JPH0851920A - 魚体の三枚おろし装置 - Google Patents

魚体の三枚おろし装置

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JPH0851920A
JPH0851920A JP6208198A JP20819894A JPH0851920A JP H0851920 A JPH0851920 A JP H0851920A JP 6208198 A JP6208198 A JP 6208198A JP 20819894 A JP20819894 A JP 20819894A JP H0851920 A JPH0851920 A JP H0851920A
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fish
rollers
fish body
signal
control unit
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Shigeo Iwase
成雄 岩瀬
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TAIYO Manufacturing
Taiyo Seisakusho Co Ltd
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TAIYO Manufacturing
Taiyo Seisakusho Co Ltd
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  • Processing Of Meat And Fish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】尾ひれのつけ根近くでつながった状態に魚体を
自動的に三枚おろしすることが可能な魚体三枚おろし装
置を提供することである。 【構成】魚体挟持搬送ベルト3,3にて魚体Fが搬入側
3aから搬出側3bへと送られ、左右に揺動可能で、か
つ常時引寄せ方向に付勢されるよう配されている左右加
圧ローラー22,22が魚体Fの胴部F1 の進入によっ
て左右方向に押し広げられた時に、近接スイッチ32が
OFF状態を検知すると共に、そのOFF信号を制御部
33へと送り、そしてその後同魚体Fの尾ひれつけ根部
F2 が上記加圧ローラー22,22間に進入した時に両
加圧ローラー27,27が引寄せられて近接スイッチ3
2がON状態を検知し、そのON信号を受けた時点から
0,67秒経過後に、エアーシリンダー16,16にて
支持された左右回転カッター10,10を同時に0.5
秒間上昇せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、尾ひれのつけ根部近く
でつながった状態に魚体を三枚におろすことが可能な装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ホッケ,ニシン等の魚体を干物
加工(乾物)あるいは燻製加工する場合等にあって、従
来左右の身部分と中骨とに夫々三枚に完全に切り離し、
そして切り離した左右の身部分を乾燥等させて加工して
いたが、尾ひれ近くが薄肉であることが要因となって該
尾ひれ側から丸まってしまうことが多く、これでは商品
価値が極めて低くなってしまうという問題点があった。
【0003】そこで、尾ひれのつけ根部近くでつながっ
た状態に魚体を三枚におろし、その尾ひれのつけ根部分
を引掛けて吊すことで乾燥等せしめれば、上述のような
尾ひれ側から丸まってしまうという問題は解消されるこ
とが分かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来、尾ひれ
のつけ根部近くでつながった状態に三枚おろしを行うに
は、従来周知の三枚おろし機(例えば、特開平5−49
389号)では、魚体が左右の身部分と中骨との三枚に
完全に分離されてしまうため、作業者が一尾ずつ包丁を
用いて手作業によって行っているのが現状であり、その
作業が面倒であると共に、かなりの労力を要し、また作
業能力も低いものであった。
【0005】そこで、本発明者は鋭意研究,試験を重ね
