JPH08511196A - 複合炭素流体分離膜 - Google Patents

複合炭素流体分離膜

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JPH08511196A
JPH08511196A JP6522289A JP52228994A JPH08511196A JP H08511196 A JPH08511196 A JP H08511196A JP 6522289 A JP6522289 A JP 6522289A JP 52228994 A JP52228994 A JP 52228994A JP H08511196 A JPH08511196 A JP H08511196A
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コロス,ウイリアム・ジヨン
ジヨーンズ,チエリル・ウーテン
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レール・リキド・ソシエテ・アノニム・プール・レテユード・エ・レクスプロワタシヨン・デ・プロセデ・ジヨルジユ・クロード
ザ・ボード・オブ・リージエンツ,ザ・ユニバーシテイ・オブ・テキサス・システム
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、水蒸気又はその他の不純物例えば炭化水素の透過を、より速い流体成分の透過を有意に抑制したり又は選択性を有意に低下させることなく、有意に限定する保護障壁を与えるコーティングによって処理されている、流体分離方法、特に気体分離における使用のための炭素膜を提供する。これらの複合膜は、良好な流体分離特性を保留し、そして高い湿度を有する環境中で一般に観察される膜性能に対する悪い影響に対して抵抗する。前記コーティングは、好ましくはペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソールの無定形ポリマーである。膜は、種々の形状、即ちシートの形、中空繊維、非対称膜及び類似の形状のもので良い。

Description

【発明の詳細な説明】 複合炭素流体分離膜 発明の分野 本発明は、新規な炭素流体分離膜及び流体、特に気体の分離のための方法に関 する。特に、本発明は、処理されるべき流体中の高い湿度又はその他の不純物に よって引き起こされる膜の性能に対する悪い影響を有意に減らす保護障壁を与え るコーティングによって処理されている、流体分離における使用のための複合膜 を提供する。 発明の背景 分離方法のための膜の使用は良く知られている。ある種の炭素膜は、流体、殊 に気体例えば酸素及び窒素の分離のために特に有用である。 これらの膜は、種々の幾何学的形状、例えばシートの形の膜及び中空繊維とし て製造することができる。膜は、対称、非対称、単一構成要素又は複合で良い。 炭素膜は、多くの分離のために優れた選択性及び生産性を有する。しかしなが ら、これらの膜に関する主な問題は、水蒸気及びその他の凝縮性薬剤及び不純物 例えばオイル又はその他の炭化水素化合物の影響をそれらが受け易いことであっ た。例えば、100%相対湿度よりもずっと低い湿度レベルでさえ、炭素膜の性 能を有意に損なうのに十分である。小量のオイル又はその他の炭化水素もまた、 膜の性能を有意に損なう可能性がある。 透過されるべき流体の湿度を減らすために、流体を除湿剤で処理する ことができる。これは、典型的には、大きくて高価な装置の使用を含む。このよ うな装置はまた機能不全になりがちである。加えて、その他の凝縮性薬剤及び不 純物も、種々の濾過、分離又は抽出技術によって透過されるべき流体から除去す ることができる。これらの手段もまた、大きくて高価な装置の使用を含みそして しばしば成功しない。 膜の欠点を密閉する若しくは隠す又は安定性を改善する材料によって複合膜及 び/又は後処理膜を製造することは知られている。例えば、米国特許第3,61 6,607号及び第3,775,303号は、多孔性支持体の上の重ねられた複 数の膜を有する気体分離膜を例示している。 米国特許第4,230,463号は、流体分離膜の後処理を広汎に取り扱って いる。それは、液体及び気体分離のための広範囲の膜、特に膜の分離特性がコー ティングの材料と対照して多孔性分離膜によって主に決まる多成分膜を述べてい る。コーティングは膜の表面における欠点を治す。米国特許第4,767,42 2号はまた、薄い分離層における欠点を治すために複合膜を後処理する方法を開 示している。米国特許第4,728,345号は、気体状混合物中に含まれる芳 香族及び脂肪族炭化水素にさらされる時の膜の安定性を改善する目的のために多 孔性分離膜と塞ぎ(occluding)接触しているポリホスファゼンコーテ ィングを有する気体分離のための多成分膜を述べている。 EPO特許出願第0,337,499号は、選択的フィルムから形成された覆 う層を有する気体分離膜を開示している。この覆う層は、30ダイン/cmより も大きくない限界的な表面張力を有するポリマー、例えばポリ−4−メチルペン テン−1、フッ素化アルキルメタクリレート及びポリメチルフッ素化アルキルシ ロキサンから作られる。 米国再発行特許第33,273号は、膜の表面上の配向された層の中のフッ素 化された両親媒性化合物の堆積によって分離膜の特徴を改善して、膜の選択性を 増しそしてコロイド状物質によって引き起こされる付着を導く膜の表面特性に反 作用する方法を述べている。 しかしながら、先行技術の参照文献は、炭素膜の性能に対する不純物の悪い影 響を減らすためのポリマーの膜処理を教示していない。それ故、良好な透過特性 、並びに水蒸気及びその他の凝縮性薬剤及び不純物の影響に対するかなりの抵抗 を有する炭素膜が必要とされる。