JPH08512306A - 固体の支持体上で核酸を合成する方法および特に前記方法における固体の支持体として有用である化合物 - Google Patents
固体の支持体上で核酸を合成する方法および特に前記方法における固体の支持体として有用である化合物Info
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- JPH08512306A JPH08512306A JP7503866A JP50386694A JPH08512306A JP H08512306 A JPH08512306 A JP H08512306A JP 7503866 A JP7503866 A JP 7503866A JP 50386694 A JP50386694 A JP 50386694A JP H08512306 A JPH08512306 A JP H08512306A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H21/00—Compounds containing two or more mononucleotide units having separate phosphate or polyphosphate groups linked by saccharide radicals of nucleoside groups, e.g. nucleic acids
Abstract
(57)【要約】
本発明の目的は、2価の炭化水素基によりエポキシまたはグリコール型の基に結合した、鉱物または有機のポリマーを固体の支持体として使用し、前記エポキシまたはグリコール型の基はOHおよび求核性基が置換されている2つの隣接する飽和炭素原子を含むことを特徴とする、固相核酸を合成する方法である。本発明は、また、固体の支持体の核酸合成法において固体の支持体として有用な、上記のエポキシまたはグリコール型の基を含有する化合物に関する。
Description
【発明の詳細な説明】
固体の支持体上で核酸を合成する方法および特に前記方法における
固体の支持体として有用である化合物
本発明は、固体の支持体上で核酸を合成する方法に関する。本発明は、また、
特にバイオテクノロジーにおいておよび特に本発明による核酸の合成法において
有用である固体の支持体に関する。
本発明は、最後に、前記固体の支持体の製造方法に関する。
固体の支持体上における核酸の合成は、DNAまたはRNAのオリゴヌクレオ
チドの自動合成において特に使用される。
この出願において、用語「核酸」はデオキシリボ核酸またはリボ核酸あるいは
、より一般には、塩基、中間ヌクレオチド(internucleotide)ホスフェート結合
または塩基のリボース環を既知の方法で化学的に変更することができるポリヌク
レオチドまたはオリゴヌクレオチドを意味すると理解される。核酸は特にα−ま
たはβアノマーのオリゴヌクレオチド、ホスホロチオエートまたはメチルホスホ
ネート型の中間ヌクレオチド結合のオリゴヌクレオチド、あるいはオリゴチオヌ
クレオチドであることができる。
固体の支持体上における核酸の合成法の第1工程は、所望の配列の第1ヌクレ
オチドを固体の支持体に取り付けることにあり、固体の支持体は伝統的にはコン
トロールされた多孔度のガラスビーズ(CPG)あるいは、いっそう一般には、
官能化された有機または無機のポリマーから成る。
現在使用されている技術は、製造すべき配列が第1デオキシリボヌクレオチド
またはリボヌクレオチドとしてA、T、C、GまたはUを含有するかどうかに依
存して、A、T、C、GまたはUヌクレオチドに結合した官能化された有機また
は無機のポリマーから成る8つの異なる試薬を使用することを包含する。更に、
これらのヌクレオシドの1つが支持体に既に取り付けられている反応器を製造業
者は供給する。こうして、配列がA、T、C、GまたはUで開始するかどうかに
依存して、適当な反応器は選択される。次いで、この第1ヌクレオチドの伸長は
、カップリング試薬により、3’→5’または5’→3’の方向に起こる。1つ
の合成サイクル、すなわち、2つのヌクレオチドの間のカップリングは、少なく
とも3つの工程を包含する:(1)第1ヌクレオチドの5’または3’OH官能
の脱保護、特に脱トリチル反応、(2)この第1ヌクレオチドの前記5’または
3’OH官能(function)の活性化および第2ヌクレオチドのそれぞれ3’または
5’末端との縮合、および、最後に、(3)得られた中間ヌクレオチド結合のホ
スファイト基のホスフェートへの酸化。
オリゴヌクレオチドは好ましくは3’→5’方向に合成される。この場合にお
いて、出発物質はジオキシリボースまたはリボース環の3’末端を介して支持体
に取り付けられた5’OH保護されたヌクレオシドである。引き続いて付加され
るヌクレオチドは、その3’ヒドロキシルが置換ホスファイトまたはホスフェー
