JPH0853085A - 自動2輪車用コンテナ取付装置 - Google Patents

自動2輪車用コンテナ取付装置

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Publication number
JPH0853085A
JPH0853085A JP6238509A JP23850994A JPH0853085A JP H0853085 A JPH0853085 A JP H0853085A JP 6238509 A JP6238509 A JP 6238509A JP 23850994 A JP23850994 A JP 23850994A JP H0853085 A JPH0853085 A JP H0853085A
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JP
Japan
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container
carrier
hook
mounting
fixing member
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6238509A
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English (en)
Inventor
Koji Iwata
孝二 岩田
泰枝 ▲かじ▼
Yasue Kaji
Yasuo Oishi
康夫 大石
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Honda Access Corp
Original Assignee
Honda Access Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Honda Access Corp filed Critical Honda Access Corp
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Publication of JPH0853085A publication Critical patent/JPH0853085A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J7/00Luggage carriers
    • B62J7/08Equipment for securing luggage on carriers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J7/00Luggage carriers
    • B62J7/02Luggage carriers characterised by the arrangement thereof on cycles
    • B62J7/04Luggage carriers characterised by the arrangement thereof on cycles arranged above or behind the rear wheel
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J9/00Containers specially adapted for cycles, e.g. panniers or saddle bags
    • B62J9/20Containers specially adapted for cycles, e.g. panniers or saddle bags attached to the cycle as accessories
    • B62J9/23Containers specially adapted for cycles, e.g. panniers or saddle bags attached to the cycle as accessories above or alongside the rear wheel

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 横置、縦置等取付を自在にする。 【構成】 コンテナ200の前部を前側固定部材300
の係止部322へ差し込み、後部をキャリア100へ着
脱自在に取付けたバックル式連結部材500によりワン
タッチ式に固定することにより、簡単、迅速 かつ確実
にコンテナ200の固定ができる。しかも横置又は縦置
も自在になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願は、自動2輪車用コンテ
ナ取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動2輪車用コンテナ取付装置の一例と
して、実開昭58ー73097号がある。これには、自
動2輪車の後部キャリアへ物入れを着脱自在に取付ける
ための構造が示され、物入れ底部前方にはフックが、後
方にはかんぬき受け部が設けられ、一方、キャリアには
前部にフック受け部が、後部にはかんぬきが設けられ、
物入れを迅速にキャリアへ着脱できるようになってい
る。なお、本明細書で使用する前後左右及び内外の各方
向は、原則として車両取付状態のキャリヤ並びにコンテ
ナを積載した状態の車両進行方向を基準とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にキャリアへ取付ける物入れが特定され、かつキャリア
と物入れの双方へ予め専用の取付部材を設けておく場合
には問題がないが、平面視が長方形をなす一つのコンテ
ナを縦置、横置に随時変更して取付け、かつリブ形状な
どが異なる複数種類のコンテナを適宜交換して取付けた
りする場合には、使用できなくなる。また、キャリア形
状の異なる複数の車両へ乗せ変える場合などでも対応で
きなくなる。このような場合は、ゴムバンドでコンテナ
をキャリアへくくりつける程度の方法しか存在しない
が、この場合には取付に手間取り、かつ位置決めも正確
にできにくく、しかも取付時にはガタつきやすいという
問題がある。そこで、本願はこのような問題点の解決を
目的とする。
【0004】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ため本願にかかる自動2輪車用コンテナ取付装置は、キ
ャリアの一端側へ取付けられる第1固定部材と、キャリ
アの他端側へ取付けられる第2固定部材とを備え、コン
テナの一端側底部近傍外壁面に突出形成されている係合
突部を、予めコンテナ方向へ突出しかつ高さ調節可能に
第1固定部材へ設けられているフック片の下へ差し込み
係合するとともに、コンテナの他端側を第2固定部材で
キャリアへ締め付け固定することを特徴とする。
【0005】第1固定部材は、略直交する2つの取付面
を有し、各取付面にはそれぞれ取付穴を設けるととも
に、直立する取付面はキャリア端部のパイプ部材へ水平
方向から取付可能であり、水平の取付面はキャリアの支
持平面上へ上下方向から取付可能である。
【0006】また、第1固定部材はパイプ部材へ当接さ
れた座板を介してボルトナットで固定されるとともに、
座板はパイプ部材の外周へ当接可能な湾曲部とボルト止
めのための透穴が設られかつパイプ部材と重ならない平
坦部を備えることができる。
【0007】フック片は第1固定部材の第1固定部材の
長手方向両端部に対をなして設けられ、コンテナの側面
に外方へ突出して上下方向へ長く形成された縦リブと当
接可能に両フック片間隔が調節自在にできる。
【0008】さらにフック片は、コンテナの係合突部に
係合する部分と、第1固定部材に対する取付位置とが第
1固定部材の長手方向へずれるように形成できる。
【0009】第2固定部材は、キャリアの端部へ回動自
在に取付けられた回動部材と、この回動部材とコンテナ
とを引張して連結するバックル手段とを備え、回動部材
は係合するバックル手段がコンテナを固定するとき、上
向きに突出してコンテナ底部の端に当接するストッパ部
を有するるように構成できる。
【0010】このバックル手段は、コンテナとキャリア
側の回動部材とを略Y字形に連結してコンテナをキャリ
ア側へ締め付けるようにできる。
【0011】回動部材はバックル手段を係脱自在に係合
するための係合溝を備え、この係合溝はバックル手段と
連結してコンテナを固定するとき下向きに開放され、バ
ックル手段をコンテナから外すと、回動部材の回動によ
って係合溝の開放方向が上向きになる位置まで回動する
ようにできる。
【0012】
【作用】キャリアの前側へ第1固定部材を取付け、キャ
リアの後側へ第2固定部材を取付けると、フック片が第
1固定部材からコンテナ方向へ突出するので、コンテナ
の一端部底部近傍外壁に突出形成されている係合突部
を、フック片の下へ差し込み係合するとともに、コンテ
ナの他端側を第2固定部材でキャリアへ締め付けると、
コンテナをワンタッチ感覚で迅速かつ容易にキャリア上
へ固定できる。このときコンテナの前側はフック片と底
部側フランジの当接によって上下方向ガタつかないよう
になる。しかも、フック片の取付位置を高さ調節自在の
ため、コンテナが異なっても取付可能になる。
【0013】第1固定部材に略直交する2つの取付面を
設け、それぞれに取付穴を形成すると、キャリアの構造
に応じて直立する取付面をキャリア端部のパイプ部材へ
水平方向から取付けることと、水平の取付面をキャリア
の支持平面上へ上下方向から取付けることが可能になる
ので、異なるキャリアに対しても簡単に取付可能にな
る。
【0014】また、パイプ部材の外周へ座板の湾曲部を
当接し、平坦部をボルトナットで第1固定部材へ締め付
ければ、平坦部がパイプ部材と重ならないので十分な締
め付けが可能になり、湾曲部の変形によってガタなしに
第1固定部材を固定できる。
【0015】さらに、第1固定部材のフック片をコンテ
ナの側面に外方へ突出して上下方向へ長く形成された縦
リブと当接するように調節すると、コンテナの取付位置
を正確かつ迅速に位置決めできるとともに、両者の接触
によりコンテナの横ずれも防止できる。
【0016】このフック片は第1固定部材の左右方向両
端部に対をなして設けられ、かつ両フック片間隔を調節
自在のため、コンテナを縦置または横置することによっ
て幅が変化しても固定可能になる。ゆえにリブ間隔の異
なるコンテナの取付、または同一コンテナを縦置または
横置のいずれにも取付できる。
【0017】しかもフック片は、コンテナの係合突部に
係合する部分と、第1固定部材に対する取付位置とが第
1固定部材の長手方向へずれるようにすると、左右を交
換して取付た場合、フック片間隔をより狭く、または第
1固定部材の横幅を越えて側方へ出るほどに広くするこ
ともできる。
【0018】第2固定部材に、キャリアの端部へ回動自
在に取付けられた回動部材と、この回動部材とコンテナ
とに連結され、コンテナをキャリア上へ押しつけて固定
するためのバックル手段とを備えるように構成すると、
バックル手段をコンテナと回動部材へ連結して、バック
ルで締め付けると、簡単にコンテナをキャリアへ押しつ
けてガタのないように固定できる。
【0019】このとき、回動部材はコンテナ固定時にス
トッパ部が上方へ突出してコンテナ底部の端へ当接し、
コンテナが後方等へずれようとするときこれを阻止でき
る。また、バックル手段を外して回動部材を自由にする
と、回動してストッパ部が下方へ向けてコンテナと接触
しないようにでき、その結果、コンテナの積み降ろしを
スムーズにできる。
【0020】このバックル手段は、コンテナとキャリア
側の回動部材とを略Y字形に連結するように構成する
と、コンテナの横方向へ揺動しようとするとき、略V字
形にコンテナを下方へ引く力が生じ、略V字形をなす部
材のうち、揺動方向と反対側がコンテナの浮き上がりを
強く押さえつけるので、揺動を効果的に防止できる。
【0021】さらに、回動部材にバックル手段を係脱自
在に係合するための係合溝を備え、この係合溝をバック
ル手段と連結してコンテナを固定するとき下向きに開放
させれば、バックル手段の下端部をバックル手段の固定
時における引っ張り方向と略平行な上下方向に移動させ
ることにより簡単に着脱できる。また、バックル手段を
回動部材と連結したままコンテナから外すと、回動部材
の回動によって係合溝の開放方向が上向きになるので、
バックル手段から手を離しても回動部材側へぶら下がる
ので、一時的にバックル手段を外すときの作業性がよく
なる。
【0022】
【実施例】図1乃至17に基づいて、第1実施例を説明
する。図2はコンテナの取付け状態を示し、(A)はキ
ャリア100上へコンテナ200を横置で取付けた状
態、(B)は縦置で取付けた状態をそれぞれ示す。
【0023】図1は本実施例に係る自動2輪車用コンテ
ナ支持装置を構成する、コンテナ200、キャリア10
0の前側へ取付けられた前側固定部材300、後側へ取
付けられたリヤホルダ400及びバックル式連結部材5
00の関係を示す展開図である。
【0024】リヤホルダ400とバックル式連結部材5
00で後側固定部材を構成し、また前側固定部材300
は本願の第1の固定部材に、リヤホルダ400及びバッ
クル式連結部材500は同じく第2の固定部材にそれぞ
れ相当している。
【0025】図1においてコンテナ200は、平面視形
状が長方形をなすプラスチック製の上方に開口する容器
であり、左右並びに前後の各側壁202、204、20
6、208には、2個づつ略等間隔で対をなす略J字状
