JPH0853113A - 物品の取り出し方法 - Google Patents

物品の取り出し方法

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JPH0853113A
JPH0853113A JP20614894A JP20614894A JPH0853113A JP H0853113 A JPH0853113 A JP H0853113A JP 20614894 A JP20614894 A JP 20614894A JP 20614894 A JP20614894 A JP 20614894A JP H0853113 A JPH0853113 A JP H0853113A
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JP
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articles
conveyor
opening
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JP20614894A
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Nobuhiro Tanaka
信博 田中
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品を収納箱から安定姿勢で、かつ高い生産
性で取り出すこと。 【構成】 複数個の物品2を収納した封緘状態の収納箱
1を切り開き、必要数の物品2を取り出す方法におい
て、収納箱1の開口部3からの横向き取り出し時に物品
2が倒れにくい姿勢となるような切り開き条件で収納箱
1の開口部3を切り開く工程と、収納箱1の開口部3を
横に向け、この横向き開口部3から必要数の物品2を横
方向に引き出して取り出す工程とを有してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物流センター等において
段ボール箱等の収納箱から物品を取り出す物品の取り出
し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数個の物品を収納した封緘状態
の収納箱を切り開き、必要数の物品を取り出す物品の取
り出し方法として特開平3-172230号公報に記載のものが
ある。
【0003】この従来技術は、(i) 収納箱の天面(上端
面)を切断して開口部を設ける工程と(図15
(A))、
【0004】(ii)上記(i) の収納箱の開口部を下に向
け、この下向き開口部から全数の物品を落下排出する工
程と(図15(B)、(C))、
【0005】(iii) 上記(ii)で排出された物品群から必
要数の物品をピッキング吸着手段によって吸着して取り
出す工程(図15(D))とから構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、下記〜の問題点がある。 収納箱内に袋状物品が密に詰まっているような場合、
収納箱の開口部を下向きとしても、収納箱内に負圧が発
生して物品が整然と自然落下しにくい。このため、物品
がバラバラに落下して排出後の物品群の配列が乱れ、ピ
ッキング吸着手段によって吸着できないことがある(図
15(C)、(D))。
【0007】収納箱から排出後の物品群の配列を乱さ
ないためには、物品の落下をゆっくりさせる必要があ
り、取り出しの生産性が低い。
【0008】収納箱から排出後の物品群において、背
が高く細い物品は不安定で倒れ易く、物品を順次取り出
して残り物品数が少なくなると、倒れてピッキング吸着
手段によって吸着できなくなる。
【0009】本発明は、物品を収納箱から安定姿勢で、
かつ高い生産性で取り出すことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数個の物品
を収納した封緘状態の収納箱を切り開き、必要数の物品
を取り出す物品の取り出し方法において、
【0011】(i) 収納箱を下記(a) 〜(e) の切り開き条
件で切断して開口部を設ける工程と、
【0012】(a) 物品配列数が最も少ない方向の辺に垂
直な面で切断すること
