JPH0857919A - 射出成形機の射出軸駆動機構 - Google Patents

射出成形機の射出軸駆動機構

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JPH0857919A
JPH0857919A JP22269494A JP22269494A JPH0857919A JP H0857919 A JPH0857919 A JP H0857919A JP 22269494 A JP22269494 A JP 22269494A JP 22269494 A JP22269494 A JP 22269494A JP H0857919 A JPH0857919 A JP H0857919A
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JP
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injection
plate
screw
rear plate
nut
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JP22269494A
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Kazunari Iribe
和成 入部
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Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/47Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
    • B29C45/50Axially movable screw
    • B29C45/5008Drive means therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出軸に関連する駆動機構の部品点数の削減
および小型軽量化。 【構成】 プッシャープレート5もしくはリアプレート
6のいずれか一方を選択し、ガイドロッド3を介してフ
ロントプレート1と一体化できる構成とし、リアプレー
ト6とプッシャープレート5の離間距離を変える単一の
送り機構9で、射出動作、ならびに、スプルーブレイク
およびノズルタッチ動作を選択的に実行させる。 スク
リュー24と一体の軸27にスプライン溝部26および
ネジ部25を併設し、ネジ部25に送り用のナット28
を螺合させ、溝部26にはボス33を軸方向移動自在に
環装する。ナット28およびボス33を同期回転させス
クリュー24を定位置回転させて計量を行う一方、ボス
33を固定してナット28のみを回転させることにより
スクリュー24を前進させて射出動作を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機の射出軸駆
動機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機の射出軸に関する動作として
は、射出スクリューのみを射出シリンダ内で軸方向に直
動させる射出動作と、射出成形機のステーショナリープ
ラテンに対して射出スクリューや射出シリンダ等を一体
的に移動させて金型との間で射出シリンダのノズルを接
離させるスプルーブレイクおよびノズルタッチ動作、な
らびに、射出スクリューを射出シリンダ内部で回転させ
て行う計量回転動作があり、従来の射出成形機において
は、射出動作,スプルーブレイクおよびノズルタッチ動
作,計量回転動作の各動作態様に応じ、各々独立した専
用の駆動機構を個別に設けてこれらの動作を行わせるよ
うにするのが一般的であった。
【0003】図3は射出スクリューのみを射出シリンダ
内で軸方向に直動させるための射出機構の一例を概略で
示す図で、図中の符号100は射出シリンダ101を取
付けたフロントプレート、符号102はリアプレートで
あり、フロントプレート100とリアプレート102と
の間にはガイドロッド103が固設されている。このガ
イドロッド103には射出スクリュー104を取付けた
プッシャープレート105が摺動自在に遊嵌され、リア
