JPH08158124A - 吸放湿吸水発熱性保温手袋 - Google Patents

吸放湿吸水発熱性保温手袋

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JPH08158124A
JPH08158124A JP32139694A JP32139694A JPH08158124A JP H08158124 A JPH08158124 A JP H08158124A JP 32139694 A JP32139694 A JP 32139694A JP 32139694 A JP32139694 A JP 32139694A JP H08158124 A JPH08158124 A JP H08158124A
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JP
Japan
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heat
moisture
absorbing
glove
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JP32139694A
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Kengo Matsuura
健悟 松浦
Takeshi Ogino
毅 荻野
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Mizuno Corp
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Mizuno Corp
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸湿および吸水によって生じる発熱量を高め
て体感できる程度にし、保温効果をより大きくすること
のできる基材を用いた防寒用手袋などの保温手袋を提供
することを目的としている。 【構成】 透湿防水性、防風性その他所望の性質を有す
る表地および裏地と、これら表地および裏地の間に挿入
された所望の性質を有する中地とからなる基材を具備す
る保温手袋であって、動物性繊維を除く吸放湿吸水発熱
性繊維が、中地およびまたは裏地に含有され、手から発
生する気相および液相の汗や手袋外から侵入する気相お
よび液相の水分を吸収することにより発熱保温するよう
になされたことを特徴とする吸放湿吸水発熱性保温手
袋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手から発生する気相お
よび液相の汗や手袋外から侵入する気相および液相の水
分を吸収することにより発熱保温するようになされた手
袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、表地と裏地との間に中地を挿
入してなる3層構造になった基材を用いた手袋として
は、例えば、スキー用手袋などが知られている。このよ
うなスキー用手袋に用いられる中地としては、ポリエス
テルなどの合成繊維素材やダウンなどの動物性天然素材
が用いられていた。又、透湿防水性や防風性などに優れ
た素材を表地に用いたり、通気性や吸湿性に優れた素材
を裏地に用いたりすることで、快適性の向上が図られて
いた。
【0003】又、表地と裏地とからなる2層構造になっ
た基材を用いた手袋としては、例えば、スポーツ選手が
冬季のウォーミングアップ時、運動中、競技終了後など
に着用する防風性のある手袋が知られている。このよう
な手袋に用いられる裏地としては、人体の汗を吸収する
ように吸湿性に優れた生地が用いられていた。そして、
表地として透湿性や防風性などに優れた素材が用いられ
ることで、快適性の向上が図られていた。
【0004】さらに、一枚生地からなる基材を用いた手
袋としては、例えば、冬季の外出時などに着用するニッ
ト製生地等からなる手袋が知られている。このニット製
生地等の手袋に用いられた基材としては、風合いの良好
な生地が用いられた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のス
キー用手袋等に用いられた中地は、単に手から熱が逃げ
るのを防止するために断熱の役割を果たす程度のもので
あり、環境変化に積極的に対応するものではなかった。
特に、ポリエステル繊維からなる中地の場合は、ほとん
ど吸湿性がないので、蒸れやすくなるといった欠点を有
していた。
【0006】一方、ダウンやウールなどの動物性天然素
材の場合は、人体から発せられる水蒸気や水を吸収する
ことによって、発熱することはすでに知られているが、
この素材の場合も、単に着用時の肌あたりが良い程度の
もので、積極的に水蒸気や水を吸収するものではなく、
また、この吸収による発熱の程度も十分ではなかった。
【0007】また、上記従来の防風性により保温効果を