た結果、魚体形状、すなわち胴部と比して尾ひれつけ根
部が薄肉(身)であるという点に着目し、本発明の完成
に至ったものである。本発明は、従来技術の有するこの
ような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とす
るところは、尾ひれのつけ根部近くでつながった状態に
魚体を自動的に三枚おろしすることが可能な新規有用な
魚体三枚おろし装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明がなした技術的手段は、搬送板上に設けた前後
プーリー間にわたってエンドレス状に架設されると共
に、左右に並設されて搬入側から搬出側へと魚体を挟持
搬送する一対の魚体挟持搬送ベルトと、制御部と連係し
た自動昇降装置にて上下昇降可能に支持されると共に、
上記左右搬送ベルト間の魚体搬送部にて任意間隔をあけ
て該ベルト走行方向と並列状で、かつ対向して配される
左右の回転カッターと、上記搬入側に位置するプーリー
と、該回転カッターとの間で、左右揺動可能で、かつ常
時互いのローラーを近接させるよう付勢せしめて各ベル
トを内面側から押圧する一対の左右加圧ローラーと、搬
送された魚体の胴部が進入して上記加圧ローラーが、そ
の付勢力に抗して左右方向に押し広げられた時にOFF
信号を制御部へと送り、魚体の尾ひれつけ根部が進入し
て上記加圧ローラーが、その付勢力により近接された時
にON信号を制御部へと送る検知手段を備え、上記左右
回転カッターは、上記検知手段により送られたOFF信
号を受けた後、次にON信号を受けた時点から魚体の尾
ひれつけ根部付近が回転カッターに至る所定設定時間経
過後、所定時間だけ上昇するように制御部にて制御され
ていることである。
【0007】上記左右加圧ローラーは、夫々のローラー
間にわたって弾性部材を掛け渡すと共に、一方のローラ
ー側に備えた進退自在な当接部材と他方のローラー側に
備えた受け部材とで両ローラー間の隙間を調節して加圧
零状態を設定する加圧零状態調節部とを供え、該加圧零
状態調節部は、上記当接部材と受け部材とが接した時
に、魚体の尾ひれつけ根部が無加圧状態で進入できる隙
間を形成するように左右ローラーを位置せしめ、そして
上記一方のローラー側に、両ローラーの左右揺動作動に
伴ってON,OFF状態を検知してそれぞれの信号を制
御部へと送る近接スイッチを備えてなり、該近接スイッ
チは、魚体の胴部進入時に両加圧ローラーが弾性部材の
弾力に抗して左右方向にそれぞれ押し広げられると共
に、近接スイッチがOFF状態を検知してその信号を制
御部へと送り、そして次に魚体の尾ひれつけ根部進入時
に上記弾性部材の弾力によって両加圧ローラーが近接せ
しめられて加圧零状態となると共に、近接スイッチがO
N状態を検知してその信号を制御部へと送る構成として
もよい。
【0008】上記左右のカッターが、夫々別個のシャフ
ト先端に連結され、該シャフトが夫々別個の回転駆動源
と連係して搬送板の左右位置に備えた台座上に支持さ
れ、該台座が制御部と連係して作動するエアーシリンダ
ーによって自動昇降可能に支持されているものとする。
【0009】
【作用】上記技術的手段により、左右一対の魚体搬送ベ
ルトで魚体が搬入側から搬出側へと挟持搬送され、そし
て左右加圧ローラー間を魚体の胴部が進入すると、該加
圧ローラーがその付勢力に抗して左右方向に押し拡げら
れると共に、検知手段がOFF状態を検知し、そしてそ
のOFF信号を制御部へと送り、そしてその後魚体の尾
ひれつけ根部が左右加圧ローラー間に進入すると、該加
圧ローラーはその付勢力により近接せしめられると共
に、検知手段がON状態を検知し、そしてそのON信号
を制御部へと送る。
【0010】そして、魚体は上記左右加圧ローラー間を
経た後、搬送方向下流側に位置する左右回転カッターに
て胴部先端側から魚体の長さ方向へと三枚状態におろさ
れながら搬送されていくが、上記せるように制御部がO
FF信号を受けた後、次にON信号を受けてから、魚体
の尾ひれつけ根部付近が左右回転カッターに至る所定の
設定時間経過時に、上記左右回転カッターを自動昇降装
置によって設定時間だけ上昇せしめるよう制御部が信号
を送るため、上記左右回転カッターは尾ひれつけ根部付
近に至ったときに上昇して魚体から離れ、その上昇によ
り魚体は尾ひれつけ根部付近まで左右身部分と中骨とに
