JPH0858389A - サッシュレス車のシール構造 - Google Patents

サッシュレス車のシール構造

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JPH0858389A
JPH0858389A JP6225667A JP22566794A JPH0858389A JP H0858389 A JPH0858389 A JP H0858389A JP 6225667 A JP6225667 A JP 6225667A JP 22566794 A JP22566794 A JP 22566794A JP H0858389 A JPH0858389 A JP H0858389A
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Yasuyuki Fujita
保行 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトで、乗降性・視界・外観にすぐ
れ、設計の自由度が大きい、サッシュレス車のシール構
造を提供する。 【構成】 第1の発明は、ボディ開口縁10に取付け、
そのボディ開口縁10・ドアガラス20間をシールする
と共に、上昇させ、弾接させたドアガラス20が高速走
行時車外側に吸出されて、外れないよう、ボディ開口縁
10車外側下向きに設けたモールディング等40等によ
り車外側から支えるサッシュレス車のシール構造であっ
て、ドアガラス20の昇降機構にドロッピング機能を付
与してなり、且つ、高速走行時吸出されたドアガラス2
0の上端が作る軌跡Qからのモールディング等40の下
端迄の距離Yを4mm以上、ドアガラス20の倒し込み
量Xを5mm以下にしてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボディ開口縁に取付
け、上昇したドアガラスと弾接させ、ボディ開口縁・ド
アガラス間をシールするサッシュレス車のシール構造の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ボディ開口縁に取付けて上昇した
ドアガラスと弾接させ、ボディ開口縁・ドアガラス間を
シールするサッシュレス車のシール構造として、図1乃
至図5に示すものが使用されている。何れも、上昇させ
てシール構造に弾接させたドアガラス20が、高速走行
時車外側に吸出されて、シール構造から外れないように
ドアガラス20上部を車外側から支えるモールディング
40、或はその機能を有する部分(以下モールディング
等と呼称)を設けてあり、位置関係は以下の通である。
【0003】すなわち、ドアを開閉する際、上昇させた
ドアガラス20の上端がモールディング等の下端に当ら
ないように、ドア開閉時に上昇させたドアガラス20の
上端が作る軌跡Pがモールディング等の下端の下方を通
るようにしてある。上昇させ、シール構造と弾接させた
ドアガラス20が高速走行時に吸出されても、ドアガラ
ス20がモールデイング等に掛って車外に外れないよう
にドアガラス20の上端が作る軌跡Qがモールディング
等の下端より上方を通るようにしてある。以上両方の条
件を充すためには、ドアガラス20のモールディング等
への掛り(軌跡Qからのモールディング等の下端迄の距
離Y)を3mm程度に小さくし、ドアガラス20の倒し
込み量Xを10mm程度に大きくする必要がある。
【0004】図2に示すものについて詳細説明すると、
10はボディ開口縁、11はそのボディ開口縁10にビ
ス等により取付けたリテーナーである。30はシール構
造で、リテーナー11に嵌着する基底部31に、上昇し
たドアガラス20と弾接させる中空シール部32を一体
に結合すると共に、その中空シール部32の車内側の端
に、車内に向って、リップ33を突出させている。
【0005】40は前記ボディ開口縁10の車外側に下
向きに突出させた、中空シール部32の車外側の面を車
外側から支えるモールディングである。50はオープニ
ングトリムで、ボディ開口縁10の車内側下方に突設し
たフランジ12に嵌着する断面U字状のオープニングト
リムである。55はボディのルーフのフランジ12の車
内側を覆う内装トリムであって、両者の接続部分の外観
