JPH08538U - モジュール型のはんだ付け−はんだ除去ステーション - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半田作業に伴う各種工具のための個別の保持
装置を不要化し、従来技術に於ける欠点及び限界のない
状態でのはんだ付け及び真空はんだ除去、部品チップ取
り扱いを可能とする一体化されたはんだ付け−はんだ除
去ステーションを提供すること。 【構成】 各ホールディングブラケット５２が細長の雄
型の蟻溝ブラケット５６を具備し、雄型の蟻溝ブラケッ
ト５６のはす縁がスライド式の蟻溝連結部の雄部を形成
し、雌部はそこに固着するべきアタッチメントの合致部
分と固着されベースユニット２０に固着される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は一般にはんだ付けの分野に関し、特にはオペレーターのための一体化 された、モジュラー型の、はんだ付け、はんだ除去そして特に小型のデリケート な或いは高価な電子部品を取り扱うためのステーションに関する。

【０００２】

【従来技術】

現代における電子部品の製造、維持、補修、リサーチ並びに開発に於ては、複 雑且つデリケートな部品の初期の多くのはんだ付けのみならず、はんだ除去及び 再はんだ付けがルーチン的に必要となっている。それら部品は代表的にはプリン ト回路基盤上で表面取付けされるべく設計されたマルチターミナル型の一体回路 チップその他デバイスである。こうした部品はしばしば極めて高価であり且つ機 械的及び熱的にデリケートであり或いは物理的或いは熱的ショックに対して脆い 。加えるに、それら部品を取付ける回路基盤その他部品は同様にプロセス中に損 傷し易い。 従って、そうした部品の端子位置ではんだを溶融するための種々のハンドツー ルが従来から開発されて来ている。それらハンドツールは最適温度及び加熱キャ パシティを有し、また部品の小型の端子の特定の１つに、部品或いは周辺のエレ メントに損傷を与えることなく選択的に到達するようになっているはんだ付けチ ップを具備している。これらのはんだ付け用のハンドツールは熱的に適切なもの であるが、望ましくはオペレーターの取り扱い、保管及び維持に於て好都合且つ 安全であるべきである。 個人的安全及び快適性に対する環境上の関心が向けられるようになって、はん だ工具からの有害な煙霧に対する認識及び感受性が著しく高まった。ロージンそ の他物質からの煙霧ははんだ付け位置から先ず発生され、そしてはんだ工具を作 業台その他オペレーターの顔面近くであり得る置き場所に置いた場合に、はんだ 付けチップに残留する物質から発散し続け得る。 部品、特にマルチターミナル型の部品をそれをはんだ付けした回路基盤から取 り外すことの難かしさは、当該分野の従業者の良く認識するところのものである 。食い込んだはんだは注意深く溶融しそしてそれを除去し得るまで液状に維持す る必要がある。これをブロー或いは払い落とす技術は一般に受け入れがたいもの であり、簡単な手持ち型のワンショットピストンストローク型或いはスクイーズ バルブ型デバイスは所望されざるほどに不便でありしかもしばしば有効ではない 。電気真空ポンプにライン接続した真空プローブがあるが、これはノイジーであ り、複雑であり、また価格及び維持費が嵩む。 表面取付け型デバイスの、その回路基盤への組みつけ或いはそこからの取り外 しと関連しての取り扱いは、部品チップがしばしば小さくしかもデリケートであ り値段も高価であるといった性質上、困難な作業となっている。部品チップを一 次的に保持するために小型の、ロングノーズ型のピンセットその他、細い棒或い はスティックの端部に盛った粘着性のパテの如き技術ががしばしば使用されるが 、これらは明らかに欠点を有し且つ限界がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

吸引式の半田除去工具やその他、半田作業に伴う各種工具のために別個に用意 する必要があった保持装置を不要化しそれにより、従来技術に於けるような欠点 及び限界のない状態での、はんだ付け及び真空はんだ除去、部品チップ取り扱い を可能とする、一体化されたはんだ付け−はんだ除去ステーションを提供するこ とである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に従えば、ベースユニットと、該ベースユニットに収容された遠隔温度 制御式のはんだ付け工具のための電源と、該はんだ付け工具の電気加熱されるは んだ付け先端チップを賦活するために前記電源に接続された電子温度制御式のは んだ付け工具と、少なくとも１つのモジュール型のはんだ付け−はんだ除去工具 ホルダーと、前記ベースユニットの上部に沿って配設され複数の前記はんだ付け −はんだ除去工具を取外し得る状態で支持するようになっているモジュール型の 取付け手段とより成る、モジュール型のはんだ付け−はんだ除去ステーションが 提供される。 以下に図面を参照して本考案の１具体例が説明される。

