JPH0852235A - 赤外線放射シート及びその製造方法 - Google Patents

赤外線放射シート及びその製造方法

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JPH0852235A
JPH0852235A JP6190444A JP19044494A JPH0852235A JP H0852235 A JPH0852235 A JP H0852235A JP 6190444 A JP6190444 A JP 6190444A JP 19044494 A JP19044494 A JP 19044494A JP H0852235 A JPH0852235 A JP H0852235A
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JP
Japan
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synthetic resin
sheet
resin layer
ceramic powder
infrared
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Pending
Application number
JP6190444A
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English (en)
Inventor
Takeshi Hayashi
武史 林
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MEIKEN KK
Original Assignee
MEIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面が粗く、赤外線放射率が高い火山灰の粒
体を利用して、コストの点で有利な赤外線放射シートを
提供する。 【構成】 第1合成樹脂層1と、第2合成樹脂層2は、
火山灰の粒体を混入した合成樹脂の層である。これらの
第1及び第2合成樹脂層1,2の間には、布地3が挟み
込まれている。このような構造であるから、この赤外線
放射シートは、十分な強度を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、赤外線放射シート及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、セラミックの赤外線放射特性が注
目されており、この特性を利用した各種の製品が提供さ
れている。
【0003】この種のセラミックは、Al2 3 、Mn
2 、Fe2 3 等を混合して、この混合物を焼成した
ものである。あるいは、この焼成したものを粉砕して、
粉体を製造することもある。
【0004】また、セラミックの粉体を合成樹脂に練り
込んで、この合成樹脂をシート状に形成し、このシート
を適宜の大きさに裁断して利用することもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セラミック
の表面が粗い程、その赤外線放射率が高くなることは、
周知の事実である。したがって、焼成された固形状のも
のよりも、粉体の方が好ましく、効果の期待も大きい。
【0006】しかしながら、粉体のものは、一旦焼成さ
れたものを粉砕するから、手間が掛かり、コストの低減
が困難である。しかも、放射率の向上を計るには、より
細かく粉砕するしかないので、コストの低減を望めなく
なる。
【0007】また、セラミックの粉体を合成樹脂に練り
込んで、シート状のものを製造する場合、粉体の混入率
が高い程、効果を期待できるが、その反面、シートの弾
性が低下して、シートが脆くなってしまう。このため、
実際には、セラミックの粉体の混入率は、極めて低く、
シート状のものに対しては、十分な効果を期待できなか
った。
【0008】そこで、第1発明の課題は、表面が粗く、
赤外線放射率が高い火山灰の粒体を利用して、コストの
点で有利な赤外線放射シートを提供することにある。
【0009】また、第2発明の課題は、セラミックの粉
体の混入率を高くしても、必要にして十分な強度を保て
る赤外線放射シートを提供することにある。
【0010】さらに、第3発明の課題は、第2発明の赤
外線放射シートの製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明の赤外線放射シートは、火山灰に含まれる
微粒体を合成樹脂に混入し、この合成樹脂をシート状に
形成してなる。
【0012】また、第2発明の赤外線放射シートは、布
地の両面に、セラミックの粉体を混入した各合成樹脂層
