JPH06158004A - 粘着テープ及びその製造方法 - Google Patents
粘着テープ及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH06158004A JPH06158004A JP4313277A JP31327792A JPH06158004A JP H06158004 A JPH06158004 A JP H06158004A JP 4313277 A JP4313277 A JP 4313277A JP 31327792 A JP31327792 A JP 31327792A JP H06158004 A JPH06158004 A JP H06158004A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- pressure
- adhesive
- layer
- fabric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Adhesive Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリオレフィン系樹脂のラミネートや目止め
剤による目止め処理やその装置を必要としない粘着テー
プ及びその製造方法を提供する。 【構成】 繊維同士がバインダーにより結着されてなる
坪量１５ｇ／ｍ2 、厚み０．０４mmの不織布１１の片面
に天然ゴム系粘着剤２１（粘度５０００ｃｐｓ、固形分
２３％）を厚み０．３５mmで塗布し、該粘着剤２１を不
織布１１の厚みのほゞ全体にわたり含浸させた。その
後、乾燥機３に送り粘着剤をほゞ完全に乾燥して粘着層
２２を形成した。次に、不織布１１の粘着剤を含浸させ
た面と反対面に、フェニルメチルシロキサンとジメチル
シロキサンのコポリマーよりなるシリコン系ポリマーか
らなる離型剤溶液４１を塗工し、乾燥して離型層４２を
形成して粘着テープ１を得た。
剤による目止め処理やその装置を必要としない粘着テー
プ及びその製造方法を提供する。 【構成】 繊維同士がバインダーにより結着されてなる
坪量１５ｇ／ｍ2 、厚み０．０４mmの不織布１１の片面
に天然ゴム系粘着剤２１（粘度５０００ｃｐｓ、固形分
２３％）を厚み０．３５mmで塗布し、該粘着剤２１を不
織布１１の厚みのほゞ全体にわたり含浸させた。その
後、乾燥機３に送り粘着剤をほゞ完全に乾燥して粘着層
２２を形成した。次に、不織布１１の粘着剤を含浸させ
た面と反対面に、フェニルメチルシロキサンとジメチル
シロキサンのコポリマーよりなるシリコン系ポリマーか
らなる離型剤溶液４１を塗工し、乾燥して離型層４２を
形成して粘着テープ１を得た。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、片面に粘着層を有する
粘着テープに関する。
粘着テープに関する。
【０００２】
【従来の技術】片面に粘着層が設けられた粘着テープ
は、基材として合成樹脂フイルムの他、織布または不織
布、クラフト紙、和紙等の繊維質のものも使用されてロ
ール状の巻重体となされている。そして、使用する際に
巻重体から繰り出し易くするため、いずれの基材も粘着
層と反対面に離型層が設けられる。基材が繊維質のもの
である場合、離型剤を基材に直接塗布すると、基材に含
浸されてしまって離型効果が充分得られないために目止
め処理が施される。
は、基材として合成樹脂フイルムの他、織布または不織
布、クラフト紙、和紙等の繊維質のものも使用されてロ
ール状の巻重体となされている。そして、使用する際に
巻重体から繰り出し易くするため、いずれの基材も粘着
層と反対面に離型層が設けられる。基材が繊維質のもの
である場合、離型剤を基材に直接塗布すると、基材に含
浸されてしまって離型効果が充分得られないために目止
め処理が施される。
【０００３】上記目止め処理は、例えば、基材表面にポ
リオレフィン系重合物を押出してラミネートしたもの
（例えば、特開昭６３−７２７７７号公報記載の接着テ
ープ）、また、シェラック、ポリビニルアルコール、酢
酸ビニルのような目止め剤を塗布、乾燥したものなどが
ある。
リオレフィン系重合物を押出してラミネートしたもの
（例えば、特開昭６３−７２７７７号公報記載の接着テ
ープ）、また、シェラック、ポリビニルアルコール、酢
酸ビニルのような目止め剤を塗布、乾燥したものなどが
ある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記目止め処理とし
て、ポリオレフィン系重合物をラミネートするために
は、ラミネート装置と、ラミネートの作業を必要とし、
目止め剤を使用するには塗布装置と乾燥装置及びその作
業を必要とする。
て、ポリオレフィン系重合物をラミネートするために
は、ラミネート装置と、ラミネートの作業を必要とし、
目止め剤を使用するには塗布装置と乾燥装置及びその作
