JPH0856546A - 高圧液注入方法及び高圧液注入車 - Google Patents

高圧液注入方法及び高圧液注入車

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JPH0856546A
JPH0856546A JP22602494A JP22602494A JPH0856546A JP H0856546 A JPH0856546 A JP H0856546A JP 22602494 A JP22602494 A JP 22602494A JP 22602494 A JP22602494 A JP 22602494A JP H0856546 A JPH0856546 A JP H0856546A
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nozzle
vehicle
pressure liquid
ground
liquid injection
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JP22602494A
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Kinshi Ito
謹司 伊東
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Maruyama Manufacturing Co Ltd
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Maruyama Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行する高圧液注入車10のノズル20から散布
液40を地面18へ高圧で間欠噴射して、散布液40を地面18
の中へ注入する高圧液注入方法において、ノズル20の噴
射圧を増大することなく、散布液40を深く注入できるよ
うにする。 【構成】 ポスト30は、下端部に下向きのノズル20を取
付けられ、高圧液注入車10の前後方向、すなわち走行方
向へ移動自在になっている。アクチュエータ28は、ノズ
ル20からの散布液40の噴射期間では、ポスト30を反走行
方向Bへほぼ高圧液注入車10の走行速度で移動させ、地
面18に対してノズル20をほぼ静止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ノズルより薬液等を
高圧で間欠噴射して地中へ注入する高圧液注入方法及び
高圧液注入車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平6−70604号公報に開示され
る高圧液注入車では、ノズルを往復ポンプの吐出側へ直
結し、吐出側の間欠的な吐出行程を利用して、散布液を
ノズルから高圧で間欠噴射して、地中へ注入している。
その高圧液注入車では、ノズルと高圧ポンプとの間に、
間欠的に開閉する間欠弁やアキュムレータが介在しない
ので、散布液が化学性のものや微粒子を含有していて
も、それら介在物の腐蝕及び磨耗による弊害を排除でき
る。
【0003】特開平6−70604号公報に開示されて
いる高圧液注入車だけでなく、従来の他の、例えば間欠
弁の開閉を利用して間欠噴射する高圧液注入車(例:国
際公開91/7077号)においても、走行中、ノズル
は地面に対して高圧液注入車の走行速度で移動してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ノズルは、液体の噴射
中も、地面に対して移動するので、これに伴い、注入点
も高圧液注入車の走行速度で移動し、液体の注入深さが
減少する。これを補うには、ポンプの吐出圧を高める必
要があり、ポンプが大型化してしまう。
【0005】請求項1の発明の目的は、ノズルの噴射圧
を増大させることなくノズルからの間欠噴射液体を十分
な深さまで注入できる高圧液注入方法を提供することで
ある。請求項2の発明の目的は、請求項1の発明をさら
に改善することである。
【0006】請求項3の発明の目的は、ノズルの噴射圧
