JPH0482764A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH0482764A
JPH0482764A JP19885290A JP19885290A JPH0482764A JP H0482764 A JPH0482764 A JP H0482764A JP 19885290 A JP19885290 A JP 19885290A JP 19885290 A JP19885290 A JP 19885290A JP H0482764 A JPH0482764 A JP H0482764A
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JP
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recording
temperature
carriage
head
slipping
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JP19885290A
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English (en)
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Junichi Yoshikawa
淳一 吉川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインクジェット等の記録装置に係り、更には、
記録ヘッドを記録媒体送り方向に対して、直交方向に左
右に走査させて記録を得るシリアル式記録装置において
、記録ヘッドが右方向進行時、左方向進行時の双方向共
に記録を行なう方式の記録装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、紙などの記録媒体(以下記録用紙または単に紙と
もいう)に対して記録を行なう記録装置は、種々の記録
方式による記録ヘッドを搭載した形態で提案されている
。この記録ヘッドには、デイジ−ホイール方式、ワイヤ
ートッド方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェット
方式によるものなどがある。これらのうち、記録ヘッド
を文字記録時ごとに静止させる方式のものは、デイジ−
ホイール方式によるものだけで、他の方式は記録中に記
録ヘッドを一定速度で走査させる(静止させない)方式
で記録を行なうようになっている。
先に述べたような、種々の記録方式による記録装置にお
いて、近年記録の高速化のニーズの高まりに応じて、記
録ヘッドの右進行時・左進行時の両方向共に記録を行な
う(以下双方向記録という)方式が採られるようになっ
てきた。−船釣に、双方向記録においては、例えば、記
録された文字の左右方向のずれは、片方向記録(右進行
時のみ記録を行なう)におけるそれに比べて、大きくな
りがちで、更にばらつき幅も大きいのが普通である。
C発明が解決しようとする課題〕 ところで、デイジ−ホイール方式のように、記録ヘッド
を文字記録時ごとに静止させる方式のものは、双方向記
録においても片方向記録と同様に、基本的に記録ヘッド
の停止位置精度を向上させる様に構成することにより、
左右方向の記録ずれを押え込んでいける。しかしながら
、記録ヘッドを文字記録時ごとに静止させているので、
高速記録には適さない欠点を有していた。
一方、インクジェット方式の様に記録ヘッドを静止させ
ない方式で記録を行なうものについては、ヘッドの運動
中の位置精度の向上が必要となる。このため、様々な要
因による左右ずれが発生し、高品位の記録結果を得るこ
とが非常に困難であった。
これに対しては、ヘッドの運動中の位置を検出する手段
(例えばリニアエンコーダー等)を搭載し、フィードバ
ック制御にて記録のタイミングを調整しながら記録動作
を行なう方式を採れば左右ずれの小さい記録結果を得る
ことが可能である。しかしながら、構成が複雑でかつコ
スト的に非常に高いものになってしまうという欠点があ
る。
そこで、本発明は上述の欠点を除去するためになされた
もので、高速かつ安価にずれの小さい双方向記録を行な
いうる記録装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、本発明の記録装置は記録ヘッ
ドを記録媒体に対して往復走査させ、双方向共に記録を
行なう記録装置において、周囲温度を検出する温度検出
手段と、この温度検出手段によって検出された温度に基
づいて、上記記録ヘッドによる往復走査記録時のずれ補
