JPH08512388A - 装置の二つの部分の間をシールするための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は互いに他に対して相対的に移動可能な２つの機構部分の間をシールするための装置に関し、斯かる装置は湾曲したシール領域を含むシール要５を有し、斯かるシール要素５の内側には支持要素14が配置されており、この支持要素によって、２つの機構部分が相対的に移動する間、このシール要素５は反作用面より離れることが阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】 装置の二つの部分の間をシールするための装置 本発明は互いに他に対して相対的に移動可能な２つの機構部分、特に２つのバ ルブフラップの間をシールするための装置に関し、この装置は、ばね鋼ストリッ プによって形成されたシール要素を含み、斯かるシール要素は、湾曲したシール 領域と互いに隣接し且つ平行な２つの平坦な掴みリブとを有し、斯かる２つの掴 みリブは同一側に向かって配置されクランプ装置によって一方の機構部分の上に 固定されており、少なくとも２つの掴みリムの一方とシール領域の間に少なくと も１つのベンドが設けられ、他方の機構部分は湾曲したシール領域の頂上領域に てシール要素と接触し、２つの機構部分の間でこの頂上領域に対する略接線方向 に相対的な運動が起きる。 閉鎖弁はドイツ連邦特許ＤＥ−Ａ−４１２２６０５より既知であり、それによ るとシール要素はＵ字形のばね鋼ストリップベンドによって形成されている。こ のばね鋼ストリップの２つのアームはその自由端によって静止機構部分上に固定 され、少なくとも可動機構部分と協働するアームは実質的に斯かる可動機構部分 の閉鎖方向に延在している。この例では、静止機構部分に面したばね鋼ストリッ プのアームを保持するために強化装置が設けられている。 斯かる閉鎖弁は幾つかの欠点を有する。例えば細長いシール要素は傾斜し制御 不能に変形する。更に、ガス圧に曝されるシール要素の作動面は比較的大きいか ら、所定の作動条件ではシール要素は持ち上げられ反作用面から諦れる危険が大 いにある。シール要素と斯かるシール要素の１つのアームと共働する可動機構部 分（例えばバルブ）の間の相対的な配置に起因して、この既知の構成ではシール 領域は可動機構部分の領域にて中断されることが必 要であり、それによってこの領域における漏れの危険が引き起こされる。 既知の構造における上述の欠点は欧州特許ＥＵ−Ｂ−０３４０４３０による一 般的な装置によって回避される。この装置では、シール要素は互いに平行に延在 する２つの掴みリムの１つと湾曲したシール領域の間に少なくとも１つのベンド を有し、他の機構部分は湾曲したシール領域の頂上領域にてシール要素と接触し 、この頂上領域に対して略接線方向に２つの機構部分の間で相対的運動が起きる 。 この形式の装置では、シール要素の制御不能な変形はかなり良好に回避される ことができる。更に、上述の既知の構造ではシール要素を持ち上げる方向に作用 するガス圧は実質的により小さい作動面積に働くから、好ましくない作動条件で も信頼性あるシールが確保される。最後に、この一般的な形式のシール要素は可 動機構部分に対して相対的に配置されることができるから、可動機構部分のシャ フト領域にも中断されないシール領域が生成される、という利点がある。 欧州特許ＥＵ−Ｂ−０３４０４３０による装置の更なる改良装置では、所定の 改良が望ましいことが見いだされている。 欧州特許ＥＵ−Ｂ−０３４０４３０によるシール要素は２つの機構部分が相対 的に移動する間にしばしば軸受け面より僅かに持ち上げられることがあり、その ため固定点近くにて曲げ応力が加わり、それによって所定の作動時間後にこの点 にて破損が生ずることとなる。 更に、高速流用のガス配管にて使用される場合には斯かるシール要素は振動し 、それによって固定点に好ましくない応力が発生することが確認されている。 本発明の目的は、それゆえ、斯かる欠点を回避することにあり 、特許請求の範囲第１項の前提部に記載された形式の装置において、２つの機構 部分が相対運動する間にシール要素が実質的にその位置に保持され、特に軸受け 面より持ち上げられないように構成することにある。更に、シール要素の破壊的 な振動が抑制される。 