JPH085392Y2 - 内燃機関用ファンカップリング - Google Patents
内燃機関用ファンカップリングInfo
- Publication number
- JPH085392Y2 JPH085392Y2 JP1989106385U JP10638589U JPH085392Y2 JP H085392 Y2 JPH085392 Y2 JP H085392Y2 JP 1989106385 U JP1989106385 U JP 1989106385U JP 10638589 U JP10638589 U JP 10638589U JP H085392 Y2 JPH085392 Y2 JP H085392Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bimetal
- internal combustion
- combustion engine
- fan coupling
- fan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Temperature-Responsive Valves (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は内燃機関用ファンカップリングに関する。
《従来の技術》 従来、内燃機関の冷却ファンは、機関の雰囲気温度に
応じて回転数を制御できるファンカップリングが広く用
いられる。この種のファンカップリングは特開昭63-180
726号公報に記載されたものが知られている。
応じて回転数を制御できるファンカップリングが広く用
いられる。この種のファンカップリングは特開昭63-180
726号公報に記載されたものが知られている。
このファンカップリングを第３図に示す。ファンカッ
プリング10は駆動軸１に回転自在に支持されたハウジン
グ３と、ハウジング３の内部に駆動軸１に固定されるロ
ータ６を備え、且つ、軸受部13に支持されたバルブ駆動
軸14先端に有するバイメタル15を備えて構成されてい
る。
プリング10は駆動軸１に回転自在に支持されたハウジン
グ３と、ハウジング３の内部に駆動軸１に固定されるロ
ータ６を備え、且つ、軸受部13に支持されたバルブ駆動
軸14先端に有するバイメタル15を備えて構成されてい
る。
前記バイメタル15は熱膨脹率の異なる２種の金属の帯
状の薄板を溶接して１枚の板にして、渦巻状に形成して
ある。
状の薄板を溶接して１枚の板にして、渦巻状に形成して
ある。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、上記従来のファンカップリングでは、
内燃機関の振動の影響を受けて、バイメタル15とバルブ
駆動軸14とが加振され、バイメタル15は共振する。特に
第４図に示す、バイメタル15の外側径の湾曲部15aか
ら、この湾曲部15aと連なる固定部15bに至る部分は、疲
労破壊が特に生じ易いという問題点があった。
内燃機関の振動の影響を受けて、バイメタル15とバルブ
駆動軸14とが加振され、バイメタル15は共振する。特に
第４図に示す、バイメタル15の外側径の湾曲部15aか
ら、この湾曲部15aと連なる固定部15bに至る部分は、疲
労破壊が特に生じ易いという問題点があった。
本考案は、このような従来の問題点に着眼してなされ
たものであって、その目的とするところは、内燃機関の
振動の影響を受けても、バイメタルの湾曲部から固定部
にかけての部分が疲労破壊が生じないバイメタルを備え
た内燃機関用ファンカップリングを提供することにあ
る。
たものであって、その目的とするところは、内燃機関の
振動の影響を受けても、バイメタルの湾曲部から固定部
にかけての部分が疲労破壊が生じないバイメタルを備え
た内燃機関用ファンカップリングを提供することにあ
る。
《課題を解決するための手段》 上記問題点を解決するために、本考案に係る内燃機関
用ファンカプリングは、機関部の雰囲気温度により作動
するバイメタルと、バイメタルの作動に応じてバルブプ
レートが流通孔を開閉させる機構とを備えた内燃機関用
ファンカップリングにおいて、前記バイメタルの渦巻部
の外側に位置する湾曲部とこの湾曲部から固定部に至る
部分にショットピーニングを施した構成にしてある。
用ファンカプリングは、機関部の雰囲気温度により作動
するバイメタルと、バイメタルの作動に応じてバルブプ
レートが流通孔を開閉させる機構とを備えた内燃機関用
ファンカップリングにおいて、前記バイメタルの渦巻部
の外側に位置する湾曲部とこの湾曲部から固定部に至る
部分にショットピーニングを施した構成にしてある。
《作用》 カップリングに取付けられたバイメタルの、応力が集
