JPH0855800A - プラズマ発生装置 - Google Patents

プラズマ発生装置

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JPH0855800A
JPH0855800A JP10599795A JP10599795A JPH0855800A JP H0855800 A JPH0855800 A JP H0855800A JP 10599795 A JP10599795 A JP 10599795A JP 10599795 A JP10599795 A JP 10599795A JP H0855800 A JPH0855800 A JP H0855800A
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JP
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plasma
substrate
electric field
chamber
nitrogen
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JP10599795A
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English (en)
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Hironori Tsukamoto
弘範 塚本
Masaharu Nagai
政春 長井
Koji Tamamura
好司 玉村
Masao Ikeda
昌夫 池田
Satoru Ito
哲 伊藤
Osamu Taniguchi
理 谷口
Hiroyuki Okuyama
浩之 奥山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラズマ発生装置において、対象物例えば
被成膜基板に向かうイオン等の荷電粒子を効果的に排除
する。 【構成】 チェンバー40内に開口するプラズマ放出口
48を有するプラズマ発生源44を有し、チェンバー4
0内のプラズマ放出口48付近に、プラズマ中のイオン
種や電子等の荷電粒子を偏向ないしは除去する電界もし
くは磁界印加手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばMBE(Molecu
lar Beam Epitaxy: 分子線エピタキシー)による成膜装
置、あるいはプラズマエッチング装置等に適用して好適
なプラズマ発生装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】光学的に記録もしくは再生、あるいはそ
の双方を行う光記録再生において、その記録密度、再生
解像度等の向上を図る上でその光源の短波長化が要求さ
れる。この短波長例えば520nm未満の波長の半導体
発光素子例えばレーザーダイオードあるいは発光ダイオ
ードとしては、エネルギーバンドギャップの大きいII−
VI族の化合物半導体発光素子、例えばその発光層にZn
CdSeを用いた半導体発光素子が注目されている。
【0003】特に、Electronics Letters Vol.29 No.16
1993 には、GaAs基板上に、ZnMgSSeクラッ
ド層,ZnSSeガイド層,ZnCdSe活性層による
SCH(Separate Confinement Heterostructure)構成に
よる半導体発光素子の波長523.5 nmでの室温連続発振
についての報告がある。
【0004】また、Applied Physics Letters Vol.57 N
o.20 1990 には、ZnSe層のMBE成長を窒素原子の
フリーラジカルビームとともに行うことにより、Na−Nd
が1×1017cm-3( Naはアクセプタ濃度、Ndはドナー濃
度) のp型ZnSeが得られることが示されている。
【0005】また、Japanease Journal of Applied Phy
sics Letters Vol.30 No.2A 1991には、窒素分子ラジカ
ルにより上述と同様にp型ZnSeが形成されたが、こ
のときのZnSe中の窒素原子の活性化率は、僅か0.
2%であったことが示されている。
【0006】このようにプラズマ化した窒素Nの照射に
よってp型II−VI族化合物半導体を成膜する成膜装置と
しては、例えば図14にその概略構成を示すMBE装置
がある。このMBE装置は、真空蒸着装置の1種であ
り、超高真空排気装置(図示せず)を備えた真空(〜1
-10Torr)のチェンバー40を有し、このチェンバー4
0内にII-VI 族化合物半導体を成膜する被成膜の基板4
1が保持される基板ホルダー42が配置される。
【0007】そして、チェンバー40には、基板41に
向かってそのII-VI 族化合物半導体の材料源の複数の分
子線源(Kセル)43が配置される。また、このチェン
バー40に、基板41に対してプラズマ化した窒素を照
射するプラズマ発生源44が設けられる。このプラズマ
発生源44は、例えば図示のように、ECR(電子サイ
クロトロン共鳴)セル構成による。このECRセル構成
によるプラズマ発生源44はマグネット45を有するプ
