JPH04504598A - 湿気の吸収と排出を可能にする材料およびこの種の材料を装備した衣類 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 湿゛気の吸収と排出を可能にする材料およびこの種の材料を装備した衣類 本発明は、湿気、特に汗の吸収と排出を可能にする材料に関するものである。

人の皮膚が常時呼吸し発汗することは知られており。

発汗は身体の活動と体温が著しければ著しいほど多く。

肉体的努力の最中と事後では特にそうである。

皮膚が露出しているとき１発汗の結果である汗は大気中に蒸発し、これにより皮 膚の表面の冷却および体温の調節が行なわれる。

皮膚が、例えば衣類で覆われているとき、汗の蒸発は限られた量で行なわれ、そ れに対応する熱交換も限られる。皮膚が湿っぽくなり、湿気は、多かれ少なかれ 、皮膚を覆っている材料で吸収され、そして皮膚はそれに応じて湿気を帯び、こ れにより周知の不快感を生じる。

この不快感は、皮膚を覆う材料が密閉性（特に水分に対する密閉性）を有するも のであれば、一層高まる。このようにして生じた湿気が外へ排出されることがで きずに、皮膚と接触したままであるので、不快感を与えるからである。

更に、防寒を目的とする衣類の場合、このようにして生じ、しかも排出されなか った湿気は寒気の伝導体であり、皮膚を冷却する因子になる。

断熱性と防水性を同時に有するスポーツ用衣類の場合、外面と皮膚との間で、ま た人の肉体的努力に応じて時間の経過と共に変化する大きな温度変化を受けるの で、この種の衣類の断熱性は不快感を無視できないほど更に増加させる可能性が ある。

事実、主に水から成る汗は熱の良導体である。断熱性が不十分な場合、汗は急速 に冷却して凝結するので、不快感は加重される。そのうえ、「湿っている」断熱 材は断熱性という特質を大方失う。

本発明は、外部の湿気を通さず、場合によっては断熱性を有する衣類を製作する ための材料を提供することを目的とする。このような材料は、それが当たる皮膚 上で人の快適感を向上させ、かつ断熱性を有する衣類の場合、その断熱性を保存 するよう、発汗による湿気を吸収し、排除するものである。ここで言う「衣類」 とは２人体を覆って保護するすべての物、特に服、ならびに皮膚と接触する靴下 とか靴のような物を指す。

本発明は、湿気に曝される表面から順に裏張りと防水性外被を含み、この裏張り と外被との間に湿気を長手方向に移転させる手段を備えること、および該裏張り が該移転手段に連結され、かつ湿気に曝される表面近くまでこの裏張りを横切る 複数の湿気捕捉手段を含むことを特徴とする、湿気の移転を可能にする多層型材 料を対象としている。

このようにして、湿気は、湿気に曝されている表面の箇所で捕捉手段によって採 取され、この捕捉手段によって長手方向移転手段へ転送される。このために、湿 気は皮膚から隔離されて、もはや皮膚とは接触しないので。

このような接触に伴なう不快感が解消される。

本発明はまた、下記の特徴により傑出している。すなわちニ ー　移転手段は、湿気を捕捉し、誘導するドレンである、このドレンは、少なく とも１つの湿気貯蔵用内部空間に接続され、湿気を皮膚から完全に遠ざけること を保証できる。ドレンは、湿気をより良く誘導するように親水性材料でできた糸 、繊維束または細帯で構成されるのが好ましく、かつ湿気を帯びている表面上で より良く配分されるように、また後述する通り排水をよりスムーズに開始できる ように、小さく、かつ数多いのが好ましい。

本発明の好ましい実施態様によればニ ー　貯蔵用内部空間は、吸収性材料で構成され、かっこの材料は不可逆性の吸収 体で、該内部空間は材料の取り換えができるように取り外し可能であり、その場 合には、湿気吸着量の視覚的表示装置を設けることができる。

さもなければ、この材料は、乾燥またはその他の方法により、吸収された水分を 放出できる可逆性の吸収体である。その場合、裏張りは、乾燥を容易にするため に、外被から分離できる。この裏張りもまた、取り外し可能である。

