JPH08510197A - 飲料タンクまたは飲料樽に用いられるタップ栓ヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 飲料タンクまたは飲料樽に用いられるタップ栓ヘッドが、ハンドレバーによって操作可能なラム（６）と、飲料接続部（３）と、ガス状の圧力媒体のための接続部（２）と、タンク接続部（８）とを有している。本発明の構成では、タップ栓ヘッド内室内の圧力を危険なく除去するために、タップ栓ヘッド内室（１６）にリリーフ弁（９）が接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】 飲料タンクまたは飲料樽に 用いられるタップ栓ヘッド 本発明は、飲料タンクまたは飲料樽に用いられるタップ栓ヘッドであって、ハ ンドレバーによって操作可能なラムと、飲料接続部と、ガス状の圧力媒体のため の接続部と、タンク接続部とが設けられている形式のものに関する。 タップ栓ヘッドは周知のように、飲料タンクまたは飲料樽、たとえばビール樽 から飲料を取り出すために使用される。このためには、ハンドレバーが上方に旋 回させられた状態で、前記複数の接続部を備えたタップ栓ヘッドが取付具のフラ ンジに連結される。この取付具はタンク開口部に設けられたタンク接続部を成し ている。このタンク接続部は公知の特別な弁を備えている。タップ栓ヘッドのハ ンドレバーを押し下げて、タップ栓ヘッドラムを操作することにより、このタッ プ栓ヘッドラムに設けられたラムつばがケーシングシール部材に押圧されると同 時に、取付具の弁が開かれるので、ガス密な接続が保証されている。タップ栓ヘ ッドラムを取り囲む内室を通って、圧縮ガスがタンクに流入する。この圧縮ガス は、真ん中の管を通じて飲料をタンク接続部に搬送し、さらにこの場所から導管 を介して酒場のカウンタ等に設けられた固有の送出部にまで搬送する。 タンクが空になった後に、タップ栓ヘッドのハンドレバーは上方に旋回させら れるので、ケーシングシールのプレスが解除され、ケーシング樽に設けられた取 付具は再び閉じられる。 特にタップ栓ヘッド内室、特にタップ栓ヘッドラムを取り囲む下側の中空室内 の比較的高い作業圧において、約６バールにまで達し得るガス圧が維持されるこ とには大きな問題が認められる。これによって、タップ栓ヘッドのケーシングシ ール部材は取付具のフランジに押圧される。ガス圧によって形成された付着が克 服されることによってしかタップ栓ヘッドをフランジから離すことができないこ とには不都合が認められるこれによって、かなりの力を加えなければならないだ けでなく、使用者に対してある程度の危険が生じてしまう。 本発明の課題は、冒頭で述べた形式のタップ栓ヘッドを改良して、それぞれタ ップ栓ヘッド内室内のガス圧を危険なしに除去することのできるようなタップ栓 ヘッドを提供することである。 この課題を解決するために本発明の構成では、タップ栓ヘッド内室にリリーフ 弁が接続されているようにした。 本発明の有利な構成では、リリーフ弁が、タップ栓 ヘッドケーシング壁に側方で固定された弁ケーシングと、フランジを備えた弁プ ランジャと、該フランジと調節可能なねじとの間に挿入された圧縮ばねと、シー ルリングと、三角形付加部とを有している。 本発明の別の有利な構成では、タップ栓ヘッドラムに、ガス通流開口を備えた フランジが取り付けられている。このフランジは、タップ栓ヘッドラムが上方に 持ち上げられた状態でこのフランジが必要に応じて前記リリーフ弁を強制的に開 放するように配置されていると有利である。 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。 第１図は、タップ栓ヘッドの側面図である。 