プレート102とプッシャープレート105との間に設
けられた送り機構106によりリアプレート102とプ
ッシャープレート105との間隔、即ち、射出シリンダ
101に対する射出スクリュー104の位置を変えるこ
とにより射出動作を行わせるようにしている。ガイドロ
ッド103はフロントプレート100とリアプレート1
02とを接続するタイロッドとしての機能を有し、フロ
ントプレート100とリアプレート102とは実質的に
一体的であって、その間隔は変化しない。図3に示す送
り機構106は、プッシャープレート105に固設され
たナット107とリアプレート102の側に回転自在か
つ軸方向移動不能に取付けられたネジ108とによりそ
の主要部が構成され、ネジ108はナット107に多数
のボールを介して螺合している(ball bearing screw)
。そして、ネジ108にはプーリ109が固着され、
リアプレート102に固設された電動モータ110によ
りベルト111を介してネジ108を回転させることに
よりナット107を介してプッシャープレート105に
送りをかけ、射出スクリュー104を軸方向に移動させ
て射出動作を行わせるのである。
【0004】また、射出成形機のステーショナリープラ
テンに対して射出スクリューや射出シリンダ等を一体的
に移動させて行うスプルーブレイクおよびノズルタッチ
動作のためのノズルタッチ機構は、フロントプレート1
00に固設されたナット112と射出成形機本体の側に
回転自在かつ軸方向移動不能に取付けられたネジ11
3、および、ネジ113を回転させるための電動モータ
114等からなり、射出成形機本体の側に回転自在かつ
軸方向移動不能に取付けられたネジ113を回転させる
ことにより、ナット112を介して、フロントプレート
100,射出シリンダ101,射出スクリュー104等
を始めとする各要素100〜112で構成される射出ユ
ニットを一体的に移動させ、スプルーブレイクやノズル
タッチの動作を行わせるのである。
【0005】更に、射出スクリューを射出シリンダ内部
で回転させる計量回転動作を行わせる必要上、図4にそ
の詳細を示すようなスクリュー回転機構115が設けら
れている。スクリュー回転機構115は、プッシャープ
レート105に対して回転自在かつ軸方向移動不能に取
付けられたスクリューリテーナ116と該リテーナ11
6に一体に設けられたプーリ117、および、プーリ1
17を回転させるためにプッシャープレート105上に
固設された電動モータ118と動力伝達手段としてのベ
ルト119により構成され、ベルト119を介して電動
モータ118によりリテーナ116を回転させること
で、リテーナ116に一体的に取付けられた射出スクリ
ュー104を射出シリンダ101内で回転させるように
なっている。射出スクリュー104を回転させるための
機構は、全て、射出動作の際に移動するプッシャープレ
ート105上に配備されており、当然、リテーナ116
の回転とプッシャープレート105を移動させるネジ1
08の回転とは完全に独立して行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように、
従来の射出成形機では射出成形機の射出軸の動作に関連
する射出機構,ノズルタッチ機構,スクリュー回転機構
の各々が完全に独立して構成されており、駆動源となる
電動モータを始めとする部品点数が増大したり、射出成
形機が大型化する等の点で問題があった。特に、射出機
構およびノズルタッチ機構に関して見れば、そのいずれ
もが射出スクリューを軸方向に動かすものであるにも関
わらず各々完全に独立した駆動機構と駆動源を必要とし
ており構造上の無駄が多い。また、スクリュー回転機構
の場合では、射出機構で駆動されるプッシャープレート
上にスクリュー回転用の駆動源と駆動機構の全てを一体
的に配備するといった設計思想が根本にあったため、結
果的にプッシャープレート部の厚みや突出部が増大して
全体として射出ユニットが大型化される欠点があり、ま
た、プッシャープレート部の慣性質量の増大によって射
出時におけるプッシャープレート部の運動性能にも悪影
響が生じる可能性があった。
【0007】本発明は、前述したような従来技術の欠点
を考慮して成されたもので、その目的とするところは、