をよくするために、オープニングトリム50の車内側先
端に、内装トリム55の車外側部分を覆うリップ51を
突設してある。
【0006】なお、図3によって、上記ルーフ部に取付
けるシール構造に対応するセンターピラー部に取付ける
シール構造について説明すると、15はセンターピラ
ー、16はそのセンターピラー15の前後各面に取付け
たリテーナー、17は同じくセンターピラー15の前後
各端に突設したフランジ、31は前記リテーナー16に
嵌着した基底部、32はその基底部31に一体に結合し
且つドアガラス20と弾接させる中空シール部、33は
その中空シール部32の前後各端に突設したリップであ
って、フランジ17を覆うものである。56はセンター
ピラー15の車内側を覆う内装トリムである。
【0007】次に、図4に示すものについて、図2に示
すものとの違いを説明すると、基底部31を断面略L字
状に形成し、それに芯金90を埋設して、リテーナーを
介さずに、ビス80でボディ開口縁10に取付けると共
に、シール部32を、その基底部31の車内側の端に、
その端を軸に回動可能に結合すると共に、そのシール部
32の車外側の先端を基底部31の車外側の先端部分に
掛止するようにしてある。また、オープニングトリムは
廃止し、その代りにシール部32の車内側の先端に内装
トリム55の車外側部分を覆うリップ33を突設してあ
る。
【0008】図5に示すものについて、主として図4に
示すものとの違いを説明すると、断面略L字状に形成
し、芯金90を埋設した基底部31の室外側をさらに延
設して、上昇させ、シール構造と弾接させたドアガラス
20が高速走行時吸出されてシール構造から外れないよ
う、モールディングの機能を具備させてある。
【0009】しかしながら、上記従来のシール構造は、
ルーフ部において、何れも、ドアを開閉する際、上昇さ
せたドアガラス20の上端がモールディング等の下端に
当らないようにすることと、高速走行時車外側に吸出さ
れて、シール構造から外れないようすることの相反する
ことを両立させようとして、ドアガラス20の倒し込み
量を大きくしたため、その内外方向の幅・高さ共に大き
く、そのため乗降性・視界・外観が悪くなり、しかも、
設計の自由度が少なくなると言うの問題点がある。しか
も、それに伴って、センターピラー部において、前後方
向の幅が大きくなり、外観が損われると言う問題点が生
じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、上記従来のシール構造は、内外前後方向の幅・高
さ共に大きく、そのため乗降性・視界・外観が悪くな
り、しかも、設計の自由度が少なくなることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1・図6乃至図12を
参考にして説明する。ボディ開口縁10に取付けてボデ
ィ開口縁10・ドアガラス20間をシールすると共に、
上昇させて弾接させたドアガラス20が高速走行時車外
側に吸出されて外れないようにボディ開口縁10車外側
下向きに設けたモールディング等40等により車外側か
ら支えるサッシュレス車のシール構造であって、ドアガ
ラス20の昇降機構にドロッピング機能を付与してな
り、且つ高速走行時吸出されたドアガラス20の上端が
作る軌跡Qからのモールディング等40の下端迄の距離
Yを4mm以上とし、而もドアガラス20の倒し込み量
Xを5mm以下にしててなるものである。
【0012】
【実施例】第1の実施例について図6によって説明する
と、10はボディ開口縁、12はそのボディ開口縁10
の車内側下方に突設したフランジ、60は前記ボディ開
口縁10に取付けて上昇させたドアガラス20と弾接さ
せ、ボディ開口縁10・ドアガラス20間をシールする
シール構造であって、次のように構成される。
【0013】すなわち、61は前記フランジ12に嵌着
したオープニングトリム、62は上昇したドアガラス2
0の上端を受ける中空シール部であって、前記オープニ
ングトリム61に車外側に一体に結合してある。
【0014】63,64はそれぞれ上昇したドアガラス
20の内外面と弾接させる一対のリップであって、オー
プニングトリム61の下端車外側、及び前記中空シール
部62の下端車外側から延した脚に、それぞれ一体に結
合してある。