を増大させることなくノズルからの間欠噴射液体を十分
な深さまで注入できる高圧液注入車を提供することであ
る。請求項4の発明の目的は、請求項2の発明をさらに
改善することである。請求項5の発明の目的は、間欠噴
射のために往復ポンプを利用する高圧液注入車におい
て、液体の噴射中か否かの検出構造を簡単化することで
ある。請求項6の発明の目的は、間欠噴射のために往復
ポンプを利用する高圧液注入車において、走行速度に関
係なく地面に対するノズルの静止性を維持できる高圧液
注入車を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。請求項1の前提
となる高圧液注入方法では、高圧液注入車(10)を走行さ
せ、高圧液注入車(10)に装備されているノズル(20)から
地面(18)へ液体(40)を高圧で間欠噴射して、地中へ注入
する。そして、請求項1の高圧液注入方法では、ノズル
(20)が液体(40)を噴射している期間では、ノズル(20)を
車体(12)に対して反走行方向(B)へ相対移動させる。
【0008】請求項2の高圧液注入方法では、請求項1
の高圧液注入方法において、さらに、反走行方向(B)へ
のノズル(20)の相対移動速度をほぼ高圧液注入車(10)の
走行速度に等しくさせる。
【0009】請求項3の高圧液注入車(10)次の(a)及
び(b)の構成要素を有している。 (a)液体(40)を地面(18)へ高圧で間欠噴射して地中へ
注入するノズル(20) (b)ノズル(20)を液体(40)の噴射期間では反走行方向
(B)へ車体(12)に対して相対移動させ非噴射期間では走
行方向(A)へ移動させる移動装置(26,28,52,54,58)
【0010】請求項4の高圧液注入車(10)では、請求項
3の高圧液注入車(10)において、さらに、移動装置(26,
28,52,54,58)は、ノズル(20)を反走行方向(B)へほぼ走
行速度で車体(12)に対して相対移動させる。
【0011】請求項5の高圧液注入車(10)では、請求項
3又は4の高圧液注入車(10)において、さらに、ノズル
(20)は、往復ポンプ(36)の吐出側へ直結されて、往復ポ
ンプ(36)のサイクルに従って往復ポンプ(36)の吐出行程
時に液体(40)を地面(18)へ噴射する。移動装置(26,28,5
2,54,58)は、高圧液注入車(10)の吐出行程及び吸入行程
においてノズル(20)をそれぞれ反走行方向(B)及び走行
方向(A)へ車体(12)に対して相対移動させる。
【0012】請求項6の高圧液注入車(10)は次の(a)
〜(d)の構成要素を有している。 (a)往復ポンプ(36)の吐出側へ直結されて往復ポンプ
(36)のサイクルに従って往復ポンプ(36)の吐出行程時に
液体(40)を地面(18)へ高圧で噴射して地中へ注入するノ
ズル(20) (b)走行速度を検出する走行速度検出手段(64) (c)往復ポンプ(36)の吐出行程に同期してノズル(20)
を反走行方向(B)へ車体(12)に対して相対変位させその
変位長さが変更自在となっている往復変位手段(52,54,5
8) (d)走行速度検出手段(64)により検出された走行速度
の増大に連れてノズル(20)の変位長さが増大するように
往復変位手段(52,54,58)を制御する制御手段(74,90,92)
【0013】
【作用】請求項1高圧液注入方法では、ノズル(20)から
の液体(40)の噴射中、ノズル(20)は反走行方向(B)へ車
体(12)に対して相対移動する。これにより、ノズル(20)
は、地面(18)に対しては、高圧液注入車(10)の走行によ
る走行方向(A)の移動を車体(12)に対する反走行方向(B)
の相対移動で適当に相殺され、高圧液注入車(10)の走行
速度より小さい速度で移動する。これにより、地面(18)
への液体(40)の注入点の移動は抑制される。
【0014】請求項2の高圧液注入方法では、ノズル(2
0)は、高圧液注入車(10)の走行による走行方向(A)の移
動速度、すなわち高圧液注入車(10)の走行速度とほぼ等
しい移動速度で反走行方向(B)へ車体(12)に対して相対
移動し、結果、地面(18)に対しては、ほぼ静止状態にな
