JPH0852903A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH0852903A
JPH0852903A JP17563094A JP17563094A JPH0852903A JP H0852903 A JPH0852903 A JP H0852903A JP 17563094 A JP17563094 A JP 17563094A JP 17563094 A JP17563094 A JP 17563094A JP H0852903 A JPH0852903 A JP H0852903A
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recording
signal
gear
carriage
slit
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JP17563094A
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English (en)
Inventor
Hisashi Yoshikawa
尚志 吉川
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Original Assignee
Canon Electronic Business Machines HK Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート上の記録位置を一定にすることができ
る記録装置の提供を目的とする。 【構成】 キャリッジ移動速度が遅い場合には印字信号
印加タイミングを遅らせ、キャリッジ移動速度が速い場
合には印字信号印加タイミングを速めることにより記録
位置を一定にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録手段を搭載して移
動する移動手段を駆動する駆動力を伝達する駆動伝達手
段を有する記録装置、特に記録手段を被記録媒体に平行
に移動させることにより記録を行うシリアル型の記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録ヘッドを被記録媒体(シート
又は記録シートともいう)と平行に往復移動させること
により記録を行うシリアルタイプの小型の記録装置にお
いて、前記記録ヘッドの往復動作及び記録シート搬送動
作をDCモーターを用いて実施している場合が多い。ま
た、印字速度を2種類以上設定可能な記録装置も見受け
られる。また、インクジェット式、熱転写式等、ドット
マトリクスによりシートに印字する記録装置が多い。更
には、記録ヘッドの移動方向のドット吐出(転写)タイ
ミングを検出する方法としてドット吐出と対応したスリ
ット板を記録ヘッドと平行に配置し、記録ヘッドを搭載
したキャリッジに取付けられたフォトセンサーによりス
リット板の穴部(スリット部)と非穴部(非スリット
部)を認識することで電気信号化し、ドット吐出タイミ
ングを検出する場合が多い。また、記録動作を記録ヘッ
ドの往路・復路両方向移動時に行うものにおいては、印
字開始タイミングは、前記スリット板のスリット部をフ
ォトセンサが通過し、電気信号が発生することにより認
識し、往路・復路それぞれの印字開始タイミングは印字
速度にかかわらず固定されているものがほとんどであ
る。
【0003】しかしながら、前述した記録装置、特にイ
ンクジェット方式による記録装置においては、吐出信号
が印加されてから実際にシートに印字がなされるまでに
時間差が生じ、装置は、その時間差を考慮して設計され
ている。しかし、印字速度を2種類以上設定した記録装
置においては、例えば、印字速度の遅いモードに合せて
装置の設計を行った場合、即ち遅いモードで行と行との
左右のズレが最小となるように設計した場合、印字速度
が速いモードに切り換わると実際にシートに印字される
位置は、遅いモードの時より進行方向にズレる傾向にあ
る。即ち、目標ポイントを行き過ぎて着弾する。また、
印字速度の速いモードに合せて装置の設計を行った場
合、即ち、速いモードで行と行との左右のズレが最小と
なるように設計した場合、印字速度が遅いモードに切換
わると、逆に印字が進行方向と逆(手前)側にズレる傾
向にある。即ち、目標ポイントの手前に着弾する。これ
は特に往路復路双方向で印字を行う記録装置の欠点であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シー
ト上の記録位置を一定にすることができる記録装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1記載の発明は、記録ヘッドを被記録
媒体と平行に往復移動させ、前記被記録媒体にドットを
吐出もしくは転写させドットマトリクスにより印字を構