ラズマ発生室44Rに、マイクロ波を供給するマイクロ
波端子46が配置されるとともに、窒素ガスを供給する
窒素ガス導入管47が設けられる。
【0008】このようにして、分子線源43からの基板
41への分子線照射によって基板41上に、例えばII-V
I 族化合物半導体をエピタキシーするものであるが、窒
素ドープによるp型のII-VI 族化合物半導体をエピタキ
シーする場合、プラズマ発生源44において、磁界およ
びマイクロ波の印加によって電子サイクロトロン共鳴に
よって窒素ガスのプラズマ化を行い、このプラズマ化し
た窒素Nをプラズマ発生源44のプラズマ放出口48か
ら導出して上述の分子線照射とともに基板41に照射す
ることによって基板41上に窒素ドープII-VI 族化合物
半導体をエピタキシーすることができるようになされて
いる。尚、チェンバー40には、このチェンバー40に
対して基板41を導入,導出するための基板配置のいわ
ゆる予備室49が設けられている。
【0009】ところで、このプラズマ化した窒素には、
イオン化したN2 イオン,Nイオン,N2 ラジカル,N
ラジカルと、更に多量の電子が存在する。このうちのイ
オン化した窒素Nについては、これがII-VI 族半導体中
で活性化せず導電性に寄与しないものであることの報告
がなされている(Journal of Crystal Growth 86巻(198
8)329 頁) 。
【0010】一方、II-VI 族化合物半導体例えばZnM
gSSe,ZnSSe,ZnCdSeによる半導体発光
素子例えば半導体レーザ、発光ダイオードにおいては、
信頼性、寿命を高めることが大きな問題であり、このた
めには欠陥密度を下げ、結晶性を上げることが重要であ
る。
【0011】しかしながら、II-VI 族化合物半導体にお
いてその成膜中にp型不純物の窒素をプラズマ化して照
射することによってドーピングする場合、上述したよう
に、このプラズマ中にN2 イオンや、Nイオン、電子な
どの荷電粒子が存在すると、基板41が電気的に接地さ
れている場合、これらのイオンが加速されて基板に注入
されることから、基板およびエピタキシャル成長層の結
晶に損傷を来すとともに、結晶中に導入された窒素Nの
活性化率を低下させる。また、この活性化しなかったN
が点欠陥となり結晶性を低下させ、半導体発光素子の特
性劣化、信頼性の低下、寿命の低下を来す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
述したMBE装置等のプラズマ発生装置において、目的
とする対象物例えば被成膜基板に向かうイオン等の荷電
粒子を効果的に排除して、例えばII−VI族化合物半導体
による発光素子等の製造における窒素Nのプラズマドー
ピングを、結晶性の低下を来すことなく高い活性化率を
もって行うことができるようにする。
【0013】また、本発明は、例えばプラズマエッチン
グ装置において、プラズマ化によって中性ラジカルを発
生させ、これを被エッチング体に反応させてそのエッチ
ングを行う場合において、プラズマ化によって発生した
イオン等の荷電粒子が被エッチング面に衝撃することに
よるエッチング特性の阻害等の回避が望まれるプラズマ
エッチング装置に適用して、その不都合の回避を可能に
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、チェンバー内
に開口するプラズマ放出口を有するプラズマ発生源を有
し、チェンバー内のプラズマ放出口付近に、電界印加手
段もしくは磁界印加手段によるプラズマ中のイオン種や
電子等の荷電粒子を偏向ないしは除去する手段を設け
る。
【0015】
【作用】上述の本発明方法および本発明装置によれば、
チェンバー内のプラズマ発生源のプラズマ放出口近傍に
プラズマ中のイオン種や電子等の荷電粒子を偏向ないし
は除去する手段を設けたことにより、プラズマ中のラジ
カル種だけを目的とする対象物例えば被成膜体、被エッ
チング体等の対象物に向かわすことができる。
【0016】
【実施例】本発明によるプラズマ発生装置の一実施例を
図1の構成図を参照して説明する。この例では窒素ドー
プII-VI 族化合物半導体の成膜工程を含むECRプラズ
マ発生源を具備するMBE成膜装置に適用した場合であ
る。
【0017】この成膜装置は、II−VI族化合物半導体発
光素子を製造する場合に適用できるものであり、その理
解を容易にするために、まず、このII−VI族化合物半導
体発光素子の一例を、図2の概略断面図を参照して説明
する。この半導体発光素子は、SCH(Separate Confin
ement Heterostructure)型とした場合であるが、この構
成によらず各種構造および組成による窒素ドープII-VI
族化合物半導体の成膜を伴う半導体素子(装置)の作製
に本発明を適用できることはいうまでもない。
【0018】図2においては、基板41例えばn型のII
I-V 族のGaAs基板上に、順次例えばGaAs、Zn
Seまたは(および)ZnSSeによるバッファ層2、
n型不純物のClがドープされたZnMgSSeによる
n型の第1のクラッド層3、ZnSSeによる第1のガ
イド層4、ZnCdSeによる活性層(発光層)5、Z
nSSeによる第2のガイド層6、p型不純物の窒素N