おろされた状態で上記左右回転カッター下位を搬出側へ
と搬送される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
すると、図中3、3は魚体挟持搬送ベルト、10,10
は左右回転カッター、22,22は左右加圧ローラー、
32は検知手段、33は制御部を示す。
【0012】魚体挟持搬送ベルト3,3は、装置本体フ
レーム1の上部に設けた搬送板2の表面に、所定間隔
(魚体F厚みよりも狭い間隔)をあけて一対並設され、
頭部,内臓を取り除いた魚体Fを搬入側3aから搬出側
3bへと挟持搬送するよう駆動源4と連係して走行可能
に形成されている。
【0013】上記魚体挟持搬送ベルト3は、搬送板2上
に円柱状に配設された駆動プーリー5と可動プーリー6
の夫々の外面5a、6aに沿って、外面5a、6a高さ
と略同一幅あるいは該高さよりも幅広状又は幅狭状のゴ
ムベルト7をエンドレス(無端)状に架設して所望スピ
ードで走行される。また、魚体挟持搬送ベルト3の走行
スピードは、特に限定されるものではないが、後述する
左右回転カッター10,10の上昇時間との関係におい
て設定される等任意である。
【0014】また、上記ゴムベルト7の挟持面(外面)
7aに、ベルト長さ方向と直交する方向に凸条8…を並
設し、魚体Fとの摩擦抵抗を高めて魚体Fのずれ防止を
図っている。尚、この凸条8…に代えて、多数の突起を
挟持面7aに散在せしめるものとしてもよく、ゴムベル
ト7,7の挟持面7a,7a間で魚体Fをずれないよう
に挟持して搬送できる構成を有しているものであればよ
く何等限定されるものではない。
【0015】図中9は、魚体挟持搬送ベルト3,3間の
搬入側3aと対向して本体フレーム1上に設けられてい
る魚体の搬入案内部で、該搬入案内部9には、その上面
に谷折れ状のガイド溝9aが上記搬入側3a方向に向け
て設けられている。
【0016】尚、上記搬入案内部9を本装置に設けるこ
とは任意であり、また設ける場合にあって、その形状、
材質等は限定されない。
【0017】左右回転カッター10,10は、同一円板
状のカッター刃11,11と、該カッター刃11,11
の夫々の外面11a,11aの中心に一端12a,12
aを夫々直交状に連結する別個のシャフト12,12
と、該夫々のシャフト12,12の他端12b,12b
を、回転可能に支持する軸受け13,14及び13,1
4を設けて上記搬送板2の左右側方に位置せしめた可動
台座15,15と、該可動台座15,15を上下昇降可
能に支持する自動昇降装置、例えばエアーシリンダー1
6,16とからなり、上記カッター刃11,11を、魚
体挟持搬送ベルト3,3間の魚体搬送部Aにて、該ゴム
ベルト7,7の走行方向と並列状で、かつ所定隙間を形
成して対向して配設せしめている。
【0018】そして、上記左右回転カッター10,10
は、外側の軸受け14,14の外方に突出する各シャフ
ト12,12のそれぞれの他端12b,12bに設けた
歯車17,17と、上記可動台座15,15上に備えた
各駆動モーター18,18の歯車18a,18aとにわ
たって夫々チェーン19,19を掛け渡して回転可能と
している。また、カッター刃11,11の回転スピード
は限定されず任意であり、裁断対象となる魚体の種類に
よって適宜選択可能である。
【0019】また、図中20,20は上記カッター刃1
1,11をゴムベルト7,7の内面7b,7b側から夫
々挟み込むように搬送板2上に回転可能に立設される円
柱状の浮き上がり防止ローラーで、魚体Fを回転するカ
ッター刃11,11で三枚に裁断する際に浮き上がらな
いように魚体Fを左右から押圧する。さらに、図中21
は左右カッター刃11,11間に備えられる巻き込み防
止片である。
【0020】左右加圧ローラー22,22は、上記左右
回転カッター10,10位置よりも前方で、かつ搬入側
3aに位置するプーリー5,5と前後関係をもって上記
各ゴムベルト7,7の内面7b,7b側に、上記プーリ
ー5,5と略同一形状の円柱状に配設され、搬送板2上
にて常時互いのローラー27,27を近接せしめる方向
に付勢された状態で左右方向に揺動可能に備えられてい
る。
【0021】即ち、その一例を示すと、上記左右加圧ロ
ーラー22,22は、搬入側3a上方に立設したゲート
部23の上面23aと、ローラー軸24,24の上端と
