JPH0497521A - 細溝加工方法およびその装置 - Google Patents

細溝加工方法およびその装置

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JPH0497521A
JPH0497521A JP21425590A JP21425590A JPH0497521A JP H0497521 A JPH0497521 A JP H0497521A JP 21425590 A JP21425590 A JP 21425590A JP 21425590 A JP21425590 A JP 21425590A JP H0497521 A JPH0497521 A JP H0497521A
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sample
ion beam
etching
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dimensional
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JP21425590A
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Hiroshi Yamaguchi
博司 山口
Hirotani Saitou
啓谷 斉藤
Fumikazu Ito
伊藤 文和
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は2次元および3次元の超格子構造(量子井戸細
線;量子井戸箱)およびこれらを用いたHEMT (高
移動度トランジスタ)、半導体レーザ、0EIC(光−
電子集積回路)などのデバイスを製作する細溝加工方法
およびその装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来日本物理学会線r半導体超格子の物理と応用」28
6図25、または(P、 MSPetroff、 et
al :Appl、 Phys、 Lett 41  
(1982) P、635)ピーエムペトロフ等ニアブ
ライドフィジックスレッド41(1982) P635
に示すように第4図に1次元のヘラロ構造超格子の1例
を示す。
これはGaAsの基板201 の上に分子ビームエピタ
キシ(MBE)あるいは有機金属化合物による気相成長
法(M○VPE)、MOMBE法などニョリGaAlA
s 202.204 、’206 、208 およびG
aAs 203゜205 、207を数層ずつ交互に成
長させたものである。このような構成の超格子に対して
はGaAsとGaAlAsで電子親和力とエネルギーギ
ャップが異なることのため第5図に示すように、異なる
レベルの伝導帯および価電子帯が交互に並ぶことにより
、例えばx=0.25の場合AlxGa1− xAsの
伝導帯の底はGaAsの伝導帯の底よりも0.3eVだ
け高< 、AlxGa1− xAsの価電子帯の頂上は
GaAsのそれよりも0.06eVだけ低くなって、第
5図のごと< GaAsが井戸(well) 、AlG
aAsが障壁(barrier)となった井戸型ポテン
シャルが形成される。ここに、AIの組成Xを変えると
き障壁の高さはXに比例する。
以上が一次元の超格子構造(量子井戸)であり、障壁の
幅が十分に大きいとき電子はポテンシャルの井戸に閉じ
込められて局在化する。また障壁の幅が狭い場合には小
さいミニバンド(サブバンド)を伝導帯の内に形成して
超格子内を動き回ることが出来る。
このような1次元量子井戸構造では各エネルギに対する
電子の状態密度D (E)を示す状態密度曲線はバルク
の場合の放物線の状態密度曲線第4図と異なり、第5図
のように階段状となる。
以上のように1次元超格子はきわめて人工的な構造を有
しておりそのエネルギー構造が特殊なものであるため、
これを用いた半導体レーザやFET(電界効果型トラン
ジスタ)などで通常のバルク型の構造では得られないよ
うな秀れた特性が得られている。
例えば半導体レーザにおいてはバルクに比べて(1)注
入電流のしきい値が低下する、(2)温度安定性が向上
する、(3)利得が向上する、(4)応答速度が向上す
るなどの効果が得られている。
このような1次元の超格子に対して2次元、3次元の超
格子構造がアイデアとして考えられその特性が理論的に
計算されている。第8図に示した2次元超格子(量子井
戸MI線: Quantum WellLineまたは
Quantum Well Wire )は上述した2
方向に2種の材料を積層したものに対し、X方向にも周
期的なポテンシャル障壁601.602を形成したもの
である。第11図に示した3次元の超格子構造(量子井
