JPH0852892A - サーマルヘッドとその製造方法 - Google Patents

サーマルヘッドとその製造方法

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JPH0852892A JP21198794A JP21198794A JPH0852892A JP H0852892 A JPH0852892 A JP H0852892A JP 21198794 A JP21198794 A JP 21198794A JP 21198794 A JP21198794 A JP 21198794A JP H0852892 A JPH0852892 A JP H0852892A
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いづみ 野村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】基板上に蓄熱層を介して発熱部を形成したサー
マルヘッドにおいて、蓄熱層を一定の幅で整然と形成で
き、かつ断面形状がより真円に近いサーマルヘッドとそ
の製造方法を提供する。 【構成】基板1の凸部1a上に、ポリイミド樹脂からな
る第1塗布層2aと、第1塗布層と同じ材質の樹脂でな
る第2塗布層2bとを、前記樹脂の溶液の塗布加熱によ
り積層して形成した。これらの塗布層2a、2bは、ポ
リイミド樹脂の溶液塗布後、それぞれ反応硬化温度より
低くかつ再溶解可能な温度で乾燥し、第2塗布層を塗
布、乾燥後、反応硬化温度以上で加熱して硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録あるいは熱転
写記録に使用するサーマルヘッドとその製造方法に係
り、特に蓄熱層の構造とその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
のサーマルヘッドは、一般に、図5(A)に示すよう
に、アルミナ等の絶縁性材料あるいは金属板に絶縁被覆
を施してなる基板1の表面にガラスでなる蓄熱層2を形
成し、その上に発熱抵抗体層3を形成し、その上に駆動
回路に接続される多数本のリード電極4aとコモン電極
4bを形成してその間に発熱部5を構成し、これらを耐
熱性、耐摩耗性の保護膜6で覆ってなる。
【0003】上述のように、従来は蓄熱層2としてガラ
スを用いられて来たが、このガラスは熱伝導率が0.7
W/m・K程度であり、印字効率を上げる(すなわち発
熱部5における消費電力を低減する)には熱伝導率の低
いものを用いる必要があるため、低消費電力化を意図し
て、ポリイミド樹脂のように、熱伝導率の低い(一般の
ポリイミド樹脂は0.15W/m・K程度の熱伝導率を
有する)耐熱性樹脂を蓄熱層2に用い、この蓄熱層2を
20μm程度の厚みに形成している。
【0004】しかし図5(A)に示した平面構造のもの
においては、感熱紙や転写フィルム等との接触圧力が低
いため、たとえ上述のような熱伝導率の低いポリイミド
樹脂を蓄熱層2として用いても、それほど印字効率を上
げることができなかった。また、一般的な低熱伝導率の
ポリイミド樹脂を用いた場合、蓄熱層2を20μm以上
に形成すると、蓄熱効果が過大となり、「尾引き」や
「にじみ」等印字品質の劣化を来すという問題点もあっ
た。また、印字媒体(紙)を曲げて印字する必要があっ
た。
【0005】一方、特開昭63−64767号公報ある
いは特開平1−93375号公報に記載のように、蓄熱
層としてポリイミド樹脂を断面形状がR状をなすように
形成したものがある。このような樹脂は、一般に、溶媒
中にポリイミド樹脂またはその前躯体を溶かした溶液
(以下、ポリイミド樹脂の溶液と称する)を基板上に塗
布し、加熱して溶媒を蒸発させ、反応硬化させることに
より形成する。
【0006】しかしながら、ポリイミド樹脂の溶液を基
板に塗布する場合、基板上に整然と一定の幅で断面形状
がR状になるように塗布することは困難であり、蓄熱機