果たす手袋では、吸汗吸湿機能にとぼしく、環境変化に
積極的に対応するものではなかった。そのため、このよ
うな手袋を着用してウォーミングアップを行う場合、暖
かい室内から冷えた室外に出ると、ある程度体が暖まっ
てこないと、手の先が肌寒く感じる場合があった。ま
た、運動中に、このような手袋を着用した場合、手にか
いた汗を裏地が吸収して快適な状態に保たれるが、単に
汗を吸収するだけであり、経時的にみれば手の熱が奪わ
れてしまうと言った欠点を有していた。
【0008】さらに、上記従来のニット製の手袋の場合
は、風合いは良好であるが、通気性が高く、外気温が低
い場合には、手の熱が奪われるため、保温性が著しく阻
害されると言った欠点を有していた。
【0009】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
で、吸湿および吸水によって生じる発熱量を高めて体感
できる程度にし、保温効果をより大きくすることのでき
る基材を用いた防寒用などの吸放湿吸水発熱性保温手袋
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の吸放湿吸水発熱性保温手袋は、透湿防水性、
防風性その他所望の性質を有する表地および裏地と、こ
れら表地および裏地の間に挿入された所望の性質を有す
る中地とからなる基材を具備する保温手袋であって、動
物性繊維を除く吸放湿吸水発熱性繊維が、中地およびま
たは裏地に含有され、手から発生する気相および液相の
汗や手袋外から侵入する気相および液相の水分を吸収す
ることにより発熱保温するようになされたものである。
【0011】表地としては、透湿防水性、防風性その他
所望の性質を有するものであって、特にその素材は限定
されるものではない。例えば、ポリエステル、ナイロ
ン、アクリル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
ウレタン、レーヨン、アセテートなどの化学繊維や、ウ
ール、コットンなどの天然繊維や、天然皮革、人工皮
革、合成皮革などの各種素材のものを用いることができ
る。また、表地の形状としても、特に限定されるもので
はなく、織布、編布、不織布、フエルト、シート、フィ
ルムなどの形状にしたものや、素材そのままの状態のも
のを用いることができる。また、上記の各種繊維素材や
上記の各種皮革素材に透湿防水加工を施したもの以外
に、上記の各種繊維素材や上記の各種皮革素材の裏地側
に防水フィルムまたは透湿防水フィルムを積層したもの
からなるものも含まれる。
【0012】ただし、中地およびまたは裏地に吸放湿吸
水発熱性繊維を含有させ、手袋内の水分を吸収して発熱
保温させる場合には、表地としてはポリエステルやナイ
ロンをベースとした透湿防水性素材などからなるものを
用いるのが望ましい。
【0013】裏地としては、上記表地と同様に、その素
材が特に限定されるものではない。また、裏地の形状と
しても、上記表地と同様に特に限定されるものではない
が、該裏地中に吸放湿吸水発熱性繊維を含有させる場合
は、例えば、織布、編布、不織布、ボア、起毛生地など
の布地状となされたもののように、吸放湿吸水発熱性繊
維を含有できるように考慮されたものでなければならな
い。また、裏地中に吸放湿吸水発熱性繊維を含有させ
ず、中地のみに吸放湿吸水発熱性繊維を含有させ、この
中地によって手袋内湿度を吸湿して発熱保温させる場合
には、裏地としては、透湿性、通気性のあるものを用い
て、中地が吸湿しやすいように考慮することが好まし
い。
【0014】中地としては、ダウン、ウール、ポリエス
テルなど、通常用いられる各種の天然繊維および化学繊
維の中綿や、ポリウレタンフォームなどの発泡体や、各
種繊維を織布、編布、不織布などの布地状にしたものを
用いることができる。ただし、この中地としても、吸放
湿吸水発熱性繊維を含有させる場合は、上記裏地と同様
に吸放湿吸水発熱性繊維を含有できるように考慮された
ものでなければならない。
【0015】吸放湿吸水発熱性繊維としては、例えば、
親水基を高密度で強架橋してなる化学変成体を有するア
クリル酸系吸放湿吸水発熱性繊維を挙げることができ
る。この吸放湿吸水発熱性繊維は、該吸放湿吸水発熱性
繊維が有する化学変成体によって、異なった発熱量を有
するが、通常は、吸放湿吸水発熱性繊維を絶乾状態から
水中または高湿度雰囲気下に移すと、水素結合や溶解熱
やファンデルワールス力に関与した発熱量を有する。そ
のため、中地および裏地、またはそのいずれか一方に含
有する吸放湿吸水発熱性繊維の含有量を調節することに
よって、用途に応じた適宜の発熱量を有する基材を構成
することができる。また、その他の吸放湿吸水発熱性繊
維としては、合成品のシリカゲルや天然のシリカアルミ
ナ系の乾燥剤やモレキュラシーブスなどのセラミック系
の乾燥剤などのように、吸湿時および吸水時に吸湿熱を
発生するこれらの乾燥剤の微粉末を、各種繊維材料に混
