JPH03124418A - 成形金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、例えば樹脂製品を成形する射出成形用の成形
金型に関する。

（従来の技術） 一般に樹脂製品を成形する成形金型は第３図に示される
ように構成されている。図中には固定側金型１と可動側
金型２が設けられている。上記固定側金型１は固定側取
付は板３と固定側型板４とを備えている。上記固定側取
付は板３にはスプルーブツシュ５とロケートリング６が
設けられている。

また、上記固定側型板４の上記可動側金型２に対峙する
面にはキャビティー７の一部を形成する部分と、このキ
ャビティー７を形成した部分から外れる部分に穿設され
て板厚方向に貫通するガイドビンブツシュ挿入孔８が形
成されておりガイドピンブツシュ９が挿入されている。

また、可動側金型２は可動側型板１０とこの可動側型板
１０に接合する受は板１１とこの受は板１１を支えるス
ペーサブロック１２と可動側取付は板１３等を備えてい
る。また、上記スペーサブロック１２の内側部には第１
エジェクタプレート１４と第２エジェクタプレート１５
とが設けられている。

そして、上記可動側型板１０には上記キャビティー７の
一部を形成するコア１６が挿着されており、また上記ガ
イドピンブツシュ９に挿入されるガイドピン１７が結合
されている。ここで上記コア１６には上記可動側金型２
の移動方向に向けて後述するエジェクタピン１８が挿入
される貫通孔１６ａが穿設されている。さらに、上記可
動側型板１０には上記スプルーブツシュ５に同心状に穿
設され上述するスプルーロックビン１９が挿入される貫
通孔１０ａが形成されている。また、上記貫通孔１０ａ
、１６ａに平行に穿設され後述するリターンピン２０が
挿入される貫通孔１０ｂが形成されている。

そして、上記可動側型板１０に接合された受は板１１は
上記コア１６とガイドビン１７のそれぞれの基端面を受
けて固定しているとともに、上記３つの貫通孔１０ａ、
１０ｂ、１６ａに対応する部分にそれぞれ同様の貫通孔
１１ａ、ｌｌｂ。

１１Ｃが穿設されている。

そして、上記第１エジェクタプレート１４と第２エジェ
クタプレート１５との間には上記エジェクタピン１８と
スプルーロックビン１９およびリターンピン２０のそれ
ぞれの既端部に形成された頭部１８ａ、１９ａ、２０ａ
が挾み込まれた状態に支持され、先端側は上記第１エジ
エクタブレト１４を貫通した状態に設けられている。つ
まり、上記エジェクタピン１８とスプルーロックビン１
９およびリターンビン２０は上記第１および第２エジエ
クタプレー）１４．１５の進退移動によって軸心方向に
送り移動されるようになっている。

なお、上記リターンビン２０にはコイルばね２１が巻装
されており、上記受は板１１と第１エジェクタプレート
１４とを離す方向に付勢している。

上述のように構成された成形金型は上記可動側金型２が
図示しない駆動手段によって、上記固定側金型１に対し
て進退移動されるようになっている。

そして、成形が終了された後に成形品２２を取り出す場
合には、上記可動側金型１が退避し、さらに、上記第１
および第２エジェクタプレート１４．１５が図中の上方
に移動し上記成形品２２を突き出す。

こうした機構を備えた成形金型において、成形品２２の
品質に特に影響を与えるのは上記エジェクタピン１８の
キャビティー７の一部を形成する端面の成形時における
位置である。

上記第１エジェクタプレート１４の第２エジェクタプレ
ート１５に対峙する側面には上記エジェクタピン１８の
頭部１８ａが挿入される挿入部１４ａとこの挿入部１４
ａの中心部に連通され上記受は板１１側に貫通して上記
エジェクタピン１８の中途部が挿通される貫通孔１４ｂ
とが形成されている。そして、上記挿入部１４ａの深さ
寸法ｄは上記エジェクタピン１８の頭部１８ａの厚さ寸
法ｅよりも若干大きく形成されている。これは高精度で
双方の寸法を一致させることが非常に困難なためにやむ
おえず上述のような寸法差を設けているものである。

このため、金型移動時の振動等により上記エジェクタピ
ン１８は極端に示せば成形中に第６図又は第９図に示さ
れるように移動していることがあった。例えば第６図に
示されるようにエジェクタピン１８が突出した状態では
成形品２２に第７図に示されるような凹部２３が形成さ
れてしまう。