成すると共に、高・低少なくとも2種類以上のキャリッ
ジ移動速度で印字する記録装置で特に往路復路双方向で
印字を行う記録装置において、パルスモーター励磁信号
含む基本の記録タイミング信号から印字信号を生じせし
めるのに、キャリッジ移動速度が遅い場合には、該印字
信号印加タイミングを遅らせ、キャリッジ移動速度が速
い場合には、印字信号印加タイミングを速めることによ
り前記被記録媒体上の記録位置を一定にする手段を具備
したことを特徴とする。
【0006】ここで、請求項2記載の発明は、請求項1
記載の記録装置において、前記記録発生信号をドットマ
トリクスのドット列に対応したリニアスリット板とキャ
リッジに搭載した検出器により検出するようにしてもよ
い。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項2記載の記
録装置において、該印字信号の印加タイミングの切換
を、前記リニアスリット板の印字開始位置となるスリッ
トの認識位置を少なくとも1スリットの単位(スリット
部(穴部)もしくは非スリット部(非穴部)の巾単位)
で前後させることにより行うものであってもよい。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1記載の記
録装置において、該印字信号の印加タイミングの切換
を、前記記録タイミング信号から印字信号を生じさせる
間にダミー時間(インターバル)を設け、該ダミー時間
の有・無もしくは長・短により印加タイミングを前後さ
せるようにしてもよい。
【0009】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかの項に記載の記録装置において、前記記録ヘッド
は、インクを吐出するために利用されるエネルギを発生
する素子として、前記インクを膜沸騰させる熱エネルギ
を発生する電気熱変換体を有するようにしてもよい。
【0010】
【作用】本発明によれば、低速モード,高速モードにお
いて印字位置を自動的に切換えることにより、より詳し
くは、高速モード時は、低速モード時よりも印字開始位
置を早めにシフトさせることにより、前述した上・下行
間(往路復路間)のドットの横ズレを極力最小に抑え、
シート上の記録位置を一定にすることを可能とする。
【0011】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて図1ない
し図6を参照して説明する。図1は本発明に係る記録装
置の一実施例の説明平面図、図2は図1の右側面図(A
矢視図)、図3は同左側面図(B矢視図)、図4は同背
面図(C矢視図)、図5は同正面図(D矢視図)、図6
は同E−E断面図を示す。
【0012】図1において、1は装置本体を形成するベ
ースフレームであり、このフレーム1に対して記録手段
を構成する記録ヘッド2を搭載したキャリッジ3が矢印
P,Q方向に移動可能に取付けられている。記録ヘッド
2は、記録信号に応じてエネルギーを印加することによ
り、インク吐出口からインクを吐出するインクジェット
記録方式を用いており、そのなかでもインクを吐出させ
るために利用するエネルギーとして熱エネルギーを発生
する手段として例えば電気熱変換体やレーザ光等を備
え、この熱エネルギーによってインクの状態変化を生起
させるものを用いている。この方式によれば、記録の高
密度化、高精細化を達成し得るからである。
【0013】4は、キャリッジ3に穿設された穴を中心
に回転自在に取付けられたセットレバーであり、これは
記録ヘッド2を不図示の駆動回路基板に接続するための
フレキシブルケーブル6に圧接固定するための部材であ
る。
【0014】また、キャリッジ3は、ベースフレーム1
に固定された摺動軸5(図2,3参照)とフレーム1の
キャリッジ支え部1c(図5,6参照)によって支持さ
れ、図1の矢印P,Q方向に摺動自在に構成されてい
る。そして、キャリッジ3には後述する回転体であるス
クリュー13に形成された一条のリード溝部13b(図
5及び後述図7参照)に入り込み、スクリュー13の回
転運動を図1の矢印P,Q方向の直線運動に変換するた
めの突出ピン3a(図6参照)がキャリッジ3と一体に
形成されている。
【0015】7はプラテンであり、被記録媒体である記
録シートのガイドとしての機能を有している。記録シー
トを搬送するための送りローラ8は、ベースフレーム1
と右側板10により回転可能に軸支されており、所定位
置にギヤ部8aが形成されている。送りローラ8の中央
部にはゴムリング9が取付けられており、ゴムリング9
の下方にはピンチローラ23が対向して配設され、ばね
弾性を有する不図示の軸によりピンチローラ23を介し
てゴムリング9に圧力を与えている。記録シートはゴム
リング9とピンチローラ23間に挿通され、送りローラ
8の回転量に応じて搬送される。
【0016】15は駆動源としてのDCモータであり、
