JPH0856473A - 穀粒排出用オーガの旋回制御装置 - Google Patents

穀粒排出用オーガの旋回制御装置

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JPH0856473A
JPH0856473A JP19575194A JP19575194A JPH0856473A JP H0856473 A JPH0856473 A JP H0856473A JP 19575194 A JP19575194 A JP 19575194A JP 19575194 A JP19575194 A JP 19575194A JP H0856473 A JPH0856473 A JP H0856473A
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JP
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turning
auger
cylinder
auger cylinder
vertical
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Application number
JP19575194A
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English (en)
Inventor
Ritsuko Kajioka
律子 梶岡
Wataru Nakagawa
渉 中川
Hiroshi Kawabuchi
博史 川渕
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正確な位置で旋回停止できる穀粒排出用オー
ガを提供する。 【構成】 旋回用アクチュエータ31及び駆動ギヤ2
0、従動ギヤ21を介して縦軸線回りに回動可能な縦オ
ーガ筒22に対して、油圧シリンダ34を介して横オー
ガ筒28を起伏駆動するように構成する。縦オーガ筒2
2を旋回するための旋回用アクチュエータ31に関連さ
せて旋回位置検出器66と予め縦オーガ筒22の左右旋
回制限位置を記憶させた記憶装置とを設け、旋回スイッ
チの作動により旋回方向を指定すると、制御装置51に
て縦オーガ筒22の現在角度位置と左右旋回制限位置と
の偏差の大小に応じて、縦オーガ筒の旋回速度を複数段
階に変更調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン等の穀粒タ
ンクを備えた走行車体における穀粒排出用オーガの旋回
を制御するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の穀粒排出用オーガは、例
えば、特開平2−31612号公報等に記載されている
ように、コンバインに搭載した穀粒タンクに隣接して立
設した縦スクリューコンベヤ付き縦オーガ筒と、その上
端に上下起伏自在に連設した横スクリューコンベヤ付き
横オーガ筒とからなり、縦オーガ筒と横オーガ筒との間
に装架した油圧シリンダにて、横オーガ筒をその先端が
上下揺動するように構成し、また縦オーガ筒の上筒体を
下筒体に対して縦軸線回りに水平回動可能に取付け、ウ
オームギヤ対と駆動モータとにより上筒体を旋回回動さ
せて、横オーガ筒における先端側(排出口側)の位置が
コンバイン上に位置したり、別の穀粒移送用トラックの
荷台上等に配置できるように構成している。
【0003】また、本出願人は、先に、実開平5−74
231号公報において、横オーガ筒の向きを保持するた
めのブレーキ手段を設けることを提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の穀
粒排出用オーガにおける横オーガ筒は一般に相当長く思
い重量のものであるから、縦オーガ筒を旋回駆動する