業を必要とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点を解消し、ポリオレフィン系重合体のラミネートや目
止め剤による目止め処理を必要としない粘着テープ及び
その製造方法を提供することを目的とする。
点を解消し、ポリオレフィン系重合体のラミネートや目
止め剤による目止め処理を必要としない粘着テープ及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【０００６】本発明の粘着テープは、繊維質からなる基
材の片面に粘着層が形成され、該粘着層の大部分が基材
に含浸され、該基材の他面に離型層が積層されてなるこ
とを特徴とするものである。
材の片面に粘着層が形成され、該粘着層の大部分が基材
に含浸され、該基材の他面に離型層が積層されてなるこ
とを特徴とするものである。
【０００７】又、本発明の粘着テープの製造方法は、繊
維質からなる基材の片面から粘着剤を塗布、含浸し、こ
れを乾燥した後、該基材の他面に離型剤を塗布、乾燥す
ることにより離型層を形成することを特徴とするもので
ある。
維質からなる基材の片面から粘着剤を塗布、含浸し、こ
れを乾燥した後、該基材の他面に離型剤を塗布、乾燥す
ることにより離型層を形成することを特徴とするもので
ある。
【０００８】本発明粘着テープ及びその製造方法に使用
される繊維質の基材は、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリビ
ニルアルコール、ポリウレタン等の合成繊維、綿、麻、
パルプ等の天然繊維、ガラス繊維等の素材であり、これ
らの２種以上が混紡、混抄されたものでもよい。その形
態は織布または不織布、紙等である。上記基材の坪量は
８〜４０ｇ／ｍ2 のものが使用でき、１０〜２０ｇ／ｍ
2 のものが好ましい。
される繊維質の基材は、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリビ
ニルアルコール、ポリウレタン等の合成繊維、綿、麻、
パルプ等の天然繊維、ガラス繊維等の素材であり、これ
らの２種以上が混紡、混抄されたものでもよい。その形
態は織布または不織布、紙等である。上記基材の坪量は
８〜４０ｇ／ｍ2 のものが使用でき、１０〜２０ｇ／ｍ
2 のものが好ましい。
【０００９】上記粘着剤としては、アクリル系樹脂、天
然ゴム、又は合成ゴムをベースとし、これに粘着付与樹
脂、軟化剤、又、必要に応じて顔料等の充填剤、老化防
止剤等を配合したものでもよい。
然ゴム、又は合成ゴムをベースとし、これに粘着付与樹
脂、軟化剤、又、必要に応じて顔料等の充填剤、老化防
止剤等を配合したものでもよい。
【００１０】本発明製造方法では、上記基材の片面に粘
着剤を塗布し、未乾燥の内にこの大部分を基材の厚み方
向全体もしくは基材の反対側の表層部を残して含浸し、
これを乾燥する。これにより、粘着剤を塗布した基材の
片面には粘着層が形成され、粘着層の大部分は基材に含
浸された状態となる。
着剤を塗布し、未乾燥の内にこの大部分を基材の厚み方
向全体もしくは基材の反対側の表層部を残して含浸し、
これを乾燥する。これにより、粘着剤を塗布した基材の
片面には粘着層が形成され、粘着層の大部分は基材に含
浸された状態となる。
【００１１】粘着剤が基材に含浸され易くするために、
その粘度は従来よりも低く、約１０００〜２００００ｃ
ｐｓとするのが好ましく、より好ましくは３０００〜５
０００ｃｐｓである。このように粘度を低くすると固形
分が少なくなり、乾燥後に粘着層の厚みが従来よりも少
なくなるが、基材は粘着剤の乾燥とともにその厚みも減
少するので、基材の厚みに対する含浸の厚みの比はその
まゝ保たれる。
その粘度は従来よりも低く、約１０００〜２００００ｃ
ｐｓとするのが好ましく、より好ましくは３０００〜５
０００ｃｐｓである。このように粘度を低くすると固形
分が少なくなり、乾燥後に粘着層の厚みが従来よりも少
なくなるが、基材は粘着剤の乾燥とともにその厚みも減
少するので、基材の厚みに対する含浸の厚みの比はその
まゝ保たれる。
【００１２】粘着剤を乾燥して粘着層を形成した後、該
粘着層と反対側の基材面に離型剤を塗布し、これを乾燥
する。離型剤としては、従来粘着テープの巻き戻しを可
能にする剥離皮膜としての背面処理に用いられているも
のが使用でき、例えば、ポリステアリルアクリレート、
ポリステアリルアクリルアミド、ポリビニルステアレー
ト等の長鎖アルキル基含有ポリマー、シリコン系ポリマ
ー、パーフロロ系ポリマーなどがある。
粘着層と反対側の基材面に離型剤を塗布し、これを乾燥
する。離型剤としては、従来粘着テープの巻き戻しを可
能にする剥離皮膜としての背面処理に用いられているも
のが使用でき、例えば、ポリステアリルアクリレート、
ポリステアリルアクリルアミド、ポリビニルステアレー
ト等の長鎖アルキル基含有ポリマー、シリコン系ポリマ