【0013】(b) 物品配列数が最も少ない方向の辺が複
数ある場合、当該方向で長い方の辺を切断すること
【0014】(c) 上記(a) 、(b) で最少物品配列数が1
個の場合、上記(a) 、(b) の辺に直交する収納箱の端面
を切断すること
【0015】(d) 上記(a) 、(b) で最少物品配列数が偶
数の場合、上記(a) 、(b) の辺を[1/2 ]するように切
断すること
【0016】(ii)上記(i) の収納箱の開口部を横に向
け、この横向き開口部から必要数の物品を横方向に引き
出して取り出す工程とを有してなるようにしたものであ
る。
【0017】
【作用】 収納箱の横向き開口部から、物品を必要数づつ横方向
に(吸着する等によって)引き出して取り出すので、収
納箱内に負圧が発生しても、吸着力等の強制的引き出し
力により整然と取り出しできる。従って、取り出し後の
物品姿勢を容易に安定化できる。
【0018】収納箱内の上部の物品から順に取り出す
ので、残りの物品はその側面を収納箱に支えられて倒れ
ることがなく、残りの物品の配列が乱れることがない。
従って、収納箱内の物品は、常に安定的に吸着力等の強
制的引き出し力を付与できる。
【0019】収納箱を切り開き条件(a) 〜(d) で切り
開いて開口部を形成することにより、横向き開口部から
の横向き取り出し時に、物品の底面が最大となり、かつ
物品の最長辺が横向き取り出し方向に沿うものとなるた
め、横向き取り出し時の物品姿勢が倒れにくい安定姿勢
となる。
【0020】物品は吸着力等の強制的引き出し力によ
り、収納箱から必要数づつ強制的に取り出される。従っ
て、取り出し速度を高速化し、取り出しの生産性を向上
できる。
【0021】
【実施例】図1は本発明が適用されるピッキング設備を
示すレイアウト図、図2はピッキング装置を示す正面
図、図3はピッキング装置を示す平面図、図4は容器へ
の物品投入工程を示す正面図、図5は収納箱セット装置
の位置決めプッシャを示す模式図、図6は払い出し装置
の昇降チェーンを示す模式図、図7は流動棚への物品補
充フローを示す流れ図、図8は流動棚からの物品ピッキ
ングフローを示す流れ図、図9は収納箱カット情報を示
す模式図、図10は収納箱カット例を示す模式図、図1
1はピッキング装置のピッキング例を示す模式図、図1
2はピッキング手順を示す模式図、図13は収納箱セッ
ト装置への収納箱入れ替え手順を示す模式図、図14は
荷受具への集荷方法の変形例を示す模式図、図15は従
来例を示す模式図である。
【0022】ピッキング設備10は、図1に示す如く構
成され、(A) 流動棚21への物品補充フロー、(B) 流動
棚21からの物品ピッキングフローを行なう。以下、各
フローの構成について説明する。
【0023】(A) 流動棚21への物品補充フロー 流動棚21は多段多列の棚間口を有し、各棚間口毎に異
なる品種の物品をストレージ可能としている。そして、
流動棚21のある棚間口の品種の空きが当該品種パレッ
ト荷姿の1層分以上になったとき、自動ケースピッキン
グ装置により1層分の荷姿の収納箱1を取り出し、該当
する棚間口に補充する。この物品補充フローは、図8に
示す如く、(1) 収納箱搬入工程、(2) 収納箱カット工
程、(3) 収納箱サプライ工程、(4) 収納箱ストレージ工
程を有する。以下、先ず各工程の設備を説明し、続いて
物品補充フローの動作手順について説明する。
【0024】(1) 収納箱搬入工程 ピッキング制御コンピュータは、流動棚21の空き監視
装置が、リアルタイムで監視している各棚間口在庫情報
に基づき、ある棚間口の品種の空き(パレット荷姿の1
層分以上の空き)を検出可能としている。コンピュータ
がこの空き検出に基づき当該品種のサプライ要求を出力
すると、自動ケースピッキング装置は1層分の収納箱1
を取り出し、これを収納箱搬送コンベヤ22に投入す
る。収納箱1は複数個の物品2を封緘状態で収納してい
る。
【0025】(2) 収納箱カット工程 収納箱搬送コンベヤ22により搬入される収納箱1は、
カットライン23に導入され、作業者により切り開かれ
て開口部3を形成される。この切り開きの仕方は、流動
棚21の下部棚間口にストレージされる品種毎に予め決
めてコンピュータに登録しており、コンピュータはカッ
トライン23に導入された品種の切り開き条件(カット