能にばらつきを生じるおそれがあるという問題点があっ
た。
【0007】本出願人は、このような問題点を解決する
手段として、図5(B)に示すように、基板1に線状に
凸部1aを形成し、該凸部1a上に流動状態のポリイミ
ド樹脂の溶液を表面張力を利用して塗布し、加熱して反
応させることにより、断面形状がR状をなす蓄熱層2を
形成したものを開発し、特願平5−52867号として
提案した。
【0008】このように、線状に形成した凸部1aに流
動性を有するポリイミド樹脂の溶液を塗布すれば、溶液
の表面張力により、塗布幅が凸部1aの幅によって規制
され、正確な蓄熱層の幅設定が可能となり、蓄熱層2の
断面の両端付近は表面張力により丸みを持つが、中央部
は溶媒の蒸発とともに平らになり、台形に近いR状の断
面形状を持つ蓄熱層2が形成され、発熱体部は、従来の
部分グレーズの蓄熱層2を持つサーマルヘッドよりも曲
率半径が大きいため、印字時のプラテンの接触圧力の点
から、印字効率向上の面で改善の余地があった。
【0009】本発明は、上記の問題点に鑑み、蓄熱層と
してポリイミド樹脂を用いたサーマルヘッドにおいて、
蓄熱層を一定の幅で整然と形成でき、かつ断面形状をよ
り真円に近い円弧状に形成したサーマルヘッドとその製
造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、基板上に蓄熱層を介して発熱部を形成し
たサーマルヘッドにおいて、前記基板に形成した凸部上
に、ポリイミド樹脂からなりかつ断面形状が真円度公差
10μm以下の円弧状をなす蓄熱層を、前記樹脂を溶媒
中に溶かした溶液の複数回の塗布加熱により積層して形
成したことを特徴とする。
【0011】また、本発明によるサーマルヘッドの製造
方法は、基板上に蓄熱層を介して発熱部を形成されるサ
ーマルヘッドを製造する方法において、基板に形成され
た凸部上に、第1塗布層としてのポリイミド樹脂を溶媒
中に溶かした溶液を塗布し、該溶液の塗布後に、反応硬
化温度以下であり、かつ一部再溶解可能な温度において
塗布後の該溶液を加熱して乾燥し、該乾燥した層上に第
2塗布層として同じ材質のポリイミド樹脂を溶媒中に溶
かした溶液を塗布し、前記同様に反応硬化温度以下で加
熱して乾燥し、その後、反応硬化温度以上で加熱するこ
とにより、断面形状が真円度公差10μm以下の円弧状
をなすように蓄熱層を形成することを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明はポリイミド樹脂でなる蓄熱層を該樹脂
の溶液の複数回の塗布により形成したものであり、形成
面を凸部の上面としたことにより、蓄熱層の断面形状が
真円度公差10μm以下の円弧状に容易に形成される。
【0013】また、本発明の方法において、基板凸部の
上面にポリイミド樹脂の溶液を塗布することにより、該
溶液は表面張力によって凸部上面に留まり、塗布幅が基
板凸部の幅内に整然と収まる。また、この塗布後の溶液
を反応硬化温度以下でかつ一部再溶解可能な温度で加熱
して乾燥し、第1塗布層を形成した上に、第2塗布層と
なるポリイミド樹脂の溶液を前の層からはみ出さない様
に塗布すると、第2塗布層は該溶液の表面張力によって
前の層の上面に留まる。この時、下地の塗布層は一部再
溶解するので、塗布された該溶液すなわち第2塗布層が
塗布前の溶液より高濃度となり、これを反応硬化温度以
下でかつ一部再溶解可能な温度で加熱乾燥すると、蓄熱
層中央部が円弧状に盛り上がった形状が形成できる。
【0014】このように、第1塗布層が凸部の頂部に形
成され、その上に第2塗布層が形成されるので、蓄熱層
を1層形成する場合に比較し、第2塗布層の溶液を塗布
した後、第2塗布層の濃度が高くなり、第2塗布層の塗
布後のR状が保ちやすくなり、蓄熱層の断面形状がより
丸く形成されやすくなる。
【0015】
【実施例】図1(A)は本発明によるサーマルヘッドの
一実施例を示す断面図、図1(B)はその拡大図、図1
(C)はその蓄熱層の断面形状を示す構成図である。図
