JPH0857809A - 合板用竹材の前処理方法 - Google Patents
合板用竹材の前処理方法Info
- Publication number
- JPH0857809A JPH0857809A JP22094894A JP22094894A JPH0857809A JP H0857809 A JPH0857809 A JP H0857809A JP 22094894 A JP22094894 A JP 22094894A JP 22094894 A JP22094894 A JP 22094894A JP H0857809 A JPH0857809 A JP H0857809A
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- JP
- Japan
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- bamboo
- raw bamboo
- cut
- meat
- plywood
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- Pending
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- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 防虫などの原竹の前処理中に、捩れや反りが
発生するのを抑え、歩留りのよい板材が得られるように
する。 【構成】 原竹２を複数の節肉３を有する所定長さに切
断し、切断した原竹２の周肉４に、鋸により複数の長手
方向の切込み５を所定の周方向間隔ｗを存して設け、次
いで原竹２を煮沸したうえ自然乾燥し、次いで原竹２の
節肉を除去して所定数の小割材１４に分離し、小割材１
４を板材２４に加工する。
発生するのを抑え、歩留りのよい板材が得られるように
する。 【構成】 原竹２を複数の節肉３を有する所定長さに切
断し、切断した原竹２の周肉４に、鋸により複数の長手
方向の切込み５を所定の周方向間隔ｗを存して設け、次
いで原竹２を煮沸したうえ自然乾燥し、次いで原竹２の
節肉を除去して所定数の小割材１４に分離し、小割材１
４を板材２４に加工する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は型枠材などの建築資材に
適した積層合板、特に太く肉が厚い孟宗竹などから小割
板をつくり、該小割板を積層し接着して竹合板を製造す
るための、合板用竹材の前処理方法に関するものであ
る。
適した積層合板、特に太く肉が厚い孟宗竹などから小割
板をつくり、該小割板を積層し接着して竹合板を製造す
るための、合板用竹材の前処理方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、型枠材にはラワンからなる積層
合板が用いられているが、この種の積層合板は需要が飛
躍的に伸びたためやがて森林資源の枯渇を来し、地球環
境の破壊を招く恐れがあり、森林資源の保護と適性な利
用が望まれている。
合板が用いられているが、この種の積層合板は需要が飛
躍的に伸びたためやがて森林資源の枯渇を来し、地球環
境の破壊を招く恐れがあり、森林資源の保護と適性な利
用が望まれている。
【０００３】竹は木に比べて短期間で再生産でき（約３
年で成熟する）、植林やその後の管理に手数がかから
ず、耐久性、耐衝撃性などの強度に優れているという利
点がありながら、特に太く肉が厚い孟宗竹はあまり利用
されていない現状にある。
年で成熟する）、植林やその後の管理に手数がかから
ず、耐久性、耐衝撃性などの強度に優れているという利
点がありながら、特に太く肉が厚い孟宗竹はあまり利用
されていない現状にある。
【０００４】そこで、合板に竹材を利用するには、竹に
含まれる糖分などを除去するなど、防虫、防変質処理が
要求される。このため、原竹を小割りした後に防虫、防
変質処理しようとすると、小割材に捩れや反りが発生
し、板加工が難しくなり、また板を積層して竹合板にし
てからも、経時的に反りが発生するという問題がある。
含まれる糖分などを除去するなど、防虫、防変質処理が
要求される。このため、原竹を小割りした後に防虫、防
変質処理しようとすると、小割材に捩れや反りが発生
し、板加工が難しくなり、また板を積層して竹合板にし
てからも、経時的に反りが発生するという問題がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
問題に鑑み、原竹の防虫などの前処理中に、捩れや反り
が発生するのを抑え、歩留りのよい板材が得られるよう
にした、合板用竹材の前処理方法を提供することにあ
る。
問題に鑑み、原竹の防虫などの前処理中に、捩れや反り
が発生するのを抑え、歩留りのよい板材が得られるよう
にした、合板用竹材の前処理方法を提供することにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は原竹を複数の節肉を有する所定長さに切断
し、切断した原竹の周肉部に鋸により複数の長手方向の
切込みを所定の周方向間隔を存して設け、次いで原竹を
煮沸した後に自然乾燥し、次いで原竹の節肉を除去して
所定数の小割材に分離し、小割材を板加工するものであ
る。
に、本発明は原竹を複数の節肉を有する所定長さに切断
し、切断した原竹の周肉部に鋸により複数の長手方向の
切込みを所定の周方向間隔を存して設け、次いで原竹を
煮沸した後に自然乾燥し、次いで原竹の節肉を除去して
所定数の小割材に分離し、小割材を板加工するものであ
る。
【０００７】
【作用】本発明によれば、所定長さの原竹の周肉部に、
多数の長手方向の切込みを設け、切込みで区分される各