情報)をカット情報表示器24に表示し、作業者をして
この表示通りの切り開きを行なわせ、この収納箱1をサ
プライライン25に排出する。尚、カットライン23は
生産性向上のために2列とされ、カットライン23の入
側に設けられている分岐装置26によりA品種について
は一方のカットライン23に、B品種については他方の
カットライン23に導入する。
【0026】この収納箱1の切り開き条件は、収納箱1
からの物品取り出し時に、物品2の取り出し姿勢が倒れ
にくい姿勢となるように、下記(a) 〜(e) の如くに定め
てある(図9、図10)。
【0027】(a) 収納箱1の各辺L、W、Hのうち、物
品配列数が最も少ない方向の辺に垂直な面で切断するこ
と。
【0028】(b) 物品配列数が最も少ない方向の辺が複
数ある場合、当該方向で長い方の辺を切断すること。
【0029】(c) 上記(a) 、(b) で最少物品配列数が1
個の場合、上記(a) 、(b) の辺に直交する収納箱の端面
を切断すること。図9の天切り、端切り、側切りの如く
である。
【0030】(d) 上記(a) 、(b) で最少物品配列数が偶
数の場合、上記(a) 、(b) の辺を[1/2 ](2等分)す
るように切断すること。図9のL/2切り、W/2切り、H
/2切りの如くである。
【0031】(e) 上記(a) 、(b) で最少物品配列数が奇
数( 2n+1 、n=1 、2 …)の場合、上記(a) 、(b)
の辺を[n/2n+1 ]するように切断すること。例え
ば、3列については2列と1列の間、5列については3
列と2列というように2等分に近いところで切断する。
【0032】図10のカット例の場合、L方向5列、W
方向2列、H方向2列なので、W方向かH方向をカット
する。また、H寸法はW寸法より大きいので、H辺に垂
直な面でH辺を2等分する。結果として、ピッキング時
に収納箱の開口部から物品を取り出すとき、最も配列数
の多い辺が上下となり、安定した姿勢で物品を取り出す
ことができる。
【0033】(3) 収納箱サプライ工程 カットライン23からサプライライン25に排出された
収納箱1は、開口部3を上に向けた状態で、サプライカ
ー27により、流動棚21の該当棚間口に補充される。
【0034】(4) 収納箱ストレージ工程 流動棚21に補充された収納箱1は、流動棚21の前下
がりに傾斜するローラー面に沿って滑降し、先端の収納
箱1はストッパ28により停留される。そして、ピッキ
ング装置30への切り出しを待つ。
【0035】尚、流動棚21に補充される収納箱1は、
上下方向の棚間口を通じて収納箱1の側面がピッキング
装置30に対して一定位置となるように供給する。図3
では、収納箱1の左側面を流動棚21のガイドレール2
9に沿わせている。これにより、収納箱1の位置が一定
となり、ピッキング装置30における物品吸着位置に対
応せしめ得るもとのなる。
【0036】従って、流動棚21への物品補充フローは
下記〜の如くの手順で動作するものとなる(図
7)。
【0037】収納箱搬入工程 コンピュータは流動棚21の空き監視装置により、各棚
間口のリアルタイムの在庫を記憶している。そして、流
動棚21のある棚間口の空きがパレット荷姿の1層分以
上になると、自動ケースピッキング装置により当該間口
の品種について、1層分の収納箱1を取り出し、これを
収納箱搬送コンベヤ22でカットライン23に導入す
る。
【0038】収納箱カット工程 コンピュータはカットライン23に導入した収納箱1の
カット情報をカット情報表示器24に表示する。作業者
は、この表示に従って収納箱1を切り開き、開口部3を
形成する。
【0039】収納箱サプライ工程 開口部3を形成された収納箱1は、カットライン23か
らサプライライン25に供給される。
【0040】収納箱ストレージ工程 サプライライン25に供給された収納箱1は、流動棚2
1の該当間口に補充される。
【0041】(B) 流動棚21からの物品ピッキングフロ
ー ピッキング装置30は収納箱セット装置31、物品取り
出し装置32、集荷コンベヤ33、空箱搬送コンベヤ3
4を有して構成されている。そして、ピッキング装置3
0は注文データに応じて、流動棚21の該当する品種の
棚間口から必要数の物品2を取り出し、この物品2を集
荷コンベヤ33の荷受具71に集荷する。作業者は集荷