後述する第1のウオームギヤ、第1のホイールギヤの組
合せと第2のウオームギヤ、第2のホイールギヤの組合
せ等の機構を採用したことにより、図1の点線で示すよ
うに、記録装置内部に取り込んである。
【0017】50a,50bそれぞれフレキシブルケー
ブル6を固定するためのクリップであり、記録ヘッド2
と圧接固定されたフレキシブルケーブル6をクリップ5
0aでキャリッジ2に挟み込むことにより固定し、一定
のたるみを持たせた後、クリップ50bでベースフレー
ム1に固定記録装置の前方から導き出している。51
は、吐出位置検出信号を発生させるためのスリット板を
保持するためのスリット板ホルダである(詳細は後
述)。
【0018】図2は、前述した右側板10を取除いた図
1の右側面(A矢視図)を示している。図2において、
11は第1回転部材であるメインギヤであり、これはメ
インギヤ11と一体の軸11aと他端の軸11b(後述
図7)をそれぞれ右側板10とベースフレーム1の穴と
で受けて回転可能に支持をされている。14は第2の回
転部材である反転ギヤであり、ベースフレーム1から突
出した軸により回転可能に支持されている。13はスク
リューでその右端部には第3回転部材であるギヤ部材1
3aが一体的に形成されている。
【0019】反転ギヤ14とスクリューギヤ13aとは
常時噛合状態にあるが、メインギヤ11と反転ギヤ14
またはスクリューギヤ13aとは後述する機構により間
欠的に動力伝達を行うように構成されている。1bは、
ベースフレーム1に穿設された穴であり、キャリッジ3
が右端部に移動した時のフレキシブルケーブル6のたわ
みを、ベースフレーム1に当接するのをこの穴1bに逃
がすことにより防止している。
【0020】図3は図1の正面図(B矢視図)であり、
図4は図1の背面図(C矢視図)である。図4において
は三角画法表示のため、図の上方向に画かれているのが
記録装置の下部であり、下方向に画かれているのが記録
装置の上部である。15は、駆動源としてのDCモータ
であり、モータ軸には第1のウオームギヤ21が圧入固
定されている。この第1のウオームギヤ21には、その
先端部に円盤状のエンコーダスリット21aが一体的に
形成されており、モータ停止信号発生器である透過形フ
ォト検出器55の凹溝に入り込んでいる。53は、フォ
ト検出器55をはんだ付けするための基板であり、小ね
じ止めでベースフレーム1に固定されている。54は、
基板53と図示しない回路基板とを接続するためのリー
ド線である。
【0021】56aは、第1のホイールギヤであり、第
1のウオームギヤ21と常時噛合状態にあり、その回転
軸は、第1のウオームギヤ21の回転軸と直交(紙面に
対して垂直)している。16は金属板製のモータ取付板
であり、小ねじでベースフレーム1に固定されると共
に、L字状に折曲げられて、DCモータ15を小ねじ止
めにより固定している。またさらに、モータ取付板16
により第1のホイールギヤ56の軸56Cを回転可能に
保持する役目をも有している。20は、不図示の回転基
板とDCモータ15とを接続するためのリード線で、こ
れによりDCモータ15へ電力を供給する。
【0022】図5は図1の正面図(D矢視図)であり、
52は厚さ0.1〜0.2mm程度のステンレス等の金
属板で、エッチングやプレス等による格子状のスリット
を備えたスリット板である。51はスリット板52を小
ねじの止等で保持するためのスリット板ホルダーであ
り、ベースフレーム1のボス1aに小ねじ止めで、スリ
ット板52と共に固定される。そして後述するキャリッ
ジに取付けられたフォト検出器59によりこのスリット
板52によって吐出位置検出信号を検出する。
【0023】図6は、図1におけるE−E断面図であ
る。56aは前述した第1のホイールギヤであり、第1
のウオームギヤ21と噛合っている。また、56bは第
2のウオームギヤであり、それぞれの回転軸である56
c,56d及び第1のホイールギヤ56aと共に一体に
形成されている。そして、回転軸56cは軸受57を介
してモータ取付板16の穴16aに嵌込むことにより支
持され、一方の回転軸56dは、ベースフレーム1と一
体に形成された軸受部1dの穴を通すことにより支持さ
れ、第1のホイールギヤ56a、第2のウオームギヤ5
6bは回転可能となる。
【0024】11bは、メインギヤ11と一体に形成さ
れた第2のホイールギヤであり、一端は右側板10、他
端を不図示のベースフレーム1と一体に形成された穴に
通すことにより回転可能となる。そして、第2のホイー
ルギヤ11bは、第2のウオームギヤ56bと噛合って
いる。よってDCモータ15の駆動力は、DCモータ1
5→第1のウオームギヤ21→第1のホイールギヤ56
a→第2のウオームギヤ56b→第2のホイールギヤ1
1b→メインギヤ11の径路を示す矢印のように伝達さ
れることになる。
【0025】3aは、キャリッジ3と一体に形成された