合したものが挙げられる。この吸放湿吸水発熱性繊維の
具体的なものとしては、親水基がカルボン酸ソーダとな
されたアクリル酸系吸放湿吸水発熱性繊維(東洋紡績株
式会社製 開発番号N−38)が挙げられる。このアク
リル酸系吸放湿吸水発熱性繊維の場合、図1に示すよう
に、気温20℃湿度40%の環境条件で20℃に保たれ
た100gの水中に投入すると、約60J/gの発熱量
を有する。これは、同条件で投入したウール繊維の場合
の発熱量、約15J/gおよびポリエステル繊維の場合
の発熱量0J/gに比較して吸水時の発熱量の面で充分
である。また、吸湿量の面では、図2に示すように、相
対湿度変化における重量変化率が、例えば、標準状態
(気温20℃、湿度65%)において40%あり、ウー
ルの2倍以上の差がある。さらに、吸放湿性の面では、
図3に示すように、90分毎に相対湿度の異なる環境条
件(湿度0%→90%→45%→90%→45%、温度
20℃一定)を与えた場合、約30分以内で吸放湿が平
衡状態に達し、吸放湿のレスポンスが極めて良いことが
確認できる。
【0016】この吸放湿吸水発熱性繊維は、中地および
裏地、またはそのいずれか一方に含有される。この吸放
湿吸水発熱性繊維を中地に含有する状態としては、特に
限定されるものではなく、例えば、中地が綿状の中綿で
ある場合には、単純に、中綿を構成する繊維材料中に適
宜の割合で吸放湿吸水発熱性繊維の中綿を混入すればよ
い。
【0017】また、この中地が布状のものである場合に
は、例えば、吸放湿吸水発熱性繊維と他の繊維材料とに
よって、不織布として中地を形成して、該中地中に吸放
湿吸水発熱性繊維を含有するようにしたものであっても
よい。また、吸放湿吸水発熱性繊維との混紡、混繊など
の複合糸の編地もしくは織物として中地を形成して、該
中地中に吸放湿吸水発熱性繊維を含有するようにしたも
のであってもよい。
【0018】ただし、この吸放湿吸水発熱性繊維を含有
させる際は、繊維の表面および比表面積をできるだけ損
なわないようにすることが重要である。また、不織布や
織物、編地などに限らず、強度、厚み、風合いおよび伸
縮性などを求めて複合品や混合品の中地を作る場合に
も、吸放湿吸水発熱性繊維の層と、強度や伸縮増量を図
る他の機能層とを分けて構成し、吸放湿吸水発熱性繊維
の表面をできるだけ変化させない工夫をして中地を構成
することが望ましい。
【0019】例えば、吸放湿吸水発熱性繊維同士を相互
に結着して不織布の中地を構成する場合、アクリルバイ
ンダーなどに浸漬して面接着してしまうと繊維の表面を
バインダーの被膜で覆うこととなり、吸放湿吸水発熱性
繊維の性能を発揮できない。そのため、吸放湿吸水発熱
性繊維をポリプロピレンや低融点ポリエステルなどと混
繊して加熱し、溶けた低融点繊維に接触する部分のみを
結合させて吸放湿吸水発熱性繊維の不織布を構成するこ
とが好ましい。また、泡立てたアクリルバインダーを吸
放湿吸水発熱性繊維に塗布し、吸放湿吸水発熱性繊維の
表面で泡を破裂させ、バインダーの表面張力により吸放
湿吸水発熱性繊維の接点にバインダーを凝集させて不織
布を構成することも好ましい。
【0020】また、吸放湿吸水発熱性繊維と他の繊維と
によって編地として中地を構成する場合も、吸放湿吸水
発熱性繊維の糸が、他の繊維によって構成された補強層
に絡むような編地とし、必要に応じて補強層側から樹脂
加工によって吸放湿吸水発熱性繊維を結着することが望
ましい。なお、裏地の中に吸放湿吸水発熱性繊維を含有
させる場合も、上記中地の場合と同様である。
【0021】この基材を構成する表地、裏地および中地
は、例えば表地と裏地との間に中綿を挿入した防寒用手
袋の基材のように、単に、3層が重ね合わされた状態と
なされたものであってもよい。
【0022】また、この基材は、特に手袋全体を構成す
る必要はなく、少なくとも手袋の一部分に用いられてい
ればよい。このようになる基材によって構成される手袋
としては、例えば、スキー用手袋、その他の防寒用手袋
が挙げられる。
【0023】一般に、スキー用手袋を着用して氷点下の
室外に出ると、手袋内に結露を生じ不快となるが、この
基材からなる手袋を着用した場合、結露した水分を吸収
し冷え感を防止するとともに、吸湿熱による発熱を生じ
る。すなわち、室外に出た際に湿気を吸収して手袋が発
熱し、保温効果を発揮することとなる。
【0024】例えば、上述したアクリル酸系吸放湿吸水
発熱性繊維(東洋紡績株式会社製開発番号N−38)と
通常のポリエステル繊維とを重量比50%の割合で混合
した目付けが130g/m2 の中綿を用いて相対湿度を
変化(湿度40%→90%、温度20℃一定)させる
と、約70J/gの熱を発生する。同様に、ウール繊維
と通常のポリエステル繊維とを重量比50%の割合で混
合した目付け130g/m2 の中綿を用いた場合は、約
20J/gの熱を発生する。また、ポリエステル繊維が
100%の目付け130g/m2 の中綿の場合は、4.
