JPH0857241A - 気体分離装置及び気体分離方法 - Google Patents

気体分離装置及び気体分離方法

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JPH0857241A
JPH0857241A JP6195595A JP19559594A JPH0857241A JP H0857241 A JPH0857241 A JP H0857241A JP 6195595 A JP6195595 A JP 6195595A JP 19559594 A JP19559594 A JP 19559594A JP H0857241 A JPH0857241 A JP H0857241A
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pressure
adsorption tank
adsorption
tank
gas
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JP6195595A
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Hajime Miyazaki
元 宮崎
Toshiyuki Muraoka
俊之 村岡
Tomoichirou Nakamura
知一郎 中村
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は最適な圧力で製品ガスを生成できる
ようにするとともに排気効率を高めるよう構成した気体
分離装置及び気体分離方法を提供することを目的とす
る。 【構成】 気体分離装置の制御回路32は、吸着・再
生工程(空気供給用弁10及び排気用弁16を開弁させ
て第1の吸着槽1に圧縮空気を供給して最適圧力以上に
昇圧させるとともに第2の吸着槽2の残留ガスを排気さ
せる)、均圧工程(均圧用弁24,25を開弁させて
第1の吸着槽1と第2の吸着槽2とを均圧化)、取出
工程(取出用弁20を開弁させ第1の吸着槽1で生成さ
れた製品ガスを製品タンク22に取り出す)、均圧工
程(均圧用弁24,25を開弁させて第1の吸着槽1と
第2の吸着槽2とを均圧化)の順に各工程を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はPSA式(Pressure Swi
ng Adsorption )の気体分離装置及び気体分離方法に係
り、特に最適な圧力で製品ガスを生成できるよう構成し
た気体分離装置及び気体分離方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、PSA式気体分離装置は、分子
ふるいカーボンやゼオライトなどからなる吸着剤を用い
て空気を窒素と酸素に分離し、いずれか一方を製品ガス
として取出し、使用するものである。
【0003】このため、例えば酸素ガスを取り出すPS
A式気体分離装置にあっては、吸着剤が充填された吸
着槽にコンプレッサからの圧縮空気を導入して吸着剤に
窒素分子と酸素分子の一部を吸着させる吸着工程と、
吸着剤により分離生成された酸素を取出す取出工程と、
該吸着槽内を大気解放しまたは真空ポンプで減圧して
吸着剤に吸着された気体分子を脱着して吸着剤を再生す
る再生工程とを繰返す。即ち、取出工程では、吸着槽内
の酸素を外部に取出し、一方再生工程では吸着された窒
素と若干の酸素を脱着し、次の吸着工程に備えるように
なっている。
【0004】また、一対の吸着槽を有する装置では、一
方の吸着槽で取出工程が完了し、他方の吸着槽で再生工
程が完了した後、両吸着槽の均圧化を行う(均圧工
程)。この均圧工程では、両吸着槽間を連通させて取
出工程の後の吸着槽に残留するガスを再生工程の吸着槽
へ供給して均圧化を図り、より高濃度の製品ガスを連続
的に生成するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記気体分離装置で
は、上記各工程〜を繰り返して窒素を分離生成して
いるが、コンプレッサの空気タンクから供給された圧縮
空気により吸着槽内が気体分子を吸着し高濃度の製品ガ
スを得るのに最適な圧力に昇圧される。そして、気体分