戸箱: Quantum BoxまたはQuantum
 Dot )はX方向の周期的なポテンシャル障壁70
1.702の他に、X方向にも周期的なポテンシャル障
壁711゜712を形成したものである。
ここで、X方向、X方向のポテンシャル障壁601、6
02.701.702.711.712・・・等は2方
向のようにGaAs、 GaAlAsのように交互に異
なる材料に積層する必要はなく、空間的ギャップを形成
することによりポテンシャル障壁を形成してもよい。
第8図、第9図の2次元、3次元超格子に対する状態密
度曲線は各々、第10図、第11図のようになり、それ
ぞれ電子が1次元あるいは0次元に局在化することによ
り状態密度がさらにエネルギーの狭い領域に集中する様
子が見られる。このためこれらを用いた半導体レーザで
は上述したような(1)〜(4)のような特徴がさらに
向上することが予測されている。
しかしながらこのような2次元、3次元の超格子構造に
対しては従来、適当な製作方法がなかった。これは2方
向の積層構造に対し、X方向やX方向に高精度で狭いポ
テンシャル井戸、障壁を交互に形成する手段が存在しな
かったことになる。
わずかに報告されている実施例の一つとしてPetro
ffらの試み(発明に最も近い公知例)を第12図に示
す。これはGaAs基板1001の上に分子ビームエピ
タキシー法等の手段によりGa O,75AIo、25
As、 GaAs、 Ga O,75AI O,25A
s、 GaAs、 −・−を交互に成長させた1次元超
格子の最上層にフォトレジストを塗布し、電子線描画等
の手段で形成したマスクを用いて露光・現像を行なうこ
とにより、第121!A(a)のように幅約2prnの
ストライプ状のレジストを残す。ここでストライプの長
手方向は紙面に垂直な方向である。
その後化学エツチングを行なうとストライプ状のレジス
トの存在のため第12図(b)に示したようにレジスト
の下部にも1009.1010のごとく斜めにエツチン
グが進行し、ついには第12図(C)のように台形ある
いは三角形の断面の素材を残してエツチングを終了させ
ることができる。この後残ったレジスト1008を剥離
し、さらに分子ビームエビタキシ法等により全面にエネ
ルギギャップが大きいAI O,31Ga O,69A
sの膜を形成して保獲する。
このようにして製作した構造は断面の横方向の寸法が各
々異なる多層細線構造となるが、最上層の量子井戸細線
の断面寸法は200人×200人程度にすることができ
2次元超格子の量子効果が期待できる寸法となる。低温
(〜20k)におけるカソードルミネッセンスの測定に
よれば第13図のように本来の1次元超格子からのビー
ク1101の他に、より短波長側に2次元量子効果によ
る新たなルミネセンスのビーク1102が得られている
また、特開平01−136327号公報においては、高
輝度の電界電離型のイオン源(液体金属イオン源。
極低温ガス電界電離型イオン源)を静電レンズ等のイオ
ンビーム光学系により0,1μm以下、とくに0.05
gm程度の微細ビームに集束し、1次元量子井戸たとえ
ばGaAsとGaAlAsの積層部に照射して、これに
溝加工を施し、多数の細い細線部に分割して2次元の量
子井戸を形成し、 また、さらに上記した方向と直交する方向に対′鮪τを
施し格子状に分割をして3次元の量子井戸を形成する手
段が示されている。
上記の場合において高輝度の電界電離型イオン源は針状
チップの先端から高い電流密度でイオン化物質のイオン
を引出すものであるため、静電レンズ等のイオンビーム
光学系により集束した場合きわめて狭いスポットに集束
できかつ十分な電流を得ることができる。
とくに静電レンズとして2段ないし3段以上のレンズ系
を用いれば、倍率を大きくとることができ、液体金属イ
オン源を用いる場合0.1〜0.05 pmないしそれ
以下の極微細なビームを得ることができる。
とくにイオン源として極低温のガスフェーズの電界電離
型イオン源を用いた場合には、液体金属イオン源と異な
り数10層mのテーラ−コーンを針の先端に形成しない
こと、および集束スポット径を決める要因であるエネル
ギー幅が0.1eV程度と液体金属イオン源の場合より
も1桁以上小さいことなどから10層m以下に集束する
こともできる。さらにイオンビームは偏向電極およびそ
の制御系により高精度の偏向が行えるため量子井戸の線
幅、深さ9間隔等を任意にかつ高精度で制御することが
でき、かつまた各層の線幅を一定にすることができ、井
戸の間隔をミクロン以下の寸法に形成することができる
第3図(a)に上記方法による2次元超格子製作法の例
を示す。GaAs基板101上に分子ビームエピタキシ
あるいはMOCVD法などによ・すGaAlAs層10
2、 GaAs層103. GaAlAs層104. 