第２図は、第１図に示したタップ栓ヘッドの鉛直方向断面図であり、この場合 、リリーフ弁は中心軸線を中心にして９０°だけ図平面内に旋回させられて図示 されており、タップ栓ヘッドラムは最上位の位置に位置している。 第３図は、第２図に示したタップ栓ヘッドを、タップ栓ヘッドラムが中間の高 さ位置に位置した状態で示す鉛直方向断面図である。 第１図には、タップ栓ヘッド１の側面図が示されている。このタップ栓ヘッド １はガス状の圧力媒体、つまり汎用の二酸化炭素（ＣＯ₂）のための接続部２を 備えている。さらにこのタップ栓ヘッド１は飲料接続 部３と、タンク開口に嵌合する取付具（図示しない）に結合するためのタンク接 続部８とを有している。タップ栓ヘッド１はさらに、タップ栓ヘッドラム６を操 作するためのハンドレバー４を有している。このハンドレバー４は旋回支承部５ に支承されていて、タップ栓ヘッドラム６の両側で公知の枢着部７を有している 。第１図にはさらに、適正な側方位置に位置する、つまり圧力媒体のための接続 部２に対して９０°の角度で位置するリリーフ弁９が示されている。 第２図および第３図から判るように、リリーフ弁９は弁ケーシング２６を有し ている。この弁ケーシング２６は側方でタップ栓ヘッドケーシング壁１０に固定 されている。弁ケーシング２６内では、弁プランジャ１７と、この弁プランジャ １７に装着されたフランジ１９と、下側の付加部２１とが鉛直方向で摺動可能で ある。フランジ１９と、調節可能なねじ２２との間には、圧縮ばね２０が挿入さ れている。この圧縮ばね２０によって通常では、フランジ１９の下方に配置され たシールリング１８にこのフランジ１９が押圧される。このシールリング１８は タップ栓ヘッドケーシング壁１０に設けられた開口を、付加部２１の範囲でシー ルする。弁ケーシング２６に設けられた雌ねじ山２３にねじ込み可能なねじ２２ が移動調節可能であることに基づき、与えられた条件に応じてばね圧を調節する ことができる。 タップ栓ヘッドラム６とタップ栓ヘッドケーシング壁１０との間には、２つの シールリング１１，１２が設けられており、このシールリング１１，１２は実際 にはＯリングとして形成されている。さらに、タップ栓ヘッドの下側の部分には 、ガス通流開口１５を備えたフランジ１４が、有利には螺合により取り付けられ ている。タップ栓ヘッドケーシング壁１０の範囲では、両シールリング１１，１ ２の間の範囲にタップ栓ヘッドラム６が切欠き２５を有している。この切欠き２ ５はタップ栓ヘッドラム６の最下位の位置において、下方へのガス通流を可能に する。符号１６で、タップ栓ヘッド内室が示されており、このタップ栓ヘッド内 室１６にリリーフ弁９が接続されている。下側の付加部２１がほぼ三角形または 星形の横断面を有することによって、リリーフ弁９の効率は一層高められる。 作用形式は次の通りである。 ハンドレバー４が上方に向かって旋回運動させられると、タップ栓ヘッドラム ６は第２図に示した最上位の位置にもたらされる。このときに、リリーフ弁９は 自動的に操作されて、しかもこの場合、フランジ１４が付加部２１の下端部に押 圧されるので、これによってリリーフ弁９が開放され、ガス圧はタップ栓ヘッド 内室１６から中間室を通って付加部２１に流入し、さらにシールリング１８の下 側に形成されたガス流出ギャップ２４を通って外方に逃出することができる。 第３図には、タップ栓ヘッドラム６の中間の高さ位置が示されている。樽の開 放が行なわれる下側の位置（図示しない）では、フランジ１４がシールリング１ ３に押圧される。タップ栓ヘッドラム６の前記中間位置と最下位の位置とにおい て、リリーフ弁９は圧縮ばね２０の圧力により常時閉じられている。しかし、自 動的に働くリリーフ弁９は、飲料タンク内や、または圧縮ガス供給時に、許容し 得ない程高い正圧が生じたときに安全性機能をも満たす。