JPH0852170A - パッド材 - Google Patents

パッド材

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JPH0852170A
JPH0852170A JP19044394A JP19044394A JPH0852170A JP H0852170 A JPH0852170 A JP H0852170A JP 19044394 A JP19044394 A JP 19044394A JP 19044394 A JP19044394 A JP 19044394A JP H0852170 A JPH0852170 A JP H0852170A
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far
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汗取り、人体の冷え防止、温湿布・冷湿布、
靴底用のパッドとして種々の用途に使用可能で、使用に
際して不快感がない。 【構成】 繊維材2に遠赤外線セラミック1をコーティ
ングした遠赤外線セラミックコーティング材3と吸水性
樹脂層5との複合構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汗取り、人体の冷え防
止、温湿布・冷湿布、靴底用のパッドなどに使用するパ
ッド材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来の汗取りパッドは、吸水性
部材を外包材で被覆して、また、湿布材は、吸水性部材
を加温、冷却して使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】汗取りパッドは、その
目的から吸水性を主として考慮するものであるため、吸
汗量が増してくると、パッドに接触している肌面が冷え
て、違和感が生じる。また、吸水性部材に温水を吸水さ
せて使用する温湿布は、肌に接触していない部分から熱
が放出して、冷めやすく、吸水させた吸水性部材を冷凍
して使用する冷湿布は、肌と接触する部分にベタツキ感
が生じて不快感がある。
【0004】さらに、これらの汗取りパッドや、温湿布
・冷湿布材は、それぞれ専用でその用途にしか使用でき
ず、用途が限定されていた。
【0005】本発明の目的は、前記従来例の不都合を解
消し、汗取り、人体の冷え防止、温湿布・冷湿布、靴底
用のパッドとして種々の用途に使用可能で、使用に際し
て不快感のないパッド材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、第1に、繊維材に遠赤外線セラミックをコ
ーティングした遠赤外線セラミックコーティング材と吸
水性樹脂層との複合構造としたことを要旨とするものて
ある。
【0007】第2に、遠赤外線セラミックコーティング
材の上に吸水性樹脂層を接着部材層を介して重合わせ、
これらを熱溶着可能な外包材で一体に被覆することを要
旨とするものである。
【0008】第3に、遠赤外線セラミックコーティング
材の上に吸水性樹脂層を接着部材層を介して重合わせ、
吸水性樹脂層の上方に吸水空間を形成してこれらを熱溶
着可能な外包材で一体に被覆することを要旨とするもの
である。
【0009】第4に、吸水性樹脂層、接着部材層及び遠
赤外線セラミックコーティング材は途中に通気溝を有す
ることを要旨とするものである。
【0010】第5に、通気溝には吸水性樹脂の充填が可
能なことを要旨とするものである。
【0011】第6に、遠赤外線セラミックコーティング
材と吸水性樹脂層とをそれぞれ熱溶着可能な外包材で別
体に被覆し、両者を分離自在に重合わせたことを要旨と
するものである。
【0012】第7に、遠赤外線セラミックは不織布など
の繊維材の片面にコーティングしたことを要旨とするも
のである。
【0013】第8に、遠赤外線セラミックは不織布など
の繊維材の両面にコーティングしたことを要旨とするも
のである。
【0014】第9に、吸水性樹脂層は、セルロール系の
ような低吸水性樹脂またはビニールアルコール/アクリ
ル酸共重合体のような高吸水性樹脂で構成することを要
旨とするものである。
【0015】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、繊維材に遠赤
外線セラミックをコーティングした遠赤外線セラミック
コーティング材と吸水性樹脂層との複合構造とすること
で、汗取り用に使用する場合は、吸水性樹脂で汗が吸収
