JPH0857909A - 光ディスク基盤用成形型とそれに用いられるスタンパ着脱装置およびスタンパ装着方法 - Google Patents

光ディスク基盤用成形型とそれに用いられるスタンパ着脱装置およびスタンパ装着方法

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JPH0857909A
JPH0857909A JP19837494A JP19837494A JPH0857909A JP H0857909 A JPH0857909 A JP H0857909A JP 19837494 A JP19837494 A JP 19837494A JP 19837494 A JP19837494 A JP 19837494A JP H0857909 A JPH0857909 A JP H0857909A
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JP
Japan
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stamper
pressing member
forming surface
cavity forming
optical disk
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JP19837494A
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Ikuo Asai
郁夫 浅井
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Meiki Seisakusho KK
Original Assignee
Meiki Seisakusho KK
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Publication date
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
    • B29C45/2632Stampers; Mountings thereof
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内側スタンパ押え部材の着脱が容易な光ディ
スク基盤用成形型の提供。 【構成】 スタンパ52が装着されるキャビティ形成面
34に、内側スタンパ押え部材46が嵌め込まれる嵌合
凹部40を形成すると共に、該嵌合凹部40の内面に開
口する空気通路44を設けて、内側スタンパ押え部材4
6を負圧空気によってキャビティ形成面34側に吸着固
定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、所定の情報が刻設されたスタン
パを用いて該スタンパの情報が転写された合成樹脂製の
光ディスク基盤を成形するための光ディスク基盤の成形
関連技術に係り、特に、光ディスク基盤用成形型と、該
光ディスク基盤用成形型に対してスタンパを着脱するた
めのスタンパ着脱装置、および該光ディスク基盤用成形
型に対するスタンパの装着方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】光ディスクは、オーディオやビデオ,計算
機等、広い範囲で用いられるようになってきているが、
一般に、その製造に際しては、互いに型合わせされて成
形キャビティを形成する固定金型と可動金型からなる成
形型を用い、それら固定金型および可動金型の何れか一
方のキャビティ形成面に所定の情報が刻設された円環板
状のスタンパをセットした後、かかる成形キャビティ内
に所定の樹脂材料を充填することにより、スタンパの情
報が転写された基盤(レプリカ)の成形が行われる。そ
して、このようにして成形された基盤に対して、更に、
反射膜の蒸着等が行われることにより、目的とする光デ
ィスクが形成されることとなる。
【0003】ところで、光ディスク基盤を形成するため
の成形型においては、従来から、特公平5−13537
号公報や特公平5−82805号公報等に開示されてい
るように、金型の中央部分に内側スタンパ押え部材を螺
着せしめて着脱可能と為し、この内側スタンパ押え部材
によって、キャビティ形成面上に配されたスタンパの内
周縁部を保持せしめるようになっている。
【0004】ところが、内側スタンパ押え部材は、スタ
ンパの交換の度に脱着する必要があり、金型に対して螺
着によって取り付けられている従来構造の内側スタンパ
押え部材では、その脱着が極めて面倒であるために、ス
タンパの交換作業が面倒で時間がかかり、光ディスクの
成形サイクルにも悪影響を及ぼすという問題があった。
【0005】また、一般に、内側スタンパ押え部材は筒
状とされて、その内孔に、光ディスク基盤の中央穴を打
ち抜くためのカッタやスプルブッシュ等が配されること
となるが、かかる内側スタンパ押え部材は、金型に対す
る螺着用ねじ部分とその駆動部分を確保するために軸方
向に長くなることが避けられず、それ故、スタンパを固
定金型側に装着しようとすると、固定金型を厚肉化せざ
るを得なくなって、スプル部分の容積が大きくなり、樹
脂材料の冷却時間が長く必要となって成形サイクルが低
下したり、歩留りが悪化するといった問題もあったので
