
【0020】本実施例の搬送装置は、図3に示すよう
に、搬送台車30を搬送経路Rに沿って単に移動させる
搬送部X,Zと、搬送台車30を搬送経路Rに沿って移
動させつつその向きを変える姿勢転換部Yとを有してい
る。この姿勢転換部Yの搬送経路形成ベース40と搬送
台車30とが、本発明の主要部である姿勢転換装置1を
構成している。搬送部X,Zの搬送経路形成ベース2
x,2zとしては、姿勢転換部Yを中心として、搬送元
側の搬送元側搬送経路形成ベース2xと搬送先側搬送経
路形成ベース2zとがある。
【0021】搬送元側搬送経路形成ベース本体3x上に
は、搬送経路Rに平行な2本のレール10i,10jが
設けられている。また、搬送先側搬送経路形成ベース本
体3z上にも、搬送経路Rに平行な2本のレール10
k,10lが設けられている。これら2本のレールのう
ち、一方のレール上に搬送台車30の2つの永久磁石が
位置し、他方のレール上に搬送台車30の残った2つの
永久磁石が位置することになる。ベース本体3x,3z
上には、さらに、搬送経路Rに平行で且つ2本のレール
の間にリニアモータのステータ4x,4zが設けられて
いる。リニアモータのステータ4x,4zは、搬送経路
Rに平行な方向に長く伸びている鉄心と、この鉄心に巻
きつけられているコイル(図示されていない。)とを有
して構成されている。このように構成されているリニア
モータのステータ4x,4zは、鉄心の上面が露出する
一方でコイルがベース本体3x,3z内に収まるよう、
ベース本体3x,3z内に埋め込まれている。なお、リ
ニアモータのステータ4x,4zに対するリアクション
プレートは、導電性材料で形成されている台車本体30
が構成している。但し、以下では、リニアモータのステ
ータを単にリニアモータと言うものとする。
【0022】姿勢転換装置1の搬送経路形成ベース40
は、図1及び図2に示すように、搬送元側搬送部Xから
搬送台車30が搬送経路Rに沿って単に進入してくる進
入部Aと、搬送台車30が搬送経路Rに沿って移動しつ
つその向きが変わる姿勢転換部Bと、姿勢転換部Bから
搬送先側搬送部Zへ搬送台車30が搬送経路Rに沿って
単に移動して行く退出部Cとをを有している。
【0023】進入部Aの搬送経路形成ベース本体41上
には、搬送元側搬送部Xの2本のレール10i,10j
にそれぞれつながり且つ搬送経路Rに平行な2本のレー
ル10e,10fが設けられている。また、退出部Cの
搬送経路形成ベース本体41上にも、搬送先側搬送部Z
の2本のレール10k,10lにそれぞれつながり且つ
搬送経路Rに平行な2本のレール10g,10hが設け
られている。姿勢転換部Bの搬送経路形成ベース本体4
1上には、搬送台車30の4つの永久磁石20a〜dを
それぞれ案内する4本のレール10a,10b,10
c,10dが設けられている。具体的には、進入部Aの
2本のレール10e,10fのうち、一方のレール10
eの端部から姿勢転換部Bにおいて2本のレール10
a,10cに分岐し、他方のレール10fの端部からも
姿勢転換部Bにおいて2本のレール10b,10dに分
岐している。進入部Aの一方のレール10eから分岐し
た2本のレール10a,10cのうち、一方のレール1
0cは、退出部の2本のレール10g,10hのうちの
一方のレール10gに接続され、他方のレール10a
は、退出部Cの2本のレール10g,10hのうちの他
方のレール10h接続されている。また、進入部Aの他
方のレール10fから分岐した2本のレール10b,1
0dのうち、一方のレール10dは、退出部Cの2本の
レール10g,10hのうち一方のレール10gに接続
され、他方のレール10bは、退出部Cの2本のレール
10g,10hのうち他方のレール10hに接続されて
いる。
【0024】ここで、姿勢転換部Bの4本のレール10
a〜dの形状について説明する。図4は、(+)x方向
に等速直線運動してきた搬送台車30が、その重心Gの
進行方向を変えることなしに、姿勢転換部Bで時計回り
に90゜回転をする場合における、搬送台車30の一定
時間ごとの輪郭を1点鎖線で表し、永久磁石20a〜d
それぞれの軌跡を実線で表した図である。これらの軌跡
は、重心Gを中心とする搬送台車30の回転角速度ωが
(数1)、回転角加速度αが(数2)に示す値になるよ
うな軌跡である。
【0025】
【数1】
【0026】
【数2】
【0027】なお、以上の式において、tは搬送台車3
0の回転開始時からの経過時間、Aは搬送台車30の最
大角速度である。また、(数1)における経過時間tと
回転角速度ωとの関係を示したものが図5に示すグラフ
であり、(数2)における経過時間tと回転角加速度α
との関係を示したものが図6に示すグラフである。
【0028】本実施例では、図4において実線で示した
永久磁石20a〜dの軌跡と同一形状になるよう、レー
ル10a〜dを形成した。
【0029】今、仮に搬送台車30が搬送元側搬送部X
に在ったとする。搬送台車30は、ガス噴出口50より
噴出するクリーンエアによって、搬送経路形成ベース2
xから浮上している。また、搬送台車30の4つの永久
磁石20a〜dのうち、隣合っている2つの永久磁石2
0a,20cは、搬送元側搬送部Xの2本のレール10
i,10jのうちの一方のレール10i上に位置し、残
りの2つの永久磁石20b,20dは、搬送元側搬送部
Xの2本のレール10i,10jのうちの他方のレール
10j上に位置している。リニアモータを駆動して、リ
ニアモータのステータ4xの磁気極性を(+)x方向に
順次変えて行くと、導電性材料のアルミニウムで形成さ
れている台車本体31に渦電流が発生し、この渦電流の
発生で搬送台車30をx方向に進めようとする推進力が
生まれる。この推進力により、搬送台車30は、(+)
x方向に移動する。このとき、搬送台車30は、搬送経
路形成ベース2xから浮上しているものの、搬送台車3
0の永久磁石20a〜dと軟磁性材料で形成されている
レール10i,10jとの間に発生する吸引力により、
これらレール10i,10jに沿って移動する。なお、
本実施例で搬送台車本体31を導電性材料で形成したの
は、リニアモータを駆動した際に、搬送台車本体31に
渦電流を発生させるためであるから、搬送台車本体31
の全てを導電性材料で形成する必要はなく、リニアモー
タと対向する一部だけを導電性材料で形成しておけばよ
い。
【0030】搬送台車30が姿勢転換装置1の搬送経路
形成ベース40上に至ると、ここにはリニアモータが設
けられていないので、搬送台車40は、このベース40
上では慣性力で移動することになる。搬送台車30が姿
勢転換装置1の搬送経路形成ベース40上に至ると、搬
送台車30の2つの永久磁石20a,20cは、搬送元
搬送部Xのレール10iに接続されている進入部Aのレ
ール10e上に乗り移り、搬送台車30の残りの2つの
永久磁石20b,20dは、搬送元搬送部Xのレール1
0jに接続されている進入部Aのレール10f上に乗り
移ることになる。搬送台車30の永久磁石20aは、進
入部Aのレール10eから、姿勢転換部Bのレール10
a、退出部Cのレール10hに沿って移動し、永久磁石
20bは、進入部Aのレール10fから、姿勢転換部B
のレール10b、退出部Cのレール10hに沿って移動
する。また、永久磁石20cは、進入部Aのレール10
eから、姿勢転換部Bのレール10c、退出部Cのレー
ル10gに沿って移動し、永久磁石20dは、進入部A