【０００５】

【実施例】

例示され以下に説明される本考案の具体例は、図１に於てはモジュール型シス テムであって、コントローラを支持し或いは種々のはんだ付け及びはんだ除去工 具或いは選択的なモージュール態様の器具を収容するベースユニット２０を具備 している。この具体例に於けるベースユニット２０は本来標準的なものであるが 、電子的に遠隔制御されるはんだ付け工具２１であって、ハンドル本体２２と、 前端スリーブ部分２４にして、その内部に電気的に賦活される加熱エレメント２ ６を担持する前端スリーブ部分とを含んでいる。前記加熱エレメント２６ははん だ付け先端チップ２８に熱的に連結され且つ標準型電線３０を介して電力供給さ れる。はんだ付け工具２１は例えば、ここに引用することによって本考案の一部 と成される米国特許第４７３４５５９号に記載される特徴を有し得、また結局、 米国特許第４５０７５４６号に記載される電子温度制御回路を組み込み得るもの である。前記遠隔制御は、その交流電圧がゼロを通過する度毎にヒーターに供給 される電力を遮断することによって達成される。電力の遮断されたラインは次い で。温度の関数としてのヒーターエレメントの瞬間的な抵抗を感知するために一 次的に使用され、次いで、交流サイクルの各々に於ける電流流れ部分期間中にヒ ーターエレメントに流れる電力を制御するためのフィードバック感知に於て使用 される。電源への結合部３４及びはんだ工具のヒーターエレメント２６を具備す る制御回路３２が図２に示される。温度制御用の調節分圧計３６がベースユニッ ト２０のコントロールパネル３８上に担持される。好ましくはパイロットランプ ４２としても作用する特徴を有するオン−オフスイッチ４０もベースユニット２ ０上に担持される。ベースユニット２０の前面の下方に担持された補助出力電源 ４４を所望に応じて取付け得る。ベースユニット２０にはスポンジ４６が担持さ れている。該スポンジ４６はリザーバー４８によって湿潤化され、はんだ付け先 端チップ２８からはんだ及びフラックス残留物を払拭するために使用される。こ のクリーニングプロセスは、加熱されたはんだ工具が使用されない期間に於ける そうした残留物からの有毒ガスの発生を最小限化する。工具トレー４９が、工具 ビット、スペアその他を保持するためにベースユニット２０の前面下部に形成さ れる。モジュール型のハンダ付け−ハンダ除去工具ホルダー或はモジュール型の ホールディングブラケット５２のセット５０がベースユニット２０の上部後方部 分を横断して約３０度の有益な傾斜角度で取付けられる。この具体例では、取付 けねじ５４によってハウジングのベースユニットに固着されるホールディングブ ラケット５２の数は５つである。しかしながら、はんだ付け及びはんだ除去用の 或いは関連する工具或いはこのモジュール型システムと組み合わせて使用される べく選択された器具の数及び特性に依存して、もっと少い或いは覆いホールディ ングブラケットを所望に応じて使用可能である。例えば、第２の、小型の、或い はヘビーディーティーのはんだ付け工具を所望通りに補助出力電源４４にプラグ インし、そしてホールディングブラケット５２の１つに固着された手段によって 保持し得ることを銘記されたい。

【０００６】 各々のホールディングブラケット５２は細長の雄型の蟻溝ブラケット５６を具 備し、この雄型の蟻溝ブラケット５６のはす縁がスライド式の蟻溝連結部の雄部 を形成し、雌部はそこに固着されるべきアタッチメントの合致部分に固着されそ れにより、ベースユニット２０に固着される。雄型の蟻溝ブラケット５６の各々 の少なくとも１つの端部に連続して可撓性のラッチレバー５８が配設される。こ のラッチレバー５８はホールディングブラケットの合致する雌部の端部と係合す るための、上方に突出する錠止タブ６０にして、ラッチレバー５８を下方に押し 込むことによって選択的に釈放し得る錠止タブ６０を具備する。