ある。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、内側スタンパ押え部材の着脱が容易で、し
かも該内側スタンパ押え部材の軸方向長さを短くでき
る、改良された構造の光ディスク基盤用成形型を提供す
ることにある。
【0007】また、本発明は、そのような光ディスク基
盤用成形型において、スタンパを容易に着脱することの
出来るスタンパ着脱装置とスタンパ装着方法を提供する
ことも、目的とする。
【0008】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、光
ディスク基盤用成形型に関する本発明の特徴とするとこ
ろは、互いに型合わせされて成形キャビティを形成する
固定金型および可動金型における何れか一方のキャビテ
ィ形成面の中央部分に環状の内側スタンパ押え部材を着
脱可能に設けて、該内側スタンパ押え部材により、円環
板状のスタンパの内周縁部を保持せしめるようにした光
ディスク基盤用成形型において、前記固定金型および可
動金型の何れか一方のキャビティ形成面に、前記内側ス
タンパ押え部材が嵌め込まれる嵌合凹部を設けると共
に、該嵌合凹部の内面に開口する空気通路を設けて、か
かる内側スタンパ押え部材を負圧空気によってキャビテ
ィ形成面側に吸着固定するようにしたことにある。
【0009】なお、かかる光ディスク基盤用成形型の好
ましい態様においては、前記内側スタンパ押え部材の外
周面と前記嵌合凹部内面との嵌合面が、キャビティ形成
面側に向かって広がるテーパ面とされる。
【0010】また、そのように外周面がテーパ面とされ
た内側スタンパ押え部材を採用するに際しては、前記ス
タンパが嵌着される大径側端部を、該スタンパの厚さ寸
法と略同一か僅かに長い軸方向長さに亘って、外径寸法
が一定のストレート部とすることが好ましい。
【0011】さらに、本発明に従う光ディスク基盤用成
形型の好ましい態様においては、前記内側スタンパ押え
部材が、前記固定金型における樹脂導入孔を囲んで配さ
れると共に、該内側スタンパ押え部材の内孔エッジ部に
よって雌カッタが構成される。
【0012】また、そのように内側スタンパ押え部材の
内孔エッジ部によって雌カッタを構成するに際しては、
該内側スタンパ押え部材を、前記固定金型に対して、軸
直角方向における僅かな変位が許容されるように構成す
ることが好ましい。
【0013】更にまた、本発明に従う光ディスク基盤用
成形型において、内側スタンパ押え部材を固定金型側に
配する場合には、かかる内側スタンパ押え部材をスプル
ブッシュの外周面に嵌合配置せしめることが好ましい。
【0014】また、かくの如き光ディスク基盤用成形型
に好適に用いられるスタンパ着脱装置に関する本発明の
特徴とするところは、円環板状のスタンパの中心孔に嵌
通されて、光ディスク基盤用成形型のキャビティ形成面
に対して、負圧空気によって吸着固定されることによ
り、該スタンパの内周縁部を該キャビティ形成面上に位
置決め保持せしめる環状の内側スタンパ押え部材の、前
記キャビティ形成面に対する着脱装置であって、(a)
前記内側スタンパ押え部材の内孔に挿通されて該内側ス
タンパ押え部材を支持せしめる、前記キャビティ形成面
に対する位置決め手段を備えた支持ロッドと、(b)か
かる内側スタンパ押え部材を、該支持ロッドにおける挿
通支持位置に保持せしめる保持手段と、(c)該支持ロ
ッドにおける挿通支持位置に保持された前記内側スタン
パ押え部材を、前記光ディスク基盤用成形型のキャビテ
ィ形成面に対向位置せしめられる該支持ロッドの軸方向
先端側に移動させて、該キャビティ形成面上に移送する
移送手段とを、含んで構成したことにある。
【0015】なお、かかるスタンパ着脱装置の好ましい
態様においては、支持ロッドの先端部から軸方向外方に
突設されて、スプルブッシュの樹脂導入孔に差し込まれ
ることにより、支持ロッドをキャビティ形成面に対して
位置決めする位置決め突起によって位置決め手段が構成
される。
【0016】また、本発明に従うスタンパ着脱装置の好
ましい態様においては、永久磁石や電磁石,負圧吸引な
どにより、内側スタンパ押え部材に対して吸引力を及ぼ
して該内側スタンパ押え部材を支持ロッド上の所定位置
に保持せしめる機構によって、前記保持手段が構成され
る。
【0017】なお、かかる保持手段を永久磁石を用いて
構成するに際しては、永久磁石の支持部材に配設用孔を
複数設けておき、それらの配設用孔に組み込む永久磁石
の数を適当に調節可能とすることが好ましい。
【0018】また、本発明に従うスタンパ着脱装置にお
いては、上述の如く、保持手段による吸引力等を内側ス
タンパ押え部材に対して直接に作用させて、該内側スタ
ンパ押え部材を保持せしめるようにすることも可能であ
るが、それに代えて、或いはそれに加えて、保持手段に
よる吸引力等を、内側スタンパ押え部材に嵌着されたス
タンパに及ぼすことにより、かかる保持手段による保持
力が、該スタンパを介して、内側スタンパ押え部材に対
して間接的に及ぼされるようにすることも可能である。
【0019】更にまた、本発明に従うスタンパ着脱装置
の好ましい態様においては、支持ロッドの軸方向に往復
移動可能に組み付けられて、内側スタンパ押え部材を押
して移動せしめるスライド部材によって、前記移送手段
が構成される。
【0020】また、本発明に従うスタンパ着脱装置の好
ましい態様においては、内側スタンパ押え部材を移送手
段によってキャビティ形成面上に移送せしめた際に、保