のレール10fから、姿勢転換部Bのレール10d、退
出部Cのレール10gに沿って移動する。ところで、姿
勢転換部Bの各レール10a〜dは、前述したように、
搬送台車30の重心Gが進行方向(x方向)を変えるこ
となしに、搬送台車30が重心Gを中心として時計回り
に90゜回転する場合における、永久磁石20a〜dの
軌跡と一致しているので、搬送台車30は、その重心G
がX方向に伸びている搬送経路R上を移動しつつ、重心
Gを中心として時計回りに90゜回転する。
【0031】搬送台車30が搬送先側搬送部Zに至る
と、姿勢転換装置1の経路形成ベース40上のレール1
0g上に位置していた搬送台車30の2つの永久磁石2
0c,20dは、このレールgに接続されている搬送先
側搬送部Zのレール10k上に乗り移り、姿勢転換装置
1の経路形成ベース40上のレール10hに位置してい
た搬送台車30の2つの永久磁石20a,20bは、こ
のレール10hに接続されている搬送先搬送部Zのレー
ル10l上に乗り移ることになる。そして、搬送台車3
0は、搬送先側搬送部Zに設けられているリニアモータ
により、推進力を得、x方向に伸びている搬送経路Rに
沿って、更に移動する。
【0032】本実施例では、図5及び図6に示すよう
に、回転開始時と回転終了時とにおける回転角速度及び
回転角加速度が共に0で、この間における回転角加速度
の変化がなめらかななので、搬送台車30の姿勢転換開
始から終了までの間において、搬送台車30にかかる衝
撃を少なくすることができる。このため、搬送台車30
上の図示していない搬送物の振動を抑えることができる
ので、搬送物の振動に起因する発塵を抑えることができ
る。なお、本実施例の搬送装置は、搬送経路形成ベース
2x,40,2z上を搬送台車30が非接触で移動する
ので、両者の接触による発塵も押さえることができる。
このように発塵を抑えることは、搬送物が例えば半導体
である場合のように塵の付着を嫌うものの搬送におい
て、非常に重要なことである。
【0033】姿勢転換装置1の搬送経路形成ベース40
上を慣性力で移動している搬送台車30の持つ運動エネ
ルギは、周囲のガスとの流体学上の摩擦損失と形状損失
によって若干低下するものの、搬送経路形成ベース40
と搬送台車30とは非接触であるので、ほとんど保存さ
れる。搬送台車30が回転運動を始めると、搬送台車3
0の持つ運動エネルギのうち、搬送台車30の重心位置
移動エネルギは、搬送台車30の回転エネルギに変換さ
れるために低下する。しかし、この移動エネルギ低下は
元々搬送台車30が持っていた運動エネルギに比較して
僅かなので移動速度の低下も僅かである。また、搬送台
車30の回転エネルギは回転終了時に再び搬送台車30
の重心位置移動エネルギに変換される。従って、搬送台
車30は、姿勢転換装置1の搬送経路形成ベース40上
を慣性力で移動するものの、このベース40において、
搬送台車30の移動速度は実質的にほとんど変化しな
い。このため、搬送中に搬送台車30の向きを変えて
も、搬送時間はほとんど増大しない。
【0034】本実施例の姿勢転換装置1には、レールの
分岐部近傍及びレール相互の結合部近傍に、電磁石60
a〜d及び磁気センサ70a〜dが設けられている。具
体的には、進入部Aのレール10e,10fから姿勢転
換部Bのレール10a〜dに分岐する分岐部より、僅か
に搬送元側に磁気センサ70a,70bが設けられ、こ
の分岐部より、僅かに搬送先側に電磁石60a,60b
が設けられている。また、姿勢転換部Bの2本のレール
10c,10dが結合する結合部、及び残りの2本のレ
ール10a,10dが結合する結合部より、僅かに搬送
元側に磁気センサ70c,70dが設けられ、この結合
部より僅かに搬送先側に電磁石60c,60dが設けら
れている。
【0035】搬送台車30が(+)x方向に移動する場
合、つまり搬送元から搬送先へ移動する場合、磁気セン
サ70aで永久磁石20aの通過及び永久磁石20aの
下面の磁気極性を確認すると、電磁石60aは、永久磁
石20aの下面の極性と同じ極性に磁化する。この結
果、電磁石60aと永久磁石20aの間に反発力が発生
し、永久磁石20aは、分岐した2本のレール10a,
10cのうち電磁石60aから遠い側のレール10aに
至る。また、磁気センサ70bで永久磁石20bの通過
及び永久磁石20bの下面の磁気極性を確認すると、電
磁石60bは永久磁石20bの下面の極性と逆の磁性に
磁化する。この結果、電磁石60bと永久磁石20bと
の間に吸引力が発生し、永久磁石20bは、分岐した2
本のレール10b,10dのうち電磁石60bに近い側
のレール10bに至る。
【0036】その後、磁気センサ70aで永久磁石20
cの通過及び永久磁石20cの下面の磁気極性を確認す
ると、電磁石60aが永久磁石20cの下面の磁気極性
と逆の極性に磁化し、吸引力が発生して、永久磁石20
cは、分岐した2本のレール10a,10cのうち電磁
石60aから近い側のレール10cに至る。また、磁気
センサ70bで永久磁石20dの通過及び永久磁石20
dの下面の磁気極性を確認すると、電磁石60bが永久
磁石20dの下面の磁気極性と同じ極性に磁化し、反発
力が発生して、永久磁石20dは、分岐した2本のレー
ル10b,10dのうち電磁石60bから遠い側のレー
ル10dに至る。
【0037】この一連の制御において、電磁石60a,
60bの磁力の強さが小さすぎると反発力又は吸引力が
充分でなく、永久磁石60a〜dをそれぞれ目的のレー
ル10a〜dに案内することができない。また、逆に、
電磁石60a〜bの磁化の強さが大きすぎると反発力又
は吸引力が過剰になるため、搬送台車30が永久磁石2
0a〜dがレール10の各部分との間の吸引力による案
内から外れてしまう可能性がある。更に、磁化のタイミ
ングを適切に設定しないと、搬送台車30に不必要な加
減速が加わる。以上の理由により、電磁石60a〜bの
磁力の強さ及び磁化のタイミングを適切に設定する必要
がある。
【0038】なお、レール10aとレール10dとは交
差するが、レール10aに対してレール10dが鋭角的
に交わっており、この交差点では、搬送台車30の持っ
ている移動と回転の慣性の働きによって、永久磁石20
aはレール10aとレール10dの交差点を通過後もレ
ール10a上を、永久磁石20dはレール10aとレー
ル10dの交差点を通過後もレール10d上を移動する
ので、磁気センサや電磁石で構成される上記レール分岐
部案内機構は必要ない。
【0039】また、レール10g、レール10hに案内
され、搬送台車30が(−)x方向に移動する場合、つ
まり、以上とは逆に搬送先であったところから搬送元で
あったところに移動する場合に、電磁石60aの代わり
に電磁石60cを、電磁石60bの代わりに電磁石60
dを、磁気センサ70aの代わりに磁気センサ70c
を、磁気センサ70bの代わりに磁気センサ70dを、
搬送台車30が(+)x方向に移動するときと同様に操
作することにより、レールの分岐部において、搬送台車
30を目的のレール上に案内することができる。
【0040】なお、本実施例では、搬送台車30が搬送
経路Rに沿って往復移動することを前提に、レール分岐
部案内機構を設けたが、搬送台車30が搬送元側から搬
送先側への一方通行の場合は、電磁石60c,60d及
び磁気センサ70c,70dは不要である。また、本実
施例ではレール10に珪素鋼板を使用したが、この代わ
