JP2000506849A - オリゴヌクレオチド類似体 - Google Patents

オリゴヌクレオチド類似体

Info

Publication number
JP2000506849A
JP2000506849A JP9531546A JP53154697A JP2000506849A JP 2000506849 A JP2000506849 A JP 2000506849A JP 9531546 A JP9531546 A JP 9531546A JP 53154697 A JP53154697 A JP 53154697A JP 2000506849 A JP2000506849 A JP 2000506849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
group
oligonucleotide
nucleoside
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9531546A
Other languages
English (en)
Inventor
バクスター,アンソニー・デイビッド
コリングウッド,スティーブン・ポール
ダグラス,マーク・エドワード
テイラー,ロジャー・ジョン
Original Assignee
ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト filed Critical ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト
Publication of JP2000506849A publication Critical patent/JP2000506849A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H21/00Compounds containing two or more mononucleotide units having separate phosphate or polyphosphate groups linked by saccharide radicals of nucleoside groups, e.g. nucleic acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Abstract

(57)【要約】 ヌクレオシド間結合の少なくとも1つは式 [式中、表記メチレン基はヌクレオシドの3'炭素原子に結合し、表記酸素原子は隣のヌクレオシドの5'炭素原子に結合し、R1は水素、ヒドロキシ、O-、チオール、S-、−NH2、または、式R1 a、−OR1 a、−SR1 a、−NHR1 bまたは−NR1 b1 c(ただし、R1 aは非置換または置換C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3−C8シクロアルキル、C6−C10アリールまたはC7−C13アラルキル基であり、R1 bおよびR1 cは、各々独立して、非置換または置換C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3−C8シクロアルキル、C6−C10アリールまたはC7−C13アラルキル基であるか、またはR1 bおよびR1 cはそれらが結合している窒素原子と共に5員または6員のヘテロ環を示す)で示される基であり、Xは酸素または硫黄である]で示される、ヌクレオシド間の結合により連結している10から200の天然および/または合成ヌクレオシド単位を有するオリゴヌクレオチド類似体。

Description

【発明の詳細な説明】 オリゴヌクレオチド類似体 本発明は、オリゴヌクレオチド類似体(analogues)、その製造、およびその使 用に関する。 本発明により、一本鎖および二本鎖核酸に良好にハイブリダイズする特性、R NaseH活性化特性、加水分解に対する良好な安定性、およびヌクレアーゼに よる開裂に対する良好な安定性を有するオリゴヌクレオチド類似体が製造でき、 アンチセンス相互作用などによる遺伝子発現の阻害剤として、および癌並びにイ ンフルエンザ、ヘルペスおよびHIVなどのウイルス等の疾患の処置における医 薬品としての使用に利点がある。 従って、本発明はヌクレオシド間の結合により連結している10から200個 の天然および/または合成ヌクレオシド単位を有するオリゴヌクレオチド類似体 を提供するものであって、かかるヌクレオシド間の結合の少なくとも1つは式 [式中、 表記メチレン基はヌクレオシドの3'炭素原子に結合し、表記酸素原子は隣のヌ クレオシドの5'炭素原子に結合し、R1は水素、ヒドロキシ、O-、チオール、 S-、−NH2、または、式R1 a、−OR1 a、−SR1 a、−NHR1 bまたは−NR1 b1 c(ただし、R1 aは非置換または置換C1−C10アルキル、C2−C10アルケ ニル、C3−C8シクロアルキル、C6−C10アリールまたはC7−C13アラルキル 基であり、R1 bおよびR1 cは、各々独立して、非置換または置換C1−C10アル キル、C2−C10アルケニル、C3−C8シクロアルキル、C6−C10アリールまた はC7−C13アラルキル基であるか、またはR1 bおよびR1 cはそれらが結合して いる窒素原子と共に5員または6員のヘテロ環を示す)で示される基であり、X は酸素または硫黄である] で示される。 オリゴヌクレオチド類似体のヌクレオシド単位数は、オリゴヌクレオチド類似 体が標的とする核酸配列の性質により、例えば15−100に変化し得る。好ま しくは、オリゴヌクレオチド類似体は15−40、特に15−25のヌクレオシ ド単位を有する。オリゴヌクレオチド類似体は、より好ましくは、ある標的に対 して15−20ヌクレオシド単位、別の標的に対して20−25ヌクレオシド単 位、さらに別の標的に対して18−25ヌクレオシド単位、またさらに別の標的 に対して18−22ヌクレオシド単位を有し得る。 本発明のオリゴヌクレオチド類似体における式Iで示されるヌクレオシド間結 合の数は所望の特性によって変化し得る。例えば、ある目的においては、式Iで 示されるヌクレオシド間結合は1つで十分であり、一方、別の目的においては、 全てのヌクレオシド間結合が式Iで示されることがあり、これは同一または相違 することがある。ほとんどの場合、ヌクレオシド間結合の75%まで、例えば5 0%まで、特に25%までが式Iで示されるものであり得る。 本発明のいくつかの態様において、オリゴヌクレオチド類似体における少なく とも2つ、例えば2、3、4、5または6つの連続的なヌクレオシド間結合(こ れは同一でも相違してもよい)は式Iで示される。オリゴヌクレオチド類似体の 各末端には、このような連続的なヌクレオシド間結合の配列があり得、通常、別 のヌクレオシド間結合を有するヌクレオシド配列の間に1つの連続した式Iで示 されるヌクレオシド間結合がある。式Iで示されるヌクレオシド間結合を2つ以 上有する本発明の別の態様において、式Iで示されるヌクレオシド間結合は、例 えばオリゴヌクレオチド類似体の全長において、またはオリゴヌクレオチド類似 体の一端または両端領域において、またはオリゴヌクレオチド類似体の中間領域 において、他のヌクレオシド間結合と交替し得る。 全てのヌクレオシド間結合が式Iで示されるものではない本発明の態様におい て、残りのヌクレオシド間の結合は、天然ホスホジエステル結合または他の合成 代替結合、例えばホスホチオエート、ホスホロジチオエート、アルキルホスホネ ート(−O−P(O)(R)O−)、ホスホルアミデート、短鎖アルキル、シクロア ルキル、短鎖ヘテロ原子、−NHCOCH2−、−CH2NHCO−、−CONH CH2−、−CH2CONH−、−CH2NHO−、−CH2N(CH3)O−、−C H2ON(CH3)−、−CH2N(CH3)N(CH3)−または−ON(CH3)CH2− 結合、またはかかる結合を2つ以上組合せたものであり得る。好ましくは、残り のヌクレオシド間結合は、ホスホジエステル、ホスホチオエートまたはホスホロ ジチオエート結合、またはこれら3つの型を2つ以上混合したもの、特にホスホ ジエステル、ホスホチオエート、またはホスホジエステルおよびホスホチオエー ト結合を混合したものである。ある特に好ましい態様において、残りのヌクレオ シド間の結合はホスホチオエート結合である。好ましくは、ホスホチオエート結 合はヌクレオシド間結合の50%以下である。 本発明のある態様において、オリゴヌクレオチドは、式Iで示されるヌクレオ シド間結合、またはそれとホスホチオエートまたはホスホジエステル結合が組み 合わされたものを有する2つの領域の間に、ホスホジエステルおよび/またはホ スホチオエートおよび/またはホスホロジチオエートによるヌクレオシド間結合 を有する領域、特に、式Iで示されるヌクレオシド間結合、またはそれとホスホ チオエートまたはホスホジエステル結合が組み合わされたものを有する2つの領 域の間にホスホチオエート結合を有する領域を含む。 いくつかの特に好ましい態様において、本発明のオリゴヌクレオチド類似体は 、式Iで示されるヌクレオシド間結合によってのみ連結したヌクレオシドを有す る2つの領域の間に、ホスホチオエート結合により連結した少なくとも6つのヌ クレオシドからなる領域を含む。 本発明のオリゴヌクレオチド類似体において、ヌクレオシド単位は、天然また は合成ヌクレオシドであり得、これは、プリンまたはピリミジン塩基、例えばア デニン、グアニン、シトシン、チミンまたはウラシル、または上記の塩基の類似 体、例えば2−アミノアデニン、6−ヒドロキシプリン、5−メチルシトシン、 5−プロピニルシトシン、5−フルオロウラシル、5−プロピニルウラシルまた はジヒドロウラシルを有し、かかる塩基はフラノース糖の1'炭素原子に結合し ている。当業者により良く理解されているように、オリゴヌクレオチドをアンチ センス反応に使用する場合、ヌクレオシド配列は標的RNA配列に相補的になる ように選択する。例えば、本発明のオリゴヌクレオチド類似体はヒトc−raf キナーゼのmRNA領域に相補的であり得、その場合、好ましい配列はWO95 /32987の配列番号8に記載の 5'−TCC CGC CTG TGA CAT GCA TT−3'であるか、 または本発明のオリゴヌクレオチド類似体はヒトPKC−αのmRNA領域に相 補的でり得、その場合、好ましい配列はWO95/02069の配列番号2に記 載の 5'−GTT CTC GCT GGT GAG TTT CA−3'である。 本発明のいくつかのオリゴヌクレオチド類似体において、例えば特定の標的に 対する結合親和性を高めるため、および/またはヌクレアーゼに対する抵抗性を 高めるために、少なくとも1つのヌクレオシドをその2'位で修飾する。全ての ヌクレオシドをこのように修飾し得るか、または80%まで、例えば70%まで 、60%まで、50%まで、40%まで、30%まで、20%まで、または10 %までのヌクレオシドをこのように修飾し得る。2'修飾原子および基、すなわ ち、水素原子またはヒドロキシ基の代わりにヌクレオシドの2'位に結合して修 飾し得る原子または基は、フッ素、塩素および臭素原子などのハロゲン原子;C1 −C10非置換または置換アルキル基、例えば、メチル、トリフルオロメチル、 エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチルまたはデシル;C6 −C10アリール基、例えば、フェニル、トリルまたはキシリル;C7−C13アラ ルキル基、例えば、ベンジル;アミノ、C1−C10アルキルアミノ、例えばメチ ルアミノ、エチルアミノまたはオクチルアミノ;C1−C10アルキルチオ、例え ば、メチルチオ、エチルチオまたはオクチルチオ;アジド;硝酸;亜硝酸;シア ニド;シアネート;メタンスルホネート;C1−C10アミノアルキルアミノ;式 −OR2(式中、R2はC1−C10脂肪族基である)で示される基;置換シリル; RNA開裂基;コレステリル基;コンジュゲート;リポーター基;オリゴヌクレ オチドの薬物動態学特性を改善する基である挿入基;およびオリゴヌクレオチド の薬力学特性を改善する基が含まれる。 好ましい2'位修飾原子および基は、ハロゲン原子、特にフッ素、および式− OR2(式中、R2はC1−C10脂肪族基であり、これは、メチル、エチル、イソ プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、デシル、トリフルオロメチル、エトキ シエチル、メトキシエチル、またはブトキシエチルなどの非置換または置換C1 −C10アルキル基、または、ビニル、アリルまたはメタリルなどのC2−C6アル ケニル基であり得る)で示される基である。特に好ましい修飾原子および基は、 フッ素および式−OR2(式中、R2は非置換または置換C1−C10アルキル基、 好ましくはC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ置換C1−C4アルキルである )で示される基、または式−(CH2CH2O)−n3(式中、R3はメチルまたは エチルであり、nは2−4である)で示される基である。