をドープしたZnMgSSeによるp型の第2のクラッ
ド層7、同様にNをドープしたZnSeによるキャップ
層8をMBEし、さらに続いてこれの上にZnSe薄膜
層とZnTe薄膜層との繰り返し積層による超格子層9
と、NドープのZnTeによる電極コンタクト層10と
をMBE成長する。
【0019】そして、ストライプ状に一部を残してその
両側に、電極コンタクト層10からキャップ層8に至る
深さにエッチングによって溝形成を行い、この溝内にポ
リイミド等の絶縁層11を充填する。絶縁層11には、
ストライプ部の電極コンタクト層10を外部に露呈させ
る電極窓11Wが開口され、この電極窓11Wを通じて
電極コンタクト層10に、例えばPd,Pt,Auの多
層構造によるp側電極12をオーミックにコンタクトす
る。
【0020】また、基板1の裏面には、例えばInによ
るn側電極13がオーミックに被着される。
【0021】このようにして半導体発光素子、例えば緑
ないし青色発光がなされる半導体レーザあるいは発光ダ
イオードを構成する。
【0022】本発明は、このような例えば窒素ドープII
-VI 族化合物半導体の成膜を伴う半導体発光素子の製造
等に用いられるプラズマ発生源、例えばECRプラズマ
源を有する成膜装置に適用することのできるプラズマ発
生装置である。
【0023】図1を参照して本発明によるプラズマ発生
装置を適用したECRプラズマ源を有するMBE成膜装
置の一例を説明する。図1において、図14と対応する
部分には同一符号を付す。
【0024】このMBE装置は、図14で説明したと同
様に、超高真空排気装置(図示せず)を備え例えば10
-10Torr 程度の高真空度とすることのできる真空のチェ
ンバー40を有し、このチェンバー40内にII-VI 族化
合物半導体を成膜する被成膜の基板41が保持される基
板ホルダー42が配置される。このチェンバー40に
は、このチェンバー40に対して基板41を導入,導出
するための基板配置のいわゆる予備室49が設けられて
いる。
【0025】そして、チェンバー40には、基板41に
向かってそのII-VI 族化合物半導体の材料源の複数の分
子線源(Kセル)43が配置される。この分子線源43
は、図2で説明した半導体発光素子を作製する場合、II
族およびVI族の各半導体材料源Zn,Se,Mg,Zn
S,Te,Cdの各分子線源とさらにn型の不純物Cl
の分子線源ZnCl2 が用意される。基板41に対する
上述したバッファ層2、第1のクラッド層3、第1のガ
イド層4、活性層5、第2のガイド層6、第2のクラッ
ド層7、キャップ層8、超格子層9、電極コンタクト層
10の成膜、すなわちII−VI族半導体層の成膜は、基板
41に向かって照射する各分子線43の分子線発生を切
換えることによってそれぞれの組成のII−VI族化合物半
導体のエピタキシャル成長を行う。
【0026】また、このチェンバー40に、プラズマ発
生源44が設けられる。このプラズマ発生源44は、プ
ラズマ発生室44Rを有し、このプラズマ発生室44R
にチェンバー40内に開口し、基板41に対してプラズ
マ化した窒素を照射するプラズマ放出口48が設けられ
て成り、チェンバー40内のプラズマ放出口48付近
に、荷電粒子を偏向ないしは除去する手段としての電界
印加手段50が配置されて成る。
【0027】プラズマ発生源44は、例えばECRセル
構成による。すなわちこの場合プラズマ発生源44は、
マグネット45が配置されたプラズマ発生室44Rを有
し、マイクロ波を供給するマイクロ波端子46が配置さ
れるとともに、窒素ガスを供給する窒素ガス導入管47
が設けられる。
【0028】電界印加手段50は、プラズマ発生源44
によるプラズマによって発生させたNのラジカルを基板
41に向かわせる途上、すなわちプラズマ放出口48
と、基板41との間のプラズマの通路上に、この通路を
挟んで対向する一対の電極51および52によって構成
する。
【0029】この電界印加手段50は、図3にその斜視
図を示すように、プラズマ照射方向に沿って、すなわち
プラズマ発生源44からのプラズマフラックスFLの通
路に沿って、この通路を挟んで、それぞれ板状の電極5
1および52が例えば互いに平行に対向されて配置され
た構成とすることができる。この電界印加手段50、す
なわちその電極51および52は、例えば図1に示すよ
うに、プラズマ発生源44すなわちECRセルに、石
英、アルミナ等の絶縁体53を介して電気的に絶縁され
て固定される。
【0030】電極51および52間には、所要の電圧が
印加されて、両電極51および52間に所要の電界を発
生させ、この電界によってプラズマ発生源44のプラズ
マ放出口48から基板41に向けて放出されたプラズマ
の粒子のうち、電荷をもったイオン種や、電子の方向を
偏向もしくはいずれか一方の電極51または52に吸引
させて排除して、これら荷電粒子が基板41に到達させ
ないようにする。ここで印加する電界は、例えば1V/
cm〜1kV/cmに選定する。これは、1V/cm未
満では、荷電粒子の偏向ないしは除去を充分行い難くな
ること、1kV/cmを越えると放電の問題が生じてく
ることによる。
【0031】そして、エピタキシャル成長において、p
型半導体層のエピタキシャル成長に際しては、プラズマ
発生源44において磁界およびマイクロ波の印加によっ