持手段によって該内側スタンパ押え部材に及ぼされる保
持力が解除されるように構成される。
【0021】また、前述の如き光ディスク基盤用成形型
において好適に採用されるスタンパ装着方法に関する本
発明の特徴とするところは、円環板状のスタンパの中心
孔に嵌通された環状の内側スタンパ押え部材を、光ディ
スク基盤用成形型のキャビティ形成面に対して負圧空気
によって吸着固定せしめることにより、該スタンパを該
キャビティ形成面に装着せしめるに際して、前記内側ス
タンパ押え部材の内孔に支持ロッドを挿通して保持せし
めることにより、前記スタンパの中心孔に嵌通されて組
み付けられた該スタンパ押え部材を、該支持ロッドによ
って支持せしめた後、かかる支持ロッドを前記光ディス
ク基盤用成形型のキャビティ形成面に対して位置決め
し、次いで該スタンパ押え部材を該キャビティ形成面上
に移送せしめて、該スタンパ押え部材を該キャビティ形
成面に対して吸着固定せしめた後、かかる支持ロッドを
該キャビティ形成面から離脱せしめるようにしたことに
ある。
【0022】また、このようなスタンパ装着方法は、前
述の如き、本発明に従うスタンパ着脱装置を用いて、有
利に実施され得る。
【0023】
【作用・効果】すなわち、本発明に従う構造とされた光
ディスク基盤用成形型においては、内側スタンパ押え部
材のキャビティ形成面への装着が負圧空気による吸着に
よって為されることから、従来の螺着構造のものに比し
て、スタンパの着脱を極めて容易且つ迅速に行うことが
できるのであり、それによって、スタンパ交換時の作業
性、延いては成形サイクルの向上が達成され得るのであ
る。
【0024】しかも、かかる光ディスク基盤用成形型に
おいては、内側スタンパ押え部材に螺着用ねじ部分を確
保する必要がなく、該内側スタンパ押え部材の軸方向長
さを充分に小さくできることから、スタンパを固定金型
側に装着する場合にも、固定金型の薄肉化が図られて、
スプル部分の容積の大幅な増大が避けられるのであり、
以て、樹脂材料の冷却時間の短縮化が図られ得て、成形
サイクルの一層の向上が図られると共に、歩留りの向上
も有利に達成され得るのである。
【0025】また、本発明に係る光ディスク基盤用成形
型においては、内側スタンパ押え部材の外周面と嵌合凹
部内面との嵌合面を、キャビティ形成面側に向かって広
がるテーパ面とすれば、内側スタンパ押え部材の嵌合凹
部への装着が容易となる。しかも、かかるテーパ面にシ
ール部材を配することにより、内側スタンパ押え部材と
嵌合凹部との嵌合面を有利にシールすることができる。
【0026】更にまた、本発明に係る光ディスク基盤用
成形型においては、外周面がテーパ面とされた内側スタ
ンパ押え部材の大径側端部に、所定長さのストレート部
を形成すれば、内側スタンパ押え部材に対してスタンパ
が有利に嵌着されることから、内側スタンパ押え部材か
らのスタンパの脱落が防止されて、内側スタンパ押え部
材の成形型への装着が容易となると共に、スタンパの位
置決め性も向上され得る。
【0027】さらに、本発明に係る光ディスク基盤用成
形型においては、内側スタンパ押え部材の内孔エッジ部
によって雌カッタを構成すれば、特別なカッタ部材が不
要となって部品点数の減少と構造の簡略化が有利に図ら
れ得る。
【0028】また、本発明に係る光ディスク基盤用成形
型においては、内側スタンパ押え部材の内孔エッジ部に
よって雌カッタを構成するに際して、該内側スタンパ押
え部材を軸直角方向に僅かに変位可能とすれば、雄カッ
タとのカジリが有利に防止されて、ディスク中央穴の打
抜工程の安定化と耐久性の向上が図られ得る。
【0029】更にまた、本発明に係る光ディスク基盤用
成形型においては、内側スタンパ押え部材を固定金型側
に配するに際して、スプルブッシュの外周面に嵌合配置
すれば、内側スタンパ押え部材を有利に位置決めするこ
とができる。
【0030】さらに、本発明に従う構造とされたスタン
パ着脱装置においては、スタンパの中心孔に嵌通されて
組み付けられた内側スタンパ押え部材を、スタンパに手
指を触れることなく支持し、キャビティ形成面上の所定
位置に移送させて吸着固定させることができるのであ
り、優れたスタンパの装着作業性が発揮され得ると共
に、スタンパの汚れや損傷が有利に防止され得る。
【0031】また、本発明に係るスタンパ着脱装置にお
いては、支持ロッドの先端部に突設されてスプルブッシ
ュの樹脂導入孔に差し込まれる位置決め突起により位置
決め手段を構成することにより、支持ロッドをキャビテ
ィ形成面に対して位置決めする位置決め手段が、簡単な
構造をもって有利に構成され得る。
【0032】更にまた、本発明に係るスタンパ着脱装置
においては、永久磁石や電磁石,負圧吸引機構等を用い
て保持手段を構成することにより、内側スタンパ押え部
材を支持ロッド上の所定位置に対して有利に吸着保持せ
しめることが可能となる。
【0033】さらに、本発明に係るスタンパ着脱装置に
おいては、永久磁石を用いて保持手段を構成するに際
し、磁石の支持部材に対して複数の配設用孔を設けてお
き、永久磁石の組込み数を調節可能とすれば、内側スタ
ンパ押え部材に対して及ぼされる吸着保持力を容易に調
節できる。そして、光ディスク基盤用成形型における負
圧空気による内側スタンパ押え部材の吸着力に応じて、
かかる保持手段によって内側スタンパ押え部材に及ぼさ
れる吸引力を調節することにより、内側スタンパ押え部
材の光ディスク基盤用成形型におけるキャビティ形成面