離装置では、この最適な圧力に昇圧するのに最適な吸着
工程時間が設定され、吸着工程時間に合わせて上記各工
程〜の1サイクル時間が決められている。
【0006】ところが、従来のように上記各工程〜
を順次行う場合、一方の吸着槽で吸着工程を行っている
間は、他方の吸着槽で再生工程を行うため、吸着工程の
時間と排気を行う再生工程に時間とが同一になってしま
い、排気時間が不足する傾向であった。
【0007】又、吸着槽に充填された吸着剤には、酸素
を吸着するのに最適な圧力があり、この最適圧力値以外
の圧力であるときには吸着効率が低下して製品ガス生成
能力が減少する。一方、吸着工程で最適圧力が得られる
時間に合わせて1サイクル時間を設定すると、排気を行
う再生工程の時間が足りなくなり、十分な排気が行えな
い。
【0008】又、排気工程のみを行い、吸着工程を行わ
ないサイクルを設定して再生工程時の排気効率を高めよ
うとした場合、コンプレッサがアンロード運転に切り換
わってしまい、気体分離装置の製品ガス生成能力が低下
する。
【0009】そこで、本発明は上記課題を解決した気体
分離装置及び気体分離方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
吸着剤が充填された複数の吸着槽に順次圧縮空気を供給
して該吸着槽内を昇圧させ、該吸着槽内の吸着剤により
生成された製品ガスを該複数の吸着槽から順次取り出す
よう構成された気体分離装置において、前記一の吸着槽
に圧縮空気を供給して前記吸着槽内を最適圧力以上に昇
圧させるとともに他の吸着槽の残留ガスを排気させた
後、前記一の吸着槽と減圧された前記他の吸着槽とを連
通させて両吸着槽を均圧化し、その後前記一の吸着槽で
生成された製品ガスを前記製品タンクに取り出した後、
前記一の吸着槽と減圧された前記他の吸着槽とを連通さ
せて均圧化する制御手段を備えてなることを特徴とす
る。
【0011】又、請求項2の発明は、前記制御手段が、
前記一の吸着槽の圧力が均圧化により所定の最適圧力以
下に減圧されたとき均圧工程から取出工程に切り換える
ことを特徴とする。
【0012】又、請求項3の発明は、吸着剤が充填され
た一の吸着槽に圧縮空気を供給して前記一の吸着槽内を
最適圧力以上に昇圧させるとともに他の吸着槽の残留ガ
スを排気させ、次いで前記一の吸着槽と減圧された前記
他の吸着槽とを連通させて両吸着槽を均圧化し、次いで
前記一の吸着槽で生成された製品ガスを製品タンクに取
り出し、次いで前記一の吸着槽と減圧された前記他の吸
着槽とを連通させて均圧とさせることを特徴とする。
【0013】
【作用】上記請求項1の発明によれば、制御手段の制御
動作により一の吸着槽を吸着工程及び他の吸着槽を排気
工程、均圧工程、取出工程、均圧工程の順に各工程を自
動的に実行するが可能になり、これにより一の吸着槽が
最適圧力に減圧されるとともに、一の吸着槽に供給され
た余分な圧力を他の吸着槽に貯えることができ、これに
より最適圧力で製品ガスを生成することが可能になる。
又、制御手段の制御動作により一の吸着槽のガスが2回
の均圧工程で他の吸着槽に供給されるため、一の吸着槽
における減圧(排気)時間が長くなりその分排気効率を
高めることが可能になる。
【0014】又、請求項2の発明によれば、一の吸着槽
の圧力が所定圧力以下に減圧されたとき均圧工程から取
出工程に切り換えることにより、最適圧力で製品ガスを
生成することが可能になる。
【0015】又、請求項3の発明によれば、一の吸着槽
を最適圧力以上に昇圧させるとともに他の吸着槽の残留
ガスを排気させ、次いで両吸着槽を均圧化した後一の吸
着槽から製品ガスを取り出し、次いで両吸着槽とを連通
させて均圧化することにより、一の吸着槽が最適圧力に
減圧されるとともに、一の吸着槽に供給された余分な圧
力を他の吸着槽に貯えることができ、これにより最適圧
力で製品ガスを生成することが可能になる。又、一の吸
着槽のガスが2回の均圧工程で他の吸着槽に供給される
ことにより、一の吸着槽における減圧(排気)時間が長
くなりその分排気効率を高めることが可能になる。
【0016】
【実施例】図1乃至図3に本発明になる気体分離装置及
び気体分離方法の一実施例を示す。尚、本実施例では、