されると同時に、遠赤外線セラミックをコーティングし
た不織布による加温によりパッドとの接触面の肌が汗で
冷えるのを防止しベトツキも防げる。
【0016】人体の冷え防止用に使用する場合は、肌に
接触する面は遠赤外線セラミックコーティング材による
遠赤効果によって加温され、同時に外気から体内に浸入
しようとする湿気は、吸水性樹脂で吸収される。
【0017】温湿布用に使用する場合は、吸水性樹脂に
温水を吸水させ、身体に直接当てれば、湿った湯気が肌
に当たる。そして、遠赤効果によっても加温され、さら
に樹脂粒子内にこもった熱は簡単には奪われないから、
湿っている時間を長く保持できる。
【0018】冷湿布用に使用する場合は、吸水性樹脂に
吸水させて冷凍し、人体に当てる。このとき、人肌面に
遠赤外線セラミックコーティング材が当たるから、遠赤
加温効果によって肌面とのベタツキが解消される。
【0019】靴底用に使用する場合は、遠赤外線セラミ
ックコーティング材と吸水性樹脂層との複合構造とする
ことで、加温による血行促進と除湿によるムレ防止とが
同時に図れる。
【0020】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、温湿布用に使用する場合は特に不織布などに
よる外包材で被覆することで、湿った湯気を肌に当てる
ときの加温作用が増大する。
【0021】請求項3記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、吸水性樹脂層の上方に吸水空間を形成したか
ら、湿布用に使用する場合、温水や水を充分に含ませる
ことができる。
【0022】請求項4、5記載の本発明によれば、通気
溝を形成することで、通気性がよくなり、ここに吸水性
樹脂を充填することで、さらに快適性が増す。
【0023】請求項6記載の本発明によれば、遠赤外線
セラミックコーティング材と吸水性樹脂層とをそれぞれ
熱溶着可能な外包材で別体に被覆し、両者を分離自在に
重合わせることで、遠赤層が加温効果を発揮している期
間は、吸水性樹脂層のみを交換することにより、経済的
に使用できる。
【0024】請求項7、8記載の本発明によれば、前記
作用に加えて、少なくとも遠赤外線セラミックのある側
を人肌面に当てることができ、確実に加温できる。
【0025】請求項9記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、吸水性樹脂層は、セルロール系のような低吸
水性樹脂またはビニールアルコール/アクリル酸共重合
体のような高吸水性樹脂で構成することで、用途に応じ
て最適の吸水樹脂を選択できる。
【0026】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明のパッド材の第1実施例を示す
縦断正面図で、本発明のパッド材は基本構成として、遠
赤外線セラミック1をコーティングした繊維材2で形成
する遠赤外線セラミックコーティング材3と、吸水性樹
脂4による吸水性樹脂層5との複合構造で構成し、芯材
となる前記繊維材2としては、例えば、綿、毛、パル
プ、セルロール等の繊維及び各種化学繊維、そしてこれ
らの合成繊維を原材料とした織物、または不織布などを
用いる。
【0027】そして、遠赤外線セラミック1のコーティ
ングは、仕様態様による加温の程度により繊維材2の両
面または片面とする。
【0028】吸水性樹脂4は、例えばセルロール系のよ
うな吸水性が低い(無拘束にて吸水量が自己体積の1.
5倍程度)低吸水性樹脂から、ビニールアルコール/ア
クリル酸共重合体のような吸水性の高い(無拘束にて吸
水量が自己体積500〜2000倍)高吸水性樹脂を用
途により選択する。
【0029】そして、この吸水性樹脂層5を遠赤外線セ
ラミックコーティング材3の上に接着部材6を介して重
合わせ、これらを熱溶着可能な外包材7で一体に被覆す
る。接着部材6は、例えば両面粘着テープや粘着剤塗膜
による。また、外包材7は、例えば、綿、毛、パルプ、
セルロール等の繊維及び化学繊維、そしてこれらの合成
繊維を原材料とし熱溶着が可能な織物または不織布など
を用い、吸水性樹脂層5と遠赤外線セラミックコーティ
ング材3とを一体的に覆い、端部を合わせて熱溶着す
る。
【0030】図2は第2実施例を示し、吸水性樹脂層5
と接着部材6の層との中央を縦方向に分断して、ここに
通気溝8を形成した。
【0031】図3は第3実施例を示し、前記第2実施例
の構成に加えて、吸水性樹脂層5の上部で外包材7との
間に吸水による膨張に備えて吸水空間9を形成してお