6J/gの熱を発生する。これらのことから具体的なス
キー用手袋の設計を考えた場合、このアクリル酸系吸放
湿吸水発熱性繊維と通常のポリエステル繊維とを重量比
50%の割合で混合した目付け80g/m2 〜130g
/m2 の中綿を使用して好適なスキー用手袋を設計する
ことが考えられる。
【0025】すなわち、スキー用手袋を着用した場合、
手袋内湿度は、相対湿度で40→90%の範囲で高まっ
ていく場合が多い。このことを勘案すると、図2のグラ
フからこのスキー用手袋全体のアクリル酸系吸放湿吸水
発熱性繊維の使用量が重量比50%で目付け80g/m
2 〜130g/m2 の中綿を0.3m2 使用したと仮定
すると、5〜8gの水分を吸収し、1.6〜3.0kJ
の発熱量が得られることとなる。つまり、吸放湿性に加
え、充分な発熱量を具備するスキー用手袋としての快適
性を備えたものとなる。
【0026】なお、本例ではアクリル酸系吸放湿吸水発
熱性繊維と通常のポリエステル繊維とを重量比50%の
割合で混合しているが、特にこの割合については限定さ
れるものではなく、20〜80%の重量比の範囲内で適
宜に用途、目的に応じて使用比率を変えることもでき
る。
【0027】また、その他実施例として、裏地にボアや
起毛生地のものを用いることもできる。これらの実施例
では、室外に出た際に湿気を吸収して手袋が発熱し、保
温効果を発揮するまでの間も、風合いや肌触りがソフト
で暖かい感触があり、着用感が良好な手袋となる。
【0028】その他、このような基材によって構成され
る他の手袋の例としては、スキー、スケート、陸上競
技、サッカー、野球、ゴルフ、その他、各種スポーツ選
手が、冬期やウォーミングアップ時および運動中、もし
くは競技終了後に保温を目的として着用する手袋などが
挙げられる。
【0029】この場合、ウォーミングアップ時にこの基
材からなる手袋を着用してウォーミングアップを行う
と、手から発生する汗(気相、液相)を吸収して手袋自
体が発熱することとなり、手袋内温度を高めることがで
き、気温の低い冬季などであっても、保温性を維持する
ことができる。特に、気温の低い冬季のウォーミングア
ップなどにおいては、身体がある程度温まるまでのウォ
ーミングアップ初期の段階で、手袋内温度を高めること
ができるので、手がかじかむこともなく、ケガを防止す
るなどの面においても有効な手袋となる。
【0030】さらに、競技終了後にこの基材からなる手
袋を着用すると、手から発生する汗を吸収して手袋自体
が発熱することになり、手袋内温度が高まり、競技後の
手の冷えを防止することができる。
【0031】その他、スキューバーダイビングなどのマ
リンスポーツで使用されるウェットスーツ用手袋などが
挙げられる。
【0032】この場合、水中に入った際、この基材から
なるウェットスーツ用手袋が水分を吸収して発熱するこ
ととなり、水中に入った直後の手の冷え感を緩和し、手
のかじかみを防止することができる。
【0033】また、本手段では、表地、裏地および中地
によって構成される基材を用いた場合について述べてい
るが、吸放湿吸水発熱性繊維を含有する裏地と、表地と
によって構成される基材や、吸放湿吸水発熱性繊維を含
有する1枚物の素材や乃至は、ニット製生地からなる基
材によって所望の手袋を設計することができる。
【0034】
【作用】請求項1記載の本発明によると、中地およびま
たは裏地に含有された吸放湿吸水発熱性繊維が、手から
発生する汗(気相、液相)、温度変化に伴う結露および
雨や雪による水分などを吸収するとともに、この吸収に
よって発熱し、保温力を高めることとなる。
【0035】さらに、請求項2記載の本発明によると、
裏地に含有された吸放湿吸水発熱性繊維が、手から発生
する汗(気相、液相)、温度変化に伴う結露および雨や
雪による水分などを吸収するとともに、この吸収によっ
て発熱し、保温力を高めることとなる。
【0036】さらに、請求項3記載の本発明によると、
手の甲側の中地およびまたは手のひら側の裏地に含有さ
れた吸放湿吸水発熱性繊維が、手から発生する汗(気
相、液相)、温度変化に伴う結露および雨や雪による水
分などを吸収するとともに、この吸収によって発熱し、
保温力を高めることとなる。
【0037】さらに、請求項4記載の本発明によると、