湿気生成区域で非常に強い圧迫を受けることによって、蓄えられた湿気が流出す るのを回避するよう、貯蔵用空間は該湿気生成区域から離れていると有利である 。

本発明による材料はまた。裏張りと防水性外被との間に断熱材の層を含んでもよ く、その場合、該断熱層は、捕捉された湿気が断熱材料内に侵入するのを阻止す るよう防水性の内被を備えるが、このような内被は該断熱材の断熱能力を著しく 減少させることになろう。

最後に、裏張りは、水分を採取し、毛管現象によりドレンまで誘導する多数の糸 （または毛）を含む材料であるのが好ましい。

本発明による材料は、腐蝕性環境または保護すべき環境で働くためのゴム手袋の ような防水性衣類の製作、ならびにスポーツ用衣類、特に厳しい気象条件に曝さ れ、かつ防水性と断熱性とを同時に有しなければならない衣類の製作に特に適し ている。これは、例えば手袋、特にアルペンスキー用手袋、防護服、スポーツお よびレジャー用衣類１例えばスキー用、ハイキング用、登山用等の衣類の場合が それに当る。

以下の説明は、本発明による材料で防水性と同時に断熱性を有するアルペンスキ ー用手袋の製作に基づくものであるが、もちろん、この種の実施態様に限定され るものではない。

説明をより良く理解できるよう、添付の図面に実施例を図示しておいた。

−第１図は１本発明による材料の横断面図である。

−第２図は、機能の原理を示す略図である。

−第３図は、本発明による湿気移転装置を備えた裏張りの概略斜視図である。

−第４図、第５図および第６図は、３つの変形実施態様を表す、第３図と同様の 図である。

第１図は１人の皮膚２に接触している１本発明による材料１の一例を示す、皮膚 の方に向いている側は内側３と呼ばれ、外方に向いている側は外側４と呼ばれる 。材料は、互いにほぼ平行な一連の層を含んでおり、内方から外方へ向かって２ 裏張り５、断熱材６および外被７の順となっている。

補完的配置構成によれば、内側の断熱材は、湿気が断熱材を貫通して移転できな いようにするために、防水性内被８で覆われている。

材料は、断熱材６と裏張り５との間に湿気移転手段９を含み、その機能は、内側 ３に存在しかつ該湿気捕捉手段１０で採取された湿気を排出のため移転させるこ とにある。有利な１つの配置構成によれば、湿気の移転は材料の諸層に平行して 行なわれる。すなわち１人の皮膚２に対してほぼ長手方向に行われる。これに対 して、湿気捕捉手段１ｏによる皮膚の湿気の採取は、はぼ放射方向、すなわち皮 膚に垂直に行なわれる。

長手方向移転手段は、湿気回数ドレン９で構成するのが好ましい。

裏張り５は、皮膚２、したがって湿気と接触状態にあるよう、ドレン９に連結さ れ、かつ内面３まで該裏張りを電通している多数の湿気捕捉手段を含む。

ドレン９自体は、回収された水分すなわち汗を吸収するための湿気貯蔵用空間１ １に連結される。

該ドレン９は、親水性材料でできた細帯、糸または糸束で構成される。このドレ ンは、湿気捕捉手段１０の先端と接触する最大面積を呈するよう、該裏張りの外 面１２と密接に接触している。

ドレン９は、湿気を帯びた表面によりよく配分され、かつ迅速に飽和状態になる よう数が多く、また長さが短いのが好ましい。

湿気貯蔵用空間１１は、この実施例では、架橋したポリアクラードのような公知 の種類の吸収性または超吸収性材料を包含しているポケット１３で構成される。

第１の変形実施態様において、材料は不可逆性吸収体で、かつポケット１３は取 り外し可能である。ポケットが水分で飽和状態になると、取り出されて、乾燥し た新しいポケットと取り換えることができる。水分の飽和度を容易に見定めるに は、該ポケットは、湿気吸着量視覚表示装置を含むことができる。該表示装置は 、公知の種類の変色式または粘稠度変化式のいずれであってもよい第２の変形実 施態様において、吸収性材料は可逆的である。すなわち、この材料は乾燥するこ とができ、また何回も使用できる。その場合、該裏張り５は、乾燥を促進させる ために、分離できるよう手袋内に取り付けられる。この裏張り５はまた、部分的 にのみ取り外せるようにすることができる。非常に精密な衣類の区域内に水分を 局在化させることにより外被の裏張りを完全に分離せずに済ますことが可能とな る。窓や裏返し可能な袖を設けることができ、またそれ自体公知のファスナ一式 開閉手段をこの目的のために用いることもできる。