斯かる目的は本発明によって達成される。即ち、支持要素がシール要素の内側 に配置され、斯かる支持要素はベンド近くにてシール要素を押さえ付けており、 ２つの機構部分の相対的運動の間にシール要素の支持領域が反作用面より持ち上 げられることに対して反作用する。 本発明の好ましい例は特許請求の範囲に記載された従属項の構成として記載さ れている。 本発明による解決手段において、シール要素の内側に配置された支持要素の配 置が重要である。即ち、支持要素は湾曲したシール領域と１つの掴みリムの間の ベンドの近傍にて正確にシール要素を押さえ付けており、２つの機構部分の相対 的な運動の間にシール要素の支持領域が反作用面より持ち上げられることに対し て、特にベンドが持ち上げられることに対して反作用するように構成されている 。こうして、特にシール要素の固定点は好ましくない曲げ応力より保護される。 同時に変動する作動応力に対して望ましい曲げが保持される。 本発明の２つの例の概略的断面図が図１及び図２に示されている。 図１に本発明による装置、即ち、互いに他に対して相対的に移動可能な２つの バルブフラップ１、２の間をシールするための装置の第１の例が示されており、 、この装置は閉位置にあり、２つのバルブフラップ１、２はバルブの開動作中に それぞれ矢印３、４の方向に枢動運動する。 シール要素５はばね鋼ストリップによって形成されており、バルブフラップ２ 上に装着されている。斯かるシール要素５は２つの平坦な掴みリム６、７を含み 、斯かる掴みリムは互いに隣接し且つ平行に配置され、同一側（図１の下方）に 向けて配置され、クランプ装置によってバルブフラップ２上に固定されており、 斯かるクランプ装置は１つのクランプアングル片８と複数のクランプねじ９より なる。 シール要素５はまた湾曲したシール領域１０を含み、掴みリム６は斯かるシー ル領域１０に真直延在部として融合している。他の掴みリム７と湾曲したシール 領域１０の間に、互いに反対方向に向いた２つの９０°ベンド１１、１２が設け られている。このシール要素５は、斯かる２つのベンド１１、１２の間に配置さ れたその軸受け領域１３によってクランプアングル片８を押さえ付けている。 シール要素５の内側には支持要素１４が配置され、斯かる支持要素１４は２つ のアーム１５、１６を有し、斯かる２つのアームは４５°と８５°の間の角度、 好ましくは６０°と８０°の間の角度をなしている。アーム１５は、シール要素 ５の２つの掴みリム６、７の間の全長部分によって掴まれ、同一のクランプ装置 （クランプアングル片８及びクランプねじ９）によって固定されている。 支持要素１４の他方のアーム１６はその自由端１６ａによってシール要素５の 内面を第２の９０°ベンド１２近くにて押さえ付けている。 閉位置（図１）にて、バルブフラップ１はシール要素５の湾曲したシール領域 の頂上領域に接触している。バルブの開閉中、２つのバルブフラップ１、２の間 でこの頂上領域に対して略接線方向に相対的な運動が生ずる。 もしバルブフラップ１、２が矢印３、４に従って開方向に互いに他に対して相 対的に移動ずると、力Ｋが湾曲したシール領域１０を経由してシール要素５上に 作用し、斯かる力Ｋはシール要素５を変形させ且つ軸受け面１３をクランプアン グル片８より持ち上げようとする（これは明細書の導入部にて説明したようにベ ンド１１上に好ましくない曲げ応力を引き起こす）。しかしながら、支持要素１ ４は斯かる持ち上げ動作に対して確実に反作用し、こうして固定点における危険 な曲げ応力が阻止される。更に、支持要素１４があるために、シール要素５は高 速ガス流に起因した振動に対して効果的に保護される。 図２には本発明の第２の例が示されており、図１と同一要素には同一の参照符 号が付されている。 この例では互いに他に対して相対的に移動可能な２つの機構部分はバルブハウ ジング２１とバルブフラップ２２によって形成されており、バルブフラップ２２ はアングル片２４を担持しており、アングル片２４は二重矢印２３方向に調節可 能であり、ねじ２５によってバルブフラップ２２に接続されている。バルブフラ ップ２２とそれによって担持されたアングル片２４は、バルブの開閉中に二重矢 印２６方向にバルブハウジング２１に対して移動可能である。 シール要素５は同様に２つの掴みリム６、７を含み、斯かる掴みリムはクラン プ装置によって共に掴まれている。