と、慣性力のために所定の方向に横オーガ筒が向いた位
置で急激に停止させることが困難であった。その不都合
を回避するため、前記ブレーキ手段を利用して、縦オー
ガ筒の旋回速度を低下させることが考えられる。
【0005】しかしながら、横オーガ筒が設定された向
きに来る前に、ブレーキ手段を作動させて旋回速度をじ
ょじょに減速させるタイミングを取るのは困難であっ
た。さらに、横オーガ筒の旋回が行き過ぎて、他のもの
に衝突する危険を無くして作業の安全を確保するため、
この種の穀粒排出用オーガには、左右の旋回位置を制限
すべく、縦オーガ筒の外周面と、コンバインの機枠等と
の間に左右旋回制限位置を検出するためのリミットスイ
ッチを設け、このリミットスイッチによる検出により、
縦オーガ筒の旋回を停止させるように構成することが一
般に行われている。
【0006】この場合も、慣性力を大きい横オーガ筒が
急停止すると、縦オーガ筒の駆動モータ及びギヤ等の伝
動機構に無理な力が作用して、これらの部品が破損する
という問題があった。本発明は、このような問題を解決
し、正確な位置で旋回停止できる穀粒排出用オーガを提
供することを技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明の穀粒排出用オーガの旋回制御装置は、コ
ンバイン等の走行機体に搭載した穀粒タンクからの穀粒
を搬送排出する上下長手の縦スクリューコンベヤを内蔵
した縦オーガ筒と、該縦オーガ筒の上端に起伏揺動自在
に設けた横スクリューコンベヤ内蔵の横オーガ筒とから
なる穀粒排出用オーガにおいて、旋回用アクチュエータ
により前記縦オーガをその縦軸線回りに旋回可能に構成
する一方、縦オーガ筒の旋回角度を検出するための角度
検出器と、予め縦オーガ筒の左右旋回制限位置を記憶さ
せた記憶装置とを設け、旋回スイッチの作動により旋回
方向を指定すると、縦オーガ筒の現在角度位置と左右旋
回制限位置との偏差の大小に応じて、縦オーガ筒の旋回
速度を複数段階に変更調節する制御手段を設けたもので
ある。
【0008】
【発明の作用・効果】このように構成すると、縦オーガ
筒の現在角度位置と左右旋回制限位置との偏差が大きい
間は高速度にて縦オーガ筒が旋回し、前記偏差が小さく
なると、縦オーガ筒の旋回速度が低速なるので、停止す
べき箇所で急激に縦オーガ筒を停止させる場合のよう
に、部品に無理な力か作用せず、且つ停止位置に対して
横オーガ筒が行き過ぎたり、届かないという不都合を回
避できるのである。
【0009】また、横オーガ筒の左右の制限旋回位置に
対するリミットスイッチ等を無くしても、前記制限旋回
位置に対して正確に停止させることができるという効果
を奏する。
【0010】
【実施例】次に、本発明を具体化した実施例を、コンバ
インに適用した場合の図面に従って説明する。図におい
て符号1は汎用コンバインを示し、該汎用コンバイン1
は、クローラ走行装置2によって支持された走行機体3
の進行方向右側には、操縦部4とその後方に配置された
穀粒タンク5とエンジン6を備え、走行機体3の左側に
は、円周面にダブルピッチのスクリュー板と適宜数の扱
歯とを植設した前後長手の扱胴7a等を内蔵した脱穀部
7と、その下方に受け網とシーブ等による揺動選別装置
8と、唐みフアン9による風選別装置とを備える。
【0011】一方、走行機体3の前方には、前記脱穀部
7の前部開口に連通し、内部に搬送コンベヤ11を備え
た角筒状のフイーダハウス10と、このフイーダハウス
10の前端開口部の枠体18に連通し、且つ左右に回動
角度調節可能な左右長手の前面開放状のプラットホーム
12と、左右長手のドラム状の掻込みオーガ13とタイ
ンバー付き掻込みリール14とからなる刈取前処理装置
15を配置し、昇降用油圧シリンダ16にて昇降調節可
能にして連結されている。なお、前記プラットホーム1
2の下面前端には横長のバリカン状の刈刃17を備え