を展着してなる。
【0013】このセラミックの粉体として、火山灰に含
まれる微粒体を適用しても良い。
【0014】さらに、第3発明の製造方法では、セラミ
ックの粉体を混入した合成樹脂を枠型に流し込んで、第
1合成樹脂層を形成する流し込み工程と、第1合成樹脂
層の上に、布地を積層する積層工程と、布地の上に、セ
ラミックの粉体を混入した合成樹脂を塗布して、第2合
成樹脂層を形成する塗布工程と、第1合成樹脂層、布
地、及び第2合成樹脂層からなるシートを枠型から抜き
出して、このシートにローラをかけるローラ工程とを備
えている。
【0015】
【作用】上記第1発明の赤外線放射シートは、火山灰に
含まれる微粒体を合成樹脂製のシートに混入したもので
ある。この火山灰は、多孔質であって、その表面が粗
く、赤外線放射率が高い。この性質は、火山灰が微粒で
あっても、失われることがない。したがって、この赤外
線放射シートは、赤外線放射率が高く、十分な効果を期
待できる。しかも、火山灰の粒体は、天然素材であっ
て、無尽蔵であるから、コストの低減を計ることができ
る。
【0016】上記第2発明の赤外線放射シートは、セラ
ミックの粉体を混入した各合成樹脂層の間に、布地を挟
み込んでいる。この布地によって、この赤外線放射シー
トには、十分な強度が与えられる。このため、セラミッ
クの粉体の混入率を高めることが可能になる。
【0017】このセラミックの粉体として、火山灰に含
まれる微粒体を適用すれば、十分な強度を持ち、かつ赤
外線放射率が極めて高い赤外線放射シートを得ることが
できる。
【0018】上記第3発明の製造方法は、第1合成樹脂
層を形成する流し込み工程と、布地を積層する積層工程
と、第2合成樹脂層を形成する塗布工程と、ローラをか
けるローラ工程とを備え、これにより第2発明の赤外線
放射シートを形成する。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面を参照し
て説明する。
【0020】図1は、この発明の赤外線放射シートの一
実施例を示している。同図において、第1合成樹脂層1
と、第2合成樹脂層2は、火山灰の粒体を混入した合成
樹脂の層である。これらの第1及び第2合成樹脂層1,
2の間には、布地3が挟み込まれている。
【0021】火山灰の粒体は、例えば、この発明の出願
人が別の発明として出願した「火山灰の精製方法」に基
づいて得られる。この精製方法によれば、火山灰を一旦
加熱して、この火山灰から水分や有機物を除去し、この
後に、この火山灰を複数の篩に順次かけて、この火山灰
を粒体の大きさが異なる砂利や粘土に分級するというも
のである。
【0022】この火山灰の粒体は、多孔質であって、そ
の表面が極めて粗く、このために赤外線放射率が高い。
ここでは、φ32μm未満の粒体(以下粘土と称す)を
適用して、この粘土を合成樹脂に混入し、この合成樹脂
から第1及び第2合成樹脂層1,2を形成している。こ
のため、第1及び第2合成樹脂層1,2は、その赤外線
放射率が高く、十分な効果を期待できる。
【0023】布地3は、絡み織りのものであって、織り
目が粗く、縦糸と横糸の交差部位で、糸が団子状に絡み
合っている。このため、第1及び第2合成樹脂層1,2
を布地3に十分に馴染ませれば、第1及び第2合成樹脂
層1,2と布地3の相互の接着力が強固になる。
【0024】また、布地3の織り目の粗さや、団子状の
糸の絡みによって、第1及び第2合成樹脂層1,2の内
側面に、凹凸が生じる。これは、赤外線放射に指向性が
生じることを防止し、この赤外線の放射の範囲を広くす
る。
【0025】このように第1及び第2合成樹脂層1,2
の間に布地3を挟み込む構造であるから、この赤外線放
射シートは、十分な強度を持つ。また、このことは、第
1及び第2合成樹脂層1,2に含まれる火山灰の粒体の
混入率を高めることを可能にするので、十分な効果を期
待できる。
【0026】したがって、この実施例の赤外線放射シー
トは、シートの強度を保ちつつ、赤外線放射率を高める
ことができ、従来のシートが抱えていた相反する2つの
問題を一挙に解決するものである。しかも、火山灰を利
用しているので、コストを抑えつつ、赤外線放射率の向
上を計ることができる。
【0027】次に、この発明の赤外線放射シートの製造
方法の一実施例を述べる。ここでは、この製造方法に従
って、図1に示す赤外線放射シートを製造する。
【0028】〔流し込み工程〕合成樹脂に、火山灰から
得られた粘土と硬化剤を混入する。この粘土と硬化剤を
混入した合成樹脂を皿状の枠型に流し込み、この枠型内
に第1合成樹脂層1を形成する。
【0029】なお、合成樹脂に予め溶剤を混入して、こ
の合成樹脂の粘度を適宜に調整しておく。これにより、