のフック210がその長軸回りに回動自在に取付けられ
ている。各側壁の前後左右の名称は取付状態を基準にす
る。
【0026】上部には上端フランジ220と中間フラン
ジ222が若干の間隔をもって上下に平行して開口部を
囲むように設けられ、両フランジ220と222間は、
多数の縦リブ224で補強されている。
【0027】底部にも底部側フランジ226が全周に外
方へ突出して設けられている。またフランジ222と底
部側フランジ226間も縦リブ230で連結されて補強
されている。
【0028】キャリア100は、この種の自動2輪車に
おけるものの一例であり、略四辺形のメインパイプ11
0、その間に取付けられた平面状の支持板120、前端
車幅方向へ略アーチ状に設けられたクロスバー130、
前方へループ状に突出するグリップ140並びに後端部
から略台形に後方へ突出する延出部150を備えてい
る。支持板120には、穴122が適宜形成されてい
る。
【0029】前側固定部材300、リヤホルダ400及
びバックル式連結部材500の各概要については図1及
び図3に基づいて説明する。
【0030】前側固定部材300はL字状プレート31
0と、この左右両端部へ取付けられるフック片320並
びに前側固定部材300をキャリア100へ取付けする
ための座板330を備える。
【0031】リヤホルダ400は、キャリア100後部
の延出部150部分へ取付けられる部材であり、下向略
コ字状断面をなしてキャリア100の後部パイプ112
及び延出部150の各下側へ配設され、前後方向へ平行
する一対の前後部材410、その各後端部に取付けられ
たプロテクター420、後部パイプ112及び延出部1
50の各上側より左右の各前後部材410の上面へ重な
り、前後部材410とで後部パイプ112及び延出部1
50を挟む一対のバンド430、これら左右のバンド4
30の前後端間を連結するクロスプレート440、44
4、左右の前後部材410間に支持される回動プレート
450を備える。
【0032】バックル式連結部材500は、バックル部
502とアジャスター部504を有し(図1)、バック
ル部502は、一端がフック210ヘ係合可能な一対の
フックロッド510、これら各フックロッド510の他
端部が取付けられる十字形台板520、ヒンジ部材53
0を有する(図3)。
【0033】アジャスター部504はアジャストプレー
ト540、これに一端を連結されたアジャストロッド5
42の周囲に取付けられ、一端をアジャストプレート5
40の屈曲部544へ当接するコイル状のスプリング5
50、アジャストロッド542の先端部に形成されたネ
ジ部543を貫通させ、スプリング550の他端が当接
するジョイント軸560、屈曲部544に結合するアジ
ャストナット570、ジョイント軸560の回りに回動
自在に取付けられた略コ字状のジョイントピース580
を備える。ジョイントピース580に設けられた係合突
出部582は回動プレート450に形成された係合溝4
52に係脱自在である。
【0034】次に各構成部分についての詳細を説明す
る。図4は前側固定部材300のキャリア100に対す
る取付構造を示し、この図及び図1、図3に明らかなよ
うに、座板330は平坦部331を挟んで平行する2つ
の略半円状湾曲部332を有する。各略半円状湾曲部3
32は図4(A)に示すように、メインパイプ110の
前部116とクロスバー130の外周へ重なり、平坦部
331とL字状プレート310の立壁部312間にカラ
ー334を入れ、その両端面を立壁部312及び平坦部
331の各透穴316と333に合わせ、ボルト335
を前方(図の左方)から刺し込み、ナット336を締結
することにより前後方向で固定する。
【0035】このとき、クロスバー130と前部116
の径が異なる場合、カラー334の長さは、ボルト33
5の締め上げによって略半円状湾曲部332を変形させ
てガタなしに固定できるような長さになっている。
【0036】なお、前部116とクロスバー130の間
隔が広すぎる図4(B)の場合、すなわち後述する図1
6の(B)に示すようなキャリアの場合、前後方向へ設
けられる細径の中間パイプ117を横断するように取付
け、下方(裏側)よりカラー334を介して座板330
をボルト335とナット336で固定する。
【0037】このとき、カラー334はメインパイプ1
10の径より若干短くなっており、十分な締め上げを可
能にしている。なお、この場合には、座板330はあま
り変形しないが、略半円状湾曲部332及び平坦部33
1の存在はリブ効果を発揮して剛性が高くなっている。
【0038】図5乃至図10はフック片320の取付に
ついて示す。これらの図及び図1、図3に示すように、
フック片320は、略L字状の係止部322と上下方向
へ長い長穴324が左右方向へずれた位置に形成され、
長穴324と立壁部312の透穴318を重ねてボルト
326及びナット328で取付けられる。(図4参照)
【0039】図4(A)(B)に示すように、係止部3
22はコンテナ200の底部側フランジ226と重な
り、コンテナ200が上下方向へガタつくことを防止す
る。なお、コンテナ200の種類により、底部側フラン
ジ226の高さが異なるのに対応するため、長穴324
によって取付位置を上下調節可能になっている。また後
述するように、係止部322は縦リブ230とも当接
し、コンテナ200の横ずれを防止するようになってい
る。(図7)
【0040】係止部322は中央部に縦リブ230を嵌
合可能なスリット323を有し、左右のフック片320
は対称形になっている。また、透穴318は横方向へ複
数個が並設され、フック片320の横方向における取付
位置を変更可能になっている(図3、5、6、8、
9)。
【0041】図5は図1及び図2に示したコンテナ20
0を縦置で取付ける状態を示し、左右のフック片320
はそれぞれ係止部322を内側にして、かつ、複数の透
穴318のうち内側のものへ取付けられている。このよ
うにすると、左右の係止部322の間隔L1が短くな
り、狭い側壁202(204)に形成された狭い間隔の
縦リブ230間へ入るようになっている。
【0042】また、図6は横置の場合を示し、図5にお
けるフック片320をはずして左右逆にしてかつ外側の
透穴318へ取付けることにより、係止部322の間隔
L2をコンテナ200の広い側壁206(208)に形
成された広い間隔になっている縦リブ230の間隔と一
致するように広げている。
【0043】図7は、図5または図6における縦リブ2
30と係止部322の関係を示し、コンテナ200が横
方向へガタつこうとするとき、縦リブ230と係止部3
22が当接して防ぐようになっている。
【0044】図8乃至図10は、リブ形状が異なる別の
コンテナ200を取付ける場合を示し、図8に示す縦置
の場合は、上下垂直な縦リブ230と斜めリブ232の
間に係止部322が入り、コンテナ200が左右いずれ
の方向へ移動しようとしても縦リブ230または斜めリ
ブ232のいずれかと当接可能である。
【0045】図9に示す横置の場合は、横置状態の取付
を示し縦リブ230がスリット323へ嵌合し、台形状
のリブ234の斜め部分は係止部322の側方を通過す
るようになっている。
【0046】図10はこの横置状態における各縦リブ2
30、台形状のリブ234とフック片320の関係を示
す。
【0047】図11はリヤホルダ400の詳細な取付構
造を示す。この図と、図1及び図3に明らかなように、
前後部材410の上面には前後長手方向に長穴412、
413が設けられ、この穴を利用してバンド430の前
端部432に形成された透穴433とクロスプレート4
40の透穴441を合わせ、ボルト442とナット44
3で前後部材410と結合している。また、バンド43
0の後端部434は透穴435とクロスプレート444
の透穴445を重ね、ボルト446とナット447で前
後部材410へ取付けられている。
【0048】長穴412及び413を設けることによ
り、仕様が異なるキャリア100に取付けるとき、後部
パイプ112と延出部150の後端部152との間隔L
3に変化が生じても、これに対応して取付位置が調節可
能である。クロスプレート440及びクロスプレート4
44は平行四辺形リンクを形成してその際の平行度を出
すために役立っている。
【0049】また、図11に明らかなように、バンド4
30は前端部432と後端部434の高さH1とH2が
異なっており(H1<H2)、後部パイプ112と後端
部152の間隔L3が狭くなっても、バンド430の中
間部が上方へ湾曲するように前端部432側を変形させ
て長さを調節可能になっている。
【0050】なお、バンド430の後端部434近くに
は、位置決め突起436が下方へ突出している。位置決
め突起436は後端部434側の屈曲部438との間に
後端部152を嵌合可能な大きさの溝439を形成し、
左右の前後部材410が横方向へずれないようになって
いる。
【0051】H1とH2の差はクロスプレート440の
略肉厚程度であり、後部パイプ112と後端部152の
間隔が十分な場合にはクロスプレート440を前端部4
32と前後部材410の間に入れ、そうでない場合は、
前端部432の上へ重ねる。図示状態は後者の場合であ
る。
【0052】さらに、図3に示すように、前後部材41
0の上面には、長穴412と413の間に前側取付穴4
14が、413と後端部の間には後側取付穴415が設
けられている。これら414、415のいずれかには、
クランク形ブラケット416がその透穴417を一致さ
せてボルト418とナット418aで取付けられる。
【0053】また、クランク形ブラケット416の他の
透穴419には、回動プレート450の側壁454に形
成された透穴455が一致され、段付きボルト456と
ナット458により回動自在に取付けられている。ブラ
ケット416の下端部459は前後部材410の外側面
へ当接するよう屈曲し、位置決めになっている。
【0054】前側取付穴414は横置用取付位置であ
り、後側取付穴415は縦置用取付位置である。図11
は回動プレート450を横置用取付位置にした状態であ
り、回動プレート450の中央部451のうち、係合溝
452と反対側へ突出する部分がストッパー部453を
なし、コンテナ200が後退したとき、底部228の周
囲に形成された底壁229の後部側部分が当接するよう
になっている。プロテクタ420はゴム等の弾性部材で
あり、ボルト422とナット424により前後部材41
0の後端部に設けられた透穴411を通して取付けられ
ている。
【0055】図12は、バックル式連結部材500の後
方視、図13は、側面視をそれぞれ示す。これらの図1
2、13及び図3に明らかなように、バックル式連結部
材500は締付時に2本のフックロッド510の各先端
屈曲部512がそれぞれフック210に係合し、かつ下
端のジョイントピース580が回動プレート450へ係
合することにより略Y字状をなす(図12参照)。
【0056】フックロッド510の直線状をなす直線状
本体部513に対して、下端部の取付脚514は鋭角状
に屈曲し(図13)、略十字形をなす台板520の両側
中間部523に設けられた透穴524(図3)に遊嵌さ
れている。取付脚514の先端側より屈曲点側へ入った
位置には図13に明らかなように、大径のワッシャ51
5が予め取付けられており、透穴524を貫通して台板
520の反対面へ突出した先端部にはワッシャ516が
取付けられ、割りピン518で抜け止めされている。
【0057】このようにすると、フックロッド510と
台板520の間に強い力が加わったときでも、ワッシャ
516に力がかかりにくくなるので、割りピン518の
耐久性を向上できる。
【0058】台板520の上端部にはフック522がネ
ジ止めされており、これにヒンジ部材530の掛け金5
38が係合可能になっている。掛け金538は略くの字
状をなし、その屈曲点と台板520との間にグリップ1
40(図1)が挟まる程度の間隙が形成されている(図
16参照)
【0059】掛け金538の下端部はヒンジ部材530
のレバー536側面へ回動自在に取付けられている。図
に示すようにレバー536の上端部537は、ヒンジ軸
539(図12)を介してヒンジ部材530の基部53
1へ取付けられている。
【0060】また、レバー536はロック534によっ
てヒンジ部材530と一体化又は分離自在になってい
る。ロック534の詳細構造は省略するが公知の種々な
形式のものを使用でき、本実施例ではロック534を押
し込むことによりアンロックできる。
【0061】ロック534をアンロックしてレバー53
6を上方へ回動させると、図13に明らかなように、掛
け金538の先端部がフック522から外れるので、台
板520を上動させ、フックロッド510の先端屈曲部
512をフック210の先端部212を乗り越えてフッ
ク210と係脱可能な位置まで移動可能である。
【0062】台板520の下端部525に上下方向へ形
成された長穴526は、アジャストプレート540の透
穴545並びに本体531の透穴533を一致させ(図
13)、ボルト529とナット532で三者が一体化さ
れている。ボルト529の周囲には長穴526内へ入る
カラー527が取付けられ、ワッシャ528で抜け止め
され、これにより、台板520がヒンジ部材530に対
して上下移動自在になっている。
【0063】アジャストプレート540はヒンジ部材5
30と一体であり、アジャストナット570をアジャス
トロッド542に対して進退調節することにより、バッ
クル式連結部材500の長さ調節が自在になっており、
ガタのないようにコンテナ200を固定可能である。な
お、アジャストナット570のジョイント軸560と当