このクランプ装置はクランププレート２８、 クランプねじ２９及び支持面３０よりなる。 この例では、湾曲したシール領域１０の２つの掴みリム６、７の間に９０°ベ ンド３１又は３２がそれぞれ設けられている。シール要素５は、掴みリム７とそ れに付属したベンド３２の間に配置された軸受け領域３３によって支持面３０を 押さえ付けている 。 この例でもシール要素５の内側に支持要素１４が設けられており、斯かる支持 要素１４は、シール要素５の２つの掴みリム６、７の間に掴まれた領域３４に続 いた屋根形構造（屋根面３５、３６よりなる。）を有し、軸受け領域３３に隣接 した９０°ベンド３２近傍の自由端３６ａによってシール要素５の内側面を押さ え付けている。 この例でも、バルブフラップ２２が右方向に移動する間、軸受け領域３３を支 持面３０より持ち上げようとし且つ固定点に曲げ応力を印加しようとする力Ｋが シール要素５上に作用する。しかしながら、これは支持要素１４によって確実に 反作用される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．互いに他に対して可動な２つの機構部分（１、２又は２１、２２）、特に２ つのバルブフラップの間をシールするための装置であって、 ばね鋼ストリップによって形成され互いに隣接し且つ平行な２つの平坦な掴 みリブ（６、７）と湾曲したシール領域とを有するシール要素（５）を含み、上 記２つの掴みリブは同一側に向かって配置されクランプ装置によって上記一方の 機構部分（２又は２１）の上に固定され、少なくとも上記２つの掴みリムの一方 と上記シール領域の間に少なくとも１つのベンド（１２又は３２）が設けられ、 上記他方の機構部分（１又は２２）は上記湾曲したシール領域の頂上領域にて上 記シール要素（５）と接触し、上記２つの機構部分の間に上記頂上領域に対して 略接線方向の相対的な運動が起きるように構成された装置において、 支持要素（１４）が上記シール要素（５）の内側に配置され、該支持要素は 上記ベンド（１２又は３２）近くにて上記シール要素を押さえ付け、上記２つの 機構部分の相対的運動の問に上記シール要素の支持領域（１３又は３３）がその 反作用面（８又は３０）より持ち上げられることに対して反作用するように構成 されていることを特徴とする装置。 ２．請求項１記載の装置において、上記支持要素（１４）は上記シール要素の上 記２つの掴みリム（６、７）の間にて上記クランプ装置によって固定されたベン ドプレートによって形成されていることを特徴とする装置。 ３．請求項１又は２記載の装置において、上記掴みリムの一方（６）は上記湾曲 したシール領域（１０）に真直延在部として融合しており、上記掴みリムの他方 （７）と上記湾曲したシール 領域（１０）の間に、互いに反対方向に向いた２つの９０°ベンド（１１、１２ ）が設けられ、上記シール要素（５）５は、上記２つのベンド（１１、１２）の 問に配置された軸受け領域（１３）によって上記反作用面（８又は３０）を形成 している上記クランプ装置の部分（８）を押さえ付けており、 上記支持要素（１４）は互いに他に対して４５°と８５°の間の角度、好ま しくは６０°と８０°の間の角度をなす２つのアーム（１５、１６）を有し、上 記一方のアーム（１５）は上記シール要素（５）の上記２つの掴みリム（６、７ ）の聞の全長部分によって掴まれ、上記他方のアーム（１６）はその自由端（１ ６ａ）によって上記シール要素（５）の内面を第２の９０°ベンド（１２）近く にて押さえ付けていることを特徴とする装置。 ４．請求項１又は２記載の装置において、上記湾曲したシール領域（１０）の上 記２つの掴みリム（６、７）の間に９０°ベンド（３１又は３２）が設けられ、 上記シール要素（５）は、上記一方の掴みリム（７）とそれに付属したベンド（ ３２）の間に配置された軸受け領域（３３）によって上記反作用面を形成してい る上記クランプ装置の部分（３０）を押さえ付けており、 上記支持要素（１４）は、上記シール要素（５）の上記２つの掴みリム（６ 、７）の間に掴まれた領域（３４）に続いた屋根形構造（３５、３６）を有し、 上記軸受け領域（３３）に隣接した上記９０°ベンド（３２）近傍の自由端（３ ６ａ）によって上記シール要素（５）の内側面を押さえ付けていることを特徴と する装置。