した物品2を荷受具71から容器4に移し替えてバラピ
ッキングし、このようにして容器4にバラピッキングさ
れた物品はその後、対応する店に配達される。この物品
ピッキングフローは、図9に示す如く、(1) ピッキング
準備工程、(2) 物品取り出し工程、(3) 物品集荷工程、
(4) 容器移載工程を有する。以下、先ず各工程の設備を
説明し、続いて物品ピッキングフローの動作手順につい
て説明する。
【0042】(1) ピッキング準備工程(図2、図3、図
5) 収納箱セット装置31は、流動棚21の各棚間口の前面
に設置され、流動棚21の各棚間口から切り出された収
納箱1の開口部3が物品取り出し装置32による物品吸
着位置に臨む横向きとなるように、収納箱1の姿勢を設
定する。
【0043】収納箱セット装置31は、収納箱支持台4
1を回動可能に支持し、この収納箱支持台41を回動用
シリンダ42により収納箱受入位置と物品取出し位置と
に切換設定する。収納箱支持台41は、第1テーブル4
1Aと第2テーブル41Bとを有している。
【0044】そして、収納箱支持台41が収納箱受入位
置に設定されたとき、第1テーブル41Aの先端下面に
設けられている押ボタン43により流動棚21の切り出
し端に設けられている切り出し支持用スイッチ44を押
圧してオンし、このオン信号によって流動棚21の切り
出し端側ローラー面下に没入している切り出しプレート
45を切り出し用シリンダ46により該ローラー面上に
突き出し、該ローラー面上に前述のストッパ28によっ
て停留されている先端の収納箱1をストッパ28の上方
に持ち上げ、結果としてこの収納箱1を第1テーブル4
1Aに滑落させる。この滑落後、切り出し用シリンダ4
6が切り出しプレート45を再び上記ローラー面下に没
入させると、後続の収納箱1が該ローラ面上を滑降し、
ストッパ28により停留せしめられる。
【0045】また、収納箱支持台41が物品取出し位置
に設定されたとき、収納箱1は第1テーブル41Aから
第2テーブル41Bに移載され、その開口部3を横向き
とする。収納箱支持台41は、第2テーブル41Bの下
部に、図5に示す如くの収納箱押し込み用シリンダ47
を備えており、このシリンダ47のプッシャプレート4
8により第2テーブル41B上の収納箱1を物品取り出
し装置32による物品吸着位置に押し込む。このとき、
物品取り出し装置32の昇降フレーム51は収納箱支持
台41の前面に載置し、この昇降フレーム41が備える
位置決め用シリンダ57がその位置決めプレート58を
物品吸着規制位置に設定してある。これにより、第2テ
ーブル41B上でプッシャプレート48により押し込ま
れた収納箱1は、位置決めプレート58により位置決め
され、その開口部3が物品取り出し装置32による物品
吸着位置に臨む横向き位置に位置付けられる。尚、収納
箱押し込み用シリンダ47は、図5に示す如く、エア駆
動のロッドレスシリンダであり、移動子47Aによって
駆動される巻掛体47Bにプッシャプレート48を結合
し、この巻掛体47Bに結合しているプッシャプレート
48も移動端規制ストッパ47Cを備えている。
【0046】尚、収納箱支持台41の第2テーブル41
Bは空箱けり出し用シリンダ49により旋回可能とされ
ており、全ての物品2を取り出されて空となった収納箱
1を昇降フレーム52上の物品払い出しコンベヤ55に
取り出し可能としている。この物品払い出しコンベヤ5
5に取り出された空箱1は、該コンベヤ55の駆動によ
って空箱搬送コンベヤ35に移載される。このとき、物
品取り出し装置32の昇降フレーム51は、物品払い出
しコンベヤ55の払い出し面を空箱搬送コンベヤ35へ
の空箱払い出しレベルに位置付けるように昇降せしめら
れる。
【0047】(2) 物品取り出し工程(図2、図3、図
6) 物品取り出し装置32は、流動棚21の各列毎に上下に
伸びる昇降フレーム支持柱51を有し、昇降フレーム5
2をこの柱51に沿って当該列の最下段〜最上段の各棚
間口の収納箱セット装置31前面に位置付け可能として
いる。昇降フレーム52は、各チェーン53A、53B
に結合し、チェーン駆動モータ54により昇降せしめら
れる。
【0048】昇降フレーム52は物品払い出しコンベヤ
55を備え、このコンベヤ55はコンベヤ駆動モータ5
6により駆動可能とされている。前述の位置決め用シリ
