JPH07279995A - 温度感応型流体式ファン・カップリング装置 - Google Patents
温度感応型流体式ファン・カップリング装置Info
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- JPH07279995A JPH07279995A JP9370594A JP9370594A JPH07279995A JP H07279995 A JPH07279995 A JP H07279995A JP 9370594 A JP9370594 A JP 9370594A JP 9370594 A JP9370594 A JP 9370594A JP H07279995 A JPH07279995 A JP H07279995A
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Abstract
短時間にとどめて異常なファン騒音の低減並びに暖気運
転の促進を効果的となし、同時に中間温度附近での低回
転時の作動状態から高回転への移行時のファンの“ツレ
廻り”現象をも効果的に抑制すると共に、油や軸受等の
劣化を防止することのできる温度感応型流体式ファン・
カップリング装置を提供する。 【構成】 ダムの油案内面12aを、カバー3側の位置
よりケース2側の位置を回転方向手前側となるよう、或
いは/および駆動ディスク7側の位置より密封器匣の内
周壁面側の位置を回転方向手前側となるように、循環排
出路13の流入路13′に向けて斜め又は弯曲して位置
せしめて構成する。
Description
機関冷却用のファン回転を自動制御して、絶えず走行状
態に応じた冷却送風量を機関に供給する温度感応型流体
式ファン・カップリング装置において、すでに本出願人
によって提案された特開平1−135929号公報の改
良に関するものである。
ング装置としては、図8に示すように本発明の要部に対
比するダム(22)を、駆動ディスク(26)のなす外周面に対
して直角方向に位置して設け、且つ循環排出路(23)に連
る流入路(23') 附近を同方向に水平に形成せしめて、ポ
ンピング機能を発揮する構造のものであった。尚(24)は
密封器匣をなすケースであり、(25)はそのカバーであ
る。
術における前記ダム(22)のなす直角に位置した方向性並
びにその掻き出す面の狹少によるポンピング機能を有効
に作用し得ない構造により、走行時に繰返される特に中
間温度附近での低回転時の作動状態から高回転への移行
に際して、ファンの“ツレ廻り”現象を生ぜしめる問題
を有する傾向にあるのみならず、油の循環が充分でない
ためトルク伝達室内でスリップによる発熱が著しく油や
軸受等の劣化が問題となっていた。
あり、高温作動状態での停止した場合でのファン側の
“ツレ廻り”を機関始動後の極めて短時間にとどめて、
ファン騒音の低減並びに寒冷時の暖気運転の促進を効果
的となす本来の目的を満足せしめることは勿論のこと、
ダムのなす特に斜めに対設したことによる循環排出路で
の流圧の上昇並びに油の掻き出し量の増加によるポンピ
ング機能の向上によって、中間温度附近での低回転時の
作動状態から高回転への移行時のファンの“ツレ廻り”
現象をも効果的に抑制することのでき、更に、油を効率
よく循環させて発熱を抑制することができる温度感応型
流体式ファン・カップリング装置を提案することを目的
とするものである。
成するために、先端に駆動ディスクを固着した回転軸体
上に軸受を介して外周部に冷却ファンを取付けたケース
とカバーとからなる密封器匣の内部を、油の供給調整孔
を有する仕切板により油溜り室と前記駆動ディスクを内
装するトルク伝達室とに区劃し、回転時の油が集溜する
駆動ディスクの外周壁面に対向する密封器匣側の内周壁
部の一部にダムと、該ダムに連ってトルク伝達室側より
油溜り室に通ずる循環排出路とを形成すると共に、油溜
り室側にあってその一端を固定し、他端部により外部周
囲の温度が設定値を越えると該仕切板の供給調整孔を開
放し、設定値以下では閉鎖する弁部材を前記カバーの前
面に設けた感温体の温度変化に伴う変形に連動するよう
に内部に備え、駆動ディスクと前記密封器匣とのなす外
方附近の対向壁面に設けたトルク伝達間隙での油の有効
接触面積を増減させて、駆動側の回転軸体から被駆動側
のへの回転トルク伝達を制御するようにしてなるファン