る。
【0012】そして、圃場内でコンバイン1を前進させ
ながら、所定高さ位置に設定した刈刃17及び刈取前処
理装置15を作動させると、図1の矢印A方向に回転す
るタインバー付き掻込みリール14にて圃場に植設した
穀稈の穂先部側を掻込みオーガ13方向に引き倒し、穀
稈の根本部は刈刃で切断し、掻込みオーガ13にて集稈
して、フイーダハウス10内の搬送コンベヤ11を介し
て脱穀部7に導入された穀稈全体を脱穀し、排藁は走行
機体3の後部から放出される。脱穀した被処理物は揺動
選別装置8及び風選別装置にて選別され、精選された穀
粒のみが穀粒タンク5に蓄積される。
【0013】走行機体3の後端には、前記穀粒タンク5
に貯えられた穀粒を図示しないトラックの荷台等に排出
するための穀粒排出用オーガ20を左右旋回自在、且つ
起伏自在に設ける。図1〜図4に示すように、穀粒排出
用オーガ20は、軸線が略垂直方向となるように立設し
た縦スクリューコンベヤ21を上筒体22aと図示しな
い下筒体との内部にわたって内蔵した縦オーガ筒22
と、その上端に連設して横方向軸線の引継ぎスクリュー
24を内蔵する引継ぎ部ケース25と、該引継ぎ部ケー
ス25の一側に設けた継手部26箇所で起伏回動自在に
連結された横スクリューコンベヤ27を内蔵した横オー
ガ筒とからなる。
【0014】縦オーガ筒22における固定的な下筒体に
対して図示しない継手部を介して上筒体22aがその軸
線回りに回動可能に装着されており、この上筒体22a
は、穀粒タンク5の外面等に突出させた筒状の支持部材
30を介して回動可能に支持されている。正逆回転可能
な駆動モータ等の旋回用アクチュエータ31に取付く駆
動ギヤ32から上筒体22aの外周に固着した従動ギヤ
33に動力伝達することにより、上筒体22aがその軸
線回りに左右に旋回し、引継ぎ部ケース25と共に前記
横オーガ筒28が左右に旋回できるように構成されてい
る。
【0015】なお、穀粒タンク5の底部に設けた図示し
ない底スクリューコンベヤのスクリュー軸の先端が穀粒
タンク5から突出した箇所には排出クラッチを介してエ
ンジン6の出力軸に接続されている。底スクリューコン
ベヤの他端は前記縦オーガ筒22の下筒体の下部側面に
連通し、伝動部(図示せず)を介して縦スクリューコン
ベヤ21のスクリュー軸に動力伝達する。
【0016】図4の矢印方向に回動する縦スクリューコ
ンベヤ21の上端には、引継ぎスクリュー24方向に穀
粒を跳ねるための羽根車34を設けてあり、縦スクリュ
ーコンベヤ21の軸21aと引継ぎスクリュー24の軸
24aとをベベルギヤ対35,36を介して動力伝達す
る。前記軸24aの他端は、内部にベベルギヤを備えた
継手管37に軸支持されている。また、横オーガ筒28
内の端部スクリュー38と先端側の横スクリューコンベ
ヤ27とは前記継手管37内のベベルギヤを介して図4
の矢印方向に回動して、横オーガ筒28内の穀粒は先端
の排出口39に向かって搬送される。
【0017】横オーガ筒28を起伏駆動させるための昇
降用アクチュエータとしての油圧シリンダ40は単動型
であり、該油圧シリンダ40の一端を縦オーガ筒22に
おける上筒体22aの外面に固定した支持ブラケット4
1に、他端を横オーガ筒28の外面にそれぞれピン4
2,43を介して回動可能に枢着されている。前記縦オ
ーガ筒22の水平回動を阻止して位置決めするためのブ
レーキ手段44は、上筒体22aの外周に固着した水平
鍔状のブレーキ板45と、該ブレーキ板45の両面に挟
持するブレーキ用アクチュエータ46とからなり、該ブ
レーキ用アクチュエータ46はブレーキ板45の両面を
押圧するブレーキシュー付きの油圧シリンダユニットに
より構成されており、ブレーキ用アクチュエータ46は
前記支持ブラケット41に取付けられている。
【0018】図3に示す符号47は前記横オーガ筒28
の昇降用アクチュエータである油圧シリンダ40とブレ