本発明の流体分離膜は、流体分離のための高い 選択性を保留し、そして高い湿度又はその他の不純物を有する環境中で一般的に 観察される悪い影響に対して有意にもっと抵抗する複合炭素膜である。 発明の要約 本発明は、新規な流体分離膜及び流体の分離のための方法に関する。水蒸気透 過に対する抵抗を提供するポリマー状材料の薄い層によって炭素膜をコートする 。好ましくは、このコーティングは、分離されるべき流体の透過を有意には抑制 せず、膜の選択性を有意には低下させず、分離されるべき流体に対して化学的に 耐え、そして高温で分解しない。適切なコーティングは、炭化水素ポリマー例え ばポリ(4−メチル−1−ペンテン)、フッ素を含む脂肪族環構造を有するポリ マー好ましくはペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソールの無定 形ポリマー、並びにケイ素含有ポリマー例えばポリシロキサン及びポリ(1−ト リメチルシリル)プロピンを含む。生成する炭素膜は、流体分離のための高い選 択性を保留し、そしてまた高い湿度を有する又はその他の凝縮性薬剤若しくは不 純物例えばオイル若しくはその他の炭化水素を有する 環境中で観察される悪い影響に対して有意にもっと抵抗する。これらの複合膜は 、食品のための窒素覆い、製薬上の使用及び燃料貯蔵の用途のような応用のため の窒素に富んだ空気を製造する際に広く有用である。これらの複合膜はまた、そ の他の気体例えば二酸化炭素/メタン、水素/窒素及び水素/メタンの分離にお いても効果的である。 発明の詳細な説明 流体分離膜は当該技術において良く知られている。好ましくは、膜は、所定の 狭い範囲のサイズの細孔を有する。このサイズはある限度内で随意に変えること ができ、そして気体状混合物の分離のためには、膜は、種々の目的のために膜に おいて約2.5オングストローム〜約10オングストローム、好ましくは3〜5 オングストロームで変えることができる決まった値の細孔サイズを有利には有す る。 平らな形状の(シートの形の)膜は、一般に、約1μm〜約50μmの厚さの ものであるが、異なる目的のためには異なる厚さを使用することができる。非対 称の平らな膜に関しては、膜の効果的な分離層の厚さは、1μmよりも薄くてさ え良い。膜を中空繊維の形で使用する時には、径は一般に5μm〜1mm、好ま しくは50〜1000μmの間で変わり、そして壁厚さは径に応じて約1μm〜 約300μm、好ましくは約10μm〜100μmで変わるであろう。 本発明の目的のためには、流体分離膜は炭素膜である。 米国特許第4,685,940号は、分離方法における使用のための炭素膜を 教示している。炭素膜は、所定の細孔サイズを有しそしてモレキュラーシーブと して機能する。炭素膜は、高められた温度においてさえ十分に機能する。本発明 において使用される炭素膜は、元の形状の基 本的な姿を保留する条件下での適切なポリマー状材料の制御された熱分解によっ て製造される。適切な材料は、ポリイミド、ポリアミド、セルロース及びその誘 導体、熱硬化性ポリマー、アクリル類、ピッチ−タール中間相、並びに類似物を 含む。他の材料も炭素膜を製造するために有用である可能性があるので、これら の材料は限定的ではない。流体分離のための炭素膜のためのポリマー状材料の選 択は、多孔性分離膜の耐熱性、耐溶媒性及び機械的強度、並びに選択的透過のた めの操作条件によって指令されるその他の要因を基にして行うことができる。 前記熱分解は、一般に、炭素質材料の分解温度と黒鉛化温度(約3000℃) の間の広い範囲の温度で実施することができる。一般に、熱分解は、250℃〜 2500℃の範囲で実施されるであろう。好ましい範囲は、約450℃〜約80 0℃である。 炭素膜は、分子篩法のために必要とされる超微小細孔(ultramicro pores)よりも大きな細孔を含む。これらの比較的大きな細孔は、分子篩法 を遂行する超微小細孔に接続し、そして乾いた膜の状態で高い生産性を可能にす る。一般に、ポリマーの熱分解のために使用される最後の温度が高ければ高いほ ど、生成物の細孔はそれだけ小さく、そしてそれ故このような膜を通って透過す ることができるであろう分子はそれだけ小さい。 炭素膜の主な利点の一つは、高温で気体状分離を実施することができるそれら の能力である。炭素膜が劣化し始める温度までの任意の所望の温度で分離を実施 することができる。非酸化性気体に関しては、この温度は約1000℃ほど高く て良い。 一般には炭素繊維の製造のために通常は使用される条件下での適切な 前駆体の熱分解は、炭素のモレキュラーシーブ特性の原因となる分子寸法の一定 の微小孔構造を有する生成物をもたらす。 熱分解方法の間には、加熱は、好ましくは、酸化を制御するのを助ける不活性 雰囲気例えば窒素又は貴ガスの下で実施する。制御された酸化は細孔が開くこと をもたらし、そしてかくして意図された分離方法のために適切な所定の細孔サイ ズ範囲を得ることができる。適切な酸化剤は、酸素、スチーム、二酸化炭素、窒 素酸化物及び塩素酸化物、硝酸の溶液、硫酸、クロム酸及び過酸化物溶液を含む 。酸化処理の後で、膜は高められた温度で脱気しなければならない。非対称膜は 、必要とされる構造を有する一般的な必要とされる有機膜の制御された熱分解に よって製造することができる。このような膜はまた、当該技術において知られた 方法による多孔性支持体の上への薄い透過選択性(permselective )炭素層の堆積によって製造することもできる。 意図された用途のためには、特定の流体の混合物を効果的に分離する細孔サイ ズ及び細孔サイズ分布を有する流体分離膜を得ることが有利である。一般に、3 〜10オングストロームの細孔サイズが適切であり、そして3〜5オングストロ ームが気体分離のために好ましい。 ポリマー又は炭素分離膜の表面の上にある種の保護又は障壁材料の層又はコー ティングを堆積させることによって、膜の性能に対する湿度又はその他の不純物 の悪い影響を最小にすることができる。