1において、1aはアルミナ等のセラミックでなる基板
1に切削加工や一体成形等によって形成された凸部であ
り、発熱体列形成方向すなわち紙面に垂直方向に長く形
成されるものであり、実施例においてはその高さh1を
500μm、凸部1aの頂部の幅W1を1.0mmとし
た。該凸部1aの両側は、膜形成を考慮して、垂直面で
はなく、傾斜面1bとして形成される。すなわち、凸部
1aは断面形状が台形をなすように形成される。2aは
本発明により該凸部1a上に設けられたポリイミド樹脂
で形成された第1塗布層、2bは該第1塗布層上に同じ
材質の樹脂により断面形状がR状をなすように形成され
た第2塗布層である。第1塗布層2a、第2塗布層2b
は加熱し反応硬化した後は一体化した蓄熱層となり、そ
れらの境界部もなくなる。
【0016】具体的には、ポリイミド樹脂を、溶媒とし
てのN−メチル−ピロリドン中に30wt%程度溶解さ
せて粘度が10000cps程度の溶液とし、これを凸
部1a上にディスペンサを用いて塗布した。このよう
に、凸部1a上にポリイミド樹脂の溶液を塗布した際、
凸部1aの上面と両側傾斜面1bとのなす角度α(図1
(B)参照)が180度を超えることにより、表面張力
によって傾斜面1bを流下せず、角部で留まり、上面の
両側で丸みを持ち、両側の角部の間に位置する凸部の頂
部が平らになる断面形状を持つ膜厚35μmの第1塗布
層2aが形成された。このようにポリイミド樹脂の溶液
を塗布したものについて、60℃で30分加熱すること
により、溶媒を除いて乾燥させた。図2(A)は、この
ようにして形成された第1塗布層の断面膜厚分布を表面
粗さ計で測定したものであり、縦軸を横軸の約10倍強
に拡大して示すグラフである。この実測値の曲線を、そ
の内接円aと外接円bからなる2つの同心円で囲んだ場
合の同心円の半径の差を求めた。ただし、小さい方の内
接円aは、塗布層の両端の点を通る円とした。この2つ
の同心円の半径の差を求めると、4.504−4.49
1=13(μm)となり、真円度公差は13μmであっ
た。
【0017】次に第2塗布層2bを形成するための前記
第1塗布層2a形成用と同じ材質のポリイミド樹脂の溶
液を、前記のように乾燥させた第1塗布層2a上に前記
と同様の方法で塗布し、60℃で30分加熱し乾燥させ
た。この時、図1(C)に示すように、第1塗布層2a
の上面が凸部1aの頂部より狭幅(W1>W2)に形成
され、その上に第2塗布層2bが形成されるので、蓄熱
層を1層形成する場合に比較し、断面形状をR状に形成
しやすくなる。また、第1塗布層2aは、第2塗布層2
bを塗布した後に一部再溶解することにより、第2塗布
層2bが高濃度で高粘度になり、第2塗布層2bの塗布
後の形、すなわち中央部が円弧状に盛り上がった形状に
保持される。これを60℃で30分加熱し、その後、2
00℃で40分加熱し、さらに400℃で60分の加熱
を行って反応硬化させ、これにより、第1、第2塗布層
2a、2bが一体化された蓄熱層2を形成した。
【0018】図2(B)は、このようにして形成された
第1、第2塗布層でなる蓄熱層2の断面膜厚分布を表面
粗さ計で測定したものであり、縦軸を横軸の約10倍強
に拡大して示すグラフであり、最大膜厚h2は70μm
となった。この実測値の曲線を、その内接円cと外接円
dの2つの同心円で囲んだ場合の同心円の半径の差を求
めた。ただし、小さい方の円cは、塗布層の両端の点を
通る円とした。この2つの同心円の半径の差を求める
と、1.777−1.771=6(μm)となり、真円
度公差は6μmであった。なお、ポリイミド樹脂として
は、−Si−O−による架橋によって熱伝導率を従来の
ものより高く、0.4W/m・K程度にしたものを用い
た。
【0019】その後、発熱抵抗体層3、電極層4a、4
bを蒸着(スパッタリング、CVD法等であってもよ
い)によって積層し、フォトリソグラフィにより、発熱
抵抗体層3およびリード電極4a、コモン電極4bを形
成し、その上に保護層6を形成し、リード電極4a、コ
