JPH0852140A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH0852140A
JPH0852140A JP19246194A JP19246194A JPH0852140A JP H0852140 A JPH0852140 A JP H0852140A JP 19246194 A JP19246194 A JP 19246194A JP 19246194 A JP19246194 A JP 19246194A JP H0852140 A JPH0852140 A JP H0852140A
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JP
Japan
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image data
image
tomographic
tomography
ultrasonic
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Application number
JP19246194A
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English (en)
Inventor
Ken Ishikawa
謙 石川
Shinji Kishimoto
眞治 岸本
Hirotaka Baba
博隆 馬場
Ken Ishihara
謙 石原
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Publication of JPH0852140A publication Critical patent/JPH0852140A/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/04Analysing solids
    • G01N29/06Visualisation of the interior, e.g. acoustic microscopy
    • G01N29/0609Display arrangements, e.g. colour displays

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サブトラクション像における特定の部位の運
動形態を容易に把握するとともに、その3次元的動きを
も容易に把握する。 【構成】 被検体からの断層像データをその断層部位に
隣接する他の断層部位にまで及んで順次取り出す手段
と、それぞれの断層部位における断層像データを所定周
期で時系列的に得てそれぞれの各断層像データをサブト
ラクトすることによって差分断層画像データを生成する
手段と、この差分断層画像データから3次元画像データ
を構成する手段と、この3次元画像データに基づいてそ
の表示を行なう手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本発明は超音波診断装
置に係り、いわゆるサブトラクション(減算)機能を備
えた超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サブトラクション機能を備えた超音波診
断装置は、たとえば心臓のように収縮拡大するような臓
器の超音波画像データを時系列的に取り込み、このうち
の連続して得られる2画像データの一方をマスク像とし
て他方の像とのサブトラクション(減算)を行なうこと
により、動きのない部分のデータが抹消されて該臓器そ
のものの運動形態画像を抽出することができるようにな
る。
【0003】なお、このような超音波診断装置に関して
は、たとえば特開昭62−189054号公報を始め、
第55回日本超音波医学会講演論文集(1989年10月4日
発行)の第291頁から第292頁まで、第56回日本
超音波医学会講演論文集(1990年5月発行)の第351
頁から第354頁までに詳述されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の超音波診断装置において、そのサブトラクション画
像はその元となる断層画像が2次元画像であるため、こ
のサブトラクション画像に基づいて行なう診断にある程
度の限界が生じることが指摘されるに到った。
【0005】すなわち、心臓のように立体的な広がりを
有するものにあって、その特定の部位の運動形態をより
詳しく把握したい場合に、これから得ようとするサブト
ラクション像を作成するための適切な断層画像を得るた
め、相当に熟練された医師がその医学的知識に基づいて
超音波探触子を走査しなければならないという問題があ
った。
【0006】また、これによって得られたサブトラクシ
ョン像を表示させても、その特定部位の3次元的動きの
把握は想像の域を脱しえないものとなっていた。
【0007】それ故、本発明はこのような事情に基づい
てなされたものであり、その目的とするところのもの