気体分離装置を酸素発生装置として使用する場合につい
て説明する。
【0017】各図中、1,2は第1,第2の吸着槽で、
各吸着槽1,2内には夫々空気中の窒素分子を吸着する
ゼオライトよりなる吸着剤1A,2Aが充填されてい
る。
【0018】3は圧縮空気供給源となるコンプレッサ
で、コンプレッサ3からの圧縮空気は空気供給管路4を
介して各吸着槽1,2に供給される。又、コンプレッサ
3より下流に位置する空気供給管路4には、コンプレッ
サ3からの圧縮空気が貯留される空気タンク5と、空気
タンク5から吐出された空気流量を調整する可変絞り6
と、空気タンク5から吐出された空気を乾燥させるエア
ドライヤ7とが配設されている。
【0019】尚、エアドライヤ6により圧縮空気を除湿
するのは、吸着剤1A,2Aとして各吸着槽1,2内に
充填された上記ゼオライトが空気中の窒素分子とともに
水分を吸着する性質を有するからである。
【0020】そして、エアドライヤ6より乾燥された空
気は、空気供給管路4から分岐した管路8,9を介して
吸着槽1,2にそれぞれ交互に供給される。そのため、
管路8,9の途中には、それぞれ電磁弁からなる空気供
給用弁10,11が設けられている。
【0021】12,13は吸着剤1A,2Aに吸着され
て気体分子の脱着を行なう再生工程時に吸着槽1,2の
残存気体を外部に排出する排気管路で、共通排気配管1
4に接続されている。そして、排気管路12,13の途
中には、それぞれ吸着槽1,2内の脱着排ガスを半サイ
クル毎に交互に排出する電磁弁からなる排気用弁15,
16が設けられている。従って、排気用弁15,16が
開弁されると、吸着槽1,2の吸着剤1A,2Aから脱
着された排ガス(窒素ガス)は排気管路12,13及び
排気配管14を介して排出される。
【0022】17,18は吸着槽1,2の出口側に接続
され吸着槽1,2内で分離生成された酸素をそれぞれ取
出す取出管路、19は各管路17,18と連通された取
出配管である。管路17,18の途中には、半サイクル
の間だけ後述の制御の下に交互に開弁する電磁弁からな
る取出用弁20,21がそれぞれ設けられている。また
前記取出配管19は製品タンク22と接続されている。
【0023】23は吸着槽1,2の出口側を連通する均
圧管路である。この均圧管路23には、均圧用弁24,
25が配設されている。この均圧用弁24,25は後述
するように吸着工程と取出工程との間、及び取出工程と
排気工程との間に所定時間だけ開弁され、各吸着槽1,
2間を均圧にする(均圧工程)。
【0024】又、吸着槽1,2の上部には、オリフィス
(図示せず)が配設されたパージ管路26が接続されて
いる。このパージ管路26は、例えば高圧側の吸着槽1
から低圧側の吸着槽2にある一定量の高純度酸素ガスを
導入することにより再生工程側の吸着槽2の再生効率を
高めることができる。従って、再生工程側の吸着槽2に
おける吸着剤2Aを短時間で再生することが可能にな
る。
【0025】又、製品タンク22には、下流側へ製品ガ
スを供給するための製品ガス供給管路27が接続されて
いる。この製品ガス供給管路27には電磁弁よりなる開
閉弁28と、下流側への製品ガス供給量を調整する可変
絞り29とが配設されている。
【0026】30,31は圧力センサで、夫々吸着槽
1,2の圧力を検出し、その検出値に応じた信号を出力
する。
【0027】32は制御回路で、圧力センサ30,31
からの検出信号、及び予め設定された各工程毎の設定時
間に応じて各弁の開閉制御を行う。
【0028】即ち、制御回路32は、予め入力されたプ
ログラムに従い各電磁弁に開閉信号を出力し、例えば図
2に示すように吸着、再生(,)、均圧(、
)、取出、再生(,)、均圧(、)の各工程
に応じて、空気供給用弁10,11、排気用弁15,1
6、取出用弁20,21、均圧用弁24,25を開閉制
御する。
【0029】ここで、上記酸素発生装置の酸素発生サイ
クルの動作につき説明する。
【0030】いま、酸素発生装置を起動すると、制御回
路32の制御の下に、酸素発生が行なわれる。
【0031】まず、図2に示すように,,,の
動作が番号順に実行される。図2中のは、空気供給用
弁10と排気用弁16が開弁し、第1の吸着槽1に原料
気体としての圧縮空気が供給されて第1の吸着槽1は加