突出ピンであり、スクリュー13に形成された一条のリ
ード溝部13b(図7参照)に入り込み、スクリュー1
3の回転運動を図1の矢印P,Q方向の直線運動に変換
することができる。また、3cは、キャリッジ3と一体
のフック部であり、ベースフレーム1と一体のキャリッ
ジ支え部1cと係合している。そして、キャリッジ3は
他端を摺動軸5によって支持されているため、図6にお
いて図面の垂直方向(図1矢印P,Q方向)に移動可能
となっている。
【0026】また、58はプリント回路基板(PCB)
であり、フォト検出器59がはんだ付けされており、P
CB58は小ねじ止めによってキャリッジ3のボス3c
に固定されることにより、フォト検出器59はキャリッ
ジ3に固定されている。そして、キャリッジ3の移動状
態を検出するのは、キャリッジ3に固定されたフォト検
出器59がベースフレーム1に固定されたスリット板ホ
ルダ51のスリット板52のスリットを検出することに
より行う。フォト検出器59によって検出された吐出位
置検出信号は、PCB58にはんだ付け接続されたフレ
キシブルケーブル6より分岐した6aよりフレキシブル
ケーブル6を通って、不図示の駆動回路基板に送られ、
制御される。
【0027】次にキャリッジ3を往復運動するための動
力伝達系について説明する。図7はキャリッジ3の往復
運動に係る動力伝達系を簡略的に示した斜視図であり、
DCモータ15は通電により常時一方向に回転する。こ
れにより、図7においても、図6で説明したようにDC
モータ15→第1のウオームギヤ21→第1のホイール
ギヤ56a→第2のウオームギヤ56b(第1のホイー
ルギヤ56aと一体構造)→第2のホイールギヤ11b
→メインギヤ11(第2のホイールギヤ11bと一体)
という径路で動力が伝達される。そして、メインギヤ1
1を矢印J方向に常時回転させる方向にDCモータ15
は回転方向を決定されている。
【0028】さて、前記の如く常時図7の矢印J方向に
回転駆動されるメインギヤ11の動力は、後述する機構
により、直接メインギヤ11からスクリューギヤ13a
の動力が伝達される時は、スクリュー13は図7の矢印
K方向に回転し、この時キャリッジ3は矢印P方向に移
動する。
【0029】一方、メインギヤ11から反転ギヤ14に
動力が伝達される時は、前記の如く反転ギヤ14とスク
リューギヤ13aとは常時噛合のために、反転ギヤ14
が図7の矢印L方向に回転して結果的にスクリュー13
は矢印M方向に回転し、このときキャリッジ3は矢印Q
方向に移動する。
【0030】次に図8ないし図10を参照して、メイン
ギヤ11、反転ギヤ14、スクリューギヤ13aの形状
を具体的に説明する。図8はメインギヤ11のそれぞれ
小正面図(a)及び側面図(b)を示す説明図で、メイ
ンギヤ11は反転ギヤ14との対向部、スクリューギヤ
13aとの対向部、送りローラギヤ8aとの対向部のそ
れぞれ3つの対向部位に分けられる。
【0031】先ずスクリューギヤ13aとの対向部は、
ギヤ部31及びその両端にカム部30及び32から成
る。ギヤ部31の歯数は本実施例では18歯に設定して
あるが、この値は反転ギヤ14及びスクリューギヤ13
aの歯数により、またスクリュー13を何度回転駆動す
るかによって決定される。
【0032】次に反転ギヤ14との対向部は、同様にギ
ヤ部34及びその両端にカム部33及び35から成り、
前記スクリューギヤ13aとの対向部と同形状に設定さ
れており、相違としてはカム33,35が各々の端部に
設けられていること、即ち後述する反転ギヤ14ないし
スクリューギヤ13aの欠歯部(図9及び図10の40
または42)の対向位置に設けられていることである。
なお、送りローラギヤ8aとの対向部については後述す
る。
【0033】図9は反転ギヤ14のそれぞれ側面図
(a)及び正面図(b)を示す説明図で、全周歯を有す
る全周歯部38と一部欠歯部(3歯)40を有する有歯
部39より構成される。前述のごとく欠歯部40はメイ
ンギヤ11のカム部33及び35と対向位置にある。ま
た、全周歯部38と有歯部39との歯は互いに回転方向
に半歯α分位相がずれて設定されている。
【0034】図10はスクリューギヤ13aの説明図で
ある。なお、(a)図はその側面図、(b)図は(a)
図のA−A断面図である。前記反転ギヤ14と同様に一
部欠歯部(3歯)42を有する有歯部41より構成され
ている。前記欠歯部42はメインギヤ11のカム部3
2,31と対向した位置に配設されている。
【0035】次にメインギヤ11の具体的な動作を図1
1を参照して説明する。図11(a)〜(d)は動作を
理解し易くするために、メインギヤ11の反転ギヤ対向
部と、反転ギヤ14の動きに限定した説明図で、(a)
図は、メインギヤ11のカム部35が反転ギヤ14の欠
歯部40に入り込んだ状態を示し、この時まだ反転ギヤ
14には回転力は伝達されず、メインギヤ11が矢印J
方向に回転しても、反転ギヤ14は停止している。次に