特に好ましい式−OR2 で示される基は、式中R2がメチル、エチル、メトキシエチル、エトキシエチル または式−(CH2CH2O)−3CH3で示される基であるものである。 2'位が修飾されたヌクレオシドが存在する場合、本発明のオリゴヌクレオチ ド類似体は、例えば、2'位が修飾され、ホスホジエステル・ヌクレオチド間結 合により連結した少なくとも2つの連続したヌクレオシドを有し得、および/ま たは2'位が非修飾のヌクレオシドと2'位が修飾されたヌクレオシドの5'炭素 原子の間に式Iで示されるヌクレオシド間結合を有し得る。 当業者にも良く理解されているように、オリゴヌクレオチド類似体の末端ヌク レオシドはそれぞれ遊離5'および3'ヒドロキシ基を有し得るか、または、該ヒ ドロキシ基の一方または両方は、リン酸、チオール、アルキルチオ、チオアルキ ル、ホスホチオエート、アミノアルキル、アクリジニル、コレステリルまたはフ ルオレセイン基などの修飾基により置換されていてもよい。 式Iで示される結合において、置換アルキル、アルケニル、シクロアルキル、 アリールまたはアラルキル基といったR1 a、R1 bまたはR1 cは、例えば、ヒドロ キシ、C1−C4アルコキシ、ハロゲン(好ましくは塩素またはフッ素)、シアノ、 トリ(C1−C15ヒドロカルビル)シリル、または一級、二級または三級アミノに より置換されていてもよい。 式I(式中、R1はR1 a、−OR1 aまたは−SR1 aである)で示される結合に おいて、R1 aがC1−C10アルキルである場合、R1 aは、例えば、メチル、エチ ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシ ル、オクチル、ノニルまたはデシル、好ましくはC1−C4アルキルであり得;R1 a がC2−C10アルケニルである場合、R1 aは、ビニル、アリル、メタリル、1 −プロペニル、イソプロペニル、2−ブテニル、1−ブテニル、イソブテニル、 ペンテニル、ヘキセニル、オクテニルまたはデセニル、好ましくはC2−C5アル ケニルであり得;R1 aがC3−C8シクロアルキルである場合、R1 aは、例えば、 シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、メチルシクロペンチル、シク ロヘキシル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、シクロヘプチル またはシクロオクチル、好ましくはC5−C8シクロアルキルであり得;R1 aがC6 −C10アリールである場合、R1 aは、例えば、フェニル、o−トリル、m−ト リル、p−トリル、o−キシリル、m−キシリル、p−キシリルまたはナフチル 、好ましくはC6−C8アリールであり得;R1 aがC7−C13アラルキルである場 合、R1 aは、例えば、ベンジル、4−メチルベンジル、2−フェニルエチル、2 −フェニルプロピル、3−フェニルプロピルまたはジフェニルメチル、好ましく はC7−C9アラルキルであり得る。R1が−NHR1 bである場合、R1は、C1− C10アルキルアミノ、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミ ノ、ブチルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキシルアミノ、オクチルアミノまたはデ シルアミノ、好ましくはC1−C4アルキルアミノ;C2−C10アルケニルアミノ 、例えば、アリルアミノ、メタリルアミノ、1−プロペニルアミノ、イソプロペ ニルアミノ、イソブテニルアミノ、ヘキセニルアミノ、オクテニルアミノまたは デセニルアミノ、好ましくはC3−C5アルケニルアミノ;C3−C8シクロアルキ ルアミノ、例えば、シクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロペンチ ルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロヘプチルアミノ、シクロオクチルアミ ノまたはジメチルシクロヘキシルアミノ、好ましくはC5−C8シクロアルキルア ミノ;C6−C10アリールアミノ、例えば、フェニルアミノ、オルト−、メタ− またはパラ−トリルアミノ、オルト−、メタ−またはパラ−キシリルアミノまた はナフチルアミノ、好ましくはC6−C8アリールアミノ;C7−C13アラルキル アミノ、例えば、ベンジルアミノ、4−メチルベンジルアミノ、2−フェニルエ チルアミ ノ、3−フェニルプロピルアミノまたはジフェニルメチルアミノ、好ましくはC7 −C9アラルキルアミノであり得る。R1が−NH1 b1 cである場合、R1は、ジ (C1−C10アルキル)アミノ、例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチ ルエチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジブチルアミノまたはジオクチルアミ ノ、好ましくはジ(C1−C4アルキル)アミノ;N,N−ジ(C2−C10アルケニル) アミノ、例えば、ジアリルアミノ、ジメタリルアミノ、アリメタリルアミノ、ジ プロペニルアミノ、ジブテニルアミノ、ジペンテニルアミノ、ジヘキセニルアミ ノ、ジオクテニルアミノまたはジデセニルアミノ、好ましくはジ(C3−C5アル ケニル)アミノ;N,N−ジ(C3−C8シクロアルキル)アミノ、例えば、ジシクロ プロピルアミノ、シクロプロピルシクロペンチルアミノ、ジシクロブチルアミノ 、ジシクロペンチルアミノ、ジシクロヘキシルアミノ、ジシクロヘプチルアミノ またはジシクロオクチルアミノ、好ましくはN,N−ジ(C5−C8シクロアルキル )アミノ;N−C3−C8シクロアルキル−N−C1−C10アルキルアミノ、例えば 、N−シクロペンチル−N−メチルアミノ、N−シクロペンチル−N−エチルア ミノ、N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ、N−シクロヘキシル−N−エチ ルアミノ、好ましくはN−(C5−C8シクロアルキル)−N−C1−C4アルキルア ミノ;N−C6−C10アリール−N−C1−C10アルキルアミノ、好ましくはN− C6−C8−アリール−C1−C4アルキルアミノ、例えばN−フェニル−N−メチ ルアミノ、N−トリル−N−メチルアミノまたはN−フェニル−N−エチルアミ ノ;N,N−ジ(C7−C13アラルキル)アミノ、例えばジベンジルアミン、ジ(4 −メチルベンジル)アミン、ジ(フェニルエチル)アミノまたはジ(フェニルプロピ ル)アミノ、好ましくはN,N−ジ(C7−C9アラルキル)アミノ;またはN−C7 −C13アラルキル−N−C1−C10アルキルアミノ、好ましくはN−C7−C9ア ラルキル−N−C1−C4アルキルアミノ、例えばN−ベンジル−N−メチルアミ ノまたはN−ベンジル−N−エチルアミノまたは窒素原子を経由して式Iの表記 リン原子に結合した5または6員のN−ヘテロ環基、例えば1−ピロリジニル、 1−ピペリジル、1−ピペラジニルまたはモルホリノであり得る。上記の基はい ずれも前記したように非置換または置換され得る。 ある好ましい態様において、R1は水素、ヒドロキシ、O-、SH、S-、非置 換または置換C1−C4アルキルまたはフェニル基、式−OR1 a(式中、R1 aは非 置換または置換C1−C4アルキル、C3−C5アルケニル、C5−C8シクロアルキ ルまたはC7−C9アラルキル基である)で示される基、または式−SR1 a(式中 、R1 aは非置換または置換C1−C4アルキルまたはフェニル基である)で示され る基であり、上記において選択した置換基は前記した通りである。ある特に好ま しい態様において、R1は水素、ヒドロキシ、O-、SH、S-、メトキシ、エト キシまたは2−シアノエトキシである。 式IにおけるR1がO-である場合、本発明のオリゴヌクレオチド類似体は、医 薬的に許容される塩の形であり、例えば金属塩、好ましくはアルカリ金属塩、ま たは非置換または置換アンモニウム塩、例えばモノ−、ジ−またはトリ−C1− C10アルキル−またはヒドロキシアルキル−アンモニウム塩、N−エチルピペリ ジニリウム塩またはN,N1−ジメチルピペラジニリウム塩であり得る。R1がO- である特に好ましい態様において、オリゴヌクレオチド類似体はナトリウムまた はアンモニウム塩の形である。 式Iにおけるリン原子がキラル中心である場合、リン位における立体化学によ り、ハイブリダイゼーションおよびヌクレアーゼに対する抵抗性および生物学的 効力に違いが認められることがある。 中、nは8−198であり、各Vは、独立して、天然または合成ヌクレオシド基 であり、各n+2個の残基Vは、隣接基Vと同一または相違し、各Lはヌクレオ シド間結合であり、各n+1個の結合Lは隣の結合Lと同一または相違し、少な くとも1つのLは式Iで示されるものである)で示される基により示され得る。 本発明はまた、式Iで示されるヌクレオシド間結合を少なくとも1つ有するオ リゴヌクレオチド類似体、例えば2−200ヌクレオシド単位を有するオリゴヌ クレオチド、例えば前記したオリゴヌクレオチド類似体を製造する方法を提供す るものであって、かかる方法は、(i)5'−ヒドロキシ基を有する天然または 合成ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオチド(A)、および3'位に該5'−ヒド ロキシ基と反応する基を有する天然または合成ヌクレオシドまたはジヌクレオチ ド(B)との間で、所望の数のヌクレオシドを有するオリゴヌクレオチドが得ら れるまで、カップリング反応または連続的カップリング反応を行い、ここで、少 なくとも1つの上記のカップリング反応において、(B)は式 [式中、 B1はヌクレオシド塩基であり、R4はヒドロキシ保護基であり、R5は水素、ヒ ドロキシまたは2'修飾原子または基であり、M+は金属あるいは非置換または置 換アンモニウムイオン、または、ピロリジン、ピペリジン、N−エチルピペリジ ン、N,N1−ジメチルピペラジン、モルホリンまたは1,8ジアザビシクロ[5. 4.0]ウンデック−7−エン(DBU)などのヘテロ環状塩基のカチオンであり 、Xは酸素または硫黄である] で示されるヌクレオシドであり、立体障害の大きい有機酸ハロゲン化物または無 水物の存在下で(A)と反応させ、式 [式中、 Xは酸素または硫黄である] で示されるホスフィネートによるヌクレオシド間結合を有するオリゴヌクレオチ ド類似体を合成し、(ii)(a)ホスフィネート結合を酸化するか、または(b)ホ スフィネート結合を硫化するか、または(c)ホスフィネート結合を式R1 aY( 式中、R1 aは前記で定義した通りであり、Yは脱離原子または基である)で示さ れる化合物と反応させるか、または(d)ホスフィネート結合を酸化し、式R1 a OHで示されるアルコール、または式R1 bNH2またはR1 b1 cNH(式中、 R1 a、R1 bおよびR1 cは前記で定義した通りである)で示されるアミンと反応さ せるか、または(e)ホスフィネート結合をシリル化し、シリル結合をチオアル キル化またはチオアリール化剤と反応させ、式I(式中、R1は−SR1 aであり 、R1 aは前記で定義した通りである)で示されるホスフィネート結合を形成する ことを含む。 前記で定義した方法は、溶液中または固体担体上で、例えば公知のオリゴヌク レオチド合成法を用いて行い得る。この方法で得られたオリゴヌクレオチド類似 体を反応させ、保護基R4(ただし、R4はオリゴヌクレオチド類似体の末端ヌク レオシドである)を水素または前記した5'修飾基で置換してもよい。 本発明のオリゴヌクレオチド類似体は、固相合成法により、例えばH−ホスホ ネート、ホスホトリエステルまたはホスホルアミジト法を用いて、またはそれら の方法を2つ以上組み合わせて、例えば市販の核酸シンセサイザーを用いて機械 で製造し得る。固相合成法は、固相支持体に付着したヌクレオシドまたはオリゴ ヌクレオチド(A)を用いて(i)前記した連続的カップリング反応、および( ii)上記工程を行い、次いで、(iii)固相支持体からオリゴヌクレオチドを脱 着し、保護基を脱離し、5'末端遊離ヒドロキシル基を有するオリゴヌクレオチ ドを得、(iv)所望により5'遊離ヒドロキシル基を反応させて5'末端に修飾基 を導入することを含み得る。 式IIで示されるヌクレオシドにおいて、B1は前記したプリンまたはピリミジ ン塩基またはその類似体であり得る。B1が天然ヌクレオシド塩基、より好まし くはピリミジン塩基、特にチミンである化合物が好ましい。R4は望ましくない 反応から5'ヒドロキシル基を保護できる任意のヒドロキシ保護基であり得る。 このような基はよく知られており、これにはC1−C10脂肪族基、例えばアルキ ル;C3−C8シクロ脂肪族基、例えばシクロアルキル;C6−C10芳香族基、例 えばアリール;C7−C40アラリファティック基、例えばアラルキル、またはC1 −C4アルコキシ置換アラルキル基;式−COR6または−SO26(式中、R6 はC1−C10脂肪族基、C3−C8シクロ脂肪族基、C6−C10芳香族基またはC7 −C40アラリファティック基である)で示される基;およびトリ(C1−C15ヒド ロカルビル)シリル基が含まれる。