JPH0852220A - ドレナージカテーテル - Google Patents

ドレナージカテーテル

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JPH0852220A
JPH0852220A JP6189142A JP18914294A JPH0852220A JP H0852220 A JPH0852220 A JP H0852220A JP 6189142 A JP6189142 A JP 6189142A JP 18914294 A JP18914294 A JP 18914294A JP H0852220 A JPH0852220 A JP H0852220A
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JP
Japan
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tube
shape
catheter
tip
inner needle
Prior art date
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Pending
Application number
JP6189142A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Hamabe
祐一 濱邊
Noritoshi Ura
文紀 浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カテーテルチューブ4とそのチューブ内に挿
通される内針1からなり、内針は先端が鈍角状に尖って
いて後端にはグリップ2が付設され、先端部3は段状に
細くなり先端近傍で屈曲もしくは湾曲している。一方、
カテーテルチューブは先端部5の外形は滑らかなテーパ
ー状をなし、その内側は内針先端部の段付形状に対応し
た段付形状をなし、先端部近傍には複数個の側孔が設け
られている。 【効果】 先端部が屈曲もしくは湾曲しているので、体
腔内に穿刺挿入した後、先端を回軸させて留置したい方
向に向けることが可能で、穿刺から留置までの大きな操
作の回数を減らすことができ、患者に及ぼす肉体的、精
神的負担を軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として胸部、腹部等
の体内に穿刺挿入して、排液等の吸引、排出を行うため
の内針付きドレナージカテーテルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】内針とカテーテルチューブとを組合せた
ドレナージカテーテルは、通称トロッカーカテーテルと
呼ばれ、図4のように直線状の内針を組合せたものが極
く一般的に使用されている。このトロッカーカテーテル
は、体内に穿刺した後、内針を抜去してカテーテルチュ
ーブのみを体内に留置し、連続的に体液等を排出させる
ために使用される。
【0003】特に胸腔ドレナージのために、このトロッ
カーカテーテルを使用する場合は、直接皮膚に穿刺し、
そのままカテーテルを胸腔内に進める場合と、図4に示
したように、トロッカーカテーテルの先端を、先ず肋骨
(12)まで穿刺した後、そのまま肋骨上縁部までず
らし、皮膚表面に対して垂直方向に力を加えて一気に
胸膜を突き破り、その後カテーテル全体の角度を変え
て留置したい方向に向け、内針(5)を抜去しつつ
、カテーテルチューブ(3)のみを胸腔内に進めて
留置する方法とがある。
【0004】しかしながら、従来のトロッカーカテーテ
ルで図4のような手技を行う場合、特にカテーテルに皮
膚面に対して横方向に力を加える操作を必要とし、患者
への肉体的負担ばかりでなく、術者にとっても肉体的疲
労が加わるという問題点があった。更に胸腔(13)内
の留置したい方向へカテーテルチューブ(4)進めるた
めには、6段階の複雑な操作を行わなければならないと
いう問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の直線
状の内針を組合せたトロッカーカテーテルのこのような
問題点を解消するため、種々の検討の結果なされたもの
で、患者への肉体的負担をなくし、かつ操作性に優れた
ドレナージカテーテルを提供することを目的としたもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、カテーテ
ルチューブと該チューブ内に挿通される内針とからな
り、該内針は、先端が鈍角状に尖っていて後端にはグリ
ップを付設すると共に、先端部が段状に細くなってお
り、カテーテルチューブは、先端部の外形は滑らかなテ
ーパー状をなし先端部近傍には複数個の側孔を設けると
共に、先端部の内側は内針先端部の段付形状に対応した
段付形状をなす、体内挿入用のドレナージカテーテルに
おいて、前記内針を先端部近傍で屈曲もしくは湾曲させ
たことを特徴とするドレナージカテーテルである。
【0007】以下、図面により本発明について更に詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例となるドレナー
ジカテーテルの構造を示す図である。
【0008】本発明のドレナージカテーテルは、図1
(a)に示すような、先端が鈍角状に尖っていて、後端
には操作時の把持部となるグリップ(2)を付設すると
共に、先端部(3)が図2に示したように段状に細くな
っており、また先端部近傍で屈曲もしくは湾曲させた内
針(1)と、図2(b)に示すような、先端部(5)の
外形が滑らかなテーパー状をなし、先端部近傍には複数
個の側孔(6)を設けると共に、先端部(5)の内側が
図2に示したように、内針の先端部(3)の段付形状に
対応した段付形状をなすカテーテルチューブ(4)とで
構成され、図1(c)に示したように、カテーテルチュ