圧状態にあり、吸着剤1Aに窒素と酸素の一部が吸着さ
れる吸着工程である。一方、第2の吸着槽2は減圧状態
にあり、吸着剤2Aに吸着されたいた窒素と若干の酸素
が脱着して排出される再生工程である。
【0032】次に、図2中のは均圧工程で、空気供給
用弁10及び排気用弁16を閉弁するとともに均圧用弁
24,25を開弁する。上記吸着工程により、第1の吸
着槽1内に供給された圧縮空気の窒素分子が吸着剤1A
に吸着されるため、吸着剤1Aに吸着されなかった高純
度の酸素が、均圧用弁24,25を介して第2の吸着槽
2に供給される。そのため、第1の吸着槽1では、高純
度の酸素が排出されて減圧され、第2の吸着槽2では第
1の吸着槽1から供給された高純度の酸素により昇圧す
る。その結果、吸着槽1,2は均圧化され、相互に同一
圧力となる。
【0033】これにより、第1の吸着槽1が最適圧力
(本実施例では、最大圧力の85%)に減圧されととも
に、第1の吸着槽1に供給された余分な圧力を第2の吸
着槽2に貯えることができ、これにより最適圧力で製品
ガスを生成することが可能になる。
【0034】又、第1の吸着槽1に供給された気体が均
圧工程で、第2の吸着槽2に供給されることにより、第
1の吸着槽1における減圧(排気)時間が長くなりその
分排気効率を高めることが可能になる。
【0035】尚、本実施例では、上記均圧工程により第
1の吸着槽1の圧力が85%以下に減圧されたとき均圧
工程から取出工程に切り換えることにより、最適圧力で
製品ガスを生成することが可能になる。
【0036】次に、図2中のは、均圧用弁24,25
を閉弁させるとともに取出用弁20を開弁し、第1の吸
着槽1内の酸素ガスを製品ガスとして製品タンク22に
取出す取出工程を示している。この取出工程により第1
の吸着槽1の圧力は減圧される。尚、このとき第2の吸
着槽2は、均圧状態のままである。
【0037】次に、図2中のは均圧工程で、前述した
の場合と同様に、取出用弁20を閉弁するとともに均
圧用弁24,25を開弁する。上記取出工程により、第
1の吸着槽1では、吸着剤1Aにより生成された酸素ガ
スが製品タンク22に吐出されるとともに減圧されてい
るが、この均圧工程により、さらに第1の吸着槽1内の
残留酸素ガスが第2の吸着槽2に供給されることにな
る。
【0038】よって、第1の吸着槽1では、高純度の酸
素が第2の吸着槽2に排出されて減圧され、第2の吸着
槽2では第1の吸着槽1から供給された高純度の酸素に
より昇圧する。その結果、吸着槽1,2は均圧化され、
相互に同一圧力となる。
【0039】これにより、第1の吸着槽1内の気体が2
回の均圧工程により段階的に第2の吸着槽2に供給され
ることにより、第1の吸着槽1における減圧(排気)時
間が従来よりも長くなりその分排気効率を高めることが
可能になる。
【0040】これにより、1サイクルのうちの前半の半
サイクルが終了したことになり、この後は図2中の〜
に示す後半の半サイクルを繰返す。かくして、吸着槽
1,2からは各半サイクル毎に2回の均圧工程を行い、
且つ2回の均圧工程の間で酸素ガスを取出して製品タン
ク22に供給することができる。
【0041】ここで、上記制御回路32が実行する処理
につき図3及び図4を併せ参照して説明する。尚、図4
中、第1の吸着槽1の圧力変化を実線で示し、第2の吸
着槽2の圧力変化を2点鎖線で示す。
【0042】図3中、制御回路32は、ステップS1
(以下「ステップ」を省略する)で空気供給用弁10及
び排気用弁16を開弁させ、コンプレッサ3により圧縮
された圧縮空気を第1の吸着槽1に供給するとともに、
第2の吸着槽2内のガスを排気管路14より外部に排気
させる。従って、第1の吸着槽1は吸着工程となり、
第2の吸着槽2は再生工程になっている(図2参
照)。
【0043】S2では、タイマカウンタt1 のカウント
値が予め設定された設定時間(設定値)に達したかどう
かをチェックする。従って、S2において、上記第1の
吸着槽1の吸着工程及び第2の吸着槽2の再生工程に切
り換わってから所定の設定時間が経過すると、S3に移
行する。
【0044】次のS3では、上記空気供給用弁10及び
排気用弁16を閉弁させるとともに均圧用弁24,25
を開弁させる。これにより、均圧工程(図2参照)に