好ましくは、R4は、オリゴヌクレオチド合成 に慣用的に使用されている5'保護基であり、特にメトキシトリチル、ジメトキ シトリチルまたはトリスtert−ブチルトリチル基である。2'修飾原子また は基であるR5は前記した原子または基であり得;好ましくはR5は水素である。 M+は、例えば、アルカリ金属イオン、または、好ましくは非置換アンモニウム イオン、モノ−、ジ−またはトリ−C1−C10アルキル−またはヒドロキシアル キル−アンモニウムイオン、またはピロリジン、ピペリジン、N−エチルピペリ ジン、N,N−ジメチルピペラジン、モルホリンまたはDBUなどのヘテロ環状 塩基のカチオンであり得る。特に好ましいM+はトリエチルアンモニウムイオン である。 式IIで示されるヌクレオシドの好ましい立体異性体は、式 [式中、 B1、R4、R5、XおよびM+は前記で定義した通りである] で示されるものである。 式IIで示されるヌクレオシドは、a)式 [式中、 B1およびR4は前記で定義した通りであり、R5 aは水素、フッ素、または−OR2 (ただし、R2は前記で定義した通りである)であり、Lは脱離原子または基、 好ましくはヨウ素原子である] で示される化合物を、カリウムビス(トリメチルシリル)アミドなどの塩基の存在 下、テトラヒドロフラン(THF)中、−80℃から40℃で(1,1−ジエトキ シエチル)ホスフィン酸エチルと反応させると、式 [式中、 B1およびR5 aは前記で定義した通りである] で示される化合物が得られ、 b)式IVで示される化合物を、1%エタノール含有クロロホルム中、アルゴン下 、周囲温度で塩化トリメチルシリルと反応させると、リンに結合した保護ケター ル基が水素で置換され、 c)b)で得られた生成物をチタニウム(IV)イソプロポキシドの存在下、乾燥 THF中、周囲温度でアセトンと反応させると、式 で示される化合物が得られ、 d)式Vで示される化合物を、THF中、周囲温度でテトラ−n−ブチルアンモ ニウムフルオライドおよび酢酸と反応させると、tert−ブチルジフェニルシ リル保護基が脱離し、 e)得られた5'−ヒドロキシ含有化合物を、有機塩基の存在下、式R4Y(式中 、R4は前記で定義した通りであり、Yはハロゲンである)で示される化合物と 反応させると、 式 [式中、 B1、R4およびR5 aは前記で定義した通りである] で示される化合物が得られ、 f)式VIで示される化合物を、無水エタノール中でアルカリ金属メトキシドを用 いて、または水中でDBUを用いて、周囲温度で反応させると、エチル基が脱離 し、−C(CH3)2OH基が水素で置換され、 g)所望であれば、かかる生成物をアンモニアまたはアミンで処理し、対応する 非置換または置換アンモニウム塩を形成し、 h)所望であれば、例えば、J.Org.Chem.1995,60,8241に記載の方法を用いて、 塩化ピバロイル、次に、(CH3)3Si−S−Si(CH3)3と反応させることなどに より、かかる生成物を硫化すると、式II(式中、Xは硫黄である)で示されるヌ クレオシドが得られる。 式IV、VまたはVIで示される化合物は、例えば2'修飾原子または基をヌクレ オシドに導入する慣用的な方法を用いて、2'位に別の修飾原子またはR5基を導 入し得る。 式IIIで示される化合物は、WO92/20823に記載の方法により製造し た、式 [式中、 B1およびR5 aは前記で定義した通りである] で示されるアルデヒドを、無水エタノール中、周囲温度で、NaBH4と反応さ せることにより対応するアルコールに還元し、得られたアルコールを2,6−ル チジンの存在下、乾燥ジメチルホルムアミド中、0℃から30℃でヨウ化メチル トリフェノキシホスホニウムと反応させることにより製造し得る。 (1,1−ジエトキシエチル)ホスフィン酸エチルはEP0307362に記載 のように製造し得る。 固相合成を用いる典型的な方法では、5'保護ヒドロキシル基を有する天然ま たは合成ヌクレオシドを、無水コハク酸などのリンカーを用いて、長鎖アルキル アミノ基を含有する制御多孔性ガラス(CPG)などの不活性なシリカ基本支持 体に3'位において共有結合させ、固相支持体に付着した3'−末端ヌクレオシド を得る。固相支持体は、所望のオリゴヌクレオチドの3'末端修飾基として働く 基も含有し得る。次いで、付着した末端ヌクレオシドの5'ヒドロキシ上の保護 基、例えばジメトキシトリチル基を脱離すると、5'遊離ヒドロキシ基が得られ る。次いで、末端ヌクレオシドを、保護した、例えばジメトキシトリチル保護し た5'ヒドロキシル基を有し、3'位に、末端ヌクレオシド上の5'遊離ヒドロキ シ基と反応する、または活性化されて反応性を示す基を有する天然または合成ヌ クレオシドまたはジヌクレオチド(B)とカップリングさせると、固相支持体に 付着した二量体オリゴヌクレオチド(または(B)がジヌクレオチドの場合には 、三量体オリゴヌクレオチド)が得られる。付着したオリゴヌクレオチド上の5 '保護基を脱離した後、3'反応基を有する天然または合成5'保護ヌクレオシド またはジヌクレオチド(B)を用いて反応サイクルを、所望の数のオリゴヌクレ オチドを有するオリゴヌクレオチドが合成されるまで繰り返す。 式Iで示されるもの以外のヌクレオシド間結合を形成するために、ヌクレオシ ドまたはジヌクレオチド(B)の3'位にある反応性基、または活性化されて反 応性を示す基を、慣用的なオリゴヌクレオチド合成法により選択し、これは、例 えば、H−ホスホネート基、ホスホルアミジト基またはホスホジエステル基であ り得る。かかるヌクレオシド間結合、例えば、ホスホトリエステル、ホスホチオ エートまたはホスホロジチオエート結合を形成するために、カップリング反応、 および必要であれば、続いて酸化、硫化または他の処理を、慣用的な方法を用い て行い得る。 本発明のオリゴヌクレオチド類似体の製造において、少なくとも1つのカップ リング反応は、(B)として式IIで示されるヌクレオシドを用いて、これを固相 合成で固体支持体に付着したヌクレオシドまたはオリゴヌクレオチド(A)と、 立体障害のある有機酸ハロゲン化物または無水物、例えば、塩化ピバロイル、塩 化アダマントイル、2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロライド 、塩化ジフェニルホスフィン酸、塩化ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル) ホスフィン酸、2−クロロ−2−オキソ−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキ サホスフィナンまたはビス(ペンタフルオロフェニル)無水物の存在下で反応させ る。好ましくは、環に3級窒素原子を有するヘテロ環状塩基、または該塩基の酸 化物、例えばピリジン、キノリン、N−メチルイミダゾールまたはピリジン−N −オキシド、特にアセトニトリルなどの有機溶媒の存在下、反応を行う。カップ リング反応は、周囲温度またはやや高温、例えば50℃までで行い得る。 (B)として式IIで示されるヌクレオシドを用いたカップリング反応により形 成された式IAで示されるホスフィネートによるヌクレオシド間結合を、次のカッ プリング反応を行う前、または、好ましくは、所望の数のヌクレオシドを有する オリゴヌクレオチド類似体を合成した後、酸化または硫化し、その時に、式IIで 示されるヌクレオシドを用いた他のカップリング反応により形成された1つ以上 の他のホスフィン酸によるヌクレオシド間結合、または3'Hホスホネート置換 ヌクレオシドを用いたカップリング反応により形成された亜リン酸結合が共に酸 化または硫化されることがある。酸化(ii)(a)は、ヨウ素および水、またはtert −ブチルヒドロペルオキシドを用いて処理することにより、例えば亜リン酸によ るヌクレオシド間結合の慣用的な酸化法を用いて行い得る。硫化(ii)(b)は、硫 黄を用いて、3級アミンの存在下、有機溶媒、通常二硫化炭素中、例えば既知の 方法を用いて処理することで行い得る。 式IAで示されるホスフィネートによるヌクレオシド間結合と式R1 aY(式中、 R1 aおよびYは前記で定義した通りであり、Yは好ましくはハロゲン原子または トリフルオロメタンスルホネート基である)で示される化合物との反応(ii)(c) は、R1 aがアルキル、シクロアルキルまたはアラルキルである場合、公知のアル キル化法を用いて、例えば、式IAで示されるホスフィネートによる結合を式R1 a Y(式中、Yはハロゲンである)で水素化ナトリウムなどの強塩基の存在下、反 応させることにより行い得る。R1 aYがハロゲン化アルケニルまたはアリールま たはトリフラートの場合、ホスフィネートによる結合とR1 aYとの間の反応は、 公知の方法を用いて、例えばPd(PPh3)4などのパラジウム触媒および3級ア ミンの存在下、例えばY.Xu et al.,Tetrahedron Lett.,30,949(1989)またはK.S. Petrakis et al.,J.Am.Chem.Soc.,109,2831(1987)に記載されているように行い 得る。 次のカップリング反応の前、または所望の数のヌクレオシドを有するオリゴヌ クレオチドが合成された後、式R1 aOHで示されるアルコールを用いる式IAで示 されるホスフィネートによるヌクレオシド間結合の酸化反応(ii)(d)は、ヨウ素 、四塩化炭素またはブロモトリクロロメタンなどの酸化剤を用いて、式R1 aOH で示されるアルコールおよびピリジンなどの塩基の存在下、例えば亜リン酸によ るヌクレオシド間結合の酸化に慣用的な条件下で行い得る。 式IAで示されるホスフィネートによるヌクレオシド間結合の酸化反応(ii)(d) は、次のカップリング反応の前、または所望の数のヌクレオシドが合成された後 、式R1 bNH2またはR1 b1 cNH(式中、R1 bおよびR1 cは前記で定義した通 りである)で示されるアミン、および四塩化炭素またはブロモトリクロロメタン またはヨウ素を用いて行い得、それぞれ、R1が−NHR1 bまたは−NH1 b1 c である本発明のオリゴヌクレオチド類似体が得られる。この反応は、アサトン・ トッド(Atherton-Todd)反応で公知の条件および方法を用いて行ってよい。 式IAで示されるホスフィネート結合の反応(ii)(e)は、公知のシリル化法を用 いて、例えばハロゲン化トリアルキルシリルおよび例えばトリエチルアミンなど の塩基を用いて結合をシリル化し、シリル結合を、式ArSO2SR1 a(式中、R1 a は前記で定義した通りであり、Arはフェニルまたはトリルなどの芳香族基で ある)で示されるチオスルホネートなどのチオアルキル化またはチオアリール化 剤で反応させることにより行い得る。この反応に適当な方法は、W.K.D.Brill,Te trahedron Lett,36,703(1995)に記載されている。 式IAで示されるホスフィネート結合を反応させて、リンに結合している水素原 子をアミノなどの反応性置換基を有するR1基で置換する際に、R1導入反応時に 、もしその反応条件下で反応性があるならば保護し、次いで脱保護すべきである ことは当業者には自明である。 所望の数のヌクレオシドを有するオリゴヌクレオチド類似体が固体支持体上で 合成されれば、例えば濃アンモニア水で処理するなどの慣用的な方法を用いて固 体支持体から脱着し、またこの処理によりオリゴヌクレオチドの合成に使用した 1つ以上のヌクレオシドの環外窒素原子に存在し得る保護基が脱離し、処理前後 に、ジメトキシトリチル基などのヒドロキシ保護基を脱離し、これはまた慣用的 な方法で、例えばトリフルオロ酢酸などの水性有機酸で処理することにより行い 得る。 固体支持体からオリゴヌクレオチドを脱着する前後に、脱保護の際に生成した 5'末端ヒドロキシルを、例えばBeaucage and lyer,Tetrahedron 49,1925-63(19 93)により記載された方法を用いて反応させると、リン酸基などの5'修飾基また は前記した他の5'末端修飾基を導入することができる。 前記した合成法の別法では、式IIで示されるヌクレオシドを、式[式中、 B1、R1、R4およびR5は前記で定義した通りであり、B2はヌクレオシド塩基 であり、これはB1で前記した天然または合成ヌクレオシド塩基であり得、R6は 水素、ヒドロキシ、または前記R5で定義した2'修飾原子または基であり、R7 はヌクレオシドの5'ヒドロキシル基と反応するか、または活性化されて反応性 を示す基である] で示されるジヌクレオチドで置換してもよい。 この別法では、式VIIIで示されるジヌクレオチドのR7O基はH−ホスホネー ト基であり得、その場合、式VIIIで示されるジヌクレオチドを、固相合成で固体 支持体に付着したヌクレオシドまたはオリゴヌクレオチド(A)で、立体障害の ある有機酸ハロゲン化物の存在下、例えば3'Hホスホネートを用いたオリゴヌ クレオチドの慣用的な合成法を用いて反応させ、亜リン酸によるヌクレオシド間 結合を形成させ、次いで、酸化、硫化または式R1 aYで示される化合物と反応さ せるか、または式IIで示されるヌクレオシドと(A)との反応により形成された 式IAで示されるホスフィネートによるヌクレオシド間結合について前記したよう な別の(ii)(a)から(ii)(e)の反応を行い得る。 