【０００７】 図３を参照するに、真空発生モジュールとモジュール取り付け手段或ははんだ 除去工具クレードル６２（以下単にクレードル６２と称する）とが示され、この はんだクレードルの真空発生機ハウジング６６の下方或いはベース部に固着され た雌型の蟻溝ブラケット６４を含んでいる。はんだクレードルは本来、オペレー タの顔面に面する端部７０の位置に工具ハンガースロット６８が形成されて成る コップ状のリテーナー６７である。工具ハンガースロット６８は好ましくは、そ の上部７２が拡開され、一定幅の主要部７４に傾斜する状態に形成し得る。コッ プ状のリテーナー６７内部から上方にはんだ除去工具ノズルクリーニングポスト ７６が突出される。このはんだ除去工具ノズルクリーニングポスト７６は固定さ れた状態で示されるが随意的なものである。随意的なリテーナー６７をベースユ ニット２０に付設するために、雌型の蟻溝ブラケット６４が雄型の蟻溝ブラケッ ト５６（図１参照）の長手方向に沿って、その錠止タブ６０が雌型の蟻溝ブラケ ット６４の端部と係合しそれによりこの雌型の蟻溝ブラケット６４を然るべき位 置に錠止するまでその上方を摺動される。

【０００８】 クレードル６２のベース部は真空発生機ハウジング６６を構成し、その内側構 造が図４に示される。従来手段によって７５から１００ＰＳＩの圧力のオーダー に於て圧縮空気源に接続されるようになっているエアライン７８が、その後端に 於てハウジング６６に入り。そしてそのアクチュエーターレバー８２をクレード ル６２の端部７０の前方に突出させたガストグルバルブ８０に結合された状態が 示される。ガストグルバルブ８０の出力部はこの特定具体例に於てはベンチュリ デバイス８４である２つのステージに接続される。第１のベンチュリステージ８ ６の低圧ポート８５が、真空ライン８８に接続された状態で示される。真空ライ ン８８はハウジング６６の後部から出、図示されないはんだ除去工具に対する接 続部に向けて伸延される。第１のベンチュリステージ８６からの出力には真空ラ イン８８及び低圧ポート８５を通して引出された空気が含まれ、この出力は第２ のベンチュリステージ９０を駆動するために使用される。第２のベンチュリステ ージ９０の低圧ポート９２は真空ライン９４に接続された状態で示され、結局、 ティーコネクター９６を介し、図示されない煙霧真空ライン９７及びピックアッ プ工具真空ライン９９に接続される。第２のベンチュリステージ９０からの、両 ベチュリステージに引出された全てのガスを含む出力は出力ポート９８を介して ライン１００へと送通される。ライン１００は次いでマフラー及びフィルターユ ニット１０２に接続される。ユニット１０２がベンチュリデバイス８４の騒音を 最小限化し且つ、圧縮空気をオペレーターの周囲に排出する以前に、出力ポート ９８及び真空ライン９４からの有毒物質を冷却し、凝結させそして除去する。所 望であれば、また本考案の原理に従えば、ライン１００はオペレーターの周囲か ら所望に応じた距離へと容易に延長可能である。

【０００９】 図５を参照するに、手持ち型のはんだ除去工具モジュール１１０が例示され、 調節し得るアングルジョイント１１６によって相互結合されたはんだ除去ヘッド １１２とハンドル胴部１１４とを具備している。アングルジョイントは、オペレ ーターが特定形式のはんだ除去作業のための、ハンドル胴部の長手方向軸１１８ に関してのはんだ除去ヘッド１１２の好ましい角度を選択し得るよう、ねじ及び ウイングナットその他であり得る。ハンドル胴部１１４は、ハンドル胴部の残余 部分によって、回転し得る状態で調節自在に担持された端部シャンク部分１２０ を含む。回転し得る状態での調節によって、端部シャンク部分１２０はハンドル 胴部１１４に関しその共通の長手方向軸１１８を中心として約３４０°自由回転 される。こうした範囲での自由回転状態での調節の一つの利益は、はんだ除去ヘ ッド１１２を長手方向軸１１８と角度的に整列させた状態で、オペレーターがア クチュエート用トリガー１２２を長手方向軸１１８の周囲の選択した角度位置に 位置決めし得ることである。ハンドル胴部のこれらの２つの位置間での角度調節 作動は、従来からのばね、２つの同軸部品の交差部位置に仮想線で示されるボー ル及びデタント手段１２４によって達成し得る。