ンダ57、位置決めプレート58はコンベヤ55の下部
に設置されている。
【0049】また、昇降フレーム52はピッキング吸着
装置61を有している。ピッキング吸着装置61は、吸
着装置スライド用シリンダ62によって前後にスライド
せしめられるスライド台63をフレーム52のスライド
ガイド52Aに支持し、吸着装置退避用シリンダ64に
よって回動せしめられる旋回アーム65を上記スライド
台63に支持している。旋回アーム65は2段×3列の
真空吸着パッド66を備えている。旋回アーム65の吸
着パッド66は、吸着装置退避用シリンダ64により、
物品払い出しコンベヤ55上方の物品吸着位置と、コン
ベヤ55側方の退避位置とに切換設定される。
【0050】即ち、物品取り出し装置32は、収納箱セ
ット装置31によって物品吸着位置に臨む横向きに位置
付けられた収納箱1の開口部3に対して吸着パッド66
を往復動させ、収納箱1内にある必要数の物品2の面を
吸着し、この吸着した必要数の物品2を収納箱1の横向
き開口部3から引き出し、コンベヤ55上に取り出す。
【0051】このとき、吸着パッド66は、図11に示
す如く、収納箱1A内の厚物の物品2Aに対しては1段
分、収納箱1B内の薄物の物品2Bに対しては2段分の
物品2を同時に吸着できるように前述の如くの2段×3
列に配列されている。物品2Aに対しては、下段の3個
の吸着パッド66のそれぞれを独立にオン/オフするこ
とによって1段の物品2のうちの任意の個数の物品2を
吸着できる。また、物品2Bに対しては、上段及び下段
の左右の吸着パッド66をそれぞれ独立にオン/オフす
ることによって2段4個の物品2から任意の個数の物品
2を吸着できる。
【0052】また、物品取り出し装置32の吸着パッド
66は、収納箱1内の上段側の物品2から順に取り出
す。
【0053】(3) 物品集荷工程(図2、図3) 集荷コンベヤ33は流動棚21の各列毎に設けられてい
る前述の物品取り出し装置32の前面を横切るように設
けられ、多数の荷受具71を、流動棚21の隣り合う棚
間口ピッチで有している。各荷受具71は、各物品取り
出し装置32の前面を渡り歩いて、各物品取り出し装置
32のコンベヤ55上に取り出された物品2を集荷して
物品収納部81まで搬送する。
【0054】荷受具71は、コンベヤ55による物品払
い出し方向の前下がりに傾斜する荷受面72を備えると
ともに、荷受面72の前下がり端に物品2を受止める荷
受壁73を備えている。荷受壁73は開閉自在になって
おり、(a) 荷受具71が各物品取り出し装置32の前面
を渡り歩く集荷工程では、物品取り出し装置32に沿っ
て設けられているガイドレール74Aに支えられて物品
受止め位置に設定され、(b) 荷受具71が物品収納部8
1に到達すると、集荷コンベヤ33の架台に設けられて
いる開閉用シリンダ75によって揺動されるガイドレー
ル24Bに支えられながら、物品受止め位置から物品排
出位置に開かれる(図4)。物品排出位置に開かれた荷
受壁73は、荷受面72の傾斜と連続するように前下が
り傾斜に設定され、荷受面72上の集荷物品2を荷受具
71から容器4に滑り出し可能とする。
【0055】この物品取り出し装置32の物品払い出し
コンベヤ55から集荷コンベヤ33の荷受具71への物
品2の集荷時に、コンベヤ55は昇降フレーム52によ
って荷受具71の上方から下降(或いは下方から上昇)
せしめられながら、コンベヤ55の下部に取り付けた物
品検出センサ(反射型フォトセンサ)76により、荷受
具71の荷受面72、もしくは荷受具71内の先行集荷
物品2の上面レベルを検出し、この検出結果に基づいて
コンベヤ55の払い出し面を荷受面72もしくは先行集
荷物品2の上面レベルより高いレベルに位置決めする
(図12(C)、(E)、(G))。そして、コンベヤ
55の払い出し面上から後続物品2を払い出し、この後
続物品2を荷受具71内の荷受面72上、もしくは荷受
具71内の先行集荷物品2上に積層して集荷する(図1
2(D)、(F)、(H))。
【0056】尚、物品取り出し装置32のコンベヤ55
から集荷コンベヤ33の荷受具71への物品2の集荷作
業は、図14の変形例により行なうこともできる。即
ち、物品払い出しコンベヤ55は昇降フレーム52によ
って荷受具71の上方から下降(或いは下方から上昇)