ト基を有する5’−保護誘導体の形態である。
異なる方法はホスフェート上の置換の型に依存して区別される:ホスホルアミ
ダイト方法は、特に欧州特許(EP)第61,746号および米国特許第4,4
58,066号に記載されており、高いカップリング収率(98%より大きい)
の達成を可能とするので、今日選択される方法の1つである。こうして、3’ヒ
ドロキシルはホスホルアミダイト基を有する(第1図参照)。有機溶媒中のヌク
レオシドの溶解度のためのこれらの基の重要性の外に、ホスホルアミダイト基は
、第1ヒドロキシル官能、例えば、脱トリチルされた、成長するヌクレオシドま
たは鎖の5’位置における第1ヒドロキシル官能、による攻撃に対して、リン原
子をいっそう感受性とする。脱保護された5’ヒドロキシル官能は、第2ヌクレ
オ
チドのホスホルアミダイト基と反応するために十分に求核性となる。
DNAおよびRNAの固相合成は大きい類似性を有する。モノマーおよび支持
体は異なるが、使用装置および試薬は同一である。
合成サイクルの終わりにおいて得られたオリゴヌクレオチドを支持体から分離
し、そして保護官能は除去しなくてはならない。支持体の切り放し、塩基の脱保
護およびリンに結合した基の除去は水性アンモニア溶液中で同時に実施される。
RNAの場合において、エタノールは2’−O−シリル−オリゴリボヌクレオチ
ドを可溶化し、そして脱シリルを最小することができ、天然のRNAは塩基性条
件下に安定ではない。次いで、液相の中に入ったオリゴリボヌクレオチドを含有
する水性アンモニア/エタノール溶液をガラス支持体から分離し、そして蒸発さ
せる。シリル基の除去は、室温において16時間の間フッ化テトラブチルアンモ
ニウム(TBAF)の存在下に起こる。次いで、TBAFをTEAA(酢酸トリ
エチルアンモニウム)で中和する。
また、他の方法、特にいわゆるホスホトリエステル法、ホスホジエステル法、
H−ホスホネート法および、最後に、ホスファイト法が存在する。
オリゴヌクレオチドの自動合成に使用できる固体の支持体は、次の特性満足し
なくてはならない:
1) 固体の支持体は、ヌクレオチド、特にホスホルアミダイト、H−ホスホネ
ート、ホスホトリエステル、ホスホジエステルまたはホスファイト型の官能化3
’末端と、あるいは使用する合成法に従う任意の他のモノマー試薬と、選択的に
反応しなくてはならない;
2) 支持体−オリゴヌクレオチド結合は合成の条件下に安定でなくてはならな
い、および
3) 支持体−オリゴヌクレオチド結合は、オリゴヌクレオチドの脱保護工程の
ための条件下において、合成の終わりにおいて加水分解されることができな
くてはならない、および
4) 支持体とオリゴヌクレオチドとの間の共有結合は、分離の間に、解放され
たオリゴヌクレオチドが自然の型である、すなわち、
3’末端のヒドロキシル官能は遊離であるか、あるいは合成から誘導された
残基をもたないのようなものでなくてはならない。
多数の支持体は、オリゴヌクレオチドの固相合成について文献の中に既に記載
されてきている。
これらの支持体は、有機ポリマー、例えば、ポリスチレン(Nucleic
A.Res.1980、Vol.8)、多孔質珪藻土上で重合したポリアクリル
アミドアクリロイルモルホリド、ポリジメチルアクリルアミド(Nucleic
Ac.Res.9(7)1691(1980))から成ることができる。
記載されている他の支持体は、無機の特質を有するものであり、特にNH2お
よび/またはCOOH基を有する炭化水素基で官能化したシリカに基づく(J.
Am.Chem.、105、661(1983)か、あるいはオリゴヌクレオチ
ドの製造のためのホスファイトおよびホスホルアミダイトの合成におけるその使
用が欧州特許第0,035,719号に最初に記載された、3−アミノプロピル
トリエトキシシラン基で官能化されたシリカに基づく支持体である。
しかしながら、これらの支持体は有意な欠点を有する:それらは万能ではなく
、そしてオリゴヌクレオチド合成において、その対応するヌクレオチド誘導体、
例えば、CPG−A、CPG−G、CPG−T、CPG−CまたはCPG−Da
、CPG−dG、CPG−dU、CPG−Dcを前もって製造した後にのみ使用
することができる;これらの誘導体の製造は、また、3’−p−ニトロフェニル
スクシネート−ヌクレオシドの前製造を含み、この前製造はより多い時間および
試薬のかなりの費用を必要とする。
前述の4つの条件、特に最後の条件を満足するために、現在使用されている支
持体は、前述したように、合成すべき配列の第1リボヌクレオシドまたはデオキ
シリボヌクレオシドと結合される。特に、第1ヌクレオチドまたはヌクレオシド
の3’(または5’)末端と官能化ポリマーとの間にホスフェート基が存在しな
い。従って、合成を開始するために、オペレーターは一般に下記式に相当する支
