JP2964158B2 - 電磁遮へい板 - Google Patents

電磁遮へい板

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JP2964158B2
JP2964158B2 JP2172252A JP17225290A JP2964158B2 JP 2964158 B2 JP2964158 B2 JP 2964158B2 JP 2172252 A JP2172252 A JP 2172252A JP 17225290 A JP17225290 A JP 17225290A JP 2964158 B2 JP2964158 B2 JP 2964158B2
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和彦 野本
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は電磁遮へい板に関する。すなわち、建築材そ
の他に組み込まれて使用され、有害電波等を遮断する電
磁遮へい板に関するものである。
「従来の技術」 従来このような電磁遮へい板としては、次のようなも
のが用いられていた。
第1に、繊維、粉体状の導電性金属材料、炭素材料等
が、樹脂中に混入されてなる電磁遮へい板が用いられて
いた。第2に、導電性材料を織布状として、樹脂中に埋
め込んでなる電磁遮へい板も用いられていた。
「発明が解決しようとする課題」 ところでこのような従来例にあっては、次の問題が指
摘されていた。
前記第1の従来例にあっては、その導電性材料が金属
色ないし炭素の黒色を有するので、電磁遮へい板の色彩
が限定される。そこでこの電磁遮へい板は、建築材料そ
の他において要求される多様かつ自在なカラー化が困難
で、装飾性に問題があった。
又前記第2の従来例にあっては、埋め込まれた導電性
材料が最表面に露出しなければ、カラー化は可能であ
る。しかしながらこの電磁遮へい板は、表面の樹脂が摩
耗しやすく耐摩耗性に難があり耐久性に問題があった。
そして従来、上述のカラー化と耐摩耗性とを共に満足
した電磁遮へい板はなかった。
従来例ではこのような点が指摘されていた。
本発明は、このような実情に鑑み上記従来例の問題点
を解決すべくなされたものであって、硬質で着色された
セラミックスの粒子が混入された上層等を持つ被膜層
が、金属板の表面に形成されてなることにより、カラー
化が可能であるとともに耐摩耗性に優れた、電磁遮へい
板を提案することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 この目的を達成する本発明の技術的手段は、次のとお
りである。
この電磁遮へい板は、金属板の表面に被膜層が形成さ
れてなる。そして該被膜層は、磁性材料が混入された下
層と、樹脂中に硬質で着色されたセラミックスの粒子が
混入された上層とからなる。
「作用」 本発明は、このような手段よりなるので次のごとく作
用する。
この電磁遮へい板は、磁性材料が混入された下層と、
硬質で着色されたセラミックスの粒子が混入された上層
とからなる被膜層が、金属板の表面に形成されている。
そこで第1に、上層中のセラミックスの粒子の着色に
より、この電磁遮へい板は、色彩が限定されず多様かつ
自在なカラー化が可能となる。
第2に、上層中のセラミックスの粒子が硬質なので、
この電磁遮へい板は、表面硬度が高く摩耗しにくく耐摩
耗性に優れている。
第3に、導電材料たる金属板と下層の磁性材料との組
み合わせにより、この電磁遮へい板は、所定の電磁遮へ
い性能を有している。
第4に、そしてこの電磁遮へい板では、これら第1,第
2,第3の各点がともに実現されている。
「実 施 例」 以下本発明を、図面に示すその実施例に基づいて詳細
に説明する。
まずその構成等について説明する。
第1図は、本発明の実施例を示す要部を拡大した正面
説明図である。
この電磁遮へい板は、軽量金属板例えばアルミ板1等
の金属板の表面に、被膜層2が形成されてなる。そして
この被膜層2は、溶融硬化した樹脂3中に磁性材料4が
混入された複合被膜たる下層5と、溶融硬化した樹脂6
中に硬質で着色されたセラミックス7の粒子が混入され
た複合被膜たる上層8とからなる。
これらについて詳述すると、下層5の樹脂3で固めら
れた磁性材料4としては、フェライト,アルニコ,コバ