この別法では、式VIIIで示されるジヌクレオチドのR7O基は、任意によりホ スホルアミジト基であり得、その場合、式VIIIで示されるジヌクレオチドは、例 えば3'ホスホルアミジトを用いた慣用的なオリゴヌクレオチド合成法により、 ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオチド(A)と反応し得る。 この別法の片方の態様において、式VIIIで示されるジヌクレオチドのR7O基 はホスホジエステル基であり得、その場合、式VIIIで示されるジヌクレオチドは 、例えば3'ホスホジエステルを用いた慣用的なオリゴヌクレオチド合成法によ り、ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオチド(A)と反応し得る。 式VIIIで示されるジヌクレオチドは、式IIで示されるヌクレオシドを、式 [式中、 B2およびB6は前記で定義した通りであり、R8はヒドロキシ保護基である] で示されるヌクレオシドと、カルビジイミドなどの脱水カップリング試薬または 立体障害のある有機酸ハロゲン化物または無水物の存在下で反応させて、 式 で示されるジヌクレオチドを生成し、所望により、式Xのヌクレオシド間結合を 前記した(ii)(a)から(ii)(e)のいずれかの反応にかけ、R8O−基をR7O−基 に変換することにより製造し得る。 ヒドロキシ保護基R8は、R4で前に特記した基から選択し得る。好ましくはR8 はヌクレオシド化学で慣用的に使用される3'保護基であり、特にtert−ブチル ジフェニルシリル基である。 式IXで示されるヌクレオシドは、3'保護天然または合成ヌクレオシドであり 、これは、水素、ヒドロキシまたは2'位に2'修飾原子または基を有し得る。か かるヌクレオシドは公知であるか、または公知の方法により製造し得る。 立体障害のある有機酸ハロゲン化物の存在下における式IIで示されるヌクレオ シドと式IXで示されるヌクレオシドとの間の反応は、好ましくは、ヘテロ環状塩 基またはその酸化物、および式IIで示されるヌクレオシドとヌクレオシドまたは オリゴヌクレオチド(A)との反応で前記した有機溶媒の存在下で行い得る。 R8O−基からR7O−基(式中、R8およびR7は前記で定義した通りである) への変換は、3'保護ヒドロキシル基から、H−ホスホネート、ホスホルアミジ トまたはホスホジエステル基などの5'ヒドロキシ基と反応する、または活性化 されて反応性を示す基に変換するための慣用的な方法を用いて行い得る。例えば 、保護基R8を脱離し、3'遊離ヒドロキシ基を形成し、これを次いで2−シアノ エチルビス(N,N−ジイソプロピル)ホスホルアミジトなどの脂肪族ビス(N,N −ジアルキル)ホスホルアミジトと反応させ、3'ホスホルアミジト基を形成させ 得る。 式VIII(式中、R5およびR6の一方または各々は前記で定義した2'修飾原子 または基であり、特に前記で定義した式−OR2で示される基である)で示され るジヌクレオチドは、新規である。式Xで示されるジヌクレオチドは新規である 。従って、本発明は、また、式 [式中、 B1、B2、R1、R4は前記で定義した通りであり、R5およびR6は前記で定義し た通りである、ただし、R1が水素以外の場合には、R5およびR6の少なくとも 1つは前記で定義した2'修飾原子または基であり、R9は、前記で定義したR7 またはR8であり、特に、R5が水素またはヒドロキシであり、R6が前記で定義 した2'修飾原子または基である場合、特に前記で定義した式−OR2で示される 基である] で示される新規ジヌクレオチドを提供する。 式VIII(式中、R1はC1−C10アルコキシである)で示されるジヌクレオチド は、式 [式中、 B1、R4およびR5は前記で定義した通りである] で示されるヌクレオシドを、式IXで示されるヌクレオシドで、ジメチルアミノピ リジンンなどの3級アミンおよびジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)な どの脱水剤の存在下で反応させると、式Xで示されるジヌクレオチドが生成し、 次いで、これを前記したように処理すると、式VIIIで示されるジヌクレオチドが 得られる。式XIIおよびIXで示されるヌクレオシド間の反応は周囲温度でTHF などの溶媒中で行い得る。 式XIIで示されるヌクレオシドは、式II(式XIIの酸の塩形)で示されるヌクレ オシドを慣用的な方法を用いて酸で処理することにより製造することができる。 式Iで示されるヌクレオシド間結合を少なくとも1つ有するオリゴヌクレオチ ド、例えば2−200ヌクレオシド単位を有するオリゴヌクレオチド、例えば前 記で定義したようなオリゴヌクレオチド類似体は、また、5'保護ヒドロキシ基 を有し、3'位に式[式中、 R1 aは前記で定義した通りであり、R10およびR11は各々独立して非置換または 置換C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C4−C10シクロアルキルアル キル、C6−C10アリールまたはC7−C13アラルキル基であるか、またはR10は 上記の基であり、R11は水素であるか、またはR10およびR11はそれらが結合し ている窒素原子と共に5−13員のヘテロ環を示す] で示される基を有するヌクレオシドを、5'遊離ヒドロキシ基を有する天然また は合成ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオチドを用いてヌクレオシドカップリン グ反応を行い、式 [式中、 R1 aは前記で定義した通りである] で示されるヌクレオシド間結合を有するオリゴヌクレオチド前駆体を形成し、か かる前駆体を酸化して、前駆体を式 [式中、 R1 aは前記で定義した通りであり、Xは酸素または硫黄である] で示されるヌクレオシド間結合を有するオリゴヌクレオチドに変換すると、式XV (式中、Xは酸素である)で示されるヌクレオシド間結合を有するオリゴヌクレ オチドが得られるか、または、前駆体を硫化することにより式XV(式中、Xは硫 黄である)で示されるヌクレオシド間結合を有するオリゴヌクレオチドが得られ る。 式XIVで示される結合を有する前駆体を形成する反応は、テトラゾールまたは 5−(4−ニトロフェニル)テトラゾールなどのアミン−プロトン化カップリング 触媒(活性化剤)の存在下で行い得る。反応は−20℃から50℃で、好ましく は室温で行い得る。得られた前駆体の酸化または硫化は、それぞれ亜リン酸ヌク レオシド間結合の酸化または硫化に使用した方法により行い得る。従って、酸化 はヨウ素および水で、またはtert−ブチルヒドロペルオキシドなどのヒドロペル オキシドで、例えばオリゴヌクレオチド合成における亜リン酸によるヌクレオシ ド間の結合の酸化で公知の条件および方法を用いて処理することにより行い得る 。硫化は硫黄を用いて、3級アミンの存在下、有機溶媒、通常二硫化炭素中、[ 3H]1,2−ベンゾジチオール−3−オン−1,1−ジオキシド(Beaucage試薬 )で処理、またはテトラエチルチウラムで処理することにより、例えば亜リン酸 によるヌクレオシド間結合の硫化で公知の方法を用いて処理することにより行い 得る。 5'保護ヒドロキシ基および3'位に式XIIIで示される基を有するヌクレオシド は、5'保護ヒドロキシ基を有し、3'位に式 [式中、 R1 aは前記で定義した通りであり、Zはハロゲンである] で示される基を有するヌクレオシドを、式 [式中、 R10およびR11は前記で定義した通りである] で示される化合物と反応させて製造し得る。反応は、有機溶媒、例えばクロロホ ルムなどのハロゲン化炭化水素中、ピリジンなどの3級窒素塩基の存在下、−7 8℃から50℃の温度で、好ましくは−30℃から25℃で行い得る。 5'保護ヒドロキシ基および3'位に式XVIで示される基を有するヌクレオシド は、5'保護ヒドロキシ基および3'位に式 で示される基を有するヌクレオシドを非酸化的にハロゲン化することにより製造 し得る。非酸化的ハロゲン化は、非酸化的ハロゲン化剤、例えばトリフェニルジ クロロホスホランまたはジクロロトリス(2,4,6−トリブロモフェノキシ)ホ スホランなどのハロホスホランなどを用いて、塩基、好ましくはピリジンなどの 3級窒素塩基の存在下、有機溶媒中(これはピリジンでもよいが、好ましくはク ロロホルムなどのハロゲン化炭化水素である)、−20℃から60℃の温度で、 好ましくは0℃から50℃で行い得る。 5'保護ヒドロキシ基および3'位に式XVIIIで示される基を有するヌクレオシ ドはWO96/08503に記載したように製造し得る。 式XVで示される結合を有するオリゴヌクレオチドが固体支持体上で形成されれ ば、処理して5'保護基を脱離し、得られた5'ヒドロキシ末端オリゴヌクレオチ ドを、保護5'ヒドロキシ基、および固体支持体に付着した脱保護オリゴヌクレ オチド上の5'遊離ヒドロキシ基と反応するか、または活性化されて反応性を示 す3'位の基を有する天然または合成ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオチドを 用いて、所望の長さのオリゴヌクレオチドが得られるまで、連続的にカップリン グ・サイクルを行う。従って、式XVで示される結合を有するオリゴヌクレオチド は、3'ホスホルアミジト、H−ホスホネート、ホスホジエステル基または式XII Iの3'基および5'保護ヒドロキシル基を有するヌクレオシドまたはオリゴヌク レオチドを用いてカップリングすると、鎖が伸長したオリゴヌクレオチドが得ら れ、所望の長さのオリゴヌクレオチドが得られるまでかかる任意の反応によりさ らに鎖を伸長し得る。3'ホスホルアミジト、H−ホスホネートまたはホスホジ エステル基を有するヌクレオシドまたはオリゴヌクレオチドを使用する場合、カ ップリング反応はオリゴヌクレオチド合成で公知の方法を用いて行い得る。式XI IIの3'基を有するヌクレオシドを使用する場合、カップリング反応は前記した ように行い得る。従って、3'ホスホルアミジトまたは式XIIIの3'基を使用する 場合、カップリング・サイクルには酸化または硫化が含まれるが、3'H−ホス ホネートを使用する場合には、鎖伸長反応が完了した後に酸化または硫化を行い 、3'ホスホジエステルを使用する場合には酸化する必要は全くない。 本発明のオリゴヌクレオチド類似体は、治療、例えばタンパク質により調節さ れている疾患を患うヒトまたは他の動物の処置に、または、インフルエンザ、ヘ ルペスおよびHIVなどのウイルスの処置に使用できる。従って、本発明はまた 有効成分として本発明のオリゴヌクレオチド類似体を含有する医薬組成物を提供 する。最適の投与量および処置計画は当業者によって容易に決定できる。約70 kgの体重の哺乳動物に投与する場合、投与量は1日当たり0.01から100 0mgであり得る。一般的に本発明の治療薬は、内服、例えば経口、吸入、静脈 内または筋肉内投与することが好ましい。経皮、局所または創傷内法、および坐 剤への包含などの他の方法も有用である。ある治療処置では医薬的に許容できる 担体と混合して使用することが好ましい。 本発明に記載のオリゴヌクレオチド類似体はヌクレアーゼによる分解に対して 驚くほど高い安定性を示す。また、相補的核酸鎖、特にRNA型のものと良好に 対を形成することが認められる。従って、本発明に記載のオリゴヌクレオチド類 似体は、特にアンチセンス技術、すなわち、適当な核酸の相補的ヌクレオチド配 列への結合による望ましくないタンパク質産物の発現阻害に特に適している(E P0266099、WO87/07300およびWO89/08146参照)。 それらは、例えば、核酸段階(例えば癌遺伝子)における生物活性タンパク質の 発現阻害により、感染および疾病の処置に使用できる。本発明に記載のオリゴヌ クレオチド類似体はまた診断剤にも適しており、一本鎖または二本鎖の核酸段階 における選択的相互作用によるウイルス感染または遺伝子関連疾患の検出のため の遺伝子プローブとして使用できる。特に、ヌクレアーゼに対する安定性が高い ことから、診断剤の使用はインビトロだけでなくインビボでも可能である(例え ば組織サンプル、血漿および血清)。この形式での使用の可能性は、例えばWO 91/06556に記載されている。 式XIで示される新規ジヌクレオチドは、例えば抗ウイルス剤などの医薬品とし て使用できる。 本発明に記載の医薬的に活性なオリゴヌクレオチド類似体およびジヌクレオチ ドは、非経口投与製剤または注射液の形で使用できる。この型の溶液は、好まし くは、等張水溶液または懸濁液であり、例えば、有効成分を単独で、または担体 例えばマンニトールと共に含有する凍結乾燥製剤の場合、使用前に調製すること が可能である。医薬製剤は滅菌し、および/または保存剤、安定化剤、湿潤剤お よび/または乳化剤、溶解剤、浸透圧を調節するための塩および/または緩衝液 などの添加剤を含むことができる。医薬製剤は、所望であれば薬理学的活性物質 、例えば抗生物質などをさらに含有することができ、これはそれ自体公知の方法 で、例えば慣用的な溶解または凍結乾燥法を用いて調製し、約0.1から90% 、特に約0.5%から約30%、例えば1%から5%の有効成分を含有する。 本発明を以下の実施例により説明する。 