持体の中から選択しなくてはならない:
(式中、
−Aは水素原子(デオキシリボヌクレオシド)または保護されていてもよいヒド
ロキシル基(リボヌクレオシド)を表し、
−Bはその環外のアミド官能が保護されていてもよいプリンまたはピリミジンの
塩基である。これらの保護剤、一般にベンゾイルまたはイソプチリルは、また、
合成の過程において使用される有機溶媒中のその安定化を促進する、
−Cは、一般にトリチル型の、5’末端の官能のための通常の保護基、例えば、
ジメトキシトリチルであり、
−Pは、必要に応じてヌクレオシドの3’位のエステル結合を介して結合された
2価の炭化水素基で置換されていてもよい、3’末端に直接結合された有機また
は無機のポリマーから成る固体の支持体である。
本発明の1つの目的は、オリゴヌクレオチドの固相合成法、さらに詳しくは、
いわゆる「万能」支持体を使用する、自動合成法を提供することである。「万能
支持体」という表現は、ここにおいて、合成すべき第1RNAまたはDNAヌク
レオチドに無関係に、および合成の間に使用するモノマー試薬の型に無関係に、
すなわち、合成を5’→3’または3’→5’の方向で実施するかどうかに依存
する3’位置または5’位置におけるホスフェート基上における置換型に無関係
に、使用することができる固体の支持体を意味する。
本発明の他の目的は、自動固相合成と同一の反応条件を包含する方法において
この「万能支持体」を使用できるようにすることである。
特に、本発明の1つの目的は、第1ヌクレオチドを固体の支持体に取り付ける
ために働くモノマー試薬が、合成の間に配列の他のヌクレオチドを、特に5’保
護および3’保護に関して、取り付けるために働くモノマー試薬と同一であるモ
ノマー試薬であるべきであることである。
他の目的は、また、固体の支持体が前述の4つの特性に従うべきであることで
ある。
特に、本発明が処理しようとする目的における1つの困難は、導入される第1
ヌクレオチドが、塩基性媒質中の脱保護の通常の件下において支持体とオリゴヌ
クレオチドとの間を切り放した後、場合によっては、合成の終わりにおいて、末
端の3’または5’OHを遊離できなくてはならない5’または3’ホスフェー
ト基を含有するという事実にある。
このような万能支持体を作ることは、従来、例えば、3’OHオリゴヌクレオ
チドを合成する必要性と、一番最初の塩基から、末端の3’位にホスフェート基
を有する通常のモノマー試薬と同一の試薬を直接使用することとの間の明らかな
不適合性のために、想像も及ばないとして考えられた。
本発明によれば、われわれは、次のように、固体の支持体のポリマーを反応性
基を含有する炭化水素基で官能化することに成功した:
1) 既に合成された鎖の中の末端のヌクレオチドの3’または5’末端を、取
り付けるべき次のモノマー試薬のそれぞれの5’または3’末端と、カップ
リングさせるための条件と同一の条件下において、炭化水素基をモノマー試薬の
保護された3’または5’末端にカップリングさせることができ、そして
2) この基を介する、固体の支持体とオリゴヌクレオチドとの間の共有結合の
最終の切り放しは、オリゴヌクレオチドの最終の脱保護の条件下に起こり、そし
て
3) 末端の3’または5’末端におけるヒドロキシル官能は遊離であるか、あ
るいは、より一般的には、第1ヌクレオチドの末端ホスフェート基が支持体上に
残るようなものであることができる。
本発明による支持体の固相の「万能性」は、炭化水素基の末端において、OH
基および求核性基が隣接して配置されている、すなわち、2つの隣接する炭素(
これらの2つの炭素は必要に応じて不活性基で置換することができる)上に位置
する、グリコール型の基を含有する炭化水素基で、無機または有機のポリマーを
官能化することによって得られる。
「不活性基」という表現は、本発明において、固体の支持体上の核酸の本発明
による合成の種々の工程の間に直面する条件下に反応しない基を意味する。
従って、本発明は、無機または有機のポリマーを固体の支持体として使用し、
前記ポリマーは2価の炭化水素基を介してエポキシド基またはグリコール型の基
に結合されており、後者の基は2つの隣接する飽和炭素から成り、その炭素上に
おいてOHおよび求核性基がそれぞれ置換されていることを特徴とする、固体の
支持体上における合成により核酸を製造する方法である。
第1ヌクレオチドは、有利には、第2ヌクレオチドと支持体に結合した第1ヌ
クレオチドとの縮合と同一の条件下でかつ同一のモノマー試薬を使用して、固体
の支持体に取り付けられ、前記条件およびモノマー試薬は固体の支持体上の核酸
合成の間に使用される普通の条件およびモノマー試薬であることができ、前記第
1ヌクレオチドは前記核酸の配列の中の第1ヌクレオチドに相当する。
1つの特定の態様において、本発明の方法は、次の工程からなる:
1)カップリング剤を使用して、他の3’末端または5’末端において前記固