りに軟磁性材料の低炭素鋼等を用いてもよい。また、台
車本体31及び搬送経路形成ベース本体3x,41,3
zにアルミニウムを使用したが、非磁性材料である真鍮
などを用いることも可能である。また、レールに案内さ
れる被案内端を本実施例では、永久磁石で形成したが、
これを軟磁性体で形成し、逆に、レール10を永久磁石
で形成してもよい。この場合、レール10は永久磁石で
なくとも、磁化されていればよいので、レール自体を軟
磁性体で形成し、これに永久磁石又は電磁石を接触させ
ておいてもよい。すなわち、被案内端とレールとのう
ち、一方が磁化された又は磁化されていない磁性体で、
他方が磁化された磁性体であれば、被案内端はレール上
に案内される。
【0041】また、本実施例では、レール分岐部案内機
構として電磁石を用いたが、この代わりに、永久磁石を
用い、これを移動させることによっても同様の効果が得
られる。また、浮上用ガスとしてクリーンエアを使用し
たが、基本的に、如何なる気体を用いてもよい。但し、
製造中の半導体を搬送する場合には、反応性の低い、窒
素やアルゴン等の不活性ガスで、且つクリーンなものを
使用することが望まれる。この場合、搬送装置全体を隔
離壁等で覆うことで、隔離壁内での化学反応を効果的に
抑えることができる。
【0042】また、永久磁石20についても、本実施例
では円柱形で、上下方向に磁化した永久磁石20を使用
したが、その形状は直方体でもよいし、磁化の方向も半
径方向や、左右方向でもよい。但し、永久磁石20の形
状が円柱状から大きく外れる場合は、レール10に対し
て永久磁石20の方向性が生じるため、姿勢転換が円滑
に起こらないおそれがあるので、形状は注意して選択す
る必要がある。また、永久磁石20の大きさ及びレール
10の一本のy方向の幅は、基本的に自由であるが、必
要な吸引力が得られれば、いずれも小さいほど正確に被
案内端である永久磁石がレールの中心線上をトレースす
る。また、搬送台車30の形状も正方形に限らず、浮上
用ガスによる浮上量を確保するだけの面積を有すれば、
円形、三角形、五角形等、任意の形状にできる。また、
永久磁石の位置も変えることができるが、この場合、永
久磁石の位置に対応させてレールの形状を変える必要が
ある。また、搬送台車30に対して推進力を与える推進
手段として、以上の実施例ではリニアインダクションモ
ータを用いたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、非接触で搬送台車30に対して推進力を与えるもの
であれば如何なるものでもよく、例えば、リニアパルス
モータや、ガス噴出ノズル等を用いてもよい。
【0043】また、以上の実施例では、姿勢転換の転換
角度を90゜としたが、レール10a〜hの形状を変え
ることにより、別の角度に搬送台車30の姿勢を変換で
きる。例として、図7に搬送台車30の姿勢を時計回り
に45゜転換する例を示す。なお、同図において、永久
磁石20の各々の軌跡を実線で、搬送台車30の一定時
間毎の輪郭を一点鎖線で示す。第1の実施例同様、レー
ル10のそれぞれの形状を同図の永久磁石20の各々の
軌跡と同一にすれば、搬送台車30を45゜姿勢転換さ
せることができる。同様に、レール10の形状を変える
ことで姿勢転換中の回転角速度も変えることができる。
例えば、回転角速度曲線をカム曲線の一種の変形正弦曲
線や変形台形曲線にすることもできる。また、図8に示
すように、等角加速度で角速度が増加し、等角加速度で
角速度が減少するよう、角速度変化を持たせたり、図9
に示すように、角速度変化を持たせないことも可能であ
る。これの場合、角加速度の変化が滑らかでなくなり、
搬送台車30にかかる衝撃が大きくなるものの、レール
の設計を簡略化できるという利点がある。
【0044】次に、姿勢転換装置の第2の実施例につい
て、図10を用いて説明する。本実施例の姿勢転換装置
1aは、レール分岐部案内機構を構成する磁気センサ及
び電磁石の数を第1の実施例より少なくしたものであ
る。具体的には、進入部Aのレール10fから姿勢転換
部Bのレール10b,10dに分岐する分岐部、及び姿
勢転換部Bの2本のレール10a,10dが結合する結
合部における、磁気センサ70b,70d及び電磁石6
0b,60dを削除している。
【0045】搬送台車30が(+)x方向に移動すると
き、磁気センサ70aで永久磁石20aの通過を確認す
ると、電磁石60aを永久磁石20aの下面の磁性と同
じ磁気極性に磁化させて永久磁石20aに対する反発力
を発生さることにより、永久磁石20aはレール10
a,10cのうち電磁石60aに対して遠い側のレール
10aに至る。この結果、x方向において永久磁石20
aと同じ位置に位置している永久磁石20bも、必然的
にレール10b,10dのうち電磁石60aに対して遠
い側のレール10bへ案内される。そして、磁気センサ
70aで永久磁石20cの通過を確認すると、電磁石6
0aを永久磁石20cの下面の磁性と逆の磁性に磁化さ
せて永久磁石20cに対する吸引力を発生させることに
より、永久磁石20cはレール10a,10cのうち電
磁石60aに対して近い側のレール10cに至る。この
際も、x方向において永久磁石20cと同じ位置に位置
している永久磁石20dが、必然的にレール10b,1
0dのうち電磁石60aに対して近い側のレール10b
へ案内される。
【0046】このように、2個の永久磁石が同時にそれ
ぞれの分岐点に進入する場合は、磁気センサと電磁石の
数を減少することができるので、製造コストを下げるこ
とができると共に、制御の簡易化を図ることもできる。
なお、第1の実施例と同様に、(−)x方向へ搬送台車
30が移動していく場合には、磁気センサ70aの代わ
りに磁気センサ70cを、電磁石60aの代わりに電磁
石60cを用いることになる。また、前述したが、搬送
台車30が搬送元側から搬送先側への一方通行の場合に
は、磁気センサ70c及び電磁石60cは不要になる。
【0047】次に、本発明に係る姿勢転換装置の第3の
実施例について、図11〜図13を用いて説明する。本
実施例の姿勢転換装置1bは、以上の実施例において、
レール分岐部案内機構の構成要素として用いていた電磁
石の代わりにアクチュエータ(レール変形手段)80を
用いたものである。以上の実施例における電磁石の代わ
りに用いるアクチュエータ80は、図12及び図13に
示すように、シリンダケーシング81と、シリンダケー
シング81内において往復移動するピストン(図示され
ていない。)と、ピストンに連結されているピストンロ
ッド82とを有している。このアクチュエータ80は、
ピストン及びピストンロッド82が搬送経路Rに対して
垂直なy方向に動作するよう、搬送経路形成ベース本体
41bに埋め込まれている。
【0048】本実施例において、各レール11a〜h
は、図11に示すように、第1の実施例の各レール10
a〜hとほぼ同じ形状を成している。しかし、進入部A
において搬送経路Rと平行な2本のレール11e,11
fは、姿勢転換部B内まで伸びていると共に、退出部C
において搬送経路Rと平行な2本のレール11g,11
hも姿勢転換部B内まで伸び、この関係で、姿勢転換部
Bにおけるレール11a〜dの長さが短くなっている点
で、第1の実施例と異なっている。また、本実施例のレ
ール11は、第1の実施例のレール10とは異なり、軟
磁性材料であるものの脆くなく変形しやすい炭素鋼板で
