JPH08511911A - 確実ロック式絶縁断路器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 金属製端子（１２）を囲繞する絶縁ハウジング・スリーブ（３８）を有する偏平な雄型タブ（４４）にかみ合う絶縁電気端子（１０）であり、端子（１２）は端子の支持端からタブ受け入れ端部（２０）に向けて伸長する片持ち状のロック止め舌状片（２６）を有し、また該端子は、引き抜けないようにロック止め強度を増すよう片持ち状舌状片（２４）に形成された上方湾曲部分（２８）を備えている。電気端子は、絶縁ハウジング内に形成された角度を付けたカム面（４０）と協働する、前方に角度を付けた解放レバー（３０）を更に備えており、解放レバーを押せば、雄型タブ（４４）が片持ち状ロック止め舌状片（２６）との係合から解放される。

Description

【発明の詳細な説明】 確実ロック式絶縁断路器 技術分野 本発明は電気端子、特に偏平な雄型タブにかみ合う絶縁電気端子に関する。発明の背景 偏平な雄型タブのようなプラグ端子を受け入れ得るようにしたソケット端部を 有する電気端子は、当該技術分野で周知である。断路器としても公知のこの型式 の電気端子は、迅速に、しかも容易に相互接続するための確実な方法を提供する ものである。一般に、これらの電気端子は、雄型タブに係合する一体のロック止 め舌状片と、該雄型タブを該ロック止め舌状片から接続分離することを許容する 解放部材とを有するソケット部分を備えている。また、こうした型式の端子は、 電線の端部を端子に結線するための圧着部分を有している。更に、この型式の端 子は、絶縁性ハウジングで保護されていることが多い。 この型式の端子は、当該技術分野にて周知であるが、その望ましい特徴及び利 点ではあっても、従来、未だ実現されていない点がある。この型式の断路器の一 つの重要な特徴は、雄型タブ部材が一旦、ロック止め舌状片と係合したならば、 引っ張ったとき、又は振動によって誤って接続分離されることがない点である。 自動車に適用する場合のように、この型式の電気端子の多数の用途において、機 械的な振動を受けるため、このことは、格別な関心事である。 また、雄型タブの分離が望まれるときに、その雄型タブが容易に分離させ得る ことが、この完全に絶縁した電気端子にとって、重要な特徴である。また、こう した型式の端子及びタブは、接続分離及び再接続が頻繁に行われるから、解放部 材を損傷させたり又は弱体化させることなく、こうした操作を反復的に行い得る ようにすることも望まれる。発明の概要 そこで、本発明の一つの目的は、改良に係る電気端子を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、改良に係るロック止め部材を有する雌型電気端子 を提供することである。 本発明の更に別の目的は、改良に係る絶縁電気端子を提供することである。 本発明のもう一つの別の目的は、改良に係る解放手段を有する絶縁電気端子を 提供することである。 全体として、底部分と、一対の対向した側壁であって、底部分の上方にて終端 となり、タブを受け入れる開口部を形成する、内方に曲がった伸長部を有する該 一対の対向した側壁とを有するソケット部分と、該ソケット部分の底部分から突 出し且つタブを受け入れる開口部に向けて支持端部から伸長する一体の片持ち状 舌状片と、該片持ち状舌状片の支持端部付近に形成された上方湾曲部分と、該片 持ち状舌状片に設けられ、雄型タブに係合するロック止め突起と、雄型タブの穴 からロック止め突起を解放させ得るように片持ち状舌状片から上方に配置された 解放レバー、とを備える、雄型タブにかみ合う絶縁電気端子であって、解放レバ ーが、タブ受け入れる開口部に向けて前方に角度が付けられるように配置され、 該解放レバーに付けられた前方への角度に等しい角度にて配置されたカム内面を 有する、端子を覆う絶縁性ハウジング・スリーブが設けられることを特徴とする 絶縁電気端子により、上記の目的は達成される。 本発明の他の目的及び利点は、次の詳細な説明から明らかになるであろう。