体の支持体と結合された第1ヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドの5’また
は3’OH基を、3’および5’位において保護されたヌクレオチドのモノマー
試薬のそれぞれ3’または5’位において置換されていてもよいホスフェート基
と縮合させ、
2)工程1)において得られたホスファイト型の中間ヌクレオチド(internuc
leotide)結合を、それぞれ、ホスフェート結合に酸化または硫黄化し、
3)工程2)において得られた生成物の5’−Oまたは3’−O末端を脱保護
し、
4)核酸を合成するために付加すべきヌクレオチドが存在するときに、工程1
)〜3)を反復する。
より正確には、この方法は、次の工程からなる:
1)カップリング剤を使用して、固体の支持体のグリコール型の前記基の前記
OH基を、5’Oおよび3−O位において保護されたヌクレオチドのモノマー試
薬の3’または5’位において置換されていてもよいホスフェートまたはホスフ
ァイト基と縮合させ、
2)工程1)において得られた固体の支持体と第1ヌクレオチドとの間のホス
ファイト型の共有結合を酸化または硫黄化し、
3)工程2)において得られた生成物の5’−Oまたは3’−O末端を脱保護
し、
4)工程3)において得られた生成物の5’OHまたは3’OH基を、それぞ
れ5’−Oまたは3’−O位において保護されたヌクレオチドのモノマー試薬の
3’または5’位において置換されていてもよいホスフェート、ホスホロチオエ
ートまたはホスファイト基と、前記カップリング剤を使用して、工程1)と同一
条件下に、縮合させ、
5)上記工程から生ずるホスファイトホスファイト型の中間ヌクレオチド基を
、それぞれ、ホスフェートまたはホスホロチオエート型の基に酸化または硫黄化
し、
6)工程5)において得られた生成物の5’−Oまたは3’−O末端を脱保護
し、
7)製造すべき核酸を得るために付加すべきヌクレオチドが存在するときに、
工程(4)、(5)および(6)を反復する。
上記工程は固体の支持体に結合されたオリゴヌクレオチドを生じさせる。適当
な方法において、本発明による方法は、核酸を支持体から分離し、そして塩基か
らそして、適当ならば、核酸の2’−O位置から、保護基を除去する、最終の工
程を含む。
合成サイクルを開始する前に、固体の支持体が製造すべき配列の第1ヌクレオ
チドに相当する第1ヌクレオチドと既に結合されている前の技術において、前記
支持体は一般に5’または3’位に前記ヌクレオシドの保護を含有する。この場
合において、合成サイクルは酸性媒質中の脱保護の工程、一般にジクロロメタン
中のTFA、DCAまたはTCAを使用する脱トリチル反応で開始する。
本発明によれば、この方法は、また、脱保護工程で開始し、次いでエポキシド
基を含有する本発明による支持体を初期の固体の支持体として使用することがで
きる。
本発明による方法は、この場合において、無水の酸性媒質中で、固体の支持体
のグリコール型の前記基を与えるために、5’または3’OH基の脱保護用の通
常の条件下において、前記固体の支持体の前記エポキシド基を開環する前工程を
含む。
本発明は、また、次の式の化合物および本発明による核酸を合成する方法にお
いて固体の支持体としてそれらを使用することである。
(式中、
−R1、R’1、R”1、R2およびR’2の1つは無機または有機のポリマー
その他はHまたは不活性基、例えば、特に1または2以上のハロゲンで、置換
されていてもよいアルキル基を表し、
−Nuは求核性基、例えば、NH2、−O−Alk、−NHAlk、−N(Al
k)2、−NHAc、−OAc、−S−Ac、−S−Alkまたはハロゲンを表
し;基AlkおよびAcは、それぞれ、C1−C7、好ましくはC1−C4アルキル
およびアシル基を表し、前記基は、特に1または2以上のハロゲンで、置換され
ていてもよい。)
特に、Nuが−N(Alk)2、−NHAc、−O−Ac、−SAcおよびハ
ロゲンである化合物が挙げられる。
適当な態様において、前記支持体は下記式の1つであることができる。
(式中、R1、R2およびNuは前述の意味を有する。)
更に簡潔には、前記化合物は、下記式の1つに相当する:
一の態様の変形によれば、R1およびR2またはR’1およびR’2は一緒になっ
て、ポリマーが置換されている環、特に複素環、を形成する。
特に、(R1およびR2)または(R’1およびR2)は一緒になってリボー
されている2’−O官能を表すことができる。
適当な方法で、本発明による核酸の合成法において、前記固体の支持体は本発
明による化合物(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(IIa)、(IIb
)
または(I’)および(I’b)から成る。
最も普通に使用される変法によれば、前記ヌクレオチドのモノマー試薬は、下
記式に相当する。