中する部分にショットピーニングを施すことによって、
ショットピーニングを施された部分は表面硬化作用及び
バイメタル内部の圧縮残留応力が高まる。
中する部分にショットピーニングを施すことによって、
ショットピーニングを施された部分は表面硬化作用及び
バイメタル内部の圧縮残留応力が高まる。
《実施例》 以下、本考案の実施例を第１図および第２図に基づい
て説明する。第１図は本考案に係る内燃機関用ファンカ
ップリングの一実施例を示す断面図である。
て説明する。第１図は本考案に係る内燃機関用ファンカ
ップリングの一実施例を示す断面図である。
第１図に示すように、この内燃機関用ファンカップリ
ング30は図示しない内燃機関の補機駆動用プーリ31に取
付けられた駆動軸11に、ベアリング24を介して回転自在
に支持されたハウジング23の外周に冷却ファン25を備
え、ハウジング23の内部に貯留室28と駆動軸21に固定さ
れたロータ26を収容した作動室29とが仕切板27で隔成さ
れている。このロータ26の外周縁部とこれに対向するハ
ウジング23内壁には互いに噛合する多段のラビリンス溝
20,21が形成される。さらにファンカップリング30は軸
受部33に支持されたバルブ駆動軸34の先端に設けられた
バイメタル35に連動して回動するバルブプレート36が流
通孔32の前面に配設されて構成される。
ング30は図示しない内燃機関の補機駆動用プーリ31に取
付けられた駆動軸11に、ベアリング24を介して回転自在
に支持されたハウジング23の外周に冷却ファン25を備
え、ハウジング23の内部に貯留室28と駆動軸21に固定さ
れたロータ26を収容した作動室29とが仕切板27で隔成さ
れている。このロータ26の外周縁部とこれに対向するハ
ウジング23内壁には互いに噛合する多段のラビリンス溝
20,21が形成される。さらにファンカップリング30は軸
受部33に支持されたバルブ駆動軸34の先端に設けられた
バイメタル35に連動して回動するバルブプレート36が流
通孔32の前面に配設されて構成される。
このバイメタル35は、渦巻状に形成されており、渦巻
部の中央部にある直線部35cがバルブ駆動軸34の先端に
形成される凹部溝34aに係止され、渦巻部の外側にある
固定部35bは軸受部33と一体で形成される支持部33aに係
止されている。
部の中央部にある直線部35cがバルブ駆動軸34の先端に
形成される凹部溝34aに係止され、渦巻部の外側にある
固定部35bは軸受部33と一体で形成される支持部33aに係
止されている。
前記バイメタル35の外側の小Ｒを成す湾曲部35aか
ら、この湾曲部35aと連なる固定部35bに至る部分の両面
はショットピーニングが施される（第２図中矢印部
分）。尚、説明の都合上支持部33aと固定部35bとの間に
は隙間があるように描いてある。
ら、この湾曲部35aと連なる固定部35bに至る部分の両面
はショットピーニングが施される（第２図中矢印部
分）。尚、説明の都合上支持部33aと固定部35bとの間に
は隙間があるように描いてある。
次に上記実施例におけるバイメタルの作動について説
明する。
明する。
上記実施例において、バイメタル35は温度による金属
の伸長の程度の相違により、板が湾曲するのを利用し
て、バイメタル35の雰囲気温度が低い場合には、バイメ
タル35は作動しないでバルブプレート36が流通孔32を閉
じて作動流体の循環を停止させ、ラビリンス溝20,21部
分に送り込まれる作動流体が減少し、したがってロータ
26からハウジング23への伝達トルクが低下して冷却ファ
ン25は低速で回転する。一方、雰囲気温度が高い場合に
は、バイメタル35が作動してバルブプレート36が流通孔
32を開放して作動流体が貯留室28から作動室29へと流入
し、ラビリンス溝20,21部分に作動流体が十分に供給さ
れ、したがってロータ26からハウジング23への伝達トル
クが増大して冷却ファン25は高速で回転する。
の伸長の程度の相違により、板が湾曲するのを利用し
て、バイメタル35の雰囲気温度が低い場合には、バイメ
タル35は作動しないでバルブプレート36が流通孔32を閉
じて作動流体の循環を停止させ、ラビリンス溝20,21部
分に送り込まれる作動流体が減少し、したがってロータ
26からハウジング23への伝達トルクが低下して冷却ファ
ン25は低速で回転する。一方、雰囲気温度が高い場合に
は、バイメタル35が作動してバルブプレート36が流通孔
32を開放して作動流体が貯留室28から作動室29へと流入
し、ラビリンス溝20,21部分に作動流体が十分に供給さ
れ、したがってロータ26からハウジング23への伝達トル
クが増大して冷却ファン25は高速で回転する。
このように作動するバイメタル35の湾曲部35aからこ
の湾曲部35aと連なる固定部35bは上記作動の他に内燃機