切り換わり、第1の吸着槽1内の吸着剤1Aに吸着され
なかった高純度の酸素が、均圧用弁24,25を介して
第2の吸着槽2に供給される。そのため、第1の吸着槽
1では減圧され、第2の吸着槽2では昇圧して、吸着槽
1,2は均圧化される。
【0045】このときの吸着槽1,2の圧力は図4に示
すように変化するため、上記空気供給用弁10の開弁に
より第1の吸着槽1の圧力が最大圧力P1 に昇圧後、均
圧用弁24,25の開弁により第1の吸着槽1の圧力が
最適圧力P2 に減圧されるとともに第2の吸着槽2が圧
力P3 に昇圧される。
【0046】S4では、第1の吸着槽1に設けられた圧
力センサ30からの検出信号を監視しており、第1の吸
着槽1の圧力が予め設定された設定値(本実施例では、
85%とする)以下に減圧されたかどうかをチェックす
る。これにより、第1の吸着槽1が最適圧力P2 (吸着
圧力の85%)に減圧されとともに、第1の吸着槽1に
供給された余分な圧力を第2の吸着槽2に貯えることが
できる。
【0047】従って、S4において、第1の吸着槽1の
圧力が吸着工程時の85%まで減圧されると、S5に進
み、均圧用弁24,25を閉弁させて均圧工程を終了さ
せるとともに取出用弁20を開弁させて取出工程(図
2参照)に移行する。これにより、第1の吸着槽1で生
成された製品ガスとしての酸素ガスが製品タンク22に
取り出される。
【0048】S6では、タイマカウンタt2 のカウント
値が予め設定された設定時間(設定値)に達したかどう
かをチェックする。従って、S6において、上記取出用
弁20が開弁してから所定の設定時間が経過して第1の
吸着槽1で生成された酸素ガスが製品タンク22に取り
出されると、S7に進む。
【0049】次のS7では、取出用弁20を閉弁させて
第1の吸着槽1の取出工程を終了させるとともに、均圧
用弁24,25を開弁させて均圧工程(図2参照)に
移行する。これにより、第1の吸着槽1内の気体が2回
の均圧工程により段階的に第2の吸着槽2に供給さ
れることにより、第1の吸着槽1における減圧(排気)
時間が従来よりも長くなりその分排気効率を高められて
いる。
【0050】このときの吸着槽1,2の圧力は図4に示
すように変化するため、S7で均圧用弁24,25が開
弁されると、2回目の均圧工程となり、第1の吸着槽
1の圧力はP4 に減圧されるとともに、第2の吸着槽2
の圧力はP4 に昇圧される。
【0051】S8では、タイマカウンタt3 のカウント
値が予め設定された設定時間(設定値)に達したかどう
かをチェックする。従って、S8において、上記均圧用
弁24,25が開弁してから所定の設定時間が経過して
吸着槽1,2が均圧化されると、S9に移行する。
【0052】次のS9では、均圧用弁24,25を閉弁
させるとともに、空気供給用弁11及び排気用弁15を
開弁させる。これで、1サイクルのうちの前半の半サイ
クルが終了したことになり、この後はS9〜S17に示
す後半の半サイクルを繰返す。即ち、コンプレッサ3に
より圧縮された圧縮空気が第2の吸着槽2に供給される
とともに、第1の吸着槽1内のガスが排気管路14より
外部に排気される。従って、第1の吸着槽1は再生工程
となり、第2の吸着槽2は吸着工程となる(図2参
照)。
【0053】S10では、タイマカウンタt4 のカウン
ト値が予め設定された設定時間(設定値)に達したかど
うかをチェックする。従って、S10において、上記第
1の吸着槽1の再生工程及び第2の吸着槽2の吸着工程
に切り換わってから所定の設定時間が経過すると、S1
1に移行する。
【0054】次のS11では、上記空気供給用弁11及
び排気用弁15を閉弁するとともに均圧用弁24,25
を開弁させる。これにより、均圧工程(図2参照)に
切り換わり、第2の吸着槽2内の吸着剤2Aに吸着され
なかった高純度の酸素が、均圧用弁24,25を介して
第1の吸着槽1に供給される。そのため、第2の吸着槽
2では減圧され、第1の吸着槽1では昇圧して、吸着槽
1,2は均圧化される。
【0055】このときの吸着槽1,2の圧力は図4に示
すように変化するため、上記空気供給用弁11の開弁に
より第2の吸着槽2の圧力が最大圧力P1 に昇圧し、均
圧用弁24,25の開弁により第2の吸着槽2の圧力が