(式中、
−AはHまたは保護されていてもよいヒドロキシル基を表し、
−Bはその環外のアミン官能が保護されていてもよいプリンまたはピリミジンの
塩基であり、
−Cは5’−OH官能の通常の保護基であり、
−xは0または1であり、ここで
a)x=1のとき:
R3はHを表し、そしてR4は負に帯電した酸素原子を表すか、あるいは
R3は酸素原子であり、そしてR4は酸素原子または保護基を有する酸素原子を表
し、そして
b)x=0のとき:
R3は保護基を有する酸素原子であり、そしてR4はハロゲンまたは2置換アミン
基である。
−xが1に等しく、R3が酸素原子でありそしてR4が酸素原子であるとき、こ
の置換はいわゆるホスホジエステル法に関し、R4が保護基を有する酸素原子
であるとき、この置換はいわゆるホスホロトリエステル法に関する。
−xが1等しく、R3が水素原子であり、そしてR4が水素原子であり、そして
R4が負に帯電した酸素原子であるとき、この置換はいわゆるH−ホスホスホネ
ート法に関し、そして
−xが0に等しく、R3が保護基を有する酸素原子であり、そしてR4がハロゲ
ンであるとき、この置換はいわゆるホスファイト法に関し、そして、R4が2置
換アミン型の離脱基であるとき、この置換はいわゆるホスホルアミダイト法に関
する。
本発明による式I、I’およびIIの支持体−試薬を、通常のモノマー試薬I
IIと、次の反応の概要に従い、固体の支持体上の核酸の合成法において酸性媒
質中の縮合条件下に反応させる。
述の意味を有する。
さらに、最後の工程後に実施する最後の分離および脱保護工程の条件下におい
て、(3’または5’)ホスフェート基が支持体に取り付けられたままである支
持体から合成されたオリゴヌクレオチドを分離する。3’→5’方向の合成の場
合において、下記の反応の概要は、式IまたはI’の固体の支持体を使用すると
きの、この最後の工程を例示する。
化合物(V)および(VI)において、Dはオリゴヌクレオチドを表し、そし
て他のパラメーターは前述の意味を有する。
この反応は弱く塩基性の媒質中で起こり、そしてβ−脱離によるC−5環化を
生ずる。
式(II)の化合物は、事実、基R1CO−Oが求核性基であるかぎり、基N
uがポリマーを含有する、式(I)の化合物に相当する。式IIの固体の支持体
を使用するとき、これは次の反応の概要を与える。
この反応の概要において、ポリマーはR2の中に存在することができる、すな
わち、ホスフェート環上またはR1の中で置換されることができる。
ポリマーとして、ガラスの微小ビーズまたは微小繊維、特に多孔質のもの、シ
リカ、金属酸化物または有機ポリマー、特にセルロースまたは置換されていても
よいポリスチレンから成る材料から作られたポリマーが挙げられる。
ポリマーは、好ましくは、ガラスまたはシリカの基材、特にシリカゲルの基材
、から作られた無機ポリマーである。
式(I)、(I’)および(II)の化合物は、当業者に知られている方法に
より、そして入手可能な試薬を使用して製造することができる。
式(I)、(I’)および(II)の化合物は、例えば、COOHまたはNH2
基で官能化されたポリマーから製造することができ、このポリマーは、既知の
方法で、下記化合物の、それぞれ、末端の官能X=NH2またはCOOHと反応
させる。
−基NuおよびOHは保護基で保護されていてもよく、
こうしてアミド結合が確立される。明らかなように、上の反応の概要において
、X−RはR’1における置換とちょうど同じように容易に置換されることがで
きる。
式(I’)および(II)の化合物は、また、この同一の型の反応に従い、
R”1に置換されている化合物を使用して出発して製造することができる。
から製造することができる。
固体の支持体が式(I)により表されるとき、それは、また、式
のエポキシド環を、無水の、酸性または塩基性の媒質中で、それぞれ、SN1ま
たはSN2置換機構に従い、前記媒質中のHNu(ここでNuは前記求核性基を
表す)の存在下に、開環する反応により製造することができる。
は次の反応の概要に従い、実施例6に例示する条件下において、カルボキシル官
能で官能化されたポリマー(この型のポリマーは商業的に入手可能である)を使
用して出発して製造することができる。
シリカから作られた無機のポリマーを使用するとき、そのSi−OH基を化合
物:
と、当業者に知られている条件下において、例えば、実施例1に例示されている
ように50℃において、反応させることができ、ここで化合物(1)は固相の表
面を10%のグリシジルオキシプロピルトリメトキシシランでアセトニトリル溶
液中で処理するか、あるいはエポキシドを含有する他の試薬で処理し、次いで制
御条件下においてエポキシド環を開環することによって得られる。
本発明による固体の支持体の利点および核酸の合成法、特に自動合成における
その使用は、次の通りである:
− 通常の支持体と比較したとき、製造が極めて簡単である;