手の甲側の中地に含有された吸放湿吸水発熱性繊維が、
手から発生する汗(気相、液相)、温度変化に伴う結露
および雨や雪による水分などを吸収するとともに、この
吸収によって発熱し、保温力を高めることとなる。
【0038】さらに、請求項5記載の本発明によると、
手の甲側の裏地に含有された吸放湿吸水発熱性繊維が、
手から発生する汗(気相、液相)、温度変化に伴う結露
および雨や雪による水分などを吸収するとともに、この
吸収によって発熱し、保温力を高めることとなる。
【0039】さらに、請求項6記載の本発明によると、
基材に含有された吸放湿吸水発熱性繊維が、手から発生
する汗(気相、液相)、温度変化に伴う結露および雨や
雪による水分などを吸収するとともに、この吸収によっ
て発熱し、保温力を高めることとなる。
【0040】さらに、請求項7記載の本発明によると、
手のひら側の基材に含有された吸放湿吸水発熱性繊維
が、手から発生する汗(気相、液相)、温度変化に伴う
結露および雨や雪による水分などを吸収するとともに、
この吸収によって発熱し、保温力を高めることとなる。
【0041】さらに、請求項8記載の本発明によると、
手の甲側および手のひら側の指先部分の基材に含有され
た吸放湿吸水発熱性繊維が、手から発生する汗(気相、
液相)、温度変化に伴う結露および雨や雪による水分な
どを吸収するとともに、この吸収によって発熱し、保温
力を高めることとなる。
【0042】さらに、請求項9記載の本発明によると、
綿やフエルトや不織布の形態で基材に含有された吸放湿
吸水発熱性繊維が、手から発生する汗(気相、液相)、
温度変化に伴う結露および雨や雪による水分などを吸収
するとともに、この吸収によって発熱し、保温力を高め
ることとなる。
【0043】さらに、請求項10記載の本発明による
と、ボアや起毛生地等の形態で基材に含有された吸放湿
吸水発熱性繊維が、手から発生する汗(気相、液相)、
温度変化に伴う結露および雨や雪による水分などを吸収
するとともに、この吸収によって発熱し、保温力を高め
ることとなる。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図4〜図1
5に基づいて説明する。
【0045】図5に示すように、人工皮革、合成皮革、
天然皮革、布地等からなる表面部材2Aと透湿防水フィ
ルム2Bからなる表地2と、裏地3との間に中地4とし
て目付け80〜130g/m2 の手の甲側Aの中綿4A
と目付け40〜80g/m2の手のひら側Bの中綿4A
からなるスキー用手袋1を調製した。ただし、中綿4A
は、ポリエステル繊維と、アクリル酸系吸放湿吸水発熱
性繊維(東洋紡績株式会社製 開発番号N−38)とを
重量比50%の割合で混合したものを用いた。
【0046】次に、この基材5を、スキーを想定した条
件下に置いて吸湿発熱試験を行った。この試験は、温度
−5℃の雰囲気内に10cm×10cmの熱板を用意
し、この熱板上に上記基材5を配置し、熱板の温度が人
体の皮膚温度を想定した32℃で一定となるように設定
した。10分放置後、熱板上に、25g/m2 /hrの
発汗条件に相当する液相の水分を与えて蒸発させ、経時
的な湿度および温度の変化を測定した。比較対象とし
て、上記基材5の中綿4Aを、この中綿4Aと同じ目付
けである130g/m2 の100%ポリエステル繊維か
らなる中綿とした従来の基材(比較例1)についても同
様の試験を行った。また、他の比較対象として、ポリエ
ステル繊維とウール繊維とを重量比50%の割合で混合
して上記基材の中綿4Aと同じ目付け130g/m2
量とした中綿とした基材(比較例2)についても同様の
試験を行った。
【0047】その結果、図6に示すように、本発明に係
る基材5の温度が9℃から12℃に上昇したのに対し、
従来の基材(比較例1)はほとんど温度変化しなかっ
た。また、ウール繊維とポリエステル繊維との混合した
中綿からなる基材(比較例2)では、温度が9℃から1
1℃に上昇した。
【0048】一方、湿度については、図7に示すよう
に、本発明に係る基材5の湿度が65%であったのに対
し、従来の基材(比較例1)の湿度は74%で、ウール
繊維とポリエステル繊維との混合した中綿からなる基材
(比較例2)の湿度は72%となった。
【0049】図8に示すように、人工皮革、合成皮革、