射出軸に関連する駆動機構の部品点数の削減および小型
軽量化にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の射出軸駆動機構
は、射出シリンダを取付けたフロントプレートの裏面に
ガイドロッドを固設し、射出スクリューを取付けたプッ
シャープレートと、射出成形機本体に固着されたリアプ
レートとを前記ガイドロッドに摺動自在に遊嵌し、リア
プレートとプッシャープレートとの間に送り機構を設け
てリアプレートに対するプッシャープレートの接離動作
を可能とすると共に、リアプレートとプッシャープレー
トの各々に、ガイドロッドを固定保持するブレーキ手段
を設け、各ブレーキ手段によるガイドロッドの固定およ
び解放動作を独立して制御するようにしたことを特徴と
する構成により前記目的を達成した。一実施態様として
の射出軸駆動機構では、ボールを介して相互に螺合する
ネジとナット、および、前記ネジもしくはナットのいず
れか一方を回転駆動するモータにより前記送り機構を構
成した。
【0009】また、射出シリンダを取付けたフロントプ
レートの裏面に所定の間隔を空けて一体的に固設された
リアプレートと、射出シリンダの延長線上に位置するリ
アプレートの中央部に回転自在かつ軸方向移動不能に取
付けられたナットと、射出スクリューを先端に有しネジ
部とスプライン溝部を有する軸とを備え、前記ネジ部は
ボールを介して前記ナットと螺合し、前記スプライン溝
部はボスとスプライン嵌合され、前記ナットおよびボス
を回転させる独立した駆動手段を設けたことを特徴とす
る構成により、同様の目的を達成した。
【0010】
【作用】請求項1および請求項2記載の構成において、
プッシャープレートのブレーキ手段を作動させ、かつ、
リアプレートのブレーキ手段を非作動状態にして送り機
構を作動させると、射出シリンダを取付けたフロントプ
レートとフロントプレートの裏面に固設されたガイドロ
ッドおよび該ガイドロッドに対して固定保持されたプッ
シャープレートが一体となってリアプレートから接離
し、スプルーブレイクやノズルタッチ動作が行われる。
この際、フロントプレートとプッシャープレートとの間
隔には変化が生じないので、射出シリンダと射出スクリ
ューとの位置関係はそのまま保持される。また、これと
は逆に、リアプレートのブレーキ手段を作動させ、か
つ、プッシャープレートのブレーキ手段を非作動状態に
して送り機構を作動させると、フロントプレートとリア
プレートの間隔が固定されたままプッシャープレートの
みがリアプレートから離間する。この結果、プッシャー
プレートに取付けられている射出スクリューがフロント
プレートに取付けられている射出シリンダの先端側に移
動し、射出動作が行われる。この構成によれば、送り機
構を構成する単一の駆動源および駆動機構により射出お
よびスプルーブレイクやノズルタッチ動作を行わせるこ
とができ、射出成形機の部品点数の削減および小型軽量
化に役立つ。
【0011】また、請求項3記載の構成において、ボス
を回転させる駆動手段を停止させ、かつ、ナットを回転
させる駆動手段を作動させると、軸のスプライン溝部と
ボスとの嵌合により軸の回転が禁止された状態でナット
のみが回転するので、リアプレートに対して軸方向移動
不能に取付けられたナットと前記軸のネジ部との螺合に
より該軸が射出軸方向に送り出され、該軸先端の射出ス
クリューがフロントプレートに取付けられている射出シ
リンダ内を先端側に移動し、射出動作が行われる。ま
た、ボスを回転させる駆動手段を作動させてボスを回転
させると、ボスにスプライン嵌合した前記軸が回転し
て、該軸先端の射出スクリューが射出シリンダ内で計量
回転動作する。この際、ボスのみが回転してナットが回
転しない状態になると該ナットと前記軸のネジ部との螺
合状態が変化して該軸が射出軸方向に送り出されること
になるので、スクリューを完全に定位置回転させるため
には、ボスを回転させる駆動手段およびナットを回転さ
せる駆動手段を共に作動させてボスとナットを同期回転
させ、前記軸のネジ部とナットとの間に差動が生じない
ようにする。更に、背圧に対応して射出スクリューを後
退させる場合には、ボスとナットの回転の差動(一方を
停止させる場合を含む)により背圧に見合ったスクリュ