接する端面は、ジョイント軸560の外周と略一致する
凹曲面572に形成され、調節時のクリック感を得るよ
うになっている。
【0064】図13に明らかなように、アジャストロッ
ド542とジョイントピース580の連結点であるジョ
イントロッド560の中心と、ジョイントピース580
と回動プレート450の連結点である係合突出部582
の中心間は、高さ方向の変位量D1及び前後方向の変位
量D2に示すように、大きく変位しているので、バック
ル式連結部材500を締め付けることによって、フック
ロッド510の先端屈曲部512と係合突出部582間
に、コンテナ200を締め付ける方向へ強く力が働き易
くなる。
【0065】図14はバックル式連結部材500と回動
プレート450の関係を示し、回動プレート450はそ
の軸支点であるボルト456の位置とジョイントピース
580の前面に形成された係合突出部582との係合点
が前後方向にずれており、かつボルト456より後方に
重心があるため、バックル式連結部材500のフックロ
ッド510をフック210から外すか、バックル式連結
部材500自体を係合突出部582で回動プレート45
0と外すことにより、ボルト456の回りに時計回り方
向へ自重により回動する。回動プレート450を自由に
した場合は、ストッパー部453が下方へ向いて垂れ下
がった状態になり、コンテナ200を積み降ろしすると
き、底部228と干渉しなくなる。
【0066】一方、係合突出部582を回動プレート4
50と係合し、先端屈曲部512をフック210へ係合
させて、ヒンジ部材530を掛け金538とフック52
2の係合状態にすれば、回動プレート450はボルト4
56の回りに反時計回り方向へ回動され、ストッパー部
453がコンテナ200の底壁229へ当接してコンテ
ナ200の後方ずれを防止する。
【0067】次に本実施例の作用について説明する。ま
ず、図1に示すように、コンテナ200を横置にする場
合は、予め、前側固定部材300をキャリア100の前
端部へ取付け、かつ予め上下方向を調節して取付けた左
右の係止部322を図6又は図9のように取付ける。
【0068】一方、回動プレート450は、図11の横
置位置へ取付ける。この状態でキャリア100上へコン
テナ200を横置で乗せ、左右の縦リブ230の内側に
近接して係止部322が位置するか(図6)又は、スリ
ット323に縦リブ230が嵌合する(図9)ように位
置合わせをして側壁206の底部側フランジ226を係
止部322の下へ差し込む。
【0069】これにより、係止部322が底部側フラン
ジ226及び縦リブ230と当接可能になるのでコンテ
ナ200の前側が上下並びに左右方向で位置決めされ
る。このとき、後部側は、回動プレート450のストッ
パー部453が下向きに回動しているので、ストッパー
部453と底部228が干渉せず、コンテナ200をス
ムーズにキャリア100上へ乗せることができ、かつ、
回動プレート450を変形させるおそれもない。
【0070】続いて予め長さ調節されたバックル式連結
部材500の係合突出部582を回動プレート450の
係合溝452へ係合させ、かつレバー536を開いた状
態にして(図13)、一対のフックロッド510の先端
屈曲部512それぞれを左右のフック210へ係合さ
せ、レバー536を閉じると、図12及び図14の取付
状態となる。
【0071】この状態(図12、14)では、バックル
式連結部材500がそのフックロッド510でフック2
10を下方へ引張り、かつ、係合突出部582が回動プ
レート450を上方へ引張ることにより、コンテナ20
0を強くキャリア100上へ押し付けて確実に固定す
る。
【0072】しかも、コンテナ200が横揺れにより図
12の左右方向へ傾こうとしても、バックル式連結部材
500がY字状をなし、その対をなすフックロッド51
0が左右のフック210を引張ることにより、これらの
フック210に対して係合突出部582の係合点P方向
へ略V字状に引張ることになる。
【0073】ゆえに、バックル式連結部材500が中心
線を中立状態C0から傾いた状態C1に変化しようとし
ても、このような変化は防止され、より強くコンテナ2
00をキャリア100上へ押し付けるように作用するの
で横揺れによるガタつきを効果的に防止できる。
【0074】さらに、図14に明らかなように、コンテ
ナ200が後方へずれようとして底壁229の後部でス
トッパー部453を後方へ押すと、回動プレート450
は図の時計回りに回動しようとするが、回動プレート4
50は本来フックロッド510に引張られた係合突出部
582との係合により反時計回り方向へ回動しようとし
ているので、この動きは、バックル式連結部材500に
よる引張力を強めることになる。
【0075】その結果、このような動きも阻止できるの
で、後端部における上下方向のガタつきも防止できる。
コンテナ200前部における横揺れ並びに上下動時のガ
タつき防止は前述した。なお、コンテナ200を縦置す
る場合は、係止部322を図5または図8のように取付
け、かつ、回動プレート450を図11の縦置位置へ変
更すれば横置と同様にできる。
【0076】このように、本実施例によれば、コンテナ
200のキャリア100上における固定をワンタッチ感
覚で容易かつ迅速に行うことができ、かつ、ガタの少な
い安定した固定が可能になる。しかも、横置、縦置のい
ずれも可能であり、その上キャリア100やコンテナ2
00の形成が変化しても、確実にコンテナ200の固定
が可能になる。
【0077】図15は、バックル式連結部材500のフ
ックロッド510をフック210から外したときにおけ
る回動プレート450との挙動を示す図である。図中の
a乃至dは、ボルト456の軸心と係合突出部582と
の係合点を結ぶ線分の変化を示す。
【0078】まず、aはバックル式連結部材500によ
るコンテナ200を締結した状態であり、係合溝452
は真下を向き(図11)、bは、レバー536を開いた
ためジョイントピース580がヒンジ部材530と共に
下方ヘ移動し、その結果、回動プレート450が時計回
り方向へ若干回動し、係合溝452が斜め下向きになっ
た状態を示している。
【0079】この状態では、まだフックロッド510が
フック210と係合しているため、係合突出部582は
係合溝452から外れないがフックロッド510をフッ
ク210から外し、係合溝452の傾きと合わせて係合
突出部582を斜め下方へ速やかに移動させれば、係合
突出部582は係合溝452から簡単に外れる。
【0080】cは、横置時において、フック210から
フックロッド510を外したバックル式連結部材500
を、図14に仮想線で示すように上側を後傾させて下
げ、後端部152(図1)上へもたれかけた状態を示
し、この時、回動プレート450は係合溝452が斜め
上向きになるまで回動するため、この時点でバックル式
連結部材500から手を離しても、バックル式連結部材
500は回動プレート450から外れて脱落しない。
【0081】dは縦置時において、cの段階でバックル
式連結部材500から手を離した状態を示す。この場
合、バックル式連結部材500は支えるものがないの
で、上下逆転して垂れ下がるが、回動プレート450は
さらに回動して係合溝452がより上向きになるので、
バックル式連結部材500は回動プレート450からぶ
ら下がった状態となる。
【0082】したがって、バックル式連結部材500か
ら手を離してもキャリア100側へ取付けけておくこと
ができ、コンテナ200を乗せ換える時など、一時的に
バックル式連結部材500をはずす場合の作業時おける
取扱が便利になる。
【0083】したがって、バックル式連結部材500を
迅速にキャリア100側から取りはずすことができると
同時に、手放し状態でもキャリア100側へ取りつけて
おくことができるという、相反する要請を同時に満足さ
せることができる。
【0084】図16は、コンテナ200を固定しない場
合におけるバックル式連結部材500の支持構造を示
し、(A)に示す本実施例のキャリア100におけるグ
リップ140、又は、(B)に示す別形式のキャリア1
00に設けられたグリップ140を台板520と掛け金
538の間に挟み、かつ掛け金538をフック522へ
係合することにより、ぶら下げ支持させたものである。
このようにすると、バックル式連結部材500を不使用
状態のとき、確実かつ邪魔にならず保持できる。
【0085】但し、バックル式連結部材500の支持対
象は、グリップ140に限らず、キャリア100の他の
部分又はフレーム側の適宣なパイプ部材等へ取付けるこ
ともできる。
【0086】図17は前側固定部材300等の結合部材
を変更した別実施例である。なお、前実施例と同様機能
部分については同一符号を使用する(他の実施例も同
様)。
【0087】本実施例では、前側固定部材300を取付
けるための座板330(図3)に代えて、スチールバン
ド600を用いている。このスチールバンド600は、
湾曲した中央部612を挟んで、その頂部から長さがL
4,L5(L4<L5)と異なる取付脚602及び61
4を有する。長い方の602は、その透穴604とL字
状プレート310の立壁部312に設けられた透穴60
8と重ね、ボルト610と取付脚602側のウェルドナ
ット606により固定される。
【0088】一方、短い方の取付脚614はその透穴6
16をL4とL5の差もしくはそれより小さな寸法の長
さを有するカラー618を介して、立壁部312側の透
穴620と合わせ、ボルト622、ナット624で取付
けられる。このとき取付脚614を短くすることによ
り、中央部612が当接するクロスバー130の径が大
小に変化しても中央部612及び取付脚614側を変形
させることにより、ガタなしに取付け可能である。
【0089】したがって、このスチールバンド600を
用いると、取付相手のパイプの径にあまりこだわらずに
済むので汎用性が増し、図に例示するような、後部11
6とコーナー部115や、図1における後部パイプ11
2とリヤホルダ400との取付けにも利用できる。な
お、図示を省略してあるが、バックル式連結部材50
0、回動プレート450、プロテクター420等の取付
部も同様である。
【0090】特にコーナー部115の取付けにおいて、
横壁部314側に、非コーナー部用の取付穴626、6
28を形成するとともに、コーナー部115と対応する
位置には、長穴630を挟んで、両側に取付穴632、
634が弧状に形成され、図に示すようにL字状プレー
ト310をコーナー部115で取付可能にしている。
【0091】なお、長穴630は誤差吸収用であり、長
穴630と取付穴632又は取付穴634の組み合わせ
で取付ける。この組み合わせは、コーナー部115との
位置関係によって選択する。図中の支持板120にはボ
ルト穴121を利用して図示しないボルトによって前後
部材410が取付けられている。
【0092】図18は、バックル式連結部材500のフ
ックロッド510(図13)に代えて押えプレート70
0を使用する第3実施例である。プレート700は上端
部に上端フランジ220を嵌合する屈曲部702が形成
され、それより下方に縦リブ224を係合する略L字状
の屈曲腕部704が横方向へ突出形成されている。
【0092】プレート700の下端部には透穴706が
形成され、段付ボルト708とナット709により図示
しない両側中間部523の透穴524(図3)へ取付可
能になっている。そこで、屈曲部702を上端フランジ
220に掛け、かつ、屈曲腕部704を縦リブ224と
係合させた状態で透穴706を段付ボルト708とナッ
ト709で台板520の上端部へフックロッド510の
代わりに取付ければ、コンテナ200を確実に固定でき
る。この方法によれば、プレート700をコンテナ20
0の仕様毎に専用化する必要があるが、構造を簡単に
し、かつ、廉価に製造できる。
【0093】図19は、図18のものにより汎用性を持
たせた第4実施例であり、プレート700は、上部71
0と下部720に分離され、上部710下端の取付穴7
12と下部720上部の長穴722でボルト730及び
ナット732により連結されている。なお、取付穴71
2を長穴とし、長穴722を丸穴と逆にすることもで
き、また、双方を長穴にすることもできる。
【0094】さらに、屈曲腕部704をナット710と
別体にし、両者をそれぞれに形成された長穴714と7
40を交差させて重ね、ナット710と下部720の連
結に用いたものと別のボルト730及びナット732で
連結するようにもできる。このようにすると、プレート
700の長さ、並びに屈曲腕部704の張り出し量を伸
縮自在に調整できるのでより汎用性が増すことになる。
【0095】なお、本願の発明はこれらの実施例に限定
されるものでなく種々に変形可能であり、例えば、前側
固定部材300をキャリア100の左右いずれか側端部
に、リヤホルダ400とバックル式連結部材500を反
対側の端部へ取付けるようにもできる。ようは、これら
の部材をキャリア100の前後又は左右の端部間へ設け
るようにすればよい。
【0096】図20は第5実施例に係るバックル式連結
部材500を示す。このバックル式連結部材500はフ
ックロッド510のみ異なっている。すなわち直線状本
体部513の自由端側に形成された先端屈曲部512が
フック210との係合時に、フック210の取付軸部2
16の軸線方向と略平行になるよう、直線状本体部51
3の軸方向から角αだけねじれている。
【0097】このようにすると、フック210の先端部
212を通らずに鞍部214へ直接掛け易くなる。ま
た、鞍部214側の幅を広げておけばさらに掛かり易く
なる。そのうえ、フックロッド510の先端部512の