圧縮ばね２０は、実際 の使用では当然ながら位置固定されるねじ２２によって、このような許容し得な い程高い圧力においてリリーフ弁９が自動的に開くように調節することができる 。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年４月１９日 【補正内容】 明細書 飲料タンクまたは飲料樽に 用いられるタップ栓ヘッド 本発明は、飲料タンクまたは飲料樽に用いられるタップ栓ヘッドであって、ハ ンドレバーによって操作可能なタップ栓ラムと、飲料接続部と、ガス状の圧力媒 体のための接続部と、タンク接続部とが設けられており、タップ栓ヘッド内室に リリーフ弁が接続されている形式のものに関する。 タップ栓ヘッドは周知のように、飲料タンクまたは飲料樽、たとえばビール樽 から飲料を取り出すために使用される。このためには、ハンドレバーが上方に旋 回させられた状態で、前記複数の接続部を備えたタップ栓ヘッドが取付具のフラ ンジに連結される。この取付具はタンク開口部に設けられたタンク接続部を成し ている。このタンク接続部は公知の特別な弁を備えている。タップ栓ヘッドのハ ンドレバーを押し下げて、タップ栓ヘッドラムを操作することにより、このタッ プ栓ヘッドラムに設けられたラムつばがケーシングシール部材に押圧されると同 時に、取付具の弁が開かれるので、ガス密な接続が保証されている。タップ栓ヘ ッドラムを取り囲む内室を通って、圧縮ガスがタンクに流入する。この圧縮ガス は真ん中の管を通じて飲料 をタンク接続部に搬送し、さらにこの場所から導管を介して酒場のカウンタ等に 設けられた固有の注出部にまで搬送する。 タンクが空になった後に、タップ栓ヘッドのハンドレバーは上方に旋回させら れるので、ケーシングシールのプレスが解除され、ケーシング樽に設けられた取 付具は再び閉じられる。 特にタップ栓ヘッド内室、特にタップ栓ヘッドラムを取り囲む下側の中空室内 の比較的高い作業圧において、約６バールにまで達し得るガス圧が維持されるこ とには、大きな問題が生じる。これによって、タップ栓ヘッドのケーシングシー ル部材は取付具のフランジに押圧される。ガス圧によって形成された付着が克服 されることによってしかタップ栓ヘッドをフランジから離すことができないこと には不都合が認められる。これによって、かなりの力を加えなければならないだ けでなく、使用者に対してある程度の危険が生じてしまう。 上で挙げた問題は、欧州特許出願公開第０４３２６５０号明細書に基づき公知 の、冒頭で述べた形式のタップ栓ヘッドにおいて少なくとも部分的に取り除くこ とができる。しかしこの公知のタップ栓ヘッドでは、リリーフ弁がほぼ半径方向 外側に突出するようにタップ栓ヘッドケーシングに配置されているので、弁ケー シングに設けられた弁プランジャの運動方向はタップ 栓ヘッドラムの運動方向に対してほぼ直角に延びている。この公知のリリーフ弁 はリザーバタンクを排気するために働き、その都度手で、たとえばハンドレバー を用いて操作されなければならない。リザーバタンクを排気したい場合には、樽 取付具が開かれていなければならない。しかし、閉じられた状態においてリリー フ弁の手動操作によってタップ栓ヘッドケーシングの内室だけを排気することも 考えられる。 本発明の課題は、上記公知のリリーフ弁配置形式の利点を維持したまま、冒頭 で述べた形式のタップ栓ヘッドを改良して、何らかの時下的な手動操作を必要と することなしに、各閉鎖過程後にタップ栓ヘッド内室内で自動的に放圧が行なわ れるような、タップ栓ヘッドを提供することである。 この課題を解決するために本発明の構成では、タップ栓ヘッドラムがフランジ を備えており、リリーフ弁がハンドレバーの上方旋回時に、このハンドレバーの 上方旋回によって上方に移動するタップ栓ヘッドラムを介して該タップ栓ヘッド ラムのフランジによって強制的に開かれるように前記リリーフ弁が形成されて、 配置されているようにした。 