て電子サイクロトロン共鳴によって窒素ガスのプラズマ
化を行い、このプラズマ化した窒素Nを上述の分子線照
射とともにプラズマ発生源44のプラズマ放出口48か
ら導出して基板41に照射するものであり、このように
こするとによって基板41上に窒素ドープのすなわちp
型のII-VI 族化合物半導体層をエピタキシーすることが
できる。この場合、プラズマ発生源44と基板41との
間には、電界印加手段50が配置されていることによっ
てN2 + イオン等の荷電粒子は、これが偏向もしくは電
界印加手段50の電極に吸引されて基板41に向かうこ
とが回避されるので、電荷を持たない励起された中性粒
子のNラジカルのみが基板41に照射され、II−VI族化
合物半導体の成膜中にドーピングされることになる。
【0032】次に、本発明装置における電界印加手段5
0の構成を、図4の模式図を参照して詳細に説明する。
この場合、簡単のためにN2 + イオンは基板に対して垂
直に飛着すると仮定し、分子の速度はMaxwell-Bolzmann
(マックスウエル−ボルツマン)分布の平均熱速度を用
いる。またN2 以外のイオン種は存在しないとする。図
4に示すように、プラズマ発生源44で生成されたプラ
ズマは先端のプラズマ放出口48から放出され、その中
に含まれるN2 + イオンは電界印加手段50の長さ
0 、間隔dを有する平行電極51および52間を通過
する際に、その電界Eによってクーロン力を受けてマイ
ナス極へ曲げられる。いま電界Eが印加されている電極
51および52間を一個のN2 + イオンが基板41に対
して垂直にアパーチャから放出された場合について考え
る。
【0033】プラズマセルから飛び出す水平速度を
h 、電界によって加速される電極に垂直な方向の速度
をVn とすると、イオンの偏向角θは次式の数1で表わ
せる。
【0034】
【数1】tanθ=Vn /Vh
【0035】一方、プラズマ発生源の電極先端から基板
41までの距離をL、基板41半径をrとすると、基板
41の中心に向かって飛来するイオンを基板の円周外へ
曲げるためにはその偏向角が次式の数2を満足すればよ
い。
【0036】
【数2】tanθ>r/L
【0037】次にVn ,Vh を求める。ある熱平衡状態
の下でMaxwell-Bolzmann分布にしたがって熱運動してい
る分子の平均熱速度VthはVh と等しく次式の数3で与
えられる。
【0038】
【数3】Vth=(2/√π)√(2kT/m)
【0039】ここでk:ボルツマン定数、T:絶対温
度、m:分子質量である。したがってmにN2 の質量を
入れれば異なるTに対して平均熱速度を求めることがで
きる。
【0040】次に電界Eによって電極方向に加速される
速度Vn を求める。電荷qを持つイオンが電界Eから受
ける力Fは、F=qEである。N2 + イオンが電界の影
響を受ける時間Δtは、極板の端効果を無視するとその
間を通過する時間だけである。したがってΔt間の力積
がN2 + イオンのVn を決める。よってその関係は次式
の数4となる。
【0041】
【数4】Vn =(qE/m)Δt
【0042】ここでq=1.602×10-19 〔C〕で
ある。また印加する電圧をVとすると、E=V/d,Δ
t=lo/Vnであるから、数1,数3,数4と合わせ
て整理すると、数5となる。
【0043】
【数5】tanθ=(ql0 V)/(mdVn 2 )=
(qπl0 V/8kTd)
【0044】上式においてイオン軌道を曲げる条件は
(2)式より次の数6となる。
【0045】
【数6】(qπl0 V/8kTd)>r/L
【0046】いま、例えばl0 =2cm,d=1cm,
r=2.54cm,L=20cmとすれば、k=1.3
8×10-23 J/Kとして数7となる。
【0047】
【数7】tanθ=9.117×103 ・V/T
【0048】一方、r/L=0.127すなわちθ=
7.24°である。仮にプラズマの温度が10000K
(約0.9eV程度)であれば、印加電圧V=1(V)
(電界E=100(V/m))でθ=42.26゜とな
り条件を満足することが分かる。一般にグロー放電など
の場合、その温度が数eV程度(数万゜K)と言われて
いることを考えるとECRプラズマ発生装置を用いた場
合の温度も同様なオーダーと考えられる。ここではオー
ダーを掴むために熱平均速度によって近似を行ったが、
実際の速度は平均速度より数倍大きく分布していること
を考えると、厳密にはMaxwell-Bolzmann分布について考
察する必要がある。
【0049】実際にプラズマを生成し、電極51および
52間に電界を発生させ、これら電極51および52間
に流れる電流を測定した結果を図5に示す。この場合、
2ガス流量0.10sccm、プラズマ放出口の開口
径φが0.5mmのものである。この電流は電極に捕獲
されるイオン種に起因し、電流量は電極に捕獲されたイ
オン種の数に比例する。
【0050】図5より電極間の電界は20V/cm程度
で60%程度の荷電粒子が電極に捕獲されると考えられ
るが、大部分を捕獲によって取り除くためには100V
/cm以上の電界が必要であることがわかる。しかしな
がら、荷電粒子を基板41に到達させないように、偏向
させる効果は100V/cm未満の約10V/cm以上
で達成できる。プラズマ放出口の開口径、N2 ガス流