− その容量(モル/グラム)は標準の支持体のそれと同一である;
−その原理を固体の支持体として使用するすべての型の材料に適用することがで
きる(CPG)ポリマー相、膜など);
−オリゴヌクレオチドの合成のパラメーターは変更されず、支持体はすべての合
成装置と適合する;
−DNAまたはRNAの合成法において、脱保護工程は標準の支持体についてと
同一の条件下に実施される;
−DNAまたはRNAの合成法において、支持体の使用者が行う追加の工程は存
在しない;
−支持体は末端の3’末端において修飾されたオリゴヌクレオチドの製造のため
に、第1サイクルにおいて、修飾の所望の性質に相当するモノマーを直接使用す
ることによって、利用することができる;
−製造にただ1つの支持体を有するという事実は、簡素化を生じ、そしてオリゴ
ヌクレオチドの合成のコストを実質的に減少する;
−万能支持体は、オリゴヌクレオチドの合成に現在要求される種々の反応器の管
理をかなり簡素化する;
−最後に、万能支持体は、合成すべき配列に関して各反応器の独立性によりかな
り簡素化される、多反応器の合成系の設計を可能とする。
下記一般式は、本発明による固体の支持体の化合物を例示する。
(式中、
もしくは有機ポリマー、例えば、ポリスチレンであり、そして
kは1〜20の範囲であることができる整数であり、
lは0〜1の範囲であることができる整数であり、
mは0〜1の範囲であることができる整数であり、
nは1〜100の範囲であることができる整数であり、
Xは−H、−N(Alk)、−NHAcyl、−OAcyl、−SAcylま
たはHalであり、
本発明の他の特性および利点は、次の実施例を読むと明らかとなるであろう。
以下の実施例1〜6において、アプライド・バイオシステムス(APPLIE
D BIOSYSTEMS)394(商品名)合成装置を使用した。使用した方
法はホスホルアミダイト法である。
伸長は支持体に取り付けられた第1ヌクレオチドを使用して出発して3’→5
’方向に実施する。ヌクレオチドの付加に相当する、1つの合成サイクルは、ま
た、3工程:アンマスキング、カップリングおよび酸化からなる。アンマスキン
グ工程(または脱トリチル反応)の間に、基Dmtrにより保護された合成を行
うオリゴヌクレオチドの末端の5’−ヒドロキシルは、トリクロロ酢酸(TCA
)の作用下に脱保護される。こうして解放されたトリチルカチオンは、酸性条件
下に、498nmにおける吸収を有し、これによりトリチルカチオンをアッセイ
し、そして反応についての収率を推定することができる。縮合工程の間に、大過
剰で送り出されるモノマー試薬のホスホルアミダイト基はテトラゾールにより活
性化され、そして遊離の末端5’ヒドロキシルと反応して、ホスファイト型の中
間ヌクレオチド結合を形成する。
次いで、不安定な(3価の)ホスファイトは水およびヨウ素の存在下に(5価
の)ホスホトリエステルに酸化される。
カップリング収率は97〜99%である;未反応のオリゴヌクレオチドの5’
ヒドロキシルを非反応性とすることが必要である。この操作は、次のサイクルの
間のこれらの端が切り取られた鎖の拡張を回避することができる。「キャッピン
グ」のこの第4工程は、5’ヒドロキシルを酢酸無水物およびN−メチルイミダ
ゾールでアシル化することから成る。
より正確には、種々の工程において使用する試薬は次の通りである:
1)脱トリチル反応およびカップリング
下の式AおよびBは、それぞれ、支持体に取り付けられたヌクレオシドおよび
ホスホルアミダイトモノマーモノマー試薬を概略的に表し、ここで
R1=R2=−CH(H3)2
R3=−(CH2)2−C≡Nである。
反応の概要1は脱トリチル反応を表す。
反応の概要2は縮合反応を表す。
支持体に取り付けられたヌクレオシド: ホスホルアミダイト:
2)キャッピング:
3)酸化:
実施例1
アセトニトリル中の3−グリシジルオキシプロピルメトキシシラン
の10%の溶液の5ml中の1gの多孔質ガラス粉末(CPG 00350C(
商品名);f;CPG INC.米国)、この混合物を50℃の温度において3
0分間放置し、次いで支持体を濾過により分離し、アセトニトリル(3×5ml
)で洗浄し、そして真空下に乾燥する。
エポキシド環の開環後、ピリジン中の塩化ジメトキシトリチルの反応、引き続
いて過塩素酸とエタノールとの混合物中のトリチルカチオンの495nmにおけ
る吸収分光光度測定により、オキシ基の数を決定する。50〜100マイクロモ
ル/1gの支持体の容量が得られる。実施例2
実施例1において得られた支持体の1mgを反応器に充填し、そして前述の標
準のホスホルアミダイト法に従い、エポキシド環を開く脱トリチル条件下に第1
工程により、オリゴヌクレオチドd(ATGC)を合成する。合成後、オリゴ−
CPGを30μlの濃水性アンモニア溶液中で100℃に1時間加熱する。分析