メインギヤ11がさらに矢印J方向に回転すると、
(b)に示すようにメインギヤ11に設けられた歯部3
4aは反転ギヤ14の歯部14aと噛合し、反転ギヤ1
4は図の矢印L方向に回転駆動される。
【0036】(c)図では、まだ反転ギヤ14は矢印L
方向に回転駆動されている。そして前述した通りメイン
ギヤ11の歯の設定により歯部34bの噛合が過ぎる
と、(d)図に示す如く、反転ギヤ14が一回転後、カ
ム部33が欠歯部40に入り込み、反転ギヤ14の回転
を停止させ、かつロックさせる。これと同様な動作がメ
インギヤ11のスクリューギヤ対向部とスクリューギヤ
13aの相互伝達動作でも行われる。
【0037】また反転ギヤ14の有歯部38(図9参
照)とスクリューギヤ13aとは常時噛合状態にあるた
め、反転ギヤ14の一回転の動作はスクリューギヤ13
aに伝達され、スクリュー13は1回転する。
【0038】ここで前記メインギヤ11における反転ギ
ヤ14との対向部と、スクリューギヤ13aとの対向部
は図8に示すように実質的に位相を180°ずらした状
態に設定されており(実際には180°に対して図12
に噛合関係図を示すように反転ギヤ14とスクリューギ
ヤ13aとの位置のメインギヤ11の中心までの角度θ
分だけさらに位相がずれている)、図11(d)の状態
においてはスクリューギヤとの対向部とスクリューギヤ
13aとの位置関係は図11(a)の状態にある。
【0039】しかるに、前記図7において、(1)メイ
ンギヤ11が0°〜180°回転すると、反転ギヤ14
が矢印L方向へ一回転し、この反転ギヤ14を介してス
クリューギヤ13aが矢印M方向へ一回転する。また、
(2)メインギヤ11が180°〜360°回転する
と、スクリューギヤ13aが矢印K方向へ一回転し、こ
のスクリューギヤ13aを介して反転ギヤ14は矢印N
方向へ一回転する。
【0040】前記(1)→(2)、(2)→(1)に状
態が切換わる際に、各カム部32,35が正確に各反転
ギヤ14、スクリューギヤ13aの各欠歯部に挿入さ
れ、カム部30及び33がそれぞれ欠歯部に入り込んで
各ギヤを固定するものである。
【0041】(記録シート搬送伝達系)次に記録シート
の搬送伝達系について説明する。記録シート搬送動作
は、図8におけるメインギヤ11に一体的に形成された
歯部36,37がメインギヤ11の回転動作に伴い、送
りローラ8のギヤ部8aを間欠的に回転駆動することで
行われる。歯部36,37は互いに180°位相がずれ
ており、かつ前記スクリュー13によりキャリッジ3が
両側部に位置する近傍で、かつ記録ヘッド2の記録動作
に影響のない領域でなされるように設定されている。
【0042】次に本実施例における記録動作について説
明する。なお、図13は本実施例における記録装置の周
辺部の構成を示すブロック図であり、CPU50、キー
ボード51、表示器52、電源ユニット53、モータ駆
動回路54、記録ヘッド駆動回路55、記録装置56に
より構成されている。記録装置56よりCPU50に入
力する信号としては、前記吐出信号検出器59(図6の
フォト検出器)から出力される吐出位置検出信号と、モ
ータ停止信号検出器55(図5のフォト検出器)から出
力されるモータ停止信号の2種類である。DCモータ1
5に電圧を印加して起動するとウオームギヤ21に一体
的に形成されたエンコードスリット円盤21aによりモ
ータ停止信号が発生する。
【0043】次に、メインギヤ11を反転ギヤ14及び
スクリューギヤ13aの相互動作によりキャリッジ3は
例えば図1の右端から矢印P方向に移動を開始する。キ
ャリッジ3が移動を始め、キャリッジ3に固定した吐出
位置検出器59がスリット板52のスリット52を通過
し始めると、スリット52に対応した吐出信号検出信号
が発生する。この信号はドットマトリクスにおける各ド
ット列に対して所定の対応をするように設定されてい
る。
【0044】CPU50は前記吐出位置検出信号を受
け、これに同期して記録信号を選択的に出力することに
より、図1の矢印P方向への記録がなされる。そして前
記P方向への記録が終了すると、CPU50はモータ停
止信号のパルス数を計数し、Nパルス後に、CDモータ
15通電をオフする。この時、前述した如く、既に記録
シート搬送動作も終了しており、キャリッジ3は図1の
左端部にて停止する。以上の矢印P方向記録動作シーケ
ンスのタイミングチャートを図14に示す。
【0045】次に、再度モータ15を起動すると、前記
したスクリュー13の反転機構によりスクリュー13は
逆回転してキャリッジ3が図1の左端から矢印Q方向に
移動を開始する。また、前記モータ15の起動と同時に
モータ停止信号も発生する。さらに吐出位置検出器59
がスリット板52のスリット52aを通過することによ
り吐出位置検出信号が発生し、これと同期してCPU5
0から記録信号を選択的に出力することにより、矢印Q
方向への記録がなされる。