【0015】40はボディ開口縁10の車外側に下向
き、前記中空シール部62の下端車外側から延した脚に
沿ってに突出させたモールディングであって、高速走行
時吸出されたドアガラス20を前記脚並びにリップ64
を介して支えるようにしてある。
【0016】55はボディのルーフのフランジ12の車
内側を覆う内装トリムであって、前記オープニングトリ
ム61との接続部分の外観をよくするために、オープニ
ングトリム61の車内側先端に、内装トリム55の車外
側部分を覆うリップ65を突設してある。
【0017】第2の実施例について、図7によって、第
1の実施例との違いを説明すると、70はボディ開口縁
10にリテーナー11を介して取付けたシール構造であ
って、次のように構成される。
【0018】71は車内側下向きに脚を延した断面略L
字状のリテーナー11に嵌着する断面L字状基底部、7
2はその基底部71の車外側に結合してドアガラス20
の上端を受ける中空シール部、73は前記基底部71の
下端の車外側に結合した、ドアガラス20の車内側の面
と弾接させるリップ、74はオープニングトリム50を
覆うリップである。
【0019】なお、高速走行時、吸出されたドアガラス
20は、直接モールディング40で支えるようにしてあ
る。その他、50はボディ開口縁10の車内側下方に突
設したフランジ12に嵌着する断面U字状のオープニン
グトリム、55はボディのルーフのフランジ12の車内
側を覆う内装トリムであって、両者の接続部分の外観を
よくするために、オープニングトリム50の車内側先端
に、内装トリム55の車外側部分を覆うリップ51を突
設してある。
【0020】第3の実施例について、図8によって、第
2の実施例との違いを説明すると、モールディング40
と中空シール部72の外面とを一体にしてあり、フラン
ジ12に嵌着する断面U字状のオープニングトリムを廃
止し、基底部71の下端に車外側に結合したリップ74
で内装トリム55の車外側部分を覆うようにしてある。
【0021】第4の実施例について、図9によって、第
4の実施例との違いを説明すると、第3の実施例の中空
シール部72及びリップ73を一体化することにより、
大中空部75を形成してある。
【0022】第5の実施例について、図10によって説
明すると、基底部31を断面略L字状に形成し、それに
芯金90を埋設して、ビス等でボディ開口縁10に取付
け、芯金90の車外側をさらに延設して、モールディグ
40を形成すると共に、基底部31の車外側の下面及び
下端車外側に、それぞれ上昇したドアガラス20を受け
るリップ34及びドアガラス20の内面と弾接させるリ
ップ35を突設してある。なお、基底部31の車内側に
突設したリップ33で内装トリム55の車外側部分を覆
ってある。
【0023】図11及び図12によって、センターピラ
ー部に取付けるシール構造について説明すると、15は
センターピラー、16はそのセンターピラー15の前後
各面に取付けたリテーナー、17は同じくセンターピラ
ー15の前後各端に突設したフランジ、31は前記リテ
ーナー16に嵌着した基底部、32はその基底部31に
一体に結合した、ドアガラス20と弾接させる中空シー
ル部であって、図10と図11とでは、ブリッジの方向
等に僅かの相違があるが、基本的機能には殆ど差異はな
い。33はその中空シール部32の前後各端に突設した
リップであって、フランジ17を覆うものである。56
はセンターピラー15の車内側を覆う内装トリムであ
る。
【0024】作用について説明すると、ドアガラス20
の昇降機構にドロッピング機能を付与してあるため、高
速走行時吸出されたドアガラス20の上端が作る軌跡Q
からのモールディング等40の下端迄の距離Yを4mm
以上、ドアガラス20の倒し込み量Xを5mm以下にし
ても、ドアを開閉する際、上昇させたドアガラス20の
上端がモールディング等の下端に当らないようにするこ
とと、高速走行時車外側に吸出されて、シール構造から
外れないようすることの相反することを両立させること
が可能になり、それによって、ドアガラス20の車外側
の面でのシール性を向上させることが出来、車内側のシ
ール形状を単純化し、且つシール構造の内外方向の幅・
高さ共に小さくすることが出来、乗降性・視界・外観が
著しく改善され、設計の自由度が拡大される。