図面の簡単な説明 図１は、本発明の思想を具体化する絶縁雌型電気端子の方向を向いた雄型タブ の概略図である。 図２は、図１の絶縁電気端子の正面図である。 図３は、図２の線３−３に沿った絶縁電気端子の側面断面図である。 図４は、ハウジングを断面図で示した図１の絶縁電気端子の平面図である。 図５は、ハウジングを断面図で示した図１の絶縁電気端子の底面図である。 図６は、雄型タブを挿入したときの図１の絶縁電気端子の断面側面図である。 図７は、雄型タブがロック状態に係合したときの図１の絶縁電気端子の断面側 面図である。 図８は、雄型タブを解放する状態を示す図１の絶縁電気端子の断面側面図であ る。 図９は、図８の線９−９に沿った絶縁電気端子の断面図である。 図１０は、雄型タブを除去した時の図１の絶縁電気端子の断面側面図である。好適な実施例の説明 本発明の雌型絶縁電気端子、又は断路器は、添付図面において全体として参照 符号１０で示してある。該断路器１０は、金属製電気端子部分１２を囲繞する管 状のハウジング・スリーブ内にプラスチックを成形して形成された絶縁ハウジン グ３８を備えており、該端子部分は、めっき又は無めっきの黄銅片を打抜いて形 成されており、一端にて線３６を結線する一方、その他端にて雄型タブ４４を受 け入れ得るようにされている。 図１乃至図３から理解されるように、該端子１２は、底部分１６と、一体の側 壁１８とで形成されたソケット部分１４を備えており、該側壁１８は、該ソケッ ト部分１４の前面にタブ受け入れ開口部２０を形成し得るように底部分１６の上 方で内方に折り曲げられている。図４に示すように、端子１２は、その後端に、 その内部で線３６が端子１２に圧着される線圧着筒３２を提供する線圧着部分が 形成されている。図３及び図５から理解されるように、電気端子１２は、弾性的 に形成された一体の片持ち状舌状片２４を備える得るように形成されており、該 片持ち状舌状片は、線圧着筒３２付近の箇所にて底部分１６から突出し、また、 タブ受け入れ開口部２０に向けてその支持端部から伸長している。片持ち状舌状 片２４は、雄型タブ４４に形成された穴４６に係合し得るように、上方に突出す るロック止め剌状体２６を備えている。タブ受け入れ開口部２０の方向を向いた 湾曲端部を有する解放レバー３０が更に一体に形成されており、該解放レバーを 下方に押せば、舌状片２４が押されて、雄型タブ４４に形成された穴４６との係 合からロック止め刺状体２６が解放される。この解放レバー３０を押す動作によ り、電気端子１２から雄型タブ４４を接続分離させることが可能となる。解放レ バー３０は、上方に曲げた片持ち状舌状片２４の後端から切断した部分により形 成されている。該片持ち状舌状片２４の後端の他の部分は、支持端部と解放レバ ーとの間に残る一対の側縁部分である。 図３から理解され得るように、解放レバー３０を押して解放させる前に、雄型 タブ４４が電気端子１２から誤って解放するのを防止し易くするため、片持ち状 舌状片２４の後端には、上方湾曲部分２８が形成されている。図３及び図４に最 も良く示すように、上方湾曲部分２８は、解放レバー３０が上方に形成された部 分から残る舌状片２４の一対の側縁部分の突起として形成されている。上方湾曲 部分２８は、舌状片２４の支持端部と解放レバー３０との間に形成されている。 上方湾曲部分２８が存在しないならば、雄型タブ４４をソケット部分１４から引 き抜き方向に引っ張ったとき、片持ち状舌状片２４が僅かに下方に撓み、雄型タ ブ４４が誤って解放する可能性がある。これは、片持ち状舌状片２４が最初に、 ソケット部分１４の底部分１６の後端から突出する箇所である、支持端部に片持 ち状舌状片２４の有効枢動位置があるからである。上方湾曲部分２８を追加する ことにより、有効枢動位置は、上方湾曲部分２８のタブ受け入れ側における片持 ち状舌状片２４の箇所まで上方の位置となる。その結果、上方湾曲部分２８があ れば、係合したタブ４４を引き抜き方向に引っ張ったとき、雄型タブ４４が誤っ て外れる程に、ロック止め突起２６に加わる力が片持ち状舌状片２４を強く押す ことはない。 図８及び図１０に示すように、絶縁ハウジング３８はハウジング３８の内壁か ら下方に伸長する角度付きカム面４０を備えている。