正を行なうずれ補正手段とを具備したことを特徴とする
〔作用〕
上記構成によれば、温度に基づいて記録ヘッドによる往
復走査記録時のずれ補正を行なうことができるため、高
速かつ安価にずれの小さい双方向記録を行なうことが可
能となる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の記録装置に係る実施例を
、詳細に説明する。
第1図(A)および(B)は本発明を電子タイプライタ
に適用した場合の実施例の構成を示す外観斜視図である
ここで、lはキーボード部であり、文字、数字等キャラ
クタ入力用のキーやコントロールキー等のキー群2が配
列され、非使用時にはヒンジ3を中心に回動させること
により、第1図(B)に示すように折りたためるように
なっている。4は装置内部のプリンタ部にシート状記録
媒体を送給するための給紙トレーであり、同じく非使用
時には同図(B)に示すようにプリンタ部を覆って収納
される。5は手動にて記録媒体のセットや排出を行なう
ための送りノブ、6は入力した文章等を表示するための
表示器、7は本実施例に係る装置を運搬する際に用い担 られる警手である。
また、8は電子タイプライタのカバーをなし、表示器6
に隣接してタイプライタ上部に設けられる窓であり、後
述されるように格納されるインクジェットプリンタおよ
び記録紙を見ることができる。
第2図は本実施例に係るプリンタ部の構成を示す外観斜
視図である。
ここで9は第3図につき詳述するインクジェット記録ヘ
ッドを有したヘッドカートリッジ、11はこれを搭載し
て図中S方向に走査するためのキャリッジである。13
はヘッドカートリッジ9をキャリッジ11に取付けるた
めのフック、15はフック13を操作するためレバーで
ある。19はヘッドカートリッジ9に対する電気接続部
を支持する支持板である。21はその電気接続部と本体
制御部とを接続するためのフレキシブルケーブルである
23はキャリッジ11をS方向に案内するためのガイド
軸であり、キャリッジ11の軸受25に挿通されている
。27はキャリア11が固着され、これをS方向に移動
させるための動力を伝達するタイミングベルトであり、
装置両側部に配置されたプーリ29A・29Bに張架さ
れている。一方のプーリ29Bには、ギヤ等の伝導機構
を介してキャリッジモータ31より駆動力が伝達される
33は紙等の記録媒体の被記録面を規制するとともに記
録等に際してこれを搬送するための搬送ローラであり、
搬送モータ35によって駆動される。37は記録媒体を
給紙トレー4側より記録位置に導くためのペーパーパン
、39は記録媒体の送給経路中に配設されて記録媒体を
搬送ローラ33に向けて押圧し、これを搬送するための
フィードローラである。
34はへッドカートリッシ9の吐出口に対向し記録媒体
の記録面を規制するためのプラテンである。41は記録
媒体搬送方向上、記録位置より下流側に配置され、記録
媒体を不図示の排紙口へ向けて排紙するための排紙ロー
ラである。42は排紙ローラ41に対応して設けられる
拍車であり、記録媒体を介してローラ41を押圧し、排
紙ローラ41による記録媒体の搬送力を生じさせる。4
3は記録媒体のセット等に際してフィードローラ39、
押え板45、拍車42それぞれの付勢を解除するための
解除レノ<−である。
45は記録位置近傍において記録媒体の浮上り等を抑制
し、搬送ローラ33に対する密着状態を確保するための
押え板である。本実施例においては、記録ヘッドとして
インク吐出を行なうことにより記録を行なうインクジェ
ット記録ヘッドを採用している。従って、記録ヘッドの
インク吐出口形成面と記録媒体の被記録面との距離は比
較的微少であり、かつ記録媒体と吐出口形成面との接触
を避けるべくその間隔が厳しく管理されなければならな
いので、押え板45の配役が有効である。47は押え板
45に設けた目盛、49はこの目盛に対応してキャリッ
ジ11に設けられたマーカであり、これらによっても記
録ヘッドの印字位置や設定位置が読取り可能である。
51はホームポジションにおいて記録ヘッドのインク吐
出口形成面と対向するゴム等の弾性材料で形成したキャ
ップであり、記録ヘッドに対し当接/離脱が可能に支持
されている。このキャップ51は非記録時等の記録ヘッ
ドの保護や、記録ヘッドの吐出回復処理に際して用いら
れる。吐出回復処理とは、キャップ51を吐出口形成面
に対向させ、インク吐出口内方に設けられてインク吐出
のために利用されるエネルギー発生素子を駆動すること
により全吐出口からインクを吐出させ、これによって気
泡や塵埃、増粘して記録に適さなくなったインク等の吐
出不良要因を除去する処理(予備吐出)や、これとは別
に吐出形成面とキャップ51で覆った状態で吐出口より