【0025】それに伴って、センターピラー部において
も、前後方向の幅が大きくなり、見え幅が減少し、外観
が向上する。特に第5の実施例は、1部品でシール構造
・モールディング・オープニングトリム・リテーナーの
機能を併せ持ち、小型化(コンパクト化)可能になり、
製作コストを著しく低減することが出来るだけでなく、
ストレレッチベンディング加工時、車への組付け時、シ
ール部の移動の必要がなく、ドアガラス20に対するシ
ール形状が単純になり、押出し・ストレッチベンディン
グ加工が容易になり、三重シール構成が実現され。シー
ル性が著しく向上する。その他、ステンレイメタル使用
することにより、光物の機能ょ容易に付与することが出
来る。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるため、
ドアガラス20の車外側の面でのシール性を向上させる
ことが出来、車内側のシール形状を単純化し、且つシー
ル構造の内外方向の幅・高さ共に小さくすることが出
来、乗降性・視界・外観が著しく改善され、設計の自由
度が拡大される。それに伴って、センターピラー部にお
いても、前後方向の幅が大きくなり、見え幅が減少し、
外観が向上する。特に第5の実施例は、1部品でシール
構造・モールディング・オープニングトリム・リテーナ
ーの機能を併せ持ち、小型化(コンパクト化)可能にな
り、製作コストを著しく低減することが出来るだけでな
く、その他多くの効果を発揮させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】サッシュレス車の側面図である。
【図2】従来例を示す図1のA−A断面図である。
【図3】図2の従来例に対応するセンターピラー部のシ
ール構造を示す図1のB−B断面図である。
【図4】別の従来例を示す図1のA−A断面図である。
【図5】更に別の従来例を示す図1のA−A断面図であ
る。
【図6】本発明の一実施例を示す図1のA−A断面図で
ある。
【図7】本発明の第2実施例を示す図1のA−A断面図
である。
【図8】本発明の第3実施例を示す図1のA−A断面図
である。
【図9】本発明の第4実施例を示す図1のA−A断面図
である。
【図10】本発明の5番目の実施例を示す図1のA−A
断面図である。
【図11】図6乃至図10の実施例に対応するセンター
ピラー部のシール構造の一例を示す図1のB−B断面図
である。
【図12】図6乃至図10の実施例に対応するセンター
ピラー部のシール構造の他例を示す図1のB−B断面図
である。
【符号の説明】
10 ボディ開口縁 11 リテーナー 12 フランジ 15 センターピラー 16 リテーナー 17 フランジ 20 ドアガラス 30 シール構造 31 基底部 32 中空シール部 33 リップ 34 リップ 35 リップ 40 モールディング(等) 50 オープニングトリム 51 リップ 55 内装トリム 56 内装トリム 60 シール構造 61 オープニングトリム 62 シール部 63 リップ 64 リップ 65 リップ 70 シール構造 71 基底部 72 中空シール部 73 リップ 75 大中空部 80 ビス 90 芯金 P,Q 軌跡 X 倒し込み量 Y 距離

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディ開口縁(10)に取付けてボディ
    開口縁(10)・ドアガラス(20)間をシールすると
    共に、上昇させて弾接させたドアガラス(20)が高速
    走行時車外側に吸出されて外れないようにボディ開口縁
    (10)車外側下向きに設けたモールディング等(4
    0)により車外側から支えるサッシュレス車のシール構
    造において、ドアガラス(20)の昇降機構にドロッピ
    ング機能を付与してなり、且つ高速走行時吸出されたド
    アガラス(20)の上端が作る軌跡(Q)からのモール
    ディング等(40)の下端迄の距離(Y)を4mm以上
    とし、而もドアガラス(20)の倒し込み量(X)を5
    mm以下にしてなるサッシュレス車のシール構造。
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