JPH0856315A - 選局装置 - Google Patents

選局装置

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JPH0856315A
JPH0856315A JP6188383A JP18838394A JPH0856315A JP H0856315 A JPH0856315 A JP H0856315A JP 6188383 A JP6188383 A JP 6188383A JP 18838394 A JP18838394 A JP 18838394A JP H0856315 A JPH0856315 A JP H0856315A
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JP
Japan
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frequency
signal
circuit
oscillation
offset
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JP6188383A
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English (en)
Inventor
Katsuto Minazu
勝登 水津
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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  • Television Receiver Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信しようとする放送信号周波数が正規規定
周波数に対して低くオフセットされている場合において
も、補正するための引き込み周波数範囲を確保するとと
もに、同期信号を用いることなく映像信号と音声信号と
の区別を確実に判定して同調する。 【構成】 IF−PLL回路27はチューナ6からのI
F信号7を引き込み、このIF信号7と同位相の信号周
波数にして出力する。更にこの信号周波数は周波数カウ
ンタ23により測定される。マイクロプロセッサ31は
周波数カウンタ23からの周波数測定データに基づき、
PLL回路20を制御してチューナ6のVCO3の発振
周波数を制御する。オフセット信号を同調させる場合に
は、任意に設定した設定周波数f1STに基づいて同調
させ、更に規定周波数fP2との差を検出し、この検出
結果に基づいて周波数補正を行う。よって、選局装置は
確実にオフセット信号を同調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーテレビジョン受
像機等の電子機器に用いられる選局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラーテレビジョン受像機等の
電子機器における選局装置は、可変ダイオードを使用し
た電子チューナが用いられており、この電子チューナを
ドライブさせるようにして選局動作するものが主流とな
っている。
【0003】このような電子チューナを用いて構成され
る選局装置は、例えば電圧シンセサイザー方式のもの
や、或いは周波数シンセサイザー方式(以下、PLLシ
ンセサイザー方式と記載)のものがある。
【0004】PLLシンセサイザー方式の選局装置は、
一般に局部発振周波数をプリスケーラで分周し、更にプ
リスケーラの出力をCPUからのデータで分周して基準
周波数と位相比較し、この比較出力に応じたエラー出力
電圧により電子チューナをドライブして選局を行うもの
である。また、PLLシンセサイザー方式の選局装置
は、前記電圧シンセサイザー方式の選局装置に比べ、プ
リセットをまったく必要としないという大きな利点を有
している。
【0005】このようなPLLシンセサイザー方式を用
いた従来における選局装置として、本件特許出願人が先
に特許出願した特願平5−328916号の例を図8に
示す。
【0006】図8は従来における選局装置の一例を示す
ブロック図である。
【0007】図8において、アンテナ1によって受信さ
れたテレビジョン信号(RF信号)は、RFアンプ2に
供給される。RFアンプ2は供給されたテレビジョン信
号を増幅して混合器4に出力する。混合器4は、別に設
けられた発振周波数の可変が可能な発振器(Volta
ge Controlled Oscillatorと
いい、以下VCOと略記)3から供給される発振周波数
と、供給されたテレビジョン信号の周波数とを混合して
元の二つの周波数の差に等しいうなり周波数とするビー
ト信号を生成してIFアンプ5に供給する。IFアンプ
5は混合器4からのビート信号を増幅してIF回路8に
出力する。このため、受信されたテレビジョン信号は、
RFアンプ2で増幅された後にVCO3からの信号と混
合器4によりヘテロダインされて出力される。つまり、
RFアンプ2、VCO3、混合器4及びIFアンプ5と
で、いわゆるスーパヘテロダイン方式のチューナ6を構
成するものである。
【0008】チューナ6は、アンテナ1により受信され
た多数のテレビジョン信号の電波群から特定周波数の信
号を選択し、IF信号7として出力するようにVCO3
の発振周波数を制御し、更に混合器4で得られるビート
信号を調整するように動作するものである。
【0009】このチューナ6における入力信号と出力信
号との周波数の関係は、入力信号周波数をfRF、VC
O3の発振周波数をfVCO、出力信号の中間周波数
(IF信号)をfIFと示すと、 fIF = fVCO − fRF … (1) となり、このような周波数の関係を有している。
【0010】チューナ6の出力信号(IF信号7)は、
信号処理をする為にこのチューナ6に接続されているI
F回路8に供給され、IF回路8を構成するIFアンプ
9により増幅される。その後、増幅されたIF信号は映
像検波器10によってベースバンド映像信号に復調さ
れ、出力端子30より映像増幅段(図示せず)に出力さ
れるようになっている。また、映像検波器10からのベ
ースバンド信号は、同期検出回路28にも供給され、同
期検出回路28はベースバンド信号から同期信号を検出
して、マイクロプロセッサ21に供給する。マイクロプ
ロセッサ21は供給された同期信号に基づいて、テレビ
ジョン放送波の有無及び映像搬送波と音声搬送波との識
別を行っている。
【0011】一方、チューナ6の出力信号(IF信号
7)は、IF−PLL回路27にも供給される。IF−
PLL回路27は、チューナ6の出力信号の周波数とI
FVCO24により発振する周波数との位相差の比較を
行うIF位相比較器25と、このIF位相比較器25に
よる位相の比較結果に基づき発振周波数コントロール電
圧を生成して出力する電圧発生器26と、この電圧発生
器26から供給される発振周波数コントロール電圧に応
じた周波数を発振するとともに発振する周波数を可変す
ることが可能なIF−VCO24と、で構成されてい
る。更に、このIF−PLL回路27には、IF−PL
L回路27の出力信号の周波数をカウントし、この周波
数カウントデータとしてマイクロプロセッサ21に出力
する周波数カウンタ23が接続されている。つまり、チ
ューナ6の出力信号はIF−PLL回路27によって引
き込まれるとともに、入力される放送信号が例えば過変
調であった場合においても、周波数カウンタ23によっ
て確実にIF−PLL回路27の出力信号の周波数測定
を行うことができるように構成されている。
【0012】ところで、前記チューナ6のVCO3の出
力端には、VCO3の発振周波数を分周するプリスケー
ラ12が接続されている。更にVCO3の入力端には、
VCO3の発振周波数を変化させるための制御電圧17
を供給するループフィルタ18が接続されている。つま
り、この選局装置では、VCO3の発振周波数を決定す
るために、VCO3からの発振周波数を入力とするプリ
スケーラ12を初め、可変分周器13、固定発振器1
4、固定分周器15、位相比較器16及びデータラッチ
19と、VCO3に制御電圧17を出力するループフィ
ルタ18とで構成される一つの回路ブロック(図8にお
ける点線で囲んだ部分)のPLL回路20が備えられて
いる。
【0013】PLL回路20はVCO3の発振周波数を
決定するために、VCO3の信号(発振周波数)を検出
しプリスケーラ12で分周した後に、更に可変分周器1