適切な材料は、分離されるべき流体の透 過性を禁止的に抑制せずに、水蒸気又はその他の凝縮性薬剤若しくは不純物の透 過性に対して幾らかの抵抗を与えなければならない。好ましくは、保護又は障壁 コーティングは容易に可溶化され、その結果それは膜の表面の上にコートされ得 る。加えて、保護又 は障壁コーティングは、好ましくは化学的に不活性でありそして高められた温度 での分解に抵抗する。 適切なコーティングは、フッ素を含む脂肪族環構造を有するポリマー、例えば ペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソールの無定形ポリマーを含 む。ある実施態様においては、このポリマーはペルフルオロ−2,2−ジメチル −1,3−ジオキソールのホモポリマーである。他の実施態様においては、この ポリマーは、ペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソールのコポリ マー、例えばテトラフルオロエチレン、ペルフルオロメチルビニルエーテル、フ ッ化ビニリデン及びクロロトリフルオロエチレンから成る群から選ばれた少なく とも一種のモノマーの補足的な量を有するコポリマーである。好ましい実施態様 においては、このポリマーは、ペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオ キソール及び補足的な量のテトラフルオロエチレンのダイポリマー(dipol ymer)、殊に65〜99モル%のペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3 −ジオキソールを含むようなポリマーである。前記無定形ポリマーは、好ましく は少なくとも140℃、そして更に好ましくは少なくとも180℃のガラス転移 温度を有する。ガラス転移温度(Tg)は、当該技術において知られていて、そ してポリマーが脆い、ガラス質の又はガラス状の状態からゴム状の又は可塑性の 状態に変化する温度である。ダイポリマーの例は、両方ともE.N.Squir eの米国特許第4,754,009号及び米国特許第4,935,477号中に 更に詳細に述べられている。ポリマーは、例えば、ペルフルオロ(2,2−ジメ チル−1,3−ジオキソール)と補足的な量の少なくとも一種の他のコモノマー との無定形コポリマーで良く、そしてこのコポリマ ーは、ペルフルオロ(ブテニルビニルエーテル)とのダイポリマー、及びペルフ ルオロ(ブテニルビニルエーテル)とそして第三のコモノマーとのターポリマー から成る群から選ばれ、ここで第三のコモノマーは、(a)ハロゲンがフッ素又 は塩素であるペルハロオレフィン、又は(b)ペルフルオロ(アルキルビニルエ ーテル)で良く、そして第三のコモノマーの量は、存在する時には、全組成物の 好ましくは高々40モル%である。重合は、当該技術において知られた方法によ って実施される。 フッ素を含む脂肪族環構造を有する他の適切なポリマーは、Nakamura らの米国特許第4,897,457号及びNakamuraらの日本公開特許出 願公開番号第4−198918号中に述べられていて、例えば、以下の一般式: [式中、nは1又は2の整数である] によって表される繰り返し単位の基から成るフッ素含有熱可塑性樹脂状ポリマー 、及びそのコポリマーである。 前記無定形ポリマーのガラス転移温度は、膜の実際のポリマーに従って、殊に 存在する可能性があるテトラフルオロエチレン又はその他のコモノマーの量に従 って変わるであろう。Tgの例は、少ない量のテトラフルオロエチレンコモノマ ーを有するテトラフルオロエチレンとのダイポリマーに関する約260℃から少 なくとも60モル%のテトラフルオロエチレンを含むダイポリマーに関する10 0℃未満までに及ぶとしてE.N.Squireの上で述べた米国特許第4,7 54,009号の 図1中に示されている。 本発明の膜及び方法の好ましい実施態様においては、ポリマーは、ペルフルオ ロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソールのコポリマー、殊にテトラフルオ ロエチレン、ペルフルオロメチルビニルエーテル、フッ化ビニリデン及びクロロ トリフルオロエチレンの群から選ばれた少なくとも一種のモノマーの補足的な量 を有するコポリマーである。 他の実施態様においては、ポリマーはペルフルオロ−2,2−ジメチル−1, 3−ジオキソールのホモポリマーである。 別の実施態様においては、ポリマーは、ペルフルオロ−2,2−ジメチル−1 ,3−ジオキソール及び補足的な量のテトラフルオロエチレンのダイポリマーで ある。 適切なコーティングはまた、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、並びにケイ 素含有ポリマー例えばポリシロキサン及びポリ(1−トリメチルシリル)プロピ ンを含む。好ましいコーティングは、ペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3 −ジオキソール及びテトラフルオロエチレンのダイポリマーであるTEFLON(R) AF(E.I.du Pont de Nemours and Comp anyから商業的に入手できる)である。 任意の適切な方法を用いることができるけれども、コーティングを付与する方 法は、複合膜の全体的性能に幾らかの関係を有する可能性がある。本発明による 膜は、例えば、コーティングが多成分膜の全抵抗と比較して低い流体流れに対す る抵抗を有するようなコーティングの材料を含む物質によって膜をコートするこ とによって製造することができる。コーティングは、任意の適切なやり方で、例 えば、噴霧、はけ塗、コー ティングの材料を含む本質的に液体の物質中への浸漬、又は類似のやり方によっ て付与することができる。