JPH0856897A - 内視鏡の外皮チューブ固定部 - Google Patents
内視鏡の外皮チューブ固定部Info
- Publication number
- JPH0856897A JPH0856897A JP6199396A JP19939694A JPH0856897A JP H0856897 A JPH0856897 A JP H0856897A JP 6199396 A JP6199396 A JP 6199396A JP 19939694 A JP19939694 A JP 19939694A JP H0856897 A JPH0856897 A JP H0856897A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- endoscope
- yarn
- outer skin
- thread
- fixing part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Endoscopes (AREA)
- Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】煮沸消毒や蒸気滅菌等を行っても可撓性外皮チ
ューブが緊縛糸の収縮によって損傷されない耐久性のあ
る内視鏡の外皮チューブ固定部を提供することを目的と
する。 【構成】可撓性外皮チューブ13,23の端部を外側か
ら糸5で緊縛してその内側の部材に固定した内視鏡の外
皮チューブ固定部において、上記糸5として、132℃
程度の蒸気中に置かれる前の常温での長さと置かれた後
の常温での長さを比較した収縮率が14%以下の合成樹
脂製の単繊維の糸5を用いた。
ューブが緊縛糸の収縮によって損傷されない耐久性のあ
る内視鏡の外皮チューブ固定部を提供することを目的と
する。 【構成】可撓性外皮チューブ13,23の端部を外側か
ら糸5で緊縛してその内側の部材に固定した内視鏡の外
皮チューブ固定部において、上記糸5として、132℃
程度の蒸気中に置かれる前の常温での長さと置かれた後
の常温での長さを比較した収縮率が14%以下の合成樹
脂製の単繊維の糸5を用いた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、可撓性外皮チューブ
の端部を糸で緊縛してその内側の部材に固定した内視鏡
の外皮チューブ固定部に関する。
の端部を糸で緊縛してその内側の部材に固定した内視鏡
の外皮チューブ固定部に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の挿入部可撓管やその先端に連結
された湾曲部などは、いずれも可撓性のある外皮チュー
ブで被覆されている。
された湾曲部などは、いずれも可撓性のある外皮チュー
ブで被覆されている。
【0003】そのような外皮チューブの端部は、外部か
らの漏水が生じないように内側の部材に固定する必要が
あるが、そのためには、接着だけでは確実な固定状態を
得ることは困難である。
らの漏水が生じないように内側の部材に固定する必要が
あるが、そのためには、接着だけでは確実な固定状態を
得ることは困難である。
【0004】そこで従来は、外皮チューブの端部をナイ
ロン糸で緊縛して内側の部材にしっかりと固定し、その
外側から接着剤を塗布して糸のほつれを防止している。
ロン糸で緊縛して内側の部材にしっかりと固定し、その
外側から接着剤を塗布して糸のほつれを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ナイロン糸の
熱収縮率は相当に大きいので、内視鏡使用後に煮沸消毒
や蒸気滅菌等を行うと、例えば図3に示されるように、
ナイロン糸51の収縮によって、その内側の外皮チュー
ブ52,53に傷が付いたり切れ目ができ、その結果、
そこから漏水が発生して内視鏡が故障する原因になって
いた。54は接着剤、55は網状管である。
熱収縮率は相当に大きいので、内視鏡使用後に煮沸消毒
や蒸気滅菌等を行うと、例えば図3に示されるように、
ナイロン糸51の収縮によって、その内側の外皮チュー
ブ52,53に傷が付いたり切れ目ができ、その結果、
そこから漏水が発生して内視鏡が故障する原因になって
いた。54は接着剤、55は網状管である。
【0006】そこで本発明は、煮沸消毒や蒸気滅菌等を
行っても可撓性外皮チューブが緊縛糸の収縮によって損
傷されない耐久性のある内視鏡の外皮チューブ固定部を
提供することを目的とする。
行っても可撓性外皮チューブが緊縛糸の収縮によって損
傷されない耐久性のある内視鏡の外皮チューブ固定部を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡の外皮チューブ固定部は、可撓性外
皮チューブの端部を外側から糸で緊縛してその内側の部
材に固定した内視鏡の外皮チューブ固定部において、上
記糸として、132℃程度の蒸気中に置かれる前の常温
での長さと置かれた後の常温での長さを比較した収縮率
が14%以下の合成樹脂製の単繊維の糸を用いたことを
特徴とする。
め、本発明の内視鏡の外皮チューブ固定部は、可撓性外
皮チューブの端部を外側から糸で緊縛してその内側の部
材に固定した内視鏡の外皮チューブ固定部において、上
記糸として、132℃程度の蒸気中に置かれる前の常温
での長さと置かれた後の常温での長さを比較した収縮率
が14%以下の合成樹脂製の単繊維の糸を用いたことを
特徴とする。
【0008】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図1は内
視鏡の挿入部の先端部分を示しており、遠隔操作によっ
て屈曲自在な湾曲部1が可撓管2の先端に連結され、図