く。
【0032】図4は第4実施例を示し、前記通気溝8に
吸水性樹脂4を充填した。
【0033】図5は第5実施例を示し、通気性確保の手
段として、接着部材6の層に多数の小孔10を穿設する。
【0034】図6は第6実施例を示し、前記第4実施例
の構成に加えて、通気溝8を遠赤外線セラミックコーテ
ィング材3にも形成し、ここに吸水性樹脂4を充填し
た。
【0035】図7は第7実施例を示し、遠赤外線セラミ
ックコーティング材3と吸水性樹脂層5とをそれぞれ熱
溶着可能な外包材7で別体に被覆し、両者を結合材11で
分離自在に重合わせる。結合材11は、例えば商品名マジ
ックテープのようなファスナー、両面粘着テープ、粘着
剤などを用いし、数回の結合分離にも結合力が低下しな
いように構成する。
【0036】そして、前記第1実施例〜第7実施例に示
したパッド材の平面形状は、正方形、長方形、円形、楕
円形、かまぼこ形、五角形、六角形、菱形、十字形、ハ
ート形、星形、その他種々の形状が考えられる。
【0037】図8〜図9に示す長方形のものは、その一
例を示すもので、遠赤外線セラミックコーティング材3
と吸水性樹脂層5との複合体を複数(図示の例では4
つ)に分割し、各分割体が区分されるように上下の外包
材7を複数箇所で熱溶着し、この熱溶着部を使用時の折
曲げ部12とした。
【0038】図11〜図12さらには他の例を示すもので、
平面略正方形の遠赤外線セラミックコーティング材3と
吸水性樹脂層5との複合体を左右2つに完全に分離して
設け、両複合体間に、該複合体の幅とほぼ等しい幅の平
面略長方形の外包材7を介在させて両複合体を結合し、
この結合部を前記と同様熱溶着して使用時の折曲げ部12
とした。
【0039】次に使用法について説明する。人体の額、
背中、胸、腕、首等の各部の汗取り材として使用する場
合は、人の汗には約2%の塩分が含まれていることか
ら、吸水性樹脂4には塩分の吸収が可能なものを使用
し、かつ、例えば第4実施例、第6実施例に示した構造
のパッド材で、平面形状は使用する人体の部位に適した
形状のものを適宜選択する。
【0040】そして、遠赤外線セラミックコーティング
材3の遠赤外線セラミック1の面を人体の肌面に向けて
当て、帽子、サンバイザー、ヘアーバンド、サポータ
ー、メッシュバンド等で人体に止めるか、あるいは両面
テープを使用して止める。
【0041】これにより、肌に出た汗は吸水性樹脂4で
速やかに吸収され、同時に遠赤外線セラミック1が肌面
を加温するから、肌面が汗で冷えることがなく、外包材
7と肌との接触面がべとつくこともなく、快適である。
この場合、吸水性樹脂4は通気溝8にも充填されている
から、汗の吸収性は良好である。なお、実験の結果、長
さ240mm幅50mmのパッド材を使用して、ゴルフ
を1ラウンドプレーしたときの、吸汗量は、気温27
℃、湿度65%の気候条件の下で26g、気温32℃、
湿度85%の気候条件の下で32gであった。
【0042】次に、人体の腰、肩、背中、肘、膝、足
首、手首等の各部の冷え防止用として使用する場合を説
明すると、例えば第1実施例、第5実施例、第7実施例
に示した構造のパッド材を使用する。いずれのものも遠
赤外線セラミックコーティング材3の遠赤外線セラミッ
ク1の面を人体の肌面に向けて当てて使用するが、第1
実施例の構造のものを使用する場合は、吸水性樹脂層5
が外気から体内への湿気の浸入を防ぎ、同時に肌面側の
遠赤外線セラミックコーティング材3が肌面を加温し、
これにより人体の冷えやすい部分の冷えが防止され、快
適な体調が維持できる。
【0043】ところで、気温の高い時期に使用するとき
は、肌に汗が出ることが予測されるが、かかる場合は、
第5実施例に示した構造のものを使用する。これは、吸
水性樹脂層5と遠赤外線セラミックコーティング材3の
層とを小孔10で貫通させてあるから、肌面からの汗によ
る湿気が小孔10を通って吸水性樹脂層5に到り、ここで
湿気が吸収される。よって、吸水性樹脂層5で外気から
の湿気と肌面からの湿気との両方を吸収し、除湿作用を
高めて快適性を向上する。
【0044】さらに第7実施例の場合も、遠赤外線セラ
ミックコーティング材3の側を肌面に当てて使用するも
のであるが、遠赤外線セラミック1が有効な加温(熱交
換)作用(肌の表面温度が1℃前後上昇する)を発揮し
ている期間中は、結合材11の箇所で吸水性樹脂層5を遠
赤外線セラミックコーティング材3の側から分離して、
吸水性樹脂層5のみを新規のものと交換して使用する。
これにより、経済的な使用が可能となる。