形成されている。経路形成ベース本体41bは、図12
に示すように、姿勢転換部B内まで伸びているレール1
1e〜hの端部が変形できるよう、姿勢転換部Bにレー
ル変形空間42が形成されている。このレール変形空間
42は、各レール11e〜hの端部毎に形成されてお
り、例えば、レール11eの端部が位置している箇所に
形成されているレール変形空間42は、レール11eの
端部が変形した結果、姿勢転換部Bのレール11a,1
1cの端部とほぼつながるよう形成されている。なお、
ここで、レールとレールとがつながるとは、一方のレー
ルの端部と他方のレールの端部とが接触する場合のみな
らず、一方のレールから他方のレールへ搬送台車30の
永久磁石20が乗り移ることができる範囲内で両レール
の端部相互が離れている場合も含んでいる。姿勢転換部
B内まで伸びているレール11e〜hの端部には、図1
2及び図13に示すように、アクチュエータ80のピス
トンロッド82の端部がレール把持具83を介して取り
付けられている。
【0049】このレール変形空間42及びアクチュエー
タ80の上部、つまり搬送台車30と対向する部分は、
図13に示すように、アルミニウム製の上部カバー43
で覆われている。なお、図11及び図12は、アクチュ
エータ80の存在を明確にするため、このカバー43を
省略している。進入部Aと姿勢転換部Bとの境である分
岐部より僅かに搬送元側の位置、及び姿勢転換部Bと退
出部Cとの境である結合部より僅かに搬送先側の位置に
は、第1の実施例と同様に、磁気センサ70設けられて
いる。
【0050】搬送台車30が(+)x方向に移動してき
た場合、磁気センサ70aで永久磁石20aの通過を感
知すると、アクチュエータ80aを駆動させ、レール1
1eの端部がレール11aの端部と連結するよう、レー
ル11eの端部を変形させると共に、アクチュエータ8
0bを駆動させ、レール11fの端部がレール11bの
端部と連結するよう、レール11fの端部を変形させ
る。この結果、レール11e上を進行してきた永久磁石
20aは、レール11a上に乗り移り、このレール11
aに案内され、レール11f上を進行してきた永久磁石
20bは、レール11b上に乗り移り、このレール11
bに案内される。その後、磁気センサ70aで永久磁石
20cの通過を感知すると、アクチュエータ80aを前
述の場合とは逆方向に駆動させ、レール11eの端部が
レール11cの端部と連結するよう、レール11eの端
部を変形させると共に、アクチュエータ80bも前述の
場合とは逆方向に駆動させ、レール11fの端部がレー
ル11dの端部と連結するよう、レール11fの端部を
変形させる。この結果、レール11e上を進行してきた
永久磁石20cは、レール11c上に乗り移り、このレ
ール11cに案内され、レール11f上を進行してきた
永久磁石20dは、レール11d上に乗り移り、このレ
ール11dに案内される。
【0051】以上のように、本実施例では、アクチュエ
ータ80のピストンロッド82が移動すると共に、レー
ルの一部も移動するが、これらは、カバー43で覆われ
ているため、これらの移動に起因する発塵は、搬送台車
上には至らない。また、本実施例の姿勢転換部Bにおけ
るレール11a〜dの形状は、基本的に第1の実施例と
同じであるので、搬送台車30が姿勢転換部Bに至る
と、搬送台車30は、第1の実施例と同様に、その重心
GがX方向に伸びている搬送経路R上を移動しつつ、重
心Gを中心として時計回りに90゜回転する。
【0052】搬送台車30が(+)x方向に移動する場
合、アクチュエータ80cで、レール11cの搬送先側
端部とレール11dの搬送先側端部との中間位置にレー
ル11gの搬送元側端部を固定しておく。更に、アクチ
ュエータ80dで、レール11aの搬送先側端部とレー
ル11bの搬送先側端部との中間位置にレール11hの
搬送元側端部を固定しておく。レール11gの搬送元側
端部及びレール11fの搬送元側端部を以上の位置で固
定しておくことにより、搬送台車30が姿勢転換部Bか
ら退出部Cに移る過程で、搬送台車30の永久磁石20
a〜dは、レール11g,11fに自然と乗り移り、こ
れらのレール11g,11fに案内される。
【0053】搬送台車30が(−)x方向に移動する場
合は、搬送台車30が(+)x方向に移動する場合と同
様に、アクチュエータ80aの代わりにアクチュエータ
80cを、アクチュエータ80bの代わりにアクチュエ
ータ80bを制御すれば、搬送台車30の永久磁石20
a〜dを姿勢転換部Bにおける目的のレール11a〜d
に案内することができる。なお、本実施例においても、
搬送元側から搬送先側への一方通行のみである場合に
は、アクチュエータ80c,80dは不要である。
【0054】次に、本発明に係る姿勢転換装置の第4の
実施例について、図14〜図16を用いて説明する。本
実施例の姿勢転換装置1cは、分岐部近傍のレールを一
時的に磁化することで、搬送台車30の永久磁石20a
〜dを目的のレールに導けるよう、レール分岐部案内機
構を構成したものである。
【0055】本実施例において、各レール12a〜h
は、図14に示すように、第1の実施例の各レール10
a〜hとほぼ同じ形状を成している。但し、図15に示
すように、進入部Aのレール12eから姿勢転換部Bに
おいて分岐する2本のレール12a,12cとレール1
2eとの間には、軟磁性材料で形成されたレール90
a,90cが設けられている。同様に、進入部Aのレー
ル12fから姿勢転換部Bにおいて分岐する2本のレー
ル12b,12dとレール12fとの間には、軟磁性材
料で形成されたレール90b,90dが設けられてい
る。更に、姿勢転換部Bのレール12c,12dの搬送
先側端部と退出部Cのレール12gの搬送元側端部との
間にも、軟磁性材料で形成されたレール91c,91d
が設けられ、姿勢転換部Bのレール12a,12bの搬
送先側端部と退出部Cのレール12hの搬送元側端部と
の間にも、軟磁性材料で形成されたレール91a,91
bが設けられている。レール90a,90cの下部に
は、図16に示すように、これらを磁化する電磁石が設
けられている。レール90b,90dの下部、レール9
1a,91bの下部、91c,91dの下部にも、同様
に、電磁石92,92,92が設けられている。
【0056】(+)x方向に搬送台車30が移動する場
合、磁気センサ70aにより搬送台車30の永久磁石2
0aの通過を確認すると、電磁石92で、レール90c
を永久磁石20aの下面の磁気極性と同じ極性に磁化す
ると共に、レール90aを永久磁石20aの下面の磁気
極性と逆の極性に磁化する。この結果、搬送台車30の
永久磁石20aは、レール90aに導かれる。また、磁
気センサ70bにより永久磁石20bの通過を確認する
と、電磁石92で、レール90dを永久磁石20bの下
面の磁気極性と同じ極性に磁化すると共に、レール90
bを永久磁石20bの下面の磁気極性と逆の極性に磁化
する。この結果、搬送台車30の永久磁石20bは、レ
ール90bに案内される。その後、搬送台車30の持つ
慣性によって、永久磁石20aはレール12aに、永久
磁石20bはレール12bに乗り移って行く。
【0057】更に、磁気センサ70aにより搬送台車3
0の永久磁石20cの通過を確認すると、電磁石92
で、レール90aを永久磁石20cの下面の磁気極性と
同じ極性に磁化すると共に、レール90cを永久磁石2
