JPH0857852A - プリプレグ及びその製造法 - Google Patents

プリプレグ及びその製造法

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JPH0857852A
JPH0857852A JP22396694A JP22396694A JPH0857852A JP H0857852 A JPH0857852 A JP H0857852A JP 22396694 A JP22396694 A JP 22396694A JP 22396694 A JP22396694 A JP 22396694A JP H0857852 A JPH0857852 A JP H0857852A
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JP
Japan
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prepreg
release paper
paper
release
resin
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JP22396694A
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English (en)
Inventor
Keiji Hiyamizu
恵次 冷水
Keijiro Manabe
敬次郎 真鍋
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価な構成で水分の浸透による剥れ、浮きな
どのない保存安定性及び強度のあるプリプレグを得る。 【構成】 紙基材11の両面にポリエチレンフィルム1
2を熱圧縮にて貼り合わせ、その両面に離型材としての
シリコン13を塗布した離型紙10を強化繊維樹脂層1
aの外面に貼り合わせ、必要に応じてカバーフィルム1
6を他の面に貼り付けてプリプレグ1とする。これによ
り、水分の浸透に剥れ、浮きなどの発生を防止し、保存
安定性及び強度のあるプリプレグを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、離型紙に繊維強化樹脂
層を担持したプリプレグ及びその製造法に関し、特に離
型紙としてポリエチレンフィルムを貼り合わせた離型紙
を用いることに特徴を有する。
【0002】
【従来の技術】従来のプリプレグに用いられる離型紙
は、図6に示すように例えば両面離型紙50の場合、紙
基材11の両面にクレイ51を塗布し、更にその上にそ
れぞれ離型剤としてのシリコン13を塗布することによ
り形成されていた。又図7に示すように片面離型紙5
0’の場合、紙基材11の両面に塗布されたクレイ51
の一方の面にのみシリコン13を塗布することにより形
成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】強化繊維に樹脂を含浸
させたプリプレグ1は、図8に示すように、上記離型紙
50の一方の面に繊維強化樹脂層1aを担持し、繊維強
化樹脂層1aの外面にカバーフィルム16を貼り付けて
構成されていた。従来の離型紙50を用いたプリプレグ
1は、離型紙50の吸湿度が高く、特に端部においては
矢印にて示すように両面から吸水するため、図9に示す
ような波状の皺が生じていた。これらの波状の皺は、特
に両側部の幅W=50〜100mmの範囲内で顕著に生
じていた。
【0004】このような離型紙の吸水のため、プリプレ
グへ水分が浸透し、プリプレグに剥れ、また波状の皺に
より浮きなどが生じると共に、プリプレグの保存安定性
の減少、強度の低下などが生じており、ひどい場合には
使用不能となることもあった。
【0005】また、上記のように形成された離型紙を用
いたプリプレグは、離型紙の価格が高く、従ってプリプ
レグの製造単価も高くならざるを得ないという問題もあ
った。
【0006】さらに、従来の離型紙は表面にクレイ51
を有するために、表面が硬く、そのために、上記のよう
な従来のプリプレグの製造工程中、特に加圧工程中にお
いて、強化繊維へのダメージによりいわゆる糸切れが発
生し、そのためケバが生じることがあった。また、強化
繊維と樹脂とのなじみが悪く、含浸が不十分でプリプレ
グ中にボイドを生じることがあった。このためプリプレ
グの強度の低下、割れ、衝撃性の低下という問題があっ
た。
【0007】従って、本発明の主な目的は、安価な構成
で水分の浸透による剥れ、浮きなどのない保存安定性及