GaAs層105. GaAlAs層106. GaA
s層107のように交互に数層から数100層のエピタ
キシ層を成長させた一次元超格子材料に対して、液体金
属イオン源あるいは極低温ガス電解電離型イオン源など
の高輝度イオン源がらのイオンビーム113を静電レン
ズにより0.111m以下のスポット112に集束し偏
向走査させつつ照射することにより上記材料を表面より
スパッタ加工し溝108.109.110.111を形
成する。溝111は加工の途中である。ここでおよその
寸法を示すと加工により残された部分の幅aは数10n
m、溝幅すは数10層m 、ヘテロエピタキシー層の厚
さCは約70nm 。
溝の長さdは数100 pm以上である。ここでイオン
ビームを50層m程度にまで絞ることにより加工溝の精
度として10層mないしそれ以下を得ることができる。
またイオンビーム加工の特徴であるスパッタリングによ
り非常に尖鋭なエツジ形状が得られる。
図においてイオンビーム113はe方向に走査しつつ、
f方向に移動させて面状の短足を行い、これをくり返す
ことにより溝111 を加工しつつある。
しかしこの繰返し走査方法はさまざまの異なる方法が可
能である。このように横方向に数10個以上の多数の溝
を形成することによって2次元の超格子量子井戸細線を
形成できる。すなわちこの場合、イオンビーム111に
よって加工された溝は、ポテンシャル障壁となる。溝幅
すを変化させることにより電子の量子細線への局在化の
度合を変化させることができる。
第313Ubはさらに直交する方向にも集束イオンビー
ムで溝加工を行ったものである。ポテンシャル障壁をヘ
テロエピタキシ積層方向と直交する2方に有するため、
3次元の超格子(量子井戸箱)を形成することができる
第14図に2次元、3次元超格子を形成するための集束
イオンビーム加工装置を示す。防振架台1225の上に
設置され10 ’torr以下の真空に保った真空チャ
ンバ中において高輝度のイオン源(図では液体金属イオ
ン源)が加速電源1200によって加速電圧分だけフロ
ートされたヒータ電源1202により通電加熱され、フ
ィラメント1203の先端につけられた溶融金属から引
出し用電源1204に接続された引出し電極1206に
より形成される電界によってイオンビームが引出される
。電極1207.1208は引出し電極と合せて第1の
静電レンズを形成する。
レンズ電源1205はレンズ電極1207に印加するレ
ンズ電圧を出力する。イオンビームは第ルンズ1206
、1207.1208によりほぼ平行なビームとされ、
ビーム制限アパーチャ1209により径を制限された後
、ブランキング用電源1217により駆動され高速でビ
ームをON□OFFするためのブランキング電源121
0およびブランキング用アパーチャ1211、を通過し
、偏向制御電源1218により駆動される。
二組の偏向電極1212.1213により偏向された後
3枚の電極1214.1215.1216から成る第2
の静電レンズに入射する。この場合第2レンズでは、中
央のレンズのみが第2レンズ電源1219により電圧を
印加されている。この第2のレンズによってイオンビー
ムは集束され、試料ステージ1223上の試料1222
に照射される。
2次荷電粒子検出器1221はイオンビームの照射によ
り試料から放出される2次電子あるいは2次イオンをと
らえてこれを増幅し偏向信号に同期させてデイスプレィ
1220上に走査イオン像として表示し、これにより試
料の観察を行なうことができる。1224は試料交換用
のローダである。
この装置ではレンズを二段に用いているために通常の一
段のレンズに比べて倍率を大きくすることができる。し
たがって十分な微細ビーム(0,1〜0.05μm)に
おいても十分大きい電流(50pA〜300 pA)を
得ることができ十分な加工や検出を行なうことができる
。またこのような微細なビームで超格子のサンプルを検
出しつつビームを偏向させて第3図に示すような2次元
、3次元の超格子の加工を行なうことができる。
なお、この他に集束イオンビームを用いた打込みにより
量子細線を形成する例が知られている。
第23図は従来技術の一つでありたとえばケーイシダ 
エトアル、アプライドフィジックスレター51(2)、