天然皮革、布地等からなる表面部材2Aと透湿防水フィ
ルム2Bからなる表地2と、裏地3が吸放湿吸水発熱性
繊維からなるボア、起毛生地3Aから構成されるスキー
用手袋1である。ただし、この場合の手の甲側Aの裏地
3の目付量は250〜300g/m2 として、手のひら
側Bの裏地3の目付量は150〜200g/m2 とし
た。
【0050】図9に示すように、人工皮革、合成皮革、
天然皮革、布地等からなる表面部材2Aと透湿防水フィ
ルム2Bからなる表地2と、手の甲側Aの裏地3の間に
中地4として吸放湿吸水発熱性繊維からなる中綿4Aを
介在させ、また、手のひら側Bの裏地3として吸放湿吸
水発熱性繊維からなるボア、起毛生地3Aから構成され
るスキー用手袋1ある。ただし、この場合の手の甲側A
の中地4の目付量は80〜130g/m2 として、手の
ひら側Bの裏地3の目付量は150〜200g/m2
した。
【0051】図10に示すように、人工皮革、合成皮
革、天然皮革、布地等からなる表面部材2Aと透湿防水
フィルム2Bからなる表地2と、裏地3との間に手の甲
側Aのみ中地4として吸放湿吸水発熱性繊維からなる中
綿4Aを介在させたスキー用手袋1ある。ただし、この
場合の手の甲側Aの中地4の目付量は80〜130g/
2 とした。
【0052】図11に示すように、人工皮革、合成皮
革、天然皮革、布地等からなる表面部材2Aと透湿防水
フィルム2Bからなる表地2と、目付け250〜300
g/m2 のボア、起毛生地3Aからなる手の甲側Aの裏
地3と、ナイロントリコット3Bからなる手のひら側B
の裏地3との間に中地4として発泡ポリウレタン4Bを
介在させたスキー用手袋1を調製した。 ただし、ボ
ア、起毛生地3Aは、ポリエステル繊維と、アクリル繊
維と、アクリル酸系吸放湿吸水発熱性繊維(東洋紡績株
式会社製 開発番号N−38)とを重量比約35%の割
合で混紡にしたものを用いた。
【0053】次に、20℃、40%RHに調製したスキ
ー用手袋1を着用し、室温0℃の状態でまず10分間安
静にし、そして15分間運動(エルゴメータ150Wを
こぐ)した後、また10分間安静にするといったタイム
スケジュールで行動し、行動中のスキー用手袋1の内部
温度及び内部湿度(図12)、また行動後のスキー用手
袋1を脱いだときの手の甲側Aの表面温度分布(図1
3)を測定した。
【0054】その結果、図12に示すように、本発明に
係るスキー用手袋1の内部温度が約2〜5℃上昇し、内
部湿度が5〜10%RH低く保たれ、また、図13に示
すように、試験直後の手の甲側Aの表面温度分布を見る
と、本発明に係るスキー用手袋1は、33℃以上が大半
であるのに対し、従来からのスキー用手袋は、33℃以
下が大半であることから、本発明のスキー用手袋1の方
が高くなっていることが確認できた。
【0055】図14に示すように、吸放湿吸水発熱性繊
維からなる基材5から構成されるスキー用手袋1であ
る。ただし、この場合の毛番手は10〜30番とした。
【0056】図15に示すように、手のひら側Bのみ吸
放湿吸水発熱性繊維からなる基材5から構成されるスキ
ー用手袋1である。ただし、この場合の毛番手は10〜
30番とした。
【0057】また、図示はしていないが手の甲側Aおよ
び手のひら側Bの指先部分のみ吸放湿吸水発熱性繊維か
らなる基材5から構成されるスキー用手袋1も可能であ
る。ただし、この場合の毛番手は10〜30番とした。
【0058】また、上記の実施例のほかにゴルフ手袋の
手甲タイプのものやインナータイプのものにも使用可能
である。また、表地2においては、透湿防水フィルム2
Bを積層させなくても防水処理としてフッ素樹脂やシリ
コン樹脂や油脂による撥水処理を施すことも実施可能で
ある。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、基
材が、手から発生する汗(気相、液相)や、環境変化に
伴う結露および濡れなどの湿気や水分を吸収することに
よって発熱し、保温力を高めることとなるので、この基
材を具備したスキー用手袋、ウェットスーツ用手袋およ
び防寒用手袋などの各種保温品は、ムレ感の緩和に加え
て、発熱による保温効果が得られる快適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸放湿吸水発熱性繊維および他の繊維材料の吸