コーティングの材料は、好ましくは、付与される時に は本質的に液体の物質中に含まれていて、そして膜の材料のためには実質的に非 溶媒であるコーティングの材料のための分散媒又は溶媒を使用した分散液又は溶 液中に存在して良い。有利には、コーティングの材料を含む物質を分離膜の一つ の表面に付与し、そして分離膜の他の側をより低い絶対圧力にさらす。しかしな がら、本発明それ自体は、コーティングの材料を付与する特別な方法によって限 定されない。 コーティングのための特に有利な材料は、コーティングの存在が所望の成分の ための多成分膜の透過速度を不当に減らさないような、流体のための比較的高い 透過係数を有する。コーティングの流体流れに対する付加される抵抗は、好まし くは、膜の抵抗と比較して比較的小さいが、水又はその他の凝縮性薬剤若しくは 不純物に関しては高い。 膜の平均細孔径の推定値を基にして、適切な分子のサイズのコーティングのた めの材料を選ぶことができる。コーティングの材料の分子のサイズが膜の細孔に よって収容されるには大き過ぎる場合には、その材料は有用ではないであろう。 一方、コーティングのための材料の分子のサイズが小さ過ぎる場合には、それは 、コーティング及び/又は分離操作の間に膜の細孔を通って引き出される可能性 がある。かくして、比較的大きな細孔を有する膜に関しては、比較的大きな分子 のサイズを有するコーティングのための材料を用いることが望ましいであろう。 細孔が広い範囲のサイズのものである時には、膜への付与の後で重合されるコー ティング材料のための重合性材料を用いること、又は異なる分子のサイズの2以 上のコーティング材料を、例えばコーティングの材料をそれら の増加する分子のサイズの順序で付与することによって、用いることが望ましい であろう。 コートされたポリマー膜を、分離されるべき流体中の水の影響に対する抵抗に 関して評価した。コートされた炭素膜を、23%〜85%相対湿度の範囲の湿度 レベルで評価した。膜の性能は、膜の生産性及び選択性に関して特性決定される 。実施例は、相対湿度のレベルと膜性能の損失との間の相関を、最高の相対湿度 レベルで最もひどい損失が発生するとして示す。比較的低い相対湿度レベルでは 、コートされた炭素膜は、暴露前の選択性及びかなりの程度の暴露前の生産性を 保留する。かくして、コーティングは、膜に対する湿度の影響を改良すると信じ られる。膜の上にコーティングの層を堆積させることによって、水の流束をコー ティングを通して分離されるべき流体の流束に対して減らすことによって、膜の 表面での水の熱力学的活性が減らされると信じられる。 これは、比較的低いレベルの相対湿度又はその他の凝縮性薬剤若しくは不純物 レベルで見られる性能レベルを維持しながら、コートされた膜を比較的高いレベ ルの相対湿度又はその他の凝縮性薬剤若しくは不純物にさらすことを有利に可能 にする。 膜を通る気体の、圧力で正規化された流束は、 1GPU=[10-6cm3(STP)]/ [cm2xsec.xcmHg] [式中、 cm3(STP)/secは、標準温度及び圧力での透過された気体の1秒あ たりの単位体積での流束(流量)であり、 cm2は、フィルムの面積であり、そして cmHgは、圧力(又は駆動力)である] として定義することができる。 2成分流体の50/50混合物を分離する膜の選択性は、より容易に通過した 成分の通過の速度対より困難に通過した成分の通過の速度の比として定義される 。選択性は、膜を流体の既知の混合物と接触させそして透過物を分析することに よって直接に得ることができる。その代わりに、選択性の第一近似は、等しい駆 動圧力差の下で同じ膜で別々に測定された2つの成分の通過の速度の比を計算す ることによって得られる。通過の速度はGPU単位で表すことができる。選択性 の例として、O2/N2=10は、主題の膜が、50/50の供給混合物に関して 酸素ガスを窒素の速度の10倍の速度で通過せしめることを示す。 相対湿度は、特定の温度での水蒸気の分圧対液体の蒸気圧の比として定義され る。 本明細書中で述べた本発明は、例えば、窒素から酸素の;一酸化炭素、二酸化 炭素、ヘリウム、窒素、酸素、アルゴン、硫化水素、亜酸化窒素、アンモニア、 並びに1〜約5の炭素原子の炭化水素、殊にメタン、エタン及びエチレンの少な くとも一つから水素の;水素、窒素、アルゴン、及び1〜約5の炭素原子の炭化 水素、例えばメタンの少なくとも一つからアンモニアの;一酸化炭素及び1〜約 5の炭素原子の炭化水素、例えばメタンの少なくとも一つから二酸化炭素の;1 〜約5の炭素原子の炭化水素、例えば、メタン、エタン、又はエチレンから硫化 水素の;そして水素、ヘリウム、窒素、及び1〜約5の炭素原子の炭化水素の少 なくとも一つから一酸化炭素の分離のために有用である。本発明はまた液体分離 のためにも有用であり、そしてこれらの特別な分離の応用若しくは 気体にも、又は実施例中の特定の多成分膜にも限定されないことが強調される。 実施例 さて、例示的に過ぎずそして非限定的であると考えられる以下の実施例によっ て、本発明を更に説明する。検査されたコーティング及び膜のタイプを語解中に 述べる。膜の生成方法、コーティング及び試験を以下に説明する: A.炭素膜の生成 中空繊維ポリマー状材料を管炉中で以下のようにして熱分解させることによっ て炭素膜を製造した: 個々の繊維(8〜10インチの長さ)をステンレススチールメッシュの片(約 1.5〜2”x12”)の上に置き、そしてメッシュ及び繊維の回りにある長さ の母線(bus wire)を巻き付けることによって所定の場所に保持する。 次に、メッシュ支持体及び繊維を、24”のThermocraft管炉中に入 っている2”径の石英チューブ中に置く。繊維の長さ全体が有効加熱ゾーン内に あるように、このチューブを中心合わせする。