ー反力が生じるようにボスを回転させる駆動手段および
ナットを回転させる駆動手段を駆動制御する。この構成
によれば、射出スクリューを移動させるためにこれまで
必要であったプッシャープレートを配備する必要がなく
なり、射出成形機の部品点数の削減および小型軽量化に
役立つと共に、射出に際して射出スクリューと共に移動
する慣性質量も最小限に押さえられ、円滑な射出制御が
可能となる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。まず、図1に示すのは、射出機構とノズルタッチ
機構を一体化して駆動源となる電動モータを始めとする
部品点数の削減を実現した射出軸駆動機構の一例であ
る。図中の符号1は射出シリンダ2を取付けたフロント
プレートであり、該フロントプレート1の裏面両側には
2本(または4本)のガイドロッド3がフロントプレー
ト1と一体的に固設され、このガイドロッド3には、射
出スクリュー4を取付けたプッシャープレート5とリア
プレート6が摺動自在に遊嵌されている。プッシャープ
レート5とガイドロッド3とのハメアイ部分およびリア
プレート6とガイドロッド3とのハメアイ部分には、夫
々、各プレート側にブレーキ手段7およびブレーキ手段
8が固設され、各プレートの適宜位置でガイドロッド3
を固定保持できるようになっている。プッシャープレー
ト5をリアプレート6に対して接離移動させるための送
り機構9は、プッシャープレート5の裏面に回転不能に
固設されたネジ10と、リアプレート6に回転自在かつ
軸方向移動不能に取付けられたナット11により構成さ
れ、ネジ10は多数のボールを介してナット11に螺合
している(ball bearing screw) 。なお、符号12は主
に軸方向に作用する荷重に耐えるように構成されたベア
リングであって、ナット11を回転自在かつ軸方向移動
不能にリアプレート6に取付けるための機能部品であ
る。ナット11の端部には図1に示されるようにプーリ
13が一体的に設けられ、リアプレート6に固設された
サーボモータ14によりベルト15およびプーリ13を
介してナット11が回転駆動されるようになっている。
図1では射出スクリュー4を回転駆動するための機構に
関しては図示を省略しているが、この部分の構成に関し
ては、図4に示すスクリュー回転機構115と全く同様
の構成を適用している。
【0013】また、図3の従来例と比較すれば明らかな
ように、図1に示す本実施例の射出軸駆動機構は、スプ
ルーブレイクおよびノズルタッチ動作を行うための格別
のノズルタッチ機構というものは備えておらず、リアプ
レート6の底面が射出成形機の本体に直に固着されるよ
うになっている。また、この射出軸駆動機構は、リアプ
レート6の底面の他、少なくともフロントプレート1の
底面を介してその自重を射出成形機本体の上面で支えら
れるようになっており、射出成形機本体の上面は、フロ
ントプレート1の滑動を妨げぬよう、十分な仕上げが成
されている。また、プッシャープレート5に関しては、
射出動作等の際にこれが射出成形機本体の上面と接触し
て無駄な摺動抵抗が作用しないように、フロントプレー
ト1やリアプレート6よりも一回り小さく形成すべきで
ある。なお、参考までに、射出成形機本体のステーショ
ナリープラテン16の位置と該プラテン16に装着され
る固定側金型のスプルー17の位置を図1に破線で示
す。射出軸駆動機構のリアプレート6と射出成形機本体
のステーショナリープラテン16とは実質的に一体であ
る。
【0014】以下、実際の射出成形動作に対応して本実
施例の射出軸駆動機構の動作を説明する。
【0015】まず、射出シリンダ2の先端を固定側金型
のスプルー17に押し当てるノズルタッチ動作を行う場
合には、プッシャープレート5のブレーキ手段7を作動
させ、かつ、リアプレート6のブレーキ手段8を非作動
状態にする。そこで、サーボモータ14を駆動してナッ
ト11を回転させ、プッシャープレート5の裏面に回転
不能に固設されたネジ10に送りをかけると、ネジ10
の繰出し量に応じてプッシャープレート5がリアプレー
ト6から離間し、プッシャープレート5,フロントプレ
ート1,ガイドロッド3が一体となって前進する。リア
プレート6のブレーキ手段8は非作動状態とされている
ので、リアプレート6に対するガイドロッド3の摺動は