ー、パーフロロ系ポリマーなどがある。
【００１３】表面エネルギーの低い基材の場合には、予
め、離型剤の塗布面にコロナ放電処理を施し、投錨性を
強化しておくのが好ましい。
め、離型剤の塗布面にコロナ放電処理を施し、投錨性を
強化しておくのが好ましい。
【００１４】
【作用】粘着剤を基材の片面から含浸し、これを乾燥す
るので、形成された粘着層は基材背面に塗布される離型
剤の目止め層となる。基材に予めポリエチレン樹脂をラ
ミネートしたり、目止め剤を塗布、乾燥する工程を省く
ことができる。
るので、形成された粘着層は基材背面に塗布される離型
剤の目止め層となる。基材に予めポリエチレン樹脂をラ
ミネートしたり、目止め剤を塗布、乾燥する工程を省く
ことができる。
【００１５】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。 （実施例）図１は本発明方法の実施例を示す説明図であ
り、パルプとビニロン繊維とが混抄され、繊維同士がバ
インダーにより結着されてなる坪量１５ｇ／ｍ2 、厚み
約０．０４ｍｍの不織布１１の巻重体６から不織布１１
を巻き戻し、その片面に、粘着付与樹脂として石油系樹
脂を含む天然ゴム系粘着剤２１（粘度５０００ｃｐｓ，
固形分２３％）を粘着剤塗工装置２により厚み０．３５
ｍｍで塗布し、該粘着剤２１を不織布１１の厚みのほゞ
全体にわたり含浸させた。その後、上記粘着剤を含浸し
た不織布１１を乾燥機３に送り１２０℃の熱風中を６０
秒で通過させることにより、粘着剤をほゞ完全に乾燥し
て粘着層２２を形成した。
り、パルプとビニロン繊維とが混抄され、繊維同士がバ
インダーにより結着されてなる坪量１５ｇ／ｍ2 、厚み
約０．０４ｍｍの不織布１１の巻重体６から不織布１１
を巻き戻し、その片面に、粘着付与樹脂として石油系樹
脂を含む天然ゴム系粘着剤２１（粘度５０００ｃｐｓ，
固形分２３％）を粘着剤塗工装置２により厚み０．３５
ｍｍで塗布し、該粘着剤２１を不織布１１の厚みのほゞ
全体にわたり含浸させた。その後、上記粘着剤を含浸し
た不織布１１を乾燥機３に送り１２０℃の熱風中を６０
秒で通過させることにより、粘着剤をほゞ完全に乾燥し
て粘着層２２を形成した。
【００１６】次に、離型剤塗工機４に送り、不織布１１
の粘着剤を含浸させた面と反対面にフェニルメチルシロ
キサンとジメチルシロキサンのコポリマーよりなるシリ
コン系ポリマーからなる離型剤溶液４１を０．２５ｇ／
ｍ2 で塗工し、再び乾燥機５に送り、１００℃の熱風中
を１０秒で通過させることにより、離型剤溶液４１の溶
剤を乾燥して離型層４２を形成して粘着テープ１を製
し、これを離型層４２を外側にして巻き取り、ロール状
原反７を得た。
の粘着剤を含浸させた面と反対面にフェニルメチルシロ
キサンとジメチルシロキサンのコポリマーよりなるシリ
コン系ポリマーからなる離型剤溶液４１を０．２５ｇ／
ｍ2 で塗工し、再び乾燥機５に送り、１００℃の熱風中
を１０秒で通過させることにより、離型剤溶液４１の溶
剤を乾燥して離型層４２を形成して粘着テープ１を製
し、これを離型層４２を外側にして巻き取り、ロール状
原反７を得た。
【００１７】図２は上記本発明の実施例で得られた粘着
テープ１の断面図であり、不織布１１には片面から含
浸、乾燥された粘着層２２が形成されてなり、他面には
離型層４２が形成されてなるものである。
テープ１の断面図であり、不織布１１には片面から含
浸、乾燥された粘着層２２が形成されてなり、他面には
離型層４２が形成されてなるものである。
【００１８】
【発明の効果】本発明の粘着テープは上記の構成となさ
れているので、基材に含浸されている粘着層が目止め層
となり、離型層は繊維質基材の表面に形成されているた
め、充分な離型効果が得られ、粘着テープの巻き戻しを
確実に行うことができる。又、本発明の粘着テープの製
造方法によると、基材に粘着剤を含浸、乾燥してから、
基材の表面に離型剤を塗布、乾燥するので、離型剤が基
材に浸み込まず、基材表面だけに離型層を形成すること
ができ、これにより確実な離型効果を得ることができ
る。そして、従来のようにポリオレフィン系樹脂をラミ
ネートしたり、目止め剤を塗布乾燥したりする装置及び
工程を省くことができる。
れているので、基材に含浸されている粘着層が目止め層
となり、離型層は繊維質基材の表面に形成されているた
め、充分な離型効果が得られ、粘着テープの巻き戻しを
確実に行うことができる。又、本発明の粘着テープの製
造方法によると、基材に粘着剤を含浸、乾燥してから、
基材の表面に離型剤を塗布、乾燥するので、離型剤が基
材に浸み込まず、基材表面だけに離型層を形成すること
ができ、これにより確実な離型効果を得ることができ
る。そして、従来のようにポリオレフィン系樹脂をラミ
ネートしたり、目止め剤を塗布乾燥したりする装置及び
工程を省くことができる。
【図１】本発明粘着テープの製造方法の実施例を説明す