小量のポリスルホン(約0.04 g)を4”のアルミニウムホイルのストリップに沿って広げ、そしてメッシュ支 持体の下に置く。この系を、圧力が水銀マノメーターによって測定して0.15 mmHg以下になるまで排気する。この時点で、コールドトラップに液体窒素を 加えて真空ポンプからのオイル蒸気の逆拡散を防止し、そして次に加熱サイクル を開始する。 より密な又はより開いた細孔ネットワークのどちらを望むかに依存して、2つ の異なる加熱手順を使用する。より密な細孔ネットワークは、 より高い温度(550℃)手順によって製造される。温度は、Omega温度コ ントローラーによって制御する。2つの加熱プロフィールは以下の通りである: 加熱サイクルが完了した後で、真空下でこの系を冷却せしめる。系の温度が40 ℃未満に低下するまでは炭素膜を炉から取り出さない。 B.1本繊維モジュール構造体 特性決定作業を、図1中に示した1本繊維試験モジュールに関して実施した。 このモジュールは、1/4”のステンレススチールチューブ12及びSwage lokの1/4”のティー14から成っている。短い長さのチューブ12をティ ー14の各々のアームに取り付け、図1A中に示したようなハウジングを形成さ せる。中空繊維炭素膜16を、ある長さの炭素繊維が各々の端で延びるようにハ ウジング10に通す。図1B中に示したように、チューブの端18を塞ぐために 5分エポキシを使用し、そして図1C中に示したように、エポキシが硬化した後 で炭素膜 の端をぷつっと切り取る。 C.膜をコートすること 炭素膜をモジュール中に装着した後で、コーティング方法を実施する。ポリマ ー濃度が一般に0.5〜1.5%の範囲になるように適切なポリマー状材料を適 切な溶媒中に溶かすことによって、コーティング溶液を作った。穴側供給の操作 方法を試験システムにおいて使用したので、コーティングを中空繊維膜の穴側に 付与した。溶液を中空繊維膜の一端において導入したが、それは、繊維の長さ全 体を下にそして他端で外に流れ出た。ヘリウム圧力差を使用して流れを起こし、 そして供給したコーティング溶液の量を変えたが、それは一般に0.5〜1.0 ccの範囲であった。この方法の間に、膜のシェル側を真空に引いた。この手順 は、溶媒が蒸発した時に0.5〜5.0μmの厚さの層を作るのに十分なコーテ ィング溶液を膜の壁の上に供給した。溶媒除去が完結するまで、穴を通して乾い た空気を供給した。 D.膜試験系 膜試験系の線図を図2中に示す。膜モジュールを穴供給の操作方法で取り付け 、そして供給物を圧縮ガスシリンダーから供給した。供給気体は、乾燥して使用 するか又は膜モジュールの前に湿度室を通過させることができた。湿度室は、相 対湿度レベルを制御するために異なる飽和塩溶液が使用されるステンレススチー ルキャニスターから成っていた。相対湿度はまた、出口ポートのRHメーターに よって独立に確かめられた。 中空繊維膜のシェル側からの透過物は、真空によってまずサンプル容量(vo lume)を通してそして次にガスクロマトグラフ(“GC”)サンプルループ を通して引き出した。サンプル容量をBaratron 圧力変換器に接続し、そして全部の流束測定を、バルブを真空に閉じそして時間 による圧力増加を測定することによって行った。透過物の組成をGCによって測 定し、そして次に各々の個々の種の流束を計算した。 E.語解 コーティングAは、約160℃のTgを有するペルフルオロ−2,2−ジメチ ル−1,3−ジオキソール及びテトラフルオロエチレンのコポリマーであるテフ ロン(R)AF1600(E.I.du Pont de Nemours an d Companyから商業的に入手できる)を意味する。 コーティングBは、約240℃のTgを有するペルフルオロ−2,2−ジメチ ル−1,3−ジオキソール及びテトラフルオロエチレンのコポリマーであるテフ ロン(R)AF2400(E.I.du Pont de Nemours an d Companyから商業的に入手できる)を意味する。 炭素膜(1)は、上で述べた500°熱分解手順に従って熱分解された、2, 4,6−トリメチル−1,3−フェニレンジアミン、5,5−[2,2,2−ト リフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチリデン]−1,3−イソベンゾフ ランジオン及び3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の反 応から誘導されるポリイミドから製造された膜を意味する。この膜は、E.I. du Pont de Nemours and Companyから商業的に 入手できる。 炭素膜(2)は、上で述べた550°熱分解手順に従って熱分解された上で述 べた膜を意味する。 表1及び2は、18〜52時間の間、湿度にさらされる、それぞれ、 コートされた及び未コートの炭素膜の性能を比較する。62〜65%の相対湿度 への暴露の後で、コートされた膜は、O2/N2選択性における無視できるほどの 変化及び生産性における中庸の損失を有する。44〜70%の相対湿度への暴露 の後で、未コートの膜は、O2/N2選択性における無視できるほどの変化及び生 産性におけるより意味のある損失を有する。 表3及び4は、24時間の間、83〜85%の相対湿度にさらされる、それぞ れ、コートされた及び未コートの炭素膜の性能を比較する。コートされた膜は、 O2/N2選択性における無視できるほどの変化又は増加及び生産性における小さ い〜中庸の損失を有する。未コートの膜は、生産性におけるずっと大きな損失を 示す。 表5は、22〜24時間の間、83〜85%の相対湿度にさらされる、それぞ れ、コートされた及び未コートの炭素膜の性能を比較する。コートされた膜は、 H2/CH4選択性における少しの損失及び生産性における小さな損失を示す。