0cの下面の磁気極性と逆の極性に磁化する。この結
果、搬送台車30の永久磁石20cは、レール90cに
案内される。また、磁気センサ70bにより永久磁石2
0dの通過を確認すると、レール90bを永久磁石20
dの下面の磁気極性と同じ極性に磁化すると共に、レー
ル90dを永久磁石20dの下面の磁気極性と逆の極性
に磁化する。この結果、永久磁石20dは、レール90
dに案内される。その後、搬送台車30の持つ慣性によ
って、永久磁石20cはレール12cに、永久磁石20
dはレール12dに乗り移って行く。
【0058】搬送台車30が(−)x方向へ移動する場
合には、搬送台車30が(+)x方向に移動する場合と
同様に、磁気センサ70c,70dやレール91a〜d
等を、それぞれ磁気センサ70a,70bやレール90
a〜d等の代わりに、制御すれば、搬送台車30の永久
磁石20a〜dを姿勢転換部Bにおける目的のレール1
2a〜dに案内することができる。
【0059】なお、永久磁石20の下面と同じ磁気極性
に磁化するレール90は、永久磁石20に対する反発力
を必ずしも発生させる必要はなく、吸引力を弱める程度
でもよい。さらに、レール90aと90cとのうちいず
れか一方のみ、同様に、90dと90b、レール91a
とレール91b、レール91cとレール91dに関して
も、いずれか一方のみを磁化するようにしても、同様の
効果が得られる。本実施例においても、搬送元側から搬
送先側への一方通行のみである場合には、磁気センサ7
0c,70d、レール91a〜d、及びこれらレール9
1a〜dの下部に設ける電磁石92は、不要である。
【0060】次に、本発明に係る姿勢転換装置の第5の
実施例について、図17及び図18を用いて説明する。
本実施例の姿勢転換装置1dは、レール分岐部案内機構
として、搬送台車30に対してクリーンエアを噴出する
ガスノズル100a〜dを用いたものである。
【0061】本実施例のレールは、第1の実施例のレー
ル10a〜dとまったく同一である。レール10gの分
岐部より僅かに搬送先側の位置近傍、レール10fの分
岐部より僅かに搬送先側の位置近傍、レール10cとレ
ール10dとの結合部より僅かに搬送元側の位置近傍、
レール10aとレール10bとの結合部より僅かに搬送
元側の位置近傍の搬送経路形成ベース本体41dには、
y方向にクリーンエアを噴出するガスノズル100a〜
dが設けられている。4つのガスノズル100a〜dう
ち、ガスノズル100a,100cは、(−)y方向に
クリーンエアを噴出するよう設けられ、ガスノズル10
0b,100dは、(+)y方向にクリーンエアを噴出
するよう設けられている。
【0062】搬送台車30が(+)x方向に移動する場
合、磁気センサ70aで搬送台車30の永久磁石20a
の通過を感知すると、ガスノズル100aから(−)y
方向にクリーンエアを噴出させ、このクリーンエアで搬
送台車30を(−)y方向に押すことにより、永久磁石
20aをレール10aに案内する。このとき、搬送台車
30が僅かに(−)y方向に移動するため、この時点に
おける永久磁石20aと同じ方向に移動する永久磁石2
0bは、レール10bに案内される。そして適切な時間
の後、クリーンエアの噴出が停止される。その後、磁気
センサ70bで搬送台車30の永久磁石20dの通過を
感知すると、ガスノズル100bから(+)y方向にク
リーンエアを噴出させ、このクリーンエアで搬送台車3
0を(+)y方向に押し、永久磁石20dをレール10
dに案内する。このとき、搬送台車30が僅かに(+)
y方向に移動するため、この時点における永久磁石20
dと同じ方向に移動する永久磁石20cはレール10c
に案内される。
【0063】また、(−)x方向へ搬送台車30が移動
する場合には、搬送台車30が(+)x方向に移動する
場合と同様に、磁気センサ70aの代わりに磁気センサ
70c、磁気センサ70bの代わりに磁気センサ70
d、ガスノズル100aの代わりにガスノズル100
c、ガスノズル100bの代わりにガスノズル100d
を制御することで、搬送台車30の永久磁石20a〜d
を姿勢転換部Bにおける目的のレール10a〜dに案内
することができる。本実施例においても、搬送元側から
搬送先側への一方通行のみである場合には、磁気センサ
70c,70d、ガスノズル100c,100dは不要
である。
【0064】なお、本実施例では、ガスノズル100a
〜dから噴出させる気体として、クリーンエアを使用し
たが、ガス噴出口50から噴出させる気体と同様、ガス
の種類には限定されず、反応性の低い窒素やアルゴン等
の不活性ガスを使用することも可能である。但し、コス
ト面から、ガス噴出口50から噴出させる気体とガスノ
ズル100a〜dから噴出させる気体とは、同一種であ
ることが好ましい。
【0065】次に、本発明に係る姿勢転換装置の第6の
実施例について、図19を用いて説明する。本実施例の
姿勢転換装置1eは、レール分岐部案内機構として、y
方向に進行磁界を発生するリニアモータ110a,11
0bを用いたものである。本実施例のレールは、第1の
実施例のレール10a〜dとまったく同一である。経路
形成ベース本体41eには、レール10aの搬送元側端
部とレール10dの搬送元側端部との中間位置、及びレ
ール10dの搬送先側端部とレール10aの搬送先側端
部との中間位置に、それぞれ、y方向に進行磁界を発生
するリニアモータ110a,110bが設けられてい
る。
【0066】搬送台車30が(+)x方向に移動する場
合、磁気センサ70aで搬送台車30の永久磁石20a
の通過を確認すると、リニアモータ110aで(−)y
負方向に進行磁界を発生させることにより、搬送台車3
0を(−)y方向に移動させて、永久磁石20aをレー
ル10aに、永久磁石20bをレール10bに案内す
る。更に、磁気センサ70aで永久磁石20cの通過を
確認すると、リニアモータ110aで(+)y方向に進
行磁界を発生させることにより、永久磁石20cをレー
ル10cに、永久磁石20dをレール10dに案内す
る。ことで搬送台車移動体30の姿勢転換を行う方法で
ある。なお、磁気センサ70cとリニアモータ110b
は、(−)x方向へ搬送台車30が移動する場合に、用
いることになる。本実施例においても、これら磁気セン
サ70cとリニアモータ110bは、搬送元側から搬送
先側への一方通行のみである場合には、不要である。
【0067】次に、本発明に係る姿勢転換装置の第7の
実施例について、図20を用いて説明する。本実施例の
姿勢転換装置1fは、搬送台車30の各永久磁石20a
〜dの下面の磁気極性が予め判っている場合に、レール
分岐部案内機構として、永久磁石を用いるものである。
【0068】例えば、搬送台車30において対角的な位
置関係になる2つの永久磁石20a,20dの下面の磁
気極性が共にS極で、残りの2つの永久磁石20b,2
0cの下面の磁気極性が共にN極であるものとする。経
路形成ベース本体41fには、第1の実施例と同形状の
レールa〜fが設けられていると共に、レールの分岐部
近傍に永久磁石120a〜dが設けられている。各永久
磁石120a〜dのうち、永久磁石120aは、レール
10cの搬送元側端部近傍で且つレール10cよりも
(+)y方向側に設けられ、永久磁石120bは、レー
ル10bの搬送元側端部近傍で且つレール10bより
(−)y方向側に設けられ、永久磁石120cは、レー