の目的のために、オリゴヌクレオチド(その最後のヌクレオチドは5’位置にお
いて保護されており、簡素化のために以後ON−トリチルと呼ぶ)を逆相カラム
のHPLCにより遊離させる。実施例3
H−ホスホネート法に従いd(AGTC)の合成により、実施例2の合成を実
施する。
H−ホスホネート法によりオリゴデオキシヌクレオチドの合成に関し、次を使
用する:
−前述のモノマー(式III);
−合成の原理は、次のわずかの差を除外して、ホスホルアミダイト法の原理と同
一である:
・使用する活性化剤は塩化アダマントイルまたは塩化ピバロイルである、
・ただ1つの酸化工程を合成の終わりに実施する;
−脱保護はホスホルアミダイトと同一の条件下に実施する。実施例4
実施例2と同一の支持体を使用して、RNA系列におけるAGTCの合成によ
り、合成を実施する。
オリゴリボヌクレオチド(RNA)の合成に関し、モノマーは5’−O−ジメ
トキシトリチル−3’−O−β−シアノエトキシジイソプロピルアミノホスフィ
ン−2’−O−t−ブチルジメチルシリルーヌクレオシド(式III、A=t−
ブチルジメチルシリル)型である。
合成法はいわゆるホスホルアミダイト法である。前述したように、脱保護は追
加の工程を必要とする。実施例5
実施例1において得られた支持体を、反応器の中で、1%のジクロロメタンの
濃度のHCl溶液で洗浄する。Nu=Clのグリコール型の支持体が得られ、そ
して合成を再びホスホルアミダイト法の標準の条件下に実施する。オリゴヌクレ
オチドの処理および分離を実施例2におけるように実施する。約90%のON−
トリチルオリゴヌクレオチドが得られる。実施例6
ガラス繊維のディスク(φ4.7cm、1g、f.WATMAN(商品名))
の形態の膜を実施例1のように処理する。
20μmolのオキシ基/1gの支持体の容量をもつ支持体が得られる。実施例7
実施例4において得られたディスクを使用して、ディスクを切断し(φ4mm
、1mg)そして合成、処理およびオリゴヌクレオチドd(AGTC)の分離を
実施例3のように実施する。
少なくとも90%のON−トリチルオリゴヌクレオチドが得られる。実施例8
カルボキシメチルを含有する支持体CPG CML(商品名)00350C(
CPG INC)の1gを、10%のジクロロメタンの濃度のエチレンオキシド
の溶液の5mlで50℃の温度において1時間処理する。支持体を濾過により単
離し、ジクロロメタンで洗浄し、そして真空下に乾燥する。
50〜100μmolのオキシ基/1gの支持体の容量をもつ支持体が得られ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C08F 12/00 C08F 12/00
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 無機または有機のポリマーを固体の支持体として使用し、前記ポリマー は2価の炭化水素基を介してエポキシド基またはグリコール型の基に結合されて おり、後者の基は2つの隣接する飽和炭素から成り、その炭素上においてOHお よび求核性基がそれぞれ置換されていることを特徴とする、固体の支持体上にお ける合成により核酸を製造する方法。 2. 第2ヌクレオチドと支持体に結合した第1ヌクレオチドとの縮合と同一 の条件下でかつ同一のモノマー試薬を使用して、第1ヌクレオチドが有利には固 体の支持体に取り付けられ、前記条件およびモノマー試薬は固体の支持体上の核 酸合成の間に使用される普通の条件およびモノマー試薬であることができ、前記 第1ヌクレオチドは前記核酸の配列の中の第1ヌクレオチドに相当することを特 徴とする、請求項1に記載の方法。 3. 下記工程: 1)カップリング剤を使用して、他の3’末端または5’末端において前記固 体の支持体と結合された第1ヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドの5’また は3’OH基を、3’および5’位において保護されたモノマーのヌクレオチド 試薬のそれぞれ3’または5’位において置換されていてもよいホスフェート基 と縮合させ、 2)工程1)において得られたホスファイト型の中間ヌクレオチド結合を、そ れぞれ、ホスフェートまたはホスホロチオエートの結合に酸化または硫黄化し、 3)工程2)において得られた生成物の5’−Oまたは3’−O末端を脱保護 し、 4)核酸を合成するために付加すべきヌクレオチドが存在するときに、工程1 )〜3)を反復する、 を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。 4. 