にわたって掛け杆25,25を、夫々の端部25a,2
5b及び25a,25bにて枢着して掛け渡すことで、
上記枢着された端部25b,25bを支点として左右揺
動可能に支持されると共に、上記ローラー軸24,24
の上端間に弾性部材(引張りバネ)26を掛け渡してロ
ーラー27,27を常時引寄せ(近接)状に付勢するよ
う構成している。
【0022】そして、上記左右加圧ローラー22,22
には、加圧零状態調節部30が備えられている。
【0023】上記加圧零状態調節部30は、一方のロー
ラー27の掛け杆25上に設けた当接部材28と、他方
のローラー27の掛け杆25上に、上記当接部材28と
対向せしめて設けた受け部材29とからなり、当接部材
28と受け部材29とが、上記引張りバネ26の弾力に
よって引き寄せられて互いに接した時に、各種魚体Fの
尾ひれつけ根部F2 が無加圧状態で進入できる隙間を形
成するように左右のローラー27,27を位置せしめる
ものである。
【0024】例えば、上記当接部材28は、掛け杆25
上から支持部28aを立ち上げると共に、その支持部2
8aから上記受け部材29に対向せしめて、該受け部材
29方向へと前後進退自在な接触杆28bを水平方向に
螺着せしめて備えている。尚、図中31,31は枢着部
25b’,25b’に備えられた平歯車である。
【0025】また、常時互いのローラー27,27を近
接せしめる方向に付勢せしめる構成であれば、上記せる
ようにローラー軸24,24の上端間に引張りバネ26
を掛け渡してローラー27,27を常時引寄せ(近接)
状に付勢する構成に何等限定されるものではなく、例え
ば図示せしめないが、上記掛け杆25,25の夫々の外
方に所望間隔をあけて固定杆を並設すると共に、夫々の
掛け杆25,25と該夫々の固定杆との間にわたって、
各掛け杆25,25を押し出す方向(近接せしめる方
向)に付勢せしめる弾性部材、例えば圧縮バネや板バネ
等を架設して、常時互いのローラー27,27を近接せ
しめる方向に付勢せしめる構成としてもよく適宜選択変
更可能である。
【0026】検知手段32は、例えば本実施例では近接
スイッチを採用し、該近接スイッチ32は、上記一方の
ローラー軸24上に設けた掛け杆25上に近接体(金属
製)32bを立設して、該近接体32bをローラー27
と共に左右揺動可能に支持し、そして上記近接体32b
の上方に、該近接体32bの接近を検知可能とする検知
(検出)部32aを備えてなると共に、該検知部32a
は制御部33へ連係して構成されている。尚、32cは
検知ランプを示す。
【0027】すなわち、例えば魚体Fの胴部F1 進入時
に、ローラー27,27が引張りバネ26の弾力(引張
り力)に抗して左右方向に押し広げられて近接体32b
が検知部32a下位から離間した時に(図5(a) 参
照)、スイッチがOFFとなり、そのOFF信号(加圧
状態)を制御部33へと送り、魚体Fの尾ひれつけ根部
2 進入時に、ローラー27,27が引張りバネ26の
弾力(引張り力)によって引寄せられて、当接部材28
の接触杆28b先端が受け部材29に当接し、加圧零状
態を構成すると同時に近接体32bが検知部32a下位
に接近して(図5(b) 参照)、スイッチがONとなり、
そのON信号(加圧零状態)を制御部33へと送る検知
手段32を採用している。
【0028】尚、図示せる近接スイッチ32は、一例を
示したにすぎず何等限定されず任意であり、また、上記
近接スイッチに代えて一般的なマイクロスイッチを設け
るものとしてもよく適宜選択可能である。
【0029】制御部33は、本体フレーム1の適宜箇所
に備えられており、上記近接スイッチ32及びエアーシ
リンダー16,16と連係せしめ、魚体Fの胴部F1
進入して上記ローラー27,27が左右方向に押し広げ
られた時に近接スイッチ32から送られたOFF信号を
受け、そして次に魚体Fの尾ひれつけ根部F2 が進入し
て上記ローラー27,27が引寄せられた時に発せられ
たON信号を受けてから、魚体Fの尾ひれつけ根部F2
付近が左右回転カッター10,10に至る所定設定時間
経過後に、所定時間だけエアーシリンダー16,16を
作動せしめるよう、例えば周知のシーケンサーや電気回
路等によって任意にコントロール制御するものである。
【0030】尚、上記ON状態(加圧零状態)を検知し