13 7月1987 (K 、 l5ida etal
 : Appl。
Phys、 Lett、 51 (2)、 13 Ju
ly 1987)などにみられるものである。
すなわち、GaAs基板2301上にGaAlAs23
02. GaAs2303、 GaAlAs2304.
−・・、 GaAs2308を交互にヘテロエピタキシ
ー成長させて、超格子に対し表面がら加速電圧160 
kVでSiイオンビームを2X10”cm ”の密度で
打込む。このとき生成されるカスケード領域2310.
2311.2312では入射してSiイオンとこれによ
り多重散乱されたGa、・As、 Al原子が入り乱れ
て混晶状態となり、ポテンシャル#壁を形成して量子細
線構造を形成することができる。この方法では簡便に細
線構造が形成できる反面、混晶領域の境界部分が尖鋭で
再記性のある形状に制御することが困難であること、熱
などの影響で境界が変化する恐れがあることなどの課題
を有する。
打込みによる方法では、以上の課題があるので本発明で
は前記した集束イオンビームによるスパッタ加工を用い
た方法につき、取り扱うこととする。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記したように、従来の集束イオンビームを用いて、ス
パッタ加工を行なうことにより溝形成を行う方法では、
再付着層や照射イオンの元素が試料表面に存在するため
、良好で安定な特性の超格子構造の素子を得ることが難
しいという課題を有していた。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決すべく集束
イオンビーム加工によって超格子構造の素子における量
子細線などの周期溝構造を形成する場合において、細い
山部の形成上障害となり、かつ素子特性に悪影響を及ぼ
し、溝部をエピタキシー層により埋める上で障害となる
ような再付着層の形成やイオン源材料の試料への付着を
除去して良好で安定な特性の超格子構造の素子を得るよ
うにした細溝加工方法及びその装置を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するために、集束イオンビー
ムにより周期溝構造を形成したあと、エツチングにより
再付着層やイオン源材料の試料への付着を除く。この場
合、ウェットエツチングおよびドライエツチングの双方
が可能である。エツチング速度はエピタキシー層と再付
着層とで異なり、再付着層の方が速やかにエツチングが
進行するため、エツチング時間をコントロールすること
により再付着層のみを除去することができる。
〔作用〕
集束イオンビームを用いてスパッタリング加工を行った
加工溝の断面は第15図に示すように溝部表面(例えば
1311)が平坦ではなく凹凸がある。
ここに試料は、例えばGaAs基板1301上にGaA
JAs1302、 GaAs1303.−、 GaAs
1309なる超格子構造を形成したものであり、これに
集束イオンビームスパッタ加工を行って、細溝を形成し
た。(なお第16図以下の試料断面図では、このような
超格子構造を詳細に画くことは省略する。)ここで溝の
深さは、量子細線の特性をみるためには、50nm以上
とすることが必要である。これは集束イオンビームによ
り試料に溝加工を行なう際、スパッタされた試料の原子
が1310のように層状に側壁に付着して生じるもので
あることを明らかにした。更にこのような溝部の凹凸は
超格子の特性に以下のような悪影響を与えることについ
ても明らかにした。
(1)試料表面の平坦性が低下するため、バンド構造に
乱れを生じ、多重量子井戸の電子特性に悪い影響を与え
るを明らかにした。
(2)再付着層はアモルファス状態であり、形成過程か
ら考えて、もとの試料のエピタキシ層とは区別される。
即ち再付着層は不完全な導電層であり、超格子の電子閉
込め特性やバンド構造に悪影響を及ぼすことを明らかに
した。
(3)再付着層は形成過程から考えてもとのエピタキシ
層に比べて、外部条件に対して不安定であり、温度、湿
度、外力などによって容易に変形。
変質をきたすことを明らかにした。
(4)形成された多重量子井戸構造を安定に保つために
、溝内部に基板材料をエビ成長させる必要がある。たと