3で分周し、この分周した信号と高精度の固定発振器1
4からの信号とを位相比較器16によって位相比較を行
い、当位相比較結果により、ループプフィルタ18を用
いて前記VCO3の制御電圧17を得、この制御電圧1
7によりVCO3の発振周波数を可変するように動作す
るものである。なお、データラッチ19は、可変分周器
13の分周比を外部に配置されたマイクロプロセッサ2
1から取り込む為のものである。
【0014】このように、選局装置はPLL回路20を
用いることで前記VCO3の発振周波数を制御するよう
にしている。
【0015】例えば、プリスケーラ12の分周比を1/
8とし、可変分周器13の分周比をN、位相比較器16
の比較周波数を7.8125KHzとした場合に、PL
L回路20がロックしたときのVCO3の発振周波数
(fVCO)は、 fVCO=N×7.8125×8=N×62.5(KHz)…(2) と示すことができる。
【0016】ところで、このようなPLLシンセサイザ
ー方式の選局装置を有するカラーテレビジョン受像機に
おいては、放送チャンネルを変換してケーブルで再送信
するCATV、或いはテレビゲームやビデオカセットレ
コーダ(VTR)の変調信号等を受信する場合がある。
この場合には、映像搬送周波数が正規値よりずれている
場合があることから、受信機側で局部発振周波数を基準
値より離調して同調の改善を施す、いわゆるオフセット
微同調が行われている。
【0017】次に、このような構成の選局回路の動作を
説明する。
【0018】例えば、日本の複数ある放送チャンネルの
内、2チャンネルの映像信号放送周波数fRFから任意
にオフセットされている信号周波数fSIG(以下、オ
フセット信号周波数fSIGと記載)を受信する場合に
ついて説明する。なお、この場合の両者の周波数関係
は、2チャンネルの映像放送信号周波数fRF(以下、
fP2と記載)が97.25MHzの周波数であり、一
方オフセット信号周波数fSIGが99.25MHzの
周波数であるものとする。
【0019】いま、選局装置によって同調されている1
チャンネルの受信周波数fP1(91.25MHz)か
らオフセット信号周波数fSIGに変更するものとす
る。この場合、受信機側ではオフセット信号周波数fS
IGを認識することができないため、先ず最初にマイク
ロプロセッサ21は2チャンネルの規定周波数fP2を
受信するための分周比の演算を行い、この演算した分周
比をデータラッチ19に供給する。
【0020】つまり、2チャンネルの受信周波数fP2
が97.25MHzであり、また中間周波数fIFが5
8.75MHzであることから、この受信周波数fP2
に同調をとるためのVCO3の発振周波数fVCOは、
式(1)により、 fVCO=fIF+fP2=58.75+97.25 =156(MHz) となる。
【0021】したがって、マイクロプロセッサ21から
データラッチ19に供給される分周比Nは、式(2)よ
り、 N=156,000/62.5=2496 となる。
【0022】マイクロプロセッサ21は演算により得た
上記分周比データをデータラッチ19に供給して、可変
分周器13の分周比Nを2496と設定するように制御
する。このため、入力された分周比は位相比較器16に
よって、固定分周器15からの分周比に基づく基準周波
数と位相比較され、この比較結果に応じた制御電圧17
がループフィルタ18からVCO3に出力される。つま
り、PLL回路20は、VCO3による発振周波数を1
56MHzの発振周波数として発振させるようにロック
周波数を変化させ、このロック周波数に基づく制御電圧
17をVCO3に供給する。このため、VCO3によっ
て156MHzの発振周波数が混合器4に出力され、チ
ューナ6は2チャンネルの信号周波数97.25MHz
について同調する。こうして、選局装置は、1チャンネ
ルの同調状態から2チャンネルの同調状態に切り替わる
ことができる。
【0023】次に、この2チャンネルの信号周波数を受
信している状態から、任意にオフセットされた放送信号
周波数fSIG(99.25MHz)に同調をとる。こ
の場合には、現在2チャンネルの放送信号周波数に同調
しているため、VCO3は156MHzの発振周波数を
発振している。更に、送信されている放送信号周波数f
SIGは、99.25MHzであるから、この放送信号
周波数fSIGに同調するときのチューナ6の出力信号
の映像信号出力周波数fIFは、(式1)より、 fIF=fVCO−fSIG=156−99.25 =56.75(MHz) と示すことができる。
【0024】ここで、上記チューナ6の出力信号(5
6.75MHz)を引き込み、周波数カウンタ23によ
って周波数測定を行い、この周波数測定された信号周波
数と正規信号の中間周波数fIF(58.75MHz)
と比較すると、現在受信している信号の周波数は、 △fIF= 58.75 − 56.75 =2.00
(MHz) の周波数差がある。つまりこれは、正規信号の放送信号
に比べて現在受信されている2チャンネルの信号周波数
が、2.00(MHz)分だけ高くオフセットされてい
ることが示されている。
【0025】例えば、オフセット量に対する分周比の補
正量を△Nとすると、 △N=2000/62.5=32 となる。更に、2チャンネル同調時の分周比は2496
であり、補正した結果の分周比をNとすると、信号周波
数fSIGは上記△N分が高くオフセットされているこ
とから、オフセット信号周波数fSIGの同調時におけ
る分周比Nは、 N=2496+32=2528 と示すことができる。
【0026】つまり、可変分周器13の分周比Nをマイ
クロプロセッサ21の制御により上記に示す分周比(N
=2528)に設定するようにすれば、VCO3の発振
周波数がシフトされることから、現在送信されているオ
フセットされた放送信号周波数fSIGの信号を良好に
且つ適切に受信することが可能となる。こうして、選局
装置は、1チャンネルの同調状態から、2チャンネル同
調を経てオフセット信号周波数fSIGを同調すること
ができる。
【0027】図9は2チャンネルの信号周波数fP2よ
りも高くオフセットされている信号周波数fSIGを同
調するときの選局装置の動作を説明する説明図である。
なお、図9に示す縦軸は受信周波数を示し、横軸は処理
過程の時間を示している。
【0028】上記選局装置では、例えば1チャンネルの
正規信号周波数fP1から、2チャンネルの信号周波数
fP2より高くオフセットされている信号周波数fSI
Gに同調する場合、上述したように先ず2チャンネルの
正規信号周波数fP2受信し、その後、可変分周器15
の分周比Nを補正量△Nを加算して補正することによ
り、オフセット信号周波数fSIGを受信するようにし
ている。したがって、このような選局方法によれば、図
9に示すように、2チャンネル同調時t0からオフセッ
ト信号周波数fSIG同調時t1までの同調時間を短縮
できるという利点がある。
【0029】ところで、図8に示す選局装置では、受信
された信号の周波数を測定するために周波数カウンタ2
3が用いられている。このため、周波数カウンタ23に
はチューナ6からのIF信号7が入力されていることか
ら、周波数カウンタ23によって周波数測定される信号
がチューナ6の出力特性で帯域制限されることになる。
【0030】例えば、日本のテレビジョン放送のように
映像信号から高い周波数にインターキャリアされた音声
信号をもっている残留側波帯信号である場合には、チュ
ーナ6は映像信号の残留側波帯から音声信号の範囲をも
った特性とすることが一般的である。したがって、前記
周波数引き込み動作の範囲は映像信号の残留側波帯から
音声信号の範囲が最大の範囲となる。そこで、前記周波
数カウンタ23を用いた方法で周波数引き込みを行った
場合の最大引き込み範囲は、規定周波数より低い放送信
号では概略残留側波帯範囲(0.5MHz)が下限とな
り、一方、規定周波数より高い放送信号では概略残留側
波帯範囲(4.5MHz)が上限となる。 つまり、こ
のときの周波数範囲をfAREAとすると、 fAREA≒54.25〜59.25(MHz)…(3) と示すことができる。
【0031】図10は2チャンネルの信号周波数fP2
よりも低くオフセットされている信号周波数fSIGを
同調するときの選局装置の動作を説明する説明図であ
る。なお、図10に示す縦軸は受信周波数を示し、横軸
は処理過程の時間を示している。
【0032】例えば、2チャンネルの映像放送信号周波
数fP2を97.25(MHz)の周波数とし、一方、
低くオフセットされている信号周波数fSIGを94.