ルト等の鉄系やニッケル系等の粉体が用いられる。上層
8の樹脂6が固められたセラミックス7としては、硬質
で耐摩耗性に優れ、かつ、粒子状つまり粉末状,微粒
状,繊維状,その他各種粒状態様のものが用いられる。
又このセラミックス7は、着色され発色性を備えてい
る。例えば、アルミナにコバルトを加えて焼結し粉砕す
るとコバルトブルーに発色するものが得られ、アルミナ
に亜鉛とシリコンと鉛とバナジウムを加えて同様に処理
すると緑色に発色するものが得られ、アルミナに亜鉛と
バナジウムを加えて処理すると黄色に発色するものが得
られ、アルミナに鉄とクロムを加えて処理するとグレー
に発色するものが得られ、又これらを適宜比率で混合す
ると各種中間色のものが得られるので、これらを用いる
と、セラミックス7により多様かつ自在な着色が可能と
なる。なお、ここで言う着色には透明をも含み、又この
ようにセラミックス7のみを着色するだけではなく、こ
のような上層8の樹脂6も着色して発色性を具備させる
ようにしてもよい。又樹脂3,6としては、例えば加熱等
によりそれぞれ磁性材料4の粉体,セラミックス7の粒
子間に万べんなく浸透し、事後硬化して接合機能を発揮
するようなものが使用される。
以上が構成等の説明である。
次にこの製造方法について説明する。
上述のごとく構成された電磁遮へい板は、例えば次の
第1,第2,第3,第4のごとく製造される。
第2図は、製造方法の第1例を示す斜視図であり、
(1)図はその積層載置段階を、(2)図は加熱加圧段
階を示している。すなわちこの第1の製造方法では、ま
ず、磁性材料4の粉体(第1図参照)と、溶融しまだ完
全に硬化していない状態の樹脂3(第1図参照)とが混
合された、半硬化状態つまりプリプレグ状態でシート状
をなす下層5が準備される。又同様に、セラミックス7
の粒子(第1図参照)と、溶融しまだ完全に硬化してい
ない状態の樹脂6(第1図参照)とが混合された、半硬
化状態つまりプリプレグ状態でシート状をなす上層8が
準備される。それからこの半硬化状態の下層5と上層8
とが、アルミ板1上に積層載置された後、加熱加圧台
(図示せず)等を用いた加熱H加圧Pにより、樹脂3,6
が溶融し相互間が接合され成形されて硬化した被膜層2
となり、所定の電磁遮へい板が得られる。
次に第3図は、製造方法の第2例を示す斜視図であ
り、(1)図はその積層段階を、(2)図は加熱段階を
示している。すなわちこの第2の製造方法では、まず、
磁性材料4の粉体(第1図参照)と液状の樹脂3(第1
図参照)とが混合された、液状体が準備される。又同様
に、セラミックス7の粒子(第1図参照)と液状の樹脂
6(第1図参照)とが混合された、液状体が準備され
る。そしてこれら液状体が、それぞれの容器9中から順
次アルミ板1上に移され、前者を下層5そして後者を上
層8として積層された後、加熱Hにより、相互間が接合
され成形されて硬化した被膜層2となり、所定の電磁遮
へい板が得られる。なお樹脂3,6に予め硬化剤を加えて
おくことにより、常温雰囲気下で下層5,上層8,被膜層2
を硬化成形するようにしてもよい。
又第4図は、製造方法の第3例を示し、(1)図はそ
の積層載置段階の斜視図であり、(2)図はその要部を
拡大した正面説明図であり、(3)図は加熱加圧段階を
示す斜視図である。すなわちこの第3の製造方法では、
まず、磁性材料4の粉体と樹脂3の粒子とがそれぞれ固
形のまま混合されたもの、および、セラミックス7の粒
子と樹脂6の粒子とがそれぞれ固形のまま混合されたも
のが準備される。そしてこれらが、順次均一の適宜厚さ
でアルミ板1上に移され、前者を下層5そして後者を上
層8として積層載置された後、加熱H加圧Pにより樹脂
3,6の粒子が溶融し、もって磁性材料4の粉体間、セラ
ミックス7の粒子間、アルミ板1,下層5,上層8間等がそ
れぞれ接合され成形されて、硬化した被膜層2を備えた
所定の電磁遮へい板が得られる。
更に第4の製造方法としては(図示せず)、まず、下
層5と上層8とを個々別々に硬化したシート状に完全に
成形しておき、事後、アルミ板1に対しこれらを接着剤
で接合するようにしてもよい。すなわち、上述した第1,
第2,第3の製造方法とは異なり予め下層5と上層8とを
別々に成形しておき、まず下層5上に上層8を接合して
からアルミ板1上にこの下層5を接合するか、又は、ア
ルミ板1上に下層5を接合した後この下層5上に上層8