び強度のあるプリプレグを提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、強化繊維と樹脂との
なじみが良好で、且つ含浸が十分なプリプレグの製造法
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
プリプレグにて達成される。要約すれば、本発明は、離
型紙に繊維強化樹脂層を担持したプリプレグにおいて、
離型紙として、70〜120g/m2 の紙基材の両面に
5〜30μm厚のポリエチレンフィルムを熱圧縮にて貼
り合わせ、更にその片面又は両面に離型剤を塗布した、
伸縮性が0.3〜0.5%とされる離型紙を用いること
を特徴とするプリプレグある。
【0010】本発明による他の態様によれば、離型紙と
して、70〜120g/m2 の紙基材の両面に5〜30
μm厚のポリエチレンフィルムを熱圧縮にて貼り合わ
せ、更にその片面又は両面に離型剤を塗布した第1及び
第2の離型紙の離型剤が塗布された一方の面にそれぞれ
樹脂を塗布し、前記樹脂層を有する第1及び第2の離型
紙の樹脂層の間に強化繊維を挟持し、この強化繊維中に
前記樹脂を含浸させることを特徴とするプリプレグの製
造法が提供される。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係るプリプレグ及びその製造
法を図面に則して更に詳しく説明する。尚、前出の部材
と同一部材には同一符号を付すものとする。
【0012】本発明に使用される離型紙は、図2に示す
ように、紙基材(70〜120g/mm2 )11の両面
にポリエステルフィルム(5〜30μm)12を熱圧縮
(70〜200℃)にて貼り合わせ、その上に離型剤と
してシリコン13を塗布することにより構成される。
【0013】又は、図3に示すように、紙基材11の両
面にポリエステルフィルム12を熱圧縮にて貼り合わ
せ、その一方の面だけに離型剤としてのシリコン13を
塗布することにより離型紙10’を構成することもでき
る。
【0014】尚、本実施例における離型紙の伸縮性、即
ち乾燥時と高湿度時との寸法変化率は0.3〜0.5%
であり、従来の離型紙の伸縮性が0.5〜1.0%であ
るのに対して非常に小さい。又、本発明の離型紙はクレ
イを使用しないので従来のものに比して軟らかいという
特徴を有する。
【0015】上記離型紙を用いたプリプレグは、後述す
る製造法により、図1に示すように構成される。即ち、
プリプレグ1は強化繊維としてマトリクス樹脂が含浸し
て形成された繊維強化樹脂層1aが離型紙10のシリコ
ン13が塗布された一方の面に貼り付けられ、必要に応
じて繊維強化樹脂層の外面にはカバーフィルム16が貼
り付けられて構成される。図1にて明らかなように、離
型紙10及びカバーフィルム16はプリプレグ1の端部
より所定量(W)だけ外方に延びた状態で貼り付けられ
ている。通常、この幅(W)は30〜40mm程度とさ
れる。
【0016】図1に示すようなプリプレグ1に対して矢
印に示す方向から、即ち離型紙10側から水分が浸透し
ようとしても、離型紙10を構成するポリエステルフィ
ルム12(図2、図3)がすぐれた耐湿性を備えている
ため、プリプレグ1のはがれ、浮き、皺の発生を低減す
ることができる。
【0017】また、同様の理由により、プリプレグへの
水分吸収が減少し、保存安定性の増加、強度低下の減少
などの効果を得ることができる。
【0018】更に、本実施例における離型紙のコストが
従来の離型紙のコストより安価なことにより、本実施例
のプリプレグは、従来の離型紙を用いたプリプレグに比
して、製造単価を約10%程度と大幅に低減することが
できる。
【0019】次に、図4を参照して、上記のような離型
紙を用いたプリプレグの製造法について説明する。
【0020】離型紙10は、本実施例にて離型紙ロール
20、20から供給される途中で樹脂供給部21、21
より樹脂22、22が塗布され、加圧部23へ送り込ま
れる。場合によっては、予め樹脂が塗布された離型紙を
用いることもできる。加圧部23は加圧ローラ23a、
23bより構成されている。加圧部23において、同時
に送り込まれた強化繊維24の両面に樹脂22を介して
離型紙10が重ねられ、その状態でホットプレート25
により加熱され、強化繊維24に樹脂22が含浸され、
繊維強化樹脂層1aが形成される。
【0021】その後、一方の面の離型紙10を離型紙巻
取りロール26で巻取り、必要に応じてフィルム供給ロ
ール27から供給したカバーフィルム28を繊維強化樹
脂層1aの外面に被覆する。このようにして得られたプ
リプレグ1がシート巻取りロール29に巻取られる。