25(MHz)の周波数であるものとする。
【0033】いま、選局装置によって同調されている1
チャンネルの受信周波数fP1(91.25MHz)か
ら、2チャンネルの信号周波数fP2より低くオフセッ
トされている信号周波数fSIGに変更して同調するも
のとする。この場合にも、選局装置は、規定信号周波数
より高くオフセットされている信号周波数fSIGを受
信するときの場合と同様に動作する。つまり、受信機側
ではオフセット信号周波数fSIGを認識することがで
きないため、先ず最初にマイクロプロセッサ21は2チ
ャンネルの規定周波数fP2を受信するための分周比の
演算を行い、この演算した分周比をデータラッチ19に
供給する。その後、可変分周器13の分周比が切り変え
られ、つまりPLL回路20のロック周波数が変化して
ロックされる。そして、ループフィルタ18からは2チ
ャンネルの信号周波数を受信するための制御電圧17が
出力され、この制御電圧17はVCO3に供給される。
よって、先ず2チャンネルの信号周波数fP2に同調す
ることができる。
【0034】このときのチューナ6の映像信号出力周波
数fIFを示すと、現在2チャンネルの信号周波数fP
2が同調されていることからVCO3の発振周波数fV
COは156(MHz)であり、よって、fIFは式
(1)より、 fIF=fVCO−fSIG=156−94.75 =61.25(MHz) と示すことができる。
【0035】次に、選局装置は、通常2チャンネルの同
調状態からオフセット信号周波数fSIGに同調すべく
周波数補正するために、チューナ6からのIF信号7を
取り込み、周波数カウンタ23により周波数測定を行
う。しかしながら、チューナ6の信号帯域は前記式
(3)で示される範囲であることから、チューナ6は上
記に示すfIF信号(61.25MHz)の信号を出力
しない。このため、周波数カウンタ23には、IF信号
7が入力されず周波数検出が不可能となる。すなわち、
オフセット信号周波数fSIGを受信するための周波数
補正を行うことができず、最適な同調が得られないとい
う問題点があった。
【0036】また、テレビジョン放送の音声信号は、一
般に映像搬送波から4.5MHz離れた搬送波を周波数
変調(FM変調)して送信されていることから、規定周
波数より低くオフセットされている場合に、2チャンネ
ルの信号周波数fP2(97.25MHz)とオフセッ
ト信号周波数fSIG(94.25MHz)より4.5
MHz高い音声搬送波周波数fSIGS(98.75M
Hz)とが近接することになる。そこで、上記のように
規定周波数より低くオフセットされている信号周波数f
SIGを受信しようとすると、選局装置は2チャンネル
の規定周波数fP2(97.25MHz)に同調させた
後、オフセットされている映像搬送波の信号周波数fS
IGに受信すべきところを音声搬送波周波数fSIGS
に受信させるように補正してしまうという誤動作が生じ
る。このため、オフセットされている音声搬送波周波数
fSIGSが同調されてしまい、つまり映像搬送波の信
号周波数fSIGを受信することができない。そこで、
従来の図8に示す選局装置において、同期信号検出回路
を利用することが考えられる。一般にテレビジョン放送
の信号キャリアに映像信号キャリアと音声信号キャリア
とが存在することから、IF回路8の出力信号であるベ
ースバンド信号から同期信号検出回路28によって映像
信号に付加された同期信号が抜き取られるとともに検出
される。そして検出された同期信号はマイクロプロセッ
サ21に供給され、受信された信号が映像信号であるか
音声信号であるかの判定が行われる。これによって、映
像信号と音声信号とを区別し、例えば音声信号周波数f
SIGSに同調されたとしても、次の段階でマイクロプ
ロセッサ21は正規の映像信号周波数fSIGを受信す
るための補正動作を行うようにして、映像搬送波の信号
周波数fSIGに同調をとるようにする訳である。
【0037】図11はマイクロプロセッサによる映像信
号及び音声信号の判定が誤動作したときの選局装置の選
局動作を説明する説明図であり、図11に示す縦軸は受
信周波数を示し、横軸は処理過程の時間を示している。
なお、受信しようとするオフセット信号周波数fSIG
は、2チャンネルの規定周波数fP2より低くオフセッ
トされている。
【0038】図11において、選局装置は1チャンネル
の信号周波数fP1に同調した後に、時間t0におい
て、先ず2チャンネルの信号周波数fP2に同調させ
る。しかし、次の時間t1による処理では、映像信号と
判定されずに音声信号の音声搬送波周波数fSIGSに
同調される。そこで、選局装置はPLL回路20のロッ
ク周波数を4.5MHz低い周波数(オフセット信号周
波数fSIG)に再度受信するように補正を行うととも
に同様に同期信号の検出を行って、時間t2にて映像信
号のオフセット信号周波数fSIGを受信する。
【0039】しかしながら、上述したようにベースバン
ド信号から同期検出回路28により検出される同期信号
を用いて映像信号と音声信号とを区別する判定方法で
は、放送信号の伝送歪によって同期信号のレベルが小さ
くなった場合に、検出不能の状態になる場合がある。更
に、入力電界やチューナ6及びIF回路8等の回路特性
によっても、マイクロプロセッサによる判定性能が劣化
する欠点を有し、十分な性能を得るものでないという問
題点もあった。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来にお
ける選局装置では、受信しようとする放送信号周波数が
正規規定周波数に対して低くオフセットされている場合
に、補正するための引き込み周波数範囲が限定されるこ
とから、周波数測定ができず周波数補正を行うことが出
来ないという問題点があった。更に、映像信号と音声信
号との区別を検出した同期信号に基づいて判定している
ため、放送信号の伝送歪によって同期信号のレベルが小
さくなると同期信号の検出が行えず、また入力電界にチ
ューナ及びIF回路の回路特性に影響することから、判
定性能が劣化してしまい、十分な判定性能が得られない
という問題点もあった。
【0041】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、受信しようとする放送信号周波数が正規規
定周波数に対して低くオフセットされている場合におい
ても、補正するための引き込み周波数範囲を確保すると
ともに、同期信号を用いることなく映像信号と音声信号
との区別を確実に判定して同調することのできる選局装
置の提供を目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
よる選局装置は、放送信号を受信するために放送信号を
予め決められた周波数の差のある第1の発振回路の信号
との相方の信号を混合してビート成分を得、ヘテロダイ
ン信号として出力するヘテロダイン受信機と、前記ヘテ
ロダイン受信機からの出力信号を復調し、ベースバンド
信号として出力する復調回路手段と、前記ヘテロダイン
受信機の第1の発振回路に接続され、この第1の発振回
路の発振信号と放送信号との周波数差を検出するととも
に、この検出結果に基づき制御電圧を生成し且つ供給す
るようにして前記第1の発振回路の発振周波数を任意に
変化させる第1のPLL回路と、前記ヘテロダイン受信
機の出力端子に接続されるとともに第2の発振回路を設
けて構成され、前記ヘテロダイン受信機の出力端子から
のヘテロダイン信号の周波数と第2の発振回路による発
振周波数とが同位相の信号周波数となるように、前記第
2の発振回路の発振周波数を変えて出力する第2のPL
L回路と、前記第2のPLL回路に接続されるととも
に、この第2のPLL回路の出力信号の周波数を測定
し、周波数測定データとして出力する測定回路手段と、
前記測定回路手段からの周波数測定データが入力される
とともに、任意の放送信号を受信するための周波数が設
定され、この設定された周波数に基づき前記発振回路の
発振周波数を変えるべく前記第1のPLL回路を制御し
て前記任意の放送信号を受信させ、更にこの放送信号受
信時おける前記測定回路手段からの周波数測定データと
正規周波数との周波数差を検出し、この検出結果に基づ
き前記第1の発振回路の発振周波数を変えるべく第1の
PLL回路を制御して補正を行うマイクロプロセッサ