小割材が節肉により互いに結合された状態で、脱糖、防
虫、乾燥などの前処理を行う。これにより、小割材が捩
れたり反つたりするのを防止でき、前処理がしやすくな
る。
多数の長手方向の切込みを設け、切込みで区分される各
小割材が節肉により互いに結合された状態で、脱糖、防
虫、乾燥などの前処理を行う。これにより、小割材が捩
れたり反つたりするのを防止でき、前処理がしやすくな
る。
【０００８】原竹を乾燥した後、好ましくは板加工する
直前に節肉を除去すれば、小割材は互いに分離される。
小割材は外皮面と内皮面を端面フライスに似た円板状の
回転カツタにより平坦かつ平行に加工し、さらに両側面
を平坦に仕上げて所定の幅寸法にする。小割材は反りも
捩れも生じないから、寸法の均一な歩留りのよい板加工
ができる。
直前に節肉を除去すれば、小割材は互いに分離される。
小割材は外皮面と内皮面を端面フライスに似た円板状の
回転カツタにより平坦かつ平行に加工し、さらに両側面
を平坦に仕上げて所定の幅寸法にする。小割材は反りも
捩れも生じないから、寸法の均一な歩留りのよい板加工
ができる。
【０００９】
【実施例】図１は原竹の平面断面図、図２は原竹を分割
した小割材の斜視図、図３は同小割材から得る板材の平
面断面図、図４は原竹から板材を得るまでの工程図であ
る。本発明は原竹から図４に示すような工程を経て板材
を得るものである。まず、原竹２を所定の長さ（１〜２
ｍ）に切断したうえ、原竹２の全長にわたり、周肉４の
部分に所定の周方向間隔ｗ（約３０〜４０ｍｍ）をおい
て、鋸により軸心Ｏへ向けて多数の切込み５を設ける。
切込み５の深さｃは周肉４の肉厚ｔよりも深く、原竹２
の半径ｒよりも浅くする。こうして、原竹２は多数の切
込み５を設けられるが、多数の節肉３により原形を保
ち、したがつて、経時的に周肉４が捩れたり、反り返る
などの変形は生じない。
した小割材の斜視図、図３は同小割材から得る板材の平
面断面図、図４は原竹から板材を得るまでの工程図であ
る。本発明は原竹から図４に示すような工程を経て板材
を得るものである。まず、原竹２を所定の長さ（１〜２
ｍ）に切断したうえ、原竹２の全長にわたり、周肉４の
部分に所定の周方向間隔ｗ（約３０〜４０ｍｍ）をおい
て、鋸により軸心Ｏへ向けて多数の切込み５を設ける。
切込み５の深さｃは周肉４の肉厚ｔよりも深く、原竹２
の半径ｒよりも浅くする。こうして、原竹２は多数の切
込み５を設けられるが、多数の節肉３により原形を保
ち、したがつて、経時的に周肉４が捩れたり、反り返る
などの変形は生じない。
【００１０】次いで、切込み５を設けた原竹２を約１時
間煮沸し、竹の糖分など（ペントーザンおよび脂質分）
を除去し、防虫処理を行う。さらに、必要により防虫
液、防腐液、潤滑液または含浸性反応型樹脂液などの適
当な薬液に浸漬する。
間煮沸し、竹の糖分など（ペントーザンおよび脂質分）
を除去し、防虫処理を行う。さらに、必要により防虫
液、防腐液、潤滑液または含浸性反応型樹脂液などの適
当な薬液に浸漬する。
【００１１】次いで、上述の前処理を施した原竹２を約
１週間自然乾燥する。さらに、原竹２を乾燥室へ搬入
し、温度約１００〜１５０℃で約２４時間乾燥し、原竹
２の形状安定化と重量軽減を図る。次いで、乾燥室から
原竹２を取り出し、約２４時間自然冷却する。
１週間自然乾燥する。さらに、原竹２を乾燥室へ搬入
し、温度約１００〜１５０℃で約２４時間乾燥し、原竹
２の形状安定化と重量軽減を図る。次いで、乾燥室から
原竹２を取り出し、約２４時間自然冷却する。
【００１２】最後に、原竹２の内空部へ節払い棒を打ち
込むなどして節肉３を取り除けば、各周肉４が分離され
て小割材１４になる。
込むなどして節肉３を取り除けば、各周肉４が分離され
て小割材１４になる。
【００１３】図３に示すように、上述のようにして得ら
れた小割材１４は、端面フライスに似た円盤状の回転カ
ツタにより、まず内皮面２４ａと外皮面２４ｂを平坦か
つ平行に仕上げ、次いで両側面２４ｃを平坦に仕上げて
所定寸法の板材２４とする。板材２４は積層したうえ接
着剤により結合して竹合板に加工される。
れた小割材１４は、端面フライスに似た円盤状の回転カ
ツタにより、まず内皮面２４ａと外皮面２４ｂを平坦か
つ平行に仕上げ、次いで両側面２４ｃを平坦に仕上げて
所定寸法の板材２４とする。板材２４は積層したうえ接
着剤により結合して竹合板に加工される。
【００１４】
【発明の効果】本発明は上述のように、原竹を複数の節
肉を有する所定長さに切断し、切断した原竹の周肉部に
鋸により複数の長手方向の切込みを所定の周方向間隔を
存して設け、次いで原竹を煮沸した後に自然乾燥し、次
いで前記原竹の節肉を除去して所定数の小割材に分離
し、小割材を板に加工するものであり、所定長さの原竹
から小割材を得るに先立ち、小割材が分離されないで節
肉により互いに結合された原形ない原竹の姿で、脱糖、
防虫などの前処理を行うものであるから、形状が安定で
あり、小割材が捩れたり反り返るなどの変形を防止でき
る。
肉を有する所定長さに切断し、切断した原竹の周肉部に
鋸により複数の長手方向の切込みを所定の周方向間隔を
存して設け、次いで原竹を煮沸した後に自然乾燥し、次
いで前記原竹の節肉を除去して所定数の小割材に分離
し、小割材を板に加工するものであり、所定長さの原竹
から小割材を得るに先立ち、小割材が分離されないで節
肉により互いに結合された原形ない原竹の姿で、脱糖、
防虫などの前処理を行うものであるから、形状が安定で
あり、小割材が捩れたり反り返るなどの変形を防止でき
る。
【００１５】小割材を板加工する時、前処理を施した原
竹から節肉を取り除けば、小割材は形状の安定した状態
で分離し、寸法の安定した歩留りのよい、つまり無駄の
ない板加工ができる。
竹から節肉を取り除けば、小割材は形状の安定した状態