自在である。また、プッシャープレート5とフロントプ
レート1との離間距離はブレーキ手段7の作動開始時点
の状態に保持されるので、射出シリンダ2と射出スクリ
ュー4との位置関係はそのまま保持される。そして、射
出シリンダ2の先端が固定側金型のスプルー17に押し
当てられて十分な圧接力が得られたことを確認した後、
リアプレート6のブレーキ手段8を作動させ、リアプレ
ート6とフロントプレート1を一体化して圧接力を保持
し、サーボモータ14の励磁およびブレーキ手段7の作
動を解除する。
【0016】そして、射出動作を開始させる場合には、
サーボモータ14を駆動して再び前記と同方向に駆動
し、ナット11を回転させてネジ10に送りをかける。
この場合、リアプレート6とフロントプレート1とが固
定され、ブレーキ手段7の作動が既に解除されているの
で、ネジ10の繰出し量に応じてプッシャープレート5
のみがリアプレート6から離間し、プッシャープレート
5に取付けられている射出スクリュー4がフロントプレ
ート1に取付けられている射出シリンダ2の内部でその
先端側に移動し、射出動作およびその後の保圧動作が行
われる。
【0017】再度の射出のための計量動作は、保圧完了
後にサーボモータ14の駆動を停止した後、スクリュー
回転機構115により従来と同様にして行われ、背圧の
上昇に伴って射出スクリュー4,プッシャープレート
5,ネジ10が後退し、ネジ10の後退に応じてナット
11が回転してサーボモータ14が逆転する。この際、
サーボモータ14を駆動する正逆方向の駆動電流を調整
することによって背圧を制御することも、従来と同様に
可能である。
【0018】射出スクリュー4が計量完了位置まで後退
したことを確認した後、射出成形機本体のシーケンス制
御に従って、更に、射出および保圧と計量の工程を繰り
返し実行する。当然、連続運転中にスプルーブレイク動
作を行わせない場合においては、ブレーキ手段8は常時
作動状態を維持し、また、ブレーキ手段7は常時非作動
状態を維持する。
【0019】また、1成形サイクル毎にスプルーブレイ
ク動作を行わせる場合においては、その都度ブレーキ手
段7を作動させてブレーキ手段8の作動を解除し、前記
とは逆の方向にサーボモータ14を駆動して、プッシャ
ープレート5,フロントプレート1,ガイドロッド3を
一体的に後退させ、射出シリンダ2の先端をスプルー1
7から離脱させるようにする。再び射出シリンダ2の先
端を接触させるときの動作は既に説明した通りである。
当然、スプルーブレイク開始から再接触完了までの間は
ブレーキ手段8の非作動状態とブレーキ手段7の作動状
態を維持する。
【0020】射出のための駆動源とスプルーブレイクお
よびノズルタッチのための駆動源を単一のサーボモータ
14により賄っているので、射出シリンダ2を基準とす
る射出スクリュー4の位置情報およびステーショナリー
プラテン16を基準とする射出シリンダ2の位置情報
は、共に、サーボモータ14のパルスコーダからのフィ
ードバックパルスにより検出する必要があるが、ブレー
キ手段7が非作動の間にパルスコーダから出力されるフ
ィードバックパルスをスクリュー位置の情報としてカウ
ントし、かつ、ブレーキ手段7が作動している間にパル
スコーダから出力されるフィードバックパルスをシリン
ダ位置の情報としてカウントすること等により、これら
2種の位置情報を適確に検出することができる。いうま
でもなく、ブレーキ手段8が非作動の間にパルスコーダ
から出力されるフィードバックパルスをシリンダ位置の
情報としてカウントすること、および、ブレーキ手段8
が作動している間にパルスコーダから出力されるフィー
ドバックパルスをスクリュー位置の情報としてカウント
すること等は任意に選択してよく、要するに、射出シリ
ンダ2に対して射出スクリュー4を相対移動させている
場合にはパルスコーダからの出力をスクリュー位置の情
報として捕え、同時に、リアプレート6に対してフロン
トプレート1を相対移動させている場合にはパルスコー
ダからの出力をシリンダ位置の情報として捕えることが
できればよいのである。当然、計量完了位置やサックバ
ック量等の設定および検出(スクリュー位置に関するデ
ータ)やスプルーブレイク完了位置等の設定および検出
(シリンダ位置に関するデータ)も従来と同様にして行