ねじれによってフック210の向きが図示の内向きでな
く、外向きや後向きに変わっていても容易に掛けること
ができる。
【0098】図21は第6実施例に係るバックル式連結
部材500を示し、この実施例もフックロッド510の
先端屈曲部512が異なっている。すなわち先端屈曲部
512は直線状本体部513と平行な位置から角βだけ
広がっている。このようにすると前実施例同様にフック
210の鞍部214へ掛け易くなる。
【0099】また、取付脚514は両側中間部523の
透穴524を貫通した先端側には、ゴムなどの弾性体ワ
ッシャ519及び通常の金属ワッシャ516がはめら
れ、割ピン518で抜け止めされている。弾性体ワッシ
ャ519は予め多少圧縮されており、先端屈曲部512
の台板520平面に対する傾斜角度を調節するときにフ
リクションを与え、任意の傾斜角度を得ることができ
る。したがって、フックロッド510のY又はV字形状
(図20参照)を維持でき、掛け易くなる。
【0100】さらに、係合突出部582はネジ587を
ジョイントピース580側に設けられたウエルドナット
588へ取付けることにより構成されている。このよう
にすると、大形のワッシャ585を用いた第1実施例に
対して、ネジ587の頭部をより小さくできるので、回
動部材450に対する脱着を容易にできる。
【0101】図22はこの回動部材450を変形させた
第7実施例であり、中央部451と側壁454との変化
部に略V字形の屈曲部450aが設けられている。この
ようにすると、屈曲部450aによるリブ効果によって
中央部451と側壁454へ逆向きの大荷重がかかった
ときにおける曲げ変形をより防止できる。また、係合溝
452の開放部は図中の拡大部にも示すように、カット
部452aが形成されている。これにより、係合溝45
2の間口が広がり、係合突出部582の脱着が容易にな
っている。
【0102】図23及び図24はさらに変形されたバッ
クル式連結部材500に関する第8実施例を示す。この
バックル式連結部材500はフックロッド510が略三
角形状をなし、これまでの各実施例における左右の直線
状本体部513の先端屈曲部512間を横部材510a
で連結した形状に相当している。
【0103】フック522の台板520に対する取付部
の上端は、一端を横部材510aへ溶接された連結プレ
ート522cの下端部と一緒に、ネジ522aとナット
522bで共締めされている。また連結プレート522
cの下端は略直角に折り曲げられたストッパ部522d
をなし、このストッパ部522dによって予めフック5
22に係合されている掛け金538が外れないようにな
っている。
【0104】このバックル式連結部材500は、予め横
部材510aを左右のフック210へ掛けておき、バッ
クルを開いた状態でジョイントピース580を回動部材
450へ係合してからバックルを閉じて使用する。この
ようにすると常時バックル式連結部材500をコンテナ
側へ係合させておくことができるので、バックル式連結
部材500をコンテナと一体にして取り扱い時に便利で
ある。
【0105】また、横部材510aが長いのでフック2
10の位置が多少横方向へずれても取付可能になる。そ
のうえ、連結プレート522cを設けたので、バックル
を開いたときに掛け金538の先端がフック522を越
えて台板520のフック522が設けられている側と反
対側面へ回り込むことを防止できる。
【0106】以上の各実施例並びにそれらの組み合わせ
によって得られる特徴点をまとめると以下の通りであ
る。 (1)コンテナ200の前部を前側固定部材300の係
止部322へ差し込み、後部をキャリア100へ着脱自
在に取付けたバックル式連結部材500によりワンタッ
チ式に固定することにより、簡単、迅速 かつ確実にコ
ンテナ200の固定ができること。 (2)バックル式連結部材500をキャリア100上で
前後方向へ移動させて取付けることにより、コンテナ2
00を横置又は縦置自在に取付可能にすること。 (3)前側固定部材300を固定するための座板330
をキャリア100の前方又は下方から取付可能にしてキ
ャリア100の形状変化に対応させたこと。 (4)座板330は平坦部を挟んで2つの平行する湾曲
部を有し、かつ、平坦部を座板330が当接するパイプ
部材の径よりも短いカラー334を介してボルト335
とナット336で締め付けることにより、パイプ部材の
径が相違したり、誤差があっても、座板330の変形に
より、ガタなしに取付けでき、キャリア100側の仕様
の相違や製造誤差にかかわらず取付可能にしたこと。 (5)フック片320は底部側フランジ226の上へ重
なることによりコンテナ200前部における上下方向の
ガタつきを防止し、かつ、コンテナ200の縦リブ23
0に当接することにより横方向のずれによるガタつきを
防止できること。 (6)フック片320はL字状プレート310の左右へ
取付けられ、その取付位置を内方又は外方へ移動させる
ことにより、横置又は縦置時の縦リブ230の位置の変
化に対応できること。 (7)フック片320が左右へ分離した独立部材である
ため、コンテナ200のガタ防止が確実になること。 (8)フック片320は取付位置324と係止部322
の位置が内外へずれており、かつ左右で対称的に設けら
れるため、左右を交換して取付けることにより、左右の
係止部322間の距離を変化させて横置又は縦置に対応
できること。 (9)係止部322に設けたスリット323に縦リブ2
30を嵌合することにより、コンテナ200のガタつき
を防止すること。 (10)フック片320は長穴324により取付位置の
高さ調節が可能であり、長穴324はフック片320側
又はL字状プレート310側のいずれか一方又は双方へ
設けることができること。 (11)バックル式連結部材500の下端部を係止する
リヤホルダ400はキャリア100に対して前後方向へ
伸縮自在に取付可能であり、これにより、横置及び縦置
に対応できること。 (12)リヤホルダ400はキャリア100後部のパイ
プ部材112、152を上下に挟む前後部材410とバ
ンド430を有し、バンド430の前後両端部は前後部
材410後端部のキャリア100に対する後方突出量を
調節できる。 (13)バンド430は両端が前後部材410方向へ屈
曲し、かつ、一端部が他端部よりも屈曲長さが短くなっ
ており、これにより、一対のパイプ部材112、152
間の長さが変動してもバンド430を変形させることに
より取付可能にできる。 (14)短い方の端部432は、変形を必要とすると
き、座板440を上下へ重ね、そうでない場合は下へ重
ねて長い方の端部434側と実質的に同じにすることが
できる。 (15)前後部材410とバンド430は左右各一対で
設けられ、バンド430の前後端間はクロスプレート4
40と444で連結され、平行四辺形リンクを形成し、
平行度を保って取付位置を調節できるとともに、これら
クロスプレート440と444を座板に利用できる。 (16)バンド430のパイプ部材152近傍に下方へ
突出する位置決め突起436を設け、これにより、平行
四辺形リンクの横方向移動を防止することができる。 (17)バックル式連結部材500の下部が連結するキ
ャリア100側に回動プレート450を回動自在に設
け、その一部に形成したストッパー部453がキャリア
100の固定時に上方へ突出して底壁229に当接して
後方へのずれを防止し、キャリヤを固定しないときは、
下方へ回動させて底部228と干渉しないように、キャ
リア100の積み降ろしをスムーズにすること。 (18)回動プレート450は前後部材410に設けた
前後の取付位置414、415へ選択的に取付けられ、
横置、縦置に対応できること。 (19)バックル式連結部材500は略Y字状の部材で
あり、コンテナ200の後部を横方向及び上下方向のい
ずれにもガタつきにくくなるように確実にキャリア10
0上へ固定できるようにしたこと。 (20)バックル式連結部材500はバックル部502
とアジャスター部504を備え、バックル部502はフ
ックロッド510の先端屈曲部512におけるフック2
10に対する係脱を可能にし、アジャスター部504
は、ヒンジ部材530から下方へ延出するアジャストロ
ッド542上における係合突出部582の位置を移動さ
せることにより、バックル式連結部材500の長さを調
節して確実な固定を可能にすること。 (21)バックル式連結部材500の係合突出部582
は、コンテナ200の固定時に下向きに開放された係合
溝452と係合するため、バックル式連結部材500の
フックロッド510をフック210から外すと迅速に係
合突出部582を係合溝452から外してバックル式連
結部材500を分離できること。 (22)係合突出部582を係合したままの状態で係合
溝452が上方へ向くまで回動プレート450が回動で
きるので、コンテナ200の積み降ろし時に、バックル
式連結部材500を回動プレート450と係合させたま
まぶら下げておくことができるため、作業が便利なるこ
と。 (23)バックル式連結部材500を不使用の場合に
は、キャリア100のグリップ140等へヒンジ部材5
30を利用して係合保持できること。 (24)キャリア100に対する前側固定部材300等
の固定をスチールバンド600でするとともに、スチー
ルバンド600は中央に湾曲した中央部612、その両
側に中央部612の頂部からの長さが異なる取付脚60
2と取付脚614を設け、これら取付脚602及び取付
脚614をボルト610及び622で締め付け、取付脚
614等を変形させて固定することにより、パイプ部材
の径や製造誤差に影響されない取付けを可能とし、かつ
汎用性を有すること。 (25)パイプ部材のコーナー部115で、スチールバ
ンド600を用いて前側固定部材300取付可能にした
こと。 (26)フックロッド510に代えて、上端フランジ2
20を嵌合する屈曲部702及び縦リブ224と係合す
る屈曲腕部704を上端に有するプレート700を用い
ることにより、構造をより簡単にしたこと。 (27)プレート700を上部710と下部720に2
分割して長手方向へ伸縮自在とし、かつ屈曲腕部704
をプレート700に対して横方向へ伸縮自在に取付ける
ことによりさらに汎用性を増したこと。 (28)フックロッド510の屈曲した先端部512が
フック210との係合時に、フック210の取付軸部2
16の軸線方向と略平行になるよう、直線状本体部51
3の軸方向から角αだけねじり、フック210に対する
掛け外しを容易にしたこと。 (29)フックロッド510の先端部512が直線状本
体部513と平行な位置から角βだけ広け、フック21
0に対する掛け外しを容易にしたこと。 (30)台板520から突出した取付脚514にゴムな
どの弾性体ワッシャ519をはめ、この弾性体ワッシャ
519を予め多少圧縮して、先端部512の台板520
平面に対する傾斜角度を調節して、フックロッド510
を略V又はY字状に維持するためのフリクションを与え
たこと。 (31)係合突出部582をジョイントピース580側
に設けられたウエルドナット588へ取付けるネジ58
7で構成し、ネジ587の頭部を小さくできることによ
り回動部材450との着脱を容易にしたこと。 (32)回動部材450の中央部451と側壁454と
の変化部に略V字形の屈曲部450aを設け、リブ効果
によって中央部451と側壁454へ逆向きの大荷重が
かかったときにおける曲げ変形を防止すること。 (33)回動部材450の係合溝452の開放部にカッ
ト部452aを形成し、係合溝452の間口を広げて係
合突出部582の脱着を容易にしたこと。 (34)フックロッド510が略三角形状をなすように
左右の直線状本体部513の先端部512間を横部材5
10aで連結し、予め横部材510aを左右のフック2
10へ掛けておき、バックルを開いた状態でジョイント
ピース580を回動部材450へ係合してからバックル
を閉じて使用することにより、バックル式連結部材50
0をコンテナと一体にして取り扱えるようにし、かつ横
部材510aが長いのでフック210の位置が多少横方
向へずれても取付可能にしたこと。 (35)上端が横部材510aへ連結された連結プレー
ト522cの下端部を、フック522と一緒に台板52
0へ取付けるとともに、連結プレート522cの下端を
略直角に折り曲げてストッパ部522dとし、このスト
ッパ部522dによって予めフック522に係合されて
いる掛け金538が外れないようにし、バックルを開い
たときに掛け金538の先端がフック522を越えて台
板520のフック522が設けられている側と反対側面
へ回り込むことを防止すること。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の展開斜視図
【図2】 使用態様の斜視図
【図3】 第1実施例の詳細展開斜視図
【図4】 第1実施例の要部断面図
【図5】 第1実施例の部分説明図
【図6】 第1実施例の部分説明図
【図7】 第1実施例の部分断面図
【図8】 第1実施例の部分説明図
【図9】 第1実施例の部分説明図
【図10】 第1実施例の部分断面図
【図11】 第1実施例の要部部分断面図
【図12】 第1実施例の要部説明図
【図13】 第1実施例の要部側面図
【図14】 第1実施例の要部動作説明図
【図15】 第1実施例の要部動作説明図
【図16】 第1実施例の要部使用説明図
【図17】 第2実施例の展開斜視図
【図18】 第3実施例の要部説明図
【図19】 第4実施例の要部説明図
【図20】 第5実施例に係る図12相当図
【図21】 第6実施例に係る図13に略相当する図
【図22】 第7実施例に係る要部の斜視図
【図23】 第8実施例に係る図12相当図
【図24】 第8実施例に係る要部拡大断面図