側への移送および吸着保持に際して、かかる内側スタン
パ押え部材のスタンパ着脱装置からの離脱を容易とし、
スタンパ装着作業の安定化および迅速化が図られ得るの
である。
【0034】また、本発明に係るスタンパ着脱装置にお
いては、保持手段による保持力をスタンパに及ぼすこと
により、スタンパの着脱操作時における該スタンパの内
側スタンパ押え部材からの脱落が有利に防止され得る。
【0035】更にまた、本発明に係るスタンパ着脱装置
においては、支持ロッドに対して軸方向に往復移動可能
とされたスライド部材を設けることにより、支持ロッド
に保持された内側スタンパ押え部材をキャビティ形成面
上に移送する移送手段を、簡単な構造をもって有利に構
成することができる。
【0036】さらに、本発明に係るスタンパ着脱装置に
おいては、内側スタンパ押え部材を光ディスク基盤用成
形型のキャビティ形成面上に移送せしめた際に、該内側
スタンパ押え部材に及ぼされる保持力が解除されるよう
に構成すれば、内側スタンパ押え部材のキャビティ形成
面側への移送および吸着保持が確実に且つ迅速に為され
得るのであり、スタンパ装着作業の一層の安定化が図ら
れ得ることとなる。
【0037】また、本発明に従うスタンパ着脱方法によ
れば、スタンパに対して直接に手指を触れることなく、
スタンパを、内側スタンパ押え部材によって、光ディス
ク基盤用成形型のキャビティ形成面に対して容易且つ迅
速に装着せしめることができるのである。
【0038】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明する。
【0039】先ず、図1には、本発明の一実施例として
の光ディスク基盤用成形型の要部断面図が示されてい
る。かかる成形型は、可動金型10と固定金型12を備
えており、図示はされていないが、可動金型10が型締
装置の可動盤に取り付けられる一方、固定金型12が型
締装置の固定盤に取り付けられて支持せしめられ、可動
盤の固定盤に対する接近/離隔方向への駆動によって、
可動金型10と固定金型12が型開閉されるようになっ
ている。そして、図示されているように、可動金型10
と固定金型12が型合わせされることにより、型合わせ
面間にディスク成形キャビティ14が形成されるように
なっている。
【0040】より詳細には、可動金型10には、成形キ
ャビティ14の形成側に、厚肉板状の可動ミラーブロッ
ク16が、背面板18を介して、固定的に取り付けられ
ており、該可動ミラーブロック16の鏡面によって可動
側キャビティ形成面20が構成されている。更に、可動
ミラーブロック16および背面板18の中央部分には、
それら両部材16,18を貫通して、ブッシュ22が組
み込まれていると共に、かかるブッシュ22の中心孔内
に、光ディスク基盤の成形品を離型するためのエジェク
タスリーブ24が軸方向に移動可能に挿通配置されてお
り、図示しない駆動機構によって固定金型12側に突出
作動されるようになっている。
【0041】また、エジェクタスリーブ24の中心孔に
は、雄カッタ26が軸方向に移動可能に挿通配置されて
いると共に、かかる雄カッタ26の中心軸上を軸方向に
貫通して、スプル部分を離型するためのエジェクタピン
28が組み付けられている。なお、雄カッタ26の先端
面は、その引込位置において、可動側キャビティ形成面
20から固定金型12側に所定高さで突出せしめられる
ようになっている。
【0042】一方、固定金型12も、可動金型10と同
様、成形キャビティ14の形成側に、固定ミラーブロッ
ク30が、背面板32を介して、固定的に取り付けられ
ており、該固定ミラーブロック30の鏡面によって固定
側キャビティ形成面34が構成されている。
【0043】また、固定金型12には、固定ミラーブロ
ック30と背面板32の中心部分を貫通してスプルブッ
シュ36が配設固定されており、このスプルブッシュ3
6の中心軸上に貫設された樹脂導入孔38を通じて、図
示しない射出装置のノズルから射出された樹脂材料が、
成形キャビティ14に導かれて充填されるようになって
いる。
【0044】さらに、固定側キャビティ形成面34上に
おける固定ミラーブロック30とスプルブッシュ36の
間には、それら固定ミラーブロック30とスプルブッシ
ュ36の境界部分を周方向に延びる円環状の嵌合凹部4
0が形成されている。なお、この嵌合凹部40の外周壁
面は、開口側(固定側キャビティ形成面34側)に向か
って拡径するテーパ面とされている。また、かかる嵌合
凹部40の底面には、環状溝42が設けられていると共
に、この環状溝42内に、スプルブッシュ36および背
面板32を貫通して設けられた空気通路44が開口,連
通されており、環状溝42が、空気通路44を通じて、
切換バルブ45を介し、負圧源または正圧源に対して択
一的に接続されるようになっている。
【0045】そして、かかる嵌合凹部40に対して、全
体として略円環形状の内側スタンパ押え部材46が嵌め
込まれ、空気通路44および環状溝42を通じて及ぼさ
れる負圧空気の吸引力によって、嵌合凹部40内に吸着
固定されるようになっている。なお、本実施例では、内
側スタンパ押え部材46は、鉄等の磁性材料によって形
成されている。また、図2にも示されているように、内
側スタンパ押え部材46の外周面は、嵌合凹部40の外
周壁面に対応したテーパ面47とされていると共に、か
かるテーパ面47と嵌合凹部40の外周壁面との間に
は、シール材48が介装されている。