・カップリング装置において、前記ダムの回転方向手前
側の面を油案内面とし、該案内面は前記カバー側の位置
よりケース側の位置を回転方向手前側となるよう前記循
環排出路の流入路に向けて斜め又は弯曲して位置せしめ
るか、或いは、前記ダムの回転方向手前側の面を油案内
面とし、該案内面は前記駆動ディスク側の位置より前記
密封器匣の内周壁面側の位置を回転方向手前側となるよ
う前記循環排出路の流入路に向けて斜め又は弯曲して位
置せしめた要旨とするものであって、更に、前記ダムは
斜め又は弯曲した油案内面を有する板状又はブロック状
からなり、また前記循環排出路の流入路附近を回転方向
に傾斜して形成したものである。
ダムの油案内面を前記カバー側の位置よりケース側の位
置を回転方向手前側となるよう、或いは/および前記駆
動ディスク側の位置より前記密封器匣の内周壁面側の位
置を回転方向手前側となるように、前記循環排出路の流
入路に向けて斜め又は弯曲して位置せしめた構造によっ
て、循環排出路へ向けての油の流れが整流され、且つ流
圧の上昇や油の掻き出し量の増加によりポンピング機能
が向上して、例え中間温度(80℃)附近での市街走行
時等に繰返される低回転時(1000r.p.m前後)
の作動状態から高回転への移行時のファンの“ツレ廻
り”現象をも効果的に抑制することになると共に、前記
ポンピング機能の向上により油の循環量が増加し、その
結果トルク伝達室内での駆動ディスクのスリップによっ
て生ずる発熱により温度上昇した油を速やかに油溜り室
に排出せしめ、トルク伝達間隙に存在する油の極端な温
度上昇を抑制して油や軸受等の劣化を防止し、且つ制御
応答性も向上させることができる。
すれば、図1は本発明の温度感応型流体式ファン・カッ
プリング装置の縦断面図、図2は図1に用いたダムを示
す図、図3乃至図5は本発明の要部に係る図1A−A線
のダム附近の一部の切欠による拡大断面図、図6は更に
他の実施例の図2相当図、図7は更に別の実施例の図1
B−B線のダム付近を示す図であって、(1) は回転軸体
であり、その先端部に駆動ディスク(7) を固着し、且つ
後端部に相手基体への取付けフランジ壁(1')を有して駆
動側として構成するものであって、該軸体上に軸受を介
して外周部に冷却ファン(図示せず)を取付けたケース
(2) とカバー(3) とからなる密封器匣を支承してなるも
のである。(5) は仕切板であり、密封器匣の内部を油溜
り室(6) と前記駆動ディスク(7) を内装するトルク伝達
室(4) とに区劃してなるものであって、該仕切板には油
溜り室(6) よりトルク伝達室(4) への油の供給調整孔(5
')を設けてある。そして駆動ディスク(7) はトルク伝達
室(4) 内にあって密封器匣の対向壁面にトルク伝達のた
めの微少間隙を保持してある。(8) は供給調整孔(5')を
開閉する弁部材であって、油溜り室(6) 側にあって仕切
板(5) の壁面にその一端を鋲着し、他端を該供給調整孔
部に位置して設けてあり、前記カバー(3)の前面に固定
した支持金具(11)にその両端部を係支した板状バイメタ
ルからなる感温体(10)による外部周囲の温度変化に伴う
変形に連動するように連桿(9) を介して内部に備えてあ
る。(12)は、回転方向手前側の面を油案内面(12a) とし
たダムであって、板状又はブロック状に形成され、且つ
回転作動時の油が集溜する駆動ディスク(7) の外周面と
対向する密封器匣の内周面の一部に設けられ、図2乃至
図5に示す実施例では該案内面(12a) を前記カバー(3)
側の位置よりケース(2) 側の位置を回転方向手前側とな
るよう前記循環排出路(13)の流入路(13') に向けて斜め
又は弯曲して位置せしめるよう構成したもので、板状ダ
ム(12)を図2では直線状に、図3では弯曲状に、図4で
はく字状に屈曲して形成しまた図5ではブロック状ダム
(12)の案内面(12a) のみ傾斜して形成してある。更にブ
ロック状ダム(12)の案内面(12a) を図6のように前記駆
動ディスク(7) 側の位置より前記密封器匣の内周壁面側
の位置を回転方向手前側となるよう前記循環排出路(13)
の流入路(13') に向けて斜め又は弯曲して位置せしめる
よう構成することもできる。
ち案内面(12a) を前記カバー(3) 側の位置よりケース
(2) 側の位置を回転方向手前側となると共に、前記駆動
ディスク(7) 側の位置より前記密封器匣の内周壁面側の