最適圧力P2 に減圧されるとともに第1の吸着槽1が圧
力P3 に昇圧される。
【0056】続いて、S12では、第2の吸着槽2に設
けられた圧力センサ31からの検出信号を監視してお
り、第2の吸着槽2の圧力が予め設定された設定値(本
実施例では、85%とする)以下で減圧されたかどうか
をチェックする。これにより、第2の吸着槽2が最適圧
力(吸着圧力の85%)に減圧されとともに、第2の吸
着槽2に供給された余分な圧力を第1の吸着槽1に貯え
ることができる。
【0057】従って、S12において、第2の吸着槽2
の圧力が吸着工程時の85%まで減圧されると、S13
に進み、均圧用弁24,25を閉弁させて均圧工程を
終了させるとともに取出用弁21を開弁させて取出工程
(図2参照)に移行する。これにより、第2の吸着槽
2で生成された製品ガスとしての酸素ガスが製品タンク
22に取り出される。
【0058】S14では、タイマカウンタt5 のカウン
ト値が予め設定された設定時間(設定値)に達したかど
うかをチェックする。従って、S14において、上記取
出用弁20が開弁してから所定の設定時間が経過して第
2の吸着槽2で生成された酸素ガスが製品タンク22に
取り出されると、S15に進む。
【0059】次のS15では、取出用弁21を閉弁させ
て第2の吸着槽2の取出工程を終了させるとともに、
均圧用弁24,25を開弁させて均圧工程(図2参
照)に移行する。このため、第2の吸着槽2内の気体は
2回の均圧工程により段階的に第1の吸着槽1に供
給されることにより、第2の吸着槽2における減圧(排
気)時間が従来よりも長くなりその分排気効率を高めら
れている。
【0060】このときの吸着槽1,2の圧力は図4に示
すように変化するため、S15で均圧用弁24,25が
開弁されると、2回目の均圧工程となり、第2の吸着
槽2の圧力はP4 に減圧されるとともに、第1の吸着槽
1の圧力はP4 に昇圧される。
【0061】S16では、タイマカウンタt6 のカウン
ト値が予め設定された設定時間(設定値)に達したかど
うかをチェックする。従って、S16において、上記均
圧用弁24,25が開弁してから所定の設定時間が経過
して吸着槽1,2が均圧化されると、S17に移行す
る。
【0062】S17では、均圧用弁24,25を閉弁さ
せて均圧工程を終了させる。そして、前述したS1に
戻り、S1〜S17の処理を繰り返す。
【0063】尚、上記実施例では、吸着工程で最大圧力
1 に昇圧された圧力を1回目の均圧工程で85%の最
適圧力P2 まで減圧させたが、これに限らず、最適圧力
を85%以外の任意の圧力に設定しても良い。
【0064】又、上記実施例では、一対の吸着槽1,2
が設けられているが、2個以上の吸着槽を有する装置に
も適用できるのは勿論である。
【0065】又、上記実施例では、各吸着槽の吸着剤が
窒素分子を吸着する構成であるが、各吸着槽が他の気体
分子を吸着する構成の装置(例えば窒素発生装置等)に
も適用できるのは勿論である。
【0066】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
制御手段の制御動作により吸着工程、均圧工程、取出工
程、均圧工程、排気工程の順に各工程を自動的に実行す
ることができる。従って、上記制御手段の制御動作によ
り一の吸着槽が最適圧力に減圧されて取出工程を行うこ
とができるとともに、一の吸着槽に供給された余分な圧
力を他の吸着槽に貯えることができ、これにより最適圧
力で製品ガスを生成することができる。しかも、上記制
御手段が2回の均圧工程を実行することにより、その都
度高圧側の一の吸着槽のガスの一部が低圧側の他の吸着
槽に供給されるため、その分一の吸着槽における減圧
(排気)時間をより長くして排気効率をより高めること
ができる。その結果、吸着剤に吸着された気体分子をよ
り多く脱着することができる。さらに、上記制御手段の
制御動作により2回の均圧工程を行う度に高圧側の一の
吸着槽から低圧側の他の吸着槽に製品ガスが供給される
ため、他の吸着槽により多くの製品ガスを予め貯えてお
くことができ、他の吸着槽が吸着工程に移行されたとき
より高純度の製品ガスを生成することができる。
【0067】又、請求項2の発明によれば、一の吸着槽