【0046】さらに、かかる内側スタンパ押え部材46
は、テーパ面47とされた外周面の大径側端部が、軸方
向に所定長さ:L1に亘って、外径が略一定のストレー
ト部50とされており、このストレート部50に対し
て、所定の情報が書き込まれた薄肉円環板形状のスタン
パ52が嵌合されるようになっている。なお、スタンパ
52の内側スタンパ押え部材46からの脱落を防止せし
めて有利に嵌合させるためには、内側スタンパ押え部材
46におけるストレート部50の長さ:L1を、スタン
パ52の厚さ寸法:L2と略同一か僅かに大きく設定す
ると共に、該ストレート部50の外径を、スタンパ52
の中心孔とのクリアランスが5〜10μm程度となるよ
うに設定することが望ましい。
【0047】また、内側スタンパ押え部材46には、ス
トレート部50が設けられた大径側端部において、径方
向外方に向かって延びる環状の押え突起54が一体的に
形成されている。そして、この押え突起54が、ストレ
ート部50に嵌合されたスタンパ52の中心孔から外面
上に延び出して重ね合わされるようになっており、内側
スタンパ押え部材46が嵌合凹部40に吸着固定された
状態下、かかる押え突起54によって、スタンパ52の
内周縁部が固定側キャビティ形成面34上に保持される
ようになっている。なお、スタンパ52の外周縁部は、
図面上に明示はされていないが、固定金型12に対して
ボルトや負圧吸着等によって固定された円環状の外側ス
タンパ押え部材によって、或いは固定側キャビティ形成
面34上に開口する空気通路の負圧吸引力を直接にスタ
ンパ52に及ぼすことによって、固定側キャビティ形成
面34上に保持されるようになっている。
【0048】更にまた、内側スタンパ押え部材46の内
孔56は、軸方向に延びる円筒状内周面をもって形成さ
れていると共に、その内径寸法が、可動金型10側に配
設された雄カッタ26の外径寸法よりも僅かに大きくさ
れている。そして、この内側スタンパ押え部材46にお
ける内孔56の軸方向外側エッジ部が、スプルブッシュ
36の軸方向端面から、雄カッタ26側に向かって所定
高さ突出して位置せしめられていることにより、かかる
内側スタンパ押え部材46によって雌カッタが構成され
ているのである。
【0049】すなわち、このような構造とされた光ディ
スク基盤用成形型においては、固定側キャビティ形成面
34上に配設されたスタンパ52の内周縁部を、固定金
型12に対して吸着固定された内側スタンパ押え部材4
6によって拘束保持せしめた状態下、可動金型10と固
定金型12を型締めして成形キャビティ14を形成し、
かかる成形キャビティ14内に、スプルブッシュ36の
樹脂導入孔38を通じて樹脂材料を射出充填することに
よって光ディスク基盤を成形し、その後、雄カッタ26
を雌カッタとしての内側スタンパ押え部材46の内孔5
6内に突出させて光ディスク基盤の中央穴を打ち抜き、
所定の冷却,固化時間の経過後に型開きして、光ディス
ク基盤の成形品をエジェクタスリーブ24によって離型
させて取り出すと共に、スプルおよびランナ部をエジェ
クタピン28によって離型させて取り出すことによっ
て、目的とする光ディスク基盤の成形操作が行われるこ
ととなる。
【0050】そこにおいて、かかる光ディスク基盤用成
形型においては、内側スタンパ押え部材46が、負圧空
気による吸着によって固定金型12に取り付けられるこ
とから、内側スタンパ押え部材46、延いてはスタンパ
52の固定金型12への着脱を極めて容易且つ迅速に行
うことができると共に、内側スタンパ押え部材46に螺
着用のねじ部等を形成する必要がなくなって小型化でき
ることから、固定金型12を薄肉化してスプル部分を短
くすることが出来、以て、肉厚が大きいために長い冷却
時間が必要とされるスプル部分の容積が減少され得て、
樹脂材料の冷却時間の短縮化や、成形サイクルおよび歩
留りの向上等が有利に達成され得るのである。
【0051】また、本実施例の光ディスク基盤用成形型
においては、内側スタンパ押え部材46の内孔56のエ
ッジ部によって雌カッタが構成されていることから、部
品点数の減少と構造の簡略化が有利に図られ得る。な
お、内側スタンパ押え部材46の嵌合凹部40に対する
嵌合部分に対して、軸直角方向の僅かなガタをもたせる
ようにすれば、雄カッタ26とのカジリが効果的に防止
されて、光ディスク基盤中央穴の打抜工程の安定化とカ
ッタ部材の耐久性の向上も図られ得る。
【0052】ところで、このような光ディスク基盤用成
形型において、固定金型12に対して内側スタンパ押え
部材46を装着することにより、スタンパ52を固定側
キャビティ形成面34上に配設せしめるに際しては、例
えば、手指によって支持せしめた内側スタンパ押え部材
46にスタンパ52を嵌め合わせて組み付けた後、かか
る内側スタンパ押え部材46を、そのまま手指でつまん
で固定金型12の嵌合凹部40に嵌め込んで負圧吸引さ
せること等によっても可能ではあるが、特に、本発明に
従う構造とされたスタンパ着脱装置が好適に用いられ
る。
【0053】以下、かかるスタンパ着脱装置の一実施例
と、かかるスタンパ着脱装置を用いたスタンパ装着方法
の一具体例について説明する。
【0054】先ず、図3及び図4には、本発明に従う構
造とされたスタンパ着脱装置の一実施例が示されてい
る。かかるスタンパ着脱装置58は、前記光ディスク基
盤用成形型を構成する内側スタンパ押え部材46の内孔
56よりも僅かに小さな外径を有する円形ロッド形状の