えばGaAs、 GaAlAsの超格子の場合、溝内部
にGaAsをエピタキシ成長させて溝を埋める。この場
合、表面にアモルファス状態の再付着層が形成されてい
れば、その上にエピタキシー成長させることは困難であ
ることを明らかにした。
(5)更にスパッタされた原子が側壁に付着することに
より、溝の幅が狭く、山の幅が太くなる。
量子細線などの多重量子井戸構造の特性が明確に現われ
るのに幅30nm以上であるが、このような再付着層の
形成の為、60nmφ以下の径の集束イオンビームを用
いても、山の幅を100 nm以下とすることは困難で
あることを明らかにした。
以上再付着層のもたらす悪影響につき述べてきたが、こ
の低照射されたGaが第14図に示すように二の側壁の
内部や表面、試料の上面に14吋、 1402゜140
3、・・・ のように付着して同様に悪影響を及ぼすこ
とを明らかにした。
本発明は、集束イオンビーム加工で細溝加工を行なった
後エツチングによりイオン物質や再付着層を除去するこ
とにより、尖頭な断面構造を有し、良好で安定な特性を
有する多次元の超格子デバイスを得ることができる。
〔実施例〕
第17図のように集束イオンビーム加工1703により
再付着層を大量に有するGaAs、 rnPなどの周期
加工溝1311に対してウェットエツチングを施す。
使用するエツチング液としては、例えばHCl とH2
0□とH,Oの混合液であり、その割合は1:1:10
0 とする。エツチングによりアモルファスの再付着層
のみが除去されて、第18図にみられるように尖鋭なア
スペクト比の山部が得られる。その輻aは20nm以下
にすることが可能でありまた高さhは200 nm以上
とでき量子細線の形成に有効である。
ここで、エツチング速度は第19図にみられるように再
付着層とエピタキシー層では異なり、再付着層を速くエ
ツチングが進行する。
第1図はウェットエツチングの代りにドライエツチング
を用いるもので、集束イオンビーム加工装置のチャンバ
1705内に高周波プラズマ・エツチング装置1706
〜1708を設けたものである。チャンバ1705は真
空ポンプ(pump )により排気される。
加工時においては試料は1704の位置に設置され、イ
オン源1701より出たイオンビーム1702を光学系
(図示せず)により微細スポット1703に集束して試
料に照射しこれを加工する。次に試料ステージの移動に
より試料を1706の位置に移動させガスボンベ170
9よりCI 、、 BCI、などの反応性のガスを導入
し、試料と電極1708の間に高周波電源1707によ
り上記ガスのプラズマを生成して、試料1706に化学
ドライエツチングを施すことにより、第18図のような
エツチング結果を得ることができる。
第20図は、Gaなどのイオン源物質が加工部に140
1〜1403のように付着している場合においてHFや
H2SO,などを含むエツチング液で除去し第20図の
ようにしその後、HCI とHよORとによりエツチン
グして第22図のようなエツチング結果をうるものであ
る。
第2図は同様にドライエツチングに2種類のガスを用い
る場合のイオンビーム加工装置を示すもので第1図と異
なる点はガスボンベが2201.2202の2種類存在
する点である。今、Siイオンビームで試料を加工して
Siの付着物が加工部に存在する場合、たとえば220
1にCF、又はSF、を入れ、これによりSiを化学プ
ラズマエツチングにより除去し、次に2202に入った
BCl、により試料の再付着層を化学プラズマエツチン
グにより除去することが可能である。
〔発明の効果〕
本発明により集束イオンビーム加工で細溝加工を行う場
合、問題となるイオン源物質や再付着層を除去すること
により、尖鋭な断面構造を得る手段が提供された。これ
により量子細線や量子頭などの形成が容易に行え、これ
らを用いた半導体レーザなどの多次元超格子デバイスの
製作が行えるようになる。
また、X線マスクパターン、X線用フレネルレンズパタ
ーン、などの各種微細パターンの形成にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は各々本発明に係るドライエツチング
装置をチャンバ内に有する集束イオンビーム加工装置の