てからカッター刃11,11を上昇(エアーシリンダー
16,16を上昇作動)せしめるまでの時間は、特に限
定されるものではなく、例えば魚体挟持搬送ベルト3,
3の走行スピードとの関係において、または魚体の種類
(例えばホッケ,にしん等)によって自由に設定可能で
ある。
【0031】次に、本発明装置の具体的使用の一例につ
いて説明する。
【0032】まず、頭部や内臓等を取り除いた魚体(ホ
ッケ)F…を用意し、そしてガイド溝9aを介して所望
スピードで走行する左右一対の魚体搬送ベルト3,3
で、魚体Fを搬入側3aから搬出側3b方向へと順次挟
持搬送せしめる。尚、本実施例におけるベルト3,3の
走行スピードは、例えば毎分13mとする。
【0033】そして、魚体Fの胴部F1 が、左右ローラ
ー27,27間に進入すると、該ローラー27,27が
引張りバネ26の引張り力に抗して左右方向へと押し拡
げられると、一方のローラー27の左右揺動作動に伴っ
て近接体32bが揺動して検知部32aから離間してO
FF状態を検知する(図3及び図5(a) 参照)と共に、
制御部33へとそのOFF状態信号を送り、そしてその
後魚体Fの尾ひれつけ根部F2 が進入すると、魚体Fは
胴部F1 から尾ひれつけ根部F2 に向けて身(肉厚)が
薄くなっているため、左右ローラー27,27が引張り
バネ26の弾力により引寄せられて当接部28の接触杆
28bが受け部材29に当接して加圧零状態となると共
に(図5(b) 参照)、上記近接体32bが検知部32a
に接近し、ON状態を検知すると共に、そのON状態信
号を制御部33へと送る。
【0034】そして、魚体Fは上記左右ローラー27,
27間を経た後、搬送方向下流側に位置する左右回転カ
ッター10,10のカッター刃11,11にて胴部F1
先端側から魚体Fの長さ方向へと三枚状態におろされな
がら搬送されていくが、上記せるように制御部33がO
FF信号を受けた後、次にON信号を受けてから、魚体
Fの尾ひれつけ根部F2 附近が左右のカッター刃11,
11に至る所定の設定時間、例えば0.67秒経過時
に、上記左右カッター刃11,11をエアーシリンダー
16,16によって設定時間、例えば0.5秒間だけ上
昇せしめるよう制御部33が信号を送るため、上記左右
のカッター刃11,11は尾ひれつけ根部F2 附近に至
ったときに上昇して魚体Fから離れ、その上昇により魚
体Fは尾ひれつけ根部F2 附近まで左右身部分F3 ,F
3 と中骨F4 とにおろされた状態(図4参照)で上記左
右のカッター刃11,11下位を搬出側3bへと搬送さ
れる。
【0035】ちなみに、上記条件下における裁断可能数
量は、毎分30枚であった。尚、上記具体的使用例は何
等限定されるものではなく、例えば上記検知後カッター
刃11,11上昇までの時間は、生ニシン等のあぶらの
多い魚類では、0.75秒とする等少し時間をおそくす
るのが好ましい。
【0036】尚、本実施例では作業性の向上及び作業能
力の向上を図ることを目的として、左右回転カッター1
0,10に、図示せる如く手動操作による高さ調整機構
と、手動操作によるカッター間隔調整機構35とを備え
て構成している。
【0037】即ち、高さ調整機構は、特に図示せしめな
いが、操作ハンドルの左右回転作動を、エアーシリンダ
ー16を備えた基板34の上下昇降作動に変換せしめる
周知の構造でよく、例えばカッター刃11の交換時や、
カッター刃11,11の高さ調整等において便利であ
る。
【0038】カッター間隔調整機構35は、操作ハンド
ル35aの正逆回転操作により、周知のスライド機構3
5b…を介して夫々のカッター機構を載設している支持
部36,36が接離保持せしめられるもので、各種魚体
Fによって異なる中骨F4 の厚み等の差を調整すべくカ
ッター刃11,11間を広狭調整するもので、従来のよ
うに、一本のシャフトに二枚のカッター刃を備え、これ
らカッター刃間に各中骨厚みに適合するライナーを介在
せしめて刃間調整をしていたものと比べれば、操作ハン
ドル35aの回転操作による簡単操作で容易に刃間調整
が可能なため、作業性及び作業能力の点において大変有
用である。
【0039】
【発明の効果】本発明は、上記構成を有するため、尾ひ
れのつけ根近くでつながった状態に魚体を自動的に三枚
おろしすることが容易かつ素早く行える魚体三枚おろし