る。これにより、地面(18)への液体(40)の注入点はほぼ
静止される。
【0015】請求項3の高圧液注入車(10)では、移動装
置(26,28,52,54,58)は、ノズル(20)からの液体(40)の噴
射中、ノズル(20)を反走行方向(B)へ車体(12)に対して
相対移動させる。これにより、ノズル(20)は、地面(18)
に対しては、高圧液注入車(10)の走行による走行方向
(A)の移動を車体(12)に対する反走行方向(B)の相対移動
で適当に相殺され、高圧液注入車(10)の走行速度より小
さい速度で移動する。したがって、地面(18)への液体(4
0)の注入点の移動は抑制される。移動装置(26,28,52,5
4,58)は、液体(40)の非噴射期間に、ノズル(20)を走行
方向(A)へ車体(12)に対して戻し、次の噴射時における
反走行方向(B)への車体(12)に対するノズル(20)の相対
移動に備える。
【0016】請求項4の高圧液注入車(10)では、移動装
置(26,28,52,54,58)は、ノズル(20)からの液体(40)の噴
射中、ノズル(20)を、高圧液注入車(10)の走行による走
行方向(A)の移動速度にほぼ等しい移動速度で反走行方
向(B)へ車体(12)に対して相対移動させる。これによ
り、地面(18)への液体(40)の注入点はほぼ静止される。
【0017】請求項5の高圧液注入車(10)では、ノズル
(20)は、往復ポンプ(36)の間欠的な吐出行程に同期して
液体(40)を地面(18)へ間欠噴射する。移動装置(26,28,5
2,54,58)は、往復ポンプ(36)の吐出行程に同期してノズ
ル(20)を車体(12)に対して反走行方向(B)へ相対移動さ
せる。これにより、これにより、地面(18)への液体(40)
の注入点の移動は抑制される。
【0018】請求項6の高圧液注入車(10)では、往復変
位手段(52,54,58)は、ノズル(20)からの液体(40)の噴射
中、ノズル(20)を反走行方向(B)へ車体(12)に対して相
対変位させる。これにより、ノズル(20)は、地面(18)に
対しては、高圧液注入車(10)の走行による走行方向(A)
の移動を車体(12)に対する反走行方向(B)の相対変位で
適当に相殺され、高圧液注入車(10)の走行速度より小さ
い速度で移動する。制御手段(74,90,92)は走行速度検出
手段(64)が検出した高圧液注入車(10)の走行速度に基づ
いて往復変位手段(52,54,58)を制御し、往復変位手段(5
2,54,58)は、高圧液注入車(10)の走行速度の増大に関係
して、反走行方向(B)への車体(12)に対するノズル(20)
の相対変位量を増大させる。結果、ノズル(20)は、液体
(40)の噴射中、高圧液注入車(10)の走行速度の大きいと
き程、反走行方向(B)へ車体(12)に対して大きく相対変
位される。こうして、ノズル(20)は、高圧液注入車(10)
の走行速度に関係なく液体(40)の噴射中における地面(1
8)に対する移動量を適切に減少される。
【0019】
【実施例】以下、この発明を図面の実施例について説明
する。図2は高圧液注入車10の全体の概略側面図であ
る。高圧液注入車10は、車体12の下部の前輪14及び後輪
16により圃場や芝地等の地面18を走行するようになって
いる。複数個のノズル20は、地面18に十分に接近した高
さで、車体12の後部に装備され、向きを下にして、左右
方向へ一列のノズル列22を構成している。
【0020】図1はノズル列22の移動装置のブロック図
である。A,Bはそれぞれ高圧液注入車10の走行方向及
び反走行方向を示している。速度センサ24は高圧液注入
車10の走行速度を検出し、噴射センサ25はノズル列22か
ら散布液40(図3)を噴射中か否かを検出する。散布液
40の噴射中か否かは、例えばノズルへ接続されている管
路の液圧から検出することができる。コンピュータ26は
速度センサ24及び噴射センサ25からの入力に基づいてア
クチュエータ28を制御する。ノズル列22はポスト30の下
端部に取付けられ、ポスト30は、上端部において図示し
ていない案内手段により直立姿勢を保持しつつ高圧液注