は、サブトラクション像における特定の部位の運動形態
を容易に把握できるとともに、その3次元的動きをも容
易に把握できる超音波診断装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は次のような手段からなるものであ
る。
【0009】手段1.被検体からの断層像データをその
断層部位に隣接する他の断層部位にまで及んで順次取り
出す手段と、それぞれの断層部位における断層像データ
を所定周期で時系列的に得てそれぞれの各断層像データ
をサブトラクトすることによって差分断層画像データを
生成する手段と、この差分断層画像データから3次元画
像データを構成する手段と、この3次元画像データに基
づいてその表示を行なう手段とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0010】手段2.手段1記載の構成において、被検
体から心電波形を取り出す手段と、この心電波形に同期
させて各断層部位からの断層像データを得る手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0011】手段3.手段1あるいは2記載の構成にお
いて、差分断層画像データはそれを生成する元となった
断層像データと合成されたものとし、この合成されたデ
ータで前記3次元画像データを構成することを特徴とす
るものである。
【0012】
【作用】手段1記載の構成によれば、動きのある臓器の
運動形態の3次元的情報を作成でき、この3次元的情報
に基づいて任意の断層像表示等を瞬時的にできることか
ら、特定の部位の運動形態を容易に把握できるととも
に、その3次元的動きをも容易に把握できるようにな
る。
【0013】手段2記載の構成によれば、心電波形の特
定の時相における運動形態を3次元的に把握できるとい
う効果を奏する。
【0014】手段3記載の構成によれば、動きの部分の
みでなくその背景となる静止部とともに表示できること
から、診断上極めて効果的となる。
【0015】
【実施例】図1は本発明による超音波診断装置の一実施
例を示すブロック構成図である。
【0016】同図において、まず、1は超音波探触子で
あり、それに内蔵された超音波振動子によって超音波ビ
ームを被検体30へ送信するととともに被検体30内の
対象臓器31で反射された超音波を受信するようになっ
ている。
【0017】2は超音波送受信部であり、前記超音波振
動子へ超音波ビーム送信のための駆動パルスを供給する
とともに受信したエコー信号を処理するようになってい
る。
【0018】なお、この超音波送受信部2は、送波パル
サ、送波遅延回路、送波増幅器、受波遅延回路と加算器
よりなる受波整相回路、TGC回路、検波回路等から構
成されている。
【0019】これら超音波探触子1と超音波送受信部2
とで超音波送受信手段を構成しており、CPUを備えた
データ収集制御部5からの制御信号により、上記超音波
探触子1からの超音波ビームを被検体30の体内で所定
の断層面に沿って走査させ、1枚(1フレーム)の断層
像データを得るとともに、所定時間間隔で順次時系列的
に断層像データを得るようになっている。
【0020】さらに、超音波探触子1はモータ20によ
り超音波振動子列に平行な回転軸の周りに回転できるよ
うになっており、断層面を移動させながら上記の超音波
ビームの走査を行なうことができるようになっている。
【0021】モータ20の駆動信号はデータ収集制御部
5で制御されたモータドライバ21により作成されるよ
うになっている。ここで、この断層面の移動速度は、差
分画像データを得るためにその間で演算を行なう複数の
フレームの時系列断層画像の間では、断層面の移動によ
る画像変化が無視できる程度にゆっくりしたものとなっ
ている。
【0022】3はディジタルスキャンコンバータ(DS
C)であり、前記超音波送受信手段2によって得られた
断層像データを超音波送受信に同期して取り込み、超音
波受信に非同期で読みだすようにして走査変換を行なう
断層走査手段となっているものである。
【0023】ここで、DSC3は、図示していないが、
超音波送受信部2からのエコー信号をディジタル信号に
変換するA/D変換器と、このA/D変換器から出力さ
れるディジタル信号を超音波ビームの1走査線毎に書き
込みと読みだしを繰り返す2つのラインメモリと、ライ
ンメモリから出力される画像データを各超音波ビームの
走査線の位置または方向を対応させて次段の第1フレー
ムメモリ4に書き込む際のアドレスを発生するアドレス
発生器とからなり、これらの構成要件は前記のデータ収
集制御部によって制御されるようになっている。
【0024】第1フレームメモリ4はたとえば半導体メ
モリからなり、前記DSC3の出力であるディジタルの
断層像データを複数枚分記憶できるようになっている。
【0025】一方、被検体30には心電プローブ22が
取り付けられ、この心電プローブ22よって得られる被
検体30からの心電波形は心電波変換部23によって心
拍に同期した時系列パルスに変換され、その後データ収
集制御部5に入力されるようになっている。