【0046】前記の如くして矢印Q方向への記録が終了
すると、CPU50はモータ停止信号のパルス数を計数
し、Mパルス後にモータ15の通電をオフする。このと
き前述したように、記録シート搬送動作も終了してお
り、キャリッジ3は図1の右端部に停止する。以上の矢
印Q方向記録動作シーケンスタイミングチャートを図1
5に示す。
【0047】以上のような動作を繰返すことにより、記
録シート上への記録が行われる。また、CPU50はキ
ャリッジ3が図1の左,右端部のいずれに位置するかを
事前に判別する必要があるが、その方法としては、例え
ばシステムに電源が投入された時、または例えばオール
クリアキー等の特定キーが押下された時等に、DCモー
タ15の通電を行うようにする。そして吐出位置検出器
59がスリット板52の壁部52bを通過する時は一定
時間、吐出位置検出信号が“ロー”の状態Xが続き、次
にスリットを通過したことを基準にして、キャリッジ3
が図1の右端から矢印P方向へ向かっていると判断す
る。また、吐出検出器59がスリット板52の穴部52
cを通過する時は一定時間、吐出位置検出信号が“ハ
イ”の状態Yが続き、次にスリットを通過することを基
準左端から矢印Q方向へ向かっていると判断する。
【0048】穴52c,壁52b,スリット52aの判
断はそれぞれ一定時間以上“ハイ”,“ロー”の状態が
続くか、あるいは一定時間以内に“ハイ”,“ロー”が
切換わるか否かで行う。矢印P方向またはQ方向への方
向を判断した後は、スリット通過後、それぞれN,M
発、モータ停止信号のパルス数を計数してモータ15の
通電をオフすれば、イニシャル動作を終了することがで
きる。
【0049】また、前記矢印P方向,Q方向で記録が終
了してからDCモータ15の駆動停止までのパルス数を
それぞれN,Mとしているが、このパルス数は基本的に
は同じ値に設定する。しかし、負荷の相違等により差を
つけても差支えない。
【0050】また、本実施例においては、印字速度(キ
ャリッジ移動速度)を高速、低速2つを具備している例
を示し、DCモーターへの供給電圧はV1 ,V2 ,V3
(V1 >V2 >V3 )の3種類を具備し、高速・低速の
切換えは、予め設定された条件に基づいてCPU50が
選択的に切換えを行う。
【0051】(V2 ,V3 でのチョッパー制御)低速モ
ードの場合、まず起動時にモーター電圧V2 をDCモー
ター15へ供給すると徐々にDCモーターの回転数が上
がり、モーター停止信号のパルス間隔もそれに対応して
短くなっていく。モーターの回転数が上昇し、モーター
停止パルス間隔がTL に達した時点でモーターへの供給
電圧をV3 に切換える。供給電圧がV3 に落ると、モー
ターの回転数は徐々に低下し、モーターの停止パルス間
隔はTL よりも長くなる。ここで、低速モード時の設定
印字速度に相当するモーター停止信号のパルス間隔をT
L 、高速モード時のパルス間隔をTH とする。この時点
で再度モーター電圧をV2 に切換えると徐々にDCモー
ター15の回転数が上昇し、停止パルス間隔がTL に達
した時印字速度が規定速度となり、その後、供給電圧を
3 に切換える。この繰り返しにより、メカ負荷の変化
に対応してDCモーター15の回転数をほぼ一定に保持
することで、低速モード時の印字速度を一定(安定化)
させることができる(図14参照)。
【0052】(V1 ,V2 でのチョッパー制御)高速モ
ードの場合、起動時にモーター電圧V1 をDCモーター
15へ供給すると、徐々にDCモーターへの回転数が上
昇し、モーター停止信号のパルス間隔がTH に達した時
点でモーターへの供給電圧をV2 に切換える。その後、
モーターの回転数が低下し、モーター停止パルス間隔が
H よりも長くなった時点で再度モーター電圧をV1
切換えると徐々にDCモーター15の回転数が上昇し、
停止パルス間隔がTH に達した時点で印字速度が規定速
度となり、その後供給電圧をV2 に切換える。この繰り
返しにより、メカ負荷の変化に対応してDCモーターの
回転数をほぼ一定に保持する事で高速モード時の印字速
度を一定(安定化)させることができる(図15参
照)。
【0053】印字の開始位置の検出は、前述した通り、
吐出位置検出器59がスリット板52のスリット52a
を通過し、吐出位置検出信号が発生することにより検出
する。
【0054】以下に具体的に説明する。
【0055】低速モードの場合、図14に示したごと
く、Q方向に印字する時は、スリット52a列の左端に
位置するスリットの左エッヂ52dを吐出位置検出器5
9が通過した時に印字を開始し、P方向に印字する時
は、スリット52a列の右端に位置するスリットの右エ
ッヂ52eを吐出位置検出器59が通過した時に印字を
開始する。この時、上と下の行(往路と復路)のドット
の横ズレが最小(≒0)になるように設定されている
(図16参照)。低速モードの時、印字信号印加後、実