ル10cの搬送先側端部近傍で且つレール10cより
(+)y方向側に設けられ、永久磁石120dは、レー
ル10bの搬送先側端部近傍で且つレール10bより
(−)y方向側に設けられている。各永久磁石120a
〜dの上面、つまり搬送台車30と対向する側の面の磁
極は、いずれもS極である。
【0069】搬送台車30が(+)x方向に移動する場
合、搬送台車30の永久磁石20aがレール10eの分
岐部に至り、搬送台車30の永久磁石20bがレール1
0fの分岐部に至ると、搬送台車30の永久磁石(S
極)20aは、経路形成ベース本体41fの永久磁石
(S極)20aから反発力を受けて、レール10aの方
へ案内され、搬送台車30の永久磁石(N極)20b
は、経路形成ベース本体41fの永久磁石(S極)12
0bから吸引力を受けて、レール10bの方へ案内され
る。その後、搬送台車30の永久磁石(N極)20c
は、経路形成ベース本体41fの永久磁石(S極)12
0aから吸引力を受けて、レール1cの方に案内され、
搬送台車30の永久磁石(S極)20dは、経路形成ベ
ース本体41fの永久磁石(S極)120bから反発力
を受けて、レール10dの方に案内される。
【0070】このように、搬送台車30上の永久磁石2
0の磁気極性が予め判っている場合には、分岐部付近に
永久磁石120を配置するだけで、特別な制御をするこ
となく、搬送台車30の永久磁石20を目的のレールに
案内することが可能である。
【0071】また、搬送台車30が(−)x方向へ移動
していく場合には、経路形成ベース41fの永久磁石1
20a,120bの代わりに、経路形成ベース41fの
永久磁石120c,120dが搬送台車30の永久磁石
20a〜dに作用することで、搬送台車30の永久磁石
20a〜dは目的のレールに案内される。本実施例にお
いても、搬送元側から搬送先側への一方通行のみである
場合には、当然、永久磁石120c,120dは不要で
ある。
【0072】次に、本発明に係る姿勢転換装置の第8の
実施例について、図21及び図22を用いて説明する。
第1の実施例の姿勢転換装置1では、レール分岐部案内
機構として、レールの各分岐部毎に電磁石60a〜dを
設けたものであるが、本実施例の姿勢転換装置1gで
は、レールの各分岐部をいくつかの組に分け、この組ご
とに電磁石160a,160bを設けて、電磁石の数量
削減を図ったものである。
【0073】本実施例の経路形成ベース本体41gに
は、第1の実施例と同形状のレール10a〜fが設けら
れていると共に、2つの電磁石160a,160bが設
けられている。各電磁石160a,160bは、図22
に示すように、鉄心162a,162bと、この鉄心1
61a,161bに巻きつけられているコイル161
a,161bとを有している。図21に示すように、2
つの電磁石160aのうち、一方の電磁石160aは、
その鉄心162aの一方の端部163aがレール10c
の搬送元側端部近傍に位置し、その鉄心162aの他方
の端部164aがレール10bの搬送元側端部近傍に位
置するよう経路形成ベース本体41gに設けられてい
る。また、他方の電磁石160bは、その鉄心162b
の一方の端部163bがレール10cの搬送先側端部近
傍に位置し、その鉄心162bの他方の端部164bが
レール10bの搬送先側端部近傍に位置するよう、経路
形成ベース本体41gに設けられている。なお、本実施
例において、搬送台車30の各永久磁石20a〜dのう
ち、対角的な位置関係になる2つの永久磁石20a,2
0dの下面の磁気極性が互いに同じであり、残りの2つ
の永久磁石20b,20cの下面の磁気極性が互いに同
じで且つ先の2つの永久磁石20a,20dの下面の磁
気極性と異なっている。
【0074】搬送台車30が(+)x方向に移動する場
合、磁気センサ70aで、搬送台車30の永久磁石20
aの通過を確認すると共に永久磁石20aの下面の磁気
極性を識別すると、電磁石160aの鉄心162aの一
方の端部163aを永久磁石20aの下面の磁気極性と
同じ極性に磁化する。すると、この電磁石160aの鉄
心162aの他方の端部164bは一方の端部163a
と逆極性に磁化される。この結果、搬送台車30の永久
磁石20aは、電磁石160aの一方の端部163aか
ら反発力を受けて、レール10aに案内され、搬送台車
30の永久磁石20bは、電磁石160aの他方の端部
164aから反発力を受けて、レール10bに案内され
る。その後、搬送台車30の永久磁石20cは、電磁石
160aの一方の端部163aから吸引力を受けて、レ
ール10cに案内され、搬送台車30の永久磁石20d
は、電磁石160aの他方の端部164aから吸引力を
受けて、レール10dに案内される。また、搬送台車3
0が(−)x方向へ移動していく場合には、磁気センサ
70a及び電磁石160aの代わりに、磁気センサ70
c及び電磁石160bを動作させる。
【0075】以上のように、本実施例では、磁気センサ
の数量及び電磁石の数量を第1の実施例よりも減らすこ
とができ、製造コストの低減を図ることができる。さら
に、電磁石の磁化制御の回数も減るので制御自体が楽に
なる。なお、本実施例においても、搬送元側から搬送先
側への一方通行のみである場合には、当然、磁気センサ
70c及び電磁石160bは不要である。
【0076】ところで、以上の実施例では、すべて、レ
ールが分岐するものであるが、レールが分岐しない場合
も在りうるので、以下の第9の実施例において説明す
る。
【0077】ここで、姿勢転換部Bにおいてレールを分
岐しなければならない条件について考察する。以上の実
施例のように、進入部A又は退出部Cにおいて、1本の
レール上を搬送台車30の2つの永久磁石20,20が
並んで走行する場合には、姿勢転換部Bにおいて搬送台
車30が回転する際、並んで走行していた2つの永久磁
石20,20を別々のルート上を走行させなければなら
なくなるため、レールを分岐する必要が生じる。従っ
て、進入部A又は退出部Cにおいて、1本のレール上を
複数の永久磁石20,20が走行しなければ、レールを
分岐する必要はない。
【0078】そこで、本実施例の姿勢転換装置1hで
は、図23に示すように、搬送台車30の4つの永久磁
石20a〜dに対して、それぞれ、互いに完全に独立し
たレール170a〜dを経路形成ベース本体41hに設
け、1本のレール上を搬送台車30の複数の永久磁石が
走行しないようにしている。このように構成することに
より、レール分岐部案内機構を設ける必要もなく、さら
に、そのための制御も不要になる。但し、本実施例の場
合、進入部A及び退出部Cにおいても、4本のレールが
必要になってしまうという欠点が在る。
【0079】また、以上の実施例では、搬送台車30に
設けられている永久磁石の数量は、全て4個であるが、
本発明は、これに限定されるものではなく、搬送経路R
に対する搬送台車30の方向性を確保できる数量、つま
り2個以上であれば、3個でも、5個でもよい。
【0080】ここで、被案内体としての永久磁石が搬送
台車に2個設けられているものを第10の実施例とし
て、図24を用いて説明する。本実施例の姿勢転換装置
1iの搬送台車30iは、正方形板状の台車本体31i
と、この台車本体31iの角近傍で且つ互いに対角的な
関係になる位置に設けられている2個の永久磁石20
e,20fとを備えている。また、経路形成ベース40
iは、経路形成ベース本体41iと、この経路形成ベー