入車10の前後方向へ移動自在に支持されている。アクチ
ュエータ28は、コンピュータ26からの制御信号に基づい
て伸縮し、ポスト30を車体12(図2)に対してA又はB
方向へ相対移動させ、ノズル20は、A及びB方向へポス
ト30と一体的に移動する。
【0021】コンピュータ26は、速度センサ24からの入
力を無視して、噴射センサ25からの入力だけに基づいて
アクチュエータ28を制御するようになっていてもよい。
そのときは、噴射センサ25が、ノズル20からの散布液40
の噴射中を検出している期間では、アクチュエータ28は
ポスト30をB方向へ車体12に対して相対移動させる。ノ
ズル20は、高圧液注入車10の走行によりA方向へ地面18
(図2)に対して高圧液注入車10の走行速度で移動して
いるので、結果、地面18に対するA方向へのノズル20の
移動は抑制され、地面18における散布液40の注入点の移
動は抑制され、散布液40は十分な深さまで地面18の中へ
注入される。アクチュエータ28は、散布液40の非噴射期
間に、ポスト30を車体12に対してA方向へ戻し、次の噴
射期間におけるB方向への車体12に対するポスト30の相
対移動に備える。
【0022】コンピュータ26が速度センサ24及び噴射セ
ンサ25の両方からの入力に基づいてアクチュエータ28を
制御するときは、アクチュエータ28は、B方向への車体
12に対するポスト30の相対移動の速度を、速度センサ24
が検出した高圧液注入車10の走行速度に合わせる。この
結果、散布液40の噴射中の車体12に対するノズル20の移
動速度はほぼ零になり、すなわち、高圧液注入車10の走
行にもかかわらず、地面18における散布液40の注入点は
ほぼ静止状態になり、ノズル20からの散布液40は地面18
の中のより深い所まで達する。
【0023】車体12の中への散布液40の注入は、車体12
へ所定の通孔を形成するので、施肥や防除と共に、地面
18のエアレートにも寄与する。
【0024】図3はノズル20の別の移動装置と共に間欠
噴射のための構成を示す図である。エンジン32の回転動
力は、クラッチ33及び減速機34を介して往復ポンプ36の
駆動軸56の一端部へ伝達され、往復ポンプ36を駆動す
る。タンク38は、肥料液、防除液、又は単なる水である
散布液40を貯留し、往復ポンプ36は、ストレーナ44を備
える吸入管路42を介してタンク38内の散布液40を吸入口
へ吸入する。往復ポンプ36の吐出口は、吐出圧を調整す
る調圧弁、高圧を蓄えるためのアキュムレータ、及び間
欠噴射のための開閉弁を間に介在させることなく、ノズ
ル装置46のノズル20へ吐出管路48を介して直結される。
この結果、ノズル20は、往復ポンプ36のサイクルに従っ
て、吐出行程時に散布液40を高圧で噴射し、散布液40の
間欠噴射が達成される。安全弁50は、吐出管路48の圧力
が過大となったとき、吐出管路48内の散布液40を放出し
て、吐出管路48の圧力を低下させる。ノズル装置46は四
節リンク52を備え、ノズル列22は四節リンク52の下端部
に取付けられている。円板54は駆動軸56の他端部に取付
けられ、連行ロッド58は両端部を円板54の周辺部及び四
節リンク52の一方の鉛直辺の中間部へ回転自在に結合し
ている。
【0025】図4はノズル装置46及びその駆動機構の詳
細図である。A及びBはそれぞれ走行方向及び反走行方
向を示している。四節リンク52は、上辺が水平となるよ
うに、上側の2点を車体12に支持され、ノズル20をまっ
すぐ下向きに保持しつつ、揺動するようになっている。
円板54は往復ポンプ36の1サイクルに対して1回転し、
1回転の各半回転はそれぞれ往復ポンプ36の吸入行程及
び吐出行程に対応する。連行ロッド58は、往復ポンプ36
の駆動軸56の回転に伴って、高圧液注入車10の前後方向
へ変位し、四節リンク52を高圧液注入車10の前後方向へ
揺動させる。四節リンク52は、ノズル20を下向きに保持
しつつ、揺動し、ノズル20は、車体12に対してL/2の
変位量で往復変位する。四節リンク52の揺動は往復ポン
プ36のサイクルに同期しているので、往復ポンプ36の吐