未 コートの膜は、選択性における非常に大きな損失を及び生産性における非常に大 きな損失を示す。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年12月5日 【補正内容】 膜の欠点を密閉する若しくは隠す又は安定性を改善する材料によって複合膜及 び/又は後処理膜を製造することは知られている。例えば、米国特許第3,61 6,607号及び第3,775,303号は、多孔性支持体の上の重ねられた複 数の膜を有する気体分離膜を例示している。 米国特許第4,230,463号は、流体分離膜の後処理を広汎に取り扱って いる。それは、液体及び気体分離のための広範囲の膜、特に膜の分離特性がコー ティングの材料と対照して多孔性分離膜によって主に決まる多成分膜を述べてい る。コーティングは膜の表面における欠点を治す。米国特許第4,767,42 2号はまた、薄い分離層における欠点を治すために複合膜を後処理する方法を開 示している。米国特許第4,728,345号は、気体状混合物中に含まれる芳 香族及び脂肪族炭化水素にさらされる時の膜の安定性を改善する目的のために多 孔性分離膜と塞ぎ(occluding)接触しているポリホスファゼンコーテ ィングを有する気体分離のための多成分膜を述べている。 EPO特許出願第0,337,499号は、選択的フィルムから形成された覆 う層を有する気体分離膜を開示している。この覆う層は、30ダイン/cmより も大きくない限界的な表面張力を有するポリマー、例えばポリ−4−メチルペン テン−1、フッ素化アルキルメタクリレート及びポリメチルフッ素化アルキルシ ロキサンから作られる。 米国再発行特許第33,273号は、膜の表面上の配向された層の中のフッ素 化された両親媒性化合物の堆積によって分離膜の特徴を改善して、膜の選択性を 増しそしてコロイド状物質によって引き起こされる付着を導く膜の表面特性に反 作用する方法を述べている。 しかしながら、先行技術の参照文献は、炭素膜の性能に対する不純物 の悪い影響を減らすためのポリマーの膜処理を教示していない。それ故、良好な 透過特性、並びに水蒸気及びその他の凝縮性薬剤及び不純物の影響に対するかな りの抵抗を有する炭素膜が必要とされる。本発明の流体分離膜は、流体分離のた めの高い選択性を保留し、そして高い湿度又はその他の不純物を有する環境中で 一般的に観察される悪い影響に対して有意にもっと抵抗する複合炭素膜である。 非対称の平らな膜に関しては、膜の効果的な分離層の厚さは、1μmよりも薄く てさえ良い。膜を中空繊維の形で使用する時には、径は一般に5μm〜1mm、 好ましくは50〜1000μmの間で変わり、そして壁厚さは径に応じて約1μ m〜約300μm、好ましくは約10μm〜100μmで変わるであろう。 本発明の目的のためには、流体分離膜は炭素膜である。 米国特許第4,685,940号は、分離方法における使用のための炭素膜を 教示している。炭素膜は、所定の細孔サイズを有しそしてモレキュラーシーブと して機能する。炭素膜は、高められた温度においてさえ十分に機能する。本発明 において使用される炭素膜は、元の形状の基本的な姿を保留する条件下での適切 なポリマー状材料の制御された熱分解によって製造される。適切な材料は、ポリ イミド、ポリアミド、セルロース及びその誘導体、熱硬化性ポリマー、アクリル 類、ピッチ−タール中間相、並びに類似物を含む。他の材料も炭素膜を製造する ために有用である可能性があるので、これらの材料は限定的ではない。流体分離 のための炭素膜のためのポリマー状材料の選択は、多孔性分離膜の耐熱性、耐溶 媒性及び機械的強度、並びに選択的透過のための操作条件によって指令されるそ の他の要因を基にして行うことができる。 前記熱分解は、一般に、炭素質材料の分解温度と黒鉛化温度(約3000℃) の間の広い範囲の温度で実施することができる。一般に、熱分解は、2500℃ 〜2500℃の範囲で実施されるであろう。好ましい範囲は、約450℃〜約8 00℃である。 炭素膜は、分子篩法のために必要とされる超微小細孔(ultramicro pores)よりも大きな細孔を含む。これらの比較的大きな 細孔は、分子篩法を遂行する超微小細孔に接続し、そして乾いた膜の状態で高い 生産性を可能にする。一般に、ポリマーの熱分解のために使用される最後の温度 が高ければ高いほど、生成物の細孔はそれだけ小さく、そしてそれ故このような 膜を通って透過することができるであろう分子はそれだけ小さい。 炭素膜の主な利点の一つは、高温で気体状分離を実施することができるそれら の能力である。炭素膜が劣化し始める温度までの任意の所望の温度で分離を実施 することができる。非酸化性気体に関しては、この温度は約1000℃ほど高く て良い。 一般には炭素繊維の製造のために通常は使用される条件下での適切な前駆体の 熱分解は、炭素のモレキュラーシーブ特性の原因となる分子寸法の一定の微小孔 構造を有する生成物をもたらす。 熱分解方法の間には、加熱は、好ましくは、酸化を制御するのを助ける不活性 雰囲気例えば窒素又は貴ガスの下で実施する。制御された酸化は細孔が開くこと をもたらし、そしてかくして意図された分離方法のために適切な所定の細孔サイ ズ範囲を得ることができる。適切な酸化剤は、酸素、スチーム、二酸化炭素、窒 素酸化物及び塩素酸化物、硝酸の溶液、硫酸、クロム酸及び過酸化物溶液を含む 。酸化処理の後で、膜は高められた温度で脱気しなければならない。非対称膜は 、必要とされる構造を有する一般的な必要とされる有機膜の制御された熱分解に よって製造することができる。このような膜はまた、当該技術において知られた 方法による多孔性支持体の上への薄い透過選択性(permselective )炭素層の堆積によって製造することもできる。 意図された用途のためには、特定の流体の混合物を効果的に分離する 細孔サイズ及び細孔サイズ分布を有する流体分離膜を得ることが有利である。