せしめられながら、コンベヤ55の下部に取付けた距離
測定センサ77により、コンベヤ55の前方の荷受具7
1内の荷受面72上方もしくは先行集荷物品2の上方に
存在する障害物(荷受壁73もしくは積層物品2の側
面)までの距離を測定し、この測定距離から荷受具71
内の収納可能寸法(a、a' )を判定する。この収納可
能寸法が、収納しようとする後続物品寸法(b)より小
さくなったとき、コンベヤ55の下降(或いは上昇)を
停止する。そして、コンベヤ55の払い出し面上から後
続物品2を払い出し、この後続物品2を荷受具71内の
荷受面72上、もしくは先行集荷物品2上に移載して集
荷する。
【0057】(4) 容器移載工程(図4) 物品収納部81は、集荷コンベヤ33の荷受具71が各
物品取り出し装置32の前面を経由終了した位置に設定
されている。この物品収納部81では、荷受具71に集
荷された物品2を作業者により荷受具71から容器4に
移載する。作業者は容器4を荷受具71の荷受面72の
傾斜角度にほぼ合わせて保持し、荷受具71の開放スイ
ッチをオンする。これにより、荷受具71の開閉用シリ
ンダ55が作動し、荷受具71の荷受壁73が倒れ、前
述の如くに荷受壁73が荷受面72の傾斜に連続する前
下がり傾斜に設定されると、荷受具71内の物品2が積
層状態のまま容器4に入る。
【0058】このようにして、流動棚21の各棚間口か
らバラピッキングされた各品種の物品2は容器搬送コン
ベヤ34により対応する店に配達される。尚、容器4と
しては、収納箱セット装置31の収納箱支持台41上で
空箱となり、前述の如くに空箱搬送コンベヤ35に移載
された空の収納箱1を利用できる。
【0059】従って、ピッキング装置30による物品ピ
ッキングフローは下記〜の如くの手順で動作するも
のとなる(図8)。尚、図11に示す如く、収納箱1A
内の厚物の物品2Aを4個、収納箱1B内の薄物の物品
2Bを4個集荷する場合を例として説明する。
【0060】ピッキング準備工程 流動棚21の各棚間口の先端から1個の収納箱1を切り
出し、この収納箱1を収納箱セット装置31において収
納箱受入れ位置に設定されている収納箱支持台41の第
1テーブル41Aに受入れる。
【0061】次に、収納箱支持台41を物品取り出し位
置に設定し、収納箱1を第1テーブル41Aから第2テ
ーブル41Bに移載し、その開口部3が横向きとなるよ
うに転倒せしめる。
【0062】次に、収納箱セット装置31のプッシャプ
レート48と、物品取り出し装置32の位置決めプレー
ト58とにより、収納箱1を位置決めする。これによ
り、収納箱1の開口部3が物品取り出し装置32による
物品吸着位置に臨む横向き位置に位置付けられる。
【0063】物品切り出し工程と物品集荷工程 物品取り出し装置32の物品払い出しコンベヤ55を昇
降し、コンベヤ55上の吸着パッド66を収納箱1Aの
横向き開口部3を介して、最上段の物品2Aに対する物
品吸着位置に位置付ける(図12(A))。
【0064】次に、下段の3個の吸着パッド66によ
り、最上段の3個の物品2Aを吸着し、この3個の物品
2Aを収納箱1Aの開口部3からコンベヤ55の払い出
し面上に引き出して取り出す(図12(B))。
【0065】吸着パッド66を退避位置に設定替えし、
コンベヤ55の払い出し面上の3個の物品2Aを荷受具
71内に払い出す(図12(C))。このとき、コンベ
ヤ55を荷受具71の上方から下降(或いは下方から上
昇)させながら、コンベヤ55の下部の物品検出センサ
76により荷受具71の荷受面72の上面レベルを検出
し、この検出結果からコンベヤ55の払い出し面を荷受
面72の上面レベルより高いレベルに位置決めし(物品
検出センサ76の投射光が荷受具71の荷受壁73(に
設けてある反射テープ)から返らなくなった時点でコン
ベヤ55の下降を停止する)、コンベヤ55からの上述
の払い出しを行なう。
【0066】次に、物品取り出し装置32のコンベヤ5
5を再び昇降し、収納箱1Aの横向き開口部3を介し
て、2段目の物品2Aに対する物品吸着位置に位置付け
る。そして、下段の1個の吸着パッド66により、2段
目の1個の物品2Aを吸着し、この1個の物品2Aを収
納箱1Aの開口部3からコンベヤ55の払い出し面上に
引き出して取り出す(図12(D))。