インクを強制的に排出させることにより吐出不良要因を
除去する処理(吸引回復)である。
53はインクの強制排出のために吸引力を作用するとと
もに、かかる強制排出による吐出回復処理や予備吐出に
よる吐出回復処理に際してキャップ51に受容されたイ
ンクを吸引するために用いられるポンプである。55は
このポンプ53によって吸引された廃インクを貯留する
ための廃インクタンク、57はポンプ53と廃インクタ
ンク55とを連通ずるチューブである。
59は記録ヘッドの吐出口形成面のワイピングを行なう
ためのブレードであり、記録ヘッド側に突出してヘッド
移動の過程でワイピングを行なうための位置と、吐出口
形成面に係合しない後退位置とに移動可能に支持されて
いる。61はモータ、63はモータ61から動力の伝達
を受けてポンプ53の駆動およびキャップ51やブレー
ド59の移動をそれぞれ行なわせるためのカム装置であ
る。
次に、上述したヘッドカートリッジ9の詳細について説
明する。
第3図(A)、(B)は、インクジェット記録ヘッド本
体をなす吐出ユニット9aとインクタンク9bとを一体
としたヘッドカートリッジ9の外観斜視図を示す。
図において、906eはヘッドカートリッジ9を装着す
る際にキャリッジ11設けられたフック13によって掛
止されるつめである。図から明らかなように、つめ90
6eは記録ヘッド全延長の内側に配設される。また、ヘ
ッドカートリッジ9の前方吐出ユニット9aの近傍には
、この図には示されないが位置決め用突き当て部が設け
られている。906fはキャリッジ11に立設されフレ
キシブル基板(電気接続部)およびゴムパッドを支持す
るための支持板6が挿入されるヘッド開口部である。
吐出ユニット9a前面にはノズル908が一列に一定ピ
ッチ間隔に設けられ、矢印910の方向にインク滴を吐
出する様になっている。又、吐出ユニツ1−9aの内部
には、インクを吐出させるための電子回路、発熱体等(
不図示)が配されており、インクタンク9bからチュー
ブ(不図示)を介して常時インクが供給される様になっ
ている。
次に、上記構成の実施例において実行される記録動作に
ついて説明する。簡単のため、第4図に示す様にキャリ
ッジが右進行時に記録した縦線70と、左進行時に記録
した縦線71の例をとって説明する。
この縦線70.71は、夫々ヘッドカートリッジ9のあ
る範囲のノズル908から同時にインク滴を吐出するこ
とにより得られるものである。つまり、縦線70を記録
して用紙を一定距離送った後、上記と同範囲のノズルか
らインク滴を吐出することにより縦線71を記録して得
られるものを表わしている。
第5図はこの記録のタイミングを表わすタイミングチャ
ートである。横軸は時刻であり、キャリッジが右進行時
(左から右へ)に記録する現象を表わしたものが第5図
(A)、左進行時のものを表わしたのが第5図(B)で
ある。前述のキャリッジモータ31としてパルスモータ
を採用している。本実施例においては、1ステツプあた
りキャリッジ11が1/60 (インチ)駆動される分
解能で構成されていて、2相励磁にてT1周期の相切換
えで駆動されている。
図中A、B、C・・・は励磁相の絶対番地を示しており
、例えばAの時φIとφ■、Bの時φ■とφ■、Cの時
φ■とφ■・・・を励磁する状態を表わしていて、一定
速度で回転している様子を示す。ここでいう絶対番地と
は、例えば第5図(A)におけるAを励磁して静止した
キャリッジ11の位置と、第5図(B)におけるAを励
磁して静止したキャリッジ11の位置が、プリンタ内に
おいて同位置であるということを表わしている。すなわ
ち、両者の静止した状態でインクを吐出すると、用紙に
対して左右方向に同じ位置にインクが付着する状態を示
しているのである。
又、キャリッジ11が右進行時にはパルスモータの相を
A−+B−Cと順次一定タイミングT、で切換え、左進
行時にはC→B→Aと順次、逆に切換えて駆動している
。そして、インク吐出の分解能はパルスモータl相当た
り6分割の周期T2で構成しているので、l/360’
  (インチ)の分解能を有することになる。ここでは
、右進行時には72.73.74と3発分(dat)で
縦線70(第4図)の横幅を構成していることを示す。
同様にして左進行時に、右進行時と等しい絶対番地にて
吐出した様子を示したものが75.76.77て、この
吐出タイミングにて記録されたものが縦線71(第4図
)である。
第4図に示す縦線70と71は、キャリッジモータ31
の絶対番地上は等しいにもかかわらず、実際の記録は横
方向にずれを生じている。これはパルスモータの次相励
磁の時間から、モータのロータが実際にその位置に回転
到達してくるまでの時間遅れ、キャリッジモータ31の