際にドットが記録紙に着弾する位置は図16中だけ進
行方向にズレ、このズレをP,Q両方向考慮し、ドット
の横ズレが最小(≒0)となるように設定されている。
【0056】次に、高速モード時の動作を示すと、従来
においては、印字開始位置を低速モード時と同じにして
いる為、高速モード時の方が、印字信号印加後、実際に
ドットが着弾する位置は低速モード時より、そのズレ量
は多くなった分(>)、上と下の行のドットの横
ズレが生じる(図17参照,≒(−)×2。
【0057】本発明においては、上述した横ズレを補
正する方法として、高速モード時、P方向の印字開始位
置は低速モードと同様52eとするが、Q方向印字の印
字開始位置(図14に示した低速モード時の52dであ
ったもの)を、図15に示す52cの右エッヂ52fに
シフトさせ、吐出位置検出器59が通過したことにより
検出し、印字を開始する。これにより、Q方向の印字ス
タート位置を手前(進行方向の逆方向)に分シフトさ
せる事により、上と下の行のドットの横ズレを補正する
事が可能となる(図18参照)。
【0058】[実施例2]実施例1では高速モードにお
ける補正をQ方向印字の印字スタート位置のみをシフト
させることにより行ったが、本実施例においては、Q,
P両方向の印字スタート位置をシフトさせることにより
ドットの横ズレの補正を行う。低速モード時の印字開始
位置は、Q方向印字時はスリット列52aの左端に位置
するスリットの左エッジ52g、P方向印字時はスリッ
ト列52aの右端に位置するスリットの左エッジ52h
を印字開始位置とする。高速モード時の印字開始位置
は、Q方向印字時は52cの右エッジ52iにシフト
し、P方向印字時はスリット列52aの右端に位置する
スリットの右エッジ52jにシフトさせ、上,下行の横
方向のズレを補正する(図19,図20,図21参
照)。
【0059】[実施例3]本実施例においては、印字開
始位置の低速モード、高速モードの切換を吐出位置検出
信号から印字信号印加までにダミー時間を設け、このダ
ミー時間の有・無もしくは長・短により印字開始位置を
前後させる(図22参照)。
【0060】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0061】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0062】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0063】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0064】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0065】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0066】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0067】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0068】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録ヘッドをシートと平行に往復移動させ、シートにド
ットを吐出(もしくは転写)させドットマトリクスによ
り印字を構成すると共に、高・低少なくとも2つ以上の
キャリッジ移動速度で印字する記録装置で特に往路復路
双方向で印字を行うものにおいて、低速モードと高速モ
ードで印字開始位置を自動的に切り換え、例えば、高速
モード時は、低速モード時より印字開始位置を早めにシ
フトさせることにより各モードにおいてシート上の記録
位置を一定にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る記録装置の一実施例の
平面図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】図1のB矢視図である。
【図4】図1のC矢視図である。
【図5】図1のD矢視図である。
【図6】図1のE−E断面図である。
【図7】キャリッジ駆動系の斜視図である。
【図8】メインギヤの説明図である。
【図9】反転ギヤの説明図である。
【図10】スクリューギヤの説明図である。
【図11】メインギヤの動作説明図である。
【図12】メインギヤ,スクリューギヤ,反転ギヤ噛合
関係図である。
【図13】記録装置周辺部構成ブロック図である。
【図14】実施例1によるシーケンスタイミングチャー
ト(低速モード時)である。
【図15】実施例1によるシーケンスタイミングチャー
ト(高速モード時)である。
【図16】実施例1によるドット着弾位置の説明図(低
速モード時)である。
【図17】従来例によるドット着弾位置の説明図(高速
モード時)である。