関の振動による影響も受ける事により、応力集中を受け
やすいので、この部分の両面にショットピーニングを施
すことで、疲労破損が生じにくくなる。
の湾曲部35aと連なる固定部35bは上記作動の他に内燃機
関の振動による影響も受ける事により、応力集中を受け
やすいので、この部分の両面にショットピーニングを施
すことで、疲労破損が生じにくくなる。
《考案の効果》 以上のように本考案による内燃機関用ファンカップリ
ングは、前記バイメタルの渦巻部の外側に位置する湾曲
部とこの湾曲部から固定部に至る部分にショットピーニ
ングを施してあるので、内燃機関の振動の影響を受けて
も、応力集中を受けやすい部分は疲労破壊が生ぜずに、
表面硬化作用及びバイメタル内部の圧縮残留応力が高ま
り、疲労強度も増加する。
ングは、前記バイメタルの渦巻部の外側に位置する湾曲
部とこの湾曲部から固定部に至る部分にショットピーニ
ングを施してあるので、内燃機関の振動の影響を受けて
も、応力集中を受けやすい部分は疲労破壊が生ぜずに、
表面硬化作用及びバイメタル内部の圧縮残留応力が高ま
り、疲労強度も増加する。
第１図は本考案の一実施例である内燃機関用ファンカッ
プリングの構成を示す断面図、第２図は同内燃機関用フ
ァンカップリングに取付けられるバイメタルの平面図、
第３図は従来のファンカップリングの構造を示す断面
図、第４図は同ファンカップリングに取付けられるバイ
メタルの平面図である。 30……内燃機関用ファンカップリング、35……バイメタ
ル、35a……湾曲部、35b……固定部。
プリングの構成を示す断面図、第２図は同内燃機関用フ
ァンカップリングに取付けられるバイメタルの平面図、
第３図は従来のファンカップリングの構造を示す断面
図、第４図は同ファンカップリングに取付けられるバイ
メタルの平面図である。 30……内燃機関用ファンカップリング、35……バイメタ
ル、35a……湾曲部、35b……固定部。
Claims (1)
- 【請求項１】機関部の雰囲気温度により作動するバイメ
タルと、バイメタルの作動に応じてバルブプレートが流
通孔を開閉させる機構とを備えた内燃機関用ファンカッ
プリングにおいて、前記バイメタルの渦巻部の外側に位
置する湾曲部とこの湾曲部から固定部に至る部分にショ
ットピーニングを施したことを特徴とする内燃機関用フ
ァンカップリング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989106385U JPH085392Y2 (ja) | 1989-09-11 | 1989-09-11 | 内燃機関用ファンカップリング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989106385U JPH085392Y2 (ja) | 1989-09-11 | 1989-09-11 | 内燃機関用ファンカップリング |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0344235U JPH0344235U (ja) | 1991-04-24 |
| JPH085392Y2 true JPH085392Y2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=31655116
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989106385U Expired - Lifetime JPH085392Y2 (ja) | 1989-09-11 | 1989-09-11 | 内燃機関用ファンカップリング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH085392Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5980528A (ja) * | 1982-10-28 | 1984-05-10 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁連結装置 |
| JPS60115640U (ja) * | 1984-01-17 | 1985-08-05 | アイシン精機株式会社 | バイメタルの固定構造 |
-
1989
- 1989-09-11 JP JP1989106385U patent/JPH085392Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0344235U (ja) | 1991-04-24 |
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