で分離し、寸法の安定した歩留りのよい、つまり無駄の
ない板加工ができる。
【図１】本発明に係る合板用竹材の前処理方法を説明す
るための原竹の平面断面図である。
るための原竹の平面断面図である。
【図２】同原竹を小割りした小割材の斜視図である。
【図３】同小割材から得る板材の平面断面図である。
【図４】原竹から板材を得るまでの工程図である。
２：原竹 ３：節肉 ４：周肉 ５：切込み １４：小
割材 ２４：板材
割材 ２４：板材
Claims (2)
- 【請求項１】原竹を複数の節肉を有する所定長さに切断
し、切断した原竹の周肉部に鋸により複数の長手方向の
切込みを所定の周方向間隔を存して設け、次いで原竹を
煮沸した後に自然乾燥し、次いで前記原竹の節肉を除去
して所定数の小割材に分離し、小割材を板に加工するこ
とを特徴とする、合板用竹材の前処理方法。 - 【請求項２】前記原竹の切込みは原竹の全長にわたり、
該切込みの深さは周肉の厚さよりも深くかつ原竹の半径
よりも浅く、前記原竹の節肉を周肉に連続して残す、請
求項１に記載の合板用竹材の前処理方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22094894A JPH0857809A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 合板用竹材の前処理方法 |
| CN 95103395 CN1116981A (zh) | 1994-08-23 | 1995-05-17 | 用于胶合板的竹材的预处理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22094894A JPH0857809A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 合板用竹材の前処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0857809A true JPH0857809A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16759067
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22094894A Pending JPH0857809A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 合板用竹材の前処理方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0857809A (ja) |
| CN (1) | CN1116981A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2199045A1 (en) * | 2007-09-07 | 2010-06-23 | Shanghai Yunsheng Bamboo And Wood Product Co., Ltd | A jointless lengthened bamboo section material and a method thereof |
| CN103723063A (zh) * | 2012-10-15 | 2014-04-16 | 苏州天健竹业科技有限公司 | 一种新型节能环保交通工具厢内竹材扶手杆部件制造方法 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1053411C (zh) * | 1996-12-17 | 2000-06-14 | 江西明发竹业有限公司 | 实竹集成材料的制造方法 |
| CN1068820C (zh) * | 1998-04-02 | 2001-07-25 | 程丰原 | 竹制百叶帘叶片的制造方法 |
| CN112895039B (zh) * | 2018-06-04 | 2022-07-19 | 龙竹科技集团股份有限公司 | 一种节省竹料的竹条加工方法 |
-
1994
- 1994-08-23 JP JP22094894A patent/JPH0857809A/ja active Pending
-
1995
- 1995-05-17 CN CN 95103395 patent/CN1116981A/zh active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2199045A1 (en) * | 2007-09-07 | 2010-06-23 | Shanghai Yunsheng Bamboo And Wood Product Co., Ltd | A jointless lengthened bamboo section material and a method thereof |
| EP2199045A4 (en) * | 2007-09-07 | 2012-04-11 | Shanghai Yunsheng Bamboo And Wood Product Co Ltd | CONNECTOR-LINKED BAMBOO SECTION MATERIAL AND CORRESPONDING METHOD |
| CN103723063A (zh) * | 2012-10-15 | 2014-04-16 | 苏州天健竹业科技有限公司 | 一种新型节能环保交通工具厢内竹材扶手杆部件制造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN1116981A (zh) | 1996-02-21 |
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