ーキ用アクチュエータ46とを作動制御するための油圧
回路で、油圧ポンプ48と、油圧シリンダ40のための
電磁ソレノイド49a,49b付き手動兼用電磁制御弁
49と、ブレーキ用アクチュエータ40のための電磁ソ
レノイド付き制御弁50とを備える。
【0019】操縦部4の近傍等に設けたマイクロコンピ
ュータ等の電子式の制御装置51は、後述する穀粒排出
用オーガ20の左右旋回及び昇降、穀粒排出作動の制御
を実行するものであって、各種演算を実行する中央処理
装置(CPU)52の他、上記各作動の制御プログラム
を記憶させるための読み出し専用メモリ(ROM)5
3、各種データを記憶させるための随時読み書き可能メ
モリ(RAM)54、後述する各種入力部及び出力部に
接続してデータを伝送するための入出力インターフェイ
ス等を備える。
【0020】入力インターフェイスには、図1及び図2
に示すように、走行機体3の上面に設けた上向き開放状
のオーガレスト55の位置に横オーガ筒28を自動復帰
させるための自動収納スイッチ56と、前記オーガレス
ト55からの旋回角度位置を予めセットするための可変
抵抗器等の旋回位置調節器57と、前記セットされた旋
回角度位置に横オーガ筒28の向きをセットするように
指令する自動セット指令スイッチ58と、横オーガ筒2
8の先端側を上昇させるように指令するオーガ上昇スイ
ッチ59と、同じく横オーガ筒28の先端側を下降させ
るように指令するオーガ下降スイッチ60と、横オーガ
筒28を右向きに旋回するように指令する右旋回スイッ
チ61と、横オーガ筒28を左向きに旋回するように指
令する左旋回スイッチ62と、前記穀粒タンク5におけ
る底スクリューコンベヤに動力伝達を継断するオーガ排
出クラッチ63をON作動させるように指令するオーガ
クラッチONスイッチ64と、同じくオーガ排出クラッ
チ63をOFF作動させるように指令するオーガクラッ
チOFFスイッチ65と、前記穀粒排出用オーガ20の
左右旋回用アクチュエータ31に関連させて設けた回転
角度検出用のロータリポテンショメータ等の旋回位置検
出器66と、前記旋回用アクチュエータ31の駆動速度
(旋回速度)を増減設定するための可変抵抗器等の旋回
速度調節器67とを接続する(図5参照)。
【0021】他方、出力インターフェイスには、前記自
動収納スイッチ56のON操作を表示する自動収納ラン
プ68と、自動セット指令スイッチ58のON操作を表
示する自動セットランプ69と、オーガ排出クラッチ6
3のON駆動回路70と、同じくオーガ排出クラッチ6
3のOFF駆動回路71と、旋回用アクチュエータ31
の右旋回駆動回路72と、同じく旋回用アクチュエータ
31の左旋回駆動回路73と、横オーガ昇降用の油圧シ
リンダ40の電磁制御弁49のうち上昇用電磁ソレノイ
ド49a及び下降用電磁ソレノイド49bと、警報ブザ
ー74とを接続している(図5参照)。
【0022】警報ブザー74は、例えばオーガクラッチ
ONスイッチ64のON操作中に右旋回スイッチ72ま
たは左旋回スイッチ73をON操作するときや、ロータ
リポテンショメータ等の旋回位置検出器66の検出不能
等のときに警報を発する。なお、旋回用アクチュエータ
31は、かご形誘導モータ等のサーボモータであって、
可変周波数電源として、通電のパルス幅を制御する電流
形インバータを使用する。この場合、パルスデューティ
比(=周期的パルスにおける任意のパルスのパルス持続
時間/パルス繰り返し間隔)が1のときは所謂連続駆動
であり、所定の高速度にて回転する。また、パルスデュ
ーティ比を1以下の任意に制御すると、そのデューティ
比が小さいくなるのに応じて駆動モータの回転数が低く
なる。
【0023】次に、穀粒排出オーガ20の動作制御につ
いて説明する。まず、コンベヤの平面図を示す図2にお
いて、オーガレスト55に横オーガ筒28が載置されて
