JP3003830U - 脱着自在インナーブーツ - Google Patents

脱着自在インナーブーツ

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JP3003830U
JP3003830U JP1994002385U JP238594U JP3003830U JP 3003830 U JP3003830 U JP 3003830U JP 1994002385 U JP1994002385 U JP 1994002385U JP 238594 U JP238594 U JP 238594U JP 3003830 U JP3003830 U JP 3003830U
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highly
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boots
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JP1994002385U
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English (en)
Inventor
紀彦 小崎
Original Assignee
株式会社小崎
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 靴の着用時における足からの発汗を効率的に
吸収し且つ外部へ効率的に放出することによって、靴内
部のベトツキ感を解消し足を保温する効果の高い脱着自
在のインナーブーツを提供することを目的とする。 【構成】 高吸湿性且つ高放湿性の繊維性素材よりな
る、靴の内側形状に近似の外形を有する袋状の、靴内に
脱着自在のインナーブーツ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、靴の内側に使用するインナーに関し、特に、長靴の内部に使用する 、靴の内側形状に近似の形状をした袋状の、靴内に脱着自在のインナーブーツに 関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来、寒冷地や冬季においてまた釣り等において、靴や長靴を着用していると き、つま先部分等からの多量の発汗によって特に靴内部のつま先部分が湿気を帯 び、ベトツキやつま先等の冷えなどの不快感を呈することが多かった。かかる不 快感には個人差があるが一般に、通常の靴では特につま先部(足指の付け根部分 )において、長靴ではこの他にふくらはぎの部分において顕著である。これに対 し、従来より靴の中敷や甲被裏材として使用されている高吸湿性素材やアクリル 起毛では、足からの多量の汗を効率的に吸収し外部へ放出することができず、湿 気を帯びて却ってベトツキ感や冷えをもたらすこととなり、不快感を募らせると いう問題があった。
【0003】 長靴は加硫(バルカナイズ)方式やスラッシュ製法等によって製造されており 、特に加硫方式では、その製法上、発汗によるベトツキ感や冷えを解消するイン ナーを備えた長靴を製造することは困難であった。
【0004】 本考案は、上記の問題点に鑑み、靴の着用時における足からの発汗を効率的に 吸収し且つ外部へ効率的に放出することによって、靴内部のベトツキ感を解消し 足を保温する効果の高い、靴内に脱着自在のインナーブーツを提供することを目 的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本考案は、高吸湿性且つ高放湿性の繊維性素材よりなる、靴の内側 形状に近似の外形を有する袋状の、靴内に自在に装着しまた取り出すことのでき るインナーブーツである。
【0006】 本考案は上記高吸湿性且つ高放湿性の繊維性素材を用いて靴の内側形状に近似 の外形に袋状に形成してなり、靴内に脱着自在であることから、靴の着用時に靴 内にインナーとして装着すれば、足からの多量の発汗を効率的に吸収し且つ随時 放出することによって、汗を靴の外部へと蒸散させて足のベトツキ感と冷えとを 防止すると共に、靴の着用時以外には靴内から外して風乾できるため、靴に一体 化されているインナーと異なり極めて速やかに当初の乾燥状態に復帰させること ができる。従って、従来と異なり、足のベトツキや冷えを十分に防止することが できる。