の圧力が予め設定された所定圧力以下に減圧されたとき
均圧工程から取出工程に切り換えることにより、最適圧
力で製品ガスを生成することができる。
【0068】又、請求項3の発明によれば、一の吸着槽
を最適圧力以上に昇圧させるとともに他の吸着槽の残留
ガスを排気させ、次いで両吸着槽を均圧化した後一の吸
着槽から製品ガスを取り出し、次いで両吸着槽とを連通
させて均圧化するため、一の吸着槽が最適圧力に減圧さ
れるとともに、一の吸着槽に供給された余分な圧力を他
の吸着槽に貯えることができ、これにより最適圧力で製
品ガスを生成することができる。しかも、高圧側の一の
吸着槽のガスが2回の均圧工程で、低圧側の他の吸着槽
に供給されることにより、一の吸着槽における減圧(排
気)時間が長くなりその分排気効率を高めることができ
る。さらに、2回の均圧工程を行う度に高圧側の一の吸
着槽から低圧側の他の吸着槽に製品ガスが供給されるた
め、吸着工程の前に多くの製品ガスを他の吸着槽に予め
貯えておくことができ、他の吸着槽が吸着工程に移行さ
れたときより高純度の製品ガスを生成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる気体分離装置及び気体分離方法の
一実施例の概略構成図である。
【図2】酸素生成の各工程を説明するための工程図であ
る。
【図3】制御回路が実行する処理を示すフローチャート
である。
【図4】吸着槽の各工程における圧力変化を示す線図で
ある。
【符号の説明】
1,2 吸着槽 1A,2A 吸着剤 3 コンプレッサ 10,11 空気供給用弁 15,16 排気用弁 20,21 取出用弁 22 製品タンク 24,25 均圧用弁 30,31 圧力センサ 32 制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着剤が充填された吸着槽に順次圧縮空
    気を供給して該吸着槽内を昇圧させ、該吸着槽内の吸着
    剤により生成された製品ガスを該吸着槽から順次取り出
    すよう構成された気体分離装置において、 一の吸着槽に圧縮空気を供給して前記一の吸着槽内を最
    適圧力以上に昇圧させる(吸着工程)とともに他の吸着
    槽の残留ガスを排気させた(排気工程)後、前記一の吸
    着槽と減圧された前記他の吸着槽とを連通させて両吸着
    槽を均圧化し(均圧工程)、その後前記一の吸着槽で生
    成された製品ガスを前記製品タンクに取り出した(取出
    工程)後、前記一の吸着槽と減圧された前記他の吸着槽
    とを連通させて均圧化(均圧工程)する制御手段を備え
    てなることを特徴とする気体分離装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記一の吸着槽の圧力
    が均圧化により所定の最適圧力以下に減圧されたとき均
    圧工程から取出工程に切り換えることを特徴とする請求
    項1の気体分離装置。
  3. 【請求項3】 吸着剤が充填された一の吸着槽に圧縮空
    気を供給して前記一の吸着槽内を最適圧力以上に昇圧さ
    せるとともに他の吸着槽の残留ガスを排気させ、次いで
    前記一の吸着槽と減圧された前記他の吸着槽とを連通さ
    せて両吸着槽を均圧化し、次いで前記一の吸着槽で生成
    された製品ガスを製品タンクに取り出し、次いで前記一
    の吸着槽と減圧された前記他の吸着槽とを連通させて均
    圧とさせることを特徴とする気体分離方法。
JP6195595A 1994-08-19 1994-08-19 気体分離装置及び気体分離方法 Pending JPH0857241A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504927A (ja) * 2000-08-02 2004-02-19 ウェアエア オキシゲン インク 小型化した装着可能な酸素濃縮器
CN114984720A (zh) * 2022-07-29 2022-09-02 杭州普菲科空分设备有限公司 一种带负压补气功能的低能耗制氧设备及其制氧工艺

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