と、を具備したものである。
【0043】請求項4に記載の本発明による選局装置
は、放送信号を受信するために放送信号を予め決められ
た周波数の差のある第1の発振回路の信号との相方の信
号を混合してビート成分を得、ヘテロダイン信号として
出力するヘテロダイン受信機と、前記ヘテロダイン受信
機からの出力信号を復調し、ベースバンド信号として出
力する復調回路手段と、前記ヘテロダイン受信機の第1
の発振回路に接続され、この第1の発振回路の発振信号
と放送信号との周波数差を検出するとともに、この検出
結果に基づき制御電圧を生成し且つ供給するようにして
前記第1の発振回路の発振周波数を任意に変化させる第
1のPLL回路と、前記ヘテロダイン受信機の出力端子
に接続されるとともに第2の発振回路を設けて構成さ
れ、前記ヘテロダイン受信機の出力端子からのヘテロダ
イン信号の周波数と第2の発振回路による発振周波数と
が同位相の信号周波数となるように、前記第2の発振回
路の発振周波数を変えて出力する第2のPLL回路と、
前記第2のPLL回路に接続されるとともに、この第2
のPLL回路の出力信号の周波数を測定し、周波数測定
データとして出力する測定回路手段と、前記測定回路手
段からの周波数測定データを入力とし、任意の放送信号
受信時における前記周波数測定データから信号キャリア
の有無を判定する第1の判定手段と、前記信号キャリア
から予め決められた周波数関係に基づいて、他の放送信
号受信時における周波数測定データから信号キャリアの
有無を判定する第2の判定手段とを備え、前記第1及び
第2の判定結果に基づき、前記第1の発振回路の発振周
波数を変えるべく前記第1のPLL回路を制御して特定
の放送信号を受信するマイクロプロセッサと、を具備し
たものである。
【0044】
【作用】請求項1に記載の本発明においては、ヘテロダ
イン受信機により同調された信号の周波数を測定する測
定回路手段を用いることにより、明確に前記信号の周波
数を測定する。この測定された周波数測定データは、マ
イクロプロセッサに供給される。マイクロプロセッサ
は、この周波数測定データに基づき第1のPLL回路を
制御してヘテロダイン受信機の第1の発振回路の発振周
波数を変化させて放送信号を受信させる。例えば、規定
周波数より高く、または低くオフセットされている信号
周波数を受信する場合、マイクロプロセッサは、規定周
波数に受信させないで予め任意に設定された周波数を受
信させるように前記第1のPLL回路を制御する。した
がって、マイクロプロセッサの制御により任意に設定さ
れた周波数が受信されることから、前記ヘテロダイン受
信機はIF信号を出力することが可能となる。次ぎに、
前記測定回路手段によって現在同調している任意の設定
周波数が測定され、マイクロプロセッサはこの周波数測
定データと、規定周波数との周波数差を検出し、この検
出結果に基づいて、前記第1のPLL回路を制御して周
波数補正を行う。よって、選局装置はオフセット信号を
確実に同調することができる。
【0045】請求項4に記載の本発明においては、マイ
クロプロセッサに備えられた第1の判定手段により、周
波数補正されて同調している放送信号に対して信号キャ
リアの有無を検出する。更に、信号キャリアが確認され
ると第2の判定手段により、予め決められた周波数関係
に基づいて他の放送信号受信時の信号キャリアの有無を
検出する。そこで、第2の判定手段により信号キャリア
が有ると判定されるとマイクロプロセッサは前記放送信
号の周波数を映像信号と判断し、この信号の周波数に同
調すべく前記第1のPLL回路を制御して周波数測定を
行う。例えば、規定周波数より高くまたは低くオフセッ
トされた信号を受信する場合、マイクロプロセッサはオ
フセット信号周波数を受信すべく第1のPLL回路を制
御して周波数補正を行い、同調させる。また同時に第1
の判定手段を用いて信号キャリアの有無を検出し、有る
と判断するとこの信号周波数より4.5MHz高い周波
数または4.5MHz低い周波数を受信させるように制
御する。更に、この同調周波数の信号キャリアの有無を
第2の判定手段により判定し、この判定結果に基づき、
マイクロプロセッサは前記映像信号のオフセット信号を
受信するために前記第1のPLL回路を制御する。よっ
て、選局装置は映像信号のオフセット信号を確実に同調
することができる。
【0046】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は本発明に係る選局装置の第1実施例を示すブロック
図であり、図1に示す装置は図8に示す装置と同様な構
成要素には同一の符号を付している。
【0047】図1において、アンテナ1によって受信さ
れたテレビジョン信号(RF信号)は、RFアンプ2に
供給される。RFアンプ2は供給されたテレビジョン信
号を増幅して混合器4に出力する。混合器4は、別に設
けられた発振周波数の可変が可能なVOC3から供給さ
れる発振周波数と、供給されたテレビジョン信号の周波
数とを混合して元の二つの周波数の差に等しいうなり周
波数とするビート信号を生成してIFアンプ5に供給す
る。IFアンプ5は混合器4からのビート信号を増幅し
てIF回路8に出力する。このため、受信されたテレビ
ジョン信号は、RFアンプ2で増幅された後にVCO3
からの信号と混合器4によりヘテロダインされて出力さ
れる。つまり、RFアンプ2、VCO3、混合器4及び
IFアンプ5とで、いわゆるスーパヘテロダイン方式の
チューナ6を構成するものである。したがって、チュー
ナ6は、アンテナ1により受信された多数のテレビジョ
ン信号の電波群から特定周波数の信号を選択し、IF信
号7として出力するようにVCO3の発振周波数を制御
し、更に混合器4で得られるビート信号を調整するよう
に動作する。
【0048】チューナ6の出力信号(IF信号7)は、
信号処理をする為にこのチューナ6に接続されているI
F回路8に供給され、IF回路8を構成するIFアンプ
9により増幅される。その後、増幅されたIF信号は映
像検波器10によってベースバンド映像信号に復調さ
れ、出力端子30より映像増幅段(図示せず)に出力さ
れるようになっている。また、映像検波器10からのベ
ースバンド信号は、同期検出回路28にも供給され、同
期検出回路28はベースバンド信号から同期信号を検出
して、マイクロプロセッサ31に供給する。マイクロプ
ロセッサ31は供給された同期信号に基づいて、テレビ
ジョン放送波の有無及び映像搬送波と音声搬送波との識
別を行っている。
【0049】一方、チューナ6の出力信号(IF信号
7)は、IF−PLL回路27にも供給される。IF−
PLL回路27は、チューナ6の出力信号の周波数とI
FVCO24により発振する周波数との位相差の比較を
行うIF位相比較器25と、このIF位相比較器25に
よる位相の比較結果に基づき発振周波数コントロール電
圧を生成して出力する電圧発生器26と、この電圧発生
器26から供給される発振周波数コントロール電圧に応
じた周波数を発振するとともに発振周波数を可変するこ
とが可能なIF−VCO24と、で構成されている。更
に、このIF−PLL回路27には、IF−PLL回路
27の出力信号の周波数をカウントし、この周波数カウ
ントデータとしてマイクロプロセッサ31に出力する周
波数カウンタ23が接続されている。つまり、チューナ
6の出力信号はIF−PLL回路27によって引き込ま
れるとともに、入力される放送信号が例えば過変調であ
った場合においても、周波数カウンタ23によって確実
にIF−PLL回路27の出力信号の周波数測定を行う
ことができるように構成されている。
【0050】ところで、前記チューナ6のVCO3の出
力端には、VCO3の発振周波数を分周するプリスケー
ラ12が接続されている。更にVCO3の入力端には、
VCO3の発振周波数を変化させるための制御電圧17
を供給するループフィルタ18が接続されている。つま
り、この選局装置では、VCO3の発振周波数を決定す
るために、VCO3からの発振周波数を入力とするプリ
スケーラ12を初め、可変分周器13、固定発振器1
4、固定分周器15、位相比較器16及びデータラッチ
19と、VCO3に制御電圧17を出力するループフィ
ルタ18とで構成される一つの回路ブロック(図8にお
ける点線で囲んだ部分)のPLL回路20が備えられて
いる。