【0007】 本考案のインナーブーツを構成するには、高吸湿性且つ高放湿性の繊維性素材 を例えば縫製等により、想定する靴の内側形状と一致する外形を有するブーツ状 に形成する。吸湿により発熱する性質を有する繊維性素材を用いれば一層好まし い。形状、寸法は、想定する靴の内側の形状、寸法に対応して適宜決定すること ができるから、長靴のみならず短靴についても適用し得る。また、必ずしも該イ ンナーブーツの全面に高吸湿性且つ高放湿性の繊維性素材を使用する必要はなく 、想定される使用条件に応じて一部を他の織布、不織布その他の素材にて形成し たものであってもよい。例えば、底部を他の不織布等よりなる中敷材を用いて形 成することもできるほか、特に冷えやすいつま先部分及び/又は踵〜ふくらはぎ 部分のみに該繊維性素材を用いることもできる。底部を他の不織布等よりなる中 敷材を用いて形成した場合、足当たりが良好で衝撃緩和性が高まる。また開口部 周辺には、適度に開口部の締まりをよくして保温効果を高めるために、ゴム又は マジックテープ(すなわち面ファスナー)等を適宜使用してもよい。ゴムの場合 にあっては、例えば、開口部を所望の程度に絞り込む適宜の幅と長さ有するゴム バンドを、開口部周辺(例えば開口部の内周面)に縫い付け又は貼付その他の適 宜な方法により取付ければよい。またマジックテープの場合にあっては、例えば 、ループ側テープをインナーブーツの開口部外周付近にループ面を外向きにして 縫い付け等により取付け、更にインナーブーツのやはり外周付近に、該ループ側 テープから外周方向に適宜の間隔を空けて鉤(又はキノコ)側テープの一端付近 を鉤面を内向きにして縫い付け等により取り付けて、その他端とループ側とを相 互に引き寄せることによってループ面と鉤面とを重ね合わせて係合できるように すればよい。
【0008】 本考案のインナーブーツの構成において使用する高吸湿性且つ高放湿性の繊維 性素材とは、それが接触している空気中の湿度が高いときには水分を高率で吸収 し、湿度の低下したときには吸収した水分を速やかに放出する性質を有する繊維 性素材をいい、そのような繊維性素材であれば適宜使用することができる。使用 する素材の厚みは、これを用いて構成したインナーブーツが靴内に脱着自在であ る限り適宜設定することができる。かかる繊維性素材として特に好ましいものの 一例として、東洋紡績株式会社製のN−38という高吸湿性且つ高放湿性のアク リル酸系繊維よりなる素材を挙げることができる。該繊維N−38は、例えば、 図2に示すように20℃、相対湿度65%の空気中において41%まで吸湿し、 相対湿度と吸湿率とはほぼ直線関係にある。この吸湿率は、図4に見られるよう にレーヨン、羊毛、綿、ナイロン、アクリル及びポリエステルより遙に大きい。 更にN−38は、図5に示すように湿度の低下に応じて極めて迅速に水分を放出 して乾燥する。従って、本考案の目的に使用するには好都合である。加えて、N −38は吸湿により発熱する性質を有するため、足の保温のために取り分け好ま しい。また、N−38その他の高吸湿性且つ高放湿性の繊維を用いる場合におい ては、これを含む織布、不織布等素材の形で使用してもよく、またこれらの織布 、不織布等の片面又は両面に他の繊維よりなる基布(例えばナイロン、テトロン 、アクリル、レーヨン又はスフよりなるもの)を重ね合わせてキルティング加工 、熱融着、接着等した素材を使用してもよく、必要な強度、感触等が維持される 限り、使用の形態に特段の制限はない。
【0009】 また、本考案のインナーブーツは、公知の方法により抗菌処理を施したもので あってもよい。更に、歩行時においてインナーブーツがずれるおそれがある場合 には、インナーブーツの外側の踵突端上辺部等にゴム等を縫着又は接着等により 取り付けておけば、かかるおそれを解消することができる。
【0010】
【実施例】
本考案の実施例を図1に示す。該実施例は長靴に対して適用されるものであり 、インナーブーツ1は、全体をブーツ状とするために便宜上、全体を適宜の部分 に区分してそれぞれの部分を形成し、それらの部分を縫い合わせる等適宜な方法 でつなぎ合わせて構成することができる。図1において、2は底部、3はつま先 部分、4は踵〜ふくらはぎ部分、及び5は脛部分を示し、インナーブーツ1は、 例えばこれら2〜5の部分に区分して形成した後それらをつなぎ合わせて構成し たものであってもよい。また、底部2以外を高吸湿性且つ高放湿性の繊維性素材 で構成し、他の適宜の素材よりなる底部2をこれにつなぎ合わせたものであって もよい。この場合底部2の素材としては、例えば不織布よりなる中敷材を利用す ると、足当たりもよく、衝撃緩和にも優れる。また、特に冷え易いつま先部分3 及び/又は踵〜ふくらはぎ部分4のみ高吸湿性且つ高放湿性の繊維性素材とし残 りの部分を他の素材としてもよい。更に、開口部周辺6には、所望により前述の ようにゴム又はマジックテープを適宜使用して適度に締まり具合をよくしてもよ く、それによって保温効果が高められる。ゴムの場合、例えば図2に示したよう に、滑り止めのための多数の小突起を内側に有するゴムバンド7をインナーブー ツの開口部内周面上に縫い付け又は貼付によって取り付けることができる。マジ ックテープの場合、例えば図3に示したように、ループ側8テープをループ面を 外向きにしてインナーブーツの開口部外周付近に縫い付け、更に鉤側テープ9を 鉤面を内向きにしてその一端をインナーブーツの開口部外周付近に、ループ側テ ープ8から外周方向に間隔を空けて縫い付けることができる。