うことができる。
【0021】図1に示す実施例ではリアプレート6の側
に設けたナット11を回転させてネジ10を繰り出すこ
とによりプッシャープレート5に送りをかける例につい
て説明したが、当然、図3および図4に示す従来例のよ
うに、プッシャープレート5の側にナットを固設してリ
アプレート6の側に軸方向移動不能に取付けられたネジ
を回転させてプッシャープレート5に送りをかけるよう
に構成することもできる。また、送り機構9の構成はba
ll bearing screw等の運動用ネジに限定されるものでは
なく、各種のリンク機構やラック&ピニオン等を始め、
周知の機械要素により適宜代替することが可能である。
【0022】以上に述べた実施例によれば、射出動作や
スプルーブレイクおよびノズルタッチ動作を単一の駆動
源および駆動機構により実施することができ、図3の従
来例に示されるような専用のノズルタッチ機構(モータ
114,ネジ113,ナット112)が不要となるの
で、部品点数の削減および射出成形機の小型軽量化に効
果がある。
【0023】次に、スクリューを押圧するためのプッシ
ャープレートを廃止して部品点数の削減および小型軽量
化とスクリュー周りの慣性質量の軽減化を実現した射出
軸駆動機構について説明する。図2に示すのは、その一
実施例である。図中の符号18は射出シリンダ19を取
付けたフロントプレートであり、フロントプレート18
の裏面両側には2本(または4本)のタイロッド20が
フロントプレート18と一体的に固設されている。タイ
ロッド20の先端はリアプレート21を貫通し、その先
端部分に螺合された固定用ナット22によりリアプレー
ト21に締結されている。固定用ナット22とリアプレ
ート21との間にはロードセル等の圧力検出器23が介
装され、タイロッド20に作用する張力、要するに、フ
ロントプレート18とリアプレート21との間に作用す
る力が検出されるようになっている。当然、タイロッド
20はリアプレート21の孔に対して遊嵌された状態に
あり、フロントプレート18とリアプレート21との間
に作用する力は直に圧力検出器23に伝達される。
【0024】射出スクリュー24は、ネジ部25および
スプライン溝部26を備えた軸27と一体的に構成さ
れ、軸27のスプライン溝部26はリアプラテン21の
中央部に回転自在かつ軸方向移動不能に取付けられたナ
ット28を貫通し、また、軸27のネジ部25は前記ナ
ット28に多数のボールを介して螺合している(ball b
earing screw) 。なお、符号29は主に軸方向に作用す
る荷重に耐えるように構成されたベアリングであって、
ナット28を回転自在かつ軸方向移動不能にリアプレー
ト21に取付けるための機能部品である。ナット28の
端部には図2に示されるようにプーリ30が一体的に設
けられ、リアプレート21に固設されたサーボモータ3
1によりベルト32およびプーリ30を介してナット2
8が回転駆動されるようになっている。また、軸27の
スプライン溝部26にはプーリ状の外形を有するボス3
3が軸25の溝部26に対して軸方向移動自在かつ回転
不能に環装され、リアプレート21に固設されたモータ
34によりベルト35を介して回転駆動されるようにな
っている。但し、ボス33が軸方向移動自在であるのは
軸25との相対関係においてのみであり、リアプレート
21に対する軸方向の移動は図示しないストッパにより
禁止されている。
【0025】なお、図2では射出シリンダ19を軸方向
に駆動するための機構に関しては図示を省略している
が、この部分の構成に関しては、図3に示すようなノズ
ルタッチ機構(モータ114,ネジ113,ナット11
2)と同等の構成を適用している。但し、タイロッド2
0をリアプレート21の孔に遊嵌している関係上、ノズ
ルタッチ用の送り機構となるナットを固設したフロント
プレート18とリアプレート21の大きさを同一にして
射出成形機本体の上面を活動させるような構成にする
と、スプルーブレイク等の際に、射出成形機本体の上面
とリアプレート21の底面との間の摺動抵抗でリアプレ
ート21が引き摺られて固定用ナット22や圧力検出器
23からリアプレート21が離間する可能性がある。従
って、フロントプレート18が直立した状態で射出軸方