【0051】PLL回路20はVCO3の発振周波数を
決定するために、VCO3の信号(発振周波数)を検出
しプリスケーラ12で分周した後に、更に可変分周器1
3で分周し、この分周した信号と高精度の固定発振器1
4からの信号とを位相比較器16によって位相比較を行
い、当位相比較結果により、ループフィルタ18を用い
て前記VCO3の制御電圧17を得、この制御電圧17
によりVCO3の発振周波数を可変するように動作する
ものである。なお、データラッチ19は、可変分周器1
3の分周比を外部に配置されたマイクロプロセッサ31
から取り込む為のものである。
【0052】マイクロプロセッサ31は、周波数カウン
タ23から供給される周波数カウントデータを演算して
分周比を生成し、この分周比をデータラッチ19に供給
してPLL回路20によるロック周波数を制御する。更
に、本実施例におけるマイクロプロセッサ31は、規定
周波数からオフセット信号周波数fSIGを受信する場
合に、最初に規定周波数に受信させないで予め任意に設
定した設定周波数(以下、設定周波数f1STと記載)
に受信させるように分周比を出力する。そして、マイク
ロプロセッサ31は周波数カウンタ23により測定され
る設定周波数f1STとオフセット信号周波数fSIG
との周波数差を算出するとともに演算をして、オフセッ
ト信号周波数fSIGに受信するための分周比を出力す
る。このように、マイクロプロセッサ31は前記分周比
をデータラッチ19に供給して周波数補正を行い、オフ
セット信号周波数fSIGに同調することが出来るよう
に制御する。なお、前記設定周波数f1STの周波数は
限定する必要はないが、チューナ6の映像信号出力周波
数と信号帯域の中間域との差をチューナ帯域映像信号周
波数から狭い周波数側にシフトすることが望ましい。
【0053】次に、このような構成の選局回路の動作を
説明する。
【0054】例えば、日本の複数ある放送チャンネルの
内、2チャンネルの映像信号放送周波数fRFから任意
にオフセットされている信号周波数fSIGを受信する
場合について説明する。なお、この場合の両者の周波数
関係は、2チャンネルの映像放送信号周波数fRF(以
下、fP2と記載)が97.25MHzの周波数であ
り、一方オフセット信号周波数fSIGが99.25M
Hzの周波数であるものとする。更に、設定周波数f1
STを仮に、fP2−2(MHz)に設定したものとす
る。
【0055】いま、選局装置によって同調されている1
チャンネルの受信周波数fP1(91.25MHz)か
らオフセット信号周波数fSIGに変更するものとす
る。この場に、先ず最初にマイクロプロセッサ31は前
記設定周波数f1STを受信するための分周比の演算を
行い、この演算した分周比をデータラッチ19に供給す
る。
【0056】つまり、2チャンネルの規定周波数fP2
が97.25MHzであることから、前記設定周波数f
1STは、 f1ST=fP2−2(MHz) =97.25−2=95.25(MHz) となる。したがって、中間周波数fIFが58.75M
Hzであることから、この設定周波数f1STに同調を
とるためのVCO3の発振周波数fVCOは、式(1)
により、 fVCO=fIF+f1ST=58.75+95.25 =154(MHz) と示すことができる。
【0057】したがって、マイクロプロセッサ31から
データラッチ19に供給される分周比Nは、式(2)よ
り、 N=154,000/62.5=2464 となる。
【0058】マイクロプロセッサ31は、このように演
算により得た上記分周比データをデータラッチ19に供
給して、可変分周器13の分周比Nを2464と設定す
るように制御する。このため、入力された分周比は位相
比較器16によって、固定分周期器15からの分周比に
基づく基準周波数と位相比較され、この比較結果に応じ
た制御電圧17がループフィルタ18からVCO3に出
力される。つまり、PLL回路20は、VCO3による
発振周波数を154MHzの発振周波数として発振させ
るようにロック周波数を変化させ、このロック周波数に
基づく制御電圧17をVCO3に供給する。このため、
VC03によって154MHzの発振周波数が混合器4
に出力され、チューナ6は設定周波数f1ST95.2
5MHzについて同調する。こうして、選局装置は、1
チャンネルの同調状態から設定周波数1fSTの同調状
態に切り替えて同調することができる。
【0059】次に、この設定周波数f1STの同調状態
から、任意にオフセットされた放送信号周波数fSIG
(99.25MHz)に同調をとる。この場合には、現
在設定周波数f1STの信号周波数(95.25MH
z)に同調しているため、VCO3は154MHzの発
振周波数を発振している。更に、送信されているオフセ
ット信号周波数fSIGが99.25MHzであること
から、この放送信号周波数fSIGに同調する場合のチ
ューナ6の出力信号の映像信号出力周波数fIFは、
(式1)より、 fIF=fVCO−fSIG=154−99.25 =54.75(MHz) と示すことができる。
【0060】例えばこの段階で、上記チューナ6の出力
信号(54.75MHz)を引き込み、周波数カウンタ
23によって周波数測定を行い、この周波数測定された
信号周波数と正規信号の中間周波数fIF(58.75
MHz)と比較すると、 △fIF= 58.75 − 54.75 =4.00
(MHz) となり、このような周波数差がある。つまりこれは、オ
フセット信号周波数fSIGが現在受信されている設定
周波数f1STより、4.00(MHz)分だけ高くオ
フセットされていることを示している。
【0061】例えば、オフセット量に対する分周比の補
正量を△Nとすると、 △N=4000/62.5=64 となる。更に、設定周波数f1ST同調時の分周比は2
464であり、補正した結果の分周比をNとすると、信
号周波数fSIGは上記△N分が高くオフセットされて
いることから、オフセット信号周波数fSIGの同調時
における分周比Nは、 N=2464+64=2528 と示すことができる。したがって、可変分周器13の分
周比Nをマイクロプロセッサ31の制御により上記に示
す分周比(N=2528)に設定するようにすれば、V
CO3の発振周波数がシフトされることから、現在送信
されているオフセットされた放送信号周波数fSIGの
信号を良好に且つ適切に受信することが可能となる。こ
うして、選局装置は、1チャンネルの同調状態から、設
定周波数f1STの同調を経てオフセット信号周波数f
SIGに同調することができる。
【0062】この場合における選局装置の動作状態を図
2に示す。なお、図2に示す縦軸は受信周波数を示し、
横軸は処理過程の時間を示している。
【0063】本実施例の選局装置では、図2に示すよう
に例えば1チャンネルの正規信号周波数fP1から、2
チャンネルの規定信号周波数fP2より高くオフセット
されている信号周波数fSIGに同調する場合、上述し
たように先ず処理過程時間t0において設定周波数f1
STを受信し、その後、前記処理過程時間t0〜t1間
において、この受信状態における可変分周器15の分周
比Nに、設定周波数f1STとオフセット信号周波数f
SIGとの周波数差に基づく分周比の補正量△Nを加算
して再度可変分周器13の分周比を設定する。このよう
にマイクロプロセッサ31によって周波数補正すること
により、処理過程時間t1において、オフセット信号周
波数fSIGを受信することができる。更に、このよう
な選局方法によれば、最初に2チャンネル同調をする必
要がなく、設定周波数f1ST同調時t0からオフセッ
ト信号周波数fSIG同調時t1までの同調時間を従来
技術と同様に短縮できるという利点も有している。
【0064】次に、このような選局方法により規定周波
数より低くオフセットされている信号周波数fSIGを
受信する場合について図3を参照しながら詳細に説明す
る。
【0065】図3は2チャンネルの信号周波数fP2よ
りも低くオフセットされている信号周波数fSIGを同
調するときの選局装置の動作を説明する説明図である。
なお、図3に示す縦軸は受信周波数を示し、横軸は処理
過程の時間を示している。
【0066】例えば、2チャンネルの映像放送信号周波
数fP2を97.25(MHz)の周波数とし、一方、
低くオフセットされている信号周波数fSIGを94.