るための説明図である。
るための説明図である。
【図２】本発明粘着テープの拡大断面図である。
１ ：粘着テープ ２１：粘着剤 ２２：粘着層 ４１：離型剤 ４２：離型層
Claims (2)
- 【請求項１】 繊維質からなる基材の片面に粘着層が形
成され、且つ該粘着層の大部分が基材に含浸され、該基
材の他面に離型層が積層されてなることを特徴とする粘
着テープ。 - 【請求項２】 繊維質からなる基材の片面から粘着剤を
塗布、含浸し、これを乾燥した後、該基材の他面に離型
剤を塗布、乾燥することにより離型層を形成することを
特徴とする粘着テープの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4313277A JPH06158004A (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 粘着テープ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4313277A JPH06158004A (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 粘着テープ及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06158004A true JPH06158004A (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=18039278
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4313277A Pending JPH06158004A (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 粘着テープ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06158004A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0725117A3 (ja) * | 1995-01-12 | 1996-09-04 | Owens Corning Fiberglass Corp | |
| US5916393A (en) * | 1997-06-24 | 1999-06-29 | Owens Corning Fiberglas Technology, Inc. | Method for applying adhesive on a porous substrate |
| JP2019023724A (ja) * | 2012-06-28 | 2019-02-14 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 生分解性台紙なし接着テープおよびラベル |
| KR20200033579A (ko) * | 2018-09-20 | 2020-03-30 | 윤준현 | 공정효율이 향상된 친환경적 점착테이프 제조방법 및 이에 의해 제조된 점착테이프 |
-
1992
- 1992-11-24 JP JP4313277A patent/JPH06158004A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0725117A3 (ja) * | 1995-01-12 | 1996-09-04 | Owens Corning Fiberglass Corp | |
| US5849131A (en) * | 1995-01-12 | 1998-12-15 | Owens Corning Fiberglas Technology, Inc. | Method for applying adhesive to an insulation assembly |
| US5916393A (en) * | 1997-06-24 | 1999-06-29 | Owens Corning Fiberglas Technology, Inc. | Method for applying adhesive on a porous substrate |
| JP2019023724A (ja) * | 2012-06-28 | 2019-02-14 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 生分解性台紙なし接着テープおよびラベル |
| KR20200033579A (ko) * | 2018-09-20 | 2020-03-30 | 윤준현 | 공정효율이 향상된 친환경적 점착테이프 제조방법 및 이에 의해 제조된 점착테이프 |
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