下記工程: 1)カップリング剤を使用して、固体の支持体のグリコール型の前記基の前記 OH基を、5’−Oおよび3−O位において保護されたモノマーのヌクレオチド 試薬の3’または5’位において置換されていてもよいホスフェートまたはホス ファイト基と縮合させ、 2)工程1)において得られた固体の支持体と第1ヌクレオチドとの間のホス ファイト型の共有結合を酸化または硫黄化し、 3)工程2)において得られた生成物の5’−Oまたは3’−O末端を脱保護 し、 4)工程3)において得られた生成物の5’OHまたは3’OH基を、それぞ れ5’−Oまたは3’−O位において保護されたモノマーのヌクレオチド試薬の 3’または5’位において置換されていてもよいホスフェート、ホスホロチオエ ートまたはホスファイト基と、前記カップリング剤を使用して、工程1)と同一 条件下に、縮合させ、 5)上記工程から生ずるホスファイトホスファイト型の中間ヌクレオチド基を 、それぞれ、ホスフェートまたはホスホロチオエート型の基に酸化または硫黄化 し、 6)工程5)において得られた生成物の5’−Oまたは3’−O末端を脱保護 し、 7)製造すべき核酸を得るために付加すべきヌクレオチドが存在するときに、 工程(4)、(5)および(6)を反復する、を含むことを特徴とする、請求項 1または2に記載の方法。 5. 核酸を支持体から分離し、そして塩基からそして、適当ならば、核酸の 2’−Oから保護基を除去する、最終工程を含むことを特徴とする、請求項4に 記載の方法。 6. 無水の酸性媒質中で、固体の支持体のグリコール型の前記基を与えるた めに、5’−または3’−OH基の脱保護用の通常の条件下において、前記固体 の支持体の前記エポキシド基を開環する前工程を含むことを特徴とする、請求項 4または5に記載の方法。 7. 下記式により表される化合物。 (式中、 −R1、R’1、R”1、R2およびR’2の1つは無機または有機のポリマーある いは無機または有機のポリマーで置換された炭化水素基を表し、そして その他は同一であるか、または異なっていてもよく、互いに独立して、Hまた は不活性基、例えば、特に1または2以上のハロゲンで、置換されていてもよい アルキル基を表し、 −Nuは求核性基、例えば、NH2、ハロゲン、−OAlk、−SAlk、−N HAlk、−NHAc、−OAc、−SAcまたは−N(Alk)2を表し、こ こでAlkおよびAcは、それぞれ、アルキルおよびアシル基を表し、前記基は 、特に1または2以上のハロゲンで、置換されていてもよい) 8. Nuが−N(Alk)2、−NHAc、−OAc、−SAcまたはハロ ゲンを表し、ここでAlkおよびAcは、それぞれ、1または2以上のハロゲン で置換されていてもよいC1−C4アルキルおよびアシル基を表すことを特徴とす る、請求項7に記載の化合物。 9. 前記固体の支持体が下記式の1つに相当することを特徴とする、請求項 7または8に記載の化合物。 (式中、R1、R2およびNuは請求項7で定義された意味を有する) 10. 前記固体の支持体が下記式の1つに相当することを特徴とする、請求 項9に記載の化合物。 11. (R1およびR2)または(R’1およびR’2)が一緒になって、ポリ マーが置換されている環、特に複素環、を形成することを特徴とする、請求項7 〜9のいずれか一項に記載化合物。 12. (R1およびR2)または(R’1およびR2)が一緒になってリボ いる2’−O官能を表すことを特徴とする、請求項11に記載の組成物。 13. 前記固体の支持体が請求項7〜10いずれか一項に記載の化合物から 成ることを特徴とする、請求項1〜6いずれか一項に記載の方法。 14. 前記ヌクレオチドのモノマー試薬が、下記式に相当することを特徴と する、請求項2〜6および13いずれか一項に記載の方法。 式中、 −AはHまたは保護されていてもよいヒドロキシル基を表し、 −Bはその環外のアミン官能が保護されていてもよいプリンまたはピリミジンの 塩基であり、 −Cは5’−OH官能の通常の保護基であり、 −xは0または1であり、ここで a)x=1のとき: R3はHを表し、そしてR4は負に帯電した酸素原子を表すか、あるいはR3は酸 素原子であり、そしてR4は酸素原子または保護基を有する酸素原子を表し、そ して b)x=0のとき: R3は保護基を有する酸素原子であり、そしてR4はハロゲンまたは2置換アミン 基である) 15. モノマー試薬が式(III)に相当し、ここでxが0であり、R3が 保護基を有する酸素原子であり、そしてR4が2置換アミン基である、ホスホル アミダイト合成法であることを特徴とする、請求項14に記載の方法。 16. ポリマーがガラスの微小ビーズまたは微小繊維、特に多孔質のもの、 シリカ、金属酸化物、セルロースまたは有機ポリマー、特にセルロースの形態で あることを特徴とする、請求項1〜6および13いずれか一項に記載の方法。 17. ポリマーが、特にガラスまたはシリカの基材から作られた、無機ポリ マーであることを特徴とする、請求項1〜6および13いずれか一項に記載の方 法。
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