解放レバー３０がカム面４ ０の後側部に達する迄、ハウジング３８の前端から電気端子１２を挿入する。ハ ウジング３８の後端の内側には、ハウジング・ストッパ４２が形成されており、 ストッパが端子がハウジング３８を貫通して進むのを妨害する。解放レバー３０ は、ハウジング３８及びカム面４０に締まり嵌めし、このことは、端子１２をハ ウジング３８内に着座させ易くする。ハウジング３８の後端に形成されたストッ パ４２により、ハウジング３８内での端子１２の動きが制限される。また、カム 面４０が解放レバー３０に係合することにより、前方向への動きも制限される。 図６及び図７に示すように、ハウジング３８の後端は、端子１２に圧着すべき線 ３６の挿入を容易にする漏斗状導入傾斜路４８を備えている。また、圧着筒３２ には、線３６の挿入を容易にし且つ線３６の絶縁部分及び非絶縁部分の双方が圧 着されるようにすることにより、歪み除去圧着を可能にする漏斗状導入部分５０ が設けられている。電気端子１２を絶縁ハウジング３８内に配置したならば、線 ３６を圧着部分内に挿入して、絶縁断路１０に圧着する。 図１に示すように、雄型タブ４４は、穴４６を備え、また、該雄型タブは電気 端子１２のタブ受け入れ通路内に挿入される。底部１６の両端及び内方に曲げた 側壁１８は、雄型タブ４４の挿入を容易にし得るように外方に拡げられている。 図６に示すように、タブ４４を最初に挿入する間に、雄型タブ４４に形成された 穴４６がロック止め突起２６に係合する迄、片持ち状舌状片２４は、ロック止め ２６に作用する圧力により曲げられる。解放レバー３０を押して、片持ち状舌状 片を下方に動かしてロック止め突起２６を穴４６から解放することで解放される 迄、雄型タブ４４は、電気端子１２にロック状態に固着されている。 図８及び図１０に最も良く図示するように、図７に示したロック止め位置にあ る絶縁断続器からタブを解放する場合には、絶縁ハウジング３８を電気端子１２ に関して後方に引っ張り、これにより、カム面４０が解放レバー３０の頂部の湾 曲部分に係合し且つ該湾曲部分と協働し、片持ち状舌状片２４を下方に押して、 これにより、ロック止め突起２６を穴４６から解放して、タブ４４が除去され得 るようにする。カム面４０は、ハウジング・スリーブから約30°伸長し、垂直線 から後方への解放レバー３０の角度と等角度となるように形成されている。この ため、カム面４０により解放レバー３０に加わる力は、有利に解放レバー３０と 整合される。この解放レバー３０が後方に角度が付けられていること、及び同様 の角度を付けたカム面４０と協働することは、雄型タブ１８の過剰な挿入、又、 反復的な分離及び再度の接続の作用に対する解放レバー３０の耐久性を増すこと に役立つ。 図６及び図７から理解されるように、ハウジング３８の後端は、圧着すべき線 ３６を端子１２内に挿入し易くする漏斗状導入傾斜路４８を備えている。また、 圧着筒３２には、線３６の挿入を容易にすると共に、線３６の絶縁部分及び非絶 縁部分の双方を圧着させることで歪み除去の圧着を許容する漏斗状導入部分５０ が設けられている。 又、本明細書に記載した実施例は、端子１２に結線された線３６の周りで圧着 されたリブ付きリング３４を有する圧着筒端部を備えている。圧着筒に形成され た鋸歯状切り込みを含むその他の圧着手段を使用することが可能である。また、 電気端子１２にて内方に曲げた側壁１８のコーナ部分に形成された湾曲スロット ２２は、選択随意であるが、金属製端子１２を形成するのに役立つ。 本発明の特別な実施例について説明したが、本発明の広い範囲について、本発 明から逸脱せずに、変更及び変形例が可能であることが当業者に理解されよう。 上述の説明及び添付図面に示した事項は、一例として揚げたものであり、限定的 なものではない。本発明の実際の範囲は、従来技術に基づいて、その適正な範囲 で解釈するならば、請求の範囲に記載した通りである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．