示されていない対物光学系等が内蔵された先端部本体3
が湾曲部1の先端に連結されている。
視鏡の挿入部の先端部分を示しており、遠隔操作によっ
て屈曲自在な湾曲部1が可撓管2の先端に連結され、図
示されていない対物光学系等が内蔵された先端部本体3
が湾曲部1の先端に連結されている。
【0009】可撓管2は、金属帯を螺旋状に均一の径に
巻いた螺旋管21の外面に、金属細線を編組した網状管
22を被覆し、さらにその外面に例えばポリウレタン樹
脂チューブ製の可撓性外皮チューブ23を被覆して形成
されている。
巻いた螺旋管21の外面に、金属細線を編組した網状管
22を被覆し、さらにその外面に例えばポリウレタン樹
脂チューブ製の可撓性外皮チューブ23を被覆して形成
されている。
【0010】また湾曲部1は、リベット等によって傾動
可能に連結された短筒状の節輪11の外面に、金属細線
を編組した網状管12を被覆し、さらにその外面に例え
ばフッ素ゴム製の可撓性外皮チューブ13を被覆して形
成されている。湾曲操作ワイヤ等は図示が省略されてい
る。4は、可撓管2と湾曲部1とを連結する接続管であ
る。
可能に連結された短筒状の節輪11の外面に、金属細線
を編組した網状管12を被覆し、さらにその外面に例え
ばフッ素ゴム製の可撓性外皮チューブ13を被覆して形
成されている。湾曲操作ワイヤ等は図示が省略されてい
る。4は、可撓管2と湾曲部1とを連結する接続管であ
る。
【0011】両外皮チューブ23,13の端部は、共に
外周面が糸5によって緊縛されて内側の網状管22又は
先端部本体3に固定されており、緊縛部の外側からエポ
キシ系又はウレタン系等の接着剤6が塗布されて、糸5
のほつれが防止されている。
外周面が糸5によって緊縛されて内側の網状管22又は
先端部本体3に固定されており、緊縛部の外側からエポ
キシ系又はウレタン系等の接着剤6が塗布されて、糸5
のほつれが防止されている。
【0012】(実験例)緊縛糸として、次の5種類の異
なる材料で形成された糸を各々50cmずつ準備して、
132℃の蒸気を用いる蒸気滅菌装置で内視鏡を10分
間滅菌し、滅菌前と滅菌後の常温における糸の長さを比
較すると共に、滅菌後の外皮チューブの状態をチェック
した。
なる材料で形成された糸を各々50cmずつ準備して、
132℃の蒸気を用いる蒸気滅菌装置で内視鏡を10分
間滅菌し、滅菌前と滅菌後の常温における糸の長さを比
較すると共に、滅菌後の外皮チューブの状態をチェック
した。
【0013】ナイロン ポリフェニレンサルファイド(PPS) ポリエチレンテレフタラート(PET) フッ化ビニリデン 綿。
【0014】図2はその実験結果を示しており、糸の収
縮率は、 収縮率=(縮んだ長さ/元の長さ)×100 で算出した。
縮率は、 収縮率=(縮んだ長さ/元の長さ)×100 で算出した。
【0015】実験の結果、各糸はいずれも一回収縮する
と二回目以降の蒸気滅菌ではほとんど収縮せず、ナイロ
ン製の糸だけが収縮によって湾曲部1の外皮チューブ1
3に食い込んでそこに切れ目を作った。
と二回目以降の蒸気滅菌ではほとんど収縮せず、ナイロ
ン製の糸だけが収縮によって湾曲部1の外皮チューブ1
3に食い込んでそこに切れ目を作った。
【0016】綿糸以外はすべて合成樹脂製の単繊維であ
るが、綿糸は単繊維ではないので毛羽立ちやすい。その
ような毛羽立ちを抑えるためには、何度も接着剤を塗布
しなければならないので、作業に長時間を要すると共
に、接着剤が厚くなって内視鏡の外径が局部的に太くな
ってしまう。したがって、綿糸は緊縛糸としては不向き
である。
るが、綿糸は単繊維ではないので毛羽立ちやすい。その
ような毛羽立ちを抑えるためには、何度も接着剤を塗布
しなければならないので、作業に長時間を要すると共
に、接着剤が厚くなって内視鏡の外径が局部的に太くな
ってしまう。したがって、綿糸は緊縛糸としては不向き
である。
【0017】このような実験結果から、緊縛糸として
は、132℃の蒸気中に置かれる前の常温での長さと置
かれた後の常温での長さを比較した収縮率が14%以下
の合成樹脂製の単繊維の糸を用いればよいということが
できる。
は、132℃の蒸気中に置かれる前の常温での長さと置
かれた後の常温での長さを比較した収縮率が14%以下
の合成樹脂製の単繊維の糸を用いればよいということが
できる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、外皮チューブの端部を
緊縛する糸の収縮が小さいので、内視鏡に対して煮沸消
毒や蒸気滅菌等を行っても外皮チューブが緊縛糸によっ
て損傷されず、優れた耐久性を有することができる。
緊縛する糸の収縮が小さいので、内視鏡に対して煮沸消
毒や蒸気滅菌等を行っても外皮チューブが緊縛糸によっ
て損傷されず、優れた耐久性を有することができる。
【0019】また、緊縛糸として合成樹脂製の単繊維の
糸を用いたので、糸の毛羽立ちがなく、したがってほつ
れ防止のための接着剤の塗布も少量で済み、短時間の作
業で外径が太くならないように滑らかな表面に仕上げる
ことができる。
糸を用いたので、糸の毛羽立ちがなく、したがってほつ
れ防止のための接着剤の塗布も少量で済み、短時間の作
業で外径が太くならないように滑らかな表面に仕上げる
ことができる。
【図1】実施例の側面半断面図である。
【図2】実施例の実験結果を示す図表である。
【図3】従来例の部分拡大断面図である。
5 糸 13,23 外皮チューブ
Claims (1)
- 【請求項1】可撓性外皮チューブの端部を外側から糸で
緊縛してその内側の部材に固定した内視鏡の外皮チュー
ブ固定部において、上記糸として、132℃程度の蒸気
中に置かれる前の常温での長さと置かれた後の常温での