実施例に使用した化合物およびその前駆体は以下のように製造する。これらの 化合物および実施例の全31Pデータは1Hデカップリングしている。 WO92/20823に記載のように製造した、式XIII(式中、R2は水素で あり、B1は1−チミニルであり、R1はtert−ブチルジフェニルシリルである) で示されるアルデヒド(11.2g 23mmol)の無水エタノール(120ml)溶 液に、室温で、少しずつ5分間かけてNaBH4(865mg、23mmol)を添加す る。1時間後、反応混合物を水で反応停止し、酢酸エチル(500ml)で希釈し 水(2×50ml)で洗浄する。水層を逆抽出した後、合わせた有機層を乾燥(M gSO4)させ、濃縮すると白色固体の化合物Aが得られる。1 Hnmr(CDCl3、400MHz)δ9.10(1H,s,NH)、7.65(4H ,d,Ar4×CHオルト)、7.40(7H,m,Ar4×CHメタ,2×CHパラ +H6)、6.13(1H,t,H1')、4.00(1H,dd,H5')、3.93(1H ,m,H4')、3.82(1H,dd,H5')、3.62(2H,m,CH 2OH)、2. 60(1H,m,H3')、2.32(1H,m,H2')、2.12(1H,m,H2')、 1.62(3H,s,T−CH 3)および1.10(9H,s,tBu)ppm。 化合物A(9g、18.1mmol)の乾燥DMF(100ml)溶液に0−5℃で2 ,6−ルチジン(4.25ml、36.5mmol)、続いてヨウ化メチルトリフェノキシ ホスホニウム(9.45g、20.9mmol)を添加する。得られた混合物を室温ま で加温する。1時間後、混合物を希釈(200ml酢酸エチル)し、0.1NNaS23(2×20ml)、0.5N塩酸(2×20ml)および水(2×20ml)で洗浄 する。乾燥、濃縮、フラッシュ・シリカ・カラム・クロマトグラフィー(勾配溶 離クロロホルム:酢酸エチル20:1−7:1)により精製すると白色固体の化 合物Bが得られる。1 Hnmr(CDCl3、400MHz)δ10.2(1H,s,NH)、7.66(4H, d,4×CHオルト)、7.40(7H,M,4×CHメタ,2×CHパラ+H6) 、6.19(1H,t,H1')、4.02(1H,dd,H5')、3.82(1H,m, H4')、3.78(1H,dd,HS')、3.17(1H,dd,CH 2I)、3.10(1 H,ddCH 2I)、2.68(1H,m,H3')、2.30(1H,m,H2')、2.2 3(1H,m,H2')、1.66(3H,s,CH3−T)、1.10(9H,s,tBu) ppm。 (1,1−ジエトキシエチル)ホスフィン酸エチル(5.51g、26.2mmol)の 乾燥THF(170ml)溶液に、アルゴン下、−78℃でカリウムビス(トリメ チルシリル)アミド(34.6ml、0.75Mトルエン溶液)を5分間かけて滴下 して加える。得られた溶液を−78℃で1時間撹拌する。次いで、化合物B(5 .0g、8.25mmol)の乾燥THF(20ml)溶液を5分間かけて滴下して加え る。−78℃で1時間撹拌し、その後、2時間かけて室温まで加温する。次いで 、飽和塩化アンモニム水(50ml)を添加し、全混合物を酢酸エチル(500ml )で抽出する。有機層を飽和塩化アンモニウム(2×50ml)および水(2×5 0ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。フラッシュ・シリカ・ カラム・クロマトグラフィー(溶出液 酢酸エチル:エタノール30:1)によ り精製すると、化合物Cがリン位におけるジアステレオ異性体エピマーの1:1 混合物として得られる。 アルゴン下、室温でトリメチルシリルクロライド(4.44ml、35mmol)を 、化合物C(2.4g、3.5mmol)のエタノール(1%)含有クロロホルム(2 5ml)撹拌溶液に滴下(2分間)して加える。−20℃で60時間放置した後、 さらにトリメチルシリルクロライド(2.22ml、17.5mmol)をエタノール( 200μlと共に加え、得られた溶液を室温で7時間撹拌する。クロロホルム( 50ml)と共に濃縮し、共蒸発させると、白色固体が得られ、これをフラッシュ ・シリカ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液 クロロホルム:エタノール1 3:1)により精製すると、化合物Dがジアステレオ異性体の1:1混合物とし て単離された白色固体として得られる。 化合物D(1.2g、2.1mmol)のアセトン(3.2ml)含有乾燥THF(30 ml)溶液に、チタニウム(IV)イソプロポキシド(738μl、2.48mmol)を 添加する。15分後に濃縮し、短いシリカ・カラム(溶出液 酢酸エチル:エタ ノール4:1)(500ml)を通過させると、化合物Eが2つのジアステレオ異性 体の混合物として単離される。31 Pnmr1Hデカップリング(CDCl3、162HMz)δ55.0、54.7ppm 。 実測値:C57.7、H7.05、N4.05% C324527PSi.2H2O 計算値C57.8、H7.4、N4.2%。 化合物E(1.02g、1.62mmol)および酢酸(92μl、16.1mmol)の THF(10ml)溶液に、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(1. 63ml、1.0モル)溶液を添加する。室温で1時間撹拌した後、混合物をクロ ロホルム(50ml)と共に濃縮し蒸発させる。フラッシュ・シリカ・カラム・ク ロマトグラフィー(溶出液クロロホルム:エタノール9:1)により精製すると 2つのジアステレオ異性体の混合物として化合物Fが単離される。 実測値:C45.55、H6.85、N6.4% C162727P.12/32O 計算値C45.7、H7.25、N6.6% 31Pnmr1Hデカップリング(CD Cl3、162MHz)δ56.7、56.5ppm。 化合物F(550mg、1.41mmol)のピリジン(10ml)溶液に、ジメトキ シトリチルクロライド(958mg、2.83mmol)を添加する。室温で20時間 撹拌した後、濃縮し、フラシュ・シリカ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液 クロロホルム、メタノール、トリエチルアミン100:5:1)で精製すると、 2つのジアステレオ異性体の混合物として単離された化合物Gが得られる。31 Pnmr1デカップリング(CDCl3、162MHz)δ54.9、54.7ppm 。 化合物G(0.85g、1.22mmol)の無水メタノール(10ml)溶液にナト リウムメトキシド(1.5ml4.4Nメタノール溶液)を添加する。室温で16時 間撹拌した後、濃縮し、フラシュ・シリカ・カラム・クロマトグラフィー(勾配 溶離−クロロホルム、メタノール、トリエチルアミン100:20:1−100 :35:1)により精製し、次いでさらにDowex50W−X2イオン交換カラム (トリエチルアミン形)に生成物の0.5%トリエチルアミン水溶液を通して精 製すると、濃縮後に化合物Hが得られる。31 Pnmr1デカップリング(CD3OD、162MHz)δ23.7ppm。 化合物JはWO96/08503の実施例98に記載のように製造する。 化合物KからMの式において、Tは1−チミニルであり、DMTrはジメトキ シトリチルである。 化合物H(500mg、0.71mmol)およびジシクロヘキシルカルボジイミド (189mg、0.92mmol)の乾燥YHF(5.4ml)溶液に、アルゴン下、室温 で3−ヒドロキシプロピオニトリル(58μl、0.85mmol)を添加する。得ら れた溶液を55℃で2時間加熱する。冷却後、混合物を濾過し、酢酸エチル(2 0ml)で希釈し、水および食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し濃縮す る。得られた生成物をジクロロメタン(5ml)に取り、濾過し、濃縮する。この 操作をジシクロヘキシル尿素が除去されるまで繰り返すと、リン位でのジアステ レオ異性体混合物として単離された化合物Kが得られる。31 Pnmr(1Hカップリング)(CDCl3、162MHz)δ37.4、37.3ppm。 注意深く乾燥させた化合物K(71mg、220μmol)のピリジン(50μl、 1mmol)含有重クロロホルム(0.5ml)溶液にジクロロトリフェニルホスホラ ン(113mg、350μmol)を添加する。得られた混合物を振盪しホスホラン を溶かし、次いで周囲温度で放置する。反応の工程は31Pnmrで監視する。生 成物は化合物Lである。16時間後、追加のジクロロトリフェニルホスホラン( 28mg、897μmol)を添加する。さらに24時間後、31Pnmrにより反応 が95%終了していることが示される。全量で56μl(0.67mmol)のピロリ ジンを−30℃で少しずつ粗反応混合物に添加する。得られた混合物を室温まで 加温し、次いでジクロロメタン(20ml)で希釈し、脱イオン水(2×10ml) で2回洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ濃縮する。フラッシュ・シリカ・カラム ・クロマトグラフィーにより精製すると化合物Mが得られる。実施例1−13 以下の実施例において、化合物Hおよび化合物Jはオリゴヌクレオチド類似体 の合成においてモノマーとして使用する。非修飾5'−ジメトキシトリチル置換 ヌクレオシドH−ホスホネートもまた市販のトリエチルアンモニウム塩として使 用し、以下のように略す。 Tp=チミジンH−ホスホネート Cp=N4−ベンゾイル−デオキシシチジン−H−ホスホネート Ap=N6−ベンゾイル−デオキシアデノシン−H−ホスホネート Gp=N2−イソブチリル−デオキシグアノシン−H−ホスホネート オリゴヌクレオチド合成は、ポリプロピレンシリンジ中で、市販のヌクレオシ ド(Tp、CpまたはAp)誘導体化長鎖アルキルアミン制御多孔性ガラスを用 いて行う。以下の実施例の3'末端の最初の残基はこの市販の原料由来である。 合成は3'から5'方向に0.2μmolの規模で行う。実施例1 オリゴヌクレオチド類似体1 5 ’TTT T*TC TCT CTC TCT3’ 上記において、*は式I(式中、Xは酸素であり、R1はヒドロキシである) で示されるヌクレオシド間結合であり、他の全ての結合はホスホジエステル結合 である。 支持体(6.8mg)をジクロロメタンで洗浄し、5'-保護基をジクロロ酢酸で 処理して脱離し、支持体をカップリングするために再度洗浄する。カップリング を非修飾ヌクレオシドH−ホスホネートを用いて行う場合、支持体を、5'-保 護ヌクレオシドH−ホスホネート(チミジンでは30mM;シチジンでは20m M)のピリジン−アセトニトリル(1:1v/v;チミジンでは200μl、シチジ ンでは300μl)溶液で、塩化ピバロイル(182mM)のピリジン−アセト ニトリル(1:1v/v;200μl)溶液の存在下、1分間処理する。 必要なオリゴヌクレオチド類似体を得るために、通常のH−ホスホネートDN A合成を行う。ただし、合成がT*位に達したときにモノマー化合物Hを非修飾 ヌクレオシドH−ホスホネートに置換する。修飾カップリングおよび酸化条件は 以下の通りである。 モノマーが式IIで示される3'−メチレンホスフィネートである場合、支持体 を、2回、化合物H(60mM)のピリジン−アセトニトリル(1:1v/v;2 00μl)溶液で、塩化ピバロイル(121mM)のピリジン−アセトニトリル (1:1v/v;200μl)溶液の存在下、1処理につき30分間、すなわち2 ×30分間処理する。さらに洗浄し、5'−保護基を脱離し、新しいモノマーで ある化合物Hまたは3'−H−ホスホネートのいずれかを伸長オリゴヌクレオチ ド鎖の5'−遊離ヒドロキシル基にカップリングするサイクルを繰り返す。 これらの工程は、オリゴヌクレオチド類似体1である全長15残基の前駆体が 製造されるまで繰り返す。 合成サイクルの工程は、下記のように要約できる。工程 試薬/溶媒 容量 1−洗浄 ジクロロメタン 4ml 2−脱保護 2.5%(v/v)ジクロロ酢酸 4-5ml のジクロロメタン溶液 3−洗浄 ジクロロメタン 4ml 4−洗浄 ピリジン−アセトニトリル(1:1v/v) 4ml 5−カップリング i)化合物H(60mM) 400μl のピリジン−アセトニトリル(1:1v/v)溶液 を塩化ピバロイル(121mM)の ピリジン−アセトニトリル(1:1v/v;200μl) 溶液で処理し、2×30分間反応させる ii)非修飾H−ホスホネートであるモノマー。400μl(T) ピリジン−アセトニトリル(1:1v/v;200μlTp、 200μl+100μlピリジンCp)のモノマー溶液 500μl(C) を塩化ピバロイル(182mM)の ピリジン−アセトニトリル(1:1v/v;200μl) 溶液で処理し、1分間反応させる。 6−洗浄 ピリジン−アセトニトリル(1:1v/v) 4ml 7.工程1−6を、オリゴヌクレオチド類似体1のオリゴヌクレオチド前駆体合 成が完了するまで適当なモノマーを用いて繰り返す。モノマー添加の最終サイク ルを実施した後、支持体に付着したオリゴマーをヨウ素(0.2M)のピリジン −水(8:2v/v)溶液で1時間、周囲温度で処理し、所望により、さらにヨウ素(0 .2M)のピリジン−トリエチルアミン−水(6:1:1v/v)溶液で1時間、周 囲温度で処理する。