装置を提供することができ、本装置により、従来のよう
に手作業で行っていた場合と比して作業労力の大幅な軽
減となると共に、作業能力の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を部分的に表す斜視図であって、検
知手段のON状態を表すと共に、カッターの上昇状態を
仮想線にて示す。
【図2】本発明装置を部分的に表す斜視図であって、検
知手段のON状態を表す。
【図3】本発明装置を部分的に表す斜視図であって、検
知手段のOFF状態を表す。
【図4】本発明装置の平面図。
【図5】検知手段及び加圧ローラーの作動を示す部分平
面図で、(a) は左右加圧ローラー間を胴部が通過して加
圧ローラーを左右に揺動し、検知手段のOFF状態を示
し、(b) は加圧ローラー間を尾ひれつけ根部が通過する
加圧零状態を示し、検知手段のON状態を示す。
【図6】本発明装置の側面図。
【図7】図6にてあらわした本発明装置の反対側の側面
図。
【符号の説明】
2:搬送板 3:魚体挟持搬送ベルト 3a:搬入側 3b:搬出側 5,6:プーリー 7:ベルト 10:回転カッター 11:カッター刃 12:シャフト 16:自動昇降装置(エアーシリンダー) 18:駆動モーター 22:加圧ローラー 27:ローラー 28:当接部 29:受け部 30:加圧零状態調節部 32:近接スイッチ 32a:検知部 32b:近接体 33:制御部 F:魚体 F1 :胴部 F2 :尾ひれつけ根部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送板上に設けた前後プーリー間にわた
    ってエンドレス状に架設されると共に、左右に並設され
    て搬入側から搬出側へと魚体を挟持搬送する一対の魚体
    挟持搬送ベルトと、制御部と連係した自動昇降装置にて
    上下昇降可能に支持されると共に、上記左右搬送ベルト
    間の魚体搬送部にて任意間隔をあけて該ベルト走行方向
    と並列状で、かつ対向して配される左右の回転カッター
    と、上記搬入側に位置するプーリーと、該回転カッター
    との間で、左右揺動可能で、かつ常時互いのローラーを
    近接させるよう付勢せしめて各ベルトを内面側から押圧
    する一対の左右加圧ローラーと、搬送された魚体の胴部
    が進入して上記加圧ローラーが、その付勢力に抗して左
    右方向に押し広げられた時にOFF信号を制御部へと送
    り、魚体の尾ひれつけ根部が進入して上記加圧ローラー
    が、その付勢力により近接された時にON信号を制御部
    へと送る検知手段を備え、上記左右回転カッターは、上
    記検知手段により送られたOFF信号を受けた後、次に
    ON信号を受けた時点から魚体の尾ひれつけ根部付近が
    回転カッターに至る所定設定時間経過後、所定時間だけ
    上昇するように制御部にて制御されていることを特徴と
    する魚体の三枚おろし装置。
  2. 【請求項2】 左右加圧ローラーは、夫々のローラー間
    にわたって弾性部材を掛け渡すと共に、一方のローラー
    側に備えた進退自在な当接部材と他方のローラー側に備
    えた受け部材とで両ローラー間の隙間を調節して加圧零
    状態を設定する加圧零状態調節部とを供え、上記一方の
    ローラー側には、両ローラーの左右揺動作動に伴ってO
    N,OFF状態を検知してそれぞれの信号を制御部へと
    送る近接スイッチを備えたことを特徴とする請求項1記
    載の魚体の三枚おろし装置。
  3. 【請求項3】 左右のカッターが夫々別個のシャフト先
    端に連結され、該シャフトが夫々別個の回転駆動源と連
    係して搬送板の左右位置に備えた台座上に支持され、該
    台座が制御部と連係して作動するエアーシリンダーによ
    って自動昇降可能に支持されていることを特徴とする請
    求項1又は2記載の魚体の三枚おろし装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103004938A (zh) * 2013-01-05 2013-04-03 龙泽良 一种杀鱼机

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