位置を回転方向手前側となるように前記循環排出路(13)
の流入路(13') に向けて斜め又は弯曲して位置せしめた
ものであり、前記した実施例同様の作用効果を得ること
ができる。
近傍してトルク伝達室(4) 側より油溜り室(6) 側への循
環排出路(13)の流入路(13') が設けられ、ダム(12)と循
環排出路(13)とによりポンピング機能を果たすものであ
る。
5)して設けることによりポンピング機能はより一層効
果的となる。
転方向を示すものである。
記ダム(12)のなす循環排出路(13)での流圧の上昇並びに
油の掻き出し量の増加とによるポンピング機能の向上に
よって、走行時の繰返される低回転時の作動状態から高
回転への移行に際してのファンの“ツレ廻り”現象を効
果的に抑制することとなる。
のみならず、本出願人により既に提案された内部に油の
収納室を有する駆動ディスクや断面略コ字状となった駆
動ディスク等、形状にかかわりなく適用できるものであ
り、更に図示したような板状のバイメタルを用いた感温
体(10)のみならず、渦巻状のバイメタルを用いた感温体
を使用したファン・カップリング装置にも応用できる。
応型流体式ファン・カップリング装置は、前記ダムの油
案内面を前記カバー側の位置よりケース側の位置を回転
方向手前側となるよう、或いは/および前記駆動ディス
ク側の位置より前記密封器匣の内周壁面側の位置を回転
方向手前側となるように、前記循環排出路の流入路に向
けて斜め又は弯曲して位置せしめた構造によって、循環
排出路へ向けての油の流れが整流され、且つ流圧の上昇
や油の掻き出し量の増加によりポンピング機能が向上し
て、例え低回転時の作動状態から高回転への移行時のフ
ァンの“ツレ廻り”現象をも効果的に抑制することにな
ると共に、前記ポンピング機能の向上により油の循環量
が増加し、その結果トルク伝達室内での駆動ディスクの
スリップによって生ずる発熱により温度上昇した油を速
やかに油溜り室に排出せしめて、トルク伝達間隙に存在
する油の極端な温度上昇を抑制して油や軸受等の劣化を
防止し、且つ制御応答性も向上させることができる等、
極めて有用な温度感応型流体式ファン・カップリング装
置である。
・カップリング装置の縦断面図である。
は図1A−A線の一部の切欠きによる拡大断面図、(b)
は図1B−B線の同じく拡大断面図である。
る。
図2(a) 相当図、(b) は図2(b) 相当図である。
拡大断面図で、(a) は図2(a)相当図、(b) は図2(b)
相当図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 先端に駆動ディスクを固着した回転軸体
上に軸受を介して外周部に冷却ファンを取付けたケース
とカバーとからなる密封器匣の内部を、油の供給調整孔
を有する仕切板により油溜り室と前記駆動ディスクを内
装するトルク伝達室とに区劃し、回転時の油が集溜する
駆動ディスクの外周壁面に対向する密封器匣側の内周壁
部の一部にダムと、該ダムに連ってトルク伝達室側より
油溜り室に通ずる循環排出路とを形成すると共に、油溜
り室側にあってその一端を固定し、他端部により外部周
囲の温度が設定値を越えると該仕切板の供給調整孔を開
放し、設定値以下では閉鎖する弁部材を前記カバーの前
面に設けた感温体の温度変化に伴う変形に連動するよう
に内部に備え、駆動ディスクと前記密封器匣とのなす外
方附近の対向壁面に設けたトルク伝達間隙での油の有効
接触面積を増減させて、駆動側の回転軸体から被駆動側
のへの回転トルク伝達を制御するようにしてなるファン
・カップリング装置において、前記ダム(12)の回転方向
手前側の面を油案内面(12a) とし、該案内面(12a) は前
記カバー(3) 側の位置よりケース(2) 側の位置を回転方
向手前側となるよう前記循環排出路(13)の流入路(13')
に向けて斜め又は弯曲して位置せしめたことを特徴とす
る温度感応型流体式ファン・カップリング装置。 - 【請求項2】 先端に駆動ディスクを固着した回転軸体
上に軸受を介して外周部に冷却ファンを取付けたケース
とカバーとからなる密封器匣の内部を、油の供給調整孔
を有する仕切板により油溜り室と前記駆動ディスクを内
装するトルク伝達室とに区劃し、回転時の油が集溜する
駆動ディスクの外周壁面に対向する密封器匣側の内周壁
部の一部にダムと、該ダムに連ってトルク伝達室側より