【００１０】 アクチュエート用トリガー１２２が、ハンドル胴部１１４の内側に担持された トグル或いはポペット弁１２６を作動し、このポペット弁が、はんだ除去作動の ために、真空ライン８８（図４参照）をそのヘッド部ライン８８’に接続し、次 いではんだ除去ノズル１２８に接続する。はんだ除去ヘッド１１２のより詳細な 説明が以下に為される。

【００１１】 図６にははんだ除去工具１１０が、クレードル６２によって保持された位置に 置かれた、即ち不使用状態が示される。シャンク部分１２０がコップ状のリテー ナー６７の工具ハンガースロット１６８の内部に納まる状態で保持されている。 シャンク部分１２０は、はんだ除去段階が実施される場合にはオペレーターによ ってそこから容易に持上げられ得る。好ましい、また通常モードの作業に於ては 、オペレーターはそのようにしてはんだ除去工具をクレードルから持上げ、また 同じストロークに於て前方の指でもってアクチュエーターレバー８２を持ち上げ る。次いで、はんだ除去工具を工作物へと移動させる間、真空ライン８８が脱気 されそれにより、オペレーターがアクチュエート用トリガー１２２を押し下げた 時に特別に高い初期衝撃真空ストロークを提供するための真空リザーバーが形成 される。

【００１２】 特定のはんだ除去段階の終了時に於て、オペレーターがはんだ除去工具１１０ をクレードル６２内の工具ハンガースロット６８に戻すと、アクチュエート用ト リガー１２２が自動的にアクチュエーターレバー８２と係合しこれを仮想線１３ ０で示されるオフ位置へと押し下げる。しかしながら、煙霧除去或いは以下に説 明されるような部品取り扱いのための如きに於てベンチュリを作動させ続けるこ とが所望される場合は、はんだ除去工具のシャンク部分１２０ははんだ除去ヘッ ド１１２の長手方向軸１１８を中心とする角度整列状態に関し、９０°程度回転 させ得る。これにより、アクチュエート用トリガー１２２はアクチュエーターレ バー８２との係合関係から外れ、はんだ除去工具はベンチュリ作動を切ることな く、クレードル６２に載置され得る。

【００１３】 図６には、真空発生機のハウジング６６並びに雄型の蟻溝ブラケット５６（図 １参照）の１つにモジュール付設するための雌型の蟻溝ブラケット６４の詳細が 示される。

【００１４】 図７を参照するに、はんだ除去工具１１０のはんだ除去ヘッド１１２の内側部 分の詳細が示され、金属製の筒状の外側ハウジング１４０を含んでいる。この外 側ハウジング１４０ははんだ除去カートリッジ１４４を保持するための、内側が 螺刻された前方端部１４２を具備している。はんだ除去カートリッジ１４４の主 要な、後方胴部１４５は、後方に開放され且つ可動の、プラスチックフォームさ れたフィルターエレメント１４６を収容する薄肉のシリンダーである。はんだ除 去カートリッジ１４４の前方端部は参照番号１４８で示される部分に於て螺刻さ れ、外側ハウジング１４０の前方端部１４２によって上記シール関係にてしっか りと保持されるべく、シール用のO-リング１５０がそこに介在される。はんだ付 けカートリッジ１４４は螺刻部分１４８の前方に於て傾斜されて切頭円錐形のノ ーズ部分１５１を形成する。このノーズ部分１５１の前方端部１５３は直径が減 少され、廃棄し得るノズルチップ１２８を保持するための保持孔１５２を形成す る。保持孔１５２はここでは、ノズルチップ１２８の外側の筒状表面の合致する 溝１５６と係合するための、減径された保持用リッジ１５４と共に形成されてい る。はんだ除去カートリッジ１４４の前方端部１５３の外側には追加的な溝１５ ８及び協動フィン１５９が示される。これらは、保持孔１５２にノズルチップ１ ２８を挿通し或いはそこから除去するための除去工具によって把持する目的のた めに設けられる。そうしたノズルチップ及び工具並びに方法は米国特許第４９１ ９３２２号に於て説明される。