支持ロッド60を備えている。また、この支持ロッド6
0の先端面中央部には、軸方向外方に向かって突出する
位置決めピン62が、前記光ディスク基盤用成形型を構
成するスプルブッシュ36の樹脂導入孔38に対して挿
入,嵌合可能な先鋭形状をもって形成されている。また
一方、かかる支持ロッド60の基端部には、大径のピス
トン部64が一体的に形成されている。
【0055】また、かかるスタンパ着脱装置58は、有
底円筒形状を有するハウジング本体66の開口部に蓋体
68がボルト固定されることによって形成された中空構
造のハウジング70を備えている。そして、このハウジ
ング70の内部に、前記支持ロッド60のピストン部6
4が収容されて、該支持ロッド60の先端部側が、ハウ
ジング本体66の底壁部に設けられた挿通孔72から軸
方向外方に突出する状態で組み付けられている。即ち、
本実施例では、支持ロッド60が、ハウジング70から
軸方向に突出/引込移動可能とされているのであり、換
言すれば、ハウジング70により、支持ロッド60の軸
方向に往復移動可能なスライド部材が構成されているの
である。更に、ハウジング70の内部には、コイルスプ
リング74が収容配置されており、このコイルスプリン
グ74によって、支持ロッド60が、ハウジング70か
ら軸方向に突出する方向に付勢されている。
【0056】さらに、ハウジング70から突出させられ
た支持ロッド60には、略円環板形状を呈する磁石支持
部材76が外挿されている。この磁石支持部材76は、
内周部分78が軸方向に延長されて筒状とされていると
共に、かかる内周部分78に対して、軸方向に延びる複
数個(本実施例では8個)の装着孔79が穿孔されてお
り、それらの装着孔79のうちの適数個(一個乃至全
部)に対して、ロッド形状の永久磁石80が挿入されて
組み込まれている。そして、永久磁石80が組み込まれ
た磁石支持部材76は、ハウジング70の軸方向先端面
(支持ロッド60の突出側端面)に対して重ね合わされ
て、該ハウジング70の軸方向先端部に形成されたフラ
ンジ部81に対してボルト固定されることにより、ハウ
ジング70に固着されている。
【0057】なお、スタンパ着脱装置58を構成する各
部材は、合成樹脂等の非磁性材料にて形成することが望
ましく、特に支持ロッド60と磁石支持部材76は、非
磁性材料によって形成されている。また、永久磁石80
は、何れも、磁石支持部材の軸方向一方の側にN極が、
他方の側にS極が、それぞれ位置するように配設されて
いる。そして、かかる永久磁石80の磁力強度は、後述
するスタンパの着脱操作に際し、内側スタンパ押え部材
46を確実に保持し得るに充分な吸引力を、該内側スタ
ンパ押え部材46に及ぼし得るように設定することが望
ましい。
【0058】このような構造とされたスタンパ着脱装置
58を用いて、前述の如き構造の光ディスク基盤用成形
型に対してスタンパを装着するに際しては、先ず、図5
に示されているように、内側スタンパ押え部材46を、
スタンパ52の中心孔に嵌通させて組み付けた後或いは
嵌通させて組み付ける前に、支持ロッド60の先端側か
ら外挿せしめる。それによって、内側スタンパ押え部材
46に対して、永久磁石80の磁力が及ぼされて、該内
側スタンパ押え部材46が磁石支持部材76における内
周部分78の軸方向先端面に対して吸着されるのであ
り、以て、かかる内側スタンパ押え部材46が、支持ロ
ッド60上の所定位置に保持せしめられることとなる。
【0059】次いで、図6に示されているように、スタ
ンパ52が組み付けられた内側スタンパ押え部材46を
支持せしめてなるスタンパ着脱装置58を、型開きした
固定金型12のキャビティ形成面34に近づけ、かかる
スタンパ着脱装置58の支持ロッド60に突設された位
置決めピン62を、固定金型12を構成するスプルブッ
シュ36の樹脂導入孔38に嵌入させると共に、支持ロ
ッド60の先端面をスプルブッシュ36の先端面に重ね
合わせる。これによって、支持ロッド60が、固定側キ
ャビティ形成面34上において、その中央部分に位置決
めされ、且つキャビティ形成面34に対して略垂直に位
置せしめられることとなる。
【0060】その後、図7に示されているように、ハウ
ジング70を手指等で固定金型12側に押圧せしめて、
ハウジング70を、コイルスプリング74の付勢力に抗
して、支持ロッド60の軸方向先端側に移動させる。そ
れにより、支持ロッド60に外挿支持された内側スタン
パ押え部材46が、ハウジング70と共に移動せしめら
れる磁石支持部材76によって押圧されて、支持ロッド
60上を軸方向先端側に移動せしめられ、以て、固定金
型12に形成された嵌合凹部40に押し込まれて嵌め込
まれる。
【0061】そして、かかる内側スタンパ押え部材46
の嵌合凹部40への嵌込み操作の完了前、或いは完了後
に、嵌合凹部40に接続された空気通路44を負圧源に
接続することにより、嵌合凹部40に嵌め込まれた内側
スタンパ押え部材46に対して負圧吸引力を及ぼす。な
お、本実施例では、例えば磁石支持部材76の装着孔7
9に対する永久磁石80の装着数を適当に決定すること
等により、内側スタンパ押え部材46に及ぼされる負圧
吸引力が、少なくとも、スタンパ着脱装置58の永久磁
石80によって内側スタンパ押え部材46に及ぼされる
吸着力よりも大きくなるように設定される。
【0062】その後、図8に示されているように、スタ
ンパ着脱装置58を固定金型12から引き離すことによ