【0026】なお、この場合、データ収集制御部5は、
心電波変換部23からの出力である心電波形に同期して
モータドライバ21を制御することによって、差分画像
の元となる時系列の断層画像を得るための断層走査を行
なわせるようになっている。
【0027】差分画像生成部6は、第1フレームメモリ
4に書き込まれた時系列の断層画像間で引き算を行ない
それらの差分画像データを生成するようになっている。
【0028】この差分画像生成部6の構成は、図示して
いないが、減算の対象となる2フレームの断層像のうち
の、引く側のフレームの1ライン分の画像データを一時
的に記憶するラインメモリと、引き算器と、第1フレー
ムメモリから画像データを読みだす際のアドレスを発生
する読みだしアドレス発生器と、引き算器の出力である
差分画像データもしくは後述の画像合成部7の出力であ
る合成画像データを後述の第2フレームメモリ9に書き
込む際のアドレスを発生する書き込みアドレス発生器と
からなっている。なお、これらの各構成要件はCPUを
備えた画像処理制御部13によって制御されるようにな
っている。
【0029】画像合成部7は、差分画像データ生成の元
となった断層画像データと差分画像データとを合成して
単一の画像データを得るようになっている。
【0030】この画像合成部7の構成は、図示していな
いが、画像処理制御部13によって設定される輝度レベ
ルを保持するレジスタと、このレジスタに保持された輝
度レベルを差分画像生成部6の出力である差分画像デー
タに乗算する乗算器と、この乗算器の出力を、差分画像
生成部6における減算のために第1フレームメモリ4か
ら読みだされた引かれる側のフレームの断層画像データ
に加算する加算器とからなっている。
【0031】8はスイッチであり、このスイッチ8の切
り換えによって、差分画像生成部6の出力である差分画
像データあるいは画像合成部7の出力である合成画像デ
ータを第2フレームメモリに出力させるようになってい
る。なお、このスイッチ8は画像処理制御部13によっ
て制御されるようになっている。
【0032】ここで、前記差分画像データもしくは合成
画像データは、超音波探触子1がモータ20により回転
することにより生ずる断層面の移動に応じ複数分得られ
るようになっている。
【0033】第2フレームメモリ9はたとえば半導体メ
モリからなり、断層面の異なる複数の前記差分画像デー
タもしくは合成画像データを記憶するようになってい
る。
【0034】3次元表示処理部10は第2フレームメモ
リ9に記憶された断層面の異なる複数の差分画像データ
もしくは合成画像データから3次元表示画像データを生
成するようになっている。
【0035】この3次元表示処理部10の構成は、図示
していないが、高速のディジタル・シグナル・プロセッ
サ(DSP)と、画像処理制御部13からDSPへコマ
ンドや処理パラメータを伝えるための通信レジスタとか
らなり、DSPを駆動するプログラムメモリには、画像
処理制御部13からのコマンドに従い透視変換や、サー
フェイスレンダリングや、任意断面表示といった各種の
3次元表示処理を実効するプログラムがセットされたも
のとなっている。
【0036】ここで、3次元表示法によっては、たとえ
ば透視変換法のように、単一の視点や断層面による画像
1枚だけを表示するより、視点面の移動に応じた複数の
表示画像を動画的に表示した方が立体構造が判かりやす
い場合がある。そうした場合、3次元表示処理部10の
出力を、たとえば半導体メモリからなる動画表示用メモ
リ11に一旦記憶できるようになっている。
【0037】ディスプレィ12は、3次元表示処理部1
0もしくは動画表示要メモリ11の出力である3次元表
示画像データを表示できるようになっている。
【0038】このディスプレィ12の構成は、図示して
いないが、データの入力口と出力口が別々に設けられ、
かつ入力が相互に独立して動作する半導体メモリである
表示メモリと、表示メモリの出力であるディジタルの画
像データをアナログ映像信号に変換するD/A変換器
と、映像信号を蛍光表示画面に変換するCRTモニタか
らなっている。
【0039】操作卓14は、キーボード、複数のファン
クションキー、たとえばトラックボールのようなポイン
ティング・デバィス、液晶パネルからなり、操作者が、
データ収集範囲の設定、断層面移動速度の設定、データ
収集を行なう心電位相の設定、データ収集の開始、停
止、差分画像収集か合成画像収集かの選択、画像合成時
の輝度レベルの設定、3次元表示処理の種別選択とパラ
メータの設定、動画表示の画像構体速度の設定、3次元
表示処理の開始、停止等を行なうのに用いられるものと
なっている。
【0040】次に、以上の如く構成された超音波診断装
置の動作を、心臓の内壁の運動のように心拍に同期した
運動を対象とする場合を例にとって説明する。
【0041】まず、操作者が操作卓14を用いてデータ
収集範囲、断層面移動速度、データ収集を行なう心電位
相、差分画像収集か合成画像収集かの選択等のデータ周
手のパラメータを設定し、超音波探触子1と心電プロー