ピニオン、減速ギア部のガタによる時間遅れ、駆動ベル
トのガタによる時間遅れ等の要素に起因するヘッドカー
トリッジ9のノズル部の位置ずれによるものである。
この記録ずれを補正するために、左進行時のインク吐出
タイミングをキャリッジモータ31の本体の絶対番地に
対して遅らせて、第5図(B)に示す78.79.80
のタイミングで吐出することにより、第4図の縦線81
のようにずれを小さくする位置に記録することが可能で
ある。この適正値は実験的に決定することができ、吐出
タイミングの遅れをT3を位置(その間にキャリッジが
進行する距離)換算すると本実施例ではl0XI/36
0’  となっている。この値(ここでは+10)を以
下、双方向記録の補正値を称す。
ここでは、縦線1本のみの記録について述べてきたが、
通常の文字列、画像についても同様の補正値を施すこと
により、右進行時の記録に対する左進行時の記録の左右
ずれをある程度まで解消させた記録結果を得ることがで
きる。
ところで、前述のヘッドカートリッジ9の位置ずれ値が
外乱に対して安定した値を持っていれば、ある双方向補
正値を設定しておくことにより、常にずれの小さい記録
を行なうことができる。しかしながら、実際には前述の
パルスモータのロータ回転の到達遅れ成分が特に、外乱
に対して不安定である。即ち、これはパルスモータの出
力トルクとキャリッジ移動に要する負荷トルクのバラン
ス点で、この遅れ分が決定されるために、キャリッジ移
動の負荷力の変動に非常に影響を受けてしまうからであ
る。負荷力は特に周囲温度の影響を受けることがわかっ
ている。その主因は、第2図におけるガイド軸23とキ
ャリッジの軸受25の摺動部に介在する潤滑油(グリス
)のグリスの粘度の温度特性によるものである。即ち低
温になるにつれてグリスの粘度が大きくなり、その結果
キャリッジ移動の摺動負荷力が増大し、キャリッジモー
タ31のロータ回転の到達遅れが増大することになる。
この摺動負荷変動はある程度不可避の現象であり、グリ
スを使用しないことにより、避けることは可能であるが
、実際には耐摩耗性を向上させる必要上不可欠である。
それゆえ、低温時には第4図に示した縦線70と71の
ずれは増大する傾向になり、これを補正するための適正
補正値Xは X=10+α  (0〈α) となる。
反対に、周囲温度が高温になるとグリスの粘度は小さく
なり、キャリッジ移動の摺動負荷力は減少するので、縦
線70と71のずれも減少傾向となる。よって、これを
補正するための適正補正値XはX=10−β  (0〈
β) となる。
このような記録ずれ補正原理のもとに構成された本実施
例の双方向記録動作について、第6図に示すフローチャ
ートを参照して説明する。
同図において、ステップS1にてスタートシ、ステップ
S2で本記録装置の電源を投入後、ステップS3にて上
述の双方向記録の補正値+lOをalに初期値として設
定する。さらに本実施例の記録装置においては、記録速
度を2種類選択できる様になっており、つまり、80c
ps (文字7秒)と160cpsが動作可能に構成さ
れているので、160cps用の補正値a2には初期値
+12を設定する(alは80cps用)。
このa2の値も、先に述べた様に実験的に決定すること
ができる。この場合、キャリッジ11の移動速度がal
に対して2倍であるため、グリスの粘性抵抗増大等の要
因によりキャリッジ移動に要する負荷トルクが大きいの
で、alの値に対しては異なる値が適正となる(ここで
は、速度が2倍の為、周期T1、T2が汗になるので第
5図における時間軸も異なっている)。これらal、a
2の値は、後述する様に温度の補正(cl、c2)を加
える為の基礎値である為、常温(20〜25°C)にお
ける適正値を設定しである。
次に、ステップS4にてDipsw (デイツプスイッ
チ)の状態を調べて、第7図に示すDipswテーブル
値から合致する状態の値をbl、b2に与える。
これは、周囲温度変化以外に起因するずれの要因、すな
わち前述のキャリッジモータ31のビニオン・減速ギア
部のガタによる時間遅れ、駆動ベルトのガタによる時間
遅れ等によるずれ分を、その記録装置固有の値として製
造出荷時に調整するようにしたものである。
本実施例においては(ON、0FF)= (1,0)の
2値をとり得るスイッチを2個(SWI、5W2)具備
しているので、■、■、■、■の4状態を設定できる。
この設定は、常温環境下における製造出荷時に行なうも
ので、第4図における縦線70と81の相対位置関係に
おいて、縦線70に対して縦線81が右方向に大きくず
れる場合ずれ値に応じて■又は■に、左方向に大きくず
れる場合■に、ずれ値が許容範囲にある場合■に、それ
ぞれスイッチを調整する。これにより、装置間バラツキ