油溜り室に通ずる循環排出路とを形成すると共に、油溜
り室側にあってその一端を固定し、他端部により外部周
囲の温度が設定値を越えると該仕切板の供給調整孔を開
放し、設定値以下では閉鎖する弁部材を前記カバーの前
面に設けた感温体の温度変化に伴う変形に連動するよう
に内部に備え、駆動ディスクと前記とのなす外方附近の
対向壁面に設けたトルク伝達間隙での油の有効接触面積
を増減させて、駆動側の回転軸体から被駆動側のへの回
転トルク伝達を制御するようにしてなるファン・カップ
リング装置において、前記ダム(12)の回転方向手前側の
面を油案内面(12a) とし、該案内面(12a) は前記駆動デ
ィスク(7) 側の位置より前記密封器匣の内周壁面側の位
置を回転方向手前側となるよう前記循環排出路(13)の流
入路(13') に向けて斜め又は弯曲して位置せしめたこと
を特徴とする温度感応型流体式ファン・カップリング装
置。 - 【請求項3】 前記ダム(12)は斜め又は弯曲した油案内
面(12a) を有する板状又はブロック状からなることを特
徴とする請求項1又は2記載の温度感応型流体式ファン
・カップリング装置。 - 【請求項4】 前記循環排出路(13)の流入路(13') 附近
を回転方向に傾斜して形成したことを特徴とする請求項
1又は2記載の温度感応型流体式ファン・カップリング
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9370594A JP3465342B2 (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | 温度感応型流体式ファン・カップリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9370594A JP3465342B2 (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | 温度感応型流体式ファン・カップリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07279995A true JPH07279995A (ja) | 1995-10-27 |
JP3465342B2 JP3465342B2 (ja) | 2003-11-10 |
Family
ID=14089833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9370594A Expired - Fee Related JP3465342B2 (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | 温度感応型流体式ファン・カップリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3465342B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100485833B1 (ko) * | 2001-07-03 | 2005-04-28 | 우수이 고쿠사이 산교 가부시키가이샤 | 감온형 유체식 팬 커플링 장치 |
KR100834282B1 (ko) * | 2007-04-16 | 2008-05-30 | 지엠비코리아 주식회사 | 유체팬 클러치의 오일열화 방지밸브 |
-
1994
- 1994-04-07 JP JP9370594A patent/JP3465342B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100485833B1 (ko) * | 2001-07-03 | 2005-04-28 | 우수이 고쿠사이 산교 가부시키가이샤 | 감온형 유체식 팬 커플링 장치 |
KR100834282B1 (ko) * | 2007-04-16 | 2008-05-30 | 지엠비코리아 주식회사 | 유체팬 클러치의 오일열화 방지밸브 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3465342B2 (ja) | 2003-11-10 |
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