【0011】 本実施例は、上記のような構成であり、長靴の着用に際して長靴内に装着して 使用し、長靴を脱いだ後は長靴から取り出しておくことができる。このように靴 内に脱着可能であることから、使用している繊維性素材の高吸湿性且つ高放湿性 という性質を最大限に生かして、長靴内のベトツキ感や足の冷えという従来の問 題を極めて効果的に解消することができる。また、もとより長靴とは別個に構成 されることから、用いる長靴の製法のいかんに関わりなく、何れのタイプの長靴 と共にでも組み合わせて用いることができ、汎用性が高い。特に、高吸湿性且つ 高放湿性の繊維性素材としてN−38を使用した場合には、その吸湿発熱性をも 利用することによって、保温性の一層高いインナーブーツを提供することができ る。
【0012】
【考案の効果】
本考案のインナーブーツは、吸湿性及び放湿性に優れしかも取り外して風乾も できるため、ベトツキ感や足の冷えの解消に効果的であり、特に寒冷地や冬季用 長靴、釣り靴等に好適である。また、取り外して洗濯できるため、靴内の衛生を 維持する上でも極めて好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインナーブーツを示す斜視図。
【図2】 開口部内周面に取り付けたゴムバンドを示す
斜視図。
【図3】 開口部外周付近に取り付けたマジックテープ
を示す斜視図。
【図4】 N−38の等温吸湿性を他の素材との比較に
おいて示すグラフ。
【図5】 N−38の吸湿・放湿の挙動を示すグラフ。
【符号の説明】
1・・・インナーブーツ、2・・・底部、3・・・つま
先部分、4・・・踵〜ふくらはぎ部分、5・・・脛部
分、6・・・開口部周辺、7・・・ゴムバンド、8・・
・ループ側マジックテープ、9・・・鉤側マジックテー

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】高吸湿性且つ高放湿性の繊維性素材よりな
    る、靴の内側形状に近似の外形を有する袋状の、靴内に
    脱着自在のインナーブーツ。
  2. 【請求項2】高吸湿性且つ高放湿性の繊維性素材及び他
    の素材をつなぎ合わせて靴の内側形状に近似の外形に袋
    状に形成してなる、靴内に脱着自在のインナーブーツ。
  3. 【請求項3】少なくともつま先部分に高吸湿性且つ高放
    湿性の繊維性素材を用い、残り部分には他の適宜の素材
    を用いて、これらの部分をつなぎ合わせて靴の内側形状
    に近似の外形に袋状に形成してなる、靴内に脱着自在の
    インナーブーツ。
  4. 【請求項4】少なくとも踵〜ふくらはぎ部分に高吸湿性
    且つ高放湿性の繊維性素材を用い、残りの部分には他の
    適宜の素材を用いて、これらの部分をつなぎ合わせて靴
    の内側形状に近似の外形に袋状に形成してなる、靴内に
    脱着自在のインナーブーツ。
  5. 【請求項5】少なくともつま先部分及び踵〜ふくらはぎ
    部分に高吸湿性且つ高放湿性の繊維性素材を用い、残り
    の部分には他の適宜の素材を用いて、これらの部分をつ
    なぎ合わせて靴の内側形状に近似の外形に袋状に形成し
    てなる、靴内に脱着自在のインナーブーツ。
  6. 【請求項6】底部以外には高吸湿性且つ高放湿性の繊維
    性素材を用い、底部には他の素材を用いて、これらの部
    分をつなぎ合わせて靴の内側形状に近似の外形に袋状に
    形成してなる、靴内に脱着自在のインナーブーツ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001104007A (ja) * 1999-10-13 2001-04-17 Kanebo Ltd 靴用中敷材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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