【００１５】 外側ハウジング１４０の後端１６０は、この後端１６０内部に取外し得る状態 でしかしぴったりとフィットするプラスチック製のフィッティング１６２を受け 且つ維持するために開放される。フィッティング１６２の内部には結局、指ぬき 状エレメント１６４が保持される。この指ぬき状エレメント１６４は、はんだ除 去空気抜きストロークをパスする一方、交換し得る詰め綿フィルターエレメント １６６を維持するために大長孔が形成され或いは孔開けされる。フィッティング ６２の後方は、図示される如く真空ライン８８’への付設のための雄型フィッテ ィング１６８を形成するべく成形される。 好ましい作動モードに於ては、その補修が必要となった時、はんだ除去カート リッジ１４４ははんだ除去ヘッド１１２の前方からそのノズルチップ１２８及び フィルターエレメント１４６と共に取り外される。次いで新しいノズルチップ１ ２８及びクリーンなフィルターエレメント１４６を具備する新しいはんだ除去カ ートリッジが、容易にはんだ除去ヘッド１１２内に再挿入されそれによってはん だ除去作業を実質的に支障なく続行可能である。

【００１６】 次いでカートリッジはフィルターエレメント１４６及び任意の、熱で損傷した ノズルチップ１２８を交換することによって別個に補修され得る。同時に、はん だ除去カートリッジ１４４及びノズルチップ１２８の内側の、はんだビット収集 表面を、プラスチック製のクリーニングツール１７０を後方胴部１４５の開口内 に送通することによってクリーニングし得る。クリーニングツール１７０の前方 端部１７２は、ノズルチップ１２８内部に送通するための金属製のクリーニング ロッド１７３を保持する一方、クリーニングツール１７０の胴部分１７４は、は んだ除去カートリッジ１４４の、ノーズ部分１５１及びその後方胴部１４５を含 む内側表面に合うよう平坦な形状とされる。はんだ除去カートリッジに挿通する に際し、クリーニングツール１７０は横断方向のブレード状の胴部分１７４によ って停止されそして長手方向に整列した一対のピン１７６によって案内される。 この一対のピン１７６の半径方向間隔は胴部分１７４の幅と共に、はんだ除去カ ートリッジの後方胴部１４５の内径と本来合致する。使用に際し、クリーニング ツール１７０ははんだ除去カートリッジ１４４内部に完全に送通され、次いで前 後に廻動されそれにより、ブレード状の胴部分１７４がはんだ除去カートリッジ １４４からはんだ、はんだフラックスその他のビットを掻き落し、クリーニング する。クリーニングツール１７０の、ベースプレート１７５以降の部分は使用時 のハンドルとして作用する。

【００１７】 所望であれば、はんだ除去ヘッド１１２だけを実質的に構成するエレメント状 の、真空作動するはんだ除去工具を、本考案のモジュール様相に従って使用し得 ることを銘記されたい。このよりシンプルなヴァージョンはベンチュリ作動のた めにフットスイッチ（図１３参照）が使用される場合は特に適している。

【００１８】 図９にははんだ付け工具２１が示され、金属製のカラー１８２によってはんだ 付け先端チップ２８に連続状態でしかるべく保持された金属製の煙霧収集ノズル １８０を具備している。前記金属製のカラー１８２ははんだ付け工具のスリーブ ２４の中央にその長手方向に沿って摺動自在にぴったりと係合される。従って煙 霧収集ノズルは、はんだ付け先端チップ２８に関する特定位置選択のためにオペ レーターによって調節可能である。煙霧収集ノズル１８０の後方はフィッティン グ１８３によって真空ライン９７’に結合される。この真空ライン９７’は電線 ３０に沿って伸延し、一連のクリップ１８４によってそこに沿ってベースユニッ ト２０に向けて保持される。大面積のフィルター１８６が、はんだ付け先端チッ プ２８の位置ではんだ付け作業に際してそこに引出される有毒物質を付着させ且 つ保持するために煙霧収集のための真空ライン９７、９７’間に介在される。図 示されるように、フィルター１８６は補修或いは交換のためにベースユニット２ ０の胴部に取外し得る状態で付設し得る。

【００１９】 はんだ付け工具２１のその他の詳細は図示された如くであり得、図１及び２を 参照して説明された如きであり得る。スリーブ部分２４が保持用ナット１８８に よって胴部ハンドル２２に対し提示され、フィンガーガード用の拡大直径リム１ ９０がオペレーターの指が高温のスリーブ部分２４及び保持用ナット１８８に触 れないようにしていることもまた銘記されたい。オペレーターにより一層の快適 性及び安全性を与えるために、フォーム成形したスリーブ１９２を、拡大直径リ ム１９０の後方に続けて、胴部ハンドル２２を覆って配設し、オペレーターの指 に対するクッションを提供すると共にハンドル胴部からの熱から断絶させ得る。