って、スタンパ52および内側スタンパ押え部材46を
スタンパ着脱装置58から離脱させて、固定金型12の
キャビティ形成面34上に保持せしめる。それによっ
て、スタンパ52および内側スタンパ押え部材46の固
定金型12に対する装着が完了することとなる。
【0063】なお、スタンパ52および内側スタンパ押
え部材46を固定金型12から取り外す場合には、上述
の如き装着工程を反対から順番に実施することによっ
て、行うことが可能である。また、その場合、内側スタ
ンパ押え部材46を嵌合凹部40から離脱させてスタン
パ着脱装置58によって保持せしめるに際して、固定金
型12の空気通路44を正圧源に接続し、嵌合凹部40
内にエアブローを行うことが有効であり、それによっ
て、内側スタンパ押え部材46を嵌合凹部40から確実
に離脱させることができる。
【0064】すなわち、上述の如きスタンパ着脱装置5
8を用いた操作によれば、スタンパ52の着脱に際し
て、内側スタンパ押え部材46を手指によって直接把持
する必要がなくなることから、スタンパ52および内側
スタンパ押え部材46の良好なる着脱作業性を確保しつ
つ、かかる内側スタンパ押え部材46の軸方向長さを充
分に短くすることができるのであり、それ故、スプルの
小型化等による、前述の如き本発明に従う光ディスク基
盤用成形型における効果が一層有効に達成可能となると
共に、内側スタンパ押え部材46を小型化することに起
因するスタンパ52の着脱作業性の低下も有利に解消さ
れ得るのである。
【0065】また、かかるスタンパ着脱装置58を用い
れば、スタンパ52に直接触れることなく、スタンパ5
2の固定金型12に対する着脱を行うことができること
から、スタンパ52の交換作業時における損傷等も効果
的に防止され得る。
【0066】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明はかかる
具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0067】例えば、図9に示されているように、スタ
ンパ着脱装置の磁石支持部材76において、内側スタン
パ押え部材46に対向位置する内周部分78だけでな
く、スタンパ52に対向位置する外周部分82にも、永
久磁石80を装着することにより、スタンパ52に吸着
力を及ぼすことも可能であり、それによって、スタンパ
52の内側スタンパ押え部材46からの脱落が有効に防
止され得る。
【0068】また、スタンパ着脱装置において、永久磁
石80の代わりに電磁石を用いることも可能であり、或
いは、図10に示されているように、負圧吸引力を利用
して内側スタンパ押え部材46をハウジング70に対し
て吸着保持せしめるようにすることも可能である。そし
て、このように電磁石や負圧吸引力を利用すれば、内側
スタンパ押え部材46に対する吸着保持力を切ることが
可能であり、内側スタンパ押え部材46を固定金型12
の嵌合凹部40に嵌め込んで吸着させる際に、かかる保
持力を切ることにより、内側スタンパ押え部材46の固
定金型12への装着操作をより確実に行うことが可能と
なる。また、電磁石や負圧吸引力による吸着保持力のO
N/OFFスイッチをスタンパ着脱装置に取り付けれ
ば、作業性の更なる向上が図られ得ることとなる。
【0069】さらに、スタンパ着脱装置において、図1
1に示されているように、支持ロッド60に対して、内
側スタンパ押え部材46に吸着保持力を及ぼす永久磁石
80を組み付けると共に、内側スタンパ押え部材46を
押圧して支持ロッド60の軸方向に移動させるスライド
部材としての筒状の押圧部材84を、該支持ロッド60
に対して軸方向に移動可能に外挿装着せしめることも可
能である。このようなスタンパ装着装置によれば、押圧
部材84によって内側スタンパ押え部材46を移動さ
せ、固定金型12の嵌合凹部40に嵌め込んで吸着させ
る際に、内側スタンパ押え部材46が永久磁石80から
強制的に離隔せしめられることから、スタンパ着脱装置
による内側スタンパ押え部材46の保持力が低減され
て、内側スタンパ押え部材46の固定金型12への装着
操作を確実に行うことができる。
【0070】また、スタンパ装着装置において、図12
に示されているように、支持ロッド60の外周面上に出
入可能に組み付けられた係止ピン88を、スプリング8
6の付勢力によって突出させて、かかる係止ピン88を
内側スタンパ押え部材46に係止させることにより、該
内側スタンパ押え部材46を支持ロッド60による支持
位置に保持せしめる保持手段を構成することも可能であ
る。
【0071】なお、前記実施例とは別の本発明の具体例
を示す、図9〜12においては、その理解を容易とする
ために、図3及び図4に示された前記実施例と同様な構
造とされた部材および部位について、それぞれ、前記実
施例と同一の符号を付しておく。
【0072】さらに、前記実施例では、スタンパ52が
固定金型12側に装着される光ディスク基盤用成形型に
対して、本発明を適用したものの一具体例を示したが、
本発明は、スタンパ52が可動金型10側に装着される
タイプの光ディスク基盤用成形型に対しても、同様に適
用され得ることは、勿論である。
【0073】その他、一々列挙はしないが、本発明は当
業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う構造とされた光ディスク基盤用成
形型の一実施例おける要部を示す断面説明図である。