ブ22を被検体30に当接したから、操作卓14上のフ
ァンクションキーの一つを押して、データ収集を開始す
る。
【0042】これにより、データ収集制御部5によって
モータドライバ21が制御され、設定された断層面移動
速度に応じた駆動信号を生成しモータ20に加えること
によって、超音波探触子1が毎秒1度程度もしくはそれ
以上のゆっくりした角度で回転し始める。
【0043】一方、心電プローブ22で計測された心電
波形からは、データ収集制御部5i9Zw制御された心
電波変換部23において、予め設定された心電位相の指
示に応じ、たとえば「R波のピークから0.5秒後」の
ような特定の位相を示すパルス信号が形成されデータ収
集制御部5に入力される。データ収集制御部5はこのパ
ルスを受け、1枚の断層面の差分画像データを得るため
の一連の断層画像データの収集を行なう。
【0044】すなわち、超音波送受信部2を制御して、
その内部の送波遅延回路、送波パルサにより超音波ビー
ムが被検体30内の所定深度へ集束するようにして、上
記超音波探触子1から超音波が送波される。このとき、
被検体30内の音響的不連続点、線または面において超
音波が反射し、そのエコーは超音波探触子1により受信
される。受信されたエコー信号は受波増幅器で増幅さ
れ、受波遅延回路、加算器で整相されて集束された受波
ビーム信号が形成され、その後、TGC回路、検波回路
を介して信号処理され、DSC3へ入力される。DSC
3に入力した信号は、その内部のA/D変換器によりデ
ィジタルデータに変換され、二つのラインメモリの一方
に一時的に記憶される。
【0045】このようにして1本の超音波ビーム送受信
が終了すると、データ収集制御部5は超音波送受信手段
に対し超音波送受信ビームのビームアドレスをNo.1
とすると、No.2、No.3、……No.nの如くn
分の超音波ビームが1平面上に一するように順次走査を
行なう。
【0046】No.2方向へ送受信方向が変化すると、
二つのラインメモリの入出力が切り換えられ、それらの
一方に記憶されていたビームNo.1のエコー信号は第
1フレームメモリ4に書き込まれ、もう一つのラインメ
モリにはNo.2の方向のエコー信号が書き込まれる。
【0047】その際、第1フレームメモリ4への書き込
みは、ビーム方向が順次変化する扇形の走査によって集
束されたデータ列が直交座標系で表わされた適切な画素
位置に配列されるように、データ収集制御部5によって
制御されたDSC3の内部のアドレスを生成して行なわ
れる。
【0048】以下、順次層受信方向が変化する旅に、ラ
インメモリの入出力が切り換えられ、アドレス発生器が
生成した、方向に応じた書き込みアドレスによる第1フ
レームメモリ4の書き込みと、他方のラインメモリへの
新たなビーム方向のデータの書き込みが行なわれること
により、1枚の断層像を形成するエコー信号が、直交座
標系に配列されて第1フレームメモリ4に書き込まれ
る。
【0049】さらに、このような断層画像データの収集
を連続して数フレーム分行なうことにより、1枚の断層
面当たりの一連の断層画像データ収集が行なわれる。な
お、その間にもモータ20は回転し断層面は移動してい
るが、この一連の断層画像データ収集の所要時間は0.
1秒程度もしくはそれ以下であるので、その間の角度変
化は0.1度程度もしくはそれ以下となり、実用上同一
の断層面におけるデータ収集とみなすことができる。
【0050】心拍に同期した一連の断層画像データの収
集の例として、たとえば第63回日本超音波医学会議講
演論文集(1993年11月発行:頁519〜頁520)に記載され
ているように、超音波差分画像表示方の臨床的有効性が
明らかなWPW症候群の場合を、図2を用いて説明す
る。同図の上部は、WPW症候群の一種の心電波形を模
式的に表わしたものであり、R波に先立つ特徴的なΔ波
の時層で興奮伝導路の異常による異常な早期壁運動が起
こる。本発明を用いてこの時層における壁運動形態を立
体的に把握するために、同図の下部に示すように直前の
R波のピークをトリガ点として遅延時間を設定し、Δ波
をカバーする6フレームの一連の断層画像データ収集が
行なわれるようにする。この例では、1フレーム当たり
10ミリ秒の所要時間なので、全体で0.06秒の所要
時間となる。
【0051】こうした心拍同期の一連の断層画像データ
収集をモータ20を回転させながら行なうことにより、
第1フレームメモリ4の上には、図3に示すように、連
続する複数の断層面における、連続する複数の心電位相
の断層画像群が形成される。この断層画像群に対して、
各断層面の一連の断層画像のうちの隣合うフレームのう
ちの時相の進んだ方を引かれる側、遅れた方を引く側と
した差分画像の生成と、生成された差分画像と引かれる
側の画像との画像合成の処理が画像処理制御部13の制
御の下に行なわれる。
【0052】すなわち、まず第1フレームメモリ4から
引く側のフレームの第1行目のデータが読みだされ、差
分画像生成部6の内部のラインメモリに書き込まれる。
次に、引かれる側の第1行目のデータが読みだされ、差