によるずれを解消することができる。
第6図のフローチャートにおいて、ステップS4迄の流
れは電源投入後1回のみ実行する一連の初期化動作であ
るが、ステップS5におけるステップS6の記録指令の
待機、それ以降はループをなして繰り返し動作されるフ
ローである。ステップS6にて記録指定を受け、ステッ
プS7にて第8図に示す温度テーブル値を読みC1、C
2に値を与える。
C1,C2は周囲温度による影響を補正する項であり、
装置内部に具備されている温度検出器によって温度を検
出し、その温度の包含される温度区分に設定しである、
あらかじめ実験的に求めである適正値が与えられるので
ある。即ち、上述のα、βの値に相当するものであり、
例えば、温度検出器による検出温度が7°Cだとすると
、区分■に相当することになり、C1,=+2、C2=
+4を与えるようになっている。なお、温度検出器はサ
ーミスタと周辺回路で構成している。
次に、ステップS8にてai、 bi、 ci (i=
1.2)の和を求めてXlとし、ステップS9にてその
Xlの補正値(80cpsの場合はxi、 160cp
sの場合にはx2の値)で記録を実行する。つまり、こ
の記録実行時は初期値と、装置間バラツキ値と、温度変
動値を総合して適正化した補正値にて記録タイミングが
補正され、記録実行することになる。
補正値が正のときは、その値だけインク吐出タイミング
を遅らせ、補正値が負のときは、その値だけインク吐出
タイミングを進ませて記録を行なう。このタイミング制
御は、記録データが格納されているメモリから、記録デ
ータを読み出して記録ヘッドに供給する際の読み出しタ
イミングを制御することにより行なう。
ステップSIOにて本記録指令による記録終了後、Sl
lにて次の記録がある場合はステップS5へ戻り、再度
同じフローを繰り返す。一方、ステップSllにて次の
記録がない場合は、ステップS12にてこのフローを終
えて次のルーチンを実行することになる。
ここで、ステップS7における温度検出器による温度は
周囲温度、及び装置内発熱等の影響を受けて変化するの
で、記録実行の直前に、ヘッドカートリッジ9がキャッ
プ51から離脱するタイミング毎に温度区分値を読む様
になっている。この時、温度検出器の値がテーブル区分
の境界近傍にある場合、区分が煩雑に切り換わるのを防
ぐ目的で、次のようなヒステリシス制御を施している。
その例を示したものが第9図の温度テーブルのヒステリ
シス制御図である。横軸が時刻で、縦軸が温度区分(温
度)を示してあり、実際の温度検出器の出力値が   
でプロットした様に変化したものとする。即ち、温度区
分■−■→■−■→■の様に変化したものとする時に、
実際のテーブル値としての区分切り換えは■→■→■(
→■)→■の様にする。
これは、温度検出器の出力値が上位の温度区分に変化し
た時にはその通りに温度区分を切り換えるが、逆に下位
の温度区分に変化した時には2区分下がって初めて区分
値を1段階切り換える様にしているためである。これに
よって、温度検出器の出力値が、例えば区分■と■の境
界を煩雑に往復している時などにも、実際の切換値は■
の状態を保ち続けることになる。よって前述の第6図の
ステップS7における処理は、実際には、上述のヒステ
リシス制御を施した結果の「温度区分値」に従ってテー
ブル値を読むようになっているのであって、直接「温度
」に従ってテーブル値を読むのではない。
第10図は第6図〜第9図に示した制御等を実行するた
めの制御構成を示すブロック図である。
キャリッジ11のキャップ位置や移動位置はキャリッジ
ホームセンサ67にて、又ポンプ53の回転位置は回復
系ホームセンサ65の検出に基づいて知ることができる
。また、指示位置への移動や文字入力等はキーボードl
に設けられた所定のキーを用いて行う。さらに同図にお
いて、I 000は上記制御手順を実行するMPU、1
001は第6図に示す制御手順、第7図に示すDip 
 sw子テーブル第8図に示す温度テーブル等を格納す
るROMである。1002は記録データやキャリッジ1
1の現在位置や、現在温度を記憶したり、上記制御手順
実行におけるワークエリアとして用いられるRAMであ
る。また、1003は時間を計測するタイマーである。
MPU100Oからの制御信号に基づき、1004のイ
ンターフェース部を介して9A、31A、35A、61
Aのドライバー類が制御される。また、インターフェー
ス部1004を介して回復系センサ65、キャリッジホ
ームセンサ67、温度検出器69から検出結果をMPU
100Oが受は取る構成になっている。
以上説明したように、本実施例では、記録ヘッドを静止
させないで記録を行うインクジェット方式において、周