25(MHz)の周波数であるものとする。更に、設定
周波数f1STも上記と同様にfP2−2(MHz)に
設定されている。
【0067】いま、選局装置によって同調されている1
チャンネルの受信周波数fP1(91.25MHz)か
ら、2チャンネルの信号周波数fP2より低くオフセッ
トされている信号周波数fSIGに変更して同調するも
のとする。この場合にも、選局装置は、規定信号周波数
より高くオフセットされている信号周波数fSIGを受
信するときの場合と同様に動作する。つまり、先ず最初
にマイクロプロセッサ31は前記設定周波数f1STを
受信するための分周比の演算を行い、この演算した分周
比をデータラッチ19に供給する。その後、可変分周器
13の分周比が切り変えられ、つまりPLL回路20の
ロック周波数が変化してロックされる。そして、ループ
フィルタ18からは設定周波数f1STを受信するため
の制御電圧17が出力され、この制御電圧17はVCO
3に供給される。よって、図3に示すように先ず最初に
処理過程時間t0において設定周波数f1STが同調さ
れる。
【0068】このときのチューナ6の映像信号出力周波
数fIFを示すと、現在設定周波数f1STに同調され
ていることからVCO3の発振周波数fVCOは154
(MHz)であり、よって、fIFは式(1)より、 fIF=fVCO−fSIG=154−94.75 =59.25(MHz) と示すことができる。
【0069】次に、選局装置は設定周波数f1STの同
調状態からオフセット信号周波数fSIGに同調すべく
周波数補正するために、チューナ6からのIF信号7を
取り込み、周波数カウンタ23により周波数測定を行
う。この場合に、従来の選局装置では、チューナ6の信
号帯域が前記式(3)で示される範囲であるため、チュ
ーナ6はfIF信号を出力することが不可能であった
が、本実施例の選局装置では、上記の如く59.25
(MHz)のIF信号に示すように引き込み周波数範囲
を確保することができるため、チューナ6は前記IF信
号7を出力することができる。これにより、周波数カウ
ンタ23にIF信号7が入力されることから、周波数カ
ウンタ23による周波数検出が可能となる。
【0070】そこで、IF−PLL回路27は上記チュ
ーナ6の出力信号(54.75MHz)を引き込み、そ
の後周波数カウンタ23によって周波数測定が行われ
る。この場合に、この周波数測定された信号周波数と正
規信号の中間周波数fIF(58.75MHz)と比較
すると、 △fIF= 58.75 − 59.75 =−0.5
0(MHz) となり、このような周波数差を有している。つまりこれ
は、オフセット信号周波数fSIGが現在受信されてい
る設定周波数f1STより、−0.50(MHz)分だ
け高くオフセットされていることを示している。
【0071】例えば、オフセット量に対する分周比の補
正量を△Nとすると、 △N=500/62.5=8 となる。更に、設定周波数f1ST同調時の分周比は2
464であり、補正した結果の分周比をNとすると、信
号周波数fSIGは上記△N分が高くオフセットされて
いることから、オフセット信号周波数fSIGの同調時
における分周比Nは、 N=2464−8=2556 と示すことができる。したがって、可変分周器13の分
周比Nをマイクロプロセッサ31の制御により上記に示
す分周比(N=2556)に設定するようにすれば、V
CO3の発振周波数がシフトされることから、現在送信
されているオフセットされた放送信号周波数fSIGの
信号を良好に且つ適切に受信することが可能となる。こ
うして、選局装置は、1チャンネルの同調状態から、設
定周波数f1STの同調を経てオフセット信号周波数f
SIGに同調することができる。
【0072】したがって本実施例によれば、規定周波数
より低くオフセットされている信号周波数fSIGを受
信する場合においても、先ず設定周波数f1STを受信
するように動作することから、チューナ6の出力信号の
引き込み周波数範囲を最適に確保することができる。こ
のため、現在受信している前記設定周波数f1STを周
波数カウンタ23より周波数測定することができること
により、オフセット信号周波数を受信するための周波数
補正を行うことができる。よって、オフセット信号周波
数を確実に受信することができ、すなわち、規定の放送
周波数に対して高く、或いは低くオフセットされている
場合の信号周波数を良好に同調することができる。
【0073】図4は本発明に係る選局装置の第2実施例
を示すブロック図であり、図1に示す装置との同様な要
素の構成用件には同一符号を付すとともに説明を省略
し、異なる部分のみ説明する。
【0074】本実施例における選局装置は、図1に示す
前記実施例と回路構成が同様であるが、マイクロプロセ
ッサ41よる制御方法が異なる。
【0075】図4において、マイクロプロセッサ41は
前記実施例と同様に周波数カウンタ23から供給される
周波数カウントデータを演算して分周比を生成し、この
分周比をデータラッチ19に供給してPLL回路20に
よるロック周波数を制御する。また、マイクロプロセッ
サ41は規定周波数同調状態からオフセット信号周波数
に同調をとる場合に、これらの周波数差を検出するとと
もにこの周波数差に基づく分周比を演算して割り出し、
データラッチ19に供給するようにして周波数補正を行
う。更に、本実施例におけるマイクロプロセッサ41
は、任意のオフセット信号周波数を受信するための周波
数補正を行った際に、現在受信している信号の周波数を
検出して信号キャリアの有無を判定する処理を行うとと
もにNTSC方式のテレビジョン信号であるか否かの判
定処理も行う。そして、マイクロプロセッサ41は、前
記判定結果に応じて規定周波数または映像信号搬送波の
周波数を受信させるように、予め決められた周波数関係
に基づき周波数補正処理を行う。
【0076】例えば、選局装置がNTSC方式のテレビ
ジョン信号を受信する場合に、マイクロプロセッサ41
は図5に示すように、放送信号の検出処理及び同調処理
を行うように制御する。
【0077】次ぎに、本実施例の図5に示す選局装置の
動作を図6及び図7を参照しながら詳細に説明する。
【0078】図5は本実施例の選局装置におけるマイク
ロプロセッサの検出及び同調処理制御動作を示すフロー
チャートであり、図6及び図7は選局装置の動作を説明
する説明図である。なお、図5に示すf0は任意のチャ
ンネルの規定周波数を示し、△fは補正周波数量、fS
は規定周波数f0から△f補正周波数量で補正されたオ
フセット信号周波数を示す。更に、図6及び図7は縦軸
に受信周波数、横軸に処理過程時間を示し、オフセット
信号の映像搬送波周波数をfSIGSと示す。
【0079】例えば、日本の複数ある放送チャンネルの
内、2チャンネルの映像信号放送周波数fRFから任意
にオフセットされている信号周波数fSIGを受信する
場合について説明する。なお、2チャンネルの映像放送
信号周波数fP2を97.25MHzの周波数とし、オ
フセット信号周波数fSIGを99.25MHzの周波
数とする。
【0080】いま、選局装置によって同調されている1
チャンネルの受信周波数fP1(91.25MHz)か
らオフセット信号周波数fSIGに変更するものとす
る。この場合に、先ず最初にマイクロプロセッサ41は
オフセット信号周波数を認識することができないため、
従来技術と同様に2チャンネルの規定周波数fP2を受
信するための分周比の演算を行い、この演算した分周比
をデータラッチ19に供給して2チャンネルの規定周波
数fP2を受信させる。その後、マイクロプロセッサ4
1は、任意の信号周波数(この場合、オフセット信号周
波数fSIG)に同調するために、図5に示すようにス
テップS50による処理に移行する。この処理では前記
2チャンネルの規定周波数fP2に対し±△f分の補正
周波数量が加算された周波数に同調させるように周波数
補正を行う。その結果、図6に示すように選局装置は、
処理過程時間t1においてオフセット信号周波数fSI
Gを受信する。
【0081】次ぎに、マイクロプロセッサ41は現在受
信しているオフセット信号周波数fSIGが映像信号で
あるかまたは音声信号であるかの区別をするために、ス
テップS51による処理により、前記オフセット信号周
波数fSIGの信号周波数を検出し、この検出した信号
周波数に信号キャリアがあるか否かの判定を行う。つま
り、マイクロプロセッサ41は検出した信号周波数から
映像搬送波及び音声搬送波等の周波数形態に示すように