本発明によるタップ栓ヘッドの有利な構成は、請求項２以下に記載されている 。 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。 第１図は、タップ栓ヘッドの側面図である。 第２図は、第１図に示したタップ栓ヘッドの鉛直方向断面図であり、この場合 、リリーフ弁は中心軸線を中心にして９０°だけ図平面内に旋回させられて図示 されており、タップ栓ヘッドラムは最上位の位置に位置している。 第３図は、第２図に示したタップ栓ヘッドを、タップ栓ヘッドラムが中間の高 さ位置に位置した状態で示す鉛直方向断面図である。 請求の範囲 １．飲料タンクまたは飲料樽に用いられるタップ栓ヘッド（１）であって、ハ ンドレバー（４）によって操作可能なタップ栓ヘッドラム（６）と、飲料接続部 （３）と、ガス状の圧力媒体（ＣＯ₂）のための接続部（２）と、タンク接続部 （８）とが設けられており、タップ栓ヘッド内室（１６）にリリーフ弁（９）が 接続されている形式のものにおいて、タップ栓ヘッドラム（６）がフランジ（１ ４）を備えており、リリーフ弁（９）がハンドレバー（４）の上方旋回時に、こ のハンドレバー（４）の上方旋回によつて上方に移動するタップ栓ヘッドラム（ ６）を介して該タップ栓ヘッドラム（６）のフランジ（１４）によって強制的に 開かれるように前記リリーフ弁（９）が形成されて、配置されていることを特徴 とする、飲料タンクまたは飲料樽に用いられるタップ栓ヘッド。 ２．リリーフ弁（９）が、タップ栓ヘッドケーシング壁（１０）に側方で固定 された弁ケーシング（２６）と、フランジ（１９）を備えた弁プランジャ（１７ ）と、該フランジ（１９）と調節可能なねじ（２２）との間に挿入された圧縮ば ね（２０）と、シールリング（１８）と、三角形付加部（２１）とを有している 、請求項１記載のタップ栓ヘッド。 ３．タップ栓ヘッドラム（６）に設けられたフラン ジ（１４）が、ガス通流開口（１５）を有している、請求項１または２記載のタ ップ栓ヘッド。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＮ， ＣＺ，ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＬＫ，ＮＯ，Ｎ Ｚ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．飲料タンクまたは飲料樽に用いられるタップ栓ヘッド（１）であって、ハ ンドレバー（４）によって操作可能なラム（６）と、飲料接続部（３）と、ガス 状の圧力媒体（ＣＯ₂）のための接続部（２）と、タンク接続部（８）とが設け られている形式のものにおいて、タップ栓ヘッド内室（１６）にリリーフ弁（９ ）が接続されていることを特徴とする、飲料タンクまたは飲料樽に用いられるタ ップ栓ヘッド。 ２．リリーフ弁（９）が、タップ栓ヘッドケーシング壁（１０）に側方で固定 された弁ケーシング（２６）と、フランジ（１９）を備えた弁プランジャ（１７ ）と、該フランジ（１９）と調節可能なねじ（２２）との間に挿入された圧縮ば ね（２０）と、シールリング（１８）と、三角形付加部（２１）とを有している 、請求項１記載のタップ栓ヘッド。 ３．タップ栓ヘッドラム（６）に、ガス通流開口（１５）を備えたフランジ（ １４）が取り付けられている、請求項１または２記載のタップ栓ヘッド。 ４．タップ栓ヘッド内室（１６）にリリーフ弁（９）が接続されており、該リ リーフ弁（９）が、ハンドレバー（４）の上方に持ち上げられた位置で、上方に 運動するラム（６）を介して、該ラム（６）に設けられたフランジ（１４）から 強制的に開かれる、請求項１ から３までのいずれか１項記載のタップ栓ヘッド。