【００２０】 図１０を参照するに、モジュール型のはんだ付け工具ホルダー１９６が示され る。このはんだ付け工具ホルダー１９６ははんだ付け工具２１を、それを実際に 使用しない場合に好都合に、安全に、そして熱的に有効に収納するためのもので ある。図示された他のモジュールの如く、はんだ付け工具ホルダー１９６のベー ス１９８は、雄型の蟻溝ブラケット５２（図１参照）の１つと取外し得る状態で 係合するための雌型の蟻溝ブラケット２００を含む態様で形成される。はんだ付 け工具ホルダー１９６の残余部分は実質的に、適宜のプラスチックから成形した 管状のバレル２０２にして、その内側表面の大部分に反射性の高いフォイルライ ナー２０４が付着されたバレル２０２であり得る。このバレル２０２はその前端 ２０６が閉鎖され、そして大径の後端２０８が開放される。はんだ付け工具２１ はスリーブ１９２に沿って保持孔２０８に受容され、通常状態で拡大直径リム１ ９０が保持孔２０８の内側に収容され、はんだ付け工具ははんだ付けホルダー１ ９６から過って引き抜かれないように安定化される。熱せられた鉄がはんだ付け 工具ホルダー内に置かれた場合に、真空ライン９７、９７’に沿っての煙霧の除 去を助成するための空気を取り入れるための一連の孔２１０を設け得る。

【００２１】 図１１には小型のピックアップツール２１６が例示され、ペンシル状のハンド ル２１８を具備している。ベンチュリ８４（図４参照）の第２ステージからの真 空ライン９９が、ハンドル２１８内部のフィッティング２２０によって真空プロ ーブ２２２に連結される。この真空プローブ２２２はハンドル２１８の前方から 前方に突出され、ゴム製の軟質可撓性の”サクションカップ”エレメント２２４ が取付けられる。フィッティング２２０の前方にはＴ型ジャンクション２２６が ハンドル２１８のノーズ部分２２８内部に形成される。Ｔ型ジャンクション２２ ６の側方部分は指先を受けるための凹部２３２に於て開口するダクト２３０によ って大気に連通される。オペレーターが凹部２３２内部に指先を置くと、空気流 れが”サクションカップ”エレメント２２４内部に移動せしめられそれにより表 面取付けされたマイクロチップその他の如き小型部品を持上げ或いはホールドす るための弱いピックアップ力が創生される。指先を離すと”サクションカップ” エレメント２２４は有効にバイパスされ、その弱いピックアップ力はなくなる。 ”サクションカップ”エレメント２２４内部に流動する空気は、はんだ付け作業 における熱的衝撃に対して露呈される間その領域或いは前記小型部品を有効に冷 却するために使用され得ることを銘記されたい。

【００２２】 図１２に於て、ピックアップツール２１６のためのモジュール型のホールド用 フィクスチャー２３６が例示される。このホールド用フィクスチャー２３６のベ ース２３８はやはり、雄型の蟻溝ブラケット５２（図１参照）の１つと取外し得 る状態で係合するための雌型の蟻溝ブラケット２４０を含む態様で形成される。 直立状態の支柱２４２が、ピックアップツール２１６を使用中に受け且つ保持す るクレードル２４４を支持する。一対の案内延長部２４６がクレードル２４４か ら上方に末広がり状態で伸延し、オペレーターがピックアップツールを置く際の 補助を為す。

【００２３】 図１３を参照するに、はんだ付け−はんだ除去モジュール型ステーション２５ ０の完全な例が完全に組み立てられた形態に於て例示される。図１に例示された と同一であり得るベースユニット２０が、図１０に示されるはんだ付けホルダー １９６が、合致された蟻溝ブラケット５２、２００によってベースユニット上の ５つのブラケットの最も左側に付設された状態に於て示されている。ラッチレバ ー５８及び錠止タブ６０は蟻溝部分を任意の相対的な長手方向の偏倚を生じない ようしっかりと固定する状態で示される。はんだ付け工具２１は、バレル２０２ 内部に組み入れた状態で示され、その胴部ハンドル２２がオペレーター位置に向 けて突出されている。電線３０及び煙霧収集用の真空裏印９７、９７’がクリッ プ１８４によってそこに付設され、大面積のフィルター１８６が例えば、夫々フ ィルター胴部及びベースユニットに固定された合致するフックストリップ及び環 状の締め付け用繊維によって、ベースユニット２０の側方部に固着されている。