特定の周波数関係に存在する、いわゆるNTSC方式の
テレビジョン信号であるか否かを判定する。ステップS
51による処理により信号キャリアがあると判定された
ならば、ステップS52に処理を移行し、逆にないと判
定されたならば、現在受信している周波数の信号がテレ
ビジョン信号でないと判断され、ステップS53による
処理によって、処理前に同調された2チャンネルの規定
周波数fP2に同調するように処理が行われる。
【0082】したがって本実施例では、図6に示すよう
に処理過程時間t1において、オフセット信号周波数f
SIGが映像搬送波を示す周波数であることから、ステ
ップS51による処理により信号キャリアが有ると判定
されて、次ぎの処理をステップS52による処理に移行
する。そしてステップS52による処理により、オフセ
ット信号周波数fSIGに4.5MHz加算した信号周
波数fXに同調するための周波数補整を行う。つまり、
この処理では、例えばオフセット信号周波数fSIGよ
り4.5MHz高く同調することによって、このときの
信号キャリアの有無の確認を行うためのものである。こ
れにより、選局装置は図6に示すように処理過程時間t
2において、オフセット信号周波数gSIGの映像信号
搬送波より4.5MHz高い音声搬送波周波数fSIG
Sを受信する。
【0083】そして、マイクロプロセッサ41は処理過
程時間t2でオフセット信号の音声搬送波周波数fSI
GSに同調をとると、処理をステップS54による処理
に移行する。ステップS54による処理では、前記ステ
ップS51による処理と同様に現在受信している音声搬
送波周波数fSIGSの信号周波数を検出し、この検出
した信号周波数から信号キャリアがあるか否かを判定す
る。つまり、この処理により信号キャリアが有ると判定
されると、現在同調しているオフセット信号の音声搬送
波周波数fSIGSがテレビジョン信号の周波数形態を
示す特定の周波数関係を有していると判断され、すなわ
ち処理過程時間t1において同調されたオフセット信号
周波数fSIGが確実に映像信号の搬送波周波数である
ものと確認することができる。よって、この場合には、
信号キャリアが有ると判定されることから、ステップ5
5により規定周波数f0から補整された信号周波数、す
なわちオフセット信号周波数fSIGを同調するために
周波数補整が行われ、結果、図6に示すように処理過程
時間t3において、映像信号であるオフセット信号周波
数fSIGを確実に受信することができる。なお、前記
ステップS54による処理で、信号キャリアがないと判
定される場合は、現在受信している信号周波数fXが映
像信号でない場合である。
【0084】次ぎに、図7に示すように、選局装置によ
って同調されている1チャンネルの規定周波数fP1か
ら、2チャンネルの規定周波数fP2より低くオフセッ
トされている信号周波数fSIGに同調とる場合につい
て説明する。なお、2チャンネルの規定周波数fP2は
上記と同様に97.25MHzとし、オフセット信号周
波数fSIGを94.25MHzとする。
【0085】いま、同調している1チャンネルの規定周
波数からオフセット信号周波数fSIGに変更するもの
とする。この場合に、先ず最初にマイクロプロセッサ3
1はオフセット信号周波数を認識することができないた
め、図6に示す動作例と同様にマイクロプロセッサ41
は2チャンネルの規定周波数fP2を受信するための分
周比をデータラッチ19に供給して2チャンネルの規定
周波数fP2を受信させる。その後、マイクロプロセッ
サ41は、任意の信号周波数(この場合、オフセット信
号周波数fSIG)に同調するために、図5に示すよう
にステップS50による処理に移行して上記と同様に周
波数補正を行う。しかしながら、このようにマイクロプ
ロセッサ41による動作では、現在受信している2チャ
ンネルの規定周波数fP2とオフセット信号周波数fS
IGの音声搬送波周波数fSIGSとが近接し、更にマ
イクロプロセッサ41が周波数補整を行う際に連続的に
受信周波数を上げて補正することから、結果として図7
に示すように選局装置は、処理過程時間t1にてオフセ
ット信号の音声搬送波周波数fSIGSを受信すること
になる。
【0086】そこで、マイクロプロセッサ41は現在受
信しているオフセット信号の音声搬送波周波数fSIG
Sが映像信号であるかまたは音声信号であるかの区別を
するために、ステップS51による処理によりこの信号
周波数fSIGSの信号周波数を検出し、この検出した
信号周波数に信号キャリアがあるか否かの判定を行う。
【0087】したがって、オフセット信号の音声搬送波
周波数fSIGSには信号キャリアがあることから、ス
テップS51による処理によりテレビジョン信号と判定
され、ステップS52に処理を移行する。なお、この処
理により、逆に信号キャリアがないと判定されたなら
ば、現在受信している周波数の信号がテレビジョン信号
でないと判断され、ステップS53による処理によっ
て、処理前に同調された2チャンネルの規定周波数fP
2に同調するように処理が行われる。
【0088】そしてステップS52による処理により、
音声搬送波周波数fSIGSに4.5MHz加算した信
号周波数fXに同調するための周波数補整を行う。つま
り、音声搬送波周波数fSIGSは98.75MHzで
あることから、これより4.5MHz高い信号周波数と
なると、103.25MHzである。いわゆる3チャン
ネルの規定周波数fP3が図7に示すように処理過程時
間t2にて、受信されることになる。
【0089】その後、マイクロプロセッサ41は処理を
ステップS54に移行して、現在受信している3チャン
ネル規定周波数fP3(103.25MHz)の信号周
波数の検出及び信号キャリアの有無の判定処理を行う。
しかし、この場合には、図1に示すアンテナ1からはC
ATV、あるいはテレビゲームやVTRの変調信号が受
信されることになるから、実際には3チャンネルの規定
周波数fP3の信号はない。したがって、ステップS5
4による処理では、信号キャリアがないと判定される。
【0090】そして、マイクロプロセッサ41は処理を
ステップS56に移行し、このステップS56による処
理によって、処理過程時間t1にて周波数補正されて同
調したオフセット信号の音声搬送波周波数fSIGSよ
り4.5MHz低い信号周波数fYに同調させる。その
結果、処理過程時間t3において、前記信号周波数fY
が同調される。その後、ステップS57による処理によ
り、現在同調された信号周波数fYについて信号周波数
検出が行われるとともに信号キャリアの有無の判定が行
われる。ステップS57による処理では、図7に示すよ
うに処理過程時間t1にて同調された音声搬送波周波数
fSIGSより4.5MHZ低い周波数はオフセット信
号の映像搬送波周波数fSIGであることから、信号キ
ャリアがあると判定される。
【0091】マイクロプロセッサ41は、ステップS5
7による処理で信号キャリアがあると判定すると、処理
をステップS58に移行する。ステップS57による処
理では、図7に示すように処理過程時間t3にて同調さ
れている信号周波数fYをそのまま継続して同調するよ
うに処理を行い、その後、マイクロプロセッサ41は同
調処理を完了する。つまり、前記ステップS56及びス
テップS57による処理により、信号周波数fYがテレ
ビジョン信号の有する映像及び音声搬送波の周波数形態
を有していることが判定され、更に信号周波数fYより
4.5高い信号周波数が音声搬送波周波数fSIGSと
判定されることになる。したがって、前記信号周波数f
Yは、マイクロプロセッサ41によってオフセット信号
の映像搬送波周波数fSIGと判断されることとなり、
選局装置は確実に映像信号であるオフセット信号周波数
fSIGを同調することができる。なお、前記ステップ
S57により処理で、信号キャリアがないと判定された
場合には、前記信号周波数fYを映像搬送波周波数でな
い場合である。この場合には、ステップS55により図
7の処理過程時間t2にて同調された信号周波数fSに
同調されるように処理を行う。
【0092】したがって本実施例によれば、規定周波数
より任意にオフセットされている信号周波数fSIGを
受信する場合に、マイクロプロセッサを用いて映像信号
と音声信号との周波数関係から各々の信号キャリアの有
無を確認することにより、信号の有無を判定し且つ映像
信号と音声信号との区別を行うことができる。よって、
同期信号による不安定な検出を行うことなく、確実に同
調することができるとともに、性能的にも安定した動作