出行程では、すなわちノズル20から散布液40を噴射して
いる期間では、四節リンク52は車体12に対してB方向へ
揺動され、また、往復ポンプ36の吸入行程では、すなわ
ちノズル20から散布液40を噴射していない期間では、四
節リンク52は車体12に対してA方向へ揺動される。結
果、ノズル20は、散布液40を噴射中、高圧液注入車10の
走行方向であるA方向に対して反対のB方向へ変位され
るので、地面18に対してはA方向の移動を抑制される。
こうして、地面18への散布液40の注入点は移動を抑制さ
れ、散布液40は地面18の中へ十分に深くまで注入され
る。
【0026】散布作業を行うときの高圧液注入車10の走
行速度に対して、往復ポンプ36の1サイクル当たりに高
圧液注入車10の進む長さがLとなるように、Lを設定す
ると、散布液40の噴射期間中にノズル20が車体12に対し
てB方向へ相対移動する速度が高圧液注入車10の走行速
度とほぼ等しくなる。図5は往復ポンプ36の1サイクル
当たりに高圧液注入車10の進む長さにLを等しく設定し
たときの往復ポンプ36のサイクルとノズル20の移動等と
の関係を示す図である。ノズル20は、高圧液注入車10の
走行方向に対して往復ポンプ36の吸入行程では同方向
へ、往復ポンプ36の吐出行程では反対方向へ移動する。
こうして、ノズル20は、吐出行程では、高圧液注入車10
の走行にもかかわらず、地面18に対して停止し、地面18
における散布液40の注入点は静止し、散布液40は地面18
の中へより深く達する。
【0027】図6は高圧液注入車10の走行速度に合わせ
て車体12に対する走行方向のノズル20の相対変位量を増
減するノズル20の移動装置の構成図である。メカニカル
ガバナ64の回転軸66は、高圧液注入車10の走行用エンジ
ン(図示せず)の回転速度と等しい又は比例した回転速
度で回転する。フライウェイト68は、回転軸66と一体的
に回転し、回転軸66の回転速度の増大に連れて、遠心力
が増大し、これにより、シフタ70がばね72の付勢力に抗
して図において下方へ移動するようになっている。双極
双投スイッチ74は、バッテリ82の両端へ接続されている
2個の入力端子78と、2個の出力端子80とを備えてい
る。2個の入力側接点84は各入力端子78と共に各接触子
76へ接続され、出力側接点86は2個で1対とされ、各対
の出力側接点86は各出力端子80へ接続されている。2個
の接触子76は、連動して変位し、両側の中立位置保持用
コイルばね88の均衡力により常時は1対の出力側接点86
の中間位置に保持される。中立位置保持用コイルばね88
は操作棒89を介してシフタ70へ連結している。接触子76
の切替位置に従って、出力端子80間の出力電圧の向き及
び有無が切替わる。リンク長さ調整用電動シリンダ90
は、四節リンク52の各鉛直辺部に設けられ、出力端子80
からの給電電流により伸縮して、四節リンク52の鉛直辺
部の長さを変更するようになっている。双極双投スイッ
チ74のケース94は接触子76、入力側接点84、及び出力側
接点86に対して相対変位自在になっており、ケース変位
用電動シリンダ92は、車体12とケース94との間に介在
し、出力端子80からの給電電流により伸縮して、ケース
94を接触子76等に対して相対移動させる。
【0028】図6の装置の作用について説明する。散布
液40の噴射中及び非噴射中における車体12に対するノズ
ル20の相対変位は図4の場合と同一である。また、リン
ク長さ調整用電動シリンダ90が伸長して、四節リンク52
の鉛直辺の長さが増大するのに伴い、四節リンク52の下
端部における高圧液注入車10の前後方向の変位量は増大
する。なお、ノズル20は、四節リンク52の鉛直辺の長さ
が最大となったときも、地面18への接触を回避されるよ
う、四節リンク52の上端高さが設定される。
【0029】高圧液注入車10の走行速度、すなわち回転
軸66の回転速度が増大すると、フライウェイト68の遠心
力が増大し、シフタ70はばね72の付勢力に抗して双極双
投スイッチ74側へ移動し、接触子76は各対の下側の出力
側接点86へ接触し、1対の出力端子80には、上下の出力
端子80がそれぞれ−,+となる電圧が出力される。これ