量、さらにプラズマ発生源のアノード電流IA により電
極に捕獲されるイオンの数量は異なるが、図5に示され
た曲線151,152,153,154は、それぞれI
A =15mA,20mA,30mA,35mAとした場
合で、これら曲線はほぼ同様のカーブを描いている。
【0051】実際に100V/cm以上の電界を電極間
に印加してMBE成長法によりZnSeを成長し、Nを
ドーピングした場合についてその結果を示す。
【0052】図6は、GaAs基板上にNドーピングZ
nSe膜を1.5μm成長したときのZnSe膜におけ
るN原子濃度のSIMS(2次イオン質量分析)の深さ
方向のプロファイルを示したものである。この場合、横
軸にZnSe成膜の表面を原点とする深さをとったもの
である。また、測定試料は、GaAs基板に初期におい
てはすなわち下層領域では電界を印加せずにZnSeの
成膜を行い続いてこれの上に上層領域(厚さ0.5μ
m)で100V/cmの電界を印加したものである。こ
れら上層および下層領域の窒素濃度〔N〕と有効アクセ
プタ濃度〔Na−Nd〕(Naはアクセプタ濃度、Nd
はドナー濃度)を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】この場合、窒素流量は0.20sccm、
プラズマ発生源44のプラズマ放出口48の開口径は、
2.0mm、アノード電流IA は15mAとした。図6
より電界を印加することにより、結晶中の窒素濃度
〔N〕が減少することがわかり、窒素イオンが電界によ
り除去されていることが確認できる。一方、有効アクセ
プタ濃度Na−Nd値は電界をかけなかった場合の2.
2×1017cm -3から3.5×1017cm-3へと上昇
し、これにともない活性化率は表1に示すように20%
から55%へと上昇した。
【0055】更に、図1のMBE装置によって異なる成
長条件で、GaAs基板上にZnSe成膜を行った場合
の各試料1〜5について、電界印加手段50において、
上述したと同様にそれぞれ100V/cmの電界印加を行
って成膜した上層領域と、電界印加を行うことなく成膜
した下層領域とに関してのSIMSによる窒素濃度[N]
と[Na −Nd] との関係の測定結果を図7に示す。図7に
おいて直線aは活性化率が100%を示し、黒丸印a1
〜a5 はそれぞれ試料番号1〜5における電界を印加し
なかった下層領域における各測定結果をプロットしたも
のであり、白丸印a1'〜a5'はそれぞれ試料番号1〜5
における電界を印加しなかった下層領域における各測定
結果をプロットしたものである。
【0056】尚、MBE法において、ECRプラズマ発
生源を用いた窒素Nのドーピングでは、[Na −Nd] の値
は、5×1017cm-3程度で飽和することが知られている
ものであり、図7においても5×1017cm-3程度で飽和
することが示されている。
【0057】また、上述の試料番号1〜5の各上述の電
圧印加を行った領域と、行わなかった領域におけるそれ
ぞれの有効アクセプタ濃度[Na −Nd] 、窒素濃度[N] と
活性率の各値を表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】また、図8に上述の電圧印加を行った領域
と、行わなかった領域におけるそれぞれの各活性化率を
それぞれ図8中の白抜きグラフおよび斜線を付したグラ
フで示す。これら図7および図8より明らかなように、
電圧印加の下でZnSeの成膜を行った場合は、電圧印
加を行わない場合に比し、格段に活性率の向上がはから
れ、その活性化率は、60%近くにも及んでいる。この
ことは、活性化されなかった窒素N原子による結晶中の
点欠陥の減少を意味するものであり、後述するところか
ら明らかなように、電気的特性(移動度)および光学的
特性(半導体発光素子における発光強度)の向上、すな
わち結晶性の向上がはかられる。
【0060】更に、図1で示した本発明によるプラズマ
発生装置を具備するすなわち電界印加手段50を有する
MBE装置によって100V/cmの電界印加のもとでp
型のZnSeをエピタキシャル成長によって成膜した場
合と、図14で示した従来のMBE装置によって電界印
加なしで同様のp型のZnSeをエピタキシャル成長に
よって成膜した場合の電子の移動度の測定結果を表3に
示す。この場合、ECRセルすなわちプラズマ発生源4
4への窒素Nガスの供給量を0.10sccmとし、アノー
ド電流IA を35mA、膜厚を1.2μmとした。
【0061】
【表3】
【0062】これより明らかなように、本発明装置を具
備したMBE装置によって形成したZnSe膜はその移
動度が、従来のそれの約2倍に向上している。つまり、
本発明装置を具備したMBE装置によって形成したZn
Se膜は、その結晶性が向上していることがわかる。
【0063】また、本発明によるプラズマ発生装置を具
備するすなわち電界印加手段50を有するMBE装置に
よって100V/cmの電界印加のもとでエピタキシャル
成長したp型のZnSe層と、図14で示した従来のM
BE装置によって電界印加なしで同様のエピタキシャル
成長によって成膜したp型ZnSe層の光学的特性を、
それぞれフォトルミネッセンス法により評価した結果を
図9に示す。図9において丸印は100V/cmの電界印