【００２４】 図１３には、エアライン７８、７８’内に、図示されるように介在された随意 的なフット”スイッチ”７９が示される。このフットスイッチにより、オペレー ターは全ての脱気作業を、所望時に足先をそこに乗せることによって、他のはん だ付け／はんだ除去作業から手を離すことなく、即座に脱気作動を入手するため にコントロール可能である。 ベースユニット２０の中央にははんだクレードル６２が取り付けられる。この クレードル６２の工具ハンガースロット６８には、はんだ付け工具モジュール１ １０が入れ込まれている。この特定例では、ハンドル胴部１１４の端部シャンク 部分１２０はハンドル胴部それ自体に関して９０°回転されている。これは、ア クチュエート用トリガー１２２を側方に角度偏倚させ、アクチュエーターレバー ８２を、はんだ除去工具がクレードル内にあることとは別個に制御し得るように するためである。ここでもラッチレバー５８ははんだ付けホルダーをベースユニ ット２０に対して錠止する状態で示されている。真空ライン８８がはんだ付け工 具モジュール１１０をベースユニット２０内部のベンチュリに接続する。

【００２５】 最後に、ピックアップツール２１６が、はんだ付けホルダー２３６内部に組み 込まれた状態で示され、同様に一組の蟻溝ブラケットによってベースユニット２ ０に付設されている。ピックアップ工具真空ライン９９がピックアップツールを 先に説明した様にベースユニット内のベンチュリユニットに接続する。 一組のモジュールが他のはんだ付け工具例が記載され且つ説明された。これら 工具は相互に協動し、先に述べた目的を達成するためのモジュール型のベースユ ニットを具備し、先に言及された利益を有している。

【００２６】

【考案の効果】

吸引式の半田除去工具やその他、半田作業に伴う各種工具のために別個に用意 する必要があった保持装置を不要化しそれにより、従来技術に於けるような欠点 及び限界のない状態での、はんだ付け及び真空はんだ除去、部品チップ取り扱い を可能とする、一体化されたはんだ付け−はんだ除去ステーションが提供される 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の原理に従って構成されたモジュール型
のはんだ付けステーションのベース部品及びはんだ付け
工具の１例の斜視図である。

【図２】本考案のある電気的様相を示すブロックダイヤ
グラムである。

【図３】図１に示される装置と共に使用するための真空
発生モジュール及びはんだ除去工具ホルダーの斜視図で
ある。

【図４】図３に示される装置を内側から見た概略図であ
る。

【図５】図１及び３に示される装置と組み合わせて使用
するためのはんだ除去工具部品の側方断面図である。

【図６】図３及び５に示される装置と組み合わされた装
置の側方断面図である。

【図７】図５に示される工具のはんだ除去ヘッド部分の
長手方向の断面図である。

【図８】はんだ除去ヘッドの異なる部分のためのクリー
ニング工具の斜視図である。

【図９】図１のはんだ付け工具の、はんだ付け煙霧と共
に示される側方断面図である。

【図１０】図１及び９に示される工具のための、絶縁さ
れたはんだ付け工具ホルダーの長手方向の断面図であ
る。

【図１１】本考案の真空作動されるピックアップ工具部
品の１例の側方断面図である。

【図１２】図１１に示される工具のためのホルダーの断
面図である。

【図１３】図１〜図１２に示される種々のモジュールが
他の別個の部品を全体的に組み立てた状態で示される本
考案の１例の斜視図である。

【符号の説明】

２０：ベースユニット ２１：はんだ付け工具 ２２：ハンドル本体 ２６：加熱エレメント ２８：はんだ付け先端チップ ３８：コントロールパネル ４６：スポンジ ５２：ホールディングブラケット ５６：雄型の蟻溝ブラケット ５８：ラッチレバー ６０：錠止タブ ６２：はんだ除去工具クレードル ６４：雌型の蟻溝ブラケット ６８：工具ハンガースロット ７６：はんだ除去工具ノズルクリーニングポスト ８２：アクチュエーターレバー ８４：ベンチュリデバイス ８８：真空ライン ８６：第１のベンチュリステージ ９０：第２のベンチュリステージ ９２：低圧ポート ９７：煙霧真空ライン ９９：ピックアップ工具真空ライン