雄型タブとかみ合う電気端子にして、 底部分と、該底部分の上方にて終端となり、タブを受け入れる開口部を形成す る、内方に折り曲がった伸長部を有する、一対の対向した側壁とを有するソケッ ト部分と、 該底部分から突出し且つ支持端部から前記タブ受け入れ開口部に向けて伸長す る一体の片持ち状舌状片と、 該片持ち状舌状片の支持端部付近に形成された上方湾曲部分と、 前記雄型タブに係合し得るように、前記湾曲した舌状片に設けられたロック止 め手段とを備えることを特徴とする電気端子。 ２．請求の範囲第１項に記載の電気端子にして、前記ロック止め手段が、前記 雄型タブの開口部に係合するロック止め突起を形成する片持ち状舌状片の隆起部 分を備えることを特徴とする電気端子。 ３．請求の範囲第２項に記載の電気端子にして、前記片持ち状舌状片から上方 に突出する解放レバーを更に備えることを特徴とする電気端子。 ４．請求の範囲第３項に記載の電気端子にして、前記解放レバーが前記タブの 受け入れ開口部に向けて前方に角度が付けられることを特徴とする電気端子。 ５．請求の範囲第４項に記載の電気端子にして、前記上方湾曲部分が、前記支 持端部と前記解放レバーの間に配置された前記舌状片の一対の側縁部分に突起と して形成されることを特徴とする電気端子。 ６．請求の範囲第５項に記載の電気端子にして、前記端子を覆う絶縁性ハウジ ングを更に備えることを特徴とする電気端子。 ７．請求の範囲第６項に記載の電気端子にして、前記絶縁性ハウジングが管状 スリーブとして形成されることを特徴とする電気端子。 ８．請求の範囲第７項に記載の電気端子にして、前記ハウジング・スリーブが 前記解放レバーと協働して、前記雄型タブの解放を許容する、前記ハウジング・ スリーブの内壁に形成されたカム面を形成することを特徴とする電気端子。 ９．請求の範囲第８項に記載の電気端子にして、前記カム面が、前記解放レバ ーが前方に付けられた角度に等しい角度にて前記ハウジング・スリーブに関して 形成されることを特徴とする電気端子。 １０．請求の範囲第９項に記載の電気端子にして、前記解放レバーが前方に約３ ０度の角度が付けられることを特徴とする電気端子。 １１．請求の範囲第１０項に記載の電気端子にして、線圧着筒を有する、前記ソ ケット部分に隣接する線圧着部分を更に備えることを特徴とする電気端子。 １２．雄型タブとかみ合う絶縁電気端子にして、 底部分と、前記底部分の上方にて終端となり、タブ受け入れ開口部を形成する 内方に折り曲がった伸長部を有する一対の対向した側壁とを有するソケット部分 と、 高くなるように形成された突起を有する、前記底部分と一体に形成された弾性 的な舌状片と、 前記雄型タブに係合し得るように前記舌状片に設けられたロック止め手段と、 前記舌状片から上方に突出する解放レバーであって、前記垂直線から前記タブ を受け入れる通路に向けて前方に角度が付けられるように配置された前記解放レ バーと、 該解放レバーと協働して、前記雄型タブの解放を許容する、カム内面を有する 絶縁性ハウジング・スリーブとを備えることを特徴とする絶縁電気端子。 １３．請求の範囲第１２項に記載の電気端子にして、前記カム面が、前記解放レ バーが前方に付けられた角度と等しい角度にて前記ハウジング・スリーブに関し て形成されることを特徴とする電気端子。 １４．請求の範囲第１３項に記載の絶縁電気端子にして、前記解放レバーが前方 に約３０度の角度が付けられることを特徴とする絶縁電気端子。 １５．請求の範囲第１４項に記載の絶縁電気端子にして、前記弾性的な舌状片が 、前記底部分から突出し且つ支持端から前記タブの受け入れ開口部に向けて伸長 する片持ち状舌状片を備えることを特徴とする絶縁電気端子。 １６．請求の範囲第１５項に記載の絶縁電気端子にして、前記片持ち状舌状片に 形成された上方湾曲突起が前記支持端の付近に形成されることを特徴とする絶縁 電気端子。 １７．請求の範囲第１６項に記載の電気端子にして、前記上方湾曲突起が、前記 支持端と前記解放レバーとの間にて前記舌状片の一対の側縁部分に上方湾曲部分 として形成されることを特徴とする電気端子。 １８．請求の範囲第１７項に記載の絶縁電気端子にして、線圧着筒を有する、前 記ソケット部分に隣接する線圧着部分を更に備えることを特徴とする絶縁電気端 子。