長さを比較した収縮率が14%以下の合成樹脂製の単繊
維の糸を用いたことを特徴とする内視鏡の外皮チューブ
固定部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6199396A JPH0856897A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 内視鏡の外皮チューブ固定部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6199396A JPH0856897A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 内視鏡の外皮チューブ固定部 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0856897A true JPH0856897A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16407096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6199396A Pending JPH0856897A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 内視鏡の外皮チューブ固定部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0856897A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003061898A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-04 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡 |
US6565505B2 (en) | 2000-07-11 | 2003-05-20 | Olympus Optical Co., Ltd. | Endoscope |
JP2006167310A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Pentax Corp | 外皮固定方法、挿入部可撓管の製造方法、挿入部可撓管および内視鏡 |
JP2006263352A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Pentax Corp | 内視鏡用緊縛糸、外皮固定方法、内視鏡用可撓管および内視鏡 |
US8206286B2 (en) | 2005-03-25 | 2012-06-26 | Hoya Corporation | Tightening string for an endoscope, outer cover securing method, flexible tube for an endoscope, and an endoscope |
-
1994
- 1994-08-24 JP JP6199396A patent/JPH0856897A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6565505B2 (en) | 2000-07-11 | 2003-05-20 | Olympus Optical Co., Ltd. | Endoscope |
US7060026B2 (en) | 2000-07-11 | 2006-06-13 | Olympus Corporation | Diassembly of endoscope having adhesively bonded parts |
JP2003061898A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-04 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡 |
JP2006167310A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Pentax Corp | 外皮固定方法、挿入部可撓管の製造方法、挿入部可撓管および内視鏡 |
JP2006263352A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Pentax Corp | 内視鏡用緊縛糸、外皮固定方法、内視鏡用可撓管および内視鏡 |
US8206286B2 (en) | 2005-03-25 | 2012-06-26 | Hoya Corporation | Tightening string for an endoscope, outer cover securing method, flexible tube for an endoscope, and an endoscope |
US9138131B2 (en) | 2005-03-25 | 2015-09-22 | Hoya Corporation | Tightening string for an endoscope, outer cover securing method, flexible tube for an endoscope, and an endoscope |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060329 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060901 |