Claims (10)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モジュール型のはんだ付け−はんだ除去
   ステーションであって、 ベースユニットと、 該ベースユニット内部に収容された、遠隔温度制御のた
   めのはんだ付け機器用電源と、 電子温度制御式のはんだ付け機器にして、前記はんだ付
   け機器の加熱されたはんだ付けチップを電気的に賦活す
   るために前記はんだ付け機器用電源に接続されてなる電
   子温度制御式のはんだ付け機器と、 少なくとも１つのモジュール型のはんだ付け−はんだ除
   去工具ホルダーと、 前記ベースユニットの上部に沿って配設されたモジュー
   ル取り付け手段にして、前記モジュール型のはんだ付け
   −はんだ除去工具ホルダーを取外し得る状態で支持する
   ための特徴を有してなるモジュール取り付け手段とから
   成り立つモジュール型のはんだ付け−はんだ除去ステー
   ション。
2. 【請求項２】 モジュール型のはんだ付け−はんだ除去
   工具ホルダーが真空発生部分を含み、該真空発生部分
   は、モジュール取り付け手段に取外し得る状態で付設し
   得る取り付け用ブラケット手段と、はんだ付け−はんだ
   除去工具を保持するための工具置き場所とを具備してな
   る請求項１のモジュール型のはんだ付け−はんだ除去ス
   テーション。
3. 【請求項３】 モジュール型のはんだ付け−はんだ除去
   工具ホルダーは、はんだ付け工具を保持するようになっ
   ている工具置き場所を具備してなる請求項１のモジュー
   ル型のはんだ付け−はんだ除去ステーション。
4. 【請求項４】 真空発生部分は、 ベースユニットの外側で作動し得る弁手段と、 該弁手段を外部の標準的な圧縮ガス供給源に連結するた
   めの第１の接続手段と、 前記弁手段に連結され且つ少なくとも１つの真空ポート
   を具備するベンチュリ手段とを含んでなる請求項２のモ
   ジュール型のはんだ付け−はんだ除去ステーション。
5. 【請求項５】 工具置き場所内で保持されるようになっ
   ている真空はんだ除去機器と、該真空はんだ除去機器を
   真空ポートに連結するための第２の接続手段とを具備し
   てなる請求項４のモジュール型のはんだ付け−はんだ除
   去ステーション。
6. 【請求項６】 はんだ付け工具によって担持された煙霧
   収集手段と、該煙霧収集手段を真空ポートに連結するた
   めの第３の接続手段を具備してなる請求項５のモジュー
   ル型のはんだ付け−はんだ除去ステーション。
7. 【請求項７】 部品をピックアップするための、真空作
   動されるピックアップツールにして、軟質ゴム製のサク
   ションカップエレメント内で終端するノズルを具備する
   前記ピックアップツールと、 該ピックアップツールを真空ポートに連結するための第
   ４の接続手段と、 少なくとも１つのモジュール型のはんだ付け−はんだ除
   去工具ホルダーにおけるピックアップツール置き場所と
   を更に具備してなる請求項５のモジュール型のはんだ付
   け−はんだ除去ステーション。
8. 【請求項８】 ベンチュリ手段は、高真空ポートを具備
   する初期の、第１ステージベンチュリチャンバーと、低
   真空ポートを具備する第２ステージベンチュリとを含
   み、前記高真空ポート及び低真空ポートが少なくとも１
   つの真空ポートを構成してなる請求項７のモジュール型
   のはんだ付け−はんだ除去ステーション。
9. 【請求項９】 真空はんだ除去機器を真空ポートに連結
   するための第２の接続手段は高真空ポートに連結されて
   なる請求項８のモジュール型のはんだ付け−はんだ除去
   ステーション。
10. 【請求項１０】 煙霧収集手段を真空ポートに連結する
    ための第３の接続手段及びピックアップツールを真空ポ
    ートに連結するための第４の接続手段は低真空ポートに
    連結されてなる請求項８のモジュール型のはんだ付け−
    はんだ除去ステーション。