により、リンク長さ調整用電動シリンダ90は伸長し、四
節リンク52の鉛直辺の長さは増大し、高圧液注入車10の
前後方向のノズル20の変位量は増大し、また、ケース変
位用電動シリンダ92は、縮小して、ケース94を下降させ
る。ケース94が所定量下降すると、すなわち、四節リン
ク52の鉛直辺の長さが所定量増大すると、接触子76は下
側の出力側接点86から離れて中立位置になり、出力端子
80の出力電圧は消失し、以降、リンク長さ調整用電動シ
リンダ90及びケース変位用電動シリンダ92はその時の長
さに保持される。
【0030】高圧液注入車10の走行速度、すなわち回転
軸66の回転速度が減少すると、フライウェイト68の遠心
力が減少し、シフタ70はばね72の付勢力に従って回転軸
66側へ移動し、接触子76は各対の上側の出力側接点86へ
接触し、1対の出力端子80には、上下の出力端子80がそ
れぞれ+,−の電圧が出力される。これにより、リンク
長さ調整用電動シリンダ90は縮小し、四節リンク52の鉛
直辺の長さは減少し、高圧液注入車10の前後方向のノズ
ル20の変位量は減少し、また、ケース変位用電動シリン
ダ92は、伸長して、ケース94を上昇させる。ケース94が
所定量上昇すると、すなわち、四節リンク52の鉛直辺の
長さが所定量減少すると、接触子76は上側の出力側接点
86から離れて中立位置になり、出力端子80の出力電圧は
消失し、以降、リンク長さ調整用電動シリンダ90及びケ
ース変位用電動シリンダ92はその時の長さに保持され
る。
【0031】このように、高圧液注入車10の走行速度の
増大に関係して、四節リンク52の鉛直辺の長さが増大し
て、走行方向のノズル20の変位量が増大する。したがっ
て、散布液40の噴射中におけるの車体12に対するノズル
20の相対変位量が増大することとなり、ノズル20は、高
圧液注入車10の走行速度に応じて最適な相対変位量を保
持して、地面18への散布液40の注入点の静止性を高め
て、地面18への散布液40の注入深さを増大させることが
できる。
【0032】
【発明の効果】請求項1,3の発明では、ノズルは、液
体の噴射中、地面に対する高圧液注入車の走行方向への
移動速度を低減されるので、地面における液体の注入点
の移動が抑制され、液体を深く注入できる。
【0033】請求項2,4の発明では、ノズルは、液体
の噴射中、地面に対してほぼ静止状態に維持されるの
で、液体を地面のほぼ1点に集中して注入でき、注入深
さを増大できる。
【0034】請求項5の発明では、液体の噴射中か否か
を往復ポンプの吸入行程か吐出行程かにより検出できる
ので、検出手段を簡略化できる。
【0035】請求項6の発明では、高圧液注入車の走行
高速度に関係して反走行方向へのノズルの相対変位量を
調整するので、噴射中の地面に対するノズルの静止性を
高圧液注入車の走行速度に関係なく適切に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノズル列の移動装置のブロック図である。
【図2】高圧液注入車の全体の概略側面図である。
【図3】ノズルの別の移動装置と共に間欠噴射のための
構成を示す図である。
【図4】ノズル装置及びその駆動機構の詳細図である。
【図5】往復ポンプの1サイクル当たりに高圧液注入車
の進む長さにLを等しく設定したときの往復ポンプのサ
イクルとノズルの移動等との関係を示す図である。
【図6】高圧液注入車の走行速度に合わせて車体に対す
る走行方向のノズルの相対変位量を増減するノズルの移
動装置の構成図である。
【符号の説明】
10 高圧液注入車(高圧液注入車) 12 車体 18 地面 20 ノズル 26 コンピュータ(移動装置) 28 アクチュエータ(移動装置) 36 往復ポンプ(往復ポンプ) 40 散布液(液体) 52 四節リンク(移動装置 往復変位手段) 54 円板(移動装置 往復変位手段) 58 連行ロッド(移動装置 往復変位手段) 64 メカニカルガバナ(走行速度検出手段) 74 双極双投スイッチ(制御手段) 90 リンク長さ調整用電動シリンダ(制御手段) 92 ケース変位用電動シリンダ(制御手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】請求項5の高圧液注入車(10)では、ノズル