いる位置を、旋回角度α=0度とし、反時計回りを左旋
回、時計回りを右旋回と呼ぶことにする。穀粒排出作業
に際して横オーガ筒28が左右に旋回する範囲は、オー
ガレスト55の位置から左旋回角度で270度に設定す
る。
【0024】図6は、前記可変抵抗器からなる旋回位置
検出器66における、左右旋回角度αと検出器66出力
電圧Vとの関係を示すものであって、一次関数にて表示
できるものとする。オーガレスト55の位置(旋回角度
α=0度)から右旋回角度で数度の箇所には、縦オーガ
筒22の回転を機械的に阻止する右ストッパー77を走
行機体3等に設け、左旋回角度α=270度+数度の箇
所には、縦オーガ筒22の回転を機械的に阻止する左ス
トッパー78を走行機体3等に設けるのである。
【0025】そして、穀粒タンク5内の穀粒をトラック
の荷台に排出するに際して、横オーガ筒28の旋回停止
位置(停止旋回角度αo)を予めセットするには、縦オ
ーガ筒22の旋回用アクチュエータ31に関連させた旋
回位置調節器57にて入力してRAM54に記憶させ
る。また、オーガレスト55の位置(停止旋回角度αo
=0度)及び左旋回角度αo=270度も、横オーガ筒
の旋回を停止すべき位置であるので、これらの値をRO
M53またはRAM54に記憶させる。
【0026】また、縦オーガ筒22の旋回中の現在位置
(現在旋回角度α1)のデータを一定時間ごとにCPU
52に入力し、この現在旋回角度α1と、前記停止旋回
角度αoとの偏差値=(Δ=|αo−α1|)をCPU
52にて演算するように制御プログラムを作成する。そ
して、前記偏差値Δが一定値(基準値=Δ1)を越える
とき、換言すれば、右又は左旋回制限位置である停止回
転角度に対して現在旋回角度が大きく離れている場合に
は、前述のデューティ比1にて連続駆動の高速回転vo
を実行する。反対に、前記偏差値Δが一定値(基準値=
Δ1)以下のとき、換言すれば、右又は左旋回制限位置
である停止回転角度に対して現在旋回角度が接近してい
る場合には、前述のデューティ比の1以下で低速回転を
実行するものである。
【0027】なお、基準値Δ1>Δ2>Δ3等のよう
に、前記基準値を複数設定し、例えばΔ1>Δ≧Δ2の
間の区間は回転速度v1、Δ2>Δ≧Δ3の間の区間は
回転速度v2、Δ3>Δ>0の間は回転速度v3(但
し、v1>v2>v3)のように複数段階で減速するよ
うに制御しても良い。このような構成において、前記旋
回位置調節器57にて任意の停止旋回角度αoを指定し
た後、穀粒排出作業を実行するに際して、例えば、オー
ガレスト55に位置する横オーガ筒28を走行機体3の
後方に左旋回させるには、まず、オーガ上昇スイッチ5
9を押下して、横オーガ筒28の先端側を適宜角度θだ
け上昇させて停止する。次いで、旋回指令スイッチであ
る左旋回スイッチ62を押下する。これにより、最初、
前記偏差値Δが基準値Δ1より大きい間は、所定の高速
回転voにて、縦オーガ筒22が回転する。偏差値Δが
基準値Δ1以下になると、所定のデューティ比にて順次
複数段の低速回転に移る。
【0028】そして、偏差値Δが0、つまり、現在旋回
角度α1と停止旋回角度αoとが一致すると、旋回用ア
クチュエータ31を停止させると共に、前記ブレーキ用
アクチュエータ46を作動させて停止するのである。な
お、前記旋回位置調節器57にて停止位置を指定しない
場合には、前記オーガレスト55の位置である右旋回制
限位置は0度であり、左旋回制限位置は270度とな
る。そして、前記右旋回スイッチ61または左旋回スイ
ッチ62を押下し続けている間は旋回用アクチュエータ
31が作動するものであり、作業者が横オーガ筒28の
旋回位置を観測しながら、所定の位置にくれば、前記旋
回スイッチ62,63の押下を止めると、旋回停止す
る。前記右旋回制限位置(0度)及び左旋回制限位置
(270度)に対して、現在旋回角度α1との偏差値Δ