ス本体41iに設けられ、搬送台車30iの2個の永久
磁石20e,20fをそれぞれ案内するレール10m,
10nとを備えている。
【0081】搬送台車30iが進入部Aから姿勢転換部
Bに至ると、姿勢転換部Bに設けられているレールに案
内されて、搬送台車30iは、その重心Gを中心として
時計回りに90゜回転する。姿勢転換部Bから退出部C
に至ると、x方向に伸びる搬送経路Rに沿って直進す
る。なお、本実施例及び第9の実施例においても、進入
部A及び退出部Cにおいて、レールはx方向に直線的に
伸びている搬送経路Rに平行である。また、本実施例及
び第9の実施例においても、搬送台車の重心Gは、進入
部A及び退出部Cのみならず姿勢転換部Bにおいても搬
送経路R上を直進する。
【0082】本実施例の場合でも、2個の永久磁石20
e,20fに対して互いに独立している2本のレール1
0m,10nが設けられているので、第9の実施例と同
様に、レールの分岐部や交差点がなく、レール分岐部案
内機構を設ける必要がない。このため、レール分岐部に
おける制御も必要ない。また、本実施例では、永久磁石
の数量が2個であるものの、正方形板状の台車本体31
iの対角的な位置に設けたので、隣合う位置に設けるよ
りも、搬送台車30のヨーイングを抑えることができ、
搬送台車30を安定走行させることができる。さらに、
本実施例では、永久磁石の数量を2個にし、これに対応
してレールの本数も2本にしたので、以上の実施例より
も部品点数が少なくなり、製造コストを抑えることがで
きる。
【0083】なお、本実施例では、永久磁石の数量が2
個であるが、前述したように、永久磁石の数量を5個、
6個と増やしてもよい。この場合、レールへの吸引力が
増加すると共に、この吸引力が搬送台車の広範囲に均一
にかかるので、搬送台車のピッングやローリングを抑え
られ、さらに搬送台車のレールへの追従性を上げられ、
搬送台車を安定走行させることができる。
【0084】
【発明の効果】本発明では、目的の搬送経路に対する角
度が次第に変わって行くレールに沿って、搬送台車が移
動して行くと、自然に搬送経路に対する搬送台車の向き
が変わるので、姿勢転換装置に進入してきた搬送台車を
姿勢転換のために、わざわざ停止させる必要がない。ま
た、搬送台車の運動エネルギは、搬送台車周囲の気体と
の流体学上の摩擦損失と形状損失によって失われるが、
搬送台車がレールから浮上しているため、そのエネルギ
損失は搬送台車の持つ運動エネルギに比較して充分小さ
く、搬送台車の移動速度は、姿勢転換装置に進入してか
ら出るまでの間において、実質的にほとんど低下しな
い。従って、本発明によれば、搬送時間を短縮すること
ができる。また、搬送台車の加減速装置が不要であるた
め、製造コストの低減も図ることができる。
【0085】さらに、本発明によれば、レールの形状に
工夫を凝らすことで搬送台車の姿勢転換を実現している
ため、従来技術のように、比較的大きく且つ比較的電力
を消費するターンテーブルを必要とせず、製造コストの
低減のみならず、ランニングコストの低減や設置スペー
スの縮小化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の姿勢転換装置の斜
視図である。
【図2】本発明に係る第1の実施例の姿勢転換装置の平
面図である。
【図3】本発明に係る第1の実施例の姿勢転換装置を備
えた搬送装置の平面図である。
【図4】本発明に係る第1の実施例の搬送台車の姿勢変
化を示す概念図である。
【図5】本発明に係る第1の実施例の搬送台車の回転角
速度を示すグラフである。
【図6】本発明に係る第1の実施例の搬送台車の回転角
加速度を示すグラフである。
【図7】本発明に係る他の実施例の搬送台車の姿勢変化
を示す概念図である。
【図8】本発明に係る他の実施例の搬送台車の回転角速
度を示すグラフである。
【図9】本発明に係るさらに他の実施例の搬送台車の回
転角速度を示すグラフである。
【図10】本発明に係る第2の実施例の姿勢転換装置の
平面図である。
【図11】本発明に係る第3の実施例の姿勢転換装置の
平面図(但し、上部カバーを省略してある。)である。
【図12】図11におけるレール分岐部案内機構部分の
拡大平面図である。
【図13】図12におけるXIII−XIII線断面図であ
る。
【図14】本発明に係る第4の実施例の姿勢転換装置の
平面図である。
【図15】図14におけるレール分岐部の拡大平面図で
ある。
【図16】図15におけるXVI−XVI線断面図である。
【図17】本発明に係る第5の実施例の姿勢転換装置の
平面図である。
【図18】図17におけるガスノズル付近の拡大側断面
図である。
【図19】本発明に係る第6の実施例の姿勢転換装置の
平面図である。
【図20】本発明に係る第7の実施例の姿勢転換装置の
平面図である。
【図21】本発明に係る第8の実施例の姿勢転換装置の
平面図である。
【図22】図21におけるXXII−XXII線断面図である。
【図23】本発明に係る第9の実施例の姿勢転換装置の
平面図である。
【図24】本発明に係る第10の実施例の姿勢転換装置
の平面図である。
【符号の説明】
1,1a〜1i…姿勢転換装置、2x…搬送元側搬送経
路形成ベース、2z…搬送先側搬送経路形成ベース、3
x…搬送元側搬送経路形成ベース本体、3z…搬送先側
搬送経路形成ベース本体、4x…搬送元側リニアモータ
のステータ、4z…搬送先側リニアモータのステータ、
10a〜10n,11a〜11f,12a〜12f,9
0a〜90d,91a〜91d,170a〜170d…
レール、20a〜20f…永久磁石(被案内端)、3
0,30i…搬送台車、31,31i…搬送台車本体、
40,40b〜40i…姿勢転換装置の搬送経路形成ベ
ース、41,41b〜41i…姿勢転換装置の搬送経路
形成ベース本体、42…レール変形空間、43…上部カ
バー、50…ガス噴出口、60a〜60d,92,16
0a,160b…電磁石、70a〜70d…磁気セン
サ、80…アクチュエータ(レール変形手段)、100
a〜100d…ガスノズル、110a,110b…リニ
アモータ、120a〜120d…永久磁石、A…進入
部、B…姿勢転換部、C…退出部、G…搬送台車の重
心、R…搬送経路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65G 47/52 101 Z 54/02 H01L 21/68 A

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送物を目的の搬送経路に沿って搬送しつ
    つ、その姿勢を変える姿勢転換装置において、 前記搬送物が載置される搬送台車と、 前記搬送台車が目的の搬送経路に沿って移動するよう、
    該搬送経路に沿って形成されているレールと、 前記レール上の前記搬送台車を該レールから浮上させる
    浮上手段と、 を備え、 前記搬送台車には、前記レールに対向するよう複数の被
    案内端が設けられ、 前記被案内端と前記レールとは、該被案内端が該レール
    と非接触であっても該被案内端が該レール上に案内され
    るよう、いずれも磁性体で形成されていると共に、少な
    くとも一方が磁化された磁性体であり、 前記レールは、レールが搬送元側において前記搬送経路
    に平行に形成されている進入部と、該進入部のレールの
    搬送先側端部につながり、複数の前記被案内端を相互に