モン電極4bの外部回路との接続部を露出させた。
【0020】なお、発熱体駆動用IC(図示せず)は基
板1あるいは該基板1と別の基板に搭載してそのICと
リード電極4aの露出部とをワイヤボンディング等によ
り接続し、その他必要な部品を実装してサーマルヘッド
を作製した。
【0021】図3(A)は発熱体の平面形状を、縦横の
寸法が350μm×167μmとなるように形成したと
きの電力と光学濃度との関係を、蓄熱層2としてポリイ
ミド樹脂を使用した図5(A)に図示の従来品と本発明
品とについて比較して示すもので、本発明による場合、
従来例と同じ濃度を出すのに電力を従来品の約52%に
低下させることができた。また、先に出願した特願平5
−52867号において示した構造の凸部を同じ幅に形
成し、1層塗りにより蓄熱層を形成した場合に比較し、
電力を約85%に低下させることができた。
【0022】また、図3(B)は赤外線放射温度計によ
る発熱部駆動時の温度測定の結果を、ガラスを蓄熱層と
して使用した場合と本発明品とについて比較して示す図
であり、温度の降下は蓄熱層としてのガラスを用いた場
合と同等で、「尾引き」や「にじみ」等の画質劣化は見
られなかった。
【0023】本発明において、図1(A)に示す第1塗
布層2aの底部の幅W1は、0.8mm〜4mmに設定
することが好ましい。この幅Wが0.8mm未満になる
と、R形状に第2塗布層2bの断面形状を形成できず、
また4mmを超えると、第2塗布層2bの上面が平坦化
する傾向が生じ、所望の形状が得られない。真円度公差
は10μm以下であれば、必要なプラテンの接触圧力が
得られる。また、これらの蓄熱層2の熱伝導率は、印字
効率を上げ、しかも過度の蓄熱がなされないように、材
質の選定によって0.2W/m・K〜0.6W/m・K
とすることが好ましく、また、最大膜厚h2は適正な蓄
熱効果を得る上で20μm〜120μmとすることが好
ましい。
【0024】上記実施例においては、2回の塗布により
蓄熱層2を形成したが、3回以上の塗布により蓄熱層2
を形成することも可能である。
【0025】図4(A)、(B)の例は、端面型のサー
マルヘッドに本発明を適用した例であり、図4(A)の
例は、前記同様に加工あるいは膜形成によって凸部1a
を形成し、その上に蓄熱層2を形成した例であり、図4
(B)は基板1の端面の角部を凸部として利用すること
により、樹脂の回り込みを防止して蓄熱層2を形成した
例である。
【0026】
【発明の効果】請求項1によれば、同じ材質のポリイミ
ド樹脂でなる複数層の塗布層を樹脂の溶液の塗布加熱に
より積層して形成することにより、蓄熱層を1層形成し
た場合よりも、蓄熱層ないしサーマルヘッドのプラテン
との接触面をよりプラテン側に突出させたR面に形成す
ることが可能となり、プラテンとの接触圧が増大し、さ
らに印字効率を向上させることが可能となり、かつ印字
媒体を曲げずに使用可能なサーマルヘッドを容易に実現
できる。また、蓄熱層は、凸部により幅および高さが一
様に揃えられるため、発熱体列方向について、蓄熱機能
を一定に揃えることができる。また、蓄熱層を1層で形
成する場合に比較し、断面を円弧状に形成する蓄熱層の
幅、高さの設計の自由度が大となる。
【0027】請求項2、3によれば、好適な蓄熱効果が
得られる蓄熱層が形成できる。
【0028】請求項4によれば、熱伝導率を好適な値に
設定したことにより、好適な蓄熱効果が得られる蓄熱層
が形成できる。
【0029】請求項5によれば、前記サーマルヘッドを
製造するに当たり、基板に形成された凸部上に、再溶解
可能な温度で加熱乾燥してポリイミド樹脂の第1塗布層
を形成し、該第1塗布層上に第2塗布層としてポリイミ
ド樹脂の溶液を塗布するため、第2塗布層がその塗布後
に樹脂濃度が大きくなり、加熱乾燥した後も第2塗布層
の塗布後の形状を保ち易くなり、真円度公差10μm以
下の円弧状の断面を持つポリイミド樹脂からなる蓄熱層