水発熱性能を示すグラフである。
【図2】吸放湿吸水発熱性繊維および他の繊維材料の吸
水性能を示すグラフである。
【図3】吸放湿吸水発熱性繊維の吸水湿性を示すグラフ
である。
【図4】本発明に係るスキー用手袋の全体の構成を示す
図である。
【図5】請求項1に係るスキー用手袋の基材の全体構成
の概略を示す図4のC−C部分断面図である。
【図6】請求項1に係るスキー用手袋の吸湿発熱試験の
発熱による温度変化を説明するグラフである。
【図7】請求項1に係るスキー用手袋の吸湿発熱試験の
吸湿による相対湿度変化を説明するグラブである。
【図8】請求項2に係るスキー用手袋の基材の全体構成
の概略を示す図4のC−C部分断面図である。
【図9】請求項3に係るスキー用手袋の基材の全体構成
の概略を示す図4のC−C部分断面図である。
【図10】請求項4に係るスキー用手袋の基材の全体構
成の概略を示す図4のC−C部分断面図である。
【図11】請求項5に係るスキー用手袋の基材の全体構
成の概略を示す図4のC−C部分断面図である。
【図12】請求項5に係るスキー用手袋の経時変化に伴
う手袋内温度及び湿度の変化を示すグラフである。
【図13】請求項5に係るスキー用手袋の着用後と従来
からのスキー用手袋の着用後のサーモグラフによる手の
甲側の表面温度の比較図である。
【図14】請求項6に係るスキー用手袋の基材の全体構
成の概略を示す図4のC−C部分断面図である。
【図15】請求項7に係るスキー用手袋の基材の全体構
成の概略を示す図4のC−C部分断面図である。
【符号の説明】
A 手の甲側 B 手のひら側 1 スキー用手袋 2 表地 2A 表面部材 2B 透湿防水フィルム 3 裏地 3A ボア、起毛生地 3B ナイロントリコット 4 中地 4A 中綿 4B 発泡ポリウレタン 5 基材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透湿防水性、防風性その他所望の性質を
    有する表地および裏地と、これら表地および裏地の間に
    挿入された所望の性質を有する中地とからなる基材を具
    備する保温手袋であって、動物性繊維を除く吸放湿吸水
    発熱性繊維が、中地およびまたは裏地に含有され、手か
    ら発生する気相および液相の汗や手袋外から侵入する気
    相および液相の水分を吸収することにより発熱保温する
    ようになされたことを特徴とする吸放湿吸水発熱性保温
    手袋。
  2. 【請求項2】 透湿防水性、防風性その他所望の性質を
    有する表地および裏地からなる基材を具備する保温手袋
    であって、動物性繊維を除く吸放湿吸水発熱性繊維が裏
    地に含有され、手から発生する気相および液相の汗や手
    袋外から侵入する気相および液相の水分を吸収すること
    により発熱保温するようになされたことを特徴とする吸
    放湿吸水発熱性保温手袋。
  3. 【請求項3】 透湿防水性、防風性その他所望の性質を
    有する表地および裏地の間に挿入された所望の性質を有
    する中地とからなる手の甲側の基材と、透湿防水性、防
    風性その他所望の性質を有する表地および裏地とからな
    る手のひら側の基材を具備する保温手袋であって、動物
    性繊維を除く吸放湿吸水発熱性繊維が、手の甲側の中地
    およびまたは手のひら側の裏地に含有され、手から発生
    する気相および液相の汗や手袋外から侵入する気相およ
    び液相の水分を吸収することにより発熱保温するように
    なされたことを特徴とする吸放湿吸水発熱性保温手袋。
  4. 【請求項4】 透湿防水性、防風性その他所望の性質を
    有する表地および裏地の間に挿入された所望の性質を有
    する中地とからなる手の甲側の基材と、透湿防水性、防
    風性その他所望の性質を有する表地および裏地とからな
    る手のひら側の基材を具備する保温手袋であって、動物
    性繊維を除く吸放湿吸水発熱性繊維が、手の甲側の中地
    に含有され、手から発生する気相および液相の汗や手袋
    外から侵入する気相および液相の水分を吸収することに