囲温度に基づいて双方向記録時のずれ補正を行っている
ので、リニアエンコーダ等を必要とせず、左右ずれの小
さい高品位の記録を行うことができる。
また、この実施例では、周囲温度に基づくずれ補正にヒ
ステリシス制御を行っているので、微細な温度変動に左
右されることのない安定なずれ補正を行うことが可能と
なる。
さらに、この実施例では2種類の記録速度に対応してず
れ補正を行っているので、記録速度によらず左右のずれ
の小さい記録を行うことかできる。
なお、本発明は、特にインクンエツト記録方式の中でも
バブルシェツト方式の記録ヘット、記録装置において優
れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば記
録の高密度化、高精細化が達成できるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許
第4723129号明細書、同第4740796号明細
書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好
ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュ
アス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマ
ンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、
記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘ
ッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆
動信号に一対−で対応した液体(インク)内の気泡を形
成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により
吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少な
くとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状
とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、
特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、
より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米
国特許第4463359号明細書、同第4345262
号明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
記録ヘッドの構成としては、吐出口、液路、電気熱変換
体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの
圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示
する特開昭59−138461号公報に基づいた構成と
しても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、記録を確実に効
率よく行いうるからである。
加えて、装置本体に装着されることで、装置本体との電
気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる
交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは上記実
施例のような記録ヘッド自体に一体的に設けられたカー
トリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は
有効である。
また、本発明に記録装置の構成として設けられる、記録
ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加
することは本発明の効果を一層安定できるので、好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子
或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは
別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定した記
録を行うために有効である。
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数について