【0045】前記第7実施例の構造で幅70mm、長さ
200mmのパッド材を足首に巻き付けて、室内温度2
7.0℃〜28℃、人体温度35.1℃〜35.4℃の
条件の下で足肌表面温度を測定した実験結果は下記の表
の通りである。
【0046】
【表1】 巻き付け付近外部肌表面温度 巻き付け内部温度 初 期 33.2℃ 33.1℃ 2時間後 33.3℃ 33.4℃ 4時間後 33.1℃ 34.6℃ 6時間後 33.1℃ 34.5℃ 8時間後 33.2℃ 34.7℃ 10時間後 33.1℃ 34.6℃ 2〜10時間平均 33.26℃ 34.36℃ 平均温度差 (+)1.1℃ 最大温度差 (+)1.5℃
【0047】これに対し、同じ条件の下で、靴下を巻き
付けて測定した実験結果は下記の表の通りである。
【0048】
【表2】 巻き付け付近外部肌表面温度 巻き付け内部肌面温度 初 期 33.0℃ 33.1℃ 2時間後 33.1℃ 33.6℃ 4時間後 33.1℃ 33.4℃ 6時間後 33.3℃ 33.6℃ 8時間後 33.2℃ 33.5℃ 10時間後 33.3℃ 33.6℃ 2〜10時間後平均 33.22℃ 33.54℃ 温度差 (+)0.32℃
【0049】また、同じ条件の下で、本発明のパッド材
と同一厚さの汎用不織布を巻き付けて測定した実験結果
は下記の表の通りである。
【0050】
【表3】 巻き付け付近外部肌表面温度 巻き付け内部温度 初 期 33.2℃ 33.2℃ 2時間後 33.1℃ 33.7℃ 4時間後 33.1℃ 33.7℃ 6時間後 33.3℃ 33.8℃ 8時間後 33.2℃ 33.9℃ 10時間後 33.3℃ 33.7℃ 2〜10時間後平均 33.2℃ 33.76℃ 平均温度差 (+)0.56℃ 最大温度差 (+)0.7℃
【0051】また、長さ200mm、幅100mmの本
発明のパッド材を腰に当て、室内温度24〜26℃、室
内湿度83〜87%の条件の下で、内側腰肌面の湿度を
測定した結果は下記の通りである。
【0052】
【表4】 当パッドを貼った内側腰肌面の湿度 初 期 75% 2時間後 57% 4時間後 53% 6時間後 45% 8時間後 48% 10時間後 43%
【0053】この実験結果からわかるように、以上のよ
うに本発明のパッドは室内湿度が約85%中であっても
腰肌面の湿度を装着後2時間後から50%前後に維持す
ることができる。湿度を取り除くだけであると肌面の湿
度は低下する一方で30%以下にすることも可能である
が肌面湿度過低下となり肌に良とは言えず、その点本発
明のパッドは一定期間内において除湿しつつ適度の肌面
湿度を確保することができる。ただし、実験結果による
と湿度が60%以上となった時に装着すると有効である
が当パッドを24時間以上使用すると肌面湿度が55%
を越え過湿度となるために24時間使用の使い捨てとす
る。
【0054】次に、靴底用に使用する場合を説明する
と、例えば第1実施例に示した構造のものを、遠赤外線
セラミックコーティング材3の側が足裏に当てるように
して靴内部の底に敷く。これにより、靴の内部の湿気が
吸水性樹脂4で吸収され、ムレがなくなって快適な状態
となり、また、遠赤外線セラミック1が足裏、特に踵の
部分を加温することで、血行が促進されて足のだるさな
どの疲労感が減少する。
【0055】このパッドは、長靴や作業靴のように靴内
部の空気がよどみやすいものに使用するとき特に有効で
ある。
【0056】次に温冷湿布用に使用する場合を説明する
と、例えば第1実施例、第3実施例〜第6実施例に示し
た構造のものを使用し、湿布を行う場所、例えば額、
頭、腕、足首などの形状に適した平面形状のものを選択
する。
【0057】そして、温湿布の場合は、パッド材を湯に
浸漬して吸水性樹脂4に吸湯させ、吸湯後の厚さが例え
ば4mm〜10mmになったものを湿布材として、遠赤
外線セラミックコーティング材3の側を肌面に向けて患
部に直接当てる。この場合、図3に示す第3実施例のよ
うに吸水空間9を設けておくことで、無理なく吸湯でき
る。
【0058】また、吸水性樹脂4は温度特性に優れてい
るから、例えば80℃程度の温水を吸水でき、身体にタ
オルなどを当てた上からの適温湿布も可能となる。そし
て、外包材7を不織布で形成した場合は、湿った湯気が
肌に当たることになり温湿布効果が大きい。
【0059】さらに、遠赤外線セラミック1による加温
も同時になされるから、吸水性樹脂4の内部にこもった
熱が簡単に奪われることがなく、単純な布などによる湿
布に比べて湿っている時間が長くなる。
【0060】冷湿布の場合は、吸水性樹脂4に吸水させ