加を行った場合、三角印は電界印加がなされない場合の
各測定結果をプロットしたものである。図9で横軸は、
窒素濃度[N] をとり、縦軸にフォトミネッセンスの発光
強度IPLを相対的に示したものである。
【0064】図9から明らかなように電界印加によって
成膜した場合、電界印加によらない場合に比し、窒素濃
度[N] =1×1018cm-3で、約4倍の発光強度が得られ
る。尚、窒素濃度[N] があまり高くなると、活性化率が
飽和することから、発光強度は低下してくる。
【0065】上述したように、結晶性にすぐれた窒素ド
ープII-VI 族化合物半導体の成膜を行うことができるの
は、その成膜において基板41に向かう少なくとも荷電
粒子を排除するので、プラズマ発生に伴って発生し、生
成される成膜においてその導電性に関与しない、すなわ
ち活性化がなされないなど不要な窒素イオン、更に多量
の電子が基板41に向かい、成膜された半導体膜への導
入ないしは衝撃を回避でき、これによって結晶を構成す
る原子間に不要な異物の混入、破壊を回避できたことに
よるものと考えられる。
【0066】尚、上述した例では窒素ドーピングによる
p型のZnSe膜をエピタキシャル成長させる場合につ
いて主として説明したが、ZnSeのみならず、Zn,
Mg,Cd,Hg,Be等のII族元素のうちの少なくと
も1種と、S,Se,Te等のVI族元素のうちの少なく
とも1種とからなるII−VI族化合物半導体層例えばZn
Te,ZnSSe,ZnMgSSe等の成膜に関しても
同様にすぐれた結晶性、すなわち電気的特性、光学的特
性にすぐれた成膜を行うことができる。したがって、例
えば図2で説明した半導体発光素子の製造において、そ
の各バッファ層2、第1のクラッド層3、第1のガイド
層4、活性層5、第2のガイド層6、第2のクラッド層
7、キャップ層8、超格子層9、電極コンタクト層10
の成膜を本発明装置を具備する例えば図1で示したMB
E成膜装置によって形成することができる。
【0067】上述したように、本発明によるプラズマ発
生装置が設けられた成膜装置によれば、対象物の基板4
1に向かう荷電粒子を、電界印加手段50によって偏向
ないしは除去によって排除したことによって結晶性にす
ぐれた窒素ドープのII-VI 族化合物半導体を成膜するこ
とができることから、発光特性にすぐれ、信頼性が高
く、長寿命化された短波長発光がなされるII−VI族化合
物半導体発光素子例えば半導体レーザーを作製すること
ができる。
【0068】上述の例では、荷電粒子を偏向ないしは除
去する手段を構成する電界印加手段50が、プラズマ照
射方向に沿って電極51および52を配置してプラズマ
照射方向に交叉する方向の電界を印加する構成とした場
合であるが、この電界印加方向をプラズマ照射方向と平
行方向に電界を印加する構成とすることもできる。この
場合は、例えば図10あるいは図11に示すように、プ
ラズマ放出口48と基板41との間に、メッシュ電極5
1Mをその面方向が、プラズマ放出口48と基板41と
を結ぶ直線、すなわちプラズマ照射方向と交叉例えば直
交するように、例えばプラズマ放出口48と対向して配
置する。
【0069】このメッシュ電極51Mは、例えば金属板
をフォトリソグラフィによるエッチング等によって各辺
が0.1mm〜0.3mm程度の方形透孔が配列された
構成とすることができる。そして、このメッシュ電極5
1Mに、例えば−50Vが印加されたプラズマ発生室4
4Rに対し、更に負の深い電圧例えば−100Vを印加
する。この構成によれば、荷電粒子、例えば電子はプラ
ズマ発生室44からの導出が阻止され、窒素イオンはメ
ッシュ電極51Mに吸引されるか押し戻され、いづれも
基板41に向かうことが回避される。
【0070】上述の各例は、荷電粒子除去を偏向ないし
は手段が、電界印加手段50である場合であるが、磁界
印加手段による構成とし、プラズマ中の基板41に向か
うすなわち運動する荷電粒子を磁界によって偏向して、
基板41への照射を回避することもできる。
【0071】例えば図12にこの磁界印加手段90の一
例の要部の断面図を示すように、例えば相対向する対の
永久磁石による磁石91および92を、プラズマ発生室
44Rのプラズマ放出口48と基板41とを結ぶプラズ
マ照射通路を挟んで配置して、このプラズマ照射通路に
このプラズマ照射方向と交叉例えば直交する方向の磁界
を印加する構成とする。
【0072】このようにすると、この磁界内を移動する
荷電粒子例えば窒素イオン、電子がこの磁界により力を
受けこれが偏向される。この偏向方向は予め基板41に
向かうことのない方向に、つまり磁界の向きおよび磁界
強度の選定すなわち磁石の配置関係および強さの選定が
なされる。
【0073】また、磁界印加手段90は、上述した永久
磁石による場合に限られるものではなく、電磁石構成例
えば図13に示すように、それぞれ磁性コアにコイルが
巻回され、これに通電することによって、磁界を発生す
る電磁石による対の磁石91および92をプラズマ発生
室44Rのプラズマ放出口48と基板41とを結ぶ本来
のプラズマ照射通路を挟んでその両側に配置対向させ、
前述したと同様に、プラズマ放出口48と基板41とを
結ぶプラズマ照射方向と交叉例えば直交する方向の磁界
を印加する構成とする。