分画像生成部6の内部の引き算機で、前記ラインメモリ
内の対応する画素のデータが順次差し引かれ、第11行
目の差分画像データとなり、引かれる側の第1行目の断
層画像データとともに画像合成部7に入力する。
【0053】画像合成部7の内部では、画像処理制御部
13によってレジスタにセットされた輝度レベル値が、
乗算記により差分画像データに乗ぜられ、その結果が加
算器によって引かれる側の第1行目の画像データに加え
られて第1行目の合成画像データとなる。
【0054】操作卓14から入力された差分画像収集か
合成画像収集かの選択に従い画像処理制御部13の制御
により、スイッチ8は差分画像データもしくは合成画像
データを第2フレームメモリ9に入力させるようになっ
ており、これにより、第1行目の差分画像データもしく
は合成画像データが第2フレームメモリ9に書き込まれ
る。
【0055】同様にして、第2行目以降の差分画像デー
タもしくは合成画像データも第2フレームメモリ9に書
き込まれて、一枚の差分画像データもしくは合成データ
が第2フレームメモリ9上に形成される。図4はこの差
分画像と合成画像の生成過程を模式的に示したもので、
この例では、フレーム1に示されるような円筒状の対象
の内壁がフレーム2で内側に移動している。差分画像生
成部5でこれらの画像間の引き算が行なわれ、移動部分
のみが差分画像2−1として抽出される。
【0056】さらに、この差分画像とフレーム2の断層
画像が画像合成部7で合成されて、時相(I)の合成画
像が形成される。
【0057】図3に示したように、差分画像と合成画像
の生成処理を、第1フレームメモリ4上の連続する複数
の断層面における、連続する複数の心電位相の断層画像
群に対して行なうように、第2フレームメモリ9には連
続する複数の断層面における連続する複数の心電位相の
差分画像群もしくは合成画像群が形成される。
【0058】図5は、このようにして形成された合成画
像群の一例を模式的に表わしたもので、断層面(1)か
ら(60)までの連続する各断層面について、時相
(I)、(II)、(III)、…の合成画像が形成されてい
る。この例では、時相(I)の断面(29)に内壁の運
動が現れ、それが時相(II)では断面(30)に、時相
(III)では断面(31)に移行し、かつ各断面間で反
時計周りに運動個所が移っている様子が表れている。
【0059】なお、差分画像もしくは合成画像の第2フ
レームメモリ9への書き込みに際しては、第1フレーム
メモリ4への書き込みの際と同様に、超音波探触子1の
回転により扇形に移動する各断層面についての2次元デ
ータの、3次元直交座標系で表わされた適切な画素位置
への書き込みが画像処理制御部13によって制御された
差分画像生成部6の内部の書き込みアドレス発生器がア
ドレスを生成することによって行なわれる。
【0060】このようにして第2フレームメモリ9に3
次元の差分画像もしくは合成画像データが生成される
と、これを利用した3次元表示処理が可能となる。
【0061】まず、操作者は操作卓14を用いて3次元
表示処理種別とパラメータを選択し、操作卓14上のフ
ァンクションキーの一つを押して3次元処理を開始させ
る。
【0062】画像処理制御部13は、入力に従い3次元
表示処理部10内の通信レジスタに3事件表示処理種別
に対応したコマンドとパラメータとをセットし、3次元
表示処理部10内のDSPを起動する。
【0063】このDSPはコマンドに従い、3次元表示
処理部内プログラムメモリ上に存在する、透視変換や、
サーフェイスレンダリングや、任意断面表示といった各
種の処理プログラムの中から一つを選んで実行し、第2
フレームメモリ9の上の3次元画像データから、立体的
な運動形態を表わす透視像や表面表示像、もしくは運動
形態を良く表わす断面に沿った断面像を作成し、実行結
果をディスプレィ12内の表示メモリもしくは動画表示
用メモリ11に送る。
【0064】ここで、動画表示用メモリ11には、次の
3種類の画像群が書き込まれる。
【0065】(1)一つの心電位相における、視点面を
回転させた連続する複数の透視像や表面表示像、もしく
は連続する複数断面。
【0066】(2)一つの視点面もしくは断面での、複
数の連続する心電位相における、透視像、表面表示像、
断面像。
【0067】(3)心電位相と視点面もしくは断面が複
合して連続的に変化する、透視像、表面表示像、断面
像。
【0068】直接3次元表示処理部10から出力する、
もしくは一旦動画表示用メモリ11に蓄えられ、そこか
ら連続して出力する3次元表示画像データは、ディスプ
レィ12内の表示メモリに書き込まれる。表示メモリの
内容は常時ディスプレィ12内のD/A変換器に送られ
ており、そこでアナログ映像信号に変換されてCRTモ
ニタに出力され、最終的にCRTモニタで蛍光表示画面
に変換されて、観察に供される。
【0069】以上、本発明の一実施例の動作を心拍に同
期した運動を対象とした場合を例に取って説明してきた
が、上記実施例の対象は心拍同期の運動に限定されな
い。たとえば、定常的な血流や、細かい振動のような定
常的な運動を対象とすることも可能であり、その場合は