これによりヌクレオシド間結合が酸化される。次いで、支持 体をピリジン−アセトニトリル(1:1v/v)で洗浄し、ヨウ素を除去し、次い でジエチルエーテルで洗浄する。次いで、支持体を自然乾燥し、プラスティック チューブに移し、アンモニア水溶液(30%)で55℃で一晩処理する。これに より、支持体からオリゴヌクレオチド類似体が離れ、塩基保護基が脱離するが、 5'−o−ジメトキシトリチル基はそのままである。この処置の後、オリゴヌク レオチド類似体溶液を、標準的な方法(Evaluating and Isolating Synthetic O ligonucleotides、Applied Biosystems、1992)により、オリゴヌクレオチド精 製カートリッジ上で、5'−o−ジメトキシトリチルを脱離する。次いで、オリ ゴヌクレオチド類似体を標準的な方法によりポリアクリルアミドゲル電気泳動に より精製する。 オリゴヌクレオチド類似体1のMALDI−TOF質量分析: 計算値:4424.3Da 実測値:4423.8Da実施例2 オリゴヌクレオチド類似体2 5’TTT T*TC TCT CTC TCT3’ 上記において、*は式I(式中、Xは硫黄であり、R1はヒドロキシである) で示されるヌクレオシド間結合である。他の全てのヌクレオシド間結合はホスホ ロチオエートである。上記オリゴヌクレオチドの固相合成は、モノマー添加の最 終サイクルまで上記実施例1の方法を用いて行う。実施例1で使用したヨウ素を 用いるオリゴマーの処理を、硫化反応と置き換える。従って、最終のカップリン グ段階の後、オリゴヌクレオチド類似体2の前駆体が付着した支持体を硫黄(5 %w/v)の炭素ジスルフィド−ピリジン−トリエチルアミン(10:10:1v/v ;2ml)溶液で1−18時間、室温で、A.Audrus and G.Zon、Nucleic Acids Re search Symposium Series No.20 ,1988,121の方法により処理する。インキュベ− ション時間が終了すれば、支持体をピリジン−アセトニトリル(1:1v/v)お よびジエチルエーテルで洗浄し、自然乾燥させる。オリゴヌクレオチド類似体を 支持体から脱離し、保護基を実施例1に記載のように脱離する。 オリゴヌクレオチド類似体2のMALDI−TOF(負のモード)質量分析: 計算値:4649.3Da 実測値:4642.8Da実施例3 オリゴヌクレオチド類似体3 5 ’TTT T*TMeC TCT CTC TCT3’ 上記において*は式I(式中、Xは酸素であり、R1はヒドロキシである)で 示されるヌクレオシド間結合である。他の全てのヌクレオシド間結合はホスホジ エステルである。TMeは、水素原子ではなく2'位にα−メトキシ基が存在する チミジン残基である。上記オリゴヌクレオチドの固相合成は、ヌクレオシド残基 11まで実施例1に記載のように行う。ここで、オリゴヌクレオチド類似体3の 前駆体が付着した支持体を、5'−ジメトキシトリチル−2'−O−メチルチミジ ンH−ホスホネート(30mM)のピリジン−アセトニトリル(1:1v/v;2 00μl)溶液で、塩化ピバロイル(182mM)のピリジン−アセトニトリル (1:1v/v;200μl)溶液の存在下、1分間処理する。残りの合成は実施例 1に記載のように行う。 オリゴヌクレオチド類似体3のMALDI−TOF(負のモード)質量分析: 実測値:4454.4Da 計算値:4448.6Da実施例4−オリゴヌクレオチド類似体4 5 ’TTT T*TMeC TCT CTC TCT3’ 上記において、*は式I(式中、Xは硫黄であり、R1はヒドロキシである) で示されるヌクレオシド間結合である。他の全てのヌクレオシド間結合はホスホ ロチオエートである。TMeは、水素原子ではなく2'−位にα−メトキシ基が存 在するチミジン残基である。固相合成は実施例3に記載のように行い、硫化およ び続く後処理および脱保護は上記実施例2に記載のように行う。 オリゴヌクレオチド類似体4のMALDI−TOF(負のモード)質量分析: 計算値:4679.3Da 実測値:4664.1Da実施例5 オリゴヌクレオチド類似体5 5’TTT*TT3’ 上記において、*は式I(式中、Xは酸素であり、R1はヒドロキシである)で 示されるヌクレオシド間結合である。他の全てのヌクレオシド間結合はホスホジ エステル結合である。 これは実施例1の方法を用いて製造するが、ただし、使用するヌクレオシドは 化合物Hおよび化合物Tpのみである。 MALDI−TOF質量分析: 計算値:1457.1Da 実測値:1457.7Da実施例6−オリゴヌクレオチド類似体6 5’TTT TT*C TCT CTC TCT3’ 上記において、*は式I(式中、Xは酸素であり、R1はヒドロキシである) で示されるヌクレオシド間結合である。他の全てのヌクレオシド間結合はホスホ ジエステル結合である。 これは実施例1の一般的な方法を用いて製造する。実施例7−オリゴヌクレオチド類似体7 5’T*T*T*T*T*C TCT CTC TCT3’ 上記において、*は式I(式中、Xは酸素であり、R1はヒドロキシである) で示されるヌクレオシド間結合である。他の全ての結合はホスホジエステル結合 である。 これは実施例1の一般的な方法を用いて製造するが、5つの化合物Hのヌクレ オシド残基を導入する。実施例8−オリゴヌクレオチド類似体8 5’CGA CTA TGC AT*TT*TC3’ 上記において、*は式I(式中、Xは酸素であり、R1はヒドロキシである) で示されるヌクレオシド間結合である。他の全ての結合はホスホジエステル結合 である。 これは実施例1の一般的な方法を用いて製造するが、2つの化合物Hのヌクレ オシド残基を導入する。配列にAまたはGヌクレオシドを使用する必要がある場 合、実施例1の方法のカップリング工程を以下のように修飾する: i)30mM Apまたは30mM Gpのピリジン−アセトニトリル(1:1v/ v;200μlのApまたはGp)溶液を、塩化ピバロイル(182mM)のピリ ジン−アセトニトリル(1:1v/v;200μl)溶液で処理し、1分間反応させ る。 オリゴヌクレオチド類似体8のMALDI−TOF質量分析: 計算値:4514.1Da 実測値:4517.3Da実施例9−オリゴヌクレオチド類似体9 5’GCG T*T*T*T*T*T*T*T*T*T*GC G3’ 上記において、*は式I(式中、Xは酸素であり、R1はヒドロキシである) で示されるヌクレオシド間結合である。他の全ての結合はホスホジエステル結合 である。 これは実施例1および8の一般的な方法を用いて製造するが、10の化合物H のヌクレオシド残基を導入する。実施例10−オリゴヌクレオチド類似体10 5’TTT TT*C*TCT CTC TCT3’ 上記において、*は式I(式中、Xは酸素であり、R1はヒドロキシである) で示されるヌクレオシド間結合である。他の全ての結合はホスホジエステル結合 である。 これは実施例1の一般的な方法を用いて製造するが、C*残基が導入される場 合には、モノマー化合物Jを化合物Hの直接その代わりとして使用する。実施例11−オリゴヌクレオチド類似体11 5’TTT TTT TTT TTT TTT T*T*T*T3’ 上記において、*は式I(式中、Xは酸素であり、R1はヒドロキシである) で示されるヌクレオシド間結合である。他の全ての結合はホスホジエステル結合 である。 これは実施例1の一般的な方法を用いて製造するが、3つの化合物Hのヌクレ オシド残基を導入する。実施例12−オリゴヌクレオチド類似体12 5’T*T*C*T*C*G CCC GCT CC*T*C*C*T*C*C3 ’ 上記において、*は式I(式中Xは硫黄であり、R1はヒドロキシである)で 示されるヌクレオシド間結合である。他の全ての結合はホスホロチオエート結合 である。 これは実施例2の一般的な方法を用いて製造する。G残基は実施例8に記載の ように導入し、C*残基は実施例10に記載のように導入する。実施例13−オリゴヌクレオチド類似体13 5’T*T*C*T*C*G CTG GTG AGT*T*T*C* A3’ 上記において、*は式I(式中、Xは硫黄であり、R1はヒドロキシである) で示されるヌクレオシド間結合である。他の全ての結合はホスホロチオエート結 合である。 これは実施例12の一般的な方法を用いて製造する。残基は実施例8に記載の ように導入する。実施例14 配列5’TTT tTC TCT CTC TCT 3'(式中、tは化合物M由来 のヌクレオシド単位を示す)を有するオリゴヌクレオチド類似体1は、“Oligon ucleotides and Analogues A Practical Approach”F.Eckstein編、IRL Press19 91に記載のように固相ホスホルアミジトオリゴヌクレオチド合成により製造する 。ただし、合成の適当な時点で、化合物Mを、通常の3'−ホスホルアミジト置 換ヌクレオシドの代わりに使用する。これにより、式XIV(式中、R1 aは−OC H2CH2CNである)で示されるヌクレオシド間結合を有するオリゴヌクレオチ ド前駆体が形成され、次いで、標準的な酸化段階で酸化し、式XV(式中、R1 aは −OCH2CH2CNであり、Xは酸素である)で示されるヌクレオシド間結合を 有するオリゴヌクレオチドを形成し、このオリゴヌクレオチドをさらにカップリ ングするとオリゴヌクレオチド類似体1が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 15/09 ZNA C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AU,BA,BB,BG ,BR,CA,CN,CU,CZ,EE,GE,HU, IL,IS,JP,KP,KR,LC,LK,LR,L T,LV,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL ,RO,SG,SI,SK,TR,TT,UA,US, UZ,VN,YU (72)発明者 ダグラス,マーク・エドワード イギリス、エスケイ11・7キューキュー、 チェシャー、マックルズフィールド、ハ イ・ストリート71番 (72)発明者 テイラー,ロジャー・ジョン イギリス、エスケイ10・2ジェイディ、チ ェシャー、マックルズフィールド、ラグビ ー・ドライブ49番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ヌクレオシド間結合の少なくとも1つは式 [式中、 表記メチレン基はヌクレオシドの3'炭素原子に結合し、表記酸素原子は隣のヌ クレオシドの5'炭素原子に結合し、R1は水素、ヒドロキシ、O-、チオール、 S-、−NH2、または、式R1 a、−OR1 a、−SR1 a、−NHR1 bまたは−NR1 b1 c(ただし、R1 aは非置換または置換C1−C10アルキル、C2−C10アルケ ニル、C3−C8シクロアルキル、C6−C10アリールまたはC7−C13アラルキル 基であり、R1 bおよびR1 cは、各々独立して、非置換または置換C1−C10アル キル、C2−C10アルケニル、C3−C8シクロアルキル、C6−C10アリールまた はC7−C13アラルキル基であるか、またはR1 bおよびR1 cはそれらが結合して いる窒素原子と共に5員または6員のヘテロ環を示す)で示される基であり、X は酸素または硫黄である] で示される、ヌクレオシド間の結合により連結している10から200個の天然 および/または合成ヌクレオシド単位を有するオリゴヌクレオチド類似体。 2.15−40のヌクレオシド単位を有する、請求項1に記載のオリゴヌクレ オチド類似体。 3.15−25のヌクレオシド単位を有する、請求項1に記載のオリゴヌクレ オチド類似体。 4.全ヌクレオシド間結合が式Iで示される、請求項1、2または3に記載の オリゴヌクレオチド類似体。 5.ヌクレオシド間結合の75%までが式Iで示される、請求項1、2または 3に記載のオリゴヌクレオチド類似体。 6.ヌクレオシド間結合の50%までが式Iで示される、請求項5に記載のオ リゴヌクレオチド類似体。 7.ヌクレオシド間結合の25%までが式Iで示される、請求項6に記載のオ リゴヌクレオチド類似体。 8.少なくとも2つの連続したヌクレオシド間結合が式Iで示される、請求項 1−7のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド類似体。 9.式Iで示されるヌクレオシド間結合が他のヌクレオシド間結合と交替する 、請求項1−7のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド類似体。 10.残りのヌクレオシド間結合が、ホスホジエステル、ホスホロチオエート またはホスホロジチオエート結合、またはそれを2つ以上組み合わせたものであ る、請求項1−3および5−9のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド類似 体。 11.残りのヌクレオシド間結合がホスホロチオエートである、請求項10に 記載のオリゴヌクレオチド類似体。 12.