【0074】この場合においても、この磁界内を移動す
る荷電粒子例えば窒素イオン、電子がこの磁界により力
を受けこれが偏向される。また、この場合においても、
その偏向方向は予め基板41に向かうことのない方向
に、つまり磁界の向きおよび磁界強度の選定すなわち電
磁石の配置関係および通電量等の発生磁界の強さの選定
がなされる。
【0075】磁界印加手段90の磁界は中心部で例えば
10-2〜10-3T程度に選定し、このとき、電荷粒子を
基板41に向うことを回避することができた。
【0076】上述したように、プラズマ発生室44Rか
ら導出され基板41に向かうプラズマ中の低速および高
速の荷電粒子の排除を行うことができるが、更に荷電粒
子のみならず、中性の高速粒子を排除する構成とするこ
とが望ましい。
【0077】この構成は、例えば図10に示すように、
プラズマ発生室44Rのプラズマガス導出口48の開口
方向を、基板41に対向する方向から他の方向に向ける
ように、例えばプラズマ発生室44Rの断面図形状を基
板41と対向する側において凹の字状とし、その凹部内
の相対向する側壁にそれぞれプラズマ放出口48を形成
して、開口方向(導出口の中心軸方向)を方向とほぼ直
交する向きに選定する。
【0078】この場合、そのプラズマ放出口48の開口
方向を基板41に向う方向とは異る向きとしたことによ
り、プラズマ化とともに発生する高速の中性粒子は、こ
れが通常殆どそのプラズマ放出口48の開口方向に勢い
良く直進することから、これが直接的に基板41に向か
うことが回避される。
【0079】そして、このようにプラズマ発生室44R
のプラズマガス導出口48の開口方向を、基板41に対
向する方向から他の方向に向ける構成においても、電荷
粒子の偏向ないしは除去手段を配設するものであり、図
10に示した例では、メッシュ電極51Mによる電界印
加手段とした場合であるが、この構成に限られるもので
はなく、図1、図12、図13で説明した電界もしくは
磁界印加手段の構成を採ることもできる。尚、図10、
図11、図12、および図13において図1対応する部
分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0080】尚、上述した各例では、プラズマ発生源4
4がECR励起による構成とした場合であるが、高周波
RF励起によってプラズマを発生させる構成とすること
もできるなど、上述した例に限られるものではなく、種
々の構成を採ることができる。
【0081】また、本発明を主としてMBE成膜装置に
適用する場合について説明したが、本発明によるプラズ
マ発生装置は、MBE成膜装置に限られるものではな
く、高真空度下で成膜のなされるすなわち高真空度チェ
ンバーが保持される成膜装置に適用して同様の効果を奏
することができる。また、本発明は、成膜装置に限られ
るものではなく、その他プラズマ発生装置を具備する各
種装置例えばプラズマエッチング装置に適用することが
できる。例えばSiに対してのエッチングにおいて、エ
ッチングガスとして例えばCF4 を用いて13.56MH
z の高周波印加によってFラジカルを発生させ、これを
被エッチング面に反応させてそのエッチングを行うプラ
ズマエッチング装置に適用することができる。
【0082】
【発明の効果】上述したように、本発明によるプラズマ
発生装置によれば、プラズマ励起によって発生する荷電
粒子が、対象物例えば被エピタキシャル成長基板あるい
は被エッチング基体に対して、この対象物が接地された
り、所要の電位が与えられた状態とされている場合にお
いても、正もしくは負の荷電粒子がこれら対象物に向か
って加速されて衝撃することが回避できる。
【0083】したがって、例えばII−VI族化合物半導体
におけるプラズマ励起によって窒素Nドーピングを行う
場合におけるN2 イオン,Nイオン、電子等の荷電粒子
の衝撃、もしくはNラジカル以外のN2 イオン,Nイオ
ン等の成膜への入り込みによる活性化率の低下、点欠陥
の発生を効果的に回避できる。したがって、例えばII−
VI族化合物半導体による半導体発光素子の製造における
成膜装置に適用して、発光特性にすぐれ、信頼性の高
い、長寿命の半導体発光素子を製造できる。
【0084】また、プラズマ化によって中性ラジカルを
発生させ、これを被エッチング体に反応させてそのエッ
チングを行うプラズマエッチング装置に適用することに
よって、プラズマ化によって発生したイオン等の荷電粒
子が被エッチング面に衝撃することによるエッチング面
の阻害等を回避でき、鮮鋭度等にすぐれたエッチングを
可能にする。
【0085】上述したように、本発明装置を各種プラズ
マ発生装置を具備する装置に適用してすぐれた機能を発
揮できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラズマ装置を用いたMBE装置
の一例の構成図である。
【図2】本発明によるプラズマ装置を用いたMBE装置
によって製造することのできる半導体発光素子の一例の
概略断面図である。
【図3】本発明によるプラズマ発生装置の一例の斜視図
である。
【図4】本発明によるプラズマ発生装置の説明に供する
模式図である。
【図5】本発明装置における電界印加手段の電界と電流
の関係の測定結果を示す図である。
【図6】ZnSe成膜中の厚さ方向の窒素濃度[N] の分