【図2】図1に示されている光ディスク基盤用成形型を
構成する内側スタンパ押え部材を拡大して示す断面説明
図である。
【図3】本発明に従う構造とされたスタンパ着脱装置の
一実施例を示す縦断面図である。
【図4】図3におけるIV−IV断面図である。
【図5】図3に示されたスタンパ着脱装置を用いてのス
タンパ装着操作を説明するための一工程説明図である。
【図6】図3に示されたスタンパ着脱装置を用いてのス
タンパ装着操作を説明するための、図5とは異なる工程
説明図である。
【図7】図3に示されたスタンパ着脱装置を用いてのス
タンパ装着操作を説明するための、図6とは異なる工程
説明図である。
【図8】図3に示されたスタンパ着脱装置を用いてのス
タンパ装着操作を説明するための、図7とは異なる工程
説明図である。
【図9】本発明に従う構造とされたスタンパ着脱装置の
別の実施例を示す縦断面図である。
【図10】本発明に従う構造とされたスタンパ着脱装置
の更に別の実施例を示す縦断面図である。
【図11】本発明に従う構造とされたスタンパ着脱装置
の更に別の実施例を示す縦断面図である。
【図12】本発明に従う構造とされたスタンパ着脱装置
の更に別の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 可動金型 12 固定金型 14 成形キャビティ 38 樹脂導入孔 40 嵌合凹部 44 空気通路 46 内側スタンパ押え部材 52 スタンパ 58 スタンパ着脱装置 60 支持ロッド 62 位置決めピン 70 ハウジング 74 コイルスプリング 76 磁石支持部材 80 永久磁石 84 押圧筒体 88 係止ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに型合わせされて成形キャビティを
    形成する固定金型および可動金型における何れか一方の
    キャビティ形成面の中央部分に環状の内側スタンパ押え
    部材を着脱可能に設けて、該内側スタンパ押え部材によ
    り、円環板状のスタンパの内周縁部を保持せしめるよう
    にした光ディスク基盤用成形型において、 前記固定金型および可動金型の何れか一方のキャビティ
    形成面に、前記内側スタンパ押え部材が嵌め込まれる嵌
    合凹部を設けると共に、該嵌合凹部の内面に開口する空
    気通路を設けて、かかる内側スタンパ押え部材を負圧空
    気によってキャビティ形成面側に吸着固定するようにし
    たことを特徴とする光ディスク基盤用成形型。
  2. 【請求項2】 前記内側スタンパ押え部材を、前記固定
    金型における樹脂導入孔を囲んで配すると共に、該内側
    スタンパ押え部材の内孔エッジ部によって雌カッタを構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク基
    盤用成形型。
  3. 【請求項3】 円環板状のスタンパの中心孔に嵌通され
    て、光ディスク基盤用成形型のキャビティ形成面に対し
    て、負圧空気によって吸着固定されることにより、該ス
    タンパの内周縁部を該キャビティ形成面上に位置決め保
    持せしめる環状の内側スタンパ押え部材の、前記キャビ
    ティ形成面に対する着脱装置であって、 前記内側スタンパ押え部材の内孔に挿通されて該内側ス
    タンパ押え部材を支持せしめる、前記キャビティ形成面
    に対する位置決め手段を備えた支持ロッドと、 かかる内側スタンパ押え部材を、該支持ロッドにおける
    挿通支持位置に保持せしめる保持手段と、 該支持ロッドにおける挿通支持位置に保持された前記内
    側スタンパ押え部材を、前記光ディスク基盤用成形型の
    キャビティ形成面に対向位置せしめられる該支持ロッド
    の軸方向先端側に移動させて、該キャビティ形成面上に
    移送する移送手段とを、含んで構成したことを特徴とす
    るスタンパ着脱装置。
  4. 【請求項4】 円環板状のスタンパの中心孔に嵌通され
    た環状の内側スタンパ押え部材を、光ディスク基盤用成
    形型のキャビティ形成面に対して負圧空気によって吸着
    固定せしめることにより、該スタンパを該キャビティ形
    成面に装着せしめるに際して、 前記内側スタンパ押え部材の内孔に支持ロッドを挿通し
    て保持せしめることにより、前記スタンパの中心孔に嵌
    通されて組み付けられた該スタンパ押え部材を、該支持
    ロッドによって支持せしめた後、かかる支持ロッドを前
    記光ディスク基盤用成形型のキャビティ形成面に対して
    位置決めし、次いで該スタンパ押え部材を該キャビティ
    形成面上に移送せしめて、該スタンパ押え部材を該キャ
    ビティ形成面に対して吸着固定せしめた後、かかる支持
    ロッドを該キャビティ形成面から離脱せしめることを特
    徴とするスタンパ装着方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0774335A1 (en) * 1995-11-17 1997-05-21 SEIKOH GIKEN Co., Ltd. Means for holding stamper plate in molding metal die

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