    結ぶ仮想線分の方向が前記搬送経路に対して次第に変化
    するようレールの該搬送経路に対する角度が次第に変わ
    って行く姿勢転換部と、該姿勢転換部のレールの搬送先
    側端部につながり、レールが前記搬送経路に平行に形成
    されている退出部とを有していることを特徴とする姿勢
    転換装置。
  2. 【請求項2】前記浮上手段は、前記搬送台車の下方から
    該搬送台車に向かって気体を噴出する気体噴出手段であ
    ることを特徴とする請求項1記載の姿勢転換装置。
  3. 【請求項3】前記進入部には、前記搬送経路と平行で、
    前記搬送台車の複数の前記被案内端のうちの少なくとも
    2個の被案内端を案内する1本のレール(以下、進入部
    レールとする。)が設けられ、 前記姿勢転換部には、1本の前記進入部レールで案内さ
    れていた複数の被案内端の数量と同じ数だけ、該進入部
    レールの搬送先端部から分岐したレール(以下、姿勢転
    換部レールとする。)が設けられ、 1本の前記進入部レールに案内されていた複数の前記被
    案内端のうち特定の被案内端が前記姿勢転換部に至る
    と、該特定の被案内端を、複数の前記姿勢転換部レール
    のうちの目的のレールに強制的に導くレール分岐部案内
    手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の姿勢転換装置。
  4. 【請求項4】前記レール分岐部案内手段は、 前記特定の被案内端が前記姿勢転換部に至ると、磁性体
    で形成されている該特定の被案内端を、複数の前記姿勢
    転換部レールのうち前記目的のレールの方向に導く磁界
    を発生する磁石を有していることを特徴とする請求項3
    記載の姿勢転換装置。
  5. 【請求項5】前記レール分岐部案内手段の前記磁石は、
    永久磁石であることを特徴とする請求項4記載の姿勢転
    換装置。
  6. 【請求項6】前記レール分岐部案内手段は、 1本の前記進入部レールに案内されていた複数の前記被
    案内端のうち前記特定の被案内端が前記姿勢転換部に至
    る直前で、該特定の被案内端を検知する被案内端検知手
    段と、 前記被案内端検知手段が前記特定の被案内端を検知する
    と、前記磁石を前記目的のレールに対して近づけ又は遠
    ざける磁石移動手段とを有し、 前記磁石は、永久磁石であることを特徴とする請求項4
    記載の姿勢転換装置。
  7. 【請求項7】前記レール分岐部案内手段は、 1本の前記進入部レールに案内されていた複数の前記被
    案内端のうち前記特定の被案内端が前記姿勢転換部に至
    る直前で、該特定の被案内端を検知する被案内端検知手
    段を有し、 前記磁石は、前記被案内端検知手段が前記特定の被案内
    端を検知すると、前記磁界を発生する電磁石であること
    を特徴とする請求項4記載の姿勢転換装置。
  8. 【請求項8】前記姿勢転換部レールは、磁化されていな
    い磁性体であり、 前記レール分岐部案内手段は、 1本の前記進入部レールに案内されていた複数の前記被
    案内端のうち特定の被案内端が前記姿勢転換部に至る直
    前で、該特定の被案内端を検知する被案内端検知手段
    と、 前記被案内端検知手段が該特定の被案内端を検知する
    と、複数の前記姿勢転換部レールのうち前記目的のレー
    ルに前記特定の被案内端を導けるよう、該目的のレール
    の搬送元側端部を一時的に磁化する電磁石とを有してい
    ることを特徴とする請求項3記載の姿勢転換装置。
  9. 【請求項9】複数の前記姿勢転換部レールは、前記進入
    部と該姿勢転換部との境界近傍には、形成されておら
    ず、 1本の前記進入部レールは、前記姿勢転換部内まで伸
    び、該進入部レールの該姿勢転換部内まで伸びている部
    分が複数の前記姿勢転換部レールの搬送元側端部のいず
    れに対しても選択的につながるよう、少なくとも該姿勢
    転換部内まで伸びている部分が変形可能であり、 前記レール分岐部案内手段は、 前記進入部レールに案内されていた複数の前記被案内端
    のうち特定の被案内端が前記姿勢転換部に至る直前で、
    該特定の被案内端を検知する被案内端検知手段と、 前記被案内端検知手段が該特定の被案内端を検知する
    と、前記進入部レールの前記姿勢転換部内まで伸びてい
    る部分を変形させて、複数の前記姿勢転換部レールのう
    ちの前記目的のレールの搬送元側端部に、該進入部レー
    ルの該姿勢転換部内まで伸びている部分をつなげるレー
    ル変形手段とを有していることを特徴とする請求項3記
    載の姿勢転換装置。
  10. 【請求項10】前記レール分岐部案内手段は、 1本の前記進入部レールに案内されていた複数の前記被
    案内端のうち特定の被案内端が前記姿勢転換部に至る直
    前て、該特定の被案内端を検知する被案内端検知手段
    と、 前記被案内端検知手段が前記特定の被案内端を検知する
    と、複数の前記姿勢転換部レールのうちの前記目的のレ
    ールに前記特定の被案内端を導けるよう、前記搬送台車
    に対して気体を吹き付ける気体噴出手段とを有している
    ことを特徴とする請求項3記載の姿勢転換装置。
  11. 【請求項11】前記搬送台車の複数の前記被案内端は、
    永久磁石であることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9又は10記載の姿勢転換装置。
  12. 【請求項12】前記レールは、移動中の前記搬送台車の
    複数の前記被案内端と対向している部分が少なくとも磁
    化している磁性体であることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7、9又は10記載の姿勢転換装
    置。
  13. 【請求項13】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    9、10、11又は12記載の姿勢転換装置と、 前記搬送経路に平行に形成され、且つ前記被案内端を案
    内すべく磁性体で形成され、前記進入部の前記レールの
    搬送元側端部に接続されている搬送元側レールと、 前記搬送経路に平行に形成され、且つ前記被案内端を案
    内すべく磁性体で形成され、前記退出部の前記レールの
    搬送先側端部に接続されている搬送先側レールと、 前記搬送元側レール及び前記搬送先側レールから前記搬
    送台車を浮上させる浮上手段と、 前記搬送元側レール及び前記搬送先側レールから浮上し
    ている前記搬送台車に対して、前記搬送経路が伸びてい
    る方向に推進力を加える搬送台車推進手段と、 を備えていることを特徴とする搬送装置。
  14. 【請求項14】前記搬送台車は、複数の前記被案内端と
    導電体で形成された台車本体とを有し、 前記搬送台車推進手段は、前記搬送経路が伸びている方
    向に進行磁界を発生するリニアモータであることを特徴
    とする請求項13記載の搬送装置。
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