一実施例を示す図、第3図(a)、 (b)は各々本発
明に係る2次元、3次元の多重量子井戸構造(Mult
i  Quantum  Wire、 Multi  
QuantumDot )の製作を示す図、第4図は1
次元多重量子井戸構造(ヘテロ超格子、 Multi 
 Quantum  Wall)を示す図、第5図は第
4図に示す1次元MQWのポテンシャルを示す図、第6
図はバルク素子の状態密度曲線を示す図、第7図は1次
元多重量子井戸の状態密度曲線に示す図、第8図は2次
元の多重量子井戸の構成を示した図、第9図は3次元の
多重量子井戸の構成を示す図、第10図及び第11図は
各々第8図及び第9図に示す構造の状態密度曲線を示す
図、第12図は従来の2次元量子井戸構造の製作法の一
例を示す図、第13図は第12図によって与えられる発
光強度スペクトルを示す図、第14図は本発明によるイ
オンビームを用いた多次元量子井戸デバイスを製作する
装置の一実施例を示した図、第15図及び第17図は各
々集束イオンビーム加工により形成した超格子構造の周
期溝に再付着層を有する断面を示した図、第16図及び
第20図は各々集束イオンビーム加工により形成した超
格子構造の周期溝にイオン源物質が付着した状態を示し
た断面図、第18図は第15図及び第17図に示す超格
子構造に対してエツチングを行なった後の断面を示した
図、第19図は再付着層とエピタキシー層のエツチング
速度を示す説明図、第21図は第20図の試料から化学
エツチングにより付着イオン源物質を除去した試料断面
を示す図、第22図は第21図の試料から化学エツチン
グにより再付着層を除去した試料の断面を示す図、第2
3図は従来のSiイオンビーム打込みを示す図である。 1310・・・再付着層   1311・・・周期加工
溝1703・・・集束イオンビーム(微細スポット)1
701・・・イオン源 1702・・・イオンビーム 才1 図 1706・・・試料 (超格子構造体素子) 1707・・・高周波電源 1709・・・ガスボンベ 2201゜ 2202・・・ガスボンベ オフ図 70Z

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、集束イオンビームを試料に照射して、該試料に細溝
    構造を形成する方法において、上記集束イオンビームに
    よるスパッタ加工の後、化学的なウェットエッチングあ
    るいはドライエッチングによって試料の加工溝部に付着
    したイオン源物質、スパッタ加工時の再付着層を除去す
    ることを特徴とする細溝加工方法。 2、上記試料が超格子構造体からなる素子であることを
    特徴とする請求項1記載の細溝加工方法。 3、集束イオンビームを試料に照射して該試料に細溝構
    造を形成する装置において、上記集束イオンビームによ
    るスパッタ加工によって試料の加工溝部に付着したイオ
    ン源物質及び再付着層をエッチングによつて除去するエ
    ッチング手段を備え付けたことを特徴とする細溝加工装
    置。 4、上記試料が超格子構造体からなる素子であることを
    特徴とする請求項3記載の細溝加工装置。
JP21425590A 1990-08-15 1990-08-15 細溝加工方法およびその装置 Pending JPH0497521A (ja)

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JP (1) JPH0497521A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011243997A (ja) * 2011-07-20 2011-12-01 Hitachi High-Technologies Corp 荷電粒子線装置

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JP2011243997A (ja) * 2011-07-20 2011-12-01 Hitachi High-Technologies Corp 荷電粒子線装置

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