た後、これを冷凍する。この場合は、図8、図11に示す
形状のものを使用することで、吸水性樹脂4が凍結によ
って折り曲げ不能となるが、吸水性樹脂4のない折曲げ
部12で身体の形状に合うようにパッド材を折り曲げて身
体に当てる。なお、この図8、図11に示す形状のもの
は、温湿布にも使用できること勿論である。
【0061】この場合は、肌面側に遠赤外線セラミック
コーティング材3が当たることで、遠赤外線による加温
効果が生じ、肌面のベタツキが解消でき快適な冷湿布が
でき、また、解熱板としての使用も可能である。
【0062】なお、汗取り用に使用する場合は、外包材
7を二重にすれば使用に際して肌面での違和感を減少で
きる。
【0063】また、パッド材は吸水性樹脂4を使用して
いるから、使用前に外気からの吸湿を防ぐために、ポリ
エチレンなどの合成樹脂を使用する真空熱溶着による封
止袋に1枚ずつ収納することが望ましい。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように本発明のパッド材は、
汗取り、人体の冷え防止、温湿布・冷湿布、靴底用のパ
ッドとして種々の用途に使用可能で、使用に際して不快
感のないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパッド材の第1実施例を示す縦断正面
図である。
【図2】本発明のパッド材の第2実施例を示す縦断正面
図である。
【図3】本発明のパッド材の第3実施例を示す縦断正面
図である。
【図4】本発明のパッド材の第4実施例を示す縦断正面
図である。
【図5】本発明のパッド材の第5実施例を示す縦断正面
図である。
【図6】本発明のパッド材の第6実施例を示す縦断正面
図である。
【図7】本発明のパッド材の第7実施例を示す縦断正面
図である。
【図8】本発明のパッド材の一例を示す平面図である。
【図9】本発明のパッド材の一例を示す吸水前の正面図
である。
【図10】本発明のパッド材の一例を示す吸水後の正面
図である。
【図11】本発明のパッド材の他の例を示す平面図であ
る。
【図12】本発明のパッド材の他の例を示す吸水前の正
面図である。
【図13】本発明のパッド材の他の例を示す吸水後の正
面図である。
【符号の説明】
1…遠赤外線セラミック 2…繊維材 3…遠赤外線セラミックコーティング材 4…吸水性樹脂 5…吸水性樹脂層 6…接着部材 7…外包材 8…通気溝 9…吸水空間 10…小孔 11…結合部材 12…折曲げ部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維材に遠赤外線セラミックをコーティ
    ングした遠赤外線セラミックコーティング材と吸水性樹
    脂層との複合構造としたことを特徴とするパッド材。
  2. 【請求項2】 遠赤外線セラミックコーティング材の上
    に吸水性樹脂層を接着部材層を介して重合わせ、これら
    を熱溶着可能な外包材で一体に被覆することを特徴とす
    るパッド材。
  3. 【請求項3】 遠赤外線セラミックコーティング材の上
    に吸水性樹脂層を接着部材層を介して重合わせ、吸水性
    樹脂層の上方に吸水空間を形成してこれらを熱溶着可能
    な外包材で一体に被覆することを特徴とするパッド材。
  4. 【請求項4】 吸水性樹脂層、接着部材層及び遠赤外線
    セラミックコーティング材は途中に通気溝を有する請求
    項1乃至請求項3記載のパッド材。
  5. 【請求項5】 通気溝には吸水性樹脂の充填が可能な請
    求項1乃至請求項4記載のパッド材。
  6. 【請求項6】 遠赤外線セラミックコーティング材と吸
    水性樹脂層とをそれぞれ熱溶着可能な外包材で別体に被
    覆し、両者を分離自在に重合わせたことを特徴とするパ
    ッド材。
  7. 【請求項7】 遠赤外線セラミックは不織布などの繊維
    材の片面にコーティングした請求項1乃至請求項4、請
    求項6記載のパッド材。
  8. 【請求項8】 遠赤外線セラミックは不織布などの繊維
    材の両面にコーティングした請求項1乃至請求項4、請
    求項6記載のパッド材。
  9. 【請求項9】 吸水性樹脂層は、セルロール系のような
    低吸水性樹脂またはビニールアルコール/アクリル酸共
    重合体のような高吸水性樹脂で構成する請求項1乃至請
    求項6記載のパッド材。
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