【図18】実施例1によるドット着弾位置の説明図(高
速モード時)である。
【図19】実施例2のシーケンスタイミングチャート
(低速モード時)である。
【図20】実施例2のシーケンスタイミングチャート
(高速モード時)である。
【図21】実施例2のドット着弾位置説明図である。
【図22】実施例3のドット着弾位置説明図である。
【符号の説明】
2 記録ヘッド 3 キャリッジ 8 搬送ローラ 11 メインギヤ(第1回転部材) 11b 第2のホイールギヤ 13 スクリュー 13a スクリューギヤ(第3回転部材) 14 反転ギヤ(第2回転部材) 15 DCモータ 21 第1のウオームギヤ 56a,60,62a 第1のホイールギヤ 56b,61,62a 第2のウオームギヤ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 19/18 N B41J 3/10 101 H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを被記録媒体と平行に往復移
    動させ、前記被記録媒体にドットを吐出もしくは転写さ
    せドットマトリクスにより印字を構成すると共に、高・
    低少なくとも2種類以上のキャリッジ移動速度で印字す
    る記録装置において、 パルスモーター励磁信号を含む基本の記録タイミング信
    号から印字信号を生じせしめるのに、キャリッジ移動速
    度が遅い場合には、該印字信号印加タイミングを遅ら
    せ、キャリッジ移動速度が速い場合には、印字信号印加
    タイミングを速めることにより前記被記録媒体上の記録
    位置を一定にする手段を具備したことを特徴とする記録
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録装置において、前記
    記録発生信号をドットマトリクスのドット列に対応した
    リニアスリット板とキャリッジに搭載した検出器により
    検出するようにしたことを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の記録装置において、該印
    字信号の印加タイミングの切換を、前記リニアスリット
    板の印字開始位置となるスリットの認識位置を少なくと
    も1スリットの単位であるスリット部もしくは非スリッ
    ト部の巾単位で前後させることにより行うことを特徴と
    する記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の記録装置において、該印
    字信号の印加タイミングの切換を、前記記録タイミング
    信号から印字信号を生じさせる間にダミー時間を設け、
    該ダミー時間の有・無もしくは長・短により印加タイミ
    ングを前後させるようにしたことを特徴とする記録装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの項に記載
    の記録装置において、前記記録ヘッドは、インクを吐出
    するために利用されるエネルギを発生する素子として、
    前記インクを膜沸騰させる熱エネルギを発生する電気熱
    変換体を有することを特徴とする記録装置。
JP17563094A 1994-07-27 1994-07-27 記録装置 Pending JPH0852903A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9006509B2 (en) 2003-07-18 2015-04-14 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Absorbent article with high quality ink jet image produced at line speed

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9006509B2 (en) 2003-07-18 2015-04-14 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Absorbent article with high quality ink jet image produced at line speed
US9901492B2 (en) 2003-07-18 2018-02-27 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Absorbent article with high quality ink jet image produced at line speed

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