心電波形に同期してデータを収集する必要がないので、
心電波形計測手段は使われない。
【0070】また、本発明は上記実施例に限定されるこ
となく、種々の変形が可能なことはいうまでもない。た
とえば、上記実施例では、心臓を対象とするのに適した
扇状のビーム走査を行なう超音波探触子1を用いたが、
対象によっては線形のビーム走査を行なう超音波探触子
の方がよい場合もある。その場合、DSC3内のアドレ
ス発生器の動作がより簡単になる。
【0071】また、上記実施例では、超音波探触子1を
モータ20で回転させることで断層面の移動を行なった
が、被写体30の上に超音波を伝えるための水袋を置
き、その中で超音波探触子1を平行移動させることによ
っても断層面は移動できる。その場合、差分画像生成部
6内の書き込みアドレス発生器の動作がより簡単にな
る。
【0072】また、断層面の移動速度のムラがあまり問
題とならない場合は、手動にしてモータを省いてもよ
く、反対に、断層面の移動による画像変化が問題となる
場合は、差分画像生成に必要な一連の断層画像データ収
集の間は移動を行なわないような、たとえばステッピン
グモータによる移動機構が必要となる。
【0073】また、上記実施例では、画像合成時に差分
画像データに輝度レベルを乗じて断層画像データに加え
ていたが、差分画像データそのままを使うのではなく、
差分画像データを絶対値化してから乗算を行なうように
すれば、変化がある個所の輝度が常に上がる表示となる
ので、一層動きを捉えやすい。
【0074】また、上記実施例は、モノクロ表示であっ
たが、カラー表示を用いれば、より表現の自由度がま
す。その場合、たとえば、差分画像生成部6と画像合成
部7との間にカラーエンコーダを付加することにより、
差分画像データに色相情報に変換し、断層画像データの
輝度情報に頂上する表示法が有効になる。
【0075】また、上記実施例では、データ収集制御部
5、画像処理制御部13、差分画像生成部6、画像合成
部7、3次元表示処理部10が別個のハードウェアとな
っていたが、使用するCPUが充分高速である場合や、
全体の処理速度仕様がそれほど厳しくない場合は、これ
らの全部もしくは一部を、平行して処理可能な複数のプ
ログラム実体により実現し、オペレーティング・システ
ムの管理の下で、一台のCPUで実行することも可能で
ある。
【0076】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明による超音波診断装置によれば、サブトラクショ
ン像における特定の部位の運動形態を容易に把握できる
とともに、その3次元的動きをも容易に把握できるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超音波診断装置の一実施例を示す
全体ブロック構成図である。
【図2】図1において、心拍に同期した一連の断層画像
データ収集の一実施例を示す説明図である。
【図3】図1において、第1フレームメモリに格納され
る断層画像群を示した説明図である。
【図4】図1において、差分画像と合成画像の生成過程
を示した説明図である。
【図5】図1において、第2フレームメモリに格納され
る合成画像群を示した説明図である。
【符号の説明】
4…………………第1フレームメモリ 6…………………差分画像生成部 9…………………第2フレームメモリ 10………………3次元表示処理部 20………………モータ 22………………心電プローブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 謙 兵庫県宝塚市千種1丁目1番地の15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体からの断層像データをその断層部
    位に隣接する他の断層部位にまで及んで順次取り出す手
    段と、それぞれの断層部位における断層像データを所定
    周期で時系列的に得てそれぞれの各断層像データをサブ
    トラクトすることによって差分断層画像データを生成す
    る手段と、この差分断層画像データから3次元画像デー
    タを構成する手段と、この3次元画像データに基づいて
    その表示を行なう手段とを備えたことを特徴とする超音
    波診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、被検体か
    ら心電波形を取り出す手段と、この心電波形に同期させ
    て各断層部位からの断層像データを得る手段とを備えた
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは2記載の発明におい
    て、差分断層画像データはそれを生成する元となった断
    層像データと合成されたものとし、この合成されたデー
    タで前記3次元画像データを構成することを特徴とする
    超音波診断装置。
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