【0067】吸着パッド66を退避位置に設定替えし、
コンベヤ55の払い出し面上の1個の物品2Aを荷受具
71内に払い出す(図12(E))。このとき、コンベ
ヤ55を荷受具71の上方から下降(或いは下方から上
昇)させながら、コンベヤ55の下部の物品検出センサ
76により先行集荷物品2Aの上面レベルを検出し、こ
の検出結果からコンベヤ55の払い出し面を先行集荷物
品2Aの上面レベルより高いレベルに位置決めし(物品
検出センサ76の投射光が荷受具71の荷受壁73(に
設けてある反射テープ)から返らなくなった時点でコン
ベヤ55の下降を停止する)、コンベヤ55から上述の
払い出しを行なう。
【0068】次に、物品取り出し装置32のコンベヤ5
5を再び昇降し、収納箱1Bの横向き開口部3を介し
て、最上段と2段目の物品2Bに対する物品吸着位置に
位置付ける。そして、上下段の4個の吸着パッド66に
より、上下段の4個の物品2Bを吸着し、この4個の物
品2Bを収納箱1Bの開口部3からコンベヤ55の払い
出し面上に引き出して取り出す(図12(F))。
【0069】吸着パッド66を退避位置に設定替えし、
コンベヤ55の払い出し面上の4個の物品2Bを荷受具
71内に払い出す(図12(G))。このとき、コンベ
ヤ55を荷受具71の上方から下降(或いは下方から上
昇)させながら、コンベヤ55の下部の物品検出センサ
76により先行集荷物品2Aの上面レベルを検出し、こ
の検出結果からコンベヤ55の払い出し面を先行集荷物
品2Aの上面レベルより高いレベルに位置決めし(物品
検出センサ76の投射光が荷受具71の荷受壁73(に
設けてある反射テープ)から返らなくなった時点でコン
ベヤ55の下降を停止する)、コンベヤ55からの上述
の払い出しを行なう。
【0070】荷受具71に更に別の注文物品2を積み足
す必要があれば、集荷コンベヤ33により荷受具71を
次の集荷予定先である物品取り出し装置32の前面へ送
り、当該物品取り出し装置32の前面で上述の物品切り
出し工程と物品集荷工程を繰り返した後、物品収納部8
1まで搬送する(図12(H))。
【0071】容器移載工程 物品収納部81では、作業者により、荷受具71内に集
荷した物品2を容器4に移し替える。このとき、作業者
は、容器4を荷受具71の荷受面72の傾斜角度にほぼ
合わせて傾斜し、開放スイッチを押すと荷受壁73が倒
れ、荷受具71内の物品2が積層状態のまま容器4に移
載される。
【0072】容器4はバラピッキングした物品2を収納
して容器搬送コンベヤ34により搬出され、対応する店
に配達される。
【0073】さて、流動棚21の各棚間口に対応する収
納箱セット装置31において、収納箱1内の物品2が全
て取り出されて空になったときには、下記〜の手順
で空の収納箱1を排出し、新たな収納箱1をセットす
る。
【0074】コンピュータは各棚間口の収納箱セット
装置31にセットされた収納箱1内の物品数をリアルタ
イムで記憶しており、空になった間口の収納箱セット装
置31の前面に物品取り出し装置32のコンベヤ55を
位置付ける(図13(A))。
【0075】収納箱セット装置31における収納箱支
持台41の第2テーブル41Bを空箱けり出しシリンダ
49により旋回させ、空になった収納箱1をコンベヤ5
5へけり出す(図13(B))。
【0076】物品取り出し装置32のコンベヤ55を
空箱搬送コンベヤ35への空箱払い出しレベルに位置付
け、空の収納箱1を空箱搬送コンベヤ35へ排出する
(図13(C))。
【0077】空の収納箱1を払い出した間口では、収
納箱セット装置31の収納箱支持台41を収納箱受入れ
位置に設定替えする。これにより、第1テーブル41A
の押しボタン43が流動棚21の切り出し端の切り出し
支持用スイッチ44をオンし、前述の如くにより、流動
棚21内の先端の収納箱1を収納箱支持台41内に受入
れる(図13(D))。
【0078】収納箱支持台41を再び物品取り出し位
置に設定替えし、収納箱セット装置31のプッシャプレ
ート48と物品取り出し装置32の位置決めプレート5
8とにより収納箱1の開口部3を横向き位置に位置付
け、前述のピッキング準備工程へと移行する(図13
(E))。
【0079】以下、本実施例の作用について説明する。 収納箱1の横向き開口部3から、物品2を必要数づつ
横方向に(吸着する等によって)引き出して取り出すの