布図である。
【図7】本発明によるプラズマ装置を用いたMBE装置
と従来のMBE装置によって成膜したZnSe成膜の窒
素濃度[N] と有効アクセプタ濃度の測定結果を示す図で
ある。
【図8】本発明によるプラズマ装置を用いたMBE装置
と従来のMBE装置によって成膜したZnSe成膜の各
試料における活性化率を対比した図である。
【図9】本発明によるプラズマ装置を用いたMBE装置
と従来のMBE装置によって成膜したZnSe成膜のフ
ォトルミネッセンス法によって測定した発光強度の測定
結果を示す図である。
【図10】本発明によるプラズマ装置の他の例の要部の
概略断面図である。
【図11】本発明によるプラズマ装置の他の例の要部の
概略断面図である。
【図12】本発明によるプラズマ装置の他の例の要部の
概略断面図である。
【図13】本発明によるプラズマ装置の他の例の要部の
概略断面図である。
【図14】従来のプラズマ装置を用いたMBE装置の構
成図である。
【符号の説明】
40 チェンバー 41 基板 43 分子線源 44 プラズマ発生源 48 プラズマ放出口 50 電界印加手段 51,52 電極 90 磁界印加手段 91,92 磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 昌夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 伊藤 哲 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 谷口 理 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 奥山 浩之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェンバー内に開口するプラズマ放出口
    を有するプラズマ発生源を有し、 上記チェンバー内の上記プラズマ放出口付近に、プラズ
    マ中の荷電粒子を偏向ないしは除去する手段を有するこ
    とを特徴とするプラズマ発生装置。
  2. 【請求項2】 上記チェンバーが、高真空チェンバーで
    あることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ発生装
    置。
  3. 【請求項3】 上記プラズマが、窒素プラズマであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のプラズマ発生装置。
  4. 【請求項4】 上記チェンバー内に、更に半導体材料源
    を有することを特徴とする請求項1に記載のプラズマ発
    生装置。
  5. 【請求項5】 上記半導体材料源が、II族およびVI族の
    化合物半導体材料源であることを特徴とする請求項4に
    記載のプラズマ発生装置。
  6. 【請求項6】 上記プラズマ中の荷電粒子を偏向ないし
    は除去する手段が、電界印加手段であることを特徴とす
    る請求項1に記載のプラズマ発生装置。
  7. 【請求項7】 上記電界印加手段が、一対の電極よりな
    ることを特徴とする請求項2に記載のプラズマ発生装
    置。
  8. 【請求項8】 上記プラズマ中の荷電粒子を偏向ないし
    は除去する手段が、磁界印加手段であることを特徴とす
    る請求項1に記載のプラズマ発生装置。
JP10599795A 1994-06-09 1995-04-28 プラズマ発生装置 Pending JPH0855800A (ja)

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JP12763494 1994-06-09
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000016411A1 (fr) * 1998-09-10 2000-03-23 Rohm Co., Ltd. Del a semi-conducteur et son procede de fabrication
JP2003068656A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Ulvac Japan Ltd プラズマ源、薄膜形成装置及び薄膜形成方法
JP2015056483A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 学校法人 名城大学 窒化物半導体混晶の製造方法及びその製造方法によって作製された窒化物半導体多層構造
CN109524287A (zh) * 2018-12-28 2019-03-26 北京铂阳顶荣光伏科技有限公司 离子注入设备及太阳能电池制作方法

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JP2003068656A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Ulvac Japan Ltd プラズマ源、薄膜形成装置及び薄膜形成方法
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