ーブ(4)の内腔に内針(1)を挿通し、組合せて使用
されるものである。
【0009】カテーテルチューブ(4)は、軟質プラス
チック類、ゴム類等で成形加工されたもので、先端部近
傍で屈曲もしくは湾曲した内針(1)が内腔に挿入され
たとき、その形に応じて自在に変形する柔軟性を有して
いる。チューブの先端部(5)は外形が滑らかなテーパ
ー状をなすと共に、内側は内針(1)が先端から突き抜
けないように、ストッパーとなる段付形状に作られてい
る。この先端部はカテーテルチューブ(4)の先端自体
を成形、加工してもよく、またこのような形状の成形品
を別に作成して装着してもよい。この場合は、先端部
(5)となる成形品は硬質のプラスチックを使用するこ
とも可能である。
【0010】また、チューブ(4)の先端部近傍に設け
た側孔(6)は、薬液や洗浄液等を体内に注入し、ま
た、体外に排出すべき排液をチューブ(4)の内腔に集
めるための流入口となるもので、チューブ(4)の後端
は排液チューブ等のコネクターと接続出来るように広が
っているとよい。また、カテーテルチューブ(4)の側
壁には全長にわたって、体内でその位置を判別出来るX
線不透過ラインを設けてもよい。
【0011】一方、内針(1)としては、通常は金属製
の棒が用いられ、アルミニウム製の棒が一般的である
が、ステンレス棒も好適に使用できる。また、部分的に
プラスチックを使用したものでも良い。後端には、体内
に穿刺し挿入する際に、手の平で押し込み易いようにグ
リップ(2)が取付けられている。グリップ(2)の形
状は特に制限はなく、球状等取り扱いものでよい。
【0012】内針(1)を屈曲させる位置は、先端から
30〜60mm、より好ましくは40〜55mmとする
のが良く、60mmを越えると体腔内での回転操作が難
しくなり、一方、30mmより短くなると十分な効果が
得られない。また、先端部を湾曲させる場合は、先端か
ら30〜60mm以内、好ましくは40〜55mm以内
の部位を湾曲形状にするのがよい。
【0013】また、内針(1)の先端部の屈曲角度は、
長さ方向の軸に対して7〜30度、好ましくは10〜2
0度とするのが良い。尚、先端部を湾曲させる場合は、
先端部の接線方向が同様な角度になるように形成させ
る。角度が30度より大きくなるとカテーテルチューブ
(4)への挿抜、あるいは体内への穿刺、挿入の操作が
し難しくなり、一方7度より小さくては十分な効果が得
られない。
【0014】次に、本発明によるドレナージチューブの
使用方法について説明する。図3は胸腔内に穿刺してチ
ューブを挿入する場合の手順を示したもので、先ず図3
(a)に示したように、皮膚(11)に対して垂直に
ドレナージチューブの先端を刺入する。次いで、の方
向に倒しながらさらに穿刺を進めて、図3(b)のよう
に先端部を胸腔(13)内に挿入する。ここで、ドレナ
ージチューブの先端が肺(14)に当たらないように注
意しながら、軸をの方向に回転させて先端部の向きを
目標の方向に合わせる。
【0015】続いて、図3(c)のように、カテーテル
チューブ(4)が後退しないように(抜けないように)
押さえながら内針(1)を少し後退させ、次に、ドレ
ナージチューブ全体を少し前進させて、カテーテルチ
ューブ(4)の先端部を胸腔(13)内の留置したい方
向に進める。この操作を数回くり返して、カテーテルチ
ューブ(4)の先端部が所期の位置まで挿入されたら、
内針(1)を抜去して体液のドレナージに供する。
【0016】
【発明の効果】本発明によるドレナージカテーテルを使
用することにより、胸腔ドレナージ等の際に先端部が屈
曲もしくは湾曲されているため、留置したい方向に自由
に進めることが容易にでき、かつ穿刺から挿入、留置ま
での大きな操作の回数が減ることにより、患者に及ぼす
肉体的、精神的負担が軽減し極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となるドレナージカテーテル
の構造を示す図である。
【図2】本発明のドレナージカテーテルの先端部の構造
を示す一部切欠き図である。
【図3】本発明のドレナージカテーテルの使用方法を説
明するための図である。
【図4】従来のドレナージカテーテルの使用方法を説明
するための図である。
【符号の説明】
1,7 内針 2 グリップ 3,5 先端部 4 カテーテルチューブ 6 側孔 11 皮膚 13 胸腔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カテーテルチューブと該チューブ内に挿
    通される内針とからなり、該内針は、先端が鈍角状に尖
    っていて後端にはグリップを付設すると共に、先端部が
    段状に細くなっており、カテーテルチューブは、先端部
    の外形は滑らかなテーパー状をなし先端部近傍には複数
    個の側孔を設けると共に、先端部の内側は内針先端部の
    段付形状に対応した段付形状をなす、体内挿入用のドレ
    ナージカテーテルにおいて、前記内針を先端部近傍で屈
    曲もしくは湾曲させたことを特徴とするドレナージカテ
    ーテル。
  2. 【請求項2】 内針を、先端から30〜60mmの位置
    で、長さ方向に対して7〜30度の範囲で屈曲させたこ
    とを特徴とする、請求項(1)記載のドレナージカテー
    テル。
  3. 【請求項3】 内針の先端から30〜60mm以内の部
    位を、先端部の接線方向が長さ方向に対して7〜30度
    の範囲になるように湾曲させたことを特徴とする、請求
    項(1)記載のドレナージカテーテル。
JP6189142A 1994-08-11 1994-08-11 ドレナージカテーテル Pending JPH0852220A (ja)

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