で、収納箱1内に負圧が発生しても、吸着力の強制的引
き出し力により整然と取り出しできる。従って、取り出
し後の物品姿勢を容易に安定化できる。
【0080】収納箱1内の上部の物品2から順に取り
出すので、残りの物品2はその側面を収納箱1に支えら
れて倒れることがなく、残りの物品2の配列が乱れるこ
とがない。従って、収納箱1内の物品2は、常に安定的
に吸着力の強制的引き出し力を付与できる。
【0081】収納箱1を切り開き条件(a) 〜(d) で切
り開いて開口部3を形成することにより、横向き開口部
3からの横向き取り出し時に、物品2の底面が最大とな
り、かつ物品2の最長辺が横向き取り出し方向に沿うも
のとなるため、横向き取り出し時の物品姿勢が倒れにく
い安定姿勢となる。
【0082】物品2は吸着力の強制的引き出し力によ
り、収納箱1から必要数づつ強制的に取り出される。従
って、取り出し速度を高速化し、取り出しの生産性を向
上できる。
【0083】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明にお
いて横向きに設定された収納箱の開口部から物品を引き
出す手段としては、吸着手段によらず、物品の両側部を
把持する把持手段、もしくは物品に設けてある引っ掛け
部を引っ掛け取り出す引っ掛け取り出し手段等によって
も良い。
【0084】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、物品を収
納箱から安定姿勢で、かつ高い生産性で取り出すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明が適用されるピッキング設備を示
すレイアウト図である。
【図2】図2はピッキング装置を示す正面図である。
【図3】図3はピッキング装置を示す平面図である。
【図4】図4は容器への物品投入工程を示す正面図であ
る。
【図5】図5は収納箱セット装置の位置決めプッシャを
示す模式図である。
【図6】図6は払い出し装置の昇降チェーンを示す模式
図である。
【図7】図7は流動棚への物品補充フローを示す流れ図
である。
【図8】図8は流動棚からの物品ピッキングフローを示
す流れ図である。
【図9】図9は収納箱カット情報を示す模式図である。
【図10】図10は収納箱カット例を示す模式図であ
る。
【図11】図11はピッキング装置のピッキング例を示
す模式図である。
【図12】図12はピッキング手順を示す模式図であ
る。
【図13】図13は収納箱セット装置への収納箱入れ替
え手順を示す模式図である。
【図14】図14は荷受具への集荷方法の変形例を示す
模式図である。
【図15】図15は従来例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 収納箱 2 物品 3 開口部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の物品を収納した封緘状態の収納
    箱を切り開き、必要数の物品を取り出す物品の取り出し
    方法において、 (i) 収納箱を下記(a) 〜(e) の切り開き条件で切断して
    開口部を設ける工程と、 (a) 物品配列数が最も少ない方向の辺に垂直な面で切断
    すること (b) 物品配列数が最も少ない方向の辺が複数ある場合、
    当該方向で長い方の辺を切断すること (c) 上記(a) 、(b) で最少物品配列数が1個の場合、上
    記(a) 、(b) の辺に直交する収納箱の端面を切断するこ
    と (d) 上記(a) 、(b) で最少物品配列数が偶数の場合、上
    記(a) 、(b) の辺を[1/2 ]するように切断すること (ii)上記(i) の収納箱の開口部を横に向け、この横向き
    開口部から必要数の物品を横方向に引き出して取り出す
    工程とを有してなること特徴とする物品の取り出し方
    法。
JP20614894A 1994-08-09 1994-08-09 物品の取り出し方法 Withdrawn JPH0853113A (ja)

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Effective date: 20011106