一 般に、3〜10オングストロームの細孔サイズが適切であり、そして3〜5オン グストロームが気体分離のために好ましい。 ポリマー又は炭素分離膜の表面の上にある種の保護又は障壁材料の層又はコー ティングを堆積させることによって、膜の性能に対する湿度又はその他の不純物 の悪い影響を最小にすることができる。適切な材料は、分離されるべき流体の透 過性を禁止的に抑制せずに、水蒸気又はその他の凝縮性薬剤若しくは不純物の透 過性に対して幾らかの抵抗を与えなければならない。好ましくは、保護又は障壁 コーティングは容易に可溶化され、その結果それは膜の表面の上にコートされ得 る。加えて、保護又は障壁コーティングは、好ましくは化学的に不活性でありそ して高められた温度での分解に抵抗する。 その代わりに、選択性の第一近似は、等しい駆動圧力差の下で同じ膜で別々に測 定された2つの成分の通過の速度の比を計算することによって得られる。通過の 速度はGPU単位で表すことができる。選択性の例として、O2/N2=10は、 主題の膜が、50/50の供給混合物に関して酸素ガスを窒素の速度の10倍の 速度で通過せしめることを示す。 相対湿度は、特定の温度での水蒸気の分圧対液体の蒸気圧の比として定義され る。 本明細書中で述べた本発明は、例えば、窒素から酸素の;一酸化炭素、二酸化 炭素、ヘリウム、窒素、酸素、アルゴン、硫化水素、亜酸化窒素、アンモニア、 並びに1〜約5の炭素原子の炭化水素、殊にメタン、エタン及びエチレンの少な くとも一つから水素の;水素、窒素、アルゴン、及び1〜約5の炭素原子の炭化 水素、例えばメタンの少なくとも一つからアンモニアの;一酸化炭素及び1〜約 5の炭素原子の炭化水素、例えばメタンの少なくとも一つから二酸化炭素の;1 〜約5の炭素原子の炭化水素、例えば、メタン、エタン、又はエチレンから硫化 水素の;そして水素、ヘリウム、窒素、及び1〜約5の炭素原子の炭化水素の少 なくとも一つから一酸化炭素の分離のために有用である。本発明はまた液体分離 のためにも有用であり、そしてこれらの特別な分離の応用若しくは気体にも、又 は実施例中の特定の多成分膜にも限定されないことが強調される。 実施例 さて、例示的に過ぎずそして非限定的であると考えられる以下の実施例によっ て、本発明を更に説明する。検査されたコーティング及び膜のタイプを語解中に 述べる。膜の生成方法、コーティング及び試験を以下 に説明する: A.炭素膜の生成 中空繊維ポリマー状材料を管炉中で以下のようにして熱分解させることによっ て炭素膜を製造した: 個々の繊維(8〜10インチの長さ)をステンレススチールメッシュの片(約 1.5〜2”x12”)の上に置き、そしてメッシュ及び繊維の回りにある長さ の母線(bus wire)を巻き付けることによって所定の場所に保持する。 次に、メッシュ支持体及び繊維を、24”のThermocraft管炉中に入 っている2”径の石英チューブ中に置く。 請求の範囲 1. 水又はその他の凝縮性薬剤若しくは不純物の分圧をその他の透過性成分に 対して減らすコーティングでコートされた炭素膜を含んで成り、そして膜の選択 性又は生産性に有意の損失を引き起こすことなく水又はその他の不純物の透過に 対する抵抗を有する、流体の分離のための膜。 2. コーティングがポリ(4−メチル−1−ペンテン)、ポリエチレン及びケ イ素含有ポリマーの群から選ばれる、請求の範囲第1項に記載の膜。 3. コーティングがポリシロキサン又はポリ(1−トリメチルシリル)プロピ ンである、請求の範囲第2項に記載の膜。 4. 炭素膜が約1μm〜約300μmの厚さを有するシートの形である、請求 の範囲第1項に記載の膜。 5. 炭素膜が約50μm〜約1000μm径の径を有しそして約10μm〜約 300μmの壁厚さを有する中空繊維の形である、請求の範囲第1項に記載の膜 。 6. 炭素膜が非対称構造のものである、請求の範囲第1項に記載の膜。 7. 炭素膜が約250℃〜約2500℃の温度での炭素含有前駆体の熱分解の 生成物である、請求の範囲第1項に記載の膜。 8. フッ素を含む脂肪族環構造を有するポリマーのコーティングでコートされ た炭素膜を含んで成る、流体の分離のための膜。 9. 前記ポリマーが、以下の一般式: [式中、nは1又は2の整数である] によって表される繰り返し単位の基を含んで成るか、又はそのコポリマーである 、請求の範囲第8項に記載の膜。 10. 前記ポリマーがペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソー ルの無定形ポリマーである、請求の範囲第8項に記載の膜。 11. 前記ポリマーがペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソー ルのコポリマーである、請求の範囲第10項に記載の膜。 12. 前記ポリマーが、ペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソ ールと、テトラフルオロエチレン、ペルフルオロメチルビニルエーテル、フッ化 ビニリデン及びクロロトリフルオロエーテルから成る群から選ばれた少なくとも 一種のモノマーの補足的な量とのコポリマーである、請求の範囲第11項に記載 の膜。 13. 前記ポリマーがペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソー ルのホモポリマーである、請求の範囲第10項に記載の膜。 14. 前記ポリマーが、ペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソ ール及び補足的な量のテトラフルオロエチレンのダイポリマーである、請求の範 囲第10項に記載の膜。 15. 