【0022】上記のような製造法において、加圧部23
にて樹脂22を強化繊維24に含浸させる際、軟らかい
離型紙の面を押圧することにより、強化繊維に対するダ
メージが少ないため糸切れがなく、したがって、ケバの
発生が少ないという利点がある。
【0023】また、軟らかい離型紙の面を押圧した方
が、強化繊維、樹脂がなじみ易く、無理なく含浸するこ
とができるという長所もある。
【0024】さらに、強化繊維中のエアの排出もスムー
ズに行なうことができるという利点がある。
【0025】なお、図5に示すように、プリプレグ1を
例えば300φの紙管巻きとする場合、紙管30の外面
に50〜100μmのフィルム32を巻き付けて防湿を
図ることがより好ましい。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるプリプレグは、繊維強化樹脂送を担持する離型紙
として、70〜120g/m2 の紙基材の両面に5〜3
0μm厚のポリエチレンフィルムを熱圧縮にて貼り合わ
せ、更にその片面又は両面に離型剤を塗布した、伸縮性
が0.3〜0.5%とされる離型紙を用いることによ
り、安価な構成で水分の浸透による剥れ、浮きなどのな
い保存安定性及び強度を得ることができる。
【0027】また、本発明によるプリプレグの製造法に
よれば、離型紙として、70〜120g/m2 の紙基材
の両面に5〜30μm厚のポリエチレンフィルムを熱圧
縮にて貼り合わせ、更にその片面又は両面に離型剤を塗
布した第1及び第2の離型紙の離型剤が塗布された一方
の面にそれぞれ樹脂を塗布し、前記樹脂層を有する第1
及び第2の離型紙の樹脂層の間に強化繊維を挟持し、こ
の強化繊維中に前記樹脂を含浸させることにより、強化
繊維と樹脂とのなじみが良好で、且つ含浸が十分なプリ
プレグを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプリプレグの構成図である。
【図2】本発明に用いられる離型紙を示す構成図であ
る。
【図3】本発明に用いられる他の離型紙を示す構成図で
ある。
【図4】本発明の一実施例に係るプリプレグの製造法を
実施している状態を示す説明図である。
【図5】プリプレグを紙管に巻回した状態を示す断面図
である。
【図6】従来の離型紙を示す構成図である。
【図7】従来の他の離型紙を示す構成図である。
【図8】従来のプリプレグを示す構成図である。
【図9】従来のプリプレグに波状の皺が発生した状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 プリプレグ 1a 強化繊維樹脂層 10 離型紙 10’ 離型紙 11 紙基材 12 ポリエチレンフィルム 13 シリコン(離型剤) 22 樹脂 23 加圧部 24 強化繊維
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離型紙に繊維強化樹脂層を担持したプリ
    プレグにおいて、離型紙として、70〜120g/m2
    の紙基材の両面に5〜30μm厚のポリエチレンフィル
    ムを熱圧縮にて貼り合わせ、更にその片面又は両面に離
    型剤を塗布した、伸縮性が0.3〜0.5%とされる離
    型紙を用いることを特徴とするプリプレグ。
  2. 【請求項2】 離型紙として、70〜120g/m2
    紙基材の両面に5〜30μm厚のポリエチレンフィルム
    を熱圧縮にて貼り合わせ、更にその片面又は両面に離型
    剤を塗布した第1及び第2の離型紙の離型剤が塗布され
    た一方の面にそれぞれ樹脂を塗布し、前記樹脂層を有す
    る第1及び第2の離型紙の樹脂層の間に強化繊維を挟持
    し、この強化繊維中に前記樹脂を含浸させることを特徴
    とするプリプレグの製造法。
JP22396694A 1994-08-26 1994-08-26 プリプレグ及びその製造法 Pending JPH0857852A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002105223A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Toho Tenax Co Ltd ペーパーフリープリプレグ及びその製造方法
JP2011512440A (ja) * 2008-02-18 2011-04-21 ヘクセル コンポジット、リミテッド 自動テープ敷設装置に使用する複合テープ

Cited By (3)

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