式Iで示されるヌクレオシド間結合、またはそれとホスホロチオエート またはホスホジエステル結合が組み合わされたものを有する2つの領域の間に、 ホスホジエステルおよび/またはホスホロチオエートおよび/またはホスホロジ チオエートによるヌクレオシド間結合を有する領域を含む、請求項10または1 1に記載のオリゴヌクレオチド類似体。 13.少なくとも1つのヌクレオシドが、その2'位で修飾されている、請求 項1−12のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド類似体。 14.少なくとも1つのヌクレオシドが、2'位にハロゲン原子または式−O R2(式中、R2はC1−C10脂肪族基である)で示される基を有する、請求項1 3に記載のオリゴヌクレオチド類似体。 15.少なくとも1つのヌクレオシドが、2'位に式−OR2(式中、R2は非 置換または置換C1−C10アルキル基である)で示される基を有する、請求項1 4に記載のオリゴヌクレオチド類似体。 16.R2が、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ置換C1−C4アルキル または式−(CH2CH2O)−n3(式中、R3はメチルまたはエチルであり、n は2−4である)で示される基である、請求項15に記載のオリゴヌクレオチド 類似体。 17.R2が、メチル、エチル、メトキシエチル、エトキシエチルまたは式−( CH2CH2O)−3CH3で示される基である、請求項16に記載のオリゴヌクレ オチド類似体。 18.少なくとも2つの連続したヌクレオシドが2'位で修飾され、ホスホジ エステルによるヌクレオシド間結合により連結し、および/または2'位が非修 飾のヌクレオシドと2'位が修飾されたヌクレオシドの5'炭素原子の間に式Iで 示される結合がある、請求項13−17のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオ チド類似体。 19.R1 a、R1 bまたはR1 cが、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ア リールまたはアラルキルである場合、これらは非置換であるか、またはヒドロキ シ、C1−C4アルコキシ、ハロゲン、シアノ、トリ(C1−C15ヒドロカルビル) シリルまたは1級、2級または3級アミノにより置換されている、請求項1−1 8のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド。 20.R1が、水素、ヒドロキシ、O-、SH、S-、非置換または置換C1−C4 アルキルまたはフェニル基、式−OR1 a(式中、R1 aは、非置換または置換C1 −C4アルキル、C3−C5アルケニル、C5−C8シクロアルキルまたはC7−C9 アラルキル基である)で示される基、または式−SR1 a(式中、R1 aは、非置換 または置換C1−C4アルキルまたはフェニル基である)で示される基である、請 求項1−19のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド類似体。 21.R1が、水素、ヒドロキシ、O-、SH、S-、メトキシ、エトキシまた は2−シアノエトキシである、請求項20に記載のオリゴヌクレオチド類似体。 22.ヒトc−rafキナーゼのmRNA領域に相補的である、請求項1−2 1のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド類似体。 23.ヌクレオシド配列が、 5'−TCC CGC CTG TGA CAT GCA TT−3'である請求項22 に記載のオリゴヌクレオチド類似体。 24.ヒトPKC−αのmRNA領域に相補的である、請求項1−21のいず れか1つに記載のオリゴヌクレオチド類似体。 25.ヌクレオシド配列が、 5'−GTT CTC GCT GGT GAG TTT CA−3'である、請求項2 4に記載のオリゴヌクレオチド類似体。 26.(i)5'−ヒドロキシ基を有する天然または合成ヌクレオシドまたは オリゴヌクレオチド(A)、および3'位に該5'−ヒドロキシ基と反応する基を有 する天然または合成ヌクレオシドまたはジヌクレオチド(B)との間で、所望の 数のヌクレオシドを有するオリゴヌクレオチドが得られるまで、カップリング反 応または連続的カップリング反応を行い、ここで、少なくとも1つの上記のカッ プリング反応において、(B)は式 [式中、 B1はヌクレオシド塩基であり、R4はヒドロキシ保護基であり、R5は水素、ヒ ドロキシまたは2'修飾原子または基であり、M+は金属あるいは非置換または置 換アンモニウムイオンまたはヘテロ環状塩基のカチオンであり、Xは酸素または 硫黄である] で示されるヌクレオシドであり、立体障害の大きい有機酸ハロゲン化物または無 水物の存在下で(A)と反応させ、式 [式中、 Xは酸素または硫黄である] で示されるホスフィネートによるヌクレオシド間結合を有するオリゴヌクレオチ ド類似体を合成し、(ii)(a)ホスフィネート結合を酸化するか、または(b)ホ スフィネート結合を硫化するか、または(c)ホスフィネート結合を式R1 aY( 式中、R1 aは請求項1で定義した通りであり、Yは脱離原子または基である)で 示される化合物と反応させるか、または(d)ホスフィネート結合を酸化し、式 R1 aOHで示されるアルコール、または式R1 bNH2またはR1 b1 cNH(式中 、R1 a、R1 bおよびR1 cは請求項1で定義した通りである)で示されるアミンと 反応させるか、または(e)ホスフィネート結合をシリル化し、シリル結合をチ オアルキル化またはチオアリール化剤と反応させ、式I(式中、R1は−SR1 a であり、R1 aは請求項1で定義した通りである)で示されるホスフィネート結合 を形成することを含む、式I で示されるヌクレオシド間結合を少なくとも1つ有するオリゴヌクレオチド類似 体製造する方法。 27.オリゴヌクレオチド類似体をさらに反応させて保護基R4(式中、R4は オリゴヌクレオチド類似体の末端ヌクレオシドにある)を、水素または5'修飾 基で置換する、請求項26に記載の方法。 28.固相支持体に付着したヌクレオシドまたはオリゴヌクレオチド(A)を 用いて、請求項26に特記した(i)連続的カップリング反応および(ii)工程 を行い、次いで、(iii)固相支持体からオリゴヌクレオチドを脱着し、保護基 を脱離し、5'末端遊離ヒドロキシル基を有するオリゴヌクレオチドを得、(iv )所望により5'遊離ヒドロキシル基を反応させて5'末端位に修飾基を導入する ことを含む、請求項26または27に記載の方法。 29.式IIにおいて、B1はピリミジン塩基であり、R4はメトキシトリチル、 ジメトキシトリチルまたはトリスtert−ブチルトリチル基であり、R5は水 素であり、M+は非置換アンモニウム、モノ−、ジ−またはトリ−C1−C10アル キル−またはヒドロキシアルキル−アンモニウムイオンまたはヘテロ環状塩基の カチオンである、請求項26、27または28のいずれか1つに記載の方法。 30.式IIで示されるヌクレオシドが、式 [式中、 B1、R4、R5、XおよびM+は請求項26で定義した通りである] で示される立体異性体である、請求項26−29のいずれかに記載の方法。 31.立体障害のある有機酸ハロゲン化物の存在下における式IIで示されるヌ クレオシドと(A)とのカップリング反応を、環に3級窒素原子を有するヘテロ 環状塩基またはその酸化物の存在下で行う、請求項26−30のいずれかに記載 の方法。 32.酸化(ii)(a)を、ヨウ素および水、またはtert−ブチルヒドロペル オキシドで処理することにより行う、請求項26−31のいずれかに記載の方法 。 33.(ii)(b)を、硫黄を用いて3級アミンの存在下、有機溶媒中で処理する ことにより行う、請求項26−31のいずれかに記載の方法。 34.式IAで示されるホスフィネートによるヌクレオシド間結合と式R1 aY( 式中、R1 aは、請求項1に定義したようにアルキル、シクロアルキルまたはアラ ルキルであり、Yはハロゲンである)で示される化合物との反応(ii)(c)を強塩 基の存在下で行う、請求項26−31のいずれかに記載の方法。 35.式IAで示される結合と式R1 aY(式中、R1 aYは、ハロゲン化アルケニ ルまたはアリールまたはトリフラートである)で示される化合物との反応(ii)( c)を、パラジウム触媒の存在下で行う、請求項26−31のいずれかに記載の 方法。 36.式IAで示されるホスフィネートによるヌクレオシド間結合と式R1 aOH で示されるアルコールとの酸化反応(ii)(d)を、酸化剤を用いて、R1 aOHおよ び塩基の存在下で行う、請求項26−31のいずれかに記載の方法。 37.酸化剤が、ヨウ素、四塩化炭素またはブロモトリクロロメタンであり、 塩基がピリジンである、請求項36に記載の方法。 38.式IAで示されるホスフィネートによるヌクレオシド間結合の酸化反応(i i)(d)を、式R1 bNH2またはR1 b1 cNH(式中、R1 bおよびR1 cは、請求項 1で定義した通りである)で示されるアミンおよび四塩化炭素またはブロモトリ クロロメタンまたはヨウ素を用いて行うと、本発明のオリゴヌクレオチド類似体 (それぞれ、R1は−NHR1 bまたは−NR1 b1 cである)が得られる、請求項 26−31のいずれかに記載の方法。 39.式IAで示されるホスフィネート結合の反応(ii)(e)は、ハロゲン化トリ アルキルシリルおよび塩基を用いて結合をシリル化し、シリル結合をチオアルキ ル化剤またはチオアリール化剤と反応することにより行う、請求項26−31の いずれかに記載の方法。 40.チオアルキル化またはチオアリール化剤は式ArSO2SR1 a(式中、 R1 aは、請求項1に定義した通りであり、Arは芳香族基である)で示されるチ オスルホネートである、請求項39に記載の方法。 41.所望の数のヌクレオシドを有するオリゴヌクレオチド類似体が固相指示 体上で製造されれば、濃アンモニア水溶液で処理して固相支持体から脱着し、処 理の前後でヒドロキシ保護基を脱離する、請求項26−40のいずれかに記載の 方法。 42.ヒドロキシ保護基は、水性有機酸で処理することにより脱離する、請求 項26−40のいずれかに記載の方法。 43.式IIで示されるヌクレオシドを、式 [式中、 B1、R1、R4およびR5は請求項26で定義した通りであり、B2はヌクレオシ ド塩基であり、R6は水素、ヒドロキシまたは2'修飾原子または基であり、R7 はヌクレオシドの5'ヒドロキシ基と反応するか、または活性化されて反応性を 示す基である] で示されるジヌクレオチドにより置換されている、請求項26−42のいずれか に記載の方法。 44.式VIIIのR7Oは、H−ホスホネート基、ホスホルアミジト基またはホ スホジエステル基である、請求項43に記載の方法。 45.式 [式中、 B1、B2、R1、R4は、請求項43で定義した通りであり、R5およびR6は請求 項43で定義した通りであるが、ただし、R1が水素以外の場合には、R5および R6の少なくとも1つは2'修飾原子または基であり、R9は請求項43で定義し たR7またはヒドロキシ保護基である] で示されるジヌクレオチド。 46.有効成分として、請求項1−25のいずれか1つに記載のオリゴヌクレ オチド類似体または請求項45に記載のジヌクレオチドを含有する医薬組成物。 47.処置を必要とする哺乳動物に請求項1−25のいずれかに記載のオリゴ ヌクレオチド類似体または請求項45に記載のジヌクレオチドを投与することを 含む、タンパク質により調節されているウイルスまたは疾患の処置法。
JP9531546A 1996-03-05 1997-02-24 オリゴヌクレオチド類似体 Pending JP2000506849A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9604669.3A GB9604669D0 (en) 1996-03-05 1996-03-05 Chemical compounds
GB9604669.3 1996-03-05
PCT/GB1997/000499 WO1997032887A1 (en) 1996-03-05 1997-02-24 Oligonucleotide analogues

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000506849A true JP2000506849A (ja) 2000-06-06

Family

ID=10789879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9531546A Pending JP2000506849A (ja) 1996-03-05 1997-02-24 オリゴヌクレオチド類似体

Country Status (12)

Country Link
US (1) US6562960B1 (ja)
EP (1) EP0885237B1 (ja)
JP (1) JP2000506849A (ja)
CN (1) CN1212701A (ja)
AT (1) ATE249475T1 (ja)