向に移動できるようにするためのガイド部材を射出成形
機本体の上面に固設してフロントプレート18の直立を
保証してリアプレート21の外形をフロントプレート1
8よりも一回り小さく形成するとか、リアプレート21
を滑動自在に載置するためのプレートをフロントプレー
ト18の下面から延出して設け、このプレートにリアプ
レート21を載置した状態でフロントプレート18およ
びリアプレート21をフロントプレート18の送り用ナ
ットで一体的に移動できるようにする等の工夫が必要で
ある。なお、圧力検出器23を歪ゲージ等によって構成
してタイロッド20上に取付け、その伸びを検出して張
力を求めるようにすれば、タイロッド20の先端をリア
プレート21に完全に固着することができるのでこのよ
うな工夫は必要ないが、フロントプレート18とリアプ
レート21との間に作用する低圧力を検出する際には精
度の点から不利である。
【0026】以下、実際の射出成形動作に対応して本実
施例の射出軸駆動機構の動作を説明する。
【0027】まず、計量動作を行う場合には、サーボモ
ータ31およびモータ34を駆動してナット28および
ボス33を同方向に同期回転させる。なお、この回転方
向は、図2の例では、軸27の端部、つまり、スプライ
ン溝部26の端から見て、ナット28およびボス33が
反時計方向に回転する向きである。この結果、ボス33
にスプライン嵌合した軸27がボス33と一体的に回転
するが、そのネジ部25に螺合したナット28が軸27
と同じ位相を保って同期回転するため、ナット28が回
転してもネジ部25には送りがかけられず、軸27に取
付けられた射出スクリュー24は定位置で回転動作を続
けることになる。
【0028】射出スクリュー24の回転により、射出シ
リンダ19の基部に取付けられた図示しないホッパ内の
樹脂が徐々に射出シリンダ19内に取り込まれ、更に、
射出スクリュー24の回転による計量送りに伴う樹脂の
圧縮と剪断発熱効果により溶融されて、徐々に射出シリ
ンダ19の先端側から計量貯溜されていく。これに伴っ
て射出シリンダ19内の背圧が徐々に上昇して行くの
で、正常な計量動作を続ける必要上、背圧の上昇、要す
るに、溶融樹脂の貯溜量の増加に伴って、射出スクリュ
ー24を後退させる必要が生じる。そこで、射出成形機
本体側の制御装置は、圧力検出器23からの検出圧力、
即ち、射出スクリュー24に作用する背圧を所定周期毎
に検出し、この背圧に応じ、ナット28の回転とボス3
3の回転に差動が生じるようにサーボモータ31および
モータ34を駆動制御する。つまり、圧力検出器23か
ら検出される背圧が設定値よりも大きければナット28
の回転速度を相対的に遅くして射出スクリュー24の後
退速度を上昇させ、また、圧力検出器23から検出され
る背圧が設定値以下であればナット28の回転速度とボ
ス33の回転をそのまま同期させて射出スクリュー24
を定位置回転させ、背圧が上昇するのを待つのである。
【0029】そして、射出スクリュー24が計量完了位
置(設定値)まで後退したことを確認した後、サーボモ
ータ31およびモータ34の駆動を停止させ、計量完了
となる。なお、射出スクリュー24の計量完了位置到達
を適確に検出するためには、サーボモータ31およびモ
ータ34の双方にパルスコーダを設けてナット28の回
転とボス33の回転の差動量の総和を検出することが望
ましい。
【0030】また、射出動作を開始させる場合には、モ
ータ34を停止保持させた状態でサーボモータ31のみ
を駆動してナット28を前記と同方向(反時計方向)に
回転させる。軸27の回転が禁止された状態でナット2
8が回転する結果、軸27のネジ部25には射出方向の
送りがかけられ、射出スクリュー24が前進して所定の
射出動作およびその後の保圧動作が行われる。なお、軸
27の回転を確実に防止するためには、ブレーキ付のモ
ータ34を使用し、射出および保圧の工程でこのブレー
キを作動させておくのが望ましい。更に、射出動作をよ
り円滑に行わせるため、スプライン溝部26とボス33
の嵌合部をボールスプラインで構成したり、ボス33の
摺接部分をオイルレスメタルで構成するようにしてもよ
い。
【0031】以上に述べた実施例によれば、図3および
図4の従来例に示されるようなスクリュー移動のための
プッシャープレート105が不要となり、部品点数の削