【符号の説明】
100:キャリア、200:コンテンナ、300:前側
固定部材(第1固定部材)、320:フック片、40
0:リヤホルダ(第2固定部材)、450:回動プレー
ト、500:バックル式連結部材 (第2固定部材)、
530:ヒンジ部材
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願は、自動2輪車用コンテ
ナ取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動2輪車用コンテナ取付装置の一例と
して、実開昭58ー73097号がある。これには、自
動2輪車の後部キャリアへ物入れを着脱自在に取付ける
ための構造が示され、物入れ底部前方にはフックが、後
方にはかんぬき受け部が設けられ、一方、キャリアには
前部にフック受け部が、後部にはかんぬきが設けられ、
物入れを迅速にキャリアへ着脱できるようになってい
る。なお、本明細書で使用する前後左右及び内外の各方
向は、原則として車両取付状態のキャリヤ並びにコンテ
ナを積載した状態の車両進行方向を基準とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にキャリアへ取付ける物入れが特定され、かつキャリア
と物入れの双方へ予め専用の取付部材を設けておく場合
には問題がないが、平面視が長方形をなす一つのコンテ
ナを縦置、横置に随時変更して取付け、かつリブ形状な
どが異なる複数種類のコンテナを適宜交換して取付けた
りする場合には、使用できなくなる。また、キャリア形
状の異なる複数の車両へ乗せ変える場合などでも対応で
きなくなる。このような場合は、ゴムバンドでコンテナ
をキャリアへくくりつける程度の方法しか存在しない
が、この場合には取付に手間取り、かつ位置決めも正確
にできにくく、しかも取付時にはガタつきやすいという
問題がある。そこで、本願はこのような問題点の解決を
目的とする。
【0004】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ため本願にかかる自動2輪車用コンテナ取付装置は、キ
ャリアの一端側へ取付けられる第1固定部材と、キャリ
アの他端側へ取付けられる第2固定部材とを備え、コン
テナの一端側底部近傍外壁面に突出形成されている係合
突部を、予めコンテナ方向へ突出しかつ高さ調節可能に
第1固定部材へ設けられているフック片の下へ差し込み
係合するとともに、コンテナの他端側を第2固定部材で
キャリアへ締め付け固定することを特徴とする。
【0005】第1固定部材は、略直交する2つの取付面
を有し、各取付面にはそれぞれ取付穴を設けるととも
に、直立する取付面はキャリア端部のパイプ部材へ水平
方向から取付可能であり、水平の取付面はキャリアの支
持平面上へ上下方向から取付可能である。
【0006】また、第1固定部材はパイプ部材へ当接さ
れた座板を介してボルトナットで固定されるとともに、
座板はパイプ部材の外周へ当接可能な湾曲部とボルト止
めのための透穴が設られかつパイプ部材と重ならない平
坦部を備えることができる。
【0007】フック片は第1固定部材の長手方向両端部
に対をなして設けられ、コンテナの側面に外方へ突出し
て上下方向へ長く形成された縦リブと当接可能に両フッ
ク片間隔が調節自在にできる。
【0008】さらにフック片は、コンテナの係合突部に
係合する部分と、第1固定部材に対する取付位置とが第
1固定部材の長手方向へずれるように形成できる。
【0009】第2固定部材は、キャリアの端部へ回動自
在に取付けられた回動部材と、この回動部材とコンテナ
とを引張して連結するバックル手段とを備え、回動部材
は係合するバックル手段がコンテナを固定するとき、上
向きに突出してコンテナ底部の端に当接するストッパ部
を有すように構成できる。
【0010】このバックル手段は、コンテナとキャリア
側の回動部材とを略Y字形に連結してコンテナをキャリ
ア側へ締め付けるようにできる。
【0011】回動部材はバックル手段を係脱自在に係合
するための係合溝を備え、この係合溝はバックル手段と
連結してコンテナを固定するとき下向きに開放され、バ
ックル手段をコンテナから外すと、回動部材の回動によ
って係合溝の開放方向が上向きになる位置まで回動する
ようにできる。
【0012】
【作用】キャリアの前側へ第1固定部材を取付け、キャ
リアの後側へ第2固定部材を取付けると、フック片が第
1固定部材からコンテナ方向へ突出するので、コンテナ
の一端部底部近傍外壁に突出形成されている係合突部
を、フック片の下へ差し込み係合するとともに、コンテ
ナの他端側を第2固定部材でキャリアへ締め付けると、
コンテナをワンタッチ感覚で迅速かつ容易にキャリア上
へ固定できる。このときコンテナの前側はフック片と底
部側フランジの当接によって上下方向にガタつかないよ
うになる。しかも、フック片の取付位置を高さ調節自在
のため、コンテナが異なっても取付可能になる。
【0013】第1固定部材に略直交する2つの取付面を
設け、それぞれに取付穴を形成すると、キャリアの構造
に応じて直立する取付面をキャリア端部のパイプ部材へ
水平方向から取付けることと、水平の取付面をキャリア
の支持平面上へ上下方向から取付けることが可能になる
ので、異なるキャリアに対しても簡単に取付可能にな
る。
【0014】また、パイプ部材の外周へ座板の湾曲部を
当接し、平坦部をボルトナットで第1固定部材へ締め付
ければ、平坦部がパイプ部材と重ならないので十分な締
め付けが可能になり、湾曲部の変形によってガタなしに
第1固定部材を固定できる。
【0015】さらに、第1固定部材のフック片をコンテ
ナの側面に外方へ突出して上下方向へ長く形成された縦
リブと当接するように調節すると、コンテナの取付位置
を正確かつ迅速に位置決めできるとともに、両者の接触
によりコンテナの横ずれも防止できる。
【0016】このフック片は第1固定部材の左右方向両
端部に対をなして設けられ、かつ両フック片間隔を調節
自在のため、コンテナを縦置または横置することによっ
て幅が変化しても固定可能になる。ゆえにリブ間隔の異
なるコンテナの取付、または同一コンテナを縦置または
横置のいずれにも取付できる。
【0017】しかもフック片は、コンテナの係合突部に
係合する部分と、第1固定部材に対する取付位置とが第
1固定部材の長手方向へずれるようにすると、左右を交
換して取付た場合、フック片間隔をより狭く、または第
1固定部材の横幅を越えて側方へ出るほどに広くするこ
ともできる。
【0018】第2固定部材に、キャリアの端部へ回動自
在に取付けられた回動部材と、この回動部材とコンテナ
とに連結され、コンテナをキャリア上へ押しつけて固定
するためのバックル手段とを備えるように構成すると、
バックル手段をコンテナと回動部材へ連結して、バック
ルで締め付けると、簡単にコンテナをキャリアへ押しつ
けてガタのないように固定できる。
【0019】このとき、回動部材はコンテナ固定時にス
トッパ部が上方へ突出してコンテナ底部の端へ当接し、
コンテナが後方等へずれようとするときこれを阻止でき
る。また、バックル手段を外して回動部材を自由にする
と、回動してストッパ部が下方へ向けてコンテナと接触
しないようにでき、その結果、コンテナの積み降ろしを
スムーズにできる。
【0020】このバックル手段は、コンテナとキャリア
側の回動部材とを略Y字形に連結するように構成する
と、コンテナの横方向へ揺動しようとするとき、略V字
形にコンテナを下方へ引く力が生じ、略V字形をなす部
材のうち、揺動方向と反対側がコンテナの浮き上がりを
強く押さえつけるので、揺動を効果的に防止できる。
【0021】さらに、回動部材にバックル手段を係脱自
在に係合するための係合溝を備え、この係合溝をバック
ル手段と連結してコンテナを固定するとき下向きに開放
させれば、バックル手段の下端部をバックル手段の固定
時における引っ張り方向と略平行な上下方向に移動させ
ることにより簡単に着脱できる。また、バックル手段を
回動部材と連結したままコンテナから外すと、回動部材
の回動によって係合溝の開放方向が上向きになるので、
バックル手段から手を離しても回動部材側へぶら下がる
ので、一時的にバックル手段を外すときの作業性がよく
なる。
【0022】
【実施例】図1乃至17に基づいて、第1実施例を説明
する。図2はコンテナの取付け状態を示し、(A)はキ
ャリア100上へコンテナ200を横置で取付けた状
態、(B)は縦置で取付けた状態をそれぞれ示す。
【0023】図1は本実施例に係る自動2輪車用コンテ
ナ支持装置を構成する、コンテナ200、キャリア10
0の前側へ取付けられた前側固定部材300、後側へ取
付けられたリヤホルダ400及びバックル式連結部材5
00の関係を示す展開図である。
【0024】リヤホルダ400とバックル式連結部材5
00で後側固定部材を構成し、また前側固定部材300
は本願の第1の固定部材に、リヤホルダ400及びバッ
クル式連結部材500は同じく第2の固定部材にそれぞ
れ相当している。
【0025】図1においてコンテナ200は、平面視形
状が長方形をなすプラスチック製の上方に開口する容器
であり、左右並びに前後の各側壁202、204、20
6、208には、2個づつ略等間隔で対をなす略J字状
のフック210がその長軸回りに回動自在に取付けられ
ている。各側壁の前後左右の名称は取付状態を基準にす
る。
【0026】上部には上端フランジ220と中間フラン
ジ222が若干の間隔をもって上下に平行して開口部を
囲むように設けられ、両フランジ220と222間は、
多数の縦リブ224で補強されている。
【0027】底部にも底部側フランジ226が全周に外
方へ突出して設けられている。またフランジ222と底
部側フランジ226間も縦リブ230で連結されて補強
されている。
【0028】キャリア100は、この種の自動2輪車に
おけるものの一例であり、略四辺形のメインパイプ11
0、その間に取付けられた平面状の支持板120、前端
車幅方向へ略アーチ状に設けられたクロスバー130、
前方へループ状に突出するグリップ140並びに後端部
から略台形に後方へ突出する延出部150を備えてい
る。支持板120には、穴122が適宜形成されてい
る。
【0029】前側固定部材300、リヤホルダ400及
びバックル式連結部材500の各概要については図1及
び図3に基づいて説明する。
【0030】前側固定部材300はL字状プレート31
0と、この左右両端部へ取付けられるフック片320並
びに前側固定部材300をキャリア100へ取付けする
ための座板330を備える。
【0031】リヤホルダ400は、キャリア100後部
の延出部150部分へ取付けられる部材であり、下向略
コ字状断面をなしてキャリア100の後部パイプ112
及び延出部150の各下側へ配設され、前後方向へ平行
する一対の前後部材410、その各後端部に取付けられ
たプロテクター420、後部パイプ112及び延出部1
50の各上側より左右の各前後部材410の上面へ重な
り、前後部材410とで後部パイプ112及び延出部1
50を挟む一対のバンド430、これら左右のバンド4
30の前後端間を連結するクロスプレート440、44
4、左右の前後部材410間に支持される回動プレート
450を備える。
【0032】バックル式連結部材500は、バックル部
502とアジャスター部504を有し(図1)、バック
ル部502は、一端がフック210ヘ係合可能な一対の
フックロッド510、これら各フックロッド510の他
端部が取付けられる十字形台板520、ヒンジ部材53
0を有する(図3)。
【0033】アジャスター部504はアジャストプレー
ト540、これに一端を連結されたアジャストロッド5
42の周囲に取付けられ、一端をアジャストプレート5
40の屈曲部544へ当接するコイル状のスプリング5
50、アジャストロッド542の先端部に形成されたネ
ジ部543を貫通させ、スプリング550の他端が当接
するジョイント軸560、屈曲部544に結合するアジ
ャストナット570、ジョイント軸560の回りに回動
自在に取付けられた略コ字状のジョイントピース580
を備える。ジョイントピース580に設けられた係合突
出部582は回動プレート450に形成された係合溝4
52に係脱自在である。
【0034】次に各構成部分についての詳細を説明す
る。図4は前側固定部材300のキャリア100に対す
る取付構造を示し、この図及び図1、図3に明らかなよ
うに、座板330は平坦部331を挟んで平行する2つ
の略半円状湾曲部332を有する。各略半円状湾曲部3
32は図4(A)に示すように、メインパイプ110の
前部116とクロスバー130の外周へ重なり、平坦部
331とL字状プレート310の立壁部312間にカラ
ー334を入れ、その両端面を立壁部312及び平坦部
331の各透穴316と333に合わせ、ボルト335
を前方(図の左方)から刺し込み、ナット336を締結
することにより前後方向で固定する。
【0035】このとき、クロスバー130と前部116
の径が異なる場合、カラー334の長さは、ボルト33
5の締め上げによって略半円状湾曲部332を変形させ
てガタなしに固定できるような長さになっている。
【0036】なお、前部116とクロスバー130の間
隔が広すぎる図4(B)の場合、すなわち後述する図1
6の(B)に示すようなキャリアの場合、前後方向へ設
けられる細径の中間パイプ117を横断するように取付
け、下方(裏側)よりカラー334を介して座板330
をボルト335とナット336で固定する。
【0037】このとき、カラー334はメインパイプ1
10の径より若干短くなっており、十分な締め上げを可
能にしている。なお、この場合には、座板330はあま