(20)は、往復ポンプ(36)の間欠的な吐出行程に同期して
液体(40)を地面(18)へ間欠噴射する。移動装置(26,28,5
2,54,58)は、往復ポンプ(36)の吐出行程に同期してノズ
ル(20)を車体(12)に対して反走行方向(B)へ相対移動さ
せる。これにより、地面(18)への液体(40)の注入点の移
動は抑制される。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧液注入車(10)を走行させ、高圧液注
    入車(10)に装備されているノズル(20)から地面(18)へ液
    体(40)を高圧で間欠噴射して、地中へ注入する高圧液注
    入方法において、前記ノズル(20)が液体(40)を噴射して
    いる期間では、前記ノズル(20)を車体(12)に対して反走
    行方向(B)へ相対移動させることを特徴とする高圧液注
    入方法。
  2. 【請求項2】 反走行方向(B)への前記ノズル(20)の相
    対移動速度をほぼ前記高圧液注入車(10)の走行速度に等
    しくさせることを特徴とする請求項1記載の高圧液注入
    方法。
  3. 【請求項3】 (a)液体(40)を地面(18)へ高圧で間欠
    噴射して地中へ注入するノズル(20)、及び(b)前記ノ
    ズル(20)を液体(40)の噴射期間では反走行方向(B)へ車
    体(12)に対して相対移動させ非噴射期間では走行方向
    (A)へ移動させる移動装置(26,28,52,54,58)、を有して
    いることを特徴とする高圧液注入車。
  4. 【請求項4】 前記移動装置(26,28,52,54,58)は、前記
    ノズル(20)を反走行方向(B)へほぼ走行速度で車体(12)
    に対して相対移動させることを特徴とする請求項3記載
    の高圧液注入車。
  5. 【請求項5】 前記ノズル(20)は、往復ポンプ(36)の吐
    出側へ直結されて、前記往復ポンプ(36)のサイクルに従
    って前記往復ポンプ(36)の吐出行程時に液体(40)を地面
    (18)へ噴射し、前記移動装置(26,28,52,54,58)は、前記
    高圧液注入車(10)の吐出行程及び吸入行程において前記
    ノズル(20)をそれぞれ反走行方向(B)及び走行方向(A)へ
    車体(12)に対して相対移動させることを特徴とする請求
    項3又は4記載の高圧液注入車。
  6. 【請求項6】 (a)往復ポンプ(36)の吐出側へ直結さ
    れて前記往復ポンプ(36)のサイクルに従って前記往復ポ
    ンプ(36)の吐出行程時に液体(40)を地面(18)へ高圧で噴
    射して地中へ注入するノズル(20)、(b)走行速度を検
    出する走行速度検出手段(64)、(c)前記往復ポンプ(3
    6)の吐出行程に同期して前記ノズル(20)を反走行方向
    (B)へ車体(12)に対して相対変位させその変位長さが変
    更自在となっている往復変位手段(52,54,58)、(d)前
    記走行速度検出手段(64)により検出された走行速度の増
    大に連れて前記ノズル(20)の変位長さが増大するように
    前記往復変位手段(52,54,58)を制御する制御手段(74,9
    0,92)、を有していることを特徴とする高圧液注入車。
JP22602494A 1994-08-29 1994-08-29 高圧液注入方法及び高圧液注入車 Pending JPH0856546A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020520239A (ja) * 2017-05-17 2020-07-09 バイエル、アクチエンゲゼルシャフトBayer Aktiengesellschaft 高速での雑草防除

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