減および射出成形機の小型軽量化に効果がある他、更
に、射出スクリューと一体的に移動する慣性質量が大幅
に軽減されるので、射出動作の円滑化の面でも優れた効
果が発揮される。
【0032】
【発明の効果】本発明の射出軸駆動機構によれば、射出
動作やスプルーブレイクおよびノズルタッチ動作を単一
の駆動源および駆動機構により行わせることができるの
で、従来装置のように、射出機構およびノズルタッチ機
構毎の駆動源や駆動機構を独立して設ける必要がなくな
り、射出成形機の部品点数の削減や小型計量化が達成さ
れ、製造時のコストダウンが可能となる。
【0033】また、射出スクリューを移動させるための
プッシャープレートを配備する必要がなくなるため、射
出成形機の部品点数の削減や小型計量化および製造時の
コストダウンが可能となり、同時に、射出スクリュー軸
周りの慣性質量が軽減化されるため、円滑な射出制御が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の射出軸駆動機構の要部を示
す平面図。
【図2】本発明の他の一実施例の射出軸駆動機構の要部
を示す平面図。
【図3】射出機構およびノズルタッチ機構の従来例を示
す側面図。
【図4】射出機構およびスクリュー回転機構の従来例を
示す平面図。
【符号の説明】
1 フロントプレート 2 射出シリンダ 3 ガイドロッド 4 射出スクリュー 5 プッシャープレート 6 リアプレート 7 ブレーキ手段 8 ブレーキ手段 9 送り機構 10 ネジ 11 ナット 12 ベアリング 13 プーリ 14 サーボモータ 15 ベルト 16 ステーショナリープラテン 17 スプルー 18 フロントプレート 19 射出シリンダ 20 タイロッド 21 リアプレート 22 固定用ナット 23 圧力検出器 24 射出スクリュー 25 ネジ部 26 スプライン溝部 27 軸 28 ナット 29 ベアリング 30 プーリ 31 サーボモータ 32 ベルト 33 ボス 34 モータ 35 ベルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出シリンダを取付けたフロントプレー
    トの裏面にガイドロッドを固設し、射出スクリューを取
    付けたプッシャープレートと、射出成形機本体に固着さ
    れたリアプレートとを前記ガイドロッドに摺動自在に遊
    嵌し、リアプレートとプッシャープレートとの間に送り
    機構を設けてリアプレートに対するプッシャープレート
    の接離動作を可能とすると共に、リアプレートとプッシ
    ャープレートの各々に、ガイドロッドを固定保持するブ
    レーキ手段を設け、各ブレーキ手段によるガイドロッド
    の固定および解放動作を独立して制御できるようにした
    ことを特徴とする射出成形機の射出軸駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記送り機構はボールを介して相互に螺
    合するネジとナット、および、前記ネジもしくはナット
    のいずれか一方を回転駆動するモータにより構成されて
    いる請求項1記載の射出成形機の射出軸駆動機構。
  3. 【請求項3】 射出シリンダを取付けたフロントプレー
    トの裏面に所定の間隔を空けて一体的に固設されたリア
    プレートと、射出シリンダの延長線上に位置するリアプ
    レートの中央部に回転自在かつ軸方向移動不能に取付け
    られたナットと、射出スクリューを先端に有しネジ部と
    スプライン溝部を有する軸とを備え、前記ネジ部はボー
    ルを介して前記ナットと螺合し、前記スプライン溝部は
    ボスとスプライン嵌合され、前記ナットおよびボスを回
    転させる独立した駆動手段を設けたことを特徴とする射
    出成形機の射出軸駆動機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN108421844A (zh) * 2018-05-24 2018-08-21 浙江高翔工贸有限公司 一种铜管三通的拉伸装置

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