火山灰から得られた粘土を合成樹脂に均一に練り込むこ
とが可能になる。
【0030】〔積層工程〕枠型内の第1合成樹脂層1
に、布地3を重ね合わせる。
【0031】〔塗布工程〕布地3の上に、先の粘土と硬
化剤を混入した合成樹脂を吹き付けて、第2合成樹脂層
2を形成する。
【0032】〔ローラ工程〕枠型から、第1及び第2合
成樹脂層1,2の間に布地3を挟み込んでなるシートを
抜き取り、このシートを一対のローラ間で圧して、この
シートに含まれる空気を追い出し、このシートを均質化
する。また、第1及び第2合成樹脂層1,2を布地3に
馴染ませて、相互間の接着を強固にする。
【0033】この後、このシートを自然乾燥して、硬化
させたものが図1に示す赤外線放射シートとなる。
【0034】このような赤外線放射シートは、身体に貼
りつけて利用するが、これを利用し易くするために、図
2に示すように赤外線放射シートの小片を包装した包袋
を提供する。
【0035】図2において、小片11は、図1に示す赤
外線放射シートを縦横に切断して得られる多数の小片の
うちの1つである。この小片11を台紙12aと表紙1
2bを重ね合わせてなる包袋12の中に封入し、この包
袋12の裏面に、剥離紙13付きの医療用テープ14を
接着している。
【0036】これを利用するには、剥離紙13を剥がし
て、包袋12の医療用テープ14を身体に押しつけ、こ
の包袋12を身体に付ける。これにより、小片11から
放射される赤外線が身体に作用する。
【0037】この赤外線放射シートの小片を腰痛、肩凝
り、打ち身、捻挫等の患部に貼りつければ、回復が早め
られる。また、頭痛や歯痛等の患部に貼れば、痛みが和
らぐ。さらに、花粉症の場合は、2つの小片を鼻柱の左
右両側に貼りつければ、症状が軽減される。これらの用
途は、複数の人々によって既に試されており、これらの
人々によって、それぞれの効果が確認されている。
【0038】
【効果】以上説明したように、第1発明の赤外線放射シ
ートは、火山灰に含まれる微粒体を合成樹脂製のシート
に混入したものであるから、赤外線放射率が高く、しか
もコストの低減を計ることができる。
【0039】また、第2発明の赤外線放射シートは、セ
ラミックの粉体を混入した各合成樹脂層の間に、布地を
挟み込んでいるから、十分な強度を持つ。このことが、
セラミックの粉体の混入率を高めることを可能にするの
で、赤外線放射による効果を高めることができる。
【0040】さらに、第3発明の製造方法は、第2発明
の赤外線放射シートの製造を容易にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の赤外線放射シートの一実施例を示す
斜視図
【図2】図1の赤外線放射シートの小片を包み込んだ包
袋を示す斜視図
【符号の説明】 1 第1合成樹脂層 2 第2合成樹脂層 3 布地 11 小片 12 包袋 13 剥離紙 14 医療用テープ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火山灰に含まれる微粒体を合成樹脂に混
    入し、この合成樹脂をシート状に形成した赤外線放射シ
    ート。
  2. 【請求項2】 布地の両面に、セラミックの粉体を混入
    した各合成樹脂層を展着してなる赤外線放射シート。
  3. 【請求項3】 セラミックの粉体は、火山灰に含まれる
    微粒体である請求項2に記載の赤外線放射シート。
  4. 【請求項4】 セラミックの粉体を混入した合成樹脂を
    枠型に流し込んで、第1合成樹脂層を形成する流し込み
    工程と、 第1合成樹脂層の上に、布地を積層する積層工程と、 布地の上に、セラミックの粉体を混入した合成樹脂を塗
    布して、第2合成樹脂層を形成する塗布工程と、 第1合成樹脂層、布地、及び第2合成樹脂層からなるシ
    ートを枠型から抜き出して、このシートにローラをかけ
    るローラ工程とを備える赤外線放射シートの製造方法。
JP6190444A 1994-08-12 1994-08-12 赤外線放射シート及びその製造方法 Pending JPH0852235A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100514976B1 (ko) * 2002-07-08 2005-09-14 박영자 천연 포졸란을 포함하는 섬유제품
JP2007002384A (ja) * 2004-09-30 2007-01-11 Fujiyama:Kk 溶岩パウダーおよび/または火山灰入り繊維及びその製造方法

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