の形成がより容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明によるサ−マルヘッドの一実施
例を示す断面図、(B)はその部分拡大図、(C)はそ
の蓄熱層の断面形状を示す構成図である。
【図2】(A)は本発明の一実施例における第1塗布層
の加熱乾燥後の断面膜厚分布図、(B)は第2塗布層を
形成し、加熱乾燥、反応硬化後の断面膜厚分布図であ
る。
【図3】(A)は本発明品と従来品の電力と印字濃度と
の関係を対比して示す図、(B)は、本発明品と従来品
の発熱体の駆動時の温度変化を対比して示す図である。
【図4】(A)、(B)は端面型のサ−マルヘッドにつ
いて本発明を適用した他の実施例を示す断面図である。
【図5】(A)は従来のサーマルヘッドの一例を示す断
面図、(B)は本出願人が前に出願したサーマルヘッド
の一例を示す断面図である。
【符号の説明】 1:基板、1a:凸部、1b:傾斜面、2:蓄熱層、2
a:第1塗布層、2b:第2塗布層、3:抵抗体層、4
a:リード電極、4b:コモン電極、5:発熱部、6:
保護層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に蓄熱層を介して発熱部を形成した
    サーマルヘッドにおいて、前記基板に形成した凸部上
    に、ポリイミド樹脂からなりかつ断面形状が真円度公差
    10μm以下の円弧状をなす蓄熱層を、前記樹脂を溶媒
    中に溶かした溶液の複数回の塗布加熱により積層して形
    成したことを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記凸部の頂部の幅が
    0.8mm〜4.0mmであることを特徴とするサーマ
    ルヘッド。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記樹脂の中
    央部の最も厚い部分の膜厚が20μm〜120μmであ
    ることを特徴とするサーマルヘッド。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかにおいて、
    前記樹脂の熱伝導率が0.2〜0.6W/m・Kである
    ことを特徴とするサーマルヘッド。
  5. 【請求項5】基板上に蓄熱層を介して発熱部を形成され
    るサーマルヘッドを製造する方法において、基板に形成
    された凸部上に、第1塗布層としてのポリイミド樹脂を
    溶媒中に溶かした溶液を塗布し、該溶液の塗布後に、反
    応硬化温度以下であり、かつ一部再溶解可能な温度にお
    いて塗布後の該溶液を加熱して乾燥し、該乾燥した層上
    に第2塗布層として同じ材質のポリイミド樹脂を溶媒中
    に溶かした溶液を塗布し、前記同様に反応硬化温度以下
    で加熱して乾燥し、その後、反応硬化温度以上で加熱す
    ることにより、断面形状が真円度公差10μm以下の円
    弧状をなすように蓄熱層を形成することを特徴とするサ
    ーマルヘッドの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008218347A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Gs Yuasa Corporation:Kk 電池
JP2012051319A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Rohm Co Ltd サーマルヘッドおよびサーマルヘッドの製造方法
JP2021011021A (ja) * 2019-07-03 2021-02-04 ローム株式会社 サーマルプリントヘッドおよびその製造方法
JP2021030547A (ja) * 2019-08-22 2021-03-01 ローム株式会社 サーマルプリントヘッド

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