を接合する等により、所定の被膜層2を備えた電磁遮へ
い板が得られる。
さて電磁遮へい板は、樹脂3,6を構造材としこのよう
な第1,第2,第3,第4の製造方法により、簡単容易に製造
される。
以上が製造方法の説明である。
次に作動等について説明する。
この電磁遮へい板は、磁性材料4が混入された下層5
と、硬質で着色されたセラミックス7の粒子が混入され
た上層8とからなる被膜層2が、アルミ板1等の金属板
の表面に形成されている。そこで次の第1,第2,第3,第4
のごとくなる。
第1に、最表面たる上層8中のセラミックス7の粒子
の着色により、この電磁遮へい板は、色彩が限定されず
多様かつ自在なカラー化が可能となる。
第2に、最表面たる上層8中のセラミックス7の粒子
が硬質なので、この電磁遮へい板は、表面硬度が高く摩
耗しにくく耐摩耗性に優れている。
第3に、アルミ板1等の導電材料たる金属板と下層5
の磁性材料4との組み合わせにより、この電磁遮へい板
は所定の電磁遮へい性能を有している。例えば図示例の
電磁遮へい板は、アルミ板1と磁性材料4との組み合わ
せにより必要な電磁遮へい性能を有してなるとともに、
軽量金属板たるアルミ板1の特性を生かし建築材として
も非常に優れている。なお電磁遮へい性能をより一層向
上させるべく、下層5と上層8を2層以上の多層に積層
した被膜層2を用いることも考えられる。
第4に、そしてこの電磁遮へい板では、これら第1の
カラー化,第2の耐摩耗性,第3の電磁遮へい性能の各
点が、ともに実現されている。つまり従来例のごとくカ
ラー化と耐摩耗性のいずれかが欠けることなく、これら
の特性を一挙にすべて備えている。
以上が作動等の説明である。
「発明の効果」 本発明に係る電磁遮へい板は、以上説明したごとく、
硬質で着色されたセラミックスの粒子が混入された上層
等を持つ被膜層が、金属板の表面に形成されてなること
により、次の効果を発揮する。
第1に、多様かつ自在なカラー化が可能となる。すな
わちこの電磁遮へい板は、色彩が限定されず、建築材そ
の他において要求される多様かつ自在なカラー化が容易
であり、装飾性に優れている。
第2に、耐摩耗性に優れている。すなわちこの電磁遮
へい板は、表面硬度が高く摩耗しにくく、耐摩耗性に優
れ耐久性が向上する。
第3に、所定の電磁遮へい性能を有している。すなわ
ちこの電磁遮へい板は、有害電波等を適切に遮断する
等、所定の電磁遮へい性能を有している。
第4に、しかもこの電磁遮へい板では、これらの各点
がいずれも同時に実現されている。
このように、この種従来例に存した問題点が一掃され
る等、本発明の発揮する効果は顕著にして大なるものが
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る電磁遮へい板の実施例を示す、
要部を拡大した正面説明図である。 第2図は、その製造方法の第1例を示す斜視図であり、
(1)図は積層載置段階を、(2)図は加熱加圧段階を
示している。第3図は、製造方法の第2例を示す斜視図
であり、(1)図はその積層段階を、(2)図は加熱段
階を示している。第4図は、製造方法の第3例を示し、
(1)図はその積層載置段階の斜視図であり、(2)図
はその要部を拡大した正面説明図であり、(3)図は加
熱加圧段階を示す斜視図である。 1……アルミ板(金属板) 2……被膜層 3……樹脂 4……磁性材料 5……下層 6……樹脂 7……セラミックス 8……上層 9……容器 H……加熱 P……加圧

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板の表面に被膜層が形成されてなり、
    該被膜層は、磁性材料が混入された下層と、樹脂中に硬
    質で着色されたセラミックスの粒子が混入された上層と
    からなること、 を特徴とする電磁遮へい板。
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IT1305426B1 (it) 1998-11-26 2001-05-04 Esaote Spa Gabbia di faraday, in particolare per applicazioni in risonanzamagnetica nucleare.
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