AU (1) AU1886797A (ja)
BR (1) BR9707918A (ja)
CA (1) CA2247480A1 (ja)
DE (1) DE69724768T2 (ja)
GB (1) GB9604669D0 (ja)
WO (1) WO1997032887A1 (ja)
ZA (1) ZA971849B (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6639061B1 (en) * 1999-07-07 2003-10-28 Isis Pharmaceuticals, Inc. C3′-methylene hydrogen phosphonate oligomers and related compounds
US6414135B1 (en) 1999-07-07 2002-07-02 Isis Pharmaceuticals, Inc. C3′-methylene hydrogen phosphonate monomers and related compounds
WO2003052134A2 (en) * 2001-12-18 2003-06-26 Human Genetic Signatures Pty Ltd Oligonucleotides comprising intercalator pseudonucleotide(s) for detection of nucleic acids and mutants hereof
FR2858976B1 (fr) * 2003-08-22 2006-02-10 Isochem Sa Procede d'obtention de n-carboxyanhydrides d'alpha-aminoacides a protection urethane
EP2188298B1 (en) * 2007-08-15 2013-09-18 Isis Pharmaceuticals, Inc. Tetrahydropyran nucleic acid analogs
KR101881596B1 (ko) 2008-12-02 2018-07-24 웨이브 라이프 사이언시스 재팬 인코포레이티드 인 원자 변형된 핵산의 합성 방법
SG177564A1 (en) 2009-07-06 2012-02-28 Ontorii Inc Novel nucleic acid prodrugs and methods of use thereof
WO2012039448A1 (ja) 2010-09-24 2012-03-29 株式会社キラルジェン 不斉補助基
EP2734208B1 (en) 2011-07-19 2017-03-01 Wave Life Sciences Ltd. Methods for the synthesis of functionalized nucleic acids
KR102213609B1 (ko) 2012-07-13 2021-02-08 웨이브 라이프 사이언시스 리미티드 키랄 제어
WO2014010718A1 (ja) 2012-07-13 2014-01-16 株式会社新日本科学 キラル核酸アジュバント
EP2872485B1 (en) 2012-07-13 2020-12-16 Wave Life Sciences Ltd. Asymmetric auxiliary group
JPWO2015108046A1 (ja) 2014-01-15 2017-03-23 株式会社新日本科学 抗アレルギー作用を有するキラル核酸アジュバンド及び抗アレルギー剤
JPWO2015108048A1 (ja) 2014-01-15 2017-03-23 株式会社新日本科学 抗腫瘍作用を有するキラル核酸アジュバンド及び抗腫瘍剤
WO2015108047A1 (ja) 2014-01-15 2015-07-23 株式会社新日本科学 免疫誘導活性を有するキラル核酸アジュバンド及び免疫誘導活性剤
AU2015207773B2 (en) 2014-01-16 2021-06-17 Wave Life Sciences Ltd. Chiral design

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4469863A (en) * 1980-11-12 1984-09-04 Ts O Paul O P Nonionic nucleic acid alkyl and aryl phosphonates and processes for manufacture and use thereof
US4507433A (en) * 1983-10-07 1985-03-26 The Johns Hopkins University Preparation of oligodeoxyribonucleoside alkyl or arylphosphonates
US4806463A (en) 1986-05-23 1989-02-21 Worcester Foundation For Experimental Biology Inhibition of HTLV-III by exogenous oligonucleotides
EP0266099A3 (en) 1986-10-28 1990-09-19 The Johns Hopkins University Oligonucleoside alkyl or arylphosphonate derivatives capable of crosslinking with or cleaving nucleic acids
GB8721442D0 (en) 1987-09-11 1987-10-21 Ciba Geigy Ag Process
AU636573B2 (en) 1988-02-26 1993-05-06 Worcester Foundation For Biomedical Research, Inc. Inhibition of htlv-iii by exogenous oligonucleotides
EP0942000B1 (en) 1989-10-24 2004-06-23 Isis Pharmaceuticals, Inc. 2'-Modified oligonucleotides
US5378825A (en) 1990-07-27 1995-01-03 Isis Pharmaceuticals, Inc. Backbone modified oligonucleotide analogs
US5610289A (en) * 1990-07-27 1997-03-11 Isis Pharmaceuticals, Inc. Backbone modified oligonucleotide analogues
US6033909A (en) * 1992-01-22 2000-03-07 Hoechst Aktiengesellschaft Oligonucleotide analogs, their preparation and use
US5681747A (en) 1992-03-16 1997-10-28 Isis Pharmaceuticals, Inc. Nucleic acid sequences encoding protein kinase C and antisense inhibition of expression thereof
US5625050A (en) 1994-03-31 1997-04-29 Amgen Inc. Modified oligonucleotides and intermediates useful in nucleic acid therapeutics
US5563255A (en) * 1994-05-31 1996-10-08 Isis Pharmaceuticals, Inc. Antisense oligonucleotide modulation of raf gene expression
GB9417746D0 (en) 1994-09-03 1994-10-19 Ciba Geigy Ag Chemical compounds

Also Published As

Publication number Publication date
BR9707918A (pt) 1999-07-27
AU1886797A (en) 1997-09-22
WO1997032887A1 (en) 1997-09-12
ATE249475T1 (de) 2003-09-15
EP0885237A1 (en) 1998-12-23
EP0885237B1 (en) 2003-09-10
DE69724768D1 (de) 2003-10-16
US6562960B1 (en) 2003-05-13
CA2247480A1 (en) 1997-09-12
ZA971849B (en) 1997-09-05
GB9604669D0 (en) 1996-05-01
CN1212701A (zh) 1999-03-31
DE69724768T2 (de) 2004-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3207915B2 (ja) オリゴヌクレオチドとオリゴヌクレオチド類似体の固相合成のための方法と化合物
US5625050A (en) Modified oligonucleotides and intermediates useful in nucleic acid therapeutics
Uhlmann et al. Antisense oligonucleotides: a new therapeutic principle
JP4012579B2 (ja) 2’−エーテル基を有するヌクレオシド及びオリゴヌクレオチド
US5596091A (en) Antisense oligonucleotides comprising 5-aminoalkyl pyrimidine nucleotides
MXPA96004355A (en) Oligonucleotides and used modified intermediaries in nucleic acids therapeuti
WO2002018388A1 (fr) Analogues de nucleosides et derives d'oligonucleotides renfermant ces analogues
JP2000506849A (ja) オリゴヌクレオチド類似体
IE913213A1 (en) A method of linking nucleosides with a siloxane bridge
JP2000500158A (ja) ユニバーサルな固体支持体およびその使用方法
CA2210031C (en) Solid phase synthesis of oligonucleotides
EP0749436A1 (en) Compositions and methods for use in the synthesis of oligonucleotides
JPH06189753A (ja) 末端3′−3′および/または5′−5′連鎖を有するオリゴリボヌクレオチドおよびリボザイム類縁体
WO1988004301A1 (fr) OLIGONUCLEOTIDES alpha
JPH0787982A (ja) 修飾オリゴデオキシリボヌクレオチド
EP0611075B1 (en) Modified oligodeoxyribonucleotides, their preparation and their therapeutic use
JPH09503494A (ja) カーバメートヌクレオシド間結合を有するビルディングブロックおよびそれから誘導される新規なオリゴヌクレオチド
AU659078B2 (en) Polynucleotide phosphorodithioates as therapeutic agents for retroviral infections
US6509459B1 (en) Base protecting groups and rapid process for oligonucleotide synthesis
Virta Solid-phase synthesis of base-sensitive oligonucleotides
WO2000049032A1 (en) Oligonucleotides having alkylphosphonate linkages and methods for their preparation
WO1998033806A1 (en) Base protecting groups and process for oligonucleotide synthesis
FR2612930A1 (fr) Sondes oligonucleotidiques a
JP2000505081A (ja) オリゴヌクレオチドn3’→p5’ホスホルアミデートの固相合成
JPH11246592A (ja) Tggg配列を持つ修飾オリゴデオキシリボヌクレオチド