湿気貯蔵用内部空間１１は、湿気生成区域から離れた衣類の箇所に配設されるの が好ましい、この配置構成は、湿気生成区域が圧力の急激な変化を受ける場合に 特に重要である。このような圧力が超吸収材料に伝達されるならば、貯蔵用内部 空間の水分を再流出させるか、あるいは皮膚を再び湿気と接触させることになる 。

裏張り５は、外側４では、ドレン９が固定されている網目構造を有し、内側３で は、皮膚と接触する多数の繊維すなわち湿気捕捉手段１０を有する。織製した繊 維または編製した繊維で構成される材料で作られる。

裏張り５と湿気捕捉手段１０を構成する繊維は、水分を吸収しないために、した がって皮膚を新たに湿らす可能性のある皮膚への接触圧（肉体的努力の間に発生 する）による脱着（ｄａｓｏｒｐｔｉｏｎ）を避けるために、疎水性である。

繊維１０は、皮膚と接触して湿気を帯び１毛管現象により水分を裏張り５の網目 状の外面４に向かってドレン９まで誘導する。

この繊維は合成材料で製作するのが好ましく、編物状であっても、あるいは毛皮 の形を呈しても良く、水分の凝縮は１毛（湿気捕捉手段）の最も冷たい基部の方 、したがって皮膚から最も離れた所で行なわれるので、不愉快な感覚を生じない 。毛管現象による水分のこのような捕捉は、繊維の芯部の湿潤を必要とせず、し たがって湿気捕捉段階の間も皮膚と繊維との快適な接触を可能にするので、極め て興味深いことに気が付くであろう。

材料の機能は下記の通りである。

第１段階では、材料は乾燥しており、皮膚は発汗し始める０発汗が始まって、汗 が湿気捕捉手段１０に到達する１毛管現象で水分が移動し、裏張り５の厚みを横 断してドレン９に達し、該ドレン９の材料が親水性であるので、ドレンは水分を 吸収する。湿気捕捉区域（すなわち、ドレン９の全長）が水分で飽和状態になる と、水分は湿気貯蔵用空間内に配設された吸収材料と接触するに到る。そのとき 、皮膚から離れた所で（したがって、皮膚に不快感を与えないで）排水が開始さ れ、この排水はドレンと湿気貯蔵用空間との間に浸透圧の平衡状態に達するまで 継続する。

本発明によれば、断熱材６は、捕捉された湿気が断熱材内に侵入するのを阻止し 、かつこの断熱材の断熱特性を低下させないよう、防水性内面を含む、しかしな がら、本発明によれば、断熱材の外面７（すなわち、衣類の外面）も同じく防水 性を有する。したがって、衣類は外部の湿気に対して完全に不透過であり、かつ 、断熱材はその両側が湿気から保護されているので、常に乾燥しており、その性 質を保ち続ける。このような場合には、防水性のために外部との交換がもはやな いので、発汗によって生じた湿気はもっと多量になるが、湿気移転装置によって 吸収され、かつ裏張りは最終的に最小限の湿度を呈し、皮膚と裏張りとの接触は 快適性を保ち続ける。

本発明は、スポーツ用の靴、特にスキー靴を含むあらゆる種類の防水性衣類に利 用できる０本発明はまた。防水性であるが、固有の断熱性を必要としない衣類に も適用できる。また、例えば、長時間皮膚と接触するあらゆる種類の防水性織物 のような他の用途にも当てることができる。例えば腰掛け、また特に自動車の座 席への応用がそうである。

もちろん、ドレンは全く別の配置構成になっていてもよく、例えば第４図に示す ように、指の部分で螺旋状に配設することも可能である。

他方、湿気の貯蔵は、第５図に示すように、複数の構成要素１１０と１１１で、 あるいはまた、第６図に示すように、例えば手首の回りで実現できる。塩類を包 含しているミクロ多孔質の膜で構成されるポケット内で湿気の貯蔵を行なえるこ とにも注目すべきである。