これは成形後の後加工で修正することができない欠陥で
あり、製品は不良となる可能性が大きい。

また、エジェクタピン１８が第９図に示されるように没
した状態では成形品２２に第８図に示されるような凸部
２４が形成されてしまう。これは成形後の後加工で修正
することができるが、後加工を必要とするので製造コス
トを引き上げる原因となり、望ましくないものであった
。

そして、成形中の樹脂は射出すると第５図に示すように
金型１，２．１６に接している部分りから冷却凝固して
いく。図中に矢印ｊで示される第２次射出圧（保圧）の
圧力は上述のごとく凝固した樹脂で支えられるので上記
エジェクタピン１８の突出を退避させる力を発生するも
のではない。

上述のような成形不良発生のトラブルを解決する成形金
型は従来存在しなかった。

（発明が解決しようとする課題） 成形金型はエジェクタピンとこのエジェクタピンの基端
側に形成された頭部を支えるエジェクタプレートの挿入
部とを高精度で加工することが非常に困難だったため、
従来はやむおえず上記挿入部の深さ寸法を上記頭部の厚
さ寸法よりも大きく形成していた。これにより、上記エ
ジェクタピンのキャビティーの一部を形成する先端部が
キャビティー側へ突出したり、また逆に没したりして、
成形品の品質を安定させることができなかった。

本発明は上記課題に着目してなされてものであり、上記
エジェクタピンが金型の移動による振動等によって不用
意に移動されない構成とし、エジェクタピンの成形中の
位置を一定に保ち成形品の品質を安定させる成形金型を
提供することを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 固定側金型と可動側金型をキャビティーを形成するごと
く設け、上記可動側金型に対して進退自在な第１エジェ
クタプレートを設け、この第１エジェクタプレートに接
合された第２エジェクタプレートを設け、上記第１エジ
ェクタプレートの上記第２エジェクタプレートと接合す
る側面に挿入部を形成し、この挿入部に連通して上記進
退する方向に軸心を持つ貫通孔を穿設し、上記挿入部に
頭部を挿入し上記貫通孔に中途部を挿通し上記可動側金
型を貫通してキャビティーの輪郭の一部を形成する先端
面を有するエジェクタピンを設け、このエジェクタピン
の頭部を挿入した第１エジェクタプレートの挿入部の挿
入方向の寸法を拡大し、上記エジェクタピンの頭部と第
１エジェクタプレートとの間に上記挿入方向に弾性変形
する弾性部材を挿入した成形金型。

（作　用） エジェクタピンの頭部と第１エジェクタプレートとの間
に弾性部材を挿入することにより、常にエジェクタピン
が退避方向に弾性的に付勢された状態とすることで、不
用意に上記エジェクタピンがキャビティー側に突出する
ことを防止することができる。

（実施例） 本発明における一実施例を第１図および第２図を参照し
て説明するが、成形金型の基本的構成は上述した従来の
ものとほぼ同様なので、同一構成部分に関しては同一符
号を付して説明を省略し要部の構造についてのみ詳しく
説明する。

図中に示−される成形金型は固定側金型１と可動側金型
２とを備えており、エジェクタピン１８は、その先端面
がキャビティー７の一部を形成するようにコア１６に穿
設された貫通孔１６ａに進退自在に挿入されている。ま
た、このエジェクタピン＼ １８の中途部は上記コア１６の底部を支持する受は板１
１に穿設された上記貫通孔１６ａに連続する貫通孔１１
ａに進退自在に挿通されている。そして、上記エジェク
タピン１８の基端側には所定の厚みをもって軸心に同心
状に形成された円盤状の頭部１８ａが形成されている。

この頭部１８ａは上記受は板１１の下部に設けられた第
１エジェクタプレート１４と第２エジェクタプレート１
５との間に挾み込まれる状態で支持されている。

ここで、上記第１エジェクタプレート１４と第２エジェ
クタプレート１５はコア１６が挿着された可動側型板１
０およびこの可動側型板１ｏに接合した上記受は板１１
とほぼ平行な状態で設けられており、図示しない駆動手
段により、上記可動側金型２の移動方向と同方向に移動
するようになっている。