も、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けられ
たものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに対
応して複数個数設けられるものであってもよい。
さらに加えて、本発明インクジェット記録装置の形態と
しては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末
として用いられるものの他、リーグ等と組合せた複写装
置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形
態を採るものであってもよい。
さらに、上述の実施例においては記録方式としてインク
ジェット方式の形態をとる場合について説明したが、ワ
イヤートッド方式、感熱方式等の記録方式による記録装
置であってもよい。
また、上述の実施例においては、製造出荷時の調整手段
として、Dip  swの切換え方式の形態をとってい
るが、他の手段、例えば回路基板上の複数あるいは単数
のジャンパー線(ショート部)の切断、非切断の配列に
よって切換える方法や、あるいはキーボードからユーザ
ーに認知されないような複雑な操作にて同様に状態を設
定できる様な形態であってもよい。この場合には、電源
を切っても状態を記憶し得るように構成すればよい。
さらにまた、上述の実施例では、上位温度区分から下位
温度区分に変化する際にヒステリシス制御を行ったが、
この逆の場合に行ってもよく、また両方の場合に行って
もよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、周囲温度に基づ
いて双方向記録時のずれ補正を行っているので、左右ず
れの小さい高品位の記録結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の記録装置を電子タイプライタ−に適用
した場合の一実施例を示す外観斜視図、第2図は第1図
のプリンタ部を示す外観斜視図、第3図は第2図に示し
たヘッドカートリッジを示す外観斜視図、 第4図はキャリッジの進行方向と記録のずれ方向の例を
示す説明図、 第5図は第4図の記録実行のタイミングを示すタイミン
グチャート、 第6図は実施例の記録動作を説明するフローチャート、 第7図及び第8図は夫々第6図に付随したDip sw
。 テーブル及び温度テーブルを示す図、 第9図は温度区分の切り替え方を示す温度テーブルのヒ
ステリシス制御を示す図、 第10図は実施例の制御構成を示すブロック図である。 9・・・ヘッドカートリッジ II・・・キャリッジ 31・・・キャリッジモーター 51・・・キャップ 53・・・ポンプ 69・・・温度検出器 1000・・・MPU 1001・・・ROM 1002・・・RAM 第−3叉 (A) 時刻− 籾ぐ飾 0イζ[相]→■

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)記録ヘッドを記録媒体に対して往復走査させ、双
    方向共に記録を行なう記録装置において、周囲温度を検
    出する温度検出手段と、 この温度検出手段によって検出された温度に基づいて、
    前記記録ヘッドによる往復走査記録時のずれ補正を行な
    うずれ補正手段と、 を具備したことを特徴とする記録装置。
  2. (2)前記ずれ補正手段は、前記温度検出手段によって
    検出された温度変化に対しヒステリシス制御を行なうこ
    とを特徴とする請求項(1)に記載の記録装置。
  3. (3)前記ずれ補正手段は、前記記録ヘッドの前記記録
    媒体に対する記録タイミングを制御してずれ補正を行な
    うことを特徴とする請求項(1)に記載の記録装置。
  4. (4)前記記録ヘッドは、インクを吐出する複数の吐出
    口と、対応する吐出口毎に設けられ、インク熱による状
    態変化を生起させ該状態変化に基づいてインクを前記吐
    出口から吐出させて飛翔的液滴を形成する熱エネルギー
    発生手段とを有したことを特徴とする請求項(1)に記
    載の記録装置。
JP19885290A 1990-07-25 1990-07-25 記録装置 Pending JPH0482764A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7232198B2 (en) 2003-02-24 2007-06-19 Star Micronics Co., Ltd. Printer and print control method
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