り変形しないが、略半円状湾曲部332及び平坦部33
1の存在はリブ効果を発揮して剛性が高くなっている。
【0038】図5乃至図10はフック片320の取付に
ついて示す。これらの図及び図1、図3に示すように、
フック片320は、略L字状の係止部322と上下方向
へ長い長穴324が左右方向へずれた位置に形成され、
長穴324と立壁部312の透穴318を重ねてボルト
326及びナット328で取付けられる。(図4参照)
【0039】図4(A)(B)に示すように、係止部3
22はコンテナ200の底部側フランジ226と重な
り、コンテナ200が上下方向へガタつくことを防止す
る。なお、コンテナ200の種類により、底部側フラン
ジ226の高さが異なるのに対応するため、長穴324
によって取付位置を上下調節可能になっている。また後
述するように、係止部322は縦リブ230とも当接
し、コンテナ200の横ずれを防止するようになってい
る。(図7)
【0040】係止部322は中央部に縦リブ230を嵌
合可能なスリット323を有し、左右のフック片320
は対称形になっている。また、透穴318は横方向へ複
数個が並設され、フック片320の横方向における取付
位置を変更可能になっている(図3、5、6、8、
9)。
【0041】図5は図1及び図2に示したコンテナ20
0を縦置で取付ける状態を示し、左右のフック片320
はそれぞれ係止部322を内側にして、かつ、複数の透
穴318のうち内側のものへ取付けられている。このよ
うにすると、左右の係止部322の間隔L1が短くな
り、狭い側壁202(204)に形成された狭い間隔の
縦リブ230間へ入るようになっている。
【0042】また、図6は横置の場合を示し、図5にお
けるフック片320をはずして左右逆にしてかつ外側の
透穴318へ取付けることにより、係止部322の間隔
L2をコンテナ200の広い側壁206(208)に形
成された広い間隔になっている縦リブ230の間隔と一
致するように広げている。
【0043】図7は、図5または図6における縦リブ2
30と係止部322の関係を示し、コンテナ200が横
方向へガタつこうとするとき、縦リブ230と係止部3
22が当接して防ぐようになっている。
【0044】図8乃至図10は、リブ形状が異なる別の
コンテナ200を取付ける場合を示し、図8に示す縦置
の場合は、上下垂直な縦リブ230と斜めリブ232の
間に係止部322が入り、コンテナ200が左右いずれ
の方向へ移動しようとしても縦リブ230または斜めリ
ブ232のいずれかと当接可能である。
【0045】図9に示す横置の場合は、横置状態の取付
を示し縦リブ230がスリット323へ嵌合し、台形状
のリブ234の斜め部分は係止部322の側方を通過す
るようになっている。
【0046】図10はこの横置状態における各縦リブ2
30、台形状のリブ234とフック片320の関係を示
す。
【0047】図11はリヤホルダ400の詳細な取付構
造を示す。この図と、図1及び図3に明らかなように、
前後部材410の上面には前後長手方向に長穴412、
413が設けられ、この穴を利用してバンド430の前
端部432に形成された透穴433とクロスプレート4
40の透穴441を合わせ、ボルト442とナット44
3で前後部材410と結合している。また、バンド43
0の後端部434は透穴435とクロスプレート444
の透穴445を重ね、ボルト446とナット447で前
後部材410へ取付けられている。
【0048】長穴412及び413を設けることによ
り、仕様が異なるキャリア100に取付けるとき、後部
パイプ112と延出部150の後端部152との間隔L
3に変化が生じても、これに対応して取付位置が調節可
能である。クロスプレート440及びクロスプレート4
44は平行四辺形リンクを形成してその際の平行度を出
すために役立っている。
【0049】また、図11に明らかなように、バンド4
30は前端部432と後端部434の高さH1とH2が
異なっており(H1<H2)、後部パイプ112と後端
部152の間隔L3が狭くなっても、バンド430の中
間部が上方へ湾曲するように前端部432側を変形させ
て長さを調節可能になっている。
【0050】なお、バンド430の後端部434近くに
は、位置決め突起436が下方へ突出している。位置決
め突起436は後端部434側の屈曲部438との間に
後端部152を嵌合可能な大きさの溝439を形成し、
左右の前後部材410が横方向へずれないようになって
いる。
【0051】H1とH2の差はクロスプレート440の
略肉厚程度であり、後部パイプ112と後端部152の
間隔が十分な場合にはクロスプレート440を前端部4
32と前後部材410の間に入れ、そうでない場合は、
前端部432の上へ重ねる。図示状態は者の場合であ
る。
【0052】さらに、図3に示すように、前後部材41
0の上面には、長穴412と413の間に前側取付穴4
14が、413と後端部の間には後側取付穴415が設
けられている。これら414、415のいずれかには、
クランク形ブラケット416がその透穴417を一致さ
せてボルト418とナット418aで取付けられる。
【0053】また、クランク形ブラケット416の他の
透穴419には、回動プレート450の側壁454に形
成された透穴455が一致され、段付きボルト456と
ナット458により回動自在に取付けられている。ブラ
ケット416の下端部459は前後部材410の外側面
へ当接するよう屈曲し、位置決めになっている。
【0054】前側取付穴414は横置用取付位置であ
り、後側取付穴415は縦置用取付位置である。図11
は回動プレート450を横置用取付位置にした状態であ
り、回動プレート450の中央部451のうち、係合溝
452と反対側へ突出する部分がストッパー部453を
なし、コンテナ200が後退したとき、底部228の周
囲に形成された底壁229の後部側部分が当接するよう
になっている。プロテクタ420はゴム等の弾性部材で
あり、ボルト422とナット424により前後部材41
0の後端部に設けられた透穴411を通して取付けられ
ている。
【0055】図12は、バックル式連結部材500の後
方視、図13は、側面視をそれぞれ示す。これらの図1
2、13及び図3に明らかなように、バックル式連結部
材500は締付時に2本のフックロッド510の各先端
屈曲部512がそれぞれフック210に係合し、かつ下
端のジョイントピース580が回動プレート450へ係
合することにより略Y字状をなす(図12参照)。
【0056】フックロッド510の直線状をなす直線状
本体部513に対して、下端部の取付脚514は鋭角状
に屈曲し(図13)、略十字形をなす台板520の台板
中間部523に設けられた透穴524(図3)に遊嵌さ
れている。取付脚514の先端側より屈曲点側へ入った
位置には図13に明らかなように、大径のワッシャ51
5が予め取付けられており、透穴524を貫通して台板
520の反対面へ突出した先端部にはワッシャ516が
取付けられ、割りピン518で抜け止めされている。
【0057】このようにすると、フックロッド510と
台板520の間に強い力が加わったときでも、ワッシャ
516に力がかかりにくくなるので、割りピン518の
耐久性を向上できる。
【0058】台板520の上端部にはフック522がネ
ジ止めされており、これにヒンジ部材530の掛け金5
38が係合可能になっている。掛け金538は略くの字
状をなし、その屈曲点と台板520との間にグリップ1
40(図1)が挟まる程度の間隙が形成されている(図
16参照)
【0059】掛け金538の下端部はヒンジ部材530
のレバー536側面へ回動自在に取付けられている。図
に示すようにレバー536の上端部537は、ヒンジ軸
539(図12)を介してヒンジ部材530の基部53
1へ取付けられている。
【0060】また、レバー536はロック534によっ
てヒンジ部材530と一体化又は分離自在になってい
る。ロック534の詳細構造は省略するが公知の種々な
形式のものを使用でき、本実施例ではロック534を押
し込むことによりアンロックできる。
【0061】ロック534をアンロックしてレバー53
6を上方へ回動させると、図13に明らかなように、掛
け金538の先端部がフック522から外れるので、台
板520を上動させ、フックロッド510の先端屈曲部
512をフック210の先端部212を乗り越えてフッ
ク210と係脱可能な位置まで移動可能である。
【0062】台板520の下端部525に上下方向へ形
成された長穴526は、アジャストプレート540の透
穴545並びに本体531の透穴533を一致させ(図
13)、ボルト529とナット532で三者が一体化さ
れている。ボルト529の周囲には長穴526内へ入る
カラー527が取付けられ、ワッシャ528で抜け止め
され、これにより、台板520がヒンジ部材530に対
して上下移動自在になっている。
【0063】アジャストプレート540はヒンジ部材5
30と一体であり、アジャストナット570をアジャス
トロッド542に対して進退調節することにより、バッ
クル式連結部材500の長さ調節が自在になっており、
ガタのないようにコンテナ200を固定可能である。な
お、アジャストナット570のジョイント軸560と当
接する端面は、ジョイント軸560の外周と略一致する
凹曲面572に形成され、調節時のクリック感を得るよ
うになっている。
【0064】図13に明らかなように、アジャストロッ
ド542とジョイントピース580の連結点であるジョ
イントロッド560の中心と、ジョイントピース580
と回動プレート450の連結点である係合突出部582
の中心間は、高さ方向の変位量D1及び前後方向の変位
量D2に示すように、大きく変位しているので、バック
ル式連結部材500を締め付けることによって、フック
ロッド510の先端屈曲部512と係合突出部582間
に、コンテナ200を締め付ける方向へ強く力が働き易
くなる。
【0065】図14はバックル式連結部材500と回動
プレート450の関係を示し、回動プレート450はそ
の軸支点であるボルト456の位置とジョイントピース
580の前面に形成された係合突出部582との係合点
が前後方向にずれており、かつボルト456より後方に
重心があるため、バックル式連結部材500のフックロ
ッド510をフック210から外すか、バックル式連結
部材500自体を係合突出部582で回動プレート45
0と外すことにより、ボルト456の回りに時計回り方
向へ自重により回動する。回動プレート450を自由に
した場合は、ストッパー部453が下方へ向いて垂れ下
がった状態になり、コンテナ200を積み降ろしすると
き、底部228と干渉しなくなる。
【0066】一方、係合突出部582を回動プレート4
50と係合し、先端屈曲部512をフック210へ係合
させて、ヒンジ部材530を掛け金538とフック52
2の係合状態にすれば、回動プレート450はボルト4
56の回りに反時計回り方向へ回動され、ストッパー部
453がコンテナ200の底壁229へ当接してコンテ
ナ200の後方ずれを防止する。
【0067】次に本実施例の作用について説明する。ま
ず、図1に示すように、コンテナ200を横置にする場
合は、予め、前側固定部材300をキャリア100の前
端部へ取付け、かつ予め上下方向を調節して取付けた左
右の係止部322を図6又は図9のように取付ける。
【0068】一方、回動プレート450は、図11の横
置位置へ取付ける。この状態でキャリア100上へコン
テナ200を横置で乗せ、左右の縦リブ230の内側に
近接して係止部322が位置するか(図6)又は、スリ
ット323に縦リブ230が嵌合する(図9)ように位
置合わせをして側壁206の底部側フランジ226を係
止部322の下へ差し込む。
【0069】これにより、係止部322が底部側フラン
ジ226及び縦リブ230と当接可能になるのでコンテ
ナ200の前側が上下並びに左右方向で位置決めされ
る。このとき、後部側は、回動プレート450のストッ
パー部453が下向きに回動しているので、ストッパー
部453と底部228が干渉せず、コンテナ200をス
ムーズにキャリア100上へ乗せることができ、かつ、
回動プレート450を変形させるおそれもない。
【0070】続いて予め長さ調節されたバックル式連結
部材500の係合突出部582を回動プレート450の
係合溝452へ係合させ、かつレバー536を開いた状
態にして(図13)、一対のフックロッド510の先端
屈曲部512それぞれを左右のフック210へ係合さ
せ、レバー536を閉じると、図12及び図14の取付
状態となる。
【0071】この状態(図12、14)では、バックル
式連結部材500がそのフックロッド510でフック2
10を下方へ引張り、かつ、係合突出部582が回動プ
レート450を上方へ引張ることにより、コンテナ20
0を強くキャリア100上へ押し付けて確実に固定す
る。
【0072】しかも、コンテナ200が横揺れにより図
12の左右方向へ傾こうとしても、バックル式連結部材
500がY字状をなし、その対をなすフックロッド51
0が左右のフック210を引張ることにより、これらの
フック210に対して係合突出部582の係合点P方向
へ略V字状に引張ることになる。
【0073】ゆえに、バックル式連結部材500が中心
線を中立状態C0から傾いた状態C1に変化しようとし
ても、このような変化は防止され、より強くコンテナ2
00をキャリア100上へ押し付けるように作用するの
で横揺れによるガタつきを効果的に防止できる。
【0074】さらに、図14に明らかなように、コンテ
ナ200が後方へずれようとして底壁229の後部でス
トッパー部453を後方へ押すと、回動プレート450