最後に１本発明の一特徴によれば、湿気捕捉手段の吸収能力はドレンの吸収能力 よりも低く、ドレンの吸収能国驚鳩審鱗牛 要約書 多層型湿気移転用材料は、湿気に曝される表面から順に、裏張りと防水性外被と を含む０本発明によれば、この材料はまた、裏張り（５）と外被（７）との間に 、湿気を長手方向に移転させる手段（９）を備え、かつこの裏張りは、上記移転 手段に連結されるとともに、湿気に曝される表面近くまでこの裏張りを横切る複 数の湿気捕捉手段を含む、この湿気捕捉手段は湿気に曝される表面に対して基本 的に放射方向に延びるのが好ましい。

要約用図面：第１図 ｍ−吃バ　夕１　■　苧■　エイ １−１−−１４輪−−−１ｍ　Ｋテ／ＦＲ９１１０００２１国際調査報告

Claims (22)

【特許請求の範囲】
1. １．湿気に曝される表面から順に、裏張りと防水性外被とを含む多層型湿気移転 用材料において、前記裏張り（５）と外被（７）との間に湿気を長手方向に移転 させる手段（９）を備えること、および前記裏張りは、前記移転手段に連結され るとともに、湿気に曝される表面近くまでこの裏張りを横切る複数の湿気捕捉手 段を含むことを特徴とする湿気移転用材料。
2. ２．前記湿気捕捉手段が、湿気に曝される表面に対して基本的に放射方向に延在 することを特徴とする請求の範囲１による材料。
3. ３．湿気の捕捉を毛管現象により行なうことを特徴とする請求の範囲１または２ による材料。
4. ４．前記湿気捕捉手段が、皮膚と接触する表面から前記裏張り内を放射方向に少 なくとも部分的に延在する疎水性材料の糸で構成されることを特徴とする請求の 範囲２による材料。
5. ５．前記湿気長手方向移転手段が湿気を捕捉し、かつ誘導するドレンにより構成 されることを特徴とする請求の範囲１による材料。
6. ６．前記湿気長手方向移転手段が、前記裏張りおよび前記外被に対して基本的に 平行に延在することを特徴とする請求の範囲１または５による材料。
7. ７．前記ドレンが親水性材料からできている細帯、糸、あるいは糸束で構成され ることを特徴とする請求の範囲５による材料。
8. ８．各ドレンの長さが短いことを特徴とする請求の範囲７による材料。
9. ９．前記湿気長手方向移転手段が、少なくとも１の湿気貯蔵用内部空間（１１） に接続されることを特徴とする請求の範囲７による材料。
10. １０．前記湿気貯蔵用内部空間（１１）が吸収性材料（１３）を含むことを特徴 とする請求の範囲９による材料。
11. １１．前記吸収性材料（１３）が不可逆性を有すること、および前記内部空間（ １１）が取り外し可能であることを特徴とする請求の範囲１０による材料。
12. １２．前記吸収性材料（１３）が前記裏張り上に取り付けられること、および該 裏張りが少なくとも部分的に取り外し可能であることを特徴とする請求の範囲１ １による材料。
13. １３．前記吸収性材料（１３）が可逆的であり、かつ蓄えられた湿気を乾燥など によって解放できることを特徴とする請求の範囲１０による材料。
14. １４．前記湿気貯蔵用内部空間（１１）が、湿気生成区域から離れた区域内に配 設されることを特徴とする請求の範囲９または１０による材料。
15. １５．前記湿気長手方向移転手段および前記湿気捕捉手段が、前記裏張りの外側 と内側の各々で該裏張り上に固定されることを特徴とする請求の範囲１による材 料。
16. １６．前記湿気捕捉手段が前記湿気長手方向移転手段の吸収能力よりも低い吸収 能力を有することを特徴とする請求の範囲１による材料。
17. １７．前記湿気長手方向移転手段が前記湿気貯蔵用内部空間（１１）の吸収能力 よりも低い吸収能力を有することを特徴とする請求の範囲９による材料。
18. １８．前記裏張り（５）と前記防水性外被（７）との間に１の断熱層（６）を含 むこと、および前記断熱層の内面が防水性内被（８）で覆われることを特徴とす る請求の範囲１による材料。
19. １９．請求の範囲１ないし１８のいずれか１による材料で構成されることを特徴 とする手袋。
20. ２０．湿気長手方向移転手段が指に沿って長手方向に延在することを特徴とする 請求の範囲１９による手袋。
21. ２１．湿気貯蔵用内部空間（１１）が手首の箇所に配設されることを特徴とする 請求の範囲２０による手袋。
22. ２２．請求の範囲１ないし１８のいずれか１による材料を備えることを特徴とす る靴。