そして、上記第１エジェクタプレート１４の上記第２エ
ジェクタプレート１５に対峙する側面には上記エジェク
タピン１８の頭部１８ａが挿入される挿入部２５が形成
されており、この挿入部２５には同心状に上記受は板１
１側に貫通する貫通孔２６が穿設されている。

ここで、上記挿入部２５は上記エジェクタピン１８の軸
心方向の深さ寸法ｆが同方向の上記頭部１８ａの厚さ寸
法ｇよりも大きく形成され、この寸法差は従来構造に比
較してさらに大きく拡大されている。

そして、この寸法差分のスペース内には第２図中に示さ
れるごとく平面視形状が環状の弾性部材２７が挿入され
ている。この弾性部材２７は例えば合成ゴムからなり上
記エジェクタピン１８の頭部１８ａを常に上記第２エジ
ェクタプレート１５側に向けて弾性的に押圧している。

このように構成したことにより、上記挿入部２５の深さ
寸法ｆや頭部１８ａの厚さ寸法ｇの加工精度が低くとも
、弾性部材２７により、エジェクタピン１８の不用意な
移動を規制することができる。そして、上記エジェクタ
ピン１８がキャビティー７側へ突出することを防止でき
、成形品の品質を一部レベル以上に安定させることがで
きる。

つまり、従来構造では成形時にキャビティー７側へエジ
ェクタピン１８が突出されることで成形品側に四部を形
成してしまい修正不可能な欠如を与えることがあったが
、これを防止できる。

そして、上記エジェクタピン１８のキャビティー７側に
面する先端面が長期にわたる使用で磨耗した場合でも、
成形品には凸部が形成されるのみなので、後加工により
修正することができる。

なお、上記弾性部材２７の材質は合成ゴムであったが、
これに限定されずコイルばね等でも同様の効果が得られ
る。

［発明の効果］ 第１エジェクタプレートに形成された挿入部の深さ寸法
を増大し、この挿入部に挿入されるエジェクタピンの頭
部との間に弾性部材を挿入したことにより、従来構造で
は回避できなかった成形品にエジェクタピンの跡が残る
弊害を防止できる。

そして、エジェクタピンの頭部や第１エジェクタプレー
トの挿入部の加工に精度を必要とせずに製品の安定供給
を実現できる信頼性の高い成形金型を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明における一実施例であり、
第１図は成形金型の断面図、第２図は要部の断面図、第
３図乃至第９図は従来例であり、第３図は成形金型の断
面図、第４図は要部の断面図、第５図はエジェクタピン
の先端面がキャビティーの一部を形成している状態を示
す断面図、第６図はエジェクタピンがキャビティー側へ
不用意に突出した状態を示す断面図、第７図はエジェク
タピンが成形時に突出した場合の成形品形状を示す断面
図、第８図はエジェクタピンが成形時に没した場合の成
形品形状を示す断面図、第９図はエジェクタピンが可動
側金型に不用意に没した状態を示す断面図である。 １・・・固定側金型、２・・・可動側金型、７・・・キ
ャビティー　１４・・・第１エジェクタプレート、１５
・・・第２エジェクタプレート、２５・・・挿入部、２
６・・・貫通孔、１８・・・エジェクタピン、１８ａ・
・・頭部、２７・・・弾性部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 固定側金型と、この固定側金型に対して進退移動する可
   動側金型と、上記固定側金型と可動側金型との間に形成
   されたキャビティーと、上記可動側金型の退避側の側面
   に一側面を対面し上記可動側金型に対して進退自在に設
   けられた第１エジェクタプレートと、この第１エジェク
   タプレートに他側面が接合され一体的に進退する第２エ
   ジェクタプレートと、上記第１エジェクタプレートの第
   ２エジェクタプレートに接合する側面に形成された挿入
   部と、上記第１エジェクタプレートの挿入部に連通され
   進退方向に軸心が向けられた貫通孔と、上記挿入部に挿
   入した頭部と上記貫通孔に挿通された中途部と上記可動
   側金型を貫通して上記キャビティーの輪郭の一部を形成
   する先端面とを備えたエジェクタピンとを備えた成形金
   型において、上記エジェクタピンの頭部が挿入された上
   記第１エジェクタプレートの挿入部の挿入方向寸法を大
   きくし、上記エジェクタピンの頭部と第１エジェクタプ
   レートとの間に上記挿入方向に弾性変形する弾性部材を
   挿入したことを特徴とする成形金型。