前記ポリマーが、65〜99モル%のペルフルオロ−2,2−ジメチル −1,3−ジオキソールを含みそして少なくとも140℃のガラス転移温度を有 するダイポリマーである、請求の範囲第14項に記載の膜。 16. 炭素膜が約1μm〜約300μmの厚さを有するシートの形である、請 求の範囲第8項に記載の膜。 17. 炭素膜が約50μm〜約1000μm径の径を有しそして約1 0μm〜約300μmの壁厚さを有する中空繊維の形である、請求の範囲第8項 に記載の膜。 18. 炭素膜が非対称構造のものである、請求の範囲第8項に記載の膜。 19. 炭素膜が約250℃〜約2500℃の温度での炭素含有前駆体の熱分解 の生成物である、請求の範囲第8項に記載の膜。 20. 請求の範囲第5項又は第17項に記載の複数の中空膜を含んで成る、シ ェル及びチューブタイプの分離モジュール。 21. 混合物の一部を膜を通してその透過物側に移動せしめるようなやり方で 、請求の範囲第1〜19項のいずれか一項に記載の膜の第一の側と流体の混合物 とを接触させ、それによって透過物側の混合物の前記の一部が流体の初期混合物 と比較して1以上の成分において富んでいるようにせしめることを含んで成る、 流体を分離するための方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI B01D 71/32 9538−4D B01D 71/32 71/36 9538−4D 71/36 71/38 9538−4D 71/38 71/70 500 9538−4D 71/70 500 (72)発明者 コロス,ウイリアム・ジヨン アメリカ合衆国テキサス州78759オーステ イン・ガレリアコーブ11003 (72)発明者 ジヨーンズ,チエリル・ウーテン アメリカ合衆国テキサス州78759オーステ イン・ヒースロウドライブ11500

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 水又はその他の凝縮性薬剤若しくは不純物の分圧をその他の透過性成分に 対して減らすコーティングでコートされた炭素膜を含んで成り、そして膜の選択 性又は生産性に有意の損失を引き起こすことなく水又はその他の不純物の透過に 対する抵抗を有する、流体の分離のための膜。 2. コーティングがポリ(4−メチル−1−ペンテン)、ポリエチレン及びケ イ素含有ポリマーの群から選ばれる、請求の範囲第1項に記載の膜。 3. コーティングがポリシロキサン又はポリ(1−トリメチルシリル)プロピ ンである、請求の範囲第2項に記載の膜。 4. 炭素膜が約1μm〜約300μmの厚さを有するシートの形である、請求 の範囲第1項に記載の膜。 5. 炭素膜が約50μm〜約1000μm径の径を有しそして約10μm〜約 300μmの壁厚さを有する中空繊維の形である、請求の範囲第1項に記載の膜 。 6. 炭素膜が非対称構造のものである、請求の範囲第1項に記載の膜。 7. 炭素膜が約250℃〜約2500℃の温度での炭素含有前駆体の熱分解の 生成物である、請求の範囲第1項に記載の膜。 8. フッ素を含む脂肪族環構造を有するポリマーのコーティングでコートされ た炭素膜を含んで成る、流体の分離のための膜。 9. 前記ポリマーが、以下の一般式: [式中、nは1又は2の整数である] によって表される繰り返し単位の基を含んで成るか、又はそのコポリマーである 、請求の範囲第8項に記載の膜。 10. 前記ポリマーがペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソー ルの無定形ポリマーである、請求の範囲第8項に記載の膜。 11. 前記ポリマーがペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソー ルのコポリマーである、請求の範囲第10項に記載の膜。 12. 前記ポリマーが、ペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソ ールと、テトラフルオロエチレン、ペルフルオロメチルビニルエーテル、フッ化 ビニリデン及びクロロトリフルオロエーテルから成る群から選ばれた少なくとも 一種のモノマーの補足的な量とのコポリマーである、請求の範囲第11項に記載 の膜。 13. 前記ポリマーがペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソー ルのホモポリマーである、請求の範囲第10項に記載の膜。 14. 前記ポリマーが、ペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソ ール及び補足的な量のテトラフルオロエチレンのダイポリマーである、請求の範 囲第10項に記載の膜。 15. 前記ポリマーが、65〜99モル%のペルフルオロ−2,2−ジメチル −1,3−ジオキソールを含みそして少なくとも140℃のガラス転移温度を有 するダイポリマーである、請求の範囲第14項に記載の膜。 16. 炭素膜が約1μm〜約300μmの厚さを有するシートの形である、請 求の範囲第8項に記載の膜。 17. 炭素膜が約50μm〜約1000μm径の径を有しそして約1 0μm〜約300μmの壁厚さを有する中空繊維の形である、請求の範囲第8項 に記載の膜。 18. 炭素膜が非対称構造のものである、請求の範囲第8項に記載の膜。 19. 炭素膜が約250℃〜約2500℃の温度での炭素含有前駆体の熱分解 の生成物である、請求の範囲第8項に記載の膜。 20. 請求の範囲第5項又は第17項に記載の複数の中空膜を含んで成る、シ ェル及びチューブタイプの分離モジュール。 21. 請求の範囲第1〜19項のいずれか一項に記載の膜を通して流体の混合 物を流すことを含んで成る、流体を分離するための方法。
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