が基準値以下になれば、所定のデューティ比にて順次複
数段の低速回転に移り、偏差値Δが0になれば、旋回停
止するので、機械的な右ストッパー75、または左スト
ッパー76の箇所に大きい速度で衝突して部品を破損さ
せる事故もなくなる。
【0029】前述したように、停止すべき旋回角度に対
する現在旋回角度の偏差値が基準値以下になると、低速
回転運動させるので、停止位置またはその直前で旋回ア
クチュエータを停止する場合のように、停止位置に対し
て横オーガ筒28が行き過ぎたり、反対に届かないとい
う問題がなくなる。さらに、停止時にブレーキ手段や機
械的ストッパーにて回転慣性力の大きい穀粒排出用オー
ガ20の回転を急停止させる場合のように、部品に停止
の衝撃力が作用して、部品が破損するという問題も解消
できるのである。
【0030】その後、穀粒排出操作すべく、オーガ排出
スイッチ64の操作にてオーガ排出クラッチ63をON
にすると、エンジン6から動力伝達され、底スクリュー
コンベヤ、縦スクリューコンベヤ21、横スクリューコ
ンベヤ27の各軸は連動して回転し、穀粒タンク5内の
穀粒が排出口39から荷台上に排出される。このとき前
記ブレーキ用アクチュエータ46を作動させておくと、
横オーガ筒28の左右の向きは、前記設定した状態に保
持される。従って、コンバインが傾斜地で停止した状態
でも、その影響で横オーガ筒28が横方向(左右方向)
に回動せず、作業者や荷台等に横オーガ筒28が接触し
たりする事故を防止できて安全であり、また、穀粒の排
出位置が確実に設定できる。
【0031】さらに、穀粒排出用オーガ20を左右に旋
回させる旋回用アクチュエータ31等の旋回駆動手段や
その動力伝達機構にも無理な外力が作用せず、安全であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図である。
【図2】コンバインの平面図である。
【図3】穀粒排出用オーガの水平旋回とブレーキと起伏
駆動のための各アクチュエータと、油圧回路並びに制御
装置の関連を示す説明図である。
【図4】図3のIV−IV矢視断面図である。
【図5】制御装置の機能ブロック図である。
【図6】旋回角度と旋回位置検出器の出力値(電圧値)
との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 コンバイン 3 走行機体 5 穀粒タンク 20 穀粒排出用オーガ 22 縦オーガ筒 28 横オーガ筒 31 旋回用アクチュエータ 51 制御装置 52 中央処理装置 55 オーガレスト 61 右旋回スイッチ 62 左旋回スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンバイン等の走行機体に搭載した穀粒
    タンクからの穀粒を搬送排出する上下長手の縦スクリュ
    ーコンベヤを内蔵した縦オーガ筒と、該縦オーガ筒の上
    端に起伏揺動自在に設けた横スクリューコンベヤ内蔵の
    横オーガ筒とからなる穀粒排出用オーガにおいて、旋回
    用アクチュエータにより前記縦オーガ筒をその縦軸線回
    りに旋回可能に構成する一方、縦オーガ筒の旋回角度を
    検出するための角度検出器と、予め縦オーガ筒の左右旋
    回制限位置を記憶させた記憶装置とを設け、旋回スイッ
    チの作動により旋回方向を指定すると、縦オーガ筒の現
    在角度位置と左右旋回制限位置との偏差の大小に応じ
    て、縦オーガ筒の旋回速度を複数段階に変更調節する制
    御手段を設けたことを特徴とする穀粒排出用オーガの旋
    回制御装置。
JP19575194A 1994-08-19 1994-08-19 穀粒排出用オーガの旋回制御装置 Pending JPH0856473A (ja)

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