    より発熱保温するようになされたことを特徴とする吸放
    湿吸水発熱性保温手袋。
  5. 【請求項5】 透湿防水性、防風性その他所望の性質を
    有する表地および裏地とからなる手の甲側の基材と、透
    湿防水性、防風性その他所望の性質を有する表地および
    裏地の間に挿入された所望の性質を有する中地とからな
    る手のひら側の基材を具備する保温手袋であって、動物
    性繊維を除く吸放湿吸水発熱性繊維が、手の甲側の裏地
    に含有され、手から発生する気相および液相の汗や手袋
    外から侵入する気相および液相の水分を吸収することに
    より発熱保温するようになされたことを特徴とする吸放
    湿吸水発熱性保温手袋。
  6. 【請求項6】 通気性、吸湿性その他所望の性質を有す
    る素材からなる基材を具備する保温手袋であって、動物
    性繊維を除く吸放湿吸水発熱性繊維が基材に含有され、
    手から発生する気相および液相の汗や手袋外から侵入す
    る気相および液相の水分を吸収することにより発熱保温
    するようになされたことを特徴とする吸放湿吸水発熱性
    保温手袋。
  7. 【請求項7】 通気性、吸湿性その他所望の性質を有す
    る素材からなる基材を具備する保温手袋であって、動物
    性繊維を除く吸放湿吸水発熱性繊維が手のひら側の基材
    にのみ含有され、手から発生する気相および液相の汗や
    手袋外から侵入する気相および液相の水分を吸収するこ
    とにより発熱保温するようになされたことを特徴とする
    吸放湿吸水発熱性保温手袋。
  8. 【請求項8】 通気性、吸湿性その他所望の性質を有す
    る素材からなる基材を具備する保温手袋であって、動物
    性繊維を除く吸放湿吸水発熱性繊維が手の甲側および手
    のひら側の指先部分の基材にのみ含有され、手から発生
    する気相および液相の汗や手袋外から侵入する気相およ
    び液相の水分を吸収することにより発熱保温するように
    なされたことを特徴とする吸放湿吸水発熱性保温手袋。
  9. 【請求項9】 前記中地に含有される動物性繊維を除く
    吸放湿吸水発熱性繊維は、綿状やフエルトや不織布等の
    形態であって、手から発生する気相および液相の汗や手
    袋外から侵入する気相および液相の水分を吸収すること
    により発熱保温するようになされたことを特徴とする請
    求項1、3または4記載の吸放湿吸水発熱性保温手袋。
  10. 【請求項10】 前記裏地に含有される動物性繊維を除
    く吸放湿吸水発熱性繊維は、ボアや起毛生地等の形態で
    あって、手から発生する気相および液相の汗や手袋外か
    ら侵入する気相および液相の水分を吸収することにより
    発熱保温するようになされたことを特徴とする請求項
    1、2、3または5記載の吸放湿吸水発熱性保温手袋。
JP32139694A 1994-11-29 1994-11-29 吸放湿吸水発熱性保温手袋 Pending JPH08158124A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003013313A (ja) * 2001-07-02 2003-01-15 Toray Ind Inc 保温手袋
US6802081B1 (en) 1998-06-24 2004-10-12 Mizuno Corporation Moisture absorbing/releasing and heat generating inner cloth and method of producing it and moisture absorbing/releasing, heat generating and heat-retaining articles
US9578906B2 (en) 2012-05-18 2017-02-28 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Method of producing elastic glove

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