を得ることが出来る効果を有する。
【0093】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、正
規周波数で送信されていない放送信号を受信する場合
に、任意に設定した周波数に同調させた後に周波数補正
を行うことにより、規定周波数より低くオフセットされ
た場合においても、周波数引き込み範囲を十分に確保す
ることができる。よって、確実にオフセット信号周波数
を同地用することが出来る。更に、本発明では、映像信
号と音声信号との区別を同期信号を用いることなく、マ
イクロプロセッサにより信号周波数の検出処理及び判定
処理を行うことにより、映像信号と音声信号との区別を
確実に判定することができる。よって、選局性能が向上
するとともに、良好な選局動作を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る選局装置の第1実施例を示
すブロック図。
【図2】図2は規定周波数より高くオフセットされた場
合の図1に示す装置の動作を説明する説明図。
【図3】図3は規定周波数より低くオフセットされた場
合の図1に示す装置の動作を説明する説明図。
【図4】図4は本発明に係る選局装置の第2実施例を示
すブロック図。
【図5】図5は図4に示すマイクロプロセッサの動作を
示すフローチャート。
【図6】図6は規定周波数より高くオフセットされた場
合の図4に示す装置の動作を説明する説明図。
【図7】図7は規定周波数より低くオフセットされた場
合の図4に示す装置の動作を説明する説明図。
【図8】図8は従来における選局装置の一例を示すブロ
ック図。
【図9】図9は規定周波数より高くオフセットされてい
る場合の図8に示す動作を説明する説明図。
【図10】図10は規定周波数より低くオフセットされ
ている場合の図8に示す動作を説明する説明図。
【図11】図11は同期信号による映像及び音声信号の
判定が誤動作した場合の動作を説明する説明図。
【符号の説明】
1…アンテナ、2…RFアンプ、3…VCO(発振
器)、4…混合器、5、6…IFアンプ、6…チュー
ナ、7…IF信号(チューナ出力信号)、8…IF回
路、10…映像検波器、12…プリスケーラ、13…可
変分周器、14…固定発振器、15…固定分周器、16
…位相比較器、17…VCO制御電圧、18…ループフ
ィルタ、19…データラッチ、20…PLL回路、3
1、41…マイクロプロセッサ、23…周波数カウン
タ、24…IF−VCO、25…IF位相比較器、26
…電圧発生器、27…IF−PLL回路、28…同期検
出回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放送信号を受信するために放送信号を予め
    決められた周波数の差のある第1の発振回路の信号との
    相方の信号を混合してビート成分を得、ヘテロダイン信
    号として出力するヘテロダイン受信機と、 前記ヘテロダイン受信機からの出力信号を復調し、ベー
    スバンド信号として出力する復調回路手段と、 前記ヘテロダイン受信機の第1の発振回路に接続され、
    この第1の発振回路の発振信号と放送信号との周波数差
    を検出するとともに、この検出結果に基づき制御電圧を
    生成し且つ供給するようにして前記第1の発振回路の発
    振周波数を任意に変化させる第1のPLL回路と、 前記ヘテロダイン受信機の出力端子に接続されるととも
    に第2の発振回路を設けて構成され、前記ヘテロダイン
    受信機の出力端子からのヘテロダイン信号の周波数と第
    2の発振回路による発振周波数とが同位相の信号周波数
    となるように、前記第2の発振回路の発振周波数を変え
    て出力する第2のPLL回路と、 前記第2のPLL回路に接続されるとともに、この第2
    のPLL回路の出力信号の周波数を測定し、周波数測定
    データとして出力する測定回路手段と、 前記測定回路手段からの周波数測定データが入力される
    とともに、任意の放送信号を受信するための周波数が設
    定され、この設定された周波数に基づき前記発振回路の
    発振周波数を変えるべく前記第1のPLL回路を制御し
    て前記任意の放送信号を受信させ、更にこの放送信号受
    信時おける前記測定回路手段からの周波数測定データと
    正規周波数との周波数差を検出し、この検出結果に基づ
    き前記第1の発振回路の発振周波数を変えるべく第1の
    PLL回路を制御して補正を行うマイクロプロセッサ
    と、 を具備したことを特徴とする選局装置。
  2. 【請求項2】前記マイクロプロセッサは、放送信号の規
    定周波数より高くまたは低くオフセットされている信号
    周波数を受信する場合、選局すべきチャンネルの同調周
    波数をこのチャンネルの規定周波数に限定しないで、前
    記設定された周波数に同調をとり、この設定された周波
    数と正規の周波数との周波数差を検出し、この検出結果
    に基づき前記第1の発信回路の発信周波数を変えるべく
    第1のPLL回路を制御して補正を行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の選局装置。
  3. 【請求項3】前記設定された周波数は、前記ヘテロダイ
    ン受信機の出力帯域における任意の周波数であって、前
    記放送信号におけるチャンネルの正規映像搬送波周波数
    と信号帯域の中間域における周波数との差を前記チャン
    ネルの正規映像搬送波周波数から差し引いて設定したこ
    とを特徴とする請求項2に記載の選局装置。
  4. 【請求項4】放送信号を受信するために放送信号を予め
    決められた周波数の差のある第1の発振回路の信号との
    相方の信号を混合してビート成分を得、ヘテロダイン信
    号として出力するヘテロダイン受信機と、 前記ヘテロダイン受信機からの出力信号を復調し、ベー
    スバンド信号として出力する復調回路手段と、 前記ヘテロダイン受信機の第1の発振回路に接続され、
    この第1の発振回路の発振信号と放送信号との周波数差
    を検出するとともに、この検出結果に基づき制御電圧を
    生成し且つ供給するようにして前記第1の発振回路の発
    振周波数を任意に変化させる第1のPLL回路と、 前記ヘテロダイン受信機の出力端子に接続されるととも
    に第2の発振回路を設けて構成され、前記ヘテロダイン
    受信機の出力端子からのヘテロダイン信号の周波数と第
    2の発振回路による発振周波数とが同位相の信号周波数
    となるように、前記第2の発振回路の発振周波数を変え
    て出力する第2のPLL回路と、 前記第2のPLL回路に接続されるとともに、この第2
    のPLL回路の出力信号の周波数を測定し、周波数測定
    データとして出力する測定回路手段と、 前記測定回路手段からの周波数測定データを入力とし、
    任意の放送信号受信時における前記周波数測定データか
    ら信号キャリアの有無を判定する第1の判定手段と、前
    記信号キャリアから予め決められた周波数関係に基づい
    て、他の放送信号受信時における周波数測定データから
    信号キャリアの有無を判定する第2の判定手段とを備
    え、前記第1及び第2の判定結果に基づき、前記第1の
    発振回路の発振周波数を変えるべく前記第1のPLL回
    路を制御して特定の放送信号を受信するマイクロプロセ
    ッサと、 を具備したことを特徴とする選局装置。
  5. 【請求項5】上記マイクロプロセッサは、前記第1及び
    第2の判定手段により前記特定の放送信号が映像搬送波
    周波数であると確認し、この確認した映像搬送波周波数
    を受信すべく前記第1のPLL回路を制御して同調させ
    ることを特徴とする請求項4に記載の選局装置。
JP6188383A 1993-12-24 1994-08-10 選局装置 Pending JPH0856315A (ja)

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JP6188383A JPH0856315A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 選局装置
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