は図の時計回りに回動しようとするが、回動プレート4
50は本来フックロッド510に引張られた係合突出部
582との係合により反時計回り方向へ回動しようとし
ているので、この動きは、バックル式連結部材500に
よる引張力を強めることになる。
【0075】その結果、このような動きも阻止できるの
で、後端部における上下方向のガタつきも防止できる。
コンテナ200前部における横揺れ並びに上下動時のガ
タつき防止は前述した。なお、コンテナ200を縦置す
る場合は、係止部322を図5または図8のように取付
け、かつ、回動プレート450を図11の縦置位置へ変
更すれば横置と同様にできる。
【0076】このように、本実施例によれば、コンテナ
200のキャリア100上における固定をワンタッチ感
覚で容易かつ迅速に行うことができ、かつ、ガタの少な
い安定した固定が可能になる。しかも、横置、縦置のい
ずれも可能であり、その上キャリア100やコンテナ2
00の形成が変化しても、確実にコンテナ200の固定
が可能になる。
【0077】図15は、バックル式連結部材500のフ
ックロッド510をフック210から外したときにおけ
る回動プレート450との挙動を示す図である。図中の
a乃至dは、ボルト456の軸心と係合突出部582と
の係合点を結ぶ線分の変化を示す。
【0078】まず、aはバックル式連結部材500によ
るコンテナ200を締結した状態であり、係合溝452
は真下を向き(図11)、bは、レバー536を開いた
ためジョイントピース580がヒンジ部材530と共に
下方ヘ移動し、その結果、回動プレート450が時計回
り方向へ若干回動し、係合溝452が斜め下向きになっ
た状態を示している。
【0079】この状態では、まだフックロッド510が
フック210と係合しているため、係合突出部582は
係合溝452から外れないがフックロッド510をフッ
ク210から外し、係合溝452の傾きと合わせて係合
突出部582を斜め下方へ速やかに移動させれば、係合
突出部582は係合溝452から簡単に外れる。
【0080】cは、横置時において、フック210から
フックロッド510を外したバックル式連結部材500
を、図14に仮想線で示すように上側を後傾させて下
げ、後端部152(図1)上へもたれかけた状態を示
し、この時、回動プレート450は係合溝452が斜め
上向きになるまで回動するため、この時点でバックル式
連結部材500から手を離しても、バックル式連結部材
500は回動プレート450から外れて脱落しない。
【0081】dは縦置時において、cの段階でバックル
式連結部材500から手を離した状態を示す。この場
合、バックル式連結部材500は支えるものがないの
で、上下逆転して垂れ下がるが、回動プレート450は
さらに回動して係合溝452がより上向きになるので、
バックル式連結部材500は回動プレート450からぶ
ら下がった状態となる。
【0082】したがって、バックル式連結部材500か
ら手を離してもキャリア100側へ取付けけておくこと
ができ、コンテナ200を乗せ換える時など、一時的に
バックル式連結部材500をはずす場合の作業時おける
取扱が便利になる。
【0083】さらに、バックル式連結部材500を迅速
にキャリア100側から取りはずすことができると同時
に、手放し状態でもキャリア100側へ取りつけておく
ことができるという、相反する要請を同時に満足させる
ことができる。
【0084】図16は、コンテナ200を固定しない場
合におけるバックル式連結部材500の支持構造を示
し、(A)に示す本実施例のキャリア100におけるグ
リップ140、又は、(B)に示す別形式のキャリア1
00に設けられたグリップ140を台板520と掛け金
538の間に挟み、かつ掛け金538をフック522へ
係合することにより、ぶら下げ支持させたものである。
このようにすると、バックル式連結部材500を不使用
状態のとき、確実かつ邪魔にならず保持できる。
【0085】但し、バックル式連結部材500の支持対
象は、グリップ140に限らず、キャリア100の他の
部分又はフレーム側の適宣なパイプ部材等へ取付けるこ
ともできる。
【0086】図17は前側固定部材300等の結合部材
を変更した別実施例である。なお、前実施例と同様機能
部分については同一符号を使用する(他の実施例も同
様)。
【0087】本実施例では、前側固定部材300を取付
けるための座板330(図3)に代えて、スチールバン
ド600を用いている。このスチールバンド600は、
湾曲した中央部612を挟んで、その頂部から長さがL
4,L5(L4<L5)と異なる取付脚602及び61
4を有する。長い方の602は、その透穴604とL字
状プレート310の立壁部312に設けられた透穴60
8と重ね、ボルト610と取付脚602側のウェルドナ
ット606により固定される。
【0088】一方、短い方の取付脚614はその透穴6
16をL4とL5の差もしくはそれより小さな寸法の長
さを有するカラー618を介して、立壁部312側の透
穴620と合わせ、ボルト622、ナット624で取付
けられる。このとき取付脚614を短くすることによ
り、中央部612が当接するクロスバー130の径が大
小に変化しても中央部612及び取付脚614側を変形
させることにより、ガタなしに取付け可能である。
【0089】したがって、このスチールバンド600を
用いると、取付相手のパイプの径にあまりこだわらずに
済むので汎用性が増し、図に例示するような、後部11
6とコーナー部115や、図1における後部パイプ11
2とリヤホルダ400との取付けにも利用できる。な
お、図示を省略してあるが、バックル式連結部材50
0、回動プレート450、プロテクター420等の取付
部も同様である。
【0090】特にコーナー部115の取付けにおいて、
横壁部314側に、非コーナー部用の取付穴626、6
28を形成するとともに、コーナー部115と対応する
位置には、長穴630を挟んで、両側に取付穴632、
634が弧状に形成され、図に示すようにL字状プレー
ト310をコーナー部115で取付可能にしている。
【0091】なお、長穴630は誤差吸収用であり、長
穴630と取付穴632又は取付穴634の組み合わせ
で取付ける。この組み合わせは、コーナー部115との
位置関係によって選択する。図中の支持板120にはボ
ルト穴121を利用して図示しないボルトによって前後
部材410が取付けられている。
【0092】図18は、バックル式連結部材500のフ
ックロッド510(図13)に代えて押えプレート70
0を使用する第3実施例である。プレート700は上端
部に上端フランジ220を嵌合する屈曲部702が形成
され、それより下方に縦リブ224を係合する略L字状
の屈曲腕部704が横方向へ突出形成されている。
【009】プレート700の下端部には透穴706が
形成され、段付ボルト708とナット709により図示
しない台板中間部523の透穴524(図3)へ取付可
能になっている。そこで、屈曲部702を上端フランジ
220に掛け、かつ、屈曲腕部704を縦リブ224と
係合させた状態で透穴706を段付ボルト708とナッ
ト709で台板520の上端部へフックロッド510の
代わりに取付ければ、コンテナ200を確実に固定でき
る。この方法によれば、プレート700をコンテナ20
0の仕様毎に専用化する必要があるが、構造を簡単にで
きる
【009】図19は、図18のものにより汎用性を持
たせた第4実施例であり、プレート700は、上部71
0と下部720に分離され、上部710下端の取付穴7
12と下部720上部の長穴722でボルト730及び
ナット732により連結されている。なお、取付穴71
2を長穴とし、長穴722を丸穴と逆にすることもで
き、また、双方を長穴にすることもできる。
【009】さらに、屈曲腕部704をナット710と
別体にし、両者をそれぞれに形成された長穴714と7
40を交差させて重ね、ナット710と下部720の連
結に用いたものと別のボルト730及びナット732で
連結するようにもできる。このようにすると、プレート
700の長さ、並びに屈曲腕部704の張り出し量を伸
縮自在に調整できるのでより汎用性が増すことになる。
【009】なお、本願の発明はこれらの実施例に限定
されるものでなく種々に変形可能であり、例えば、前側
固定部材300をキャリア100の左右いずれか側端部
に、リヤホルダ400とバックル式連結部材500を反
対側の端部へ取付けるようにもできる。ようは、これら
の部材をキャリア100の前後又は左右の端部間へ設け
るようにすればよい。
【009】図20は第5実施例に係るバックル式連結
部材500を示す。このバックル式連結部材500はフ
ックロッド510のみ異なっている。すなわち直線状本
体部513の自由端側に形成された先端屈曲部512が
フック210との係合時に、フック210の取付軸部2
16の軸線方向と略平行になるよう、直線状本体部51
3の軸方向から角αだけねじれている。
【009】このようにすると、フック210の先端部
212を通らずに鞍部214へ直接掛け易くなる。ま
た、鞍部214側の幅を広げておけばさらに掛かり易く
なる。そのうえ、フックロッド510の先端部512の
ねじれによってフック210の向きが図示の内向きでな
く、外向きや後向きに変わっていても容易に掛けること
ができる。
【009】図21は第6実施例に係るバックル式連結
部材500を示し、この実施例もフックロッド510の
先端屈曲部512が異なっている。すなわち先端屈曲部
512は直線状本体部513と平行な位置から角βだけ
広がっている。このようにすると前実施例同様にフック
210の鞍部214へ掛け易くなる。
【0100】また、取付脚514は台板中間部523の
透穴524を貫通した先端側には、ゴムなどの弾性体ワ
ッシャ519及び通常の金属ワッシャ516がはめら
れ、割ピン518で抜け止めされている。弾性体ワッシ
ャ519は予め多少圧縮されており、先端屈曲部512
の台板520平面に対する傾斜角度を調節するときにフ
リクションを与え、任意の傾斜角度を得ることができ
る。したがって、フックロッド510のY又はV字形状
(図20参照)を維持でき、掛け易くなる。
【010】さらに、係合突出部582はネジ587を
ジョイントピース580側に設けられたウエルドナット
588へ取付けることにより構成されている。このよう
にすると、大形のワッシャ585を用いた第1実施例に
対して、ネジ587の頭部をより小さくできるので、回
動部材450に対する脱着を容易にできる。
【010】図22はこの回動部材450を変形させた
第7実施例であり、中央部451と側壁454との変化
部に略V字形の屈曲部450aが設けられている。この
ようにすると、屈曲部450aによるリブ効果によって
中央部451と側壁454へ逆向きの大荷重がかかった
ときにおける曲げ変形をより防止できる。また、係合溝
452の開放部は図中の拡大部にも示すように、カット
部452aが形成されている。これにより、係合溝45
2の間口が広がり、係合突出部582の脱着が容易にな
っている。
【010】図23及び図24はさらに変形されたバッ
クル式連結部材500に関する第8実施例を示す。この
バックル式連結部材500はフックロッド510が略三
角形状をなし、これまでの各実施例における左右の直線
状本体部513の先端屈曲部512間を横部材510a
で連結した形状に相当している。
【010】フック522の台板520に対する取付部
の上端は、一端を横部材510aへ溶接された連結プレ
ート522cの下端部と一緒に、ネジ522aとナット
522bで共締めされている。また連結プレート522
cの下端は略直角に折り曲げられたストッパ部522d
をなし、このストッパ部522dによって予めフック5
22に係合されている掛け金538が外れないようにな
っている。
【010】このバックル式連結部材500は、予め横
部材510aを左右のフック210へ掛けておき、バッ
クルを開いた状態でジョイントピース580を回動部材
450へ係合してからバックルを閉じて使用する。この
ようにすると常時バックル式連結部材500をコンテナ
側へ係合させておくことができるので、バックル式連結
部材500をコンテナと一体にして取り扱い時に便利で
ある。
【010】また、横部材510aが長いのでフック2
10の位置が多少横方向へずれても取付可能になる。そ
のうえ、連結プレート522cを設けたので、バックル
を開いたときに掛け金538の先端がフック522を越
えて台板520のフック522が設けられている側と反
対側面へ回り込むことを防止できる。
【010】以上の各実施例並びにそれらの組み合わせ
によって得られる特徴点をまとめると以下の通りであ
る。 (1)コンテナ200の前部を前側固定部材300の係
止部322へ差し込み、後部をキャリア100へ着脱自
在に取付けたバックル式連結部材500によりワンタッ
チ式に固定することにより、簡単、迅速 かつ確実にコ
ンテナ200の固定ができること。 (2)バックル式連結部材500をキャリア100上で
前後方向へ移動させて取付けることにより、コンテナ2
00を横置又は縦置自在に取付可能にすること。 (3)前側固定部材300を固定するための座板330
をキャリア100の前方又は下方から取付可能にしてキ
ャリア100の形状変化に対応させたこと。 (4)座板330は平坦部を挟んで2つの平行する湾曲
部を有し、かつ、平坦部を座板330が当接するパイプ
部材の径よりも短いカラー334を介してボルト335
とナット336で締め付けることにより、パイプ部材の
径が相違したり、誤差があっても、座板330の変形に
より、ガタなしに取付けでき、キャリア100側の仕様
の相違や製造誤差にかかわらず取付可能にしたこと。 (5)フック片320は底部側フランジ226の上へ重
なることによりコンテナ200前部における上下方向の
ガタつきを防止し、かつ、コンテナ200の縦リブ23
0に当接することにより横方向のずれによるガタつきを
防止できること。 (6)フック片320はL字状プレート310の左右へ
取付けられ、その取付位置を内方又は外方へ移動させる
ことにより、横置又は縦置時の縦リブ230の位置の変
化に対応できること。 (7)フック片320が左右へ分離した独立部材である
ため、コンテナ200のガタ防止が確実になること。 (8)フック片320は取付位置324と係止部322
の位置が内外へずれており、かつ左右で対称的に設けら
れるため、左右を交換して取付けることにより、左右の
係止部322間の距離を変化させて横置又は縦置に対応
できること。 (9)係止部322に設けたスリット323に縦リブ2
30を嵌合することにより、コンテナ200のガタつき
を防止すること。 (10)フック片320は長穴324により取付位置の
高さ調節が可能であり、長穴324はフック片320側
又はL字状プレート310側のいずれか一方又は双方へ
設けることができること。 (11)バックル式連結部材500の下端部を係止する
リヤホルダ400はキャリア100に対して前後方向へ
伸縮自在に取付可能であり、これにより、横置及び縦置
に対応できること。 (12)リヤホルダ400はキャリア100後部のパイ
プ部材112、152を上下に挟む前後部材410とバ
ンド430を有し、バンド430の前後両端部は前後部
材410後端部のキャリア100に対する後方突出量を
調節できる。 (13)バンド430は両端が前後部材410方向へ屈
曲し、かつ、一端部が他端部よりも屈曲長さが短くなっ
ており、これにより、一対のパイプ部材112、152
間の長さが変動してもバンド430を変形させることに
より取付可能にできる。 (14)短い方の端部432は、変形を必要とすると
き、座板440を上下へ重ね、そうでない場合は下へ重
ねて長い方の端部434側と実質的に同じにすることが
できる。 (15)前後部材410とバンド430は左右各一対で
設けられ、バンド430の前後端間はクロスプレート4
40と444で連結され、平行四辺形リンクを形成し、
平行度を保って取付位置を調節できるとともに、これら
クロスプレート440と444を座板に利用できる。 (16)バンド430のパイプ部材152近傍に下方へ
突出する位置決め突起436を設け、これにより、平行
四辺形リンクの横方向移動を防止することができる。 (17)バックル式連結部材500の下部が連結するキ
ャリア100側に回動プレート450を回動自在に設
け、その一部に形成したストッパー部453がキャリア
100の固定時に上方へ突出して底壁229に当接して
後方へのずれを防止し、キャリヤを固定しないときは、
下方へ回動させて底部228と干渉しないように、キャ
リア100の積み降ろしをスムーズにすること。 (18)回動プレート450は前後部材410に設けた
前後の取付位置414、415へ選択的に取付けられ、
横置、縦置に対応できること。 (19)バックル式連結部材500は略Y字状の部材で
あり、コンテナ200の後部を横方向及び上下方向のい
ずれにもガタつきにくくなるように確実にキャリア10
0上へ固定できるようにしたこと。 (20)バックル式連結部材500はバックル部502
とアジャスター部504を備え、バックル部502はフ
ックロッド510の先端屈曲部512におけるフック2
10に対する係脱を可能にし、アジャスター部504
は、ヒンジ部材530から下方へ延出するアジャストロ
ッド542上における係合突出部582の位置を移動さ
せることにより、バックル式連結部材500の長さを調
節して確実な固定を可能にすること。 (21)バックル式連結部材500の係合突出部582
は、コンテナ200の固定時に下向きに開放された係合
溝452と係合するため、バックル式連結部材500の
フックロッド510をフック210から外すと迅速に係
合突出部582を係合溝452から外してバックル式連
結部材500を分離できること。 (22)係合突出部582を係合したままの状態で係合
溝452が上方へ向くまで回動プレート450が回動で
きるので、コンテナ200の積み降ろし時に、バックル
式連結部材500を回動プレート450と係合させたま
まぶら下げておくことができるため、作業が便利なるこ
と。 (23)バックル式連結部材500を不使用の場合に
は、キャリア100のグリップ140等へヒンジ部材5
30を利用して係合保持できること。 (24)キャリア100に対する前側固定部材300等
の固定をスチールバンド600でするとともに、スチー
ルバンド600は中央に湾曲した中央部612、その両
側に中央部612の頂部からの長さが異なる取付脚60
2と取付脚614を設け、これら取付脚602及び取付
脚614をボルト610及び622で締め付け、取付脚
614等を変形させて固定することにより、パイプ部材
の径や製造誤差に影響されない取付けを可能とし、かつ
汎用性を有すること。 (25)パイプ部材のコーナー部115で、スチールバ
ンド600を用いて前側固定部材300取付可能にした
こと。 (26)フックロッド510に代えて、上端フランジ2
20を嵌合する屈曲部702及び縦リブ224と係合す
る屈曲腕部704を上端に有するプレート700を用い
ることにより、構造をより簡単にしたこと。 (27)プレート700を上部710と下部720に2
分割して長手方向へ伸縮自在とし、かつ屈曲腕部704
をプレート700に対して横方向へ伸縮自在に取付ける
ことによりさらに汎用性を増したこと。 (28)フックロッド510の屈曲した先端部512が
フック210との係合時に、フック210の取付軸部2
16の軸線方向と略平行になるよう、直線状本体部51
3の軸方向から角αだけねじり、フック210に対する
掛け外しを容易にしたこと。 (29)フックロッド510の先端部512が直線状本
体部513と平行な位置から角βだけ広け、フック21
0に対する掛け外しを容易にしたこと。 (30)台板520から突出した取付脚514にゴムな
どの弾性体ワッシャ519をはめ、この弾性体ワッシャ
519を予め多少圧縮して、先端部512の台板520
平面に対する傾斜角度を調節して、フックロッド510
を略V又はY字状に維持するためのフリクションを与え
たこと。 (31)係合突出部582をジョイントピース580側
に設けられたウエルドナット588へ取付けるネジ58
7で構成し、ネジ587の頭部を小さくできることによ
り回動部材450との着脱を容易にしたこと。 (32)回動部材450の中央部451と側壁454と
の変化部に略V字形の屈曲部450aを設け、リブ効果
によって中央部451と側壁454へ逆向きの大荷重が
かかったときにおける曲げ変形を防止すること。 (33)回動部材450の係合溝452の開放部にカッ
ト部452aを形成し、係合溝452の間口を広げて係
合突出部582の脱着を容易にしたこと。 (34)フックロッド510が略三角形状をなすように
左右の直線状本体部513の先端部512間を横部材5
10aで連結し、予め横部材510aを左右のフック2
10へ掛けておき、バックルを開いた状態でジョイント
ピース580を回動部材450へ係合してからバックル
を閉じて使用することにより、バックル式連結部材50
0をコンテナと一体にして取り扱えるようにし、かつ横
部材510aが長いのでフック210の位置が多少横方
向へずれても取付可能にしたこと。 (35)上端が横部材510aへ連結された連結プレー
ト522cの下端部を、フック522と一緒に台板52
0へ取付けるとともに、連結プレート522cの下端を
略直角に折り曲げてストッパ部522dとし、このスト
ッパ部522dによって予めフック522に係合されて
いる掛け金538が外れないようにし、バックルを開い
たときに掛け金538の先端がフック522を越えて台
板520のフック522が設けられている側と反対側面
へ回り込むことを防止すること。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動2輪車のキャリア上へコンテナを積
    載して取付けるための装置において、キャリアの一端側
    へ取付けられる第1固定部材と、キャリアの他端側へ取
    付けられる第2固定部材とを備え、コンテナの一端側底
    部近傍外壁面に突出形成されている係合突部を、予めコ
    ンテナ方向へ突出しかつ高さ調節可能に第1固定部材へ
    設けられているフック片の下へ差し込み係合するととも
    に、コンテナの他端側を第2固定部材でキャリアへ締め
    付け固定することを特徴とする自動2輪車用コンテナ取
    付装置。
  2. 【請求項2】 第1固定部材は、略直交する2つの取付
    面を有し、各取付面にはそれぞれ取付穴を設けるととも
    に、直立する取付面はキャリア端部のパイプ部材へ水平
    方向から取付可能であり、水平の取付面はキャリアの支
    持平面上へ上下方向から取付可能であることを特徴とす
    る請求項1記載の自動2輪車用コンテナ取付装置。
  3. 【請求項3】 第1固定部材はパイプ部材へ当接された
    座板を介してボルトナットで固定されるとともに、座板
    はパイプ部材の外周へ当接可能な湾曲部とボルト止めの
    ための透穴が設られかつパイプ部材と重ならない平坦部
    を備えることを特徴とする請求項2記載の自動2輪車用
    コンテナ取付装置。
  4. 【請求項4】 フック片は第1固定部材の左右方向両端
    部に対をなして設けられ、コンテナの側面に外方へ突出
    して上下方向へ長く形成された縦リブと当接可能に両フ
    ック片間隔が調節自在であることを特徴とする請求項1
    記載の自動2輪車用コンテナ取付装置。
  5. 【請求項5】 フック片はコンテナの係合突部に係合す
    る部分と、第1固定部材に対する取付位置とが第1固定
    部材の長手方向へずれていることを特徴とする請求項4
    記載の自動2輪車用コンテナ取付装置。
  6. 【請求項6】 第2固定部材は、キャリアの端部へ回動
    自在に取付けられた回動部材と、この回動部材とコンテ
    ナとを引張して連結するバックル手段とを備え、回動部
    材は係合するバックル手段がコンテナを固定するとき、
    上向きに突出してコンテナ底部の端に当接するストッパ
    部を有することを特徴とする請求項1記載の自動2輪車
    用コンテナ取付装置。
  7. 【請求項7】 バックル手段は、コンテナとキャリア側
    の回動部材とを略Y字形に連結してコンテナをキャリア
    側へ締め付けることを特徴とする請求項6記載の自動2
    輪車用コンテナ取付装置。
  8. 【請求項8】 回動部材はバックル手段を係脱自在に係
    合するための係合溝を備え、この係合溝はバックル手段
    と連結してコンテナを固定するとき下向きに開放され、
    バックル手段をコンテナから外すと、回動部材の回動に
    よって係合溝の開放方向が上向きになる位置まで回動す
    ることを特徴とする請求項7記載の自動2輪車用コンテ
    ナ取付装置。
JP6238509A 1994-06-09 1994-09-06 自動2輪車用コンテナ取付装置 Withdrawn JPH0853085A (ja)

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JP6238509A JPH0853085A (ja) 1994-06-09 1994-09-06 自動2輪車用コンテナ取付装置

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JP16338094 1994-06-09
JP6-163380 1994-06-09
JP6238509A JPH0853085A (ja) 1994-06-09 1994-09-06 自動2輪車用コンテナ取付装置

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JPH0853085A true JPH0853085A (ja) 1996-02-27

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ID=26488829

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JP6238509A Withdrawn JPH0853085A (ja) 1994-06-09 1994-09-06 自動2輪車用コンテナ取付装置

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JP (1) JPH0853085A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011005941A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Kokusai Boeki Kansai:Kk 自転車用前籠の着脱装置
